ぷかぷか日記

みんなでワークショップ

  • 「生きる」ということを深く感じる時間でした。
     6月17日(土)みどりアートパークで第一期と第三期演劇ワークショップの記録映画と、ぷかぷかのプロモーションビデオを上映します。  第一期みんなでワークショップの記録映画を見た人たちの感想がすごくいいので紹介します。     ・映画はぷかぷかのパンのようにほっこりあたたかくて、胸にしみいるような作品でした。 ・心がほっこりしました。演劇としてとか、メッセージとか関係なく、みんなといるだけで、そのままで、なんだか癒やされる感じがしました。 ・とてもよかったです。出演者全員のファンになりました。まーさんがデフパペットシアターひとみの舞台にチャレンジしたシーンはなぜだか感動して涙が出ました。 ・本当にステキだった!自分がいつも「こうしなくちゃ」「こうあるべき」「こんなふうにできない自分」にしょんぼり、とか感じてたこと、ここのみんなは全く思ってなくて、私もみんなみたいに自由になりたいな〜、って本当にまぶしく感じました。うまれながら自分にぐるぐるからみついていたロープを少しずつほどいていきたい!!と思いました。ぷかぷかいいね!!! ・そのままでいることが豊かな人生の基本ですね。自然体の彼らがとてもよかったです。 ・心が温まり、元気が出ました。 ・なぜ彼らといる時に、ゆるっと心地よいのか、わかった気がします。 ・まーさんの姿に明日からも生きていく力をもらいました。感動しました。どの人にもまーさんのようなオリジナルで個性的なドラマがあるのだろうなと思いました。 ・ちょっとできないことが多かったり、時間がかかったりするだけなのに、生きづらい世の中におかれている。私は心の底から、彼らは社会の子、社会の宝として、社会のど真ん中にいるべきだと思っています。彼らからもらえるものが本当にたくさんあるなとあらためて感じました。彼らが生きやすい世の中になれば、すべての人に幸せな世の中になるのにとつくづく思いました。 ・私事ですが、昨日は自殺した友人のお葬式でした。心の整理がつかないまま、今日、こちらに伺い、「生きる」ということを深く感じる時間でした。みなさんの豊かな表情は、本当に心にしみました。こちらに足を運んで本当によかったです。 ・一緒に生きていくことが自分を豊かにする。ジーンときました。とても素敵な時間でした。 ・言葉にするのがもったいないくらいすばらしかった。涙が出ました。やっぱり心が洗われる!!わくわくする!! ・こんな風に一緒に社会で生きていけると楽しいよなー自然だよなーと改めて感じました。      中に友人が自殺し、心の整理ができないまま映画を見て 《 「生きる」ということを深く感じる時間でした。 》 と書いた方がいました。  そんなことまで考えたワークショップではありませんが、みんなが生き生きと生きる舞台は、生きることの意味がぐらついてしまうほどの経験した人の心にもしっかりと届くメッセージを含んでいたのだと思います。  障がいのある人がどうとかこうとかいった議論をはるかに超えた、人が生きる上でもっと大事なものを作りだしていたのかも知れません。  どうしてそんな舞台ができたのか、映画はしっかりと見せてくれます。  第一期演劇ワークショップの記録映画は朝10時からです。ぜひおいで下さい。    
  • なんかね、夢があっていいじゃないですか。
     ボーイング社が助成金応募団体を募集していたので、エントリーすることにしました。  支援金額がなんと7万ドル〜10万ドルだそうで、ドルで銀行口座に振り込まれるそうです。7万ドルって、いったいいくらなんだと思いながら、でも、なんだかすごい!とわくわくしながら書きました。なんかね、夢があっていいじゃないですか。   プロジェクトの概要 1,目的及びゴール  就労支援施設「ぷかぷか」(パン屋、お惣菜屋、カフェ、アートスタジオ)で働く障がいのある人たちと地域の人たちが一緒に6ヶ月かけて演劇ワークショップ(芝居作り)を行い、できあがった芝居を大きなホールの舞台で発表する。   2,社会のニーズにどのように貢献できるか  2016年7月相模原で重度の障害者19名が殺されるという悲惨な事件が起きた。容疑者は「障害者はいない方がいい」「生きていても意味がない」などと言った。これは容疑者だけの言葉ではなく、社会の多くの人は「障害者はなんとなくいや」「障害者は生産性が低い」「障害者は社会の負担」と考えていて、容疑者と同じようなイメージを障害者に対して持っている。何よりも容疑者はこの社会で生まれ、容疑者の発想はこの社会が育んでいる。だから事件は容疑者の特異性だけの問題ではすまない。社会の何が病んでいるのか、私たちはどうすればいいのか、社会全体で考えていかねばならない問題だと思う。  事件の衝撃が大きすぎて、みんな何をやっていいのかわからないような状態だったと思う。本プロジェクトは、そういった社会のニーズに応えるものとして位置づけられる。    いろんな人がいることが社会の豊かさだとすれば、障害者を排除する社会はその豊かさを失っていく。お互い息苦しい、窮屈な社会になっていくだろう。  そんな中で私たちは「障害者はいた方がいい」「生きている意味がある」と言い続けるだけでなく、みんながそう思えるような事実を作り続けようと思っている。今回の芝居作りもそういった思いの延長線上にある。演劇ワークショップは誰かが台本を書いてそれをみんなでやるような芝居ではない。どこまでも障がいのある人たちと地域の人たちが一緒になって、みんなで創り上げていく芝居。それは障がいのある人が一緒だからこそできる楽しい芝居になる。  一緒に演劇ワークショップをやるとわかるのだが、芝居作りの場において彼らはもう「あれができない、これができない、役に立たない人たち」ではない。彼らがいなければ、芝居作りが成り立たないほどの存在。障がいのある人に向かって「あなたにいて欲しい」「あなたが必要」と素直に思える関係が自然にできる。  障がいのある人たちは「あれができない、これができない」とマイナス評価ばかりが多いのだが、そんな彼らと一緒に新しい芝居を起こすというクリエイティブな関係ができる。しかもそこから生み出されるものは障がいのある人たちを排除しない、社会の幅を広げ、豊かにする「新しい文化」といっていいほどのものだ。  彼らといっしょに創り上げる芝居には、そういった要素がすべて含まれている。芝居を見て一人でも多くの人が「障害者はいた方がいい」「生きている意味がある」というメッセージに共感してくれればと思っている。  本プロジェクトは、相模原障害者殺傷事件を生むような病んだ社会の中で私たちはどうしたらいいのかという重い問いに対するひとつの具体的な回答になると思う。抽象的な、評論家のような無責任な答えではなく、確実に実行できる具体的な回答になる。   3,プロジェクトによる効果及び評価方法  相模原障害者殺傷事件については優生思想云々といった大きな話が語られることが多いが、大事なことは病んだ社会が確実に変わっていくことだと思う。そのためには目の前の一人が変わることをすることが大事。障がいのある人たちと地域の人たちによる演劇ワークショップは、それに参加した人はもちろん、できあがった芝居を見た人も変わっていく。演劇ワークショップは芝居を作っていく過程をすべてホームページ上にアップしている。それを見る人も加えると、相当な数の人がいろんな新しい発見をしている。   http://pukapuka-pan.xsrv.jp/index.php?みんなでワークショップ    演劇ワークショップに参加した「ぷかぷか」のお客さんが、地域の中で目の前の一人を変えることをしていると神奈川新聞で紹介された。 《…そんな大家さんがこの1,2年で始めたことがある。バスの車内や駅で「ぷかぷか」のメンバーに出会ったときのあいさつだ。 「『セノーさん、こんにちは』とか、『テラちゃん、お疲れ』とか。あいさつで自分とメンバーみんなとの関係性を示すことで、怖い存在じゃなくて、人としてつきあえるんだよ、と周囲にわかってもらえたらな、って」   少しずつ、目の前のその一人から少しずつ…。日々の暮らしの中で大家さん自身が変わり、周囲もまた変えようとしている。》   http://pukapuka-pan.hatenablog.com/entry/2017/04/25/152019    ワークショップ参加者の感想 ●何にハマったかというと、それはやっぱり、ぷかぷかの皆さんの超個性的で魅力あるキャラクターであり、その皆さんとせつさんぱっつんさんあみちゃんさん、デフパペの方々と一緒に演劇を創作する自由な空気の場でした。 ●自分の中に、ぷかぷかの皆さんとの演劇ワークショップで創った自由な空気の場が出来たので、いつも大事に持ち歩こうとおもいます。そうしていつでも、障がいのある人たちとも一緒に生きて行った方が楽しいよ!と発信していこうとおもいました。 ●それまでにも障害のある方のパフォーマンスをテレビで見たことはありました。しかしながら僕はそういった映像を見るときどこか居心地の悪さを感じていました。どういう風に見たらよいか分からずとまどってしまうのです。   しかし今回、生で彼らのパフォーマンスを見たとき全く違う印象を受けました。   「なんてカッコいいんだ!」    素直にそう思ったのです。軽い嫉妬すら感じるほどに。その時、彼らを「障害者」として見ていなかったのです。ただ人間が生きることの「凄み」のようなものを感じていました。    身体を大きく揺らしながら朗々と「愛の讃歌」を歌う辻さん、見事な太鼓を披露してくれたアラジン大ちゃん、自分の壁を自分で壊す姿をありありと見せてくれたはっぱオールスターズ、電動車イスの上で身をよじらせながら魂の叫びのようなシャウトを聞かせてくれたラブエロピース。    その後、ぷかぷかメンバーさん達と舞台に立つ上での大きな励みになりました。そしてこの先、自分自身生きていく上での勇気を貰ったようにも思います。    彼らが自由に伸びやかに生きられる社会は、きっと「健常者」とよばれる人にとっても生きやすい社会だと思います。    ●大声で発声したり歌ったり、夢中になって体を動かし、意見を出し合ったり、一つの事が出来上がっていく凄さだったり、お菓子やお弁当を食べながら皆んなで過ごす休憩時間だったり。本当に充実した時間でした。   何時間も一緒に過ごすと、今まで知らなかったぷかぷかさんを知る事もできました。   子供が大好きなぷかぷかさん。暴走するぷかぷかさんに対して、それを止めようとするぷかぷかさん。娘が泣いていたら(原因は親の私)、「俺じゃないよ」「俺は泣かしてないよ」と心配するぷかぷかさん。「午後も頑張ろう」とそっと私に宣言してくれたぷかぷかさん。静かに出来ない娘に対して注意するぷかぷかさん。   「娘にとっていい体験になれば」と思い参加したのに、私が真剣になり夢中になり、また、知らなかったぷかぷかさんの側面を愛おしく感じたり。    本番の次の日、乗っていたバスの窓から、野菜をせっとと運ぶスタッフとぷかぷかさんを見つけ、「今日もこの街を耕してくれてるんだ」と、この日常の風景にもまた私は自然と笑顔になっていました。》         芝居の発表は「表現の市場」という表現活動を行う障害者グループの発表の舞台の中で行った。その舞台を見た人の感想 ●さて、いよいよ「セロ弾きのゴーシュ」が始まった。すごい人数だったけど、どの人もこの瞬間を楽しみにしていたんだろうなという“気”が伝わる。何人かからは、「成功させたいの!」という想いも伝わる。「表現の市場」なのだから、この“伝わる”ということは重要だと思う。舞台に立っている人だけが楽しくて満足というのでは、ちょっと残念だ。表現するからには、やっぱり何か伝えるんだと思う。   ワークショップの事は私には知る由もないけれど、のびのびと舞台に出ているぷかぷかさんたちから、とても自由さを感じた。ピアノの方がこれまた楽しそうに弾いていて、それに合わせて歌うぷかぷかさんたちから、人生は楽しまなくちゃね!と言われたような気がした。    高崎さんが出てきた場面では、舞台の上のぷかぷかさんからも、客席にいるぷかぷかさんからも、熱いまなざしがあったように思う。みんながみんなといることが大好きで、ここに今日もみんなでいれて嬉しい!と高崎さんにメッセージを送っているようだった。     舞台の最後に高崎さんが真面目に「障がい者と社会」の話をした。その時に、「あ、そうだ、今日はそうゆう舞台を観に来たんだった」と私は思い出した。観ている最中、何か特別な特異なものを観ているような感覚は全然なかった。最初のソワソワした居心地の悪い感じは、もうどこにもなかった。本当に楽しい週末を私は過ごせたし、この舞台を観に来て良かったと思う。なにより、自分自身にまだまだ素直な息子が「あー今日は楽しかった!」と言ってその日は寝た。    それでも、その日の夜に思ったことは、どんな人のことも特別扱いしない社会にどうしてならないんだろうか、ということ。今日の会場は温かい空気があって、和やかで、笑顔がたくさんあって幸せに満ちていた。だけど、社会はどうだろう?ひとたび電車に乗れば、ちょっと障がいの子がいると、ジロリと怪訝に見る大人がいる。障がい児を引き連れているお母さんが暗い顔でその子の後ろに立っている。その現実と「表現の市場」の幸福感の距離がまだまだかなりあることに、悲しくなる。でも、それは社会にいる大人たちの想像力の乏しさが原因かもしれない。現に私だって、今回気づいたことや、知ったことが沢山あった。またこの「表現の市場」が開催されて、私みたいな人が、一人でも二人でも増えることを望みます。私にもまだまだ知らない彼らの魅力がたくさんあるんだと思う。相手を知りたいと思う本能に、障がいもフツーの人も関係ないんじゃないかと思う。   ●『表現の市場』の企画者である高崎明さんがよく口にする「障がいのある人達とは一緒に生きていった方がいい」というフレーズが浮かんできて、身体に浸みてくる。   そう、「浸みてくる」・・・このゆっくり温まるぬくもり感が実にいいのだ。   高崎さんの言葉は、昨年の津久井やまゆり園殺傷事件の容疑者の「障害者はいないほうがいい」に対応した彼独特の言い回しなのだが、それを言葉だけではなく、こんな風に実際に実感できる場を創りだしているところが彼の凄いところ。    ボクなんかは「優生思想はけしからん!」「自分の中の差別・加害者性に気づくべきだ!」とすぐにとんがった言葉を口にして、空回りばかりしてる。情けない限りなのだ。    そんな反省も込めて、ぷかぷか村の仲間たちの劇を見ていると、劇場全体が心地よい熱気に包まれているのに気づく。   ●『なんて自由なんだろう』『なんだなんだ、この衝撃的なものは…』  これは率直な感想です。    『障害のある人たちと一緒に過ごしていったほうがいい』高崎さんの言葉。      私も幼少期から障害のある子と共に育ってきたこともあり、心ではわかっていたはずだったけれど、改めて高崎さんから言葉で聞いたとき、目が覚めた感覚でした。      心から楽しんでるぷかぷかさんたちのありのままの姿、輝いてい る目、自然と支え合う心、とにかくそこにいる仲間が力を合わせるときに発揮する強さに感動‼    あらじんの太鼓演奏の力強さにいきなり引き込まれ、葉っぱオールスターズのラップに涙し、デフ・パペットシアター・ひとみの人形劇に感動し、レクイエムを聴きながら、忘れてはいけない相模原事件、これから先同じような事件が繰り返し起こらないようにと心から願い、そして犠牲者の方への思いを改めて胸に。    ぷかぷかさんたち主演のセロ弾きのゴーシュには、笑いもあり、感動もあり、私たち健常者では出せない何とも言えない間や表現。ここまで味が出せるのは彼等しかいない。私も娘もその魅力にすっかり引き込まれていました。      終演した時の娘の言葉『障害のある人が本当に演奏をしたり、演劇をしていたの?誰がどんな障害を持っているかもわからなかったよ。本当に楽しかった、凄かった、カッコよかった!!』娘たちもぷかぷかさん達の魅力に自然と気付かされていました。    障害のある人は何もできないという勝手な人間社会の思い込み、そういう大人が増えれば当然、子どもたちは、当たり前にそう思い込んでしまう。    『自分らしく生きていこう』と言ってもらえてる気がして、帰り道、心が軽くなる感じでした。     表現の市場の映像   http://pukapuka-pan.hatenablog.com/entry/2017/02/03/162939   4,他の組織ではなく当団体がプロジェクトを行う意義及びその貢献について  「ぷかぷか」は代表の高崎が養護学校の教員時代に障がいのある子ども達に惚れ込み、退職後もずっと一緒に生きていきたいと始めたもの。だから、日々「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいいよ」というメッセージを様々な方法で発信している。一緒に生きていった方が私たちの社会が豊かになるからだ。  今回のプロジェクトは、そのメッセージが芝居という目に見える形で表現される。障がいのある人たちがいると社会が豊かになるということが実感できるような芝居を舞台にあげ、たくさんの人たちと共有できる。「ぷかぷか」が日々発信しているメッセージが、形を変えてより広く広がっていくことに今回のプロジェクトを行う意義がある。  これは先に述べた相模原事件への「ぷかぷか」のメッセージでもあり、病んだ社会を回復する試みでもある。そういう意味で大きな社会貢献といっていい。    街の中に作った「ぷかぷか」のお店は、街の人たちと障がいのある人たちとのたくさんの出会いを作ってきた。素敵な出会いのおかげで、たくさんの「ぷかぷかのファン」を作り、地域社会を豊かにしてきた。  今回のプロジェクトは、単なるお店のお客さんという関係にとどまらず、もっと踏み込んで一緒に新しいものを創り出すクリエイティブな関係を障がいのある人たちと切り結ぶもの。「あれができない、これができない」とマイナス評価ばかりの障がいのある人たちとクリエイティブな関係を作ること自体画期的なことだ。  福祉事業所がこういった形で障がいのある人たちと新しいものを創り出そうという試みは、福祉の新しい分野、歴史を切り開くものとして、とても意義あるものだと思う。今回のプロジェクトはそれを実行するものだ。  福祉の新しい歴史を切り開くという意味で、今回のプロジェクトは大きな社会貢献をしている。   5.プロジェクトの発展性(方向性及び規模の拡大、助成期間終了後も継続可能なものか)  演劇ワークショップの参加者は毎回かなり入れ替わる。参加者が変われば、ワークショップの場の雰囲気も毎回変わってくる。毎期ちがうテーマの芝居をやるので、進行役も鍛えられ、最終的にできあがる芝居もレベルがアップしていく。  マスコミもかなり注目してくれるようになり、第三期目の発表会は読売新聞、神奈川新聞が大きく報道してくれた。NHKも相模原障害者殺傷事件の取り組みで紹介してくれた。  6月には慶應義塾大学日吉キャンパスで行われる日本演劇学会全国大会で「障害者との演劇活動は何を目指すのか」というタイトルで発表を行う。  第一期と第三期の演劇ワークショップについては記録映画もでき、プロモーションビデオとあわせてあちこちで自主上映を展開していく予定。  助成金に頼らず、みんなでワークショップの試みを支える仕組みを構築する予定。よこはま夢ファンド(市民活動推進基金)と連携し、寄附金控除など税の優遇措置が受けられる仕組みの中で幅広く寄付を集める。また神奈川県独自の認定NPOの申請も行い、寄付を集めやすい環境を整える。  サービスグラントのプロボノ支援の審査が通り、企業との連携を目指す支援を受けることになった。これがうまくいけば企業からの支援が受けられる。     ★ツジさんの妹とさんが早稲田大学の大学院で演劇を研究しているそうで、お母さんから今度演劇学会で「ぷかぷか」が紹介されるそうですが、ご存じですか?という問合せがありました。ワークショップ進行役の花崎さんが「障害者との演劇活動は何を目指すのか」というタイトルで研究発表するみたいです。    
  • 第3期演劇ワークショップの記録映画
     第3期演劇ワークショップの記録映画がまとまりました。 「障がいのある人たちとはいっしょに生きていった方がいい」という理由が、この映像を見るとよくわかります。相模原障害者殺傷事件の容疑者は「障害者はいない方がいい」などと言いましたが、私たちは「障がいのある人たちはいた方がいい」「社会には彼らが必要」「彼らとはいっしょに生きていった方がいい」と言い続けます。そうすることで、相模原障害者殺傷事件を超える豊かな社会を少しずつ作っていきたいと考えています。  記録映画のプロモーションビデオです。 www.youtube.com  映画は今後有料で自主上映していきますので、非公開にしています。自主上映を予定されている方はぷかぷかまでメール下さい。pukapuka@ked.biglobe.ne.jp 担当:高崎
  • 映画の中の彼らは、もう、「あれができない、これができない、役に立たない人たち」ではありません。
     映画『ぷかぷか』を上映します。第一期と第三期みんなでワークショップの記録映画です。日時は6月17日(土) 10時は第一期みんなでワークショップの記録映画、13時半は第三期の記録映画と、新しいプロモーションビデオ。場所はみどりアートパークホールです。  どうしてこの映画を今上映するのかというと、相模原障害者殺傷事件を超える社会をどうやって作っていくかの手がかりをつかみたいからです。事件の容疑者は「障害者はいない方がいい」とか「生きている意味がない」などと言いました。「それはちがう」「間違ってる」と言葉で反論するだけでは、容疑者のような人間を生み出した社会は変わりません。社会を変えないと、また同じような事件が起きます。横浜市瀬谷区で障がいのある人たちのグループホームの建設計画が住民の反対でつぶされた事件がありましたが、「障害者はここに来るな」「ここに住むな」という主張は容疑者の言っていることと本質的には変わりません。障害者はなんとなくいや、理解力が低い、生産性が低い、社会の負担、と考える人は多いと思います。  そんな中で、社会をいい方向へ変えるにはどうしたらいいのか、ということです。  それはやはり「障がいのある人たちはこの社会にいた方がいい」「障がいのある人たちは生きてて意味がある」という言葉に共感する人を増やすことだろうと思います。そのためには「この社会にいた方がいい」「生きてて意味がある」と誰もが思えるような事実を作り出すことだと思います。  ぷかぷかは街の中に障がいのある人たちの働くお店を作り、「ぷかぷかが好き!」「ぷかぷかのファンです」という人たちをたくさん作り出してきました。それはお店で彼らと出会い「彼らはこの社会にいた方がいい」「彼らは生きてて意味がある」と思った人たちです。そういう人たちを増やすことで、ぷかぷかのまわりの地域社会を少しずつ変えてきました。  映画『ぷかぷか』は障がいのある人たちと地域の人たちがいっしょに芝居作り=演劇ワークショップをやった記録です。あれができない、これができないといわれている人たちと、いっしょに新しい芝居を作ったのです。彼らを「支援」するとか、「やってあげる」関係ではなく、どこまでもフェアに向き合い、いっしょに作りました。  彼らといっしょにやる芝居作りはほんとうに楽しいです。楽しいだけでなく、作り出す芝居の幅が彼らがいることでグ〜ンと広がり、彼らは本当になくてはならない存在です。  「障がいのある人たちは社会にいた方がいい」そのことがよく見える映画です。新しいものを創り出す活動の中で「障がいのある人たちがいた方がいい」と思えることは、障がいのある人たちとの関係に新しい希望、新しい可能性をもたらしたと思います。彼らといっしょにやった演劇ワークショップは、そういった新しい希望と可能性を生み出したと言っていいと思います。  映画の中の彼らは、もう、「あれができない、これができない、役に立たない人たち」ではありません。彼らがいなければ、芝居作りが成り立たないほどの存在なのです。              
  • ひとつの舞台をつくるのに、どれだけの人が関わり、どれだけの人とつながっているんだろう
     ワークショップに参加された方の感想、アップしようと思いつつ、忘れていました。ごめんなさい。 ●●●  「ぷかぷかになれた日」 ふと、そんなタイトルが浮かびました。 私はワークショップのドキュメンタリー映画に出会ってから今日まで「満たされる」感覚を体感しています。 「楽しい」なんて薄っぺらいものではない何か! ただ、言葉で表現することが苦手なので、歌の仲間や同僚から送られたメッセージを紹介します。 その1 和太鼓ではリズム乱れずに 驚き、表現力に感動。 ラップはこちらも一緒に か、き、くけこ、かきくけこ!と一緒に乗って歌ってしまいました(^^;; 劇は 多分当日もどんな展開になるか予測がつかずドキドキだったでしょうね。 自分達で筋書きを書いたり伝えたり素敵な絵で表現出来ていましたね。 沢山の動物達が出来てきて 楽しかったです。 客席の小さな子供はストーリーや面白いところに笑いが起きていました。子供は客観的で無く、面白いと自分もその中に入り込んでいけるから、つまり正直。 楽しんでいたと思います。 これからも活動続けられるのね。大変でしょうけど、やり甲斐や感動がいっぱいですね。 新しい楽譜を入れるカバンに付けようとぷかぷかの可愛いブローチ手に入れました(^_^) その2 本当にすばらしい体験をさせてもらいました。想像以上のパワーと愛に満ちた時間でした。 帰ってからも胸に灯った暖かい灯は心を暖めてくれます。 これからも応援しています。 その3 いい空気でしたね。 私も今の職場では接する事がない幸せな空気を久々に感じました。 舞台上で「どんどん発信して」とおっしゃっていたので、SNSに載せちゃいました。 いつかお店にも行ってみたいです。 等など そして、みんなが「誘ってくれてありがとう♪」と… ワークショップで豊かな時間を過ごし、舞台裏で心地好い緊張感を味わい、舞台でみんなのキラキラした笑顔や真剣なまなざしからパワーをもらっていた私。 ただただ、私がハマったぷかぷかワールドを知って欲しかっただけなのに。 そして、最後に出口でファッションモデルのお姉さんを抱えて立っていると、「一緒に写真を撮ってもいいですか」と小さな女の子を連れたお母さん。「この子も一緒に造ったんです」と! 「ありがとう♪どこをやってくれたの?」と聞くと、その子は「これとこれ貼った」と衣装の一部を覚えていて、自慢気に指さしてくれました。 勿論、私がカメラマンになって、モデルと親子のスリーショットをパチリ。 ひとつの舞台をつくるのに、どれだけの人が関わり、どれだけの人とつながっているんだろうと考えると嬉しくてたまりません。 今も涙で画面が見えないくらい、感謝(そんな一言で片づきませんが)の気持ちでいっぱいです。 そして、これからもその豊かな連鎖が拡がることにもワクワクします。 ●●●  ネズミのシーンで登場したファッションモデルのお姉さんはわんどのワークショップで作ったものです。 pukapuka-pan.hatenablog.com  この時に参加した子どもが表現の市場に来ていたみたいですね。こうやって人と人とがつながっていくのがぷかぷかです。 このお姉さんたち、最初はカフェの壁にただ飾るだけの予定だったのですが、ふと思いついて秋のマルシェでこのお姉さんたちを先頭にファッションショーをやってしまいました。   お姉さんたちもお姉さんたちといっしょにパレードした人たちも、壁にただ飾るよりも、ずっと楽しそうでした。アートはこうやって生かすことで、原型の2倍も3倍も楽しくなります。  ゴーシュの舞台で踊ったのも、ほんの思いつきでした。はじめはただ舞台に登場させようとだけ思っていたのですが、どうせならいっしょに踊っちゃおうと思い、タンゴの曲で踊ってみようと思っていました。ところがゴーシュの中にそんな音楽はなく、どうしようかなと思っているときに、ネズミのシーンで歌う「よかぜとどろきひのひはみだれ…」の歌を思いつき、ワークショップの中で実験的に踊ってみました。これが思いのほか面白くて、舞台で踊ることになったのです。踊りの最後にお姉さんにチュッてやろうと思ったのですが、お姉さんの腕が邪魔をしました。 www.youtube.com   そして今度は藤が丘駅前のマザーズの壁を飾るかも知れません。ほんとうにファッションモデルの雰囲気です。  「思いつき」というのはなんだか無責任な響きがあるのですが、でもこうやって「思いつき」によって思ってもみない新しい広がりができたのですから、「思いつき」もバカにはできません。   考えてみれば緑区民まつりのブースのデザインから始まった「絵地図物語」も思いつきのひとことで始まったのです。 pukapuka-pan.xsrv.jp
  • レクイエムー未来への希望をもたらす演奏
     表現の市場の「レクイエム」の演奏シーンをYouTubeにアップしました。これを聞きながら相模原障害者殺傷事件で犠牲になった方々のことを思い浮かべてください。そしてどうしてあのような事件が起こったのか、どうしてなんの罪もない障がいのある人たちが殺されてしまったのか、考えてみてください。単なる容疑者の特異性の問題なのか、容疑者を生み出した社会には問題はなかったのか、あるいは私たちの障がいのある人たちの受け止め方はどうだったのか、等々、考えてみてください。  考えて、考えて、考え抜くことでしか、相模原障害者殺傷事件は超えられません。 www.youtube.com  この演奏がぷかぷかで働いているダイちゃんとのコラボで成り立ったことの意味は大きいと思います。相模原障害者殺傷事件を超える未来への希望をもたらす演奏だった気がします。 ★撮影は信田眞宏さんです。
  • 私が真剣になり夢中になり…
     オーヤさんは子どもと一緒に毎日のようにクリームパンを買いに来たことがきっかけでぷかぷかとお友達になり、その後パン教室に来たり、わんどのワークショップに参加。そして今回演劇ワークショップに参加し、なんとみどりアートパークの舞台にぷかぷかさんたちと一緒に立ちました。本番直前には緊張のあまり、目が真っ赤になって涙がこぼれるほどでした。 ●●●   本番前、緊張と自分が勝手に作ったプレッシャーから セツさんと高崎さんの前で目から溢れるものが。 みんなで楽しむはずが、ガチガチになっていました。  本番。少し気持ちが吹っ切れ、とにかく楽しくやろう。 そうしないと、見ている家族に伝わらない。そしてこれまでの 楽しかったワークショップを思い出し、舞台にのぞみました。  本番終了。楽しかった!というよりは、来月からワークショップがないんだ。 という寂しさが。そんな風に感じた自分に少し驚きを感じました。 というのも、 私は積極的にワークショップ参加を希望したわけではありませんでした。 「今年は出るんでしょ?」「絶対楽しいって!」と高崎さんに言われても 全く参加したいとは思いませんでした。 ひと前で演技する、舞台の上に立つのが絶対嫌だったから。 そんなある日「騙されたと思って出てみたら?」の言葉で、 「娘にとっていい体験になれば」と思い、娘二人と一緒に参加する事にしました。 いざワークショップがスタート。 出されたお題を表現するにも、自分がどんな風に見えるのかを考えると 恥ずかしくて、恥ずかしくて。 でも、回数を重ねていくうちに、何をするにも一生懸命で、でも笑う時はケラケラとにかく笑う。そんなスイッチの切替がうまい高崎さんやぷかぷかさんを見て 何だか気持ちが楽になり、少し自分の殻が破れたように感じました。 9時〜16時の長丁場。毎回確かに疲れます。 でも、大声で発声したり歌ったり、夢中になって体を動かし、意見を出し合ったり、 一つの事が出来上がっていく凄さだったり、お菓子やお弁当を食べながら 皆んなで過ごす休憩時間だったり。本当に充実した時間でした。 何時間も一緒に過ごすと、今まで知らなかったぷかぷかさんを知る事もできました。 子供が大好きなぷかぷかさん 暴走するぷかぷかさんに対して、それを止めようとするぷかぷかさん 娘が泣いていたら(原因は親の私)、「俺じゃないよ」「俺は泣かしてないよ」と心配するぷかぷかさん 「午後も頑張ろう」とそっと私に宣言してくれたぷかぷかさん 静かに出来ない娘に対して注意するぷかぷかさん などなど。 「娘にとっていい体験になれば」と思い参加したのに、 私が真剣になり夢中になり、また、知らなかったぷかぷかさんの側面を愛おしく感じたり。 私をワークショップに送りこんでくれた高崎さんに感謝の一言です。 本番の次の日、乗っていたバスの窓から、野菜をせっとと運ぶスタッフとぷかぷかさんを見つけ、「今日もこの街を耕してくれてるんだ」と、この日常の風景にもまた 私は自然と笑顔になっていました。 (四角い木枠のすぐ左がオーヤさん。「よかぜとどろき」の歌を堂々と歌っています) ●●●  街を耕している、という言葉はこのプロモーションビデオの中でオーヤさんが語っています。 www.youtube.com  子どもと一緒にクリームパンを買いに来ていただけのお客さんが、ぷかぷかさんたちといっしょに舞台に立ってしまったなんて、すごいことだと思います。  《「娘にとっていい体験になれば」と思い参加したのに、私が真剣になり夢中になり》というところがすごくいいですね。よくある「福祉事業所をお手伝いした」とか「障がい者とふれあった」といったレベルではなく、オーヤさん自身が夢中になるものを見つけた、ということです。  涙が出るくらいの緊張感で舞台に立ったオーヤさん、障がい者を差別するとかいった世界のはるか先に行ってしまった気がします。今後がすごく楽しみです。
  • ぷかぷかさんの傍にいたから、こんな世界を見られた。
     おひさまの台所の「イカけんちん」が大好きというお客さんがワークショップに参加し、感想を書いてくれました。ぷかぷかさんたちの自由さの中で、ようやく素の自分で立つことができたと書いています。    ●●●  ある日、出会ったのがぷかぷかさん。自由だな、勝手だな、おっ、鼻ほじってるな、挨拶無視された~、屈託ないな。印象多色。けど何か魅かれる・・・メンバーさんがそのままで、そこに居る、それがなんせ、居心地が良い。ありのままって、こんなに平和?肩ひじ張らない人の横では、自分も上着を脱ぎたくなる。「どうあるべきか」を強く求められない場所と人は、密かなパワースポットになった。     今回参加するにあたり、決めていたのは「ありのままでいたい」「決して頑張リモノにならない」事。無理しない、手を抜きたければ手を抜くし、ズルしたければズルもする。いつもと逆な事への挑戦。あまり大きな声では言えないですね。頑張り癖が付いてると、急には、ガンバラナイモノにはなれない。けど・・ぷかぷかに行く度、WSで過ごす度、メンバーさんと言葉や笑顔を交わす中、自分も、自分のありのまま界に、時々行ってみるようになりました。    最初は小さなこと。その内ちょっと大きな事も。足を踏み入れて、度々行くようになるとなかなか良い感じになってきます(笑)面倒な事は、ガチで向き合うより、とりあえず寝てしまうとか、舞台のヤヤコシイ歌詞はハミングで済ますとかね。まあいいか、も多くなります。     舞台は、無理のない域最大の頑張りで臨み、心底「素」でありたい。自分を自分以上には見せられないし、見せる必要もないし、セリフや出方を間違えたら、それはその時の事だ、の気持ち。その場の サイコロの目がなんと出ようと、素の自分が、そのまんまで受け止めるんだという覚悟で参加しました。偶然、我虎チームが踊った「アルゴリズム体操」に「吸って吐くのが深呼吸」と言う歌詞がありました。     まさに市場で空気を吸って、吐いた時、ここには、ちゃんと素の自分が立っていた気がします。あ、頑張らなくても、ありのままでも、ちゃんと立ってる。ちゃんと幸せ。ありのままの自分でもダイジョウブ、これは嬉しかったですね。まったく緊張せず、いつ緊張するのかと思っていたら、終わってました(笑)この空気、感覚・・これが私の素なのか・・・いつも着こんでいたから、何が素なのか忘れていました。     そのままの自分で居るって、こんなに穏やかだとは・・・普段、疲れたハズだ(苦笑)私の欲しい物・・超のつく努力をしなければ手には入らないかもしれない、でも、ストレスや、飢えに吠えなくても、それとは別にちゃんと幸せな場所もあった訳です。ぷかぷかさんの傍にいたから、こんな世界を見られた。素の自分が穏やかな、シンプルなものだったと知った。そうなれるとも知った。色んなものにまみれてしまう時もあるけど、この根っこは、ちゃんと覚えておきたい。これからは・・何かが柔らかくなる気がします                                  まーさん    ●●●   障がいのある人たちに対して「何かやってあげる」関係、あるいは「支援する」関係がほとんどの世の中にあって、まーさんが作った関係は、こちらが豊かになる関係です。ぷかぷかが日々発信している「障がいのある人たちとはいっしょに生きていった方がいいよ」を丁寧に実践している人だと思います。    たまたま今日出版社の人と話をする機会があって、相模原障害者殺傷事件のことが話題になりました。容疑者は元施設の職員。その施設では障がいのある人たちとどんなおつきあいをしていたのでしょうね、と聞かれました。発想の特異性はあったにせよ、人としてちゃんとおつきあいする雰囲気が現場にあれば、もう少しちがった結果になったのではないかと思います。家族に障がいのある人がいながら障がいのある人に対して暗いイメージしか持ってなかった方が、カフェに来て、楽しそうに笑顔で働いているぷかぷかさんたちをみてびっくりした、とおっしゃってました。こういうあり方もあるんだ、と目から鱗だったようです。現場にそういう雰囲気があれば、多分あのような惨劇には至らなかったのではないかと思います。   ある新聞は県からの運営費が年々削られていったことが介護の質を落とした、といったことを書いていました。運営費は大きな問題だとは思います。でも、お金が潤沢にあれば働く人も利用者さんたちも明るい笑顔になるかといえば、どうもちがう気がします。ぷかぷかはお金はありませんが、スタッフもぷかぷかさんもみんな楽しく働いています。やっぱり障がいのある人たちとどんなおつきあいをしようとしているか、だと思います。そういうおつきあいの中で、今回紹介したまーさんのような人も出てくるのだと思います。
  • 人間が生きることの「凄み」のようなものを感じていました
     NHKラジオ深夜便で「障がいのある人たちとはいっしょに生きていった方がいい」といったことをしゃべったのですが、その言葉が衝撃だったという方が愛知県から訪ねてきました。 pukapuka-pan.hatenablog.com  その後、その方がパン屋で一日「ぷかぷかさん」たちと働く体験をし、ワークショップに参加し、なんと「ぷかぷかさん」たちといっしょに舞台に立ちました。すばらしい感想を送ってきましたので紹介します。 この1ヶ月本当にお世話になりました。中身の濃い充実した1ヶ月でした。そして思いもかけぬ1ヶ月でした。 まさか自分がメンバーさん達と共に舞台に立つなんて!人生何が起こるか分かりませんね。でもとてつもなく楽しい経験でした。 今回自分自身感じた一番大きな変化を書きます。 それはステージに立つ彼らの姿を観ていた時です。 それまでにも障害のある方のパフォーマンスをテレビで見たことはありました。しかしながら僕はそういった映像を見るときどこか居心地の悪さを感じていました。どういう風に見たらよいか分からずとまどってしまうのです。 しかし今回、生で彼らのパフォーマンスを見たとき全く違う印象を受けました。 「なんてカッコいいんだ!」 素直にそう思ったのです。軽い嫉妬すら感じるほどに。 その時、彼らを「障害者」として見ていなかったのです。ただ人間が生きることの「凄み」のようなものを感じていました。 身体を大きく揺らしながら朗々と「愛の讃歌」を歌う辻さん、見事な太鼓を披露してくれたアラジン大ちゃん、自分の壁を自分で壊す姿をありありと見せてくれたはっぱオールスターズ、電動車イスの上で身をよじらせながら魂の叫びのようなシャウトを聞かせてくれたラブエロピース。 その後、ぷかぷかメンバーさん達と舞台に立つ上での大きな励みになりました。そしてこの先、自分自身生きていく上での勇気を貰ったようにも思います。 彼らが自由に伸びやかに生きられる社会は、きっと「健常者」とよばれる人にとっても生きやすい社会だと思います。 自分もどんな些細なことでも、そのお手伝いができればと思いました。 また遊びに行きます。本当に有り難うございました。      ラジオ深夜便の言葉を聞いて衝撃を受けた方が、ぷかぷかに来て、一緒に仕事をし、いっしょにワークショップをやって、ここまで変わった、ということです。障がいのある人たちとのおつきあいの仕方一つで、そこにかかわる人がこんなふうに変わるということです。  相模原障害者殺傷事件はとても大きな問題で、何から手をつけていいのかわからないほどです。でも、大きな問題を大きな問題のまま語るよりも、こうやって一人の人間が深いところで変わることを丁寧に実践する方が、確かな形で希望を作り出す気がします。
  • いつも大事に持ち歩こうとおもいます
     演劇ワークショップにはじめて参加された方の感想です。奥さんに誘われ、わけもわからずに参加しながらも、ぷかぷかウィルスに感染してしまったみたいです。最後の反省会で、今日で終わってしまうのが、とても寂しいです、とおっしゃっていました。わけもわからず参加したにもかかわらず、そんなふうに思える関係がワークショップの中で自然にできてしまうって、すごいことじゃないかと思います。 表現の市場と演劇ワークショップに家族で参加させて頂きました。 おととい昨日のリハと本番、昨年夏からの演劇ワークショップ、おつかれさまでした! そして今回参加させていただき、本当にありがとうございました。 妻も娘も、今日はほんとに楽しかったね。今回参加してほんとに良かったね。 終わりたくない〜(私)、と帰宅後も夕飯食べながら話しておりました。   当日一緒に参加された太鼓のあらじん(火男がリアルだったらしく娘が逃げてました笑)、はっぱオールスターズ(観に来てくれた親戚が昔瀬谷区に住んでたらしく、ローカルな歌詞の歌にグッときた!とのこと)チェロの江原さんとダイちゃんのコラボは、本当に素晴らしく音楽してて感動と笑いに溢れ、もっと沢山聴いていたかったですし、デフパペットシアターは本番前で中々ゆっくり観られなかったのが残念ですが、どの出演者も皆ほんとうに素晴らしかったです。(前座のツジさんの愛の讃歌も忘れられません、ロビーの皆さんのライブもとてもよかったです!)   今回初参加となりました、今年は特に、昨年の相模原の事件を受けて、障がいを持った人たちと一緒に生きて行った方がいいよというメッセージを演劇をとおして届ける、という目的がありました。 僕自身は今回の参加にあたって、始めは「演劇ワークショップ??は??」という感じで、妻に誘われ殆どわけも分からず参加したのですが、昨日の反省会でも話したとおり、最後には僕がハマっていました。   何にハマったかというと、それはやっぱり、ぷかぷかの皆さんの超個性的で魅力あるキャラクターであり、その皆さんとせつさんぱっつんさんあみちゃんさん、デフパペの方々と一緒に演劇を創作する自由な空気の場でした。 本番が一番楽しかった!と言いましたが、そんな自由なワークショップ(リハ)の場が一番楽しかった気もします。 毎月一回、土曜日の9時に集まり(よく遅刻しましたがm(_ _)m)、お昼を皆で食べて、 16時まで創作して反省会して、また来月。 つかれてヘトヘトになるけど、これがやはり楽しかったです。 また、オーヤさん一家や愛知からいらしたヨウイチさんのように、同じく外部からいらした方々と一緒出来たことも、ぷかぷかや自由の空気を「やっぱいいですよね!」と共有できて、うちにとっても本当に良かったです。 娘も年上のお姉ちゃん達に囲まれ楽しかったようで、初舞台も経験出来、こういう様々な人たちと一緒にいる中で、なるべくたくさん過ごさせてあげたいと改めて思いました。   また、成沢さんや舞台製作の方々の仕事も、前日と本番のみですがかいま見れ、ご一緒させて頂くことが出来、制作の方々のプロフェッショナルにほんの少しですが触れられ、舞台の成功に尽力されてる後ろ姿に、只々尊敬と感謝の気持ちでした。 パネルの字を書いたり衣装を作ったり、当日の舞台に向けて演技以外で関わって頂いたぷかぷかの方々にも、同じ気持ちです。   しばらくは、終わったなあ、という余韻に浸りたいところですが、 また今日から日常の仕事に戻ります。 郁美ちゃんに、あしたは仕事?と聞いたら、いつもの調子で、「あしたもぷかぷかです!10時から16時まで!」と元気に答えてくれました。俺もがんばろうと、思いました笑。 毎日会うわけではないけれど、自分の中に、ぷかぷかの皆さんとの演劇ワークショップで創った自由な空気の場が出来たので、いつも大事に持ち歩こうとおもいます。 そうしていつでも、障がいのある人たちとも一緒に生きて行った方が楽しいよ!と発信していこうとおもいました。   今度はギター持って近々またお店に是非伺わせてください。 ありがとうございました!       「自分の中に、ぷかぷかの皆さんとの演劇ワークショップで創った自由な空気の場が出来たので、いつも大事に持ち歩こうとおもいます。」うれしい言葉ですね。今まで障がいのある人たちとはほとんどおつきあいのなかった人が、ぷかぷかさんたちとのワークショップに参加して、いつも大事に持ち歩こうと思うくらいすばらしいものを見つけたなんて、ワークショップをやって本当によかったなって思いました。    
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