ぷかぷか日記

ぷかぷかな日常

  • 毎日お母さんに電話
    翔平さんは毎日お母さんに電話しています。先日ミカン狩りに行った際には,帰りがけ、電車のホームで携帯を取りだし、「おかあさん、きょうは、ぼくは、みかんがりに、いきました。はさみで、ちょきちょきっと、きりました。とてもたのしかったです。さよなら」  翔平さんは20代半ば。20代半ばで毎日こんな電話をお母さんにしているので,本当にかわいいと思います。 だいたい中学生、高校生になると親とはろくに話しもしません。電話なんかも、よほどの用がない限り、かけません。それを思えば,翔平さんが毎日お母さんに電話かけるなんて、20代半ばの男としてはほとんど奇跡に近いといっていいと思います。 外に出かけると、時々迷子になったりするので、気が抜けませんが、それでもお母さんは翔平さんから毎日こんな電話がかかってくるなんて、やっぱり幸せではないかと思います。  
  • しんごっちと「猫も秋思の中に入る」
     「しんごっち」は利用者さんの愛称です。言葉によるコミュニケーションはなかなか難しい方です。ところが絵を描くとすばらしい作品を描いてくれます。「ぷかぷか」のホームページ(「ぷかぷかパン」で検索するとすぐに出てきます。)のトップにしんごっちの描いた猫の絵を載せているのですが、たまたま朝日歌壇にのっていた句を見たとき、真っ先に浮かんだのがしんごっちの描いたこの絵だったのです。  窓に来て猫も秋思の中に入る 物思いにふける、といったことをしんごっちが考えたのかどうかわかりません。でもしんごっちの描いた猫は物思いにふけっています。物思いにふける,なんて言葉はとても曖昧な言葉です。その曖昧な言葉のイメージを猫の表情で表したしんごっちはやっぱりただ者ではないなと私は思ってしまうのです。 そのあたりと、言葉がどう説明しても通じないしんごっちと、どうなっているのか私にはよくわからないのです。言えることは、しんごっちのような人は、やはり大事にしたいし、私たちの世界の「宝」だなと思うのです。
  • 誕生日プレゼント
    「ぷかぷか」では利用者さんの誕生日に「ぷかぷかカフェ」でのスイーツセットをプレゼントすることにしている。しかも好きな人とのペアセットだ。 ツジさんの誕生日。朝の会で「誰と一緒にお茶飲みますか?」「ユミさん!」 年配の女性スタッフが選んでほしくて手を上げていたのだが、迷うことなく大好きな彼女の名をあげた。 人とのおつきあいがまるっきりへたくそなツジさんがどんなデートをするのかと思ったが、ここは本人に好きなようにさせた。 さて、午後になり、たまたま彼らが来る前にカフェで打ち合わせがあった。すぐ隣にツジさんが席を取り、彼女を呼んだ。これからデートが始まるというのに、いつもと同じようにわけのわからないことをべちゃくちゃしゃべりまくっている。全く困ったやつだと思うすぐそばで、「少し静かにしなさい」とツジさんの唇に手を当てて,ユミさんは優しく諭している。「うん、わかった」と普段とは別人のように素直に言うことを聞くツジさん。“おー、やるじゃん”と、そそくさと席を立ったのでした。
  • お客さんが机の準備を
    先日の瀬谷区役所への外販での事。少々時間が過ぎてしまい、焦って販売場所へ行ったら、もうテーブルはセッティングされ、お客さんが7~8人が並んで待って下さっていました。『待ってたのょ~道混んでたの?』『毎週木曜日は楽しみにしているのョ』『チョココロネのチョコが最高美味しいね』『カンパーニュを買って明日に残そうと思ったのに美味しくて全部食べちゃったの』『今日メランジュないの?一度たべたら病みつきになるあじ』『食パンホント美味しい』『この前肉まん買ったけど、肉が入ってなくてネギマンだったョ~ネギマンも美味しかったけど』『辻さんこれでいくら?本当に電卓より早いし正確ね』『小山さんシャイだけど、パンをきれいに入れてくれてありがとう』色々お声をかけて頂いて本当に嬉しい事です。みんなで頑張ろうと思います。次週は早く行かなきゃ!と思ったenoでした。
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