ぷかぷか日記

みんなでワークショップ

  • エキサイトする打ち合わせ
      6月から始まるワークショップの打ち合わせをやりました。デフパペットシアターの方4名、演劇デザインギルドの方1名、ピアニスト1名、ぷかぷかのスタッフ2名で、ああでもない、こうでもない、久しぶりにエキサイトする打ち合わせでした。  6月7日(土)、1回目のスケジュール。  参加者みんなの関係を作っていくコミュニケーションゲームを1時間ぐらい。  『森は生きている』のお話の紹介。  「まつゆきそう」はどんな花かわからないので、デフパペのスタッフが絵を描いて紹介。オペラ『森は生きている』で歌われる「まつゆきそう」の歌をピアニストのあみちゃんがソロで歌います。  ♪ 森は生きている 風だって 雲だって 小川のせせらぎだって生きている…  の歌はみんなで歌います。これは毎回テーマソングのように歌います。  お昼を挟んで『雨の音楽』を歌ってヒートアップするところから午後の部がスタート。  デフパペスタッフによる、言葉を使わないで気持ちを相手に伝えるワークショップ。言葉を使わない分、気持ちが集中して表現が研ぎ澄まされます。  演劇ギルドの花崎さん、ぷかぷかの高崎による体を使った「ギブミーシェイプ」。参加者が誕生日月で春、夏、秋、冬に別れ、体を使っていろいろ表現。春の神さま、夏の神さま、秋の神さま、冬の神さまのイメージで、 顔の上半分だけのお面を作ります。  デフパペのやなせさんに夏、秋、冬の音を作ってもらい、その音にのってグループごとに鏡を見ながら神さまの歩き方を考えます。季節ごとの神さまの歩き方を発表。  予定では「森は生きている」に登場する12月(つき)の神さまを作る予定でしたが、ほとんどの人たちは初めてのワークショップなので、とりあえずワークショップの楽しさを知ってもらう内容にしました。  おしまいは次回みんなで作る予定の簡単な人形を使った短い舞台をデフパペットの人たちにやってもらいます。簡単な人形と人間が一体化したような表現を披露します。写真のような簡単人形です。こんなに簡単な人形なのに、人間と一体化してすばらしい表現、物語が生まれる、ということをデフパペットシアターの人たちが見せてくれます。楽しみにしていてください。  ワークショップの参加者募集中です。詳しくはホームページで。 http://pukapuka-pan.xsrv.jp/index.php?みんなでワークショップ参加者募集   http://pukapuka-pan.xsrv.jp/index.php?みんなでワークショップ企画書      
  • みんなでワークショップ参加者募集
      障がいのある人たちと地域の人たちで、いっしょにお芝居作りのワークショップをやります。ワークショップという共同作業を通して、お互いの新しい出会い、今までにない新しい作品作りに挑戦したいと思っています。     ワークショップは一緒にゲームをやったり、歌を歌ったり、音楽に合わせて体を動かしたり、というところから出発し、気持ちをほぐし、お互いの関係を作るところから始まります。そのあと、誰かと一緒にものを作ったり、体を動かしながら何かを表現したり、といったことに進んでいきます。  いろいろ楽しんでいるうちに、自然にお芝居ができあがってくるところが、ワークショップのおもしろいところです。        今回は『森は生きている』というロシアのお話を、ワークショップを進めていくときの手がかりとして持ってきます。作品に登場する12月(つき)の神さまの人形を作るところから、今回のワークショップは始まります。人形作りは「デフパペットシアターひとみ」(聾者〈耳の聞こえない人〉と聴者〈耳の聞こえる人〉が共に作るプロの人形劇団)の人たちが指導してくれます。  できあがった人形を元にみんなでお話を少しずつ作っていきます。ワークショップは6月から月一回のペースで6ヶ月続けますので、人形はそのお話をつなげていく手がかりになります。             障がいのある人たちと一緒にワークショップをやるのは、彼らの存在感、発想のすばらしさが、ワークショップという、お互いがふだんより少し自由になれる空間では、よく見え、それを生かすことができるからです。私たちと少し違う人たちがいた方が、より豊かなものが生み出せる、ということがワークショップを通してみんなで共有できれば、と思っています。    6月から月一回やって、最後にホールの舞台で、作品の発表会(表現の市場)をやります。障がいのある人といっしょだからこそできる作品をたくさんの人たちの前で発表します。「いっしょにやった方がいいんだね」「いっしょに生きていった方がいいんだね」、そんなふうにお互い思えたら、と思っています。   講師 花崎攝(進行役)演劇ギルド 元黒テントの役者    やなせけいこ(進行役) デフパペットシアターで音作り、役者    吉村安見子(ピアニスト) オペラシアターこんにゃく座や黒テントなど                 のピアノ演奏を行っている。    成沢富雄(舞台監督、進行役)演劇ギルド、元黒テントの役者   日程:6月7日(土)、7月5日(土)、8月16日(土)、9月6日(土)、10月19日(日)、11月23日(日)   毎回 午前9時15分〜午後4時 発表会:11月24日(月、祝) リハーサル 午前9時15分〜12時                発表会(表現の市場)  午後2時〜午後4時 場所:ワークショップ (みどりアートパーク リハーサル室)    発表会 (みどりアートパーク ホール) 参加費  500円(保険料など) 参加条件 ・障がいのある人たちと一緒にワークショップをやってみたい方。      ・なるべくすべての日程に参加できる方      ・ビデオ、スチール写真の記録をとります。後日、記録をまとめ、        DVD作品、記録写真集になります。ホームページにも紹介しま       す。ビデオ、写真を撮られても差し支えない方。 参加希望の方は参加したい理由を書いて主催者(NPO法人ぷかぷか)までメールもしくは郵送でお申し込みください。参加の可否は追って連絡させていただきます。   メールアドレス:pukapuka@ked.biglobe.ne.jp     送り先:横浜市緑区霧ヶ丘4丁目17-3 NPO法人ぷかぷか  高崎 募集:30名 5月3日(土)〜24日(土)  発表 5月31日(土) 問い合わせ:NPO法人ぷかぷか 高崎  045−453−8511 主催:NPO法人ぷかぷか 共催:みどりアートパーク 協力 デフ・パペットシアター・ひとみ(ろう者と聴者が共につくる人形劇団)    演劇デザインギルド、オペラシアターこんにゃく座    生き活き市民基金
  • 第一期みんなでワークショップ企画書
    1,社会的な課題  口にはしないものの、障がいのある人たちのことを「何となくいやだな」 と思っている人は多いです。障害者施設を建てようとすると、地元市民から反対運動が起きることさえあります。とても悲しいことですが、これが障がいのある人たちの置かれた状況です。  これは障がいのある人たちに問題があるのではなく、彼らのことを知らないことによって生じる問題だと思います。何となく怖いとか、不気味、といった印象は、彼らのことを知らないことから生まれます。“知らない”ということが、結果的に彼らを地域から排除してしまうのです。  彼らの生きにくい社会、異質なものを排除してしまう社会、他人の痛みを想像できない社会は、誰にとっても生きにくい社会だろうと思います。誰かを排除する意識は、許容できる人間の巾を減らすことにつながります。社会の中で許容できる人間の巾が減ると、お互い、生きることが窮屈になります。これは同じ地域に暮らす人たちにとって、とても不幸なことだと思います。  逆に、彼らが生きやすい社会、社会的弱者が生きやすい社会は、誰にとっても生きやすい社会になります。  そういう社会はどうやったらできるのか。それへ向けてのひとつの提案が「ぷかぷか」が地域でやってきたことであり、今回の企画はその提案を更に膨らますものとして位置づけられます。 2,「ぷかぷか」が地域でやってきたこと   上記の社会的な課題の解決の一歩は、障がいのある人たちを「知る」機会を作ることだと考えます。障がいのある人たちを「知る」ことで、彼らが本当に「怖い」のか、「不気味」なのか、確かめてもらうことが必要だと思います。  4年前、この霧が丘の地に「カフェベーカリーぷかぷか」(パン屋)と「ぷかぷかカフェ」を立ち上げました。「ぷかぷか」は、障がいのある人たちの働く場なのですが、パンを買いに来たついでに、あるいはカフェに食事をしに来たついでに、彼らに出会って欲しいと思いました。  ふつうの人がふつうにできることが、彼らにはむつかしいことがあります。といって、彼らは私たちより人として劣るのかというと、決してそんなことはなく、ていねいにおつきあいすると、私たちにはない素敵な魅力をたくさん持ち合わせています。  パンを買いに来たときに、彼らのそんな魅力に触れる機会があるなら、パンと一緒に、なにかあたたかいものを一緒に持ち帰ることができます。食事をしに来た折に、彼らの魅力にふれることができるなら、食事がいつもより美味しくなります。  そんな魅力が口コミで広がったのか、カフェはこのところ満席の状態が続いています。毎週行くパンの外販先では売上げがこの4年で10倍に伸びたところもあります。パンが美味しいこともありますが、毎週外販の日に彼らと会うのを楽しみにしている人が多いことを考えると、やはり彼らのなんともいえない「魅力」が売上げを伸ばしているのだと思います。    「ぷかぷか」は「ホームページ」「ぷかぷかしんぶん」などのメディアを使って「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいいよ」というメッセージを発信し続けています。  ホームページ(http://pukapuka-pan.xsrv.jp/ 「ぷかぷかパン」で「検索」)は「ぷかぷか」の活動、メッセージをリアルタイムで伝え、ほとんど毎日情報を更新している。ホームページを立ち上げて3年になりますが、アクセス数は4万を超えています。  「ぷかぷかしんぶん」は毎月発行している手作りのしんぶんで、5,000部印刷し、お店の周辺の住宅に配布しています。内容はお店の宣伝だけでなく、メンバー(ぷかぷかの利用者)さんの描いた絵、ちょっとしたエピソードなども入れています。巻頭にはいつも「お元気ですか?」「寒くなりましたが、お変わりありませんか?」と読み手に語りかける言葉を入れ、読み手との関係を親しみのあるものにしています。そういったこともあって、毎月「しんぶん」が家のポストに配布されるのを楽しみにしている人が多です。  冒頭に掲げた「社会的な課題」は、少なくとも「ぷかぷか」の周辺では、少しずつではあるのですが、解決できつつあるように思います。 3,みんなでワークショップ ① 演劇ワークショップの場では、さまざまな表現方法(身体表現、声とことば、美術、音楽、など)を用いて物語を作ったりします。その過程の中で、私たち自身の思考回路や、ものを見る目、価値観などが揺すぶられます。また、からだ丸ごと使って表現することで、私たちは日常より少し自由になれます。  そういった空間では、障がいのある人たちの存在感、発想の豊かさが、ふだんよりよく見えます。彼らのことがよく見えてくると、ワークショップの場には彼らのような、私たちとは違う発想をする人たちがいたほうがより豊かなもの、おもしろいものが創り出せる、ということが自然にわかってきます。  私たちとは違うもの、異質なものを排除してしまうのではなく、異質なものを取り込んでこそ、私たちの集団は許容する幅が広がり、豊かになっていきます。 そのことを、ワークショップの場でみんなで体験できれば、これは地域社会を変えていく、ささやかな出発点になります。  「いっしょに生きていった方がいいね」という思いが、ワークショップという創造的な共同作業から生まれることは、彼らといっしょに生きていく中で、そこから更に新しい文化が生まれる可能性をも示唆しています。これは今「ぷかぷか」が発信しているメッセージより、更に踏み込んだものになります。   ② ワークショップは月一回のペースで、6ヶ月続け(6月スタート)、最後に作り上げた作品の発表会をホールの舞台でやります。お客さんはたくさんの地域の人たち。これはワークショップの中で作り上げた、障がいのある人たちと地域の人たちの新しい関係性とそこから生まれる「新しい文化」とも呼べる作品の発表会でもあります。これはぷかぷかが発信してきたメッセージ(「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいいよ」というメッセージ)を、更に具体的に、中身を濃くしたものになります。  会場はみどりアートパーク(http://www.m-artpark.com) のリハーサル室、発表会はホール。   ワークショップ:6月7日(土)、7月5日(土)、8月16日(土)、           9月6日(土)、10月19日(日)、11月23日(日)   発表会:11月24日(月、祝)    ワークショップ参加者は、「ぷかぷか」の利用者さん、スタッフ、地域の人たち。口コミ、ホームページなどで集めます。参加人数は30〜40名。進行役2〜3名、音楽担当1名、発表会舞台監督1名。 ③ ワークショップでどういうものが創り出せるか、やってみないとわからないのですが、話の切り口として「森は生きている」というロシアの民話を持ってこようと思っています。自然のサイクルを無視して人間の欲するままにやっていると手痛いしっぺ返しが来る、というお話は、「ぷかぷか」のミッションのひとつ「健康な命を未来に引き継ぐ」ことと重なります。   作品に登場する12月(つき)の神様を参加者の想像力と創造力で作ることからワークショップを始めます。   オペラシアターこんにゃく座のオペラ「森は生きている」で歌われる林光さん作曲の「森は生きている」の力強い歌をワークショップのテーマソングにしたいと思っています。    ♩ 森は生きている/風だって雲だって/小川のせせらぎだって      生きている      森は生きている/ 氷に閉ざされた/まつゆきそうだって      生きている      森と空を/ 私は見た/ 生きているものたちの笑う声      話すことば/ 燃えている火よ/あふれる力よ      森は生きている / 森は生きている  ④せっかくの機会なので、ワークショップの発表会だけでなく、「表現の市場」として、障がいのある人たちの様々な「表現」を持ち寄って、おもしろい「市場」ができれば、と思っています。舞台ではパフォーマンスが、ロビーでは絵画などアート作品の展示、販売などができれば賑やかな「市場」の出現になる。奇想天外で、エネルギッシュな「市場」の出現は、街に何をもたらすか、とても楽しみです。 ⑤貴重な試みになるので、写真と動画で記録をまとめ、より多くの人たちと私 たちの体験を共有したいと考えています。 主催 NPO法人 ぷかぷか 共催 みどりアートパーク http://www.m-artpark.com 協力 デフ・パペットシアター・ひとみ http://deaf.puppet.or.jp      (ろう者と聴者が共につくる人形劇団)    演劇デザインギルド http://www.edg.or.jp  オペラシアターこんにゃく座  http://www.konnyakuza.com/index.aspx 問い合わせ:「ぷかぷか」高崎  045-453-8511 みんなでワークショップ(要約)  企画内容 演劇ワークショップと発表会の実施(「森は生きている」より)      ★発表会は障がいのある人たちの「表現の市場」 企画目的  ・ 障がいのある人たちを「知る」機会を作り、社会的弱者が生きやすい地域、つまり誰にとっても生きやすい地域をつくりだす一歩とする。  ・障がいのある人たちとともにつくり出す新しい文化を発信する。 参加者 カフェベーカリーぷかぷかの利用者(知的障がい者)、スタッフ、     地域在住、在勤の一般参加者(子どもを含む)30〜40名 進行スタッフ 演劇ワークショップ進行役2名、音楽家1名、舞台監督1名 実施時期 2014年6月〜11月  9:00〜16:00      ワークショップ:6月7日(土)、7月5日(土)、8月16日(土)、              9月6日(土)、10月18日(土)、11月23日(日)      発表会:11月24日(月) 実施会場 みどりアートパークリハーサル室、ホール(発表会) 記録方法  写真とビデオによりプロセスと発表会を記録し、記録冊子、       ビデオ記録を作成 * 予算については現在、助成申請中 主催 NPO法人 ぷかぷか 共催 みどりアートパーク http://www.m-artpark.com 協力 デフ・パペットシアター・ひとみ http://deaf.puppet.or.jp      (ろう者と聴者が共につくる人形劇団)    演劇デザインギルド  http://www.edg.or.jp    オペラシアターこんにゃく座http://www.konnyakuza.com/index.aspx 問い合わせ 「ぷかぷか」高崎  045-453-8511
  • みんなでワークショップ企画書
     5月からみんなで演劇ワークショップをやる予定でいます。その企画書ができましたので載せます。 みんなでワークショップ企画書   1,社会的な課題  口にはしないものの、障がいのある人たちのことを「何となくいやだな」と思っている人は多い。障害者施設を建てようとすると、地元市民から反対運動が起きることさえある。とても悲しいことだが、これが障がいのある人たちの置かれた状況だ。  これは障がいのある人たちに問題があるのではなく、彼らのことを知らないことによって生じる問題だと思う。何となく怖いとか、不気味、といった印象は、彼らのことを知らないことから生まれる。“知らない”ということが、彼らを地域から排除してしまう。  彼らの生きにくい社会、異質なものを排除してしまう社会、他人の痛みを想像できない社会は、誰にとっても生きにくい社会だろうと思う。誰かを排除する意識は、許容できる人間の巾を減らすことにつながる。社会の中で許容できる人間の巾が減ると、お互い、生きることが窮屈になる。これは同じ地域に暮らす人たちにとって、とても不幸なことだと思う。  逆に、彼らが生きやすい社会、社会的弱者が生きやすい社会は、誰にとっても生きやすい社会になる。  そういう社会はどうやったらできるのか。それへ向けてのひとつの提案が「ぷかぷか」が地域でやってきたことであり、今回の企画はその提案を更に膨らますものとして位置づけられる。   2,「ぷかぷか」が地域でやってきたこと  上記の社会的な課題の解決の一歩は、障がいのある人たちを「知る」機会を作ることだと考える。障がいのある人たちを「知る」ことで、彼らが本当に「怖い」のか、「不気味」なのか、確かめてもらうことが必要だと思う。  4年前、この霧が丘の地に「カフェベーカリーぷかぷか」(パン屋)と「ぷかぷかカフェ」を立ち上げた。「ぷかぷか」は、障がいのある人たちの働く場なのだが、パンを買いに来たついでに、あるいはカフェにお茶を飲みに来たついでに、彼らに出会って欲しいと思った。  ふつうの人がふつうにできることが、彼らにはむつかしいことが多い。といって、彼らは私たちより人として劣るのかというと、決してそんなことはなく、ていねいにおつきあいすると、私たちにはない素敵な魅力をたくさん持ち合わせている。  パンを買いに来たときに、彼らのそんな魅力に触れる機会があるなら、パンと一緒に、なにかあたたかいものを一緒に持ち帰ることができる。お茶を飲みに来た折に、彼らの魅力にふれることができるなら、お茶の味がいつもより美味しくなる。  そんな魅力が口コミで広がったのか、カフェはこのところ満席の状態が続いている。毎週行くパンの外販先では売上げがこの4年で10倍に伸びたところもある。パンが美味しいこともあるが、毎週外販の日に彼らと会うのを楽しみにしている人が多いことを考えると、やはり彼らのなんともいえない「魅力」が売上げを伸ばしているのだと思う。    「ぷかぷか」は「ホームページ」「ぷかぷかしんぶん」などのメディアを使って「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいいよ」というメッセージを発信し続けている。  ホームページ(http://pukapuka-pan.xsrv.jp/ 「ぷかぷかパン」で「検索」)は「ぷかぷか」の活動、メッセージをリアルタイムで伝え、ほとんど毎日情報を更新している。ホームページを立ち上げて3年になるが、アクセス数は4万を超えている。  「ぷかぷかしんぶん」は毎月発行している手作りのしんぶんで、5,000部印刷し、お店の周辺に配布している。内容はお店の宣伝だけでなく、メンバー(ぷかぷかの利用者)さんの描いた絵、ちょっとしたエピソードなども入れている。巻頭にはいつも「お元気ですか?」「寒くなりましたが、お変わりありませんか?」と読み手に語りかける言葉を入れ、読み手との関係を親しみのあるものにしている。そういったこともあって、毎月「しんぶん」が家のポストに配布されるのを楽しみにしている人が多い。    冒頭に掲げた「社会的な課題」は、少なくとも「ぷかぷか」の周辺では、少しずつではあるが、解決できつつあるように思う。   3,みんなでワークショップ ① 演劇ワークショップの場では、さまざまな表現方法(身体表現、声とことば、美術、音楽、など)を用いることや、フィクショナルな設定を活かすことで、私たち自身の思考回路やものを見る目が刺激され、からだまるごと表現することで日常の枠組や価値観が揺さぶられる。そのことで少し私たち自身が自由になってくると、障がいのある人たちの存在感、発想の豊かさが、ふだんよりよく見える。彼らのことがよく見えてくると、ワークショップの場には彼らのような、私たちとは違う発想をする人たちがいたほうがより豊かなものが創り出せる、ということがごく自然にわかってくる。   私たちとは違うもの、異質なものを排除してしまうのではなく、異質なものを取り込んでこそ、私たちの集団は許容する幅が広がり、豊かになっていく、ということが、ワークショップの場で多少とも体験できれば、これは地域社会を変えていく、ささやかな出発点になる。  「いっしょに生きていった方がいいね」という思いが、ワークショップという創造的な共同作業から生まれることは、彼らといっしょに生きていく中で、更に新しい文化が生まれる可能性をも示唆している。これは今「ぷかぷか」が発信しているメッセージより、更に踏み込んだものになるだろう。   ② ワークショップは月一回のペースで、6ヶ月続け(5月後半スタートの予定)、最後に舞台で発表会を行う。お客さんはたくさんの地域の人たち。これはワークショップの中で作り上げた、障がいのある人たちと地域の人たちの新しい関係性の発表会であり、これはぷかぷかが発信してきたメッセージを、更に大きく、幅広くしたものになる。   会場はみどりアートパークのリハーサル室、発表会はホール。問題は会場が抽選になるため、他の会場も検討中。    ワークショップ参加者は、「ぷかぷか」の利用者さん、スタッフ、地域の人たち。口コミ、ホームページなどで集める。参加人数は30〜40名。進行役2〜3名、音楽担当1名、発表会舞台監督1名。   ③ ワークショップでどういうものが創り出せるか、やってみないとわからないのだが、話の切り口として「森は生きている」というロシアの民話を持ってこようと思っている。自然のサイクルを無視して人間の欲するままにやっていると手痛いしっぺ返しが来る、というお話は、「ぷかぷか」のミッションのひとつ「健康な命を未来に引き継ぐ」ことと重なる。   作品に登場する12月(つき)の神様を参加者の想像力と創造力で作ることからワークショップを始めたい。   オペラシアターこんにゃく座のオペラ「森は生きている」で歌われる林光さん作曲の「森は生きている」の力強い歌をワークショップのテーマソングにしたいと思っている。   ♩ 森は生きている/風だって雲だって/小川のせせらぎだって     生きている     森は生きている/ 氷に閉ざされた/まつゆきそうだって     生きている     森と空を/ 私は見た/ 生きているものたちの笑う声     話すことば/ 燃えている火よ/あふれる力よ     森は生きている / 森は生きている    ④ 貴重な試みになるので、写真と動画で記録をまとめ、より多くの人たちと私 たちの体験を共有したいと考えている。     主催 NPO法人 ぷかぷか   協力 デフ・パペットシアター・ひとみ      (ろう者と聴者が共につくる人形劇団)    演劇デザインギルド    オペラシアターこんにゃく座      問い合わせ:「ぷかぷか」高崎  045-453-8511  
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