ぷかぷか日記

映画「ぷかぷか」物語

  • 自主上映の勧めーみんなで前に進む手がかりが
     映画のダイジェスト版をYouTubeにアップしたときの説明にこんなことを書いています。             ●●●  「ぷかぷか」は横浜市緑区霧ヶ丘にあるパン屋。知的障がいのある人たちがたくさん働いています。 今回その街のパン屋が、障がいのある人たちと地域の人たちが一緒になって芝居を作ってみよう、というとんでもない企画を出しました。月一回集まって、6ヶ月にわたり、みんなで芝居作りをしようというわけです。最後にはみどりアートパークのホールの舞台で発表する、というほとんど大冒険に近い企画です。 この動画はそのとんでもない企画、大冒険を記録した映画のダイジェスト版です。障がいのある人たちと地域の人たちがいっしょになって、ものすごく楽しい場を作り上げています。そして何よりも最後にすばらしい作品を舞台にあげています。 「ぷかぷか」は「障がいのある人たちとはいっしょに生きていった方がいいよ」というメッセージを発信し続けています。そのメッセージを具体的な形にしたものがこの舞台です。 この記録映画を見ていると、もう彼らのことを「障害者」などと呼べない気がしています。今、この時代をいっしょに生きる仲間としての呼び方を考えなければいけないなと思っています。  この映画を見て「ああ、おもしろかった」で終わったのでは、あまりにもったいない映画だと思っています。この映画には、障がいのある人もない人も、お互いが気持ちよく生きていける社会を作っていく手がかりがいっぱいつまっているような気がしています。この映画を見た人が,できれば新しい一歩を踏み出せるような、そんな仕掛けを作りたいと思っています。名付けて《映画『ぷかぷか』鑑賞ワークショップ》。  映画は大概ひとりで見るのですが、それを何人かの人たちで見て、見終わったあと話し合いをしてはどうかと思うのです。できれば、今回のとんでもない企画を出した高崎とその記録映画を作った宮沢さんを呼んでいただいて、映画では表現しきれなかった部分の話を聞いていただき、それを踏まえた上で、みんなで更に前に進むような話し合いができれば、と思っています。  映画を見っぱなしにせず、そこで見えてきたことを手がかりに、更に前に進もうという企画です。明日へ希望が持てるような話し合いができれば、と思っています。            ●●●      上映会用のメディアはブルーレイディスクです。「表現の市場」での本番舞台と、そこに至るまでのメイキング映像、合わせて2時間11分です。費用は映画上映と宮沢さんと高崎のトークショーを合わせて6万円です。  上映会の準備の中で、たくさんの人たちと新しい出会いがあります。これが自主上映のおもしろいところです。上映の準備をするとき、実行委員会はできるだけいろんな人に声をかけ(Facebook、ツイッターなどを駆使して)、新しい仲間と始めた方がおもしろいです。  どうしてこの映画を上映するのか、何を伝えたいのか、伝えた上で何を実現したいのか、といったことをみんなで話し合います。この話し合いがとても大事です。一人で映画を見たときよりも、はるかにお互いが深まります。これが自主上映ワークショップのおもしろいところです。新しい発見があります。世界の広がりがあります。何よりもみんなで前に進む手がかりがつかめます。   「あっ、おもしろそう!やるやる」と思った方は連絡ください。まず動き始めること、これが大事です。  問い合わせは   NPO法人ぷかぷか 045-453-8511 高崎    pukapuka@ked.biglobe.ne.jp      「ぷかぷか」のホームページと「みんなでワークショップ」のページは ぷかぷかパンの店『カフェベーカリーぷかぷか』pukapuka-pan.xsrv.jp みんなでワークショップ - ぷかぷかパンの店『カフェベーカリーぷかぷか』pukapuka-pan.xsrv.jp   11月22日(日) たまプラーザで自主上映会があります。   来年1月7日(木)には、みどりアートパークでアンコール上映会があります。    来年3月後半の連休には長野で連続上映会を企画中です。
  • 映画『ぷかぷか』自主上映
    昨年、ぷかぷかのメンバーさん達と地域の人たちでやった演劇ワークショップの記録映画『ぷかぷか』の自主上映のお知らせです。11月22日(日) たまプラーザ地域ケアプラザです。 5月21日にみどりアートパークで上映会をやったときに集まった感想です。 <a href="http://pukapuka-pan.hatenablog.com/entry/2015/05/24/020839" data-mce-href="http://pukapuka-pan.hatenablog.com/entry/2015/05/24/020839">うれしい感想がいっぱい - ぷかぷか日記</a>pukapuka-pan.hatenablog.com      あなたの街でぜひ自主上映をやってみて下さい。上映会用の映像はブルーレイディスクで提供します。時間は「表現の市場」(発表会)の映像と、その舞台ができあがるまでの過程を追ったメイキング映像を合わせて2時間11分。料金は映画監督の宮沢あけみさんとぷかぷか代表の高崎のトークショー込みで6万円です。トークショーでは、ぷかぷかがどうしてこんなことを始めたのか、とか、この映像が社会の中でどういう意味を持つのか、あるいは障害を持つ人といっしょに生きるってどういうことなのか、といったお話をします。    上映についての問い合わせはpukapuka@ked.biglobe.ne.jp もしくは045-453-8511 高崎までお願いします。    来年1月7日(木)にはみどりアートパークでアンコール上映会をやります。5月21日にご覧になった方はぜひお友達に宣伝して下さい。    第二期みんなでワークショップで作る舞台の発表会は2月14日(日)みどりアートパークホールでおこないます。   
  • あ、ぷかぷかさんがいる!
     パン教室やぷかぷかのお店によく来ているさらちゃんが、田舎に里帰りした際、家の近くの地区センターでお祭りがあり、障がいのある人たちがお店を出していたそうです。それを見たさらちゃんが 「あ、ぷかぷかさんがいる!」 って言ったとお母さんがとても喜んでいました。  さらちゃんは4歳。障がい者という言葉も多分まだ知らないのだろうと思います。ただ障がいのある人たちの雰囲気というか感じは「ぷかぷか」とのおつきあいの中で、なんとなくあったようで、似たような雰囲気を持った人たちのお店を見て 「あ、ぷかぷかさんがいる」 って言ったのだと思います。  映画『ぷかぷか』を作った宮沢さんは、「障害者」といういい方はおかしいので「ぷかぷかさん」って呼んだらどうかって、提案しています。手話で「ぷかぷか」っていう映像作品も作りました。   www.youtube.com    さらちゃんはでも、多分宮沢さんの提案は知りません。お母さんも私も教えていません。ただ自然に 「あ、ぷかぷかさんがいる」 って言ったんだと思います。いつも親しんでいる人たちに似た人たちがいて、なんとなく親しみを感じ、なんとかその気持ちを表現しようとして口に出たのがこの言葉だったのだと思います。  なんかすごくいいなと思いました。誰からいわれたのでもなく、自然に口に出た「ぷかぷかさん」という親しみを込めたやさしい言葉。おそらく日本で初めて障がいのある人たちのことを親しみを込めて「ぷかぷかさん」て言ってくれたさらちゃんに拍手!です。    以前「ぷかぷか日記」の中で 「この子どもたちにこそ、未来を託したいと思うのです。」 と書いています。 <a href="http://pukapuka-pan.hatenablog.com/entry/2014/09/21/150218" data-mce-href="http://pukapuka-pan.hatenablog.com/entry/2014/09/21/150218">未来を担う子どもたちに - ぷかぷか日記</a>pukapuka-pan.hatenablog.com  別の日記では 「こんなにたくさん子どもたちが集まって、パン教室はパンといっしょに希望のある未来を作っているんだと思います。」 と書いています。 パン教室はパンといっしょに希望のある未来を - ぷかぷか日記pukapuka-pan.hatenablog.com     さらちゃんのような子どもこそ、未来を担う子どもたちであり、希望のある未来を作ってくれるんだと思いました。   ★「障害者」という言葉では「親しみ」は込められません。さらちゃんが見た光景を 「あ、障害者がいる」とは普通言いません。相手に対してこの言葉はやっぱり失礼だと思います。それを思うと、さらちゃんが言った「あ、ぷかぷかさんがいる!」っていう言葉は、この時代の中で本当に光っているように思います。            
  • 30年前に書いたものですが…
     先日の映画『ぷかぷか』の上映会で、昔書いた『街角のパフォーマンス』を販売したのですが、少し売れ残りましたので、パン屋、カフェで販売しています。       30年ほど前に書いた本ですが、全然古くないどころか、時代を先取りしていた感じすらする本です。  本は障がいのある人たちといっしょにワークショップをやったところから書き始めています。ワークショップで見つけたことを新鮮な目で書いています。ワークショップの場では障がいのある人たちに向かって「あなたにいて欲しい」「あなたが必要!」と言える関係が自然にできる、と書いているのですが、当時、そのことに注目する人はほとんどいませんでした。ワークショップは9年続けましたが、誰にも注目されないまま、寂しく幕を閉じました。  最近になってこのワークショップが注目されはじめたのは、あの頃提案したことに時代がようやく追いついた、ということでしょうか。    学校で「芝居小屋」をやったことも、今の学校の雰囲気からすれば、よくやった、という感じです。「自由」という意味では、学校は時代に逆行している気がします。学校は、でも、その気になればまだまだいくらでもいろんなことができます。私は定年退職するまで、自由きわまりない芝居作りをやっていました。「芝居小屋」はですから、その気になれば学校でこんなこともできる、という元気な見本です。昔、こんなことができた、ではなく、今だからこそ、これをやって欲しいと思います。自由な空間を学校の中に創り出して欲しいと思うのです。子どもたちのためはもちろん、大人たちのためにも。    惚れた子どもたちを連れて街に飛び出していった話がありますが、何もない原っぱで、お互い素手でつきあった気がしています。見て見て、この子たちステキだよ、って、つきあった方が絶対いいよ、っていいまくっていた感じです。  最近様々なイベントで障がいのある人たちとふれあう機会を作っていますが、何か演出されたふれあい、という感じで、違和感を覚えます。主催者が彼らのことをどう思っているのか見えない、というか、下手すると、イベントが終わればもう知らんぷり、みたいな、そんな感じすらします。  ふだんの日々の中で、普通のおつきあいをどうやって広げていくのか、そのことこそ大事なんじゃないか、ということを、新聞の投書事件を受けて30年前に書いています。      「障がいのある子どもを一人で電車に乗せないで」という新聞投書に対し、当事者でもある養護学校は全く動きませんでした。私は学校の中で孤立無援でした。そんな中で地域の仲間、お母さんたちと話し合い、それをまとめた意見表明は、今、私たちが共有していい内容だと思います。言い換えれば、30年前の意見表明が、そのまま通用するというのは、時代はほとんど前へ進んでいない、ということです。寂しい話です。    「あおぞら市」で養護学校の生徒・子どもたちといっしょにうどん屋を出した時の話は、彼らがいることで「あおぞら市」は、みんながホッとできる場になっている、ということを書いています。今の「ぷかぷか三軒長屋」の持つ雰囲気を、30年前に書いているというわけです。    どれもこれも30年前、たった一人で起こした小さな試みでした。その一つ一つが全く色あせてないくらい、時代は遅々として進んでいないんだなぁ、とあらためて思いました。      
  • うれしい感想がいっぱい
     5月21日の映画「ぷかぷか」上映会、186名もの方が見に来てくれました。  午前の会を見た方が、そのときの気持ちを、すぐにFacebookにアップしてくれていました。 《 いま、最初の回の上映を観て来ました   胸のなかに
たくさんの感情、感動が渦巻いてコトバになりませんが   今日  あと二回上映されます   ぜひ、観てください   最後に流れた ツジさんの歌う   ヨイトマケの唄に 号泣してしまいました   この映画を作ってくれた 監督の宮沢あけみさん 素晴らしいです   ぷかぷかの皆さん、素晴らしいです   ぷかぷかをつくった高崎さん素晴らしいです  》  映画を見てすぐにこんな言葉をFacebookにアップしてくれるなんて、本当にうれしく思いました。  当日112枚ものアンケートが出されました。これだけの枚数、感想欄に記入していただいたことはすごいことだとアートパークの方がおっしゃっていました。見たあと何か書かずにはいられなかったのだろうと思います。アンケートの中から少しだけ紹介します。 ・映画はぷかぷかのパンのようにほっこりあたたかくて、胸にしみいるような作品でした。 ・とてもよかったです。出演者全員のファンになりました。まーさんがデフパペの舞台にチャレンジしたシーンはなぜだか感動して涙が出ました。 ・すばらしかったです。彼と彼女たちの魅力に引きずり込まれました。 ・そのままでいることが豊かな人生の基本ですね。自然体の彼らがとてもよかったです。 ・とても感動しました!涙が止まりませんでした。ぷかぷかのパンは大好き、大ファンです。 ・私事ですが、昨日は自殺した友人のお葬式でした。心の整理がつかないまま、今日、こちらに伺い、「生きる」ということを深く感じる時間でした。みなさんの豊かな表情は、本当に心にしみました。こちらに足を運んで本当によかったです。 ・心が温まり、元気が出ました。 ・上映が始まってから涙がしばらく止まりませんでした。愛があふれている、と思いました。宮沢さんのぷかぷかに対する愛や、高崎さんのみなさんに対する「恋」にも近いような愛情が、たくさんたくさん伝わってきて涙が出たのだと思います。 ・たっぷり3時間、感動させてもらいました。本当、この映画は世界を変えると思います。 ・みなさんのじわじわ発するパワーやオーラがすばらしいです。 ・私は障害児の親です。学校卒業後、こんなに生き生きと毎日暮らしていける場があるんだ!と映画を見て思いました。吸い込まれるように見ました。楽しい、あっという間の2時間11分でした。たくさん笑いました。 ・子連れでしたが、一度も外へ出ることもなく、楽しませていただきました。ぷかぷかの方々の可能性の大きさ、深さになんとも言えぬ感情がこみ上げてきました。毎日を楽しく大切に生きたいとあらためて思わせてくれる映画でした。 ・今まで感じたことのない感動を長時間にわたっていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。 ・本当にステキだった!自分がいつも「こうしなくちゃ」「こうあるべき」「こんなふうにできない自分」にしょんぼり、とか感じてたこと、ここのみんなは全く思ってなくて、私もみんなみたいに自由になりたいな〜、って本当にまぶしく感じました。うまれながら自分にぐるぐるからみついていたロープを少しずつほどいていきたい!!と思いました。ぷかぷかいいね!!! ・支援するのではなく、いっしょに楽しむ、好きになる、ということを心に深く刻みました。 ・なぜ彼らといる時に、ゆるっと心地よいのか、わかった気がします。 ・普通に一般の職場でこんなことをしてしまう、というのはとてもうらやましいです。 ・我が子も障がいがあります。娘も地域の中で生き生き過ごせる「ぷかぷか」のような場所が見つかるといいな…と感じました。 ・自分が住んでいる地域に、このようなことに取り組んでいる事業所があることを知り、とてもうれしく思いました。地域が、いろんなことでみんなでよくなって行くことを望んでいます。 ・いつもの姿とりりしい姿が重なってうれしく、くすぐったい気持ちでした。あんなにステキな彼らといっしょに仕事ができて幸せです。いっしょに生きていかなくっちゃ、損しちゃいます。 ・最初に本番の映像があって、そのあとワークショップの映像があって、なんかそれを見てたら、また本番の映像を頭からじっくり見たくなりました。 ・みなさんの場の空気が伝わってきて、とても楽しめました。 ・ところどころ感動して涙が出ました。個性を生かし、自由に生きているみなさまから力をもらいました。 ・感動しすぎました。同じ緑区にこんなにすばらしい方々が、そばにいてもらって本当にラッキーです。 ・何か見方が根本的に変わるような気がしました。 ・映画を拝見させていただいて、気持ちがゆったり晴れやかになりました。高崎さんが「養護学校の教師やっている頃は彼らを社会のルールにあわせて生きていくようにしなければ…ということに一生懸命だったが、今ではそのままでいいんじゃないの…と思うようになりました」という趣旨のことをおっしゃっていましたが、とても感動いたしました。今は私も就労支援B型の作業所(カフェ)に非常勤職員として勤務しておりますが、また明日から心新たにがんばろうと思いました。「支援する」という既成概念をとっぱらっていこうと思います。「ぷかぷかさん」という呼び名が広まっていったらいいと思います。宮沢あけみさん、素晴らしいドキュメンタリーをありがとうございした。 ・なんて楽しそうに笑うんだろうと何度も思いました。悪意のない人たちが悪い役を演じる難しさもよく伝わりました。ぷかぷかの輪が多くの人々、地域に広がっていくことを願っています。 ・パワーがすごかった!!元気をたくさんもらいました。「そのままでいいんだ」というメッセージをもらえて、有意義なひとときでした。今までの概念を壊してもらった感じでした。ありがとうございました。 ・ぷかぷかのみなさんの素直で、純粋な様子が、とてもうらやましいような…いいな、と感じました。 ・まーさんの姿に明日からも生きていく力をもらいました。感動しました。どの人にもまーさんのようなオリジナルで個性的なドラマがあるのだろうなと思いました。 ・人と人が機能や役割ではなく、その人すべてでつながっていることがとても感動的でした。 ・みんなの笑顔がとても素敵でした。あんな笑顔になれることがあるなんて、素敵ですね。 ・言葉にするのがもったいないくらいすばらしかった。涙が出ました。やっぱり心が洗われる!!わくわくする!! ・ぷかぷかのみなさまに感動です。ステキ!!この言葉しか見当たりません。 ・いつもFacebookページ見ています。今日は辻さんにはじめてお会いできたこと、ぷかぷかさんのみんなの姿を見ることができてうれしかったです。Facebookページの文章と写真に心を打たれています。 ・友人がぷかぷかの話をよくしてくれます。同じ団地に住んで、彼らの魅力を伝えてくれました。以前からとても大好きな存在なので、このような形で身近に暮らせる場を作ってくださったことに心から感謝いたします。ありがとうございます。 ・パワーあふれる感覚。これで明日もがんばれます。 ・重度知的障がいの7歳の子の母です。娘のことがわかった1歳半の時は、自分たちにあわせることを一生懸命やってきました。ここ数年で「ありのまま、そのままでいい」という考えになり、子育てが楽しくなりました。まさに私と同じ価値観を持つ「ぷかぷか」のことを知り、いても立ってもいられず、仕事帰りに見に来ました。私は日本中といわず、世界中の子がありのまま社会から愛され、どのような人も楽しく生きていくことを夢見ています。勇気をいただきました。 ・大人になっていく間にかたくなっていってしまう頭の中。みなさんのようにやわらかく、やさしくいたいと思いました。 ・元気をいただきました。 ・彼らのことがますます好きになりました。特にまーさんのファンになりました。映画の中でまーさんの笑顔が見られるとうれしくなりました。表現することの力、その人らしくあること、それが障がいのある人でも、健常者であっても、そのことのすばらしさを知った映画でした。 ・ちょっとできないことが多かったり、時間がかかったりするだけなのに、生きづらい世の中におかれている。私は心の底から、彼らは社会の子、社会の宝として、社会のど真ん中にいるべきだと思っています。彼らからもらえるものが本当にたくさんあるなとあらためて感じました。彼らが生きやすい世の中になれば、すべての人に幸せな世の中になるのにとつくづく思いました。ありがとうございました。彼らの美しい命に感謝! ・DVD見てましたが、上映会でみんなで見ると、一人で見た時よりも楽しかったです。 ・ずっと以前からぷかぷかさんのランチを毎月1回行くのを楽しみにしてきた私たち夫婦は、今日の映画もとても楽しみにしていました。想像以上に素晴らしくて、高崎さんのコメントがとくに心にひびきました。何から言っていいかわからないくらいすべて素晴らしくて、高崎さんのようなこんな人がこんな近くにいてくださったんだと感動しました。  こんなにうれしい感想が、こんなにもいただけるなんで思ってもみませんでした。本当にありがとうございました。
  • 映画「ぷかぷか」は未来への祈り
     《 いっそ「記録」は過去ではなく、未来に属していると考えたらどうだろう 》  《 写真家はこういって「そう考えなければ、シャッターを切る指先に、いつも希望が込められてしまうことの理由がわからなくなる」と続ける。……家庭で淡々と子どもの日常を記録する母親のふるまいにも、役所で誰のためともなくこつこつ書類をとじる人の作業にも、きっと密やかな祈りが込められている。 》    と、今朝の朝日新聞「折々のことば」にありました。    毎日毎日膨大な量のぷかぷかの写真を撮り続けています。それは「ぷかぷかの今」の記録なのですが、それは過去のものとして残しておくのではなく、そこにはやはり「未来への希望」「密やかな祈り」があります。だからあんなにもたくさん、思いを込めて撮るのです。  こんなふうに楽しく仕事をする事業所がもっともっと増えて欲しい、真剣に仕事をする彼らを見て欲しい、仕事中のこの笑顔を見て欲しい、彼らのこの絵を見て欲しい、彼らがそこにいること、そのことが社会の豊かさであることをどこかで感じて欲しい、などなど。  みんなみんな「未来への希望」であり、「密やかな祈り」といっていい思いです。記録はだから、未来へつながっているのだと思います。     映画「ぷかぷか」は昨年やったワークショップの記録です。この記録は過去のものではなく、それこそ未来への思いがいっぱい詰まっています。  彼らといっしょにやるとこんなに楽しいよ、彼らといっしょにやるとこんなにも豊かなものが生まれるよ、彼らとはいっしょに生きていった方が絶対にいい!などなど、そんな思いが映像に渦巻いています。  映画「ぷかぷか」は、ですから未来に向けたぷかぷかのメッセージであり、祈りなのです。  平成28年1月7日(木)みどりアートパークホールでアンコール上映会があります。         
  • すごく「お得」な話
     今日、パン屋に来たお客さんに、21日の「ぷかぷか」の上映会の時は高崎さんが泣くのを見に行きますからね、なんて言われてしまいました。一昨日書いた「歌のDVDに泣きました」を読んだ方だったようです。ならばそのときだけ席を外そうかと思ったら、ほかのお客さんに、そんなのだめよ!といわれ、ああ、どうしよう、と思っています。  ま、それでも映画を見に来てくれる方が、少しずつ増えている感じで、当日、すごい楽しみです。  映画「ぷかぷか」は、ひとことでいうと、やはり障がいのある人たちといっしょに生きていくと、こんなに豊かなものが生まれるよ、っていうことが伝わってくる映画だと思います。彼らといっしょに生きていくだけで社会が豊かになるなんて、すごく「お得」な話だと思います。  私は彼らといっしょに生きていきたいと思い、ぷかぷかを始めたのですが、その時点では、いっしょに生きていくことの社会的な意味まではあまり考えていませんでした。ただただ「惚れた相手といっしょに生きていきたい」という思いだけでした。もちろんNPO法人を立ち上げるために、社会的な課題の何を解決しようとしているのか、といったことは書きましたが、あくまで頭の中の作業で、言葉が自分のものになっていない気がしました。確かなのは「惚れた相手といっしょに生きていきたい」という思いだけでした。  でも、お店を立ち上げ、毎日お客さんと接し、どうして街の中に彼らの働くお店を作ったのかを説明したり、ぷかぷか日記に書いたりしているうちに、ぷかぷかの社会的な意味みたいなものがだんだん実感として感じられるようになりました。この社会的な意味が、単なる言葉ではなく、実感として感じられる、ということがすごく大きかったと思います。ぷかぷかはそんな風にして私自身をすごく成長させてくれたように思います。ぷかぷかを始めてなかったら、ずっと「言葉遊び」で終わっていたと思います。  で、5年たった今、ぷかぷかは地域社会を豊かにしている、とはっきり実感できるようになりました。映画「ぷかぷか」は、ワークショップの記録を通して、その豊かさを映像の中で見せてくれます。  ぜひ見に来てください。見た方がね、絶対「得!」だと思いますよ。    
  • 歌のDVDに泣きました
     映画「ぷかぷか」を作った宮沢さんが上映会の時の宮沢さんと私のトークの最後に「森は生きている」をみんなで歌いましょう、といいだし、いや、歌うにはそれなりの雰囲気作りが必要ですよ、トークのあとでは歌を歌うという雰囲気にはならないんじゃないかなぁ、なんてことをメールで書き送ったところ、なんと歌う雰囲気作りのために2分くらいの映像を作りました、とDVDのファイルを送ってきました。  で、さっそく見てみました。歌劇「森は生きている」の冒頭で歌を歌うシーンはよかったのですが、そのあとぷかぷかのホームページに載っている写真が次々に出てきて、一枚一枚思いを込めて撮った写真なので、歌と重ねてみているうちに、いろんな思いがこみ上げてきて、なんだか涙が出てきました。最後はありがとうカードの集合写真が出てきて、これはほとんどとどめでしたね。  宮沢さんに「あの、このDVD、泣いてしまいました。これって、ちょっと恥ずかしいです…」とメールしたのですが、「いいんじゃないでしょうか…」と冷たい返事。事前に何度も見て、慣れておくしかないか、と思っているのですが、それでもたくさんと人といっしょに見ると、それはそれでいろんな思いが押し寄せてきそうで、ああ、困ったなぁ、と思っています。  手話通訳が入るので、チラシ差し替えです。  「ぷかぷか」って手話でどう表現すればいいの?と手話通訳の方に聞かれたそうで、元々「カプカプ」(宮澤賢治の「やまなし」に出てくるカニの笑い声)をひっくり返して「ぷかぷか」にしただけなので、説明のしようもなく、今日か明日くらいにデフパペットシアターの役者さんたちが動画を送ってくれるみたいです。楽しみにしていてください。
  • 街角のパフォーマンス
     5月21日(木)映画「ぷかぷか」の上映会の時に、昔高崎が書いた『街角のパフォーマンス』を販売します。          養護学校の教員になって7年目に書いた本で、とても新鮮な感覚で書いています。ワークショップのこと、学校でやった芝居小屋のこと、子どもたちといっしょに街へ飛び出したこと、障がいのある人を電車に乗せないでという投書が新聞に載ったこと、働くところが生きる場になったこと、など、今の時代に読んでも十分通用する内容です。  障がいのある人を電車に乗せないで、という新聞投書の問題は、ぷかぷかに時々利用者さんの通勤時間をずらしてくれないか、という電話がかかってくるのですが、こういったことについては30年前とほとんど社会的な状況は変わってないことになります。そのときに見つけた、こつこつと人の関係を作っていくしかない、といった思いは、今のぷかぷかに引き継がれています。  というか、ぷかぷかの理念的なことは、この本を書いた頃に私自身が思っていたことであり、それが今具体的な形になっている、ということです。ぷかぷかのいわば『原点』みたいなものが見えます。  当日は受付テーブルのそばで販売予定です。限定20部です。予約したい方はメールください。pukapuka@ked.biglobe.ne.jp  高崎    
  • やっぱり「強気で」
     昨日「大スクリーンでの上映は、ひょっとしたら最初で最後」って書いたところ、映画を作った宮沢さんから、「もっと大きなムーブメントが起こるかもしれないのに!!!」と、しかられてしまいました。  ごめんなさいね。あまりに大きなスクリーンに圧倒されて、今まで地区センターとか会議室とか小さなところでしか上映したことがなかったので、つい、こんなすごいところで上映できるのは、多分最初で最後だろうな、なんて、ちょっと弱気になっていました。  でも、ひょっとしたら「大きなムーブメント」が本当に起こるかも知れないし、それを起こすべく努力すべきだと思いました。こういうことは最初にあきらめて、「これが最後」と思ってしまったら、その通りになってしまいます。そうではなく、これがはじまり、ここからが勝負、と思えば、本当に何か新しい動きが始まるかもしれません。  ぷかぷかだって、最初の一年は、もう投げ出したいくらいひどい状態でしたが、ここで投げ出したら、ゼロではなく、マイナスになってしまう、と、とにかく必死で持ちこたえました。  あの頃を思えば、大きなスクリーンで上映できるところまで来たんだから、勝負はここからじゃないか、って自信を持って思うべきですね。やっぱり「強気で」行きます。    「宮沢さんとのトークショーを楽しみにしています」というメールが先ほど来て、そういえば昨日宮沢さんと21日の上映会の打ち合わせをやったのに、トークショーの中身については打ち合わせしなかったことに気がつきました。32分の予定なので、それを超えないように誰かが合図を出そう、くらいの話しかしませんでした。ですので、どんな話になるのか、全くわからず、ぶっつけ本番、本音丸出しトークになりそうです。なんだか楽しみですね。  
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