ぷかぷか日記

子どもたちに、わくわくドキドキのとびっきり楽しいオペラをプレゼント

 オペラシアターこんにゃく座のオペラ『ロはロボットのロ』を7月15日(月・祝)、みどりアートパークホールでやります。

 子どもたちに、わくわくドキドキのとびっきり楽しいオペラをプレゼントしよう!と思っています。小学生500円、小学生以下はなんと300円!です。プレゼントの分、大人たちが汗をかきます。ひとときの夢のような時間を子どもたちに味わってほしくて、そのために大人たちが汗をかこうよ、っていう企画です。クラウドファンディングでそのお金を集めます。クラウドファンディングのサイトは来週公開します。

 今日は「チラシ」と「プロモーションビデオ」と「チケット販売」の公開です。大人は寄付金付きなので、少し高めです。でもぷかぷか特製のお土産がつきます。何よりも、あなたの寄付のおかげで、子どもたちのたくさんの笑顔が見られます。ですからこれは『子どもの笑顔つきチケット』なのです。

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オペラ『ロはロボットのロ』はこんな舞台です。プロモーションビデオのアドレス貼り付けました。クリックしてください。

https://www.youtube.com/watch?v=__xxHxCIpz8

 

オペラのあとは、歌役者さんたちとの握手会があります。

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チケットはこちらから

pukapukaopera.peatix.com

それは《いっしょに生きる関係》が生み出すもの

先日「わんど」でやった「分身くんを作ろう」のワークショップ、NHKのディレクターがFacebookの記事

www.pukapuka.or.jp

 

を見てこんな感想を送ってくれました。

 

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「分身くんを作ろう」のワークショップ、やはりとてつもなく力がある企画ですね。 分身と一緒の写真をみるだけで、日々の生活で忘れてしまう温もりを感じます。

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 先日《「文化」とは「共に創り出すもの」》と題した日記を書きましたが

www.pukapuka.or.jp

 

 今回の「分身君を作ろう」のワークショップは、まさにそれでした。

 日記にも書いてありますが、ぷかぷかさんの一人フタミンがある日、大きな紙の上に寝っ転がり、スタッフに自分の体をなぞるように言って自分の分身くんを描いたのがそもそもの始まりです。

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 それを見て、「あ、おもしろいおもしろい、今度はみんなでやろう」となるのがぷかぷか。ここから《共に創る文化》が生まれます。その文化は

「分身と一緒の写真をみるだけで、日々の生活で忘れてしまう温もりを感じます。」

と、見る人を癒やします。

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 彼らといっしょに生きていくと、こういうものが日々の暮らしの中で生まれてくるのです。彼らといっしょに生きていくと、社会が豊かになる、というのはこういうことです。だから、彼らとは、いっしょに生きていった方がトク!なのです。

 

 「支援」という上から目線の関係では、こういうものは生まれてきません。「町の宝」のような人たちがすぐそばにいるのに、もったいない話です。

 《ともに生きる社会》《共生社会》を推し進める人たちも、その社会が何を生み出すか、といったことを明確に語り切れていない気がします。それは多分「支援」という関係を捨てきれない人たちが《ともに生きる社会》だの《共生社会》だのと言ってるからだと思います。上から目線のまま、《ともに生きる》関係なんてあり得ないじゃないですか。上から目線で見られる側から考えると、そのおかしさがすぐにわかります。

 

 《文化》とは《共に創り出すもの》、それは《いっしょに生きる関係》が生み出すものです。

しゅん君がこんな顔して毎日街を歩いていれば

花巻の牛崎さんから本の感想いただきました。

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「ぷかぷかな物語」読ませていただきました。
とても、心がほっこりする内容でした(^○^)

長年、養護学校の教員として知的しょうがいのある児童生徒と関わってきた中で、当事者たちが醸し出す、なんとも言えない幸福感に惚れ込んで、退職後にパン屋さんを始められたとのこと。
今もしょうがいのある方々と一緒に歩み、せっせと街を耕しているという表現がステキでした。
家族にしょうがいのある人がいるわけでもないのに、この世知辛い世の中にあって、高崎さんは本当に神様のような方だと思いました。

3年前の陰惨な相模原殺傷事件もこの本を書くきっかけになったのは間違いないと思います。「障害者はいない方がいい」「障害者は不幸しか生まない」という、犯人の主張に対して、「いいえ、しょうがいのある人と一緒に生きていったほうがトク❣️」という、共生社会よりも一歩先を行った考え方だと思います。生産性がなくても、手がかかっても、そのままでいい。世の中をほっこりさせる必要な存在なんだよ!ということが、もっと広がって行けば良いと、心から思いました(^o^)

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 牛崎さんのお子さんは、重い「しょうがい」を持っています。牛崎さんは文章に「しょうがい」と、あえてひらがなを使っています。その一言に、どれだけの思いを込めたのだろうと想像すると、胸が熱くなります。

 相模原障害者殺傷事件の犯人の言葉には「障害者」を使っています。この違いに込められた思いを想像したいと思うのです。

 そしてこれは重いしょうがいを持った二人のお子さんを抱えながら、すべてのしょうがいを持った人への、いや、社会のすべての人への熱い、やさしいメッセージ。

《生産性がなくても、手がかかっても、そのままでいい。世の中をほっこりさせる必要な存在なんだよ!》

 

牛崎さんとの出会いはこのFacebookの記事でした。

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長文失礼いたします。
突然ですが、私の息子が不審者に間違えられて、今日警察に出頭しました。出頭というのはうそです。でも警察に呼ばれて謝罪文を書いて来ました。土曜に朝、突然2人の警察官が我が家を訪ねて来ました。容疑は「とあるスーパーの駐車場で女性が不審者に声を掛けられて、腕を掴まれて怖い思いをした。その男は股間に手をやっていたようにも見えた」というものです。よくよく聞いてみると、明らかにうちの長男しゅんのようなのです。でも、こんな重度のしょうがい者を本気で不審者だと思ったのでしょうか?。第一、不審者に声を掛けられたということですが、うちの息子は言葉が喋れないのに、いったい何て声を掛けたのでしょうか?? 被害者からの一方的な話だけしか聞かされず、きっと本人なりに理由はあったのだと思いますが、聞いても喋れないし、、、 最初は?マークだらけでしたが、写真を撮られ、被害者からそれが息子と確認されたということで、警察に呼ばれて生活安全課に行って来ました。どうせ、謝罪文を書かなければならないなら、正しく分かってほしいと思い、少しでも相手に伝わればと、自分なりに謝罪文を考えて持って行きました。これは、全く詳細が分からない中で書いたものですが、全文を載せます。→

被害に遭われた方へ

 この度は私の息子がご迷惑をおかけしたそうで、大変申し訳ありませんでした。
私の息子はアンジェルマン症候群という、15番目の染色体に起因する重度の障害児として生まれました。30歳になった今でも知的レベルは1歳半くらいで、言葉も喋ることができません。体の大きな赤ちゃんみたいなものですが、毎日元気に地域の通所施設に通っています。

 5月24日(木)は、たまたま3ヶ月に1回の通院日で、盛岡の中央病院に行った日でした。午後4時半に病院を出て、5時半ごろに花巻に着き、いつも買い物に行っている○○○○○○○の駐車場に車を停めて、クリーニングを頼んで、その後買い物をしました。雑草のカモガヤアレルギーがある息子は、特にこの時期は外に出ると目が痒くて腫れてしまうので、基本的に車の中で待っています。

ただ、いつもではないのですが、時々車の外に出て車の前で待っていることがあります。この日も私が戻って来た時には車の前に立っていました。おそらく、何かがあったのはこの間5分から10分くらいの間の出来事だったのだと思います。私は直接見ていないのでなんとも言えませんが、普段は自分から見ず知らずの方に何かをするということはありません。本人は言葉で伝えることができないので、直接、相手の手を持って指し示したり、トイレに行きたい時も軽く股間を叩いたりして教えてくれます。もしかしたら、ご親切にかかわって下さった方に直接「おしっこが出たい!」と訴えたのかもしれません。そういえば、いつも病院を出る前にトイレに連れて行くのですが、珍しくこの日は出ませんでした。帰宅後、すぐにトイレに駆け込んだのできっとおしっこが溜まっていたのかもしれません。怖い思いをされたと思いますが、決して誰かに危害を加えようとしたのではないということだけは分かっていただきたいと思います。

 いつも利用しているスーパーですので、また見かけることがあるかもしれません。こちらも気を付けますが、もしもまた見かけた際には、勝手なお願いですが、遠くからそっと見守っていただけるとありがたいです。障害があっても、多くの人たちのお世話になりながらこれからも地域で生活して行きたいので、どうかよろしくお願いいたします。  (以上)

警察の担当者の方はこれを読んで、わかりやすくてよくわかりました。と言ってくださいました。元々事件にはするつもりはないということで、警察からも被害者の方に伝えてくださるそうです。

事の詳細は、そのスーパーの女性従業員の方が夕方帰ろうとして、駐車場に行ったら、私の車の前に立っていたしゅんがいきなり腕を掴んだようで、驚ろかれたようです。知的障害者だとは全然分からなかったそうです。その人が何て喋っていたかも覚えていないし、薄暗かったので顔もよく覚えていないと、、、 
きっと、突然のことに驚いて気が動転したのだと思います。
そのスーパーには本人を連れて夕方謝って来ました。とりあえずは、不審者ではないと言う誤解が解けて安心しました。

しかし、改めて感じたのは親や支援者が側にいればこそ、その場で説明ができますが、やはり、重度の知的障害者は単体でいると不審者にしか見えないかもしれません( ; ; )通報されるところまではいかなくても、きっと、ちょっとしたことで不審者に間違われていることもあると思います。日頃から啓発活動をやっているつもりですが、しょうがい理解という面ではまだまだだな〜と感じました。共生社会と言われていますが現実はほど遠いです。

でも、この機会に生活安全課の職員と様々な話ができたし、自立支援協議会などで花巻市における触法障害者の状況などについて勉強会ができると良いと思っていたので、依頼があれば可能です!と言ってくださり、今後に繋がるかなと思っています。さすがは、転んでもタダでは起きない私です(笑) 本当に今回のことはいろいろな面で勉強になりました。

写真のしゅんは「カッチカチやぞ〜」に似ています。本人は喋れませんが、私が代わりに「悔しいです!」(笑) 
物言えぬ我が子を守ってやれるのは親しかいません。権利擁護という、手をつなぐ育成会の役割はまだまだ残っていますね〜❣️

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 この写真見たとき、なんて味のある、いい顔した青年なんだ、って思いましたね。しゅん君の幸せそうな顔見ているだけで、こっちまで幸せな気持ちになります。しゅん君が、こんないい顔して歩いている街は、みんなも居心地がいい街なんだと思います。

 「共生社会」とか「ともに生きる社会」は、あーだこーだむつかしい話をするのじゃなくて、しゅん君がこんな顔して毎日街を歩いていれば、自然にできてくるものです。「お、今日もいい顔してるね」「今日もご機嫌だね」って、みんな声をかけたくなります。それが街を耕す、ということです。そういう声を引き出すチカラをしゅん君のいい顔は持っています。

 

 ぷかぷかのまわりにみんなが居心地のいい小さな「共生社会」ができているのは、ぷかぷかさんたちみんなが毎日しゅん君みたいないい顔して働いているからです。彼らのこと理解してもらうとか、啓発活動とか、そういったことはやったわけではありません。そのままの彼らを黙って差し出しただけです。

 社会に合わせた彼らより、そのままの彼らの方がずっと魅力的なのです。その魅力に気がついた人たちが、自然に彼らのファンになりました。

 ぷかぷかさんが好き!というファンです。彼らの魅力は、ファンを作ってしまうチカラがあるのです。これは大変なことです。

 啓発活動をやって、ファンができますか? 彼らのこと理解した人たちが、ファンになりますか? 福祉関係の人たちがよくやる「啓発活動」とか「理解推進活動」は、どうがんばっても「ファン」は作り出せないのです。

 そういったことを考えると、彼らの魅力がどれだけすごいチカラを持っているかがよくわかります。

 

 しゅん君がぷかぷかにいれば、まちがいなくファンができます。ぷかぷかでできるのであれば、花巻だってできます。

 小さなテーブルが二つか三つあって、ちょっとお茶が飲めて、おしゃべりできるような場所作って、しゅん君が毎日そこでにこにこいい顔振りまいていれば、それだけですてきなお店ができます。しゅん君は写真のような顔して座っていればいいのです。それがしゅん君の接客です。誰にもできない、しゅん君にしかできない接客です。しゅん君の、あの笑顔に会いたいと、いっぱいお客さんが集まってきます。

 おいしいお茶と、おいしいお菓子、それにしゅん君のおいしい笑顔。お母さんは料理が上手そうなので、おいしいご飯も出しましょう。それだけで、居心地のいい、みんながホッとできる場所ができます。

 名前はもちろん「しゅん君のお店」です。あの写真を看板にしましょう。あの写真には、人を引きつける魅力があります。

 ぜひやってみてください。今の作業場の一角に、ちょっと手を加えて、おしゃれなスペースを作るだけです。

 Try hard and you shall succeed!  ひょっとしたら、ここから新しい歴史が始まるかも知れません。

 やらなければ、何も始まりません。やれば、何かが始まります。わくわくするような何か、です。

自分の分身くんを作ろう!

5月11日(土) わんどのワークショップ「自分の分身くんを作ろう!」を開催しました。

 

こちらが初代の分身くん。フタミン作です。

今回はこのフタミンの作品を真似して、みんなで作ってみました。

 

紙の上に寝そべって、等身大の形をとります。

みんなで描きっこしました。

 

体の輪郭の中に、顔や髪、洋服などを描き込んでいきます。

 

描いたら切り取って、裏面に針金を仕込んでできあがります。

 

できあがった分身さんと記念撮影。

 

 

手足を曲げていろんなポーズができます。

ハヤチャンは椅子に座ってツーショット。

分身ちゃんを連れて歩く人も。

 

並んで休憩する分身くんたち。

本当に人が居るみたいですね。

最後に分身くんとみんなで集合写真を撮りました!

分身くんは、ある日フタミンが「ぼくを描いて!」と大きな紙に寝そべって作ったのが始まりでした。

その後わんどのアトリエに座るように飾り、自然に日常に溶け込んでいきました。

本当に仲間がもう一人居るかのようにみんなを見守り、みんなに愛されたフタミンの分身くん。

今回作った分身くんたちも、大切なお友達になってくれたら嬉しいです。

「文化」とは「共に創り出すもの」

 桜美林大学の林先生が感想書いてくれました。林先生とは「NPOと企業、大学を結ぶマッチングのミーティングでお会いしました。そのとき私が言っていた「障がいのある人たちとはいっしょに生きていった方がトク!」の「トク!」の意味がよくわからないと、まずお店にやってきました。お店に来ても、まだいまいち腑に落ちないと、今度は演劇ワークショップに参加。6ヶ月、ぷかぷかさんたちに揉みに揉まれ、最後は舞台にいっしょに立ち、ようやく「これはトクだ!」と納得したようでした。

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大好きなぷかぷかさんが本になりました!
ぷかぷかの代表高崎さんが本を出版!これはわたしの新たなバイブルになりそうです!

わたしの第一の感想は「勇気をもらえる」!
自分の生き様を本に書けるほど素敵な人生を送っている人って世の中にどれくらいいるのでしょうか。
先日70歳になったという高崎さん。わたしが70歳になったとき、「本にしたい!」と思える人生を送れているかなと自分をふりかえってしまいました。
養護教諭を退職してからNPO法人ぷかぷかを立ち上げた高崎さん。その道中は無計画、試行錯誤の連続と言ってもいい。
でも、その核にはぶれない強い信念が見えます。
自分の直観を信じて、まっすぐに目標を目指す高崎さん。その目標とは「障がいのある人と一緒に生きていった方がいいね。」「一緒に生きていった方がトク!」というもの。
とにかく「やりたいからやる!!!」(このことば、すごくいい!!!)
世の中を動かす人たちに共通していることって、この「やりたいからやる!!!」っていう自分の直観を信じる強い気持ちと行動力だと思います。
そういう人たちを見てると、不思議なことにご縁が向こうからやってくる~!!!
ご縁を呼び寄せてしまうほどの「やりたい!!!」という気持ち。
社会や教育について研究をしながらも、現実では色々なものに絡めとられて身動きができなくなっているわたし。
この本を読んだらそんな自分を相対化することができて、なんだか人生って本当はもっとおもしろいものなんじゃないかと思えてきました。
「人生」というものに希望が見えてきて、勇気が出てきました!
わたしも自分の直観を信じたい!!!

 

二つの目の感想は、この本のテーマである「障害のある人と一緒に生きていった方がいいね」について。
2015年にNPO法人ぷかぷかを知って、高崎さんの言う「トク」の意味が分からなかったわたしは、その年の演劇ワークショップに参加。
昔から自分で体感しないと理解できないタイプ。
ぷかぷかさんと演劇ワークショップを通す中で、「人間」という存在、一人ひとりの違い、一緒に何かを創り出すことのおもしろさと難しさ、「障がい」と社会、身体と学び、歌の力、などなどたくさんのことを考えました。
でも頭だけで考えるのではなく、ぷかぷかさんと演劇ワークショップで触れていたら、すーっと「トク」の意味が文字通り腹に落ちた。
そこからは身体丸ごとぷかぷかさんのファンに!!!
これはいくちゃんことてらちゃんが毎回「いい子いい子~♡」って「ギュっ」てハグしてくれることがきっかけになったのだと思う(多分、いくちゃんはわたしのことを猫ちゃんか何かに近いものだと思っているのだと思う)!
この「あたたかさ」「包容力」「自然さ」「居心地の良さ」って何なんだろう?って思った。
今考えると、本来「人間」って一人ひとりがそういう存在なんじゃないかと思う。
人間存在を自然体でCelebrateしてしまういくちゃん恐るべし!

こんな風に自然体で生きているぷかぷかさんと一緒に生きていく道を切り開いてきた高崎さん。
そこにあるのは同じく「自然体」で生きる高崎さんの姿なのだと思う。
「自然体で生きる」という、人間が本来持っている姿を引き出してくれたのが障がいを持っている人たちとの出会いだったのだと思う。
「障がいがあるから支援しよう。」「障がいがあるから共に生きよう。」ではない<障がいのある人と一緒に生きていく姿>。
これこそが高崎さんのいう「新しい文化」。
うちの師匠が言っている。
「文化」とは、「固定的なものではなく、可変的で動的なもの。」
だからこそ、「文化」とは「共に創り出すもの」。
人間は「文化づくりに参加」することができる存在なのだ。
「文化」とは、「人間社会を取り囲むさまざまな問題に対して、伝え、採用し、あるいは新たに創造する解決策の全体。」(ベルギーの社会学者:ティエリ・ベルヘルスト)なのだ。

高崎さんを見ていると、<文化づくり>ってこういうことなのだと思う。
感染した人々と一緒に新しい文化を創り続けているぷかぷかさん。

「障がい」に関心のある人にもそうでない人にもぜひ読んでいただきたい一冊です!

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 「文化」とは「共に創り出すもの」。本当にそうだと思います。

 私が「文化」を口にし始めたのは、30年くらい前に養護学校の子どもたちと地域の人たちでいっしょにワークショップをやり始めた頃でした。

 「ここで創り出しているのは、新しい文化じゃないか」

って。でも、当時は何を言ってんだ、そんなの言い過ぎだよ、という雰囲気で、誰も振り向きませんでした。

 振り向いてくれたのは、それから30年以上もたった2015年のことでした。

《「福祉」という言葉から抱きがちな「施し」のようなイメージを打破し、本来はそこから新しいトレンドやカルチャーを生み出し得る創造的作業だと思うからあえて「福祉文化」と表現しました…》

 と、読売福祉文化賞を受賞したのでした。なんと100万円ゲット!です。やったぁ!って感じ。

 30年たって、ようやく時代が追いついた、と言っていいのかも知れません。

 

 林先生がいいこと書いています。

《「文化」とは、「人間社会を取り囲むさまざまな問題に対して、伝え、採用し、あるいは新たに創造する解決策の全体。」》

 ぷかぷかが創り出しているのは、「新たに創造する解決策の全体」なのだと思います。

 彼らの声に静かに耳を傾けてほしい。いろんなところで行き詰まりを見せる今の社会にあって、その解決策をぷかぷかは提案していると思います。障がいのある人たちの社会的生きにくさの問題だけではなく、社会全体が抱えている息苦しさに象徴される問題です。

 「文化」とは「共に創り出すもの」なのです。彼らといっしょに生きていくことで生まれるもの、それが「新しい文化」です。ひょっとしたら、みんなを救うような「文化」です。

また誰かの人生変えるかも知れませんね

『ぷかぷかな物語』の感想、紹介します。

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『ぷかぷかな物語』読みました!!!

横浜市緑区にある障害のある人達が働くパン屋さん「ぷかぷか」。ぷかぷかさん達(障害のある人達をぷかぷかではそう呼ぶ)が、ぷかぷかと街に出て、ぷかぷかの種を蒔いて地域の人たちの心を耕していきます。むっつりに感染しない人たちって表現!すごくわかる!親と同じレベルでヒヤヒヤしたり、ぷかぷかさんと一緒にいい時間を作っている高崎さんの姿がみえるのがいい笑。

6年前、私も心を耕されたひとり。
子育てにぼろぼろだった頃、高崎さんのブログに出会いました。「60才にして、こんなに楽しい日が来るとは思わなかった」と。障害のある息子と居てこんなに楽しいと言える日が来るのか、という衝撃。高崎さんってどんな人?ぷかぷかってどんな所?ってそこから笑。生きてていいんだ、そのままでいいんだと思えたのもぷかぷかさんに出会えたから。私が「ぷかぷかフェスタ」を始めたのも、ぷかぷかさんのように地域を耕したいとの思いから。ぷかぷかな世界はいくつあってもいいからね。

以前読んだ高崎さんの著書『街かどのパフォーマンス』に、養護学校の子ども達は卒業してもほとんど行くところがないってくだりがあって、そこに出てくる「香蘭」のオヤジの話、「たとえば、自分ちの玄関先をちょっと改造してですね、テーブルを二つぐらい入れますね。台所にもちょっと手を入れて、、お母さんと子どもが二人して働けるラーメン屋くらい、その気になればすぐできるんですよ。ただ、その気になるのがなかなかムズカシイようですね。」それを読んだ時、退職金をはたいて子ども達の居場所をつくった高崎さんと、たまらない笑顔で働くぷかぷかさんから希望をもらって、私達親が何もしないではいられないでしょう!って笑。

この『ぷかぷかな物語』は、また誰かの人生を変えちゃうくらいの一冊になるんじゃないかな笑。

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 感想書いてくれたのは北九州のニシヤマさん。私のブログに出会って、人生が前向きになった話は、とてもうれしいです。北九州から一家4人でぷかぷかに来られましたね。息子さんは車いすで来られました。びっくりしましたよ。

 一昨年の暮れ、北九州で、ぷかぷかの映画の上映会とトークセッションやったとき

「北九州にもぷかぷかみたいな場所を作ろうよ」

という声があがって

「そうだ」「そうだ」

と何人もの声が上がり、本気で動き始めました。

 今、ニシヤマさんは時々「ぷかぷかフェスタ」をやって、ぷかぷかのような場所づくりに向けて、みんなで少しずつ動き始めています。

 

《 この『ぷかぷかな物語』は、また誰かの人生を変えちゃうくらいの一冊になるんじゃないかな 》 

 そうなるといいですね。

 障がいのある人たちは社会に合わせなきゃいけない、とみんな一生懸命です。本人も、保護者の方もすごく追い込まれています。

 でも、ぷかぷかは、社会に合わせるのをやめたとたんに、「ぷかぷかさんが好き!」というファンがたくさん現れました。ここはとても奥深い話です。社会に合わせなきゃいけない、と追い込まれている人が読めば、ひょっとしたら人生が変わるくらいの気づきがあるかも知れません。

 『ぷかぷかな物語』のここです。 

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 6月27日に予定されている《ぷかぷか×CANPANセミナー「福祉にファンができるヒミツ」》はまさにこのことをテーマにクロストークです。

pukapukacanpan.peatix.com

 

 人が生きていく上で大事なことはなんなのか、という話です。

 また誰かの人生変えるかも知れませんね。

お子さんがいることで、街のみんなが幸せになれるって、すてきじゃないですか。

「ぷかぷかな物語」の感想、紹介します。

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ぷかぷかな物語、
ビジネス書でもあり、哲学書でもあり、育児書でもあり…
自分には何が出来るだろう?
どうしたらぷかぷかのように、街を耕せるだろう?とワクワクしながら一気に読みました!!

この感動を誰かに伝えたくて、実家にも本をプレゼントしました。
周りにも面白い!とおススメしていたら、知り合いが購入してくれました。

最後の章、相模原殺傷事件のことは、深く深く考えさせられました。報道の仕方には私も疑問を持ちながらずっと見ていましたが、事件の背景まで深く知らなかったので(ブログを全部追えていませんでした)、高崎さんの言葉で語られていることが深く突き刺さり、今回この本に出会えて本当に良かったです。

自分自身にも偏見の目が無い、と言ったら、うそになります。
障がいのある方に出会ったときに、どうしたら良いか分からない、

それは、今までほとんど出会う機会がなかったから。知らなかったから。

同じように犯人は知らなかったからこそ、自分が見えた環境が全てになってしまう、その怖さを感じました。

一言では言い表せないほど、相模原の事件は社会の縮図であると思ったのと同時に、

お互いに多様性を認めて隣にいられる関係になるには、発信出来る立場にいる人間は、発信していかないと、と。

それも堅苦しくなく、皆が自然と参加出来るような、ぷかぷかさん達が体現しているような形で。

余談ですが、我が家の育児の軸は、「息子のファンを増やすこと」です。
ぷかぷかさん達のファンが増えていくように、私もぷかぷかや息子のファンになったように
^^
息子が産まれて、見たことのない世界に連れてきてくれたこと、素敵なご縁が沢山出来たことを本当に感謝しています。
またぷかぷかに遊びに行きたくなりました。

あまり表現が上手では無いのですが、色々な方にぜひ手に取って頂きたい本です😊
素晴らしい作品を形にして下さって、本当にありがとうございます。

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 お子さんはダウン症で、先日「つながりウォーク」でお会いしました。かわいい盛りです。かわいくてかわいくて、私はああいう子どもにめっぽう弱いです。

 親子で街を耕していってほしいなと思います。耕すことで、街も親子も豊かになります。みんなが幸せになります。お子さんがいることで、街のみんなが幸せになれるって、すてきじゃないですか。街の宝になりますよ、きっと。

ファンの存在は、そのまま社会を変えるチカラになる

 『福祉にファンができるヒミツ』と題したセミナーをCANPANと共催でやります。

pukapukacanpan.peatix.com

 

 ファンを増やすと、どういうメリットがあるのか。

 ①商売をやっているところは、お客さんが増えて、売り上げが伸びます。

 ②ぷかぷかさんが好き!という人が増えると、そのまま地域社会が豊かになります。

 ぷかぷかさんが好き!言い換えれば、そういうかたちで障がいのある人を受け入れると、社会の幅が広がり、みんなが生きやすい社会になります。

 ファンの存在は、そのまま社会を変えるチカラになるのです。

 

 二つのメリットのうち、社会的な意味、あるいは社会的なメリットというものを考えると、②がとてつもなく大きいと思います。

 相模原障害者殺傷事件以降、「ともに生きる社会を作ろう」とか「共生社会を作ろう」といったことがはやりのように言われています。でもここで語られる社会は、なんとなくぼんやりと未来の理想社会、といったイメージでしかありません。

 「ともに生きる社会を作ろう」とか「共生社会を作ろう」といいながらも、実際のところ、それがどういう社会で、どうすれば実現するのかが、曖昧なのだと思います。だから未来の理想社会、で終わっている気がします。 

 でも、ファンができると、その未来の理想社会が、現実のものになります。「いっしょに生きていくといいよね」と、「ともに生きる社会」「共生社会」の心地よさ、楽しさを現実のものとして、リアルに感じることができます。

 

 ぷかぷか×CANPAN セミナー
『福祉にファンができるヒミツ』

絶対来た方がトク!です。

ぷかぷかさんがいてこその物語

 『ぷかぷかな物語』の感想いただきました。

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 本全体に障がいのある人たちと一緒にいることの意味が様々な場面や切り口で語りこまれていて、なるほど!と唸る場面が多々ありました。共に生きる、と大上段に考えるのでなくて、面白いから付き合ってると、ああ、一緒に居たほうが良いんだなとわかってくるところなど、とても好きです。

 それと、接客マニュアルを一度やってみたけどなんだか気持ち悪くてやめた、という話が大好きです。やめてみたらお客さんたちからの反応がめちゃくちゃ良くなった、というのは痛快です。

 また、考えさせられ、今も答えが出ないのは、障がい者の仕事で、単純作業ばかりをやらせるのはどうか、という話です。単純作業ばかりだと飽きて嫌に思う人もいれば、一方でそれが楽しいと思う人もいるんだから、それって、障がいのある人たちだって同じじゃないか、という、言われてみれば、極く当たり前の事ではあるのですが、僕は気づいていなかった、あぁ、また固定観念に囚われていたのか、と考えさせられました。

 いま手元に本が無いのですが、後書きには沢山、線を引きました。 意味合いとしては、小さいうちから、障がいのある人たちとの壁を作ってしまって触れ合わないことにより、この世界が他人を許容しない、より狭い世界になっていっていくのではないか、という趣旨のお話は、我々が多文化共生だの何だの言いながら、根底のところで、自分と同質ではない他者を排除しようとする生き物と成り下がってしまっていることの核心を突いていると思いました。

 

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 「共に生きる、と大上段に考えるのでなくて、面白いから付き合ってる」

ことに気づかれたことは、とてもよかったと思います。世の中「共に生きる」という言葉がはやっていますが、なんかね、かっこよすぎる、というか、私は気恥ずかしくてついて行けない感じです。やっぱり彼らといっしょに生きる毎日は、素直に楽しくて、おもしろいのです。それをそのまま前に出して彼らとつきあっていった方が、長続きするし、絶対にいいと思いますね。

 本に書いたたくさんの物語は、彼らといっしょに生きる楽しさ、おもしろさから生まれたものです。

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 もう一つ、ぷかぷかを始める前に横浜市と神奈川県がやっていた「空き店舗活性化事業」にエントリーしたときの担当者の感想です。最終審査のプレゼンテーションに遅刻し、「今どこにいますか?」とハラハラしながら電話をかけてきた方です。

 種類審査したり、ヒアリングしたり、プレゼンテーションを聞いて、ビジネスとしては頼りない感じはするけど、

「何かおもしろい展開が期待できそう」

って判断し、なんと650万円もの資金を提供してくれました。 

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これまでの高崎さんの挑戦の軌跡がとてもよくわかり、

空き店舗事業のプレゼンの時に語っていた夢を実現されている様子に感動しま

した。

 

やはり、開業当初は相当苦労されたんですね。

もっとお手伝いすればよかったと後悔しています。

しかし、あの時の高崎さんは、他の創業者と同じように、凛として深入りさせないも

のを持っていました。

 

あと、あの時私が考えていたのは、

「会社という世の中の仕組みに対応することが難しい人でも、地域の中では何とか食

べていける仕組みができないだろうか。商店街がその役割を果たせないだろうか。」

「障害を持った人でも、自立して食べていけるだけの賃金をもらうことはできないも

のだろうか。」

というようなことでした。

ですので、高崎さんにそのことにチャレンジしてほしかったのです。

 

高崎さんが本で書かれているように、すぐにはお金に結びつかないかもしれないけれ

ど、その人特有の価値(人の心を豊かにするなど)を生み出すことで、全体としてそ

のまちで暮らしていける仕組みを作られたことは、私にとっても大きなヒントになり

ました。

 

まだまだ、完成形ではないと思いますが、これからも自然体で今まで通り頑張ってく

ださい。

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 この方は今は部署を移られたようですが、今、空き店舗活性化事業を担当している人に本を回してくれたそうです。

 空き店舗活性化事業で資金投入した結果、何を生み出したか、がとてもよくわかる本だと思います。ぷかぷかは、いただいた650万円の何倍もの価値を生み出したと思っています。

 もちろん最初からそれがわかっていたわけではなく、ああ、もうあかん! もうだめ!と何度もこけそうになりながら、生み出せた価値です。ぷかぷかさんがいてこそ生み出すことができた価値です。

 

 

 本を読んでの感想、気づき、どんなことでも結構です。高崎までお送りください。送り先はtakasakiaki@blue.plala.or.jp

 『ぷかぷかな物語』アマゾンの販売コーナーのカスタマーレビューにも感想書き込んでください。

 

前に向かって生きる

 バルセロナまで『ぷかぷかな物語』を持って行った宮原さんは、脳腫瘍で亡くなったしんごっちのお母さんが設立に走り回っていた「横浜に子どもホスピスを」のプロモーションビデオのプロデューサーをしていた方です。

 子どもホスピスは、命の最後の時間を送る場所ではなく、子どもの命の最後の瞬間まで前に向かって生きる場なんだ、ということがしっかり伝わってくる映像です。短い映像ですが、じ〜んと迫ってくるものがありました。前に向かって生きる、それはしんごっちの生き方そのものであった気がしています。

 宮原さんは映像を作るための取材でしんごっちが寝ていたベッドのそばでお母さんの話を聞きます。涙が流れて仕方がなかった、と書いています。そして取材の中で、しんごっちがぷかぷかで働いていたことを知ります。

pukapuka-pan.hatenablog.com

 

 宮原さんは親が精神障害の子どもを応援するための映像も作っています。この映像も、子どもたちに向かって、「前に生きよう」って、伝えています。

kidsinfost.net

 

 6月末に日本財団のCANPNセミナーで「福祉にファンができるヒミツ」と題したトークセッションを宮原さんとやります。詳細が決まりましたら、またお知らせします。

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