ぷかぷか日記

子どもたちはテトといっしょに冒険の旅

 オペラ『ロはロボットのロ』の出だしは、主人公テトの自己紹介の歌で始まります。

 

♪ ぼくはロボットです

 でも、空は飛べません

 走るのは苦手です

 泳ぐのも苦手です

 けんかは苦手です。

 算数は苦手です

 鉄棒は苦手です

 跳び箱も苦手です

 犬も苦手です

 お化けも苦手です

 ピーマンも苦手です

 ……   ♪

 

 と、苦手なものがずらりと並びます。

 え?ロボットなのに、泳ぐのが苦手? 犬も苦手? ピーマンも?

「なーんだ、ぼくと同じじゃん」「わたしと同じだわ」

 と、子どもたちは、一気にテトに親しみを覚えます。

 テトは「弱いロボット」なのです。だから親しみがわきます。

 

♪ 苦手なものを数えると

 両手の指と、足の指を足しても、足りません。

 ぼくが得意なもの

 たった一つだけ得意なもの

 それはパンを作ることです ♪

 

 苦手なことの多い「弱いロボット」だけれど、一つだけ得意なものがあります。それがパンを作ること。

 

 更に歌います。

 

♪ たった一つ得意なこと

 たった一つ自慢なこと 

 たった一つ誰よりも胸を張れること

 それはパン作り

 楽しいパン作り

 もしもパンが作れなくなったら

 ぼくはぼくでなくなっちゃう ♪

 

 そのぼくがぼくでなくなっちゃうところから物語が始まります。

 毎日1,000個作れていたパンが、ある日999個しか作れなくなります。次の日は998個、その次の日は997個、とどんどん減っていきます。

 ぼくがぼくでなくなっちゃうのです。

 そのぼくを取り戻すために、テトを作ったドリトル博士に会いに、冒険の旅に出かけます。

 「弱いロボット・テト」に、様々な困難が降りかかります。弱いが故に親しみを感じる子どもたちは、わくわくドキドキハラハラしながらテトといっしょに冒険の旅をします。怖い思いをしたり、大声で笑ったり、心がきゅんとしたり、時にほろっとしたり、オペラはまさに夢のような時間です。

 ふだんの暮らしの中では絶対に味わえないわくわくドキドキハラハラが、喜びと悲しみが、今回のオペラにはぎっしり詰まっています。

 

 オペラを見終わって、ああ、楽しかった!って、子どもたちが思いっきりの笑顔でいってくれたら、と思っています。

 そして、こんな楽しい世界があったんだ、という発見! オペラとの出会い、です。世界がね、ぐ〜んと広がります。

 

「ロはロボットのロ」プロモーションビデオ

https://www.youtube.com/watch?time_continue=83&v=_p88lFgxE4w

 

 そんな夢のような時間を子どもたちにプレゼントしよう、というのが「子どもたちにオペラをプレゼント」というクラウドファンディングです。目標額のまだ22%しか集まっていないので、なかなか厳しい状況です。ぜひご協力ください。このサイト、拡散してください。

motion-gallery.net

 

チケットはこちら

pukapukaopera.peatix.com

学生さんといっしょに絵巻物を作ります。

 桜美林大学グローバルコミュニケーション学群でおこなわれる「共生教育」の授業で4コマ、ぷかぷかさんといっしょに授業をやることになりました。ぷかぷかさんと桜美林の学生さんの協働作業で絵巻物の製作に挑戦します。

 学生さんは全員ぷかぷかさんとおつきあいするのは初めてなので、事前授業で映画『Secret of Pukapuka』を見てもらい、ぷかぷかが何をやっているかを知ってもらいます。もう一つは先日神奈川新聞が報道した都筑区における障がいのある人たちのためのグループホーム建設反対運動を取り上げてもらいます。もし自分の家の隣に障がいのある人たちのグループホーム建設計画が持ち上がったとき、自分はどうするかを考えてもらいます。

 学生さんの中には海外からの留学生の方が何人かいらっしゃるようなので、海外における障がいのある人たちの状況も見えてくるのではないかと思います。

 授業のおおよその予定は次の通り。実際の進行具合で変わることもあります。

 

 授業の一コマ目。6月10日(月)はぷかぷかさんと学生さんの簡単な演劇ワークショップです。1時間40分の授業で、簡単な芝居を作ります。よくある「交流」とかではなく、芝居作りを通してぷかぷかさんに出会います。東洋英和女学院大学でやったときは学生さんたちがぷかぷかさんたちの自由さに驚き、

「こんなに素直に生きてていいんだ」

と自分の生き方を振り返るような感想を書きました。そんな出会いが桜美林でもあればいいなと思っています。

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 二コマ目は6月17日(月)。ここでは学生さんたちがワークショップをふり返り、そのときの印象を4〜5行くらいの詩にまとめます。ぷかぷかさんに出会う前の自分、出会ったときの自分、そして今の自分、という感じで詩にまとめます。5人くらいのグループの中で詩の発表。詩を一行ずつばらします。ばらばらになった言葉を、なんとなくはじめに来る言葉、物語が始まる言葉、終わりの方に来る言葉などに分け、グループとしての詩にまとめます。まとめた詩を発表。朗読します。人に向かって「朗読する」というところが大事です。自分の思いを言葉にのせて、相手に届けるのです。

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 その詩をぷかぷかさんたちが1週間かけて何枚かの絵にします。できあがった詩を見ての判断になりますが、4〜5枚の絵にできれば、と思っています。絵巻物のベースができます。

 

 三コマ目は6月24日(月)。ぷかぷかさんたちの描いた絵巻物の印象を学生さんたちで話し合います。どういう物語がこの絵巻物にはあるのか、自分たちの書いた詩がうまく絵に反映されているかどうか、そのあたりを話し合います。必要なら学生さんたちが絵に短い言葉を添えます。絵のブラッシュアップです。絵巻物から見えてくる物語をグループで発表。

 

 四コマ目は7月1日(月)。できあがった絵巻物を語るような簡単な芝居をぷかぷかさんと学生さんで作り、発表。

 

 以上がラフな計画案です。一コマ目と二コマ目は創英大学、東洋英和女学院大学でやっているので、多分予定通りいけると思います。

 二コマ目と三コマ目の間でぷかぷかさんたちが詩を元にした絵巻物のベースを作ります。ここも本当は学生さんといっしょにあーだこーだ言いながら絵を描いていくのがいいのですが、ぷかぷかと桜美林大学は電車、バスを乗り継いで1時間以上かかります。そういう問題があって、やむなくぷかぷかさんだけで絵を描きます。

 三コマ目はぷかぷかさんも入れて絵巻物のブラッシュアップをした方がいいと思うのですが、ここは学生さんに絵巻物を見ながら、自分たちの体験したこと、つまりはぷかぷかさんとの出会いを丁寧に振り返る時間にしたいと思っています。そのふり返りを簡単な芝居にして発表します。ただ言葉で発表するよりも、体験そのものが深まります。

 そうして四コマ目でぷかぷかさんたちも入れて、みんなで絵巻物の発表をします。絵巻物から人が飛び出してきたような感じで、簡単な芝居をみんなで作り、絵巻物の前で発表します。

 ぷかぷかさんと学生さんの出会いの物語が、絵巻物になり、簡単な芝居になります。

 いっしょに生きることで、また、今までにない新しい価値が生まれます。いっしょに生きることの意味が、また広がります。

彼らがいることで感じるこの幸せ感こそが、社会を豊かにします。

この絵と「ゆきたるま」ということば、心がキュンとなるくらいいいですね。

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 この幸せ感、なんて表現したらいいんだろうって思います。

 こんな幸せ感は、彼らしか作れません。

 「こんな絵とことばを作るあなたにいてほしい」「あなたが必要」としみじみ思います。

 

 障がいのある人に向かって

 「あなたにいてほしい」「あなたが必要」

と、素直に思える関係がぷかぷかにはあります。障がいのある人たちを排除する関係の多い社会にあって、そんな風に思える関係は、とても貴重であり、大事にしたい関係です。

 

 この言葉をはじめて使ったのは、30数年前、養護学校の生徒たち、地域の人たちでいっしょにワークショップやったときです。彼らといっしょにやるワークショップが、とにかく楽しくて楽しくて、もう彼ら抜きのワークショップなんて考えられないくらいでした。気がつくと、彼らはワークショップの中心にいて、ワークショップの場をしっかり支えてくれていたのです。彼らがいなければ、ワークショップが成り立たないくらいでした。

 今の「ぷかぷか」と同じです。「ぷかぷかさん」がいなければ、「ぷかぷか」は成り立ちません。スタッフだけでは、もう「ぷかぷか」ではなく、どこにでもあるふつうのお店でしかありません。

 社会にとってぷかぷかさんたちは大事な大事な存在になっている、ということです。

 

 ワークショップとぷかぷかは何が共通しているのか。

 それはみんなが自由になれる場、であることです。私が私らしくいられる場です。こうしなければいけない、といった社会の規範から自由な場です。

 彼らが自由であるとき、彼らの魅力が思いっきり発揮できます。地域の人たちもワークショップの進行役できていた黒テントの人たちも、その魅力と出会い、いっぺんに彼らのとりこになりました。

 はじめの頃、彼らのために、みたいな思いがあった地域の人たちも、彼らのとりこになってからは、彼らが来るからみんなが集まる関係になりました。ここに来るとみんな元気になる「広場」にワークショップの場はなっていました。

 「ともに生きる」などという言葉が出てくるはるか前、ワークショップの場では彼らに向かって

「あなたにいてほしい」「あなたが必要」

と思い、彼らといっしょに新しい文化を黙々と創り上げていたのです。

 

 そういった活動の先に、今の「ぷかぷか」はあります。

 9年たった今、彼らに向かって

「あなたにいてほしい」「あなたが必要」

と素直に思えるのです。

 

  彼らがいることで感じるこの幸せ感こそが、社会を豊かにします。

 

今年も100万円、満額回答!

 ヨコハマアートサイト、演劇ワークショップの助成金を申請していましたが、今年も100万円、満額回答でした。

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 3年連続100万円ゲット!です。とりあえずホッとしました。ただワークショップの費用は全体で200万円をちょっと超えますので、あと100万円をどこかで調達しなければなりません。それがすごく大変。

 

 演劇ワークショップの企画が、「芸術性」「地域協働」「将来性」「実現性」「収支バランス」等、すべての審査ポイントで100点満点で評価されたことは、とてもうれしいです。

 

 申請書の「事業のねらい」には

 

障がいのある人たちと一緒に新しいものを創り出す関係を作り、そこから芝居を起こしていく。彼らがいてこそできる芝居は、いっしょに生きる理由を明確に表現する。それを社会に発信することが大きなねらい。

 

といったことを書きました。

 「彼らがいてこそできる芝居は、いっしょに生きる理由を明確に表現する。」

そのことにつきると思います。舞台に上げる芝居は、いっしょに生きる理由そのものであり、いっしょに生きると何が生まれるのか、何を創り出せるのかを、明確に示します。

 「共に生きる社会を作ろう」とか「共生社会を作ろう」という声はあちこちで聞きますが、そこで何を作り出すのか、明確に提示しているところは聞いたことがありません。一番大事なところが、みんな曖昧なのです。

 神奈川県は「ともに生きる社会かながわ憲章」を作り、様々なキャンペーン活動をおこなっていますが、「ともに生きる社会」が実際何を作り出すのか、一向に見えてきません。ものすごいお金を使っているのに、どうして一番大事なところを表現できないのかと思います。

 結局は、本気でそれを作ろうとしていないんじゃないか、と思ってしまいます。

 芝居は本気にならないと作れません。言葉だけのお遊びをやってては舞台に上げる芝居なんかできません。

 障がいのある人たちといっしょに、お互いの思いを表現のかたちでぶつけ合います。ぶつけてもぶつけても先がなかなか見えてきません。本番の舞台の直前まで、バトルが続きます。

 そうやってようやく舞台に上げる芝居ができあがるのです。だからこそ、舞台が輝くのです。

 2020年1月25日(日)の午後、みどりアートパークホールの舞台で発表します。みどりアートパークは横浜線長津田駅前です。

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 第六期演劇ワークショップの参加者を募集します。取り上げる素材は宮澤賢治『どんぐりとやまねこ』です。ワークショップの日程は8月17日(土)、9月21日(土)、10月19日(土)、11月16日(土)、12月14日(土)、2020年1月18日(土)、1月25日(土)、1月26日(日)です。時間は9時〜16時くらい。場所はみどりアートパークリハーサル室。舞台発表の1月26日(日)は17時半頃まで。毎回お弁当、お茶持ってきてください。参加費は大人1000円、子ども500円です。参加希望の方は参加理由も書いて応募してください。今年はかなり参加希望が多いので、参加理由を見て決めたいと思います。会場のキャパシティの関係で、募集は15人くらいです。ぷかぷかさん15人、地域の人15人くらいの構成で行きます。

 メールの送り先はtakasakiaki@blue.plala.or.jp 高崎です。

グループホーム建設の反対運動は、障がいのある人たちと分けられた歴史がそのまま吹き出したもの

都筑区で精神障がいの人たちのグループホーム建設に住民から反対運動が起こっているという報道がありました。 

神奈川新聞の記事はこちら

https://www.kanaloco.jp/article/entry-169984.html?fbclid=IwAR2L3H0PQxk3u7w7kcr_pENR5mjPXfIyz4LzXP6PY0iBwfid1yiwalYHPes

 

 緑区でもグループホーム建設に反対する運動が起こりました。

「住民の安全を守れ」「子どもたちの安全を守れ」「施設を飛び出した入居者が家に入ってくるのではないか」等、全く同じことを反対する人たちはいっています。

 都筑区で作ろうとしているのは精神障がいの人たちのグループホーム、緑区で作ろうとしていたのは知的障害の人たちのグループホームです。精神障がいと知的障害は全く違う障がいです。

 ところが、反対する人たちの言葉はほとんど同じです。なぜか。

 要するに障がいのある人たちと具体的におつきあいした経験がないのです。経験がないところでの偏見、思い込みで不安をいっているだけなのです。

 単なる偏見、思い込みであっても、それは建設計画をつぶしてしまうほどの力を持ちます。瀬谷区では何年もかけて準備をしてきたグループホームの建設計画がつぶされました。緑区では行政の指導でとりあえずがスタートしましたが、反対していた住民に丁寧に説明したわけではないので、火種は残ったままです。

 

 建設する側は、障害者差別解消法にはGHなど障害者関連施設の開設に関し、国や自治体が「周辺住民の同意を求めないことを徹底する」との付帯決議があることを説明した、というのですが、そんな説明を反対住民にしてもほとんど意味がありません。こんなことは自分がそういう立場に立って、そんな説明を受けて納得するかどうかを考えれば、すぐにわかることです。

 こんなことで今回の問題が解決するほど、簡単なことではないと思います。なぜ簡単なことではないのか。

 

 子どもの時から障がいのある子どもは特別支援学校、もしくは特別支援級へ組み入れられ、そうでない子どもは彼らとおつきあいする機会がほとんどありません。たまに「交流」があっても、「日々のおつきあい」はありません。障がいのある人たちのことをほとんど知らないまま、みんな大人になっていきます。

 そういう、障がいのある人たちと分けられた歴史があること。それをまず確認する必要があると思います。

 ですから、大人になって、自分の家のすぐそばに障がいのある人たちのグループホームができることになると、相手のことを知らないが故の怖さだけが先行し、今回のような問題が起こります。

 怖さが先行している人たちに障害者差別解消法の話をしても、説得できるわけがありません。運営する側の問題の見立てが甘すぎると思いました。

 グループホーム建設の反対運動は、障がいのある人たちと分けられた歴史がそのまま吹き出したものです。そこに目を向けない限り、本質的な問題解決はできません。

 

 偏見、思い込みだけでものをいう人に対し、言葉の説得はとてもむつかしいです。子どもの頃から大人になるまで障がいのある人たちとおつきあいした経験がない、という長い歴史は少々の言葉ではひっくり返せないのです。

 緑区で反対運動後起こったとき、何度目かの説明会に出席し、ぷかぷかの映画を上映しようとしたことがあります。

 『Secret of Pukapuka』という映画で、カナダのバンクーバーで開かれた世界自閉症フェスティバルで上映し、絶賛された映画です。日本各地で上映したときも、とても好評だった映画です。

 ところが上映が始まって2,3分で、「こんないいところばかり撮った映画なんか見たくない」とえらい剣幕でいわれ、泣く泣く上映中止に追い込まれました。

 言葉がもう届かない、と思いました。

 

 ではどうしたらいいのか。

 こんな運動は間違ってるとか、障害者差別だ、といくら批判しても、問題は何も解決しません。

 日々の暮らしの中で、障がいのある人とおつきあいする機会、出会う機会をこつこつ作っていくこと、それを一つ一つ丁寧に実践していくしかないと思います。

 グループホーム建設の説明会で、ぷかぷかの映画の上映会が中止に追い込まれたあと、少しへこみました。でも、すぐ気を取り直し、グループホーム建設予定地のすぐそばにある学童の子どもたちを対象に、ぷかぷかさんたちといっしょにパン教室をやりました。子どもたちは楽しいパン作りの中でぷかぷかさんたちととてもいい出会いをします。そんな子どもたちから、お父さん、お母さんに、「楽しいお兄さん、お姉さんだったよ」「パン作りを丁寧に教えてくれたよ」って話してくれれば、と思って企画したものです。

パン教室の記事はこちら

https://www.pukapuka.or.jp/2018/03/26/1060/

 

 「障害者はなんとなくいや」「怖い」「近寄りたくない」といった雰囲気の中で、ぷかぷかでは街の中でお店を運営しながら、「ぷかぷかさんが好き!」というたくさんのファンを作りだしてきました。どうやって、その社会のマイナス要因いっぱいの雰囲気をひっくり返したか、そのヒミツが『ぷかぷかな物語』には書いてあります。反対運動にあって困っている方、ぜひ読んでみてください。

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ぷかぷかネットショップはこちら

https://shop.pukapuka.or.jp/items/19207891

とんでもない本を読んでしまいました

「とんでもない本を読んでしまいました」という感想が届きました。うれしいですね、こういう感想は。

●●●

ぷかぷかな物語、読ませていただきました!
ぷかぷかさんたちへの愛にあふれた物語で、想うだけでなくがむしゃらに行動して進んでいく高崎さんの情熱に、私も私に出来る何かを始めたくなりました。戸塚区にもぷかぷかさんを作らなきゃ!と。
とはいえ、パン屋の知識も貯金も場所もないので、まずは妄想から🎵クラウドファンディングも考えつつ😅いつか実現したいです!させます✨

本に書かれている今のぷかぷかさんが出来るまでの大変なこと、ステキなことは、きっとこうだろうなぁと想像は出来ます。
実際は一頁が何年でもあり、数ページが一日であったり、と想像は追い付きません。
でも、その大変とステキな世界を実際に自分の目で見たくなってしまっています✨とんでもない本を読んでしまいました😅
こんなざわざわした気持ちを下さった「ぷかぷかな物語」に感謝しています🎵ありがとうございますm(__)m✨

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 「こんなざわざわした気持ちをくださった」なんて、とてもうれしいです。

 6月27日の「福祉にファンができるヒミツ」と題したセミナーの案内に、《読むとたちまち「ぷかぷかウイルス」に感染し、ぷかぷかのファンになってしまう『ぷかぷかな物語』というアブナイ本をまとめたタカサキ》と紹介したのですが、ずばり当たってましたね。人の心をざわつかせるなんて、やっぱりアブナイ本だと思います。

 それまで心おだやかにまじめな人生を歩んできた人が、タカサキの本を読んだばっかりに、心がざわつき、火がつき、とんでもない人生が始まる可能性だってあるのですから、このテの本は油断できません。

 

 上映会とトークセッションやると、ぷかぷかみたいな場所をここにも作ろう、といった意見はよく出るのですが、「ざわざわした気持ちになる」というのは、もっと深いところで気持ちがざわめいているのであって、ひょっとしたらとんでもなくおもしろいものが始まるような、そんな予感がします。

 クラウドファンディングのサイトには、ざわざわした気持ちから生まれる妄想を、思いっきり書き込んでください。心のざわつきは、言葉よりもはるかに深いものを伝えます。

 どんなものがここから生まれるのか、心がざわざわします。

 

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 ★心のざわつきのほしい方はこちら

shop.pukapuka.or.jp

自分の手で、未来をもっと素敵にできる

ソーシャルデザインの本に

「未来はもっと素敵だと思いますか?」

あるいは

「自分の手で、未来をもっと素敵にできると思いますか?」

という問いがありました。

 なんとなくぼんやりとした未来が、急に手の届く未来になった気がしました。

 

 その問いに

「YES!」

と答え、未来を自分の手の届くところへ持ってきて、

「みんなで未来をもっと素敵にしよう!」

と呼びかけたのか、子どもたちにオペラをプレゼントするためのクラウドファンディングです。

 

 オペラはひとときの夢の世界。そんな時間を子どもたちにプレゼントしようよ。

 わくわくしたり、ドキドキしたり、思いっきり笑ったり…そんな時間を経験した子どもたちはきっと素敵な未来を作ってくれる。

 

 そんな思いを込めてのクラウドファンディングのサイト。

それは

「子どもたちに夢のような時間をプレゼントするすることで、未来をもっと素敵にしよう!」

という呼びかけ。

 

「自分の手で、未来をもっと素敵にできる」

そう思うことが、自分の人生を輝かせます。

 

ぜひクラウドファンディング、応援してください。最初の三日ぐらいが勝負だと言われています。

 

子どもたちに楽しいオペラをプレゼントします。

クラウドファンディングのサイト

https://motion-gallery.net/projects/pukapuka-robotto2?fbclid=IwAR1d-uZFnvKEVNUTT0CEW9CV9bLrtJw0yw8OBQB9lsOTQamXUP6bDmRvvAU

 

セミナーは魔女系おねーさん二人と、あそばれ系おじさん

6月27日(木)のぷかぷか×CANPANセミナー『福祉にファンができるヒミツ』のゲストに、藤木和人さんが加わることになりました。

pukapukacanpan.peatix.com

 

 藤木さんもぷかぷかのファンの一人ですが、

「ぼくはぷかぷかさんにあそばれに来るんですよ」

という言い方をします。

 「支援」とか「何かやってあげる」という上から目線の関係の多い福祉の世界にあって、「あそばれに来る」という関係は、とても新鮮で、何よりもぷかぷかさんに対してとても謙虚です。この謙虚な姿勢から生まれる関係は、そこから今までにない新しいものを生み出す気がしています。

 

 藤木さんは、

「ぷかぷかさんの歌をCDに焼き付けて世界に向けて発信しよう」

なんていいます。

「CDにするなんて、ぷかぷかさんの歌はそんなレベルじゃないですよ」

というと、藤木さん

「ぷかぷかさんの歌はこんなの聴いたことない感に溢れているからお客さんも音楽家もフタッフもおいみんな集まれ、これやっべーぞ、って感じになります」

といいます。

 

「こんなの聞いたことない感にあふれている」

「おいみんな集まれ、これやっべーぞ」

という言葉は、一般的に彼らを見る社会の評価を、今までと全く違う発想でひっくり返します。

 

「こんなの聞いたことない感にあふれている」

 それは新しい価値なんだと藤木さんは言うのです。

 目からウロコ、でしたね。

 

 藤木さんは「ぷかぷかはアミューズメントパークだ」といいます。

「楽しいや、びっくりや、ほっこりがあって、おいしいものがあって、アートショップやお土産もある。スピードものんびりもある。似顔絵を常時やったら、アミューズメントパークにありそうなものが全部そろってしまいます」と。

 こんなこという人ははじめてです。藤木さんの目で見ると、世界が違って見えるのだと思いますね。

 

 「あそばれ系おじさん」がぷかぷかさんと何をしでかすか、目を離せません。

 

 セミナーは魔女系おねーさん二人と、あそばれ系おじさん、それにちょっとアブナイタカサキのクロストーク。前代未聞の福祉がぽんぽん飛び出して、おもしろくなること間違いなし。新しい福祉を模索している人は、もう来なきゃ絶対ソン!です。

 

藤木さんとテラちゃん。なぜか通り過ぎる人が。

 

 藤木さんは音楽家です。ぷかぷかさんたちの活動に共感し、ぷかぷかさんのすごろくワークショップに音楽を入れてくれました。

https://www.youtube.com/watch?v=4DTwbSHpSLc

 

人生がね、きっと変わりますよ

『ぷかぷかな物語』を訓練会のお母さんたちが回し読みしている、という話を聞きました。

 おもしろいですね。訓練会は障がいのある人たちを社会に合わせるべく、いろいろ訓練をやっているグループです。社会に合わせることをしないぷかぷかとは、ベクトルの向きが正反対です。

 どうしてそこのお母さんたちが回し読みをしているのかよくわからないのですが、ま、やっぱりいろいろ思うところがあったのじゃないかと思います。

 以前、障がいのある子どもは社会に合わせなきゃいけないと訓練だのなんだのといろいろ追い込まれているお母さんたちがぷかぷかに見学に来たことがあります。

 ツジさんのお母さんが、今まで息子を社会に合わせようと一生懸命やってきたけれど、ぷかぷかに来ると、そのままでいいよ、といわれ、実際そのままの姿でしっかり働き、ファンまで作っている姿を見ると、今まで息子といっしょにやってきたのはなんだったんだろう、「見当違いの努力」だったんじゃないか、と思いました、と話されたことがあります。その話をしたところ、お母さんたちが何人か涙をぽろぽろこぼし始め、ちょっとびっくりしたことがあります。

 「今までやってきたのは見当違いの努力だったんじゃないか」の言葉が響いたようでした。お母さんたちが今やっている努力と重なったのだろうと思います。

「そうか、こんなことはしなくても社会でやっていけるんだ」という気づき。この気づきは、人が生きていく上で、とても大きな気づきではなかったかと思います。お母さんたちの大きな大きな開放感をぽろぽろこぼれた涙に感じました。

 

 障がいのある人だって、自分の人生を自由に生きていい。社会に合わせるために苦労することなんかない。そんなことで自分の人生をすり減らすなんて、ばかばかしい。やめた方がいい。

 

 彼らが自由なとき、私たちもまた自由になれます。だからお客さんにとってもぷかぷかは居心地がいいのです。

 歌が生まれ、人は踊り出し、物語が生まれる…「広場」にぷかぷかはなっています。

 それはどこまでも彼らが自由だから…

 その物語を集めたのが『ぷかぷかな物語』

 障がいのある人たちは社会に合わせなきゃいけないと、自分自身も追い込まれている親御さんたちにぜひ読んでほしいです。

 人生がね、きっと変わりますよ。

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shop.pukapuka.or.jp

世界はもっとおおらかな気持ちで見たいものです

 やまゆり園事件を考える集まりに行ってきました。

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 映画は前半、植松容疑者の言葉をひたすら追いかけていて、ちょっとしんどい感じがしましたが、最後のエピソードには救われました。

 車いすの女の子がお姉さんの結婚式に出るのを楽しみにしていました。ところが、まわりの目を気にして母親が出ないでくれ、と要請します。あの家族には障害者がいるので、ひょっとしたらお姉さんにも障害者が生まれるのではないか、と思う人がいるかも知れない、と。女の子はがっかりして泣き出します。

 担任がいっしょにお姉さんの浴衣を縫おう、と提案。女の子は不自由な手で一生懸命お姉さんのために浴衣を縫います。完成した浴衣をお姉さんに送ると、お姉さんから結婚式の招待状が来ます。結婚式に出た車いすの女の子は、まわりのお客さんから冷たい目で見られます。でも、お色直しの時、お姉さんは妹の縫った浴衣を着て登場。

「妹は手が不自由ですが、その不自由な手で一生懸命この浴衣を載ってくれました」

と紹介。会場はあたたかい拍手で包まれます。

 とてもいいエピソードで、私は涙が流れました。

 「障害者はいない方がいい」という植松容疑者の言葉とそれに共感する社会に向けての映画を製作した方の精一杯のメッセージだったと思いました。「障害者はいた方がいい。彼らはこんなふうにみんながあたたかい気持ちになれる時間を作ってくれるのだから」と。

 ところが、終わったあとのトークセッション。

 あの場面は、できることはいいことだ、みたいなメッセージで優生思想そのものじゃないか、どういうつもりであのシーンを入れたんですか?といった意見が出ました。そうだそうだ、と何人かが言ってました。

 みんながあたたかな気持ちになるメッセージにそんな感想がぶつけられ、なんだかがっかりでした。そこまで言うか、とちょっと悲しい気持ちになりました。

 障がいのある子どもがすごくがんばって、結果的に結婚式場での障害者に対する冷たい目線をひっくり返し、みんなをあたたかい気持ちにした、というすごくいい話です。できることはいいことだ、みたいなメッセージではなかったと思います。

 

 優生思想の批判は大事です。でもいつもそういう目で物事を見てしまうと、ちょっとしたことまでそれはおかしい、となって、大事なことまでも見えなくなってしまいます。

 世界はもっとおおらかな気持ちで見たいものです。

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