しんごっちと「猫も秋思の中に入る」
「しんごっち」は利用者さんの愛称です。言葉によるコミュニケーションはなかなか難しい方です。ところが絵を描くとすばらしい作品を描いてくれます。「ぷかぷか」のホームページ(「ぷかぷかパン」で検索するとすぐに出てきます。)のトップにしんごっちの描いた猫の絵を載せているのですが、たまたま朝日歌壇にのっていた句を見たとき、真っ先に浮かんだのがしんごっちの描いたこの絵だったのです。 窓に来て猫も秋思の中に入る 物思いにふける、といったことをしんごっちが考えたのかどうかわかりません。でもしんごっちの描いた猫は物思いにふけっています。物思いにふける,なんて言葉はとても曖昧な言葉です。その曖昧な言葉のイメージを猫の表情で表したしんごっちはやっぱりただ者ではないなと私は思ってしまうのです。 そのあたりと、言葉がどう説明しても通じないしんごっちと、どうなっているのか私にはよくわからないのです。言えることは、しんごっちのような人は、やはり大事にしたいし、私たちの世界の「宝」だなと思うのです。