ぷかぷか日記

演劇ワークショップ

  • 北海道・中頓別で上映会、演劇ワークショップ、討論会
    今週土曜日(11月16日)北海道・中頓別で上映会、演劇ワークショップ、討論会をやってきます。    あなたの街でもぜひこんな企画やって下さい。たくさんの気づき、出会いが生まれます。    問い合わせはtakasaki@pukapuka.or.jp  
  • 第8期演劇ワークショップの記録映画を上映します
    来年1月13日〔月・祝〕午後2時から緑公会堂で第8期演劇ワークショップの記録映画を上映します。 www.youtube.com  ぷかぷかさんたちと一緒にワークショップやることで、まわりの人たちがどんどん自由になっていく様子がよくわかります。  人が自由になるって、そう簡単なことではありません。でも、ぷかぷかさんと一緒にいると、それがいとも簡単にできてしまいます。これってなんかすごいことじゃないかとあらためて思うのです。何よりも彼らといっしょにやると楽しい!  彼らといっしょに生きることの意味がここにあるように思うのです。  みんなが自由になれる場だからこそ、そこから素敵な作品が生まれます。誰かが筋書きを書いて、その通りに演じる、といった芝居ではなく、みんなが思っていることを寄せ集め、それを演じたり、意見を言い合ったりする中で、少しずつ芝居が形作られていきます。  いろんな人がいるから面白いものができあがります。だからひとりひとりが大事。障がいのある人もない人も、みんな大事。そのことが素直に伝わってきます。  ぜひ見て下さい。 緑公会堂の場所はこちら www.midori-ph.jp  ゲストにこの映画を作った内田英恵さんと、第9期演劇ワークショップの記録映画撮影中の信田眞宏さんをお呼びし、高崎も入れて、演劇ワークショップの記録映像を作る意味、どうして彼等に惹かれるのか、彼等といっしょに生きる意味などについてトークセッションを行います。 ★参加費:800円 1月26日(日)には第9期演劇ワークショップの発表会がみどりアートパークホールであります。最後の演劇ワークショップになります。なのでぜひ見に来てください。 midori-artpark.jp  問い合わせはtakasaki@pukapuka.or.jp 高崎まで
  • 九州でワークショップ
     10月5日と6日に九州でワークショップやります。1時間ほどで簡単なお芝居を作ろうと思っています。今回は「ムンクの叫び」を手がかりに芝居を作ります。           まずはみんなでこんな顔をしましょう。こんな顔をしながら、どうしてこんな顔してるのだろう、と考えます。そこからお話が広がっていきます。  場所はどこなのか、何を見たのか、どんな気持ちなのか…  出たとこ勝負なので、どんな風にお話が広がっていくのか、全くわかりません。どうなっちゃうんだろう、というドキドキわくわく感をみんなで共有できれば、お話がぐんぐんふくらんでいきます。  参加者が20人くらいであれば、三つくらいにグループを分けるので、三つのお話ができます。  途中で中間発表をします。ほかのグループの前で芝居をします。実際に体を動かしてみると、お話が具体的に見えてきます。  「おもしろかった」とか、「つまらなかった」とか、「ここはこんな風にした方がおもしろいんじゃないか」とか、お互い感想を言い合いましょう。  芝居を見た人の意見は、芝居を更にふくらませてくれます。最後の発表に向けてテンションが上がります。あちこち修正し、ブラッシュアップしていきます。  さて発表です。事前に宣伝してお客さんにも来てもらいましょう。できればたくさん! 外からのお客さんがいた方が、舞台に立ったときテンションが上がって、いい芝居ができます。  さていよいよ発表。どきどき緊張しながら舞台に立ちましょう。いつもと違う自分に出会えます。こんなことやれちゃうんだ、という新しい気づき。ひょっとしたら新しい人生が始まったりするかも。  わずか1時間くらいのワークショップですが、ふだんの生活では経験できないドキドキわくわくがあります。そうして何よりもみんなであーだこーだ言いながら、体を動かしながら一つの作品を作ったこと。それを緊張感あふれる舞台で発表したこと。それはみんなで共有できる一つの熱い財産になります。  あ、おもしろそうって思ったら、ぜひあなたの街でもやりましょう。新しい出会い、気づきがてんこ盛りです。  そうそう、周りに障がいのある人達がいたらぜひ一緒にやりましょう。ふつうの人達だけでやるよりも、とんでもなくおもしろい芝居ができあがります。いっしょに生きていった方がいい、としみじみ思えます。   10月5日、6日、お近くの方はぜひご参加下さい。参加申し込みはチラシ下部にあるQRコードで。                             
  • 演劇ワークショップの原点
    68/71黒色テントで脚本、演出をやっている山本清多さんが演劇ワークショップについてわかりやすく書いています。  《 僕が初めて演劇ワークショップというものを経験したのは8年前で(1980年頃の話。)フィリピンのマニラででした。それまで15年も芝居をやってきましたが、台本を書いたり、芝居の演出をしたりで、自分の体と声を使って芝居を作り、演じるということはしたことがなかったのです。そういうことをするのは、僕がそれまでやってきた芝居作りでは役者とか俳優にまかされていました。  それが演劇ワークショップでは、場面や筋を考えるだけでなく、自分もほかの人達(しかもタイやマレーシアから来た人達で、言葉もうまく通じないのです)といっしょに演じなければならなかったのです。はじめは思いました。俳優でもない僕がどうしてこんなことしなければならないのかと。  僕が考えていた演劇と、ワークショップの演劇とでは、同じ演劇でも全然違ったものだったのです。  僕たちの社会では、演劇に限らず、音楽や文学や絵や踊りとかも、たいてい専門の人が作って、それを見たり、読んだり、聴いたりしたい人達は、お金を出してそれを買って楽しむのです。  ワークショップの演劇は、お金をとって見せるために作るのではなかったのです。演劇の専門家になるための練習でもないのです。演劇を作ることを通して、他の人達と話し、聞き、考え、それまで自分が気がつかなかったことを発見するためなのです。だから全員が作ることに参加し、見ているだけという人はいません。できあがったものより、つくりあげるまでに何かを発見できたかどうかが重要なのだ、ということに僕は気づかされたのでした。  確かに僕たちはひとりでじっと考えることも、本を読んで考えることも、先生に教えてもらったり、友達と話したりして考えることもできます。でも、何人もでいっしょに何かを作るなかで気づくことが、いちばん意味がある。ワークショップというのは、そういう考え方に基づいているのだと思います。 》  演劇ワークショップの原点と言えるものです。 《みんなで何かをいっしょに作る中で気づくことにいちばん意味がある》 最後の演劇ワークショップ参加者募集! www.pukapuka.or.jp
  • 場の熱気がビリビリと伝わってきます
     第一期演劇ワークショップの記録映画のダイジェスト版です。演劇ワークショップの場の熱気がビリビリと伝わってきます。そういう場をぷかぷかさんと地域の人達で一緒になって作った、というところがすばらしいと思います。これがいっしょに生きる、ということです。参加した人達の言葉がすごくいいです。 www.youtube.com  8月から第八期の演劇ワークショップが始まります。月一回みどりアートパークリハーサル室で演劇ワークショップをやり、6ヶ月かけて芝居を作ります。1月末の日曜日にみどりアートパークのホールの舞台で発表します。近々ワークショップの内容、スケジュール等も発表します。参加してみようかなと思われる方はぷかぷかの高崎までお問い合わせ下さい。 www.pukapuka.or.jp こんな舞台に一緒に立ちます。ぜひ一緒に立ちましょう。
  • アートで社会的な課題を解決
    ヨコハマアートサイト2022報告会「アートから考える横浜の地域文化」がありました。参加団体は以下の通り。 【第1ブロック】 ・任意団体アオキカク ・OUTBACK ・NPO法人スペースナナ ・NPO法人打楽器コンサートグループ・あしあと ・しましまのおんがくたい ・音楽スペースおとむすび ・EduArt ★横浜下町パラダイスまつり実行委員会 ・ティーンズクリエイション組織委員会 ・金沢区舞台芸術サークル「潮の音」 ・to R mansion 【第2ブロック】 ・アーティストネットワーク+コンパス ・「街のはなし」実行委員会 ・特定非営利活動法人美術保存修復センター横浜 ・ROJIURARt実行委員会 ・さかえegaoプロジェクト ・大岡川アートプロジェクト実行委員会 ・特定非営利活動法人シーホース工房 ・一般社団法人横浜若葉町計画 ・WeTT実行委員会 ・認定NPO法人あっちこっち ・黄金町BASE 【第3ブロック】 ・ことぶき「てがみ」プロジェクト実行委員会 ・まちなか立寄楽団 ・六角橋商店街連合会 ・蒼昊美術會 ・STAND Still ・居場所「カドベヤで過ごす火曜日」運営委員会 ・NPO法人ぷかぷか ・紙芝居文化推進協議会 ・横浜シネマネットワーク実行委員会 ・都筑アートプロジェクト 中に性暴力に取り組んでいる団体もあって、社会的課題についての話もありました。 standstill.jimdofree.com                                 ぷかぷかは「障がいのある人達の社会的生きにくさという社会的な課題を少しでも解消する」ことを団体の設立目的に据えています。ヨコハマアートサイトから助成金をもらっている演劇ワークショップは、彼らといっしょに生きると何が生まれるかを芝居の形で表現しています。その舞台を見て、いっしょに生きるといいよね、って思う人が増え、それが社会的な課題の解消に少しでも役立てばと思っています。  いろんなことができない、生産性が低い、効率が落ちる等と障がいのある人達が社会から排除される、という社会的な課題が、彼らはいた方がいいよね、と思う人が増えることで、少しずつ解消されます。  社会的な課題を解決する、なんてなんだか大変な感じがするのですが、演劇ワークショップはみんなが楽しめるアート活動であり、楽しみながら社会的な課題が解決できます。  大事なことは、社会的な課題をいつも頭のどこかで意識するということです。それがあることで、やっていることの目的がはっきりし、表現にも力が入ります。
  • 演劇ワークショップを続ける理由
     いつも元気で楽しい舞台を作り続けている演劇ワークショップですが、経済的には運営がかなり厳しいところに立たされています。  演劇ワークショップをやるには、講師料とか、会場費とか、大道具や小道具を作ったり、いろいろお金がかかります。お金はかかるのに、収益は生まないので、どこかでお金を調達する必要があります。それで助成金を申請しているのですが、すべての経費をまかなえるわけではありません。なので、赤字が出ます。今まではぷかぷかにその穴埋めをしていただいていましたが、ぷかぷかも資金が潤沢にあるわけではないので、今年はもう自分でその赤字分を穴埋めするしかないなと思っています。  赤字分を自分で穴埋めしてでも演劇ワークショップをやるのはどうしてなのか。  いちばんの理由は、ぷかぷかさん達と一緒にやる演劇ワークショップは、とにかく半端なく楽しいからです。演劇ワークショップの場は、日常生活の場より、もう少しお互いが自由になれます。この、みんなが自由になれる、というのが演劇ワークショップの場のいいところです。  みんなが自由になれるので、私たちとは少し違う、彼らのものの考え方、ひらめき、想像力などが、ふだんの暮らし以上に楽しめます。違いをそのまま作品に生かすことができます。だから今までにないおもしろいものが生まれます。  下の写真、この場面はお祓い棒を掲げているぷかぷかさんが場の雰囲気を一人で作っています。「お許しを!」を謝っているのは地域の人。こんな場面が自然にできてしまうのが演劇ワークショップのおもしろいところ。こんな場面に出くわしてしまうと、もうやみつきになってしまうのです。   こんな楽しさの中で、彼らに対し  「あなたがこの場に必要」「あなたにここにいて欲しい」 と、素直に思えるようになります。そう思える関係が自然にできます。障がいのある人達を排除することの多いこの社会にあって、そんな風に思える場があることはとても大事です。ここから彼らを排除しない社会が始まります。  「あなたにいて欲しい」と思える関係の中で作り上げた芝居には、彼らと一緒に過ごすことで生まれる楽しさ、面白さがてんこ盛りです。なので、その芝居を見ると  「彼らとはいっしょに生きていった方がいいね」 と、理屈抜きに思えます。  何よりも彼らといっしょに生きると何が生まれるかを、目に見える形で表現します。「ともに生きる社会」を作ろう、というかけ声だけはたくさんありますが、ともに生きると何が生まれるのかまで示しているところはなかなかありません。ともに生きる場、ともに生きる関係を作り切れていないからだと思います。  演劇ワークショップは舞台の上で、彼らといっしょに生きると何が生まれるのか、その豊かな世界を目に見える形で示します。小さな「ともに生きる社会」が舞台の上で実現しているのです。いや、舞台の上だけではなく、演劇ワークショップの場そのものが「ともに生きる社会」をすでに実現しています。  演劇ワークショップに参加するために毎回栃木から新幹線に乗ってやってきた方がいました。その方の感想 「みんなすごく素直で、思ったことをストレートに表現するから、リアルで人間味があってとても魅力的に思えて、私はぷかぷかさんの大ファンになっていました。私にとってそこは自然と笑顔になれる場所で、優しい空間でした。そんな彼女、彼たちと一緒に立った舞台。やり切った感、ハンパなかった。ぷかぷかさんたち一人ひとりとふれあった思い出が頭の中で駆け巡り、みんなで頑張った喜びと終わってしまった寂しさとが複雑にからみあって、舞台が終わってからの反省会、涙がこぼれ落ちてしまいました。」  涙がこぼれ落ちたどころか、号泣でした。ぷかぷかさんとおつきあいしたことが、号泣するほどの気持ちを生んだのです。そんな関係ができてしまうのが演劇ワークショップという場のすごいところです。  栃木から新幹線に乗ってやってきて、舞台に立つ。  「障害者はいない方がいい」と暴力的に障害者を排除したやまゆり園事件から6年。障害者のグループホームを建てようとすると反対運動が起こったり、施設での虐待が止まらない社会は、事件と地続きにあります。  障がいのある人達を排除する社会は、社会の幅が狭くなり、お互いが息苦しくなります。彼らがいることの豊かさが失われ、社会は痩せこけていきます。  そんな社会にあって、私たちに何ができるのか。  やっぱり、 「障がいのある人たちとはいっしょに生きていった方がいい」 と言い続け、彼らと一緒に生きる豊かさを様々な形で作り続けようと思うのです。  やまゆり園事件というとんでもないものを生み出してしまった社会。そんな社会を作ってしまった責任を、やはり感じるのです。こんなことが起こるまで社会に対して何もしてこなかった責任です。  だからこそ、赤字分を自分で穴埋めしてでも、演劇ワークショップは続けていこうと思うのです。私なりの責任の取り方、というか…
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