ぷかぷか日記

ヨコハマアートサイト

  • 今年も100万円、満額回答!
     ヨコハマアートサイト、演劇ワークショップの助成金を申請していましたが、今年も100万円、満額回答でした。  3年連続100万円ゲット!です。とりあえずホッとしました。ただワークショップの費用は全体で200万円をちょっと超えますので、あと100万円をどこかで調達しなければなりません。それがすごく大変。  演劇ワークショップの企画が、「芸術性」「地域協働」「将来性」「実現性」「収支バランス」等、すべての審査ポイントで100点満点で評価されたことは、とてもうれしいです。  申請書の「事業のねらい」には 障がいのある人たちと一緒に新しいものを創り出す関係を作り、そこから芝居を起こしていく。彼らがいてこそできる芝居は、いっしょに生きる理由を明確に表現する。それを社会に発信することが大きなねらい。 といったことを書きました。  「彼らがいてこそできる芝居は、いっしょに生きる理由を明確に表現する。」 そのことにつきると思います。舞台に上げる芝居は、いっしょに生きる理由そのものであり、いっしょに生きると何が生まれるのか、何を創り出せるのかを、明確に示します。  「共に生きる社会を作ろう」とか「共生社会を作ろう」という声はあちこちで聞きますが、そこで何を作り出すのか、明確に提示しているところは聞いたことがありません。一番大事なところが、みんな曖昧なのです。  神奈川県は「ともに生きる社会かながわ憲章」を作り、様々なキャンペーン活動をおこなっていますが、「ともに生きる社会」が実際何を作り出すのか、一向に見えてきません。ものすごいお金を使っているのに、どうして一番大事なところを表現できないのかと思います。  結局は、本気でそれを作ろうとしていないんじゃないか、と思ってしまいます。  芝居は本気にならないと作れません。言葉だけのお遊びをやってては舞台に上げる芝居なんかできません。  障がいのある人たちといっしょに、お互いの思いを表現のかたちでぶつけ合います。ぶつけてもぶつけても先がなかなか見えてきません。本番の舞台の直前まで、バトルが続きます。  そうやってようやく舞台に上げる芝居ができあがるのです。だからこそ、舞台が輝くのです。  2020年1月25日(日)の午後、みどりアートパークホールの舞台で発表します。みどりアートパークは横浜線長津田駅前です。  第六期演劇ワークショップの参加者を募集します。取り上げる素材は宮澤賢治『どんぐりとやまねこ』です。ワークショップの日程は8月17日(土)、9月21日(土)、10月19日(土)、11月16日(土)、12月14日(土)、2020年1月18日(土)、1月25日(土)、1月26日(日)です。時間は9時〜16時くらい。場所はみどりアートパークリハーサル室。舞台発表の1月26日(日)は17時半頃まで。毎回お弁当、お茶持ってきてください。参加費は大人1000円、子ども500円です。参加希望の方は参加理由も書いて応募してください。今年はかなり参加希望が多いので、参加理由を見て決めたいと思います。会場のキャパシティの関係で、募集は15人くらいです。ぷかぷかさん15人、地域の人15人くらいの構成で行きます。  メールの送り先はtakasakiaki@blue.plala.or.jp 高崎です。
  • そういうエネルギーと魅力を発信しなきゃ
     昨日ヨコハマアートサイトの2018年度の事業報告会「アートの取り組みから地域文化を考える」がありました。  27もの団体が集まり、1グループわずか3分でしたが、全部終わるのに3時間もかかる、長丁場の報告会でした。  ぷかぷかは若手のホープ近藤が報告しました。若い新鮮な言葉で報告してほしい、と報告会の直前に無茶振りしました。引き受けてくれた近藤さんに感謝、です。 「金沢文庫芸術祭」「心に響く打楽器作っちゃおう」「横浜下町パラダイスまつり+よこはま若葉町多文化映画祭」「手作り紙芝居コンクール」「石川町ストリートアートプロジェクト」「大岡側アートプロジェクト光のぷろむなぁど」「カドベヤ・オープンDAYーつどおう・かたろう・つながろう」「アーモンド凸凹コミュニティアート・プロジェクト」「会社丸ごとギャラリー」「藤棚シネマ商店街」等々、アートを使った多彩な事業が報告されました。  中でもおもしろかったのはモン族の衣装を着た家族が登場した「横浜下町パラダイスまつり+よこはま若葉町多文化映画祭」。チラシを見ただけでわくわくします。  チラシの右の方に写っている家族がモン族の人たちです。衣装がすばらしかったです。あんまりすばらしかったので少しいろいろお聞きしました。  恥ずかしい話、モン族ってどこの国の人かよくわかりませんでした。聞いてみたらラオス、ベトナム、カンボジアの国境の山岳地帯に住む人たちなんだそうですね。ベトナム戦争当時アメリカ軍に味方したため、戦後北ベトナム政府の弾圧を受け、アメリカに逃げた人が多く、昨日英語であいさつしたお父さんもアメリカにいて日本人の女性と知り合い、今、横浜下町パラダイスをやっているようでした。  世界の歴史が深く関わっているというところがすごくおもしろいと思いました。昨日は英語のあいさつだったので、私はほとんどわからなかったのですが、過酷な人生を生きてきた人だったのだと思います。今年はぜひ下町パラダイスに行ってお父さんの話をじっくり聞きたいと思いました。ま、英語なので、じっくり聞くという風になるのかどうかわかりませんが、ま、行けばなんとかなるのでしょう。  いやそれ以前にこのグループがヨコハマアートサイトの審査に通るかどうかがとても大事なのですが、審査に通っても通らなくてもこのグループはまた今年やるのだと思います。そういう力強いエネルギーと魅力を感じました。「多文化」というものが生きてる気がしました。 www.facebook.com    ぷかぷかもそういうエネルギーと魅力を発信しなきゃ、と思いました。  よーし、やるぞ!!
  • ヨコハマアートサイト満額採択!
     演劇ワークショップの助成金を申請したヨコハマアートサイトから満額採択の連絡がありました。100万円です。 ●選考委員より 《 実績もあり、福祉施設による地域に根ざした活動として評価します。運営体制の   見直しと、継続的な活動へ向けた仕組みの構築に期待し、満額採択とします。》 ●審査のポイントは 【芸術性】芸術的要素に対象活動項目の推進を期待できるか。 【地域協働】地域との連携・協力関係、または地域への貢献が期待できるか。 【将来性】実施活動により、活動または地域において将来的な発展や成長が期待できるか。 【実現性】経験・技術・人材など事業実現のためのリソースを有し、具体的な計画があるか。 【収支バランス】適正かつ実現可能な収支予算か。 ●審査員 市民セクターヨコハマの副理事長をはじめ、大学の教員2名、フリージャーナリスト、美術館学芸員など5名。  気合いを込めて書いた申請書だっただけに、素直にうれしいです。  申請書の内容はこのブログに書いています。 pukapuka-pan.hatenablog.com 事業の継続性についてはこちら pukapuka-pan.hatenablog.com  いちばんのポイントは、やはりぷかぷかさん達と地域の人たちでやる演劇ワークショップへの熱い思いと、それを通してお互いが気持ちよく暮らせる社会に向けて、社会を少しずつ変えたいという思いが審査員のみなさんに伝わったことだろうと思います。  熱い思いが更に熱くなったのは相模原障害者殺傷事件でした。 「障害者はいない方がいい」「障害者は不幸しか生まない」 などと犯人は言いました。いてもたってもいられないくらい腹が立ち、その怒りが、演劇ワークショップへの思いを更に熱くしました。  「障害者はいた方がいい」と思える事実を作ってやろうじゃないか、「障がい者はみんなが幸せに思うようなことを生み出す」という事実を作ってやろうじゃないか、と企画に気合いが入ったのです。  その甲斐あってか、満額採択になったのは、相模原障害者殺傷事件以降でした。相模原障害者殺傷事件への怒りを込めて書いた申請書が、満額採択になったというのは、ちょっと複雑な気持ちですが、演劇ワークショップの企画に磨きがかかったのは確かです。  「決して忘れない」なんて言ってるだけでは、社会は何も変わらないのです。積極的に前に出ること、障がいのある人たちを「守る」のではなく、彼らと一緒に前に出ること、「攻め」の姿勢を貫くこと、そこで彼らと一緒に新しいものを創り出すこと、それが大事じゃないかと思います。  演劇ワークショップは、彼らと一緒に「新しい文化」といっていいほどのものを創り出すことができたと思っています。その企画と実績が審査員に届いたのだと思います。  満額採択にはなりましたが、演劇ワークショップには200万円を超える資金が必要です。今年はその不足分を全部自分でまかないました。ただでさえ貧乏なぷかぷかが更に貧乏になった気がします。ぷかぷかは貧乏でも、ちっとも不幸だと思っていなくて、幸せな毎日を作りだしています。みんなの笑顔を見てください。ただ、お金がないとやっぱり困ることもあるので、貧乏を抜け出すために企業とのコラボを考えたり、いろいろ戦略を考えています。でも、100万円の資金を稼ぎ出すにはまだまだです。  演劇ワークショップは、お金がないからやめる、というふうにはいかないほどの大きな社会的な意義があると思っています。  「おーし、わかった」と思われた方、ぜひ応援してください。あなたの思いが、社会を変え、社会を豊かにします。 pukapuka-pan.hatenablog.com
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