ぷかぷか日記

重度障害の当事者を国会に送り込む

 相模原障害者殺傷事件が起こったとき、安倍総理はなんのメッセージも発信しませんでした。一国の首相としてとても恥ずかしいことです。あれだけの事件が起こりながら、何を考えているのかと思いました。彼の人間性がよく出ていると思いました。多分、ふだん障がいのある人たちのことなど全く考えていないから、こういうときに語るべき言葉がないのだと思います。

 野党の議員についても、事件について心に響くようなメッセージを出した人はいませんでした。一般的な、ありきたりのメッセージは見かけたことはありますが、気持ちのこもった本気のメッセージ、持続するメッセージは見たことがありません。

 相模原障害者殺傷事件から見える社会を変えていこう、という国会議員が一人もいないのは、寂しい限りです。事件を自分事として考えられないのでしょう。

 結局はいつも書いていることですが、障がいのある人たちとのおつきあいがないことが一番の原因だと思います。

 そんな中で、国会に重度の障がいのある人たちを二人も送り込もうという政党ができました。山本太郎がたった一人で立ち上げた「れいわ新撰組」です。

 その一人ふなごやすひこさんは

 「障害者だから気づけることがある」

が「強み」だそうです。

 障がいのある人たちの、この社会における生きにくさは当事者が一番よくわかります。それを自分の「強み」にしようというのですから、心強い限りです。

「もし私が当選したなら、私にかかわる人たち、つまり議員たちが、私と議会で上手に接していくことや、同じように発言するための工夫をする姿を、人々が見れば、街場での人々の障害者への接し方も変化が生じる気がします」

 

 重度の障害当事者を国会に送り込むというのは、障がいのある人たちの生きにくい社会を本気で変えていく、ということです。そのことにすごく共感します。

 

 れいわ新撰組は、この重度の障がいのある人二人を比例区の1位、2位に置き、山本太郎は3位においています。重度障害者二人が当選しないと山本太郎は当選しないのです。山本太郎の姿勢がよく見えます。

 

 街頭演説の言葉がすばらしい

「山本太郎率いる、れいわ新選組。どんな社会をつくりたいのかってことですよ。
簡単に言うと、死にたくなるような社会、やめようって話なんですね。
自分が生きてていいって思える社会、つくりましょうよ。
自分が存在しててもいいって思えるような社会、つくりましょうよ。
それが本当は、政治の仕事じゃないですか?」

 

  雨宮処凛さんが書いています。

maga9.jp

 

れいわ新選組

https://www.reiwa-shinsengumi.com

 

 NPO法人ぷかぷかは、その設立目的に、障がいのある人たちの社会的生きにくさを少しでもなくす、ということをあげています。社会に対し、ものを言い続けます。

オペラ、お子さんが騒いでも大丈夫ですよ。

 たいていのオペラは、シ〜ンと静まりかえった雰囲気で上演されます。でも『ロはロボットのロ』の公演はいつもにぎやかです。子どもたちがいっぱい見に来ているからです。子どもたちが目一杯楽しんでいるからです。笑い声も、泣き声も、わんわん響いています。子どもたちの元気さに、歌役者さんたちは支えられています。

 花岡さんがオペラについて書いてくれました。

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こんにゃく座のオペラがまた上演されます(^^)

hanaも観に行ったことがあるのですが、ぴょんぴょんしながら楽しそうに見ていました。

障がいのある子だけではありません。どんな小さな子でも、ここなら安心して観ることができます。

子連れでオペラを観にいかれるのはそうそうありませんよー!!

子どもたちに観てもらいたいという理由で、小学生までは500円だそうです(^^)

今回もhanaと観に行きます♡

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hanaちゃんは、いわゆる重度障害の子どもです。下の写真のようにどこでも寝っ転がります。

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 で、何にもわかってないかというと、ちゃんと周りを見ていて、たとえばワークショップで詩を朗読したときは、こんなふうに聞き入ったりします。

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 おもしろいものには、ちゃんとこうやって集中するのです。要するに本当におもしろいかどうかを、hanaちゃんは、ちゃんと見極めているのです。オペラ『ロはロボットのロ』も、こんな感じで見ていたんだと思います。

 障がいのあるお子さんも、ぜひ連れてきてください。もちろんふつうのお子さんも。 

 お子さんが騒いでも大丈夫ですよ。騒いでいるお子さんも、きっとどこかで舞台を見ていて、ふっと集中するときがあります。『ロはロボットのロ』には、子どもを惹きつける魅力があります。

 2歳のお子さんと見た人は

 子どもが2才なので最後まで観られるか不安でしたが、なんとか大丈夫でした。子どもが小さいと、なかなかオペラは観られないため、とてもよい機会でした。途中魔女が怖いと少し泣いていましたが、そういう感情を持てるのもよいなと。いろいろ笑える場面もあり、楽しかったです。

 

チケットはこちら

pukapukaopera.peatix.com

 

メール info@pukapuka.or.jp 

もしくは電話で申し込んでも大丈夫です。045-923-0282(担当:魚住、近藤)

代金は当日受付でお支払いください。

お店でも購入できます。「アート屋わんど」にお越しください。

4回の授業だけだとは思えないくらい、充実した時間を過ごすことができました。

桜美林大学、4回目の授業は学生さんの書いた詩を元にぷかぷかさんが絵巻物を描き、それの仕上げを学生さんとぷかぷかさんが共同作業でやりました。

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拡大してみると、結構おもしろい

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目の見えない学生さんは絵が描けないので、「もやもや」した気持ちを点字で打ってもらい、それをほかの学生さんが絵巻物に入れました。

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 タカノブさんの手前のマルが「もやもや」を表現する点字

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できあがった絵巻物を発表

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学生さんたちの感想

 

(全盲の学生さんの感想、点字を打つと自動的に変換してくれるようです)

●ぷかぷかさんが描いてきてくれた絵には、私達が詩に込めた思いがうまく表現されていて、表現の方法は色々あるんだなと思った。絵を描くことが今回の授業のメインだったので、自分が参加できるのか心配だったが、たくさんの人のフォローのおかげで楽しく参加することができた。作品作りにも加われたことがうれしかった。

ぷかぷかさんが名前を聞いてくれたり、名前を呼んでくれたりしたので、最初の時よりもぷかぷかさんに近づけた気がした。クラスの人が声をかけてくれたり、絵の説明をしてくれて、この授業を通してクラスの人とも近づけたと思った。

完成した絵には私達らしさ、ぷかぷかさんらしさ、ぷかぷかさんとの時間、全てが詰まっていて、とてもいい作品になった。ぷかぷかさんに会いに行きたいと思った。

 

●高崎さんが授業の前に言っていたように目の見えない学生に絵をどう伝えられるのからワクワクした気持ちで行きました。その学生さんにできた絵を可能な限り伝えてみましたが、ちゃんと伝えることができたかはわかりません。私にとって初めてのことでした。目で見ることが当たり前になっていた私は当たり前ではないことを教えてもらえた気がしました。ぷかぷかさん、GCの学生、目の見えない学生、様々な人たちが同じ人であり、みんなが同じことを思い、共感し合えたことが今回得たことです。4回の授業だけだとは思えないくらい、充実した時間を過ごすことができました。ぷかぷかさんとの出会いをここで終わらせることなく、今後も関わりを持っていきたいと思ってます。

 

●社会のコミュニケーションは言葉や文字を基本にしていて、それをとても窮屈に思っていました。演劇ワークショップから始まったぷかぷかさんとの時間は、芸術のコミュニケーションツールとしての良さをとても感じました。正解のない芸術の包容力の上で、共通の体験を形にしていくことは、小さい頃以来味わっていない共有感の様なものを感じました。コミュニケーションは時間をかけず即時性を求める様になっていますが、もっと丁寧にするべきなのだと思いました。その方が心はずっと楽になるのではないかと今回感じました。この授業に参加して良かったです。

 

●授業前は、ぷかぷかさん達は独創的な考え方や表現力があるのでどんな絵が出来るのかなと楽しみにしてました。自分たちの考えた詩がぷかぷかさん達というフィルターを通して出来た絵を見てとてもびっくりしました。なぜなら自分では考えつかない様な作品だったからです。例えば、色の使い方、筆のこすり具合、図形の使い方などです。いろんな方法で感情は絵に表現できるんだなと感じました。そして「枠に当てはまった考えではなくてもいい」「自由に表現してもいいのだな」ということを知りました。その絵は完成に近くて何を加えればいいかわからなかったので難しかったです。どういう経緯でこの作品になったのか聞いてみると自分なりの思いを込めていたので、気持ちをこめて書くと描きやすかったです。 交流した時間が短かったにもかかわらず、とても手の込んだ作品になったと思いました。  

 

●今まで詩を作成するのも1人やその現場にいる人でしか行えないって思っていましたが、ぷかぷかさんとの詩を合わせて1つの大きな詩ができた事にびっくりしました。

ぷかぷかさんと何かすることによって、今までにない新しいことを発見できたり、学べて凄く楽しかったです。

また、この社会で私は冷酷な人をニュースや間近で見てきたことが多かったのですが、人間とはこうあるべきだなと感じました。

 

●ぷかぷかさんたちとのワークショップ、ほんとに心に残る経験になりました。

私は去年も授業で会っていたので、ぷかぷかさんと会うのは2回目ですが、前回とは違う形のワークショップを通して出会えたぷかぷかさんとの経験は大切な思い出です。

何もないまっさらな白い紙からみんなで個々に気持ちを書いてそれがあんなに大きな作品になってみんなと1つの作品を作れたこと、完成したときは感動しました。

授業でのスゴロク。いろんなことがあり、個人的にすごく元気なくて落ち込んでた私は、不思議とそんなこと忘れられたくらい気づいたらたくさん笑っていて、幸せな気持ちになりました。ぷかぷかさんが笑えばみんな笑うし、みんな笑えばぷかぷかさんも笑うし、そうやってみんな楽しい時間を過ごすことができて素直に元気がでました。

英語ばかりやってきた私にとってこの授業は新鮮でした。きっとまたぷかぷかさんたちと同じことをやっても絶対また同じく幸せな気持ちになれるって自信があります。普段ふつうに生活していたらできない経験をさせてくれて、私を笑顔にさせてくれて、幸せな気持ちにさせてくれて、こういう気持ちにさせてくれる機会をくれて、出会ってくれて、ありがとうございました、という気持ちに尽きます。これからもずっと忘れられない大切な思い出です。

 

●はじめに、ぷかぷかさんとの交流の場を設けていただき感謝しています。正直、ぷかぷかさんと出会う前は どう接したら良いのだろうと不安ばかりで会うのも少し気を張っていました。しかし、授業での体を使った劇、サイコロゲーム、詩の作成、大きな巻物を描くのを経て、もっともっと知りたい、関わりたいと思う自分がいました。 ぷかぷかさん一人一人の発言が純粋で素直で予想外でいつの間にか、ぷかぷかさんの周りにはいつも笑顔が咲いていました。そして、私も笑顔になっていた一員でもあります。

負けじと、私達もぷかぷかさんを笑顔にさせられる事は出来ないかと模索しました。

あっという間な4回。ぷかぷかさん有難う御座いました。本当に楽しい時間でした。

この授業を履修して正解でした。

 

●ぷかぷかさんと4回の授業を通してとても楽しかったです。初めて日本人と一緒にゲームをして絵を描いてとても素晴らしい経験だと思います。ぷかぷかさんは私が思っている障害者とは違います。昔は障害者は自分の行動をコントロールできないと他人に危険を及ぼすと思っていましたが、ぷかぷかさんと接触後すべての人がとても親切で、自分の夢を持っていることに気づきました。特にぷかぷかさんが絵を描いた時、私はぷかぷかさんが子供のように優しくて可愛いと感じました。この授業を通じて、障害者に対して異なる理解ができました。彼らは社会から排斥されるべきではないと思います。

 

●前に私は、障碍者と交流することがなくて、見たことだけです。私は、障碍者がちょっと怖いと思いました。でも、今私は、この授業を選んだことがよかったと思っています。障碍者に対して、私の印象も変わりました。最初にぷかぷかさんと会ったとき、とても緊張でした。そして、みんなは、自己紹介をした後に、ぷかぷかさんのみんなのいろいろな性格を見つけました。ぷかぷかさんのみんなは、優しくて、明るくて、面白い人達です。前のちょっと怖い印象と全然違います。みんな組を分かれて、ゲームをやりました。一日目は、とても楽しかったです。二日目に、私は、もう緊張しなかったです。みんなは自分の趣味や、好きな食べ物や、好きな歌などを交流していました。ぷかぷかさんのみんなは、自分の仕事と目標も話しました。みんなは、素晴らしい人だと思います。三日目、私が体調不良ですから。参加していませんでした。残念でした。四日目、絵をかきました。ぷかぷかさんのみんなの想像力が素晴らしいと思いました。絵も上手です。私がびっくりしました。この四日間に楽しかったです。わたしは、障碍者と普通の人の違いがないと思います。彼らも、自分目標や趣味が持っています。とても純粋な人達です。私は、みんながそのままで楽しく毎日を過ごすことを望んでいます。この四回の授業で、珍しい思い出を作りました。いろいろな経験を積んで、感謝の気持ちを持っています。

 

 ふり返りの授業で出た意見

<授業を受ける前の障がい者に対するイメージや自分の気持ち>

・怖い

・自分の安全を心配して近寄りたくない

・自分をコントロールできない人たち

・他人に危険を及ぼす

・自分と異なる存在

・特に気にしていなかった(無関心)

・中国では、障がい者は自分で自立して生活できない、家族が世話をしている、家に引きこもっている、孤独な存在である。

 

<ぷかぷかさんの授業を受けた後のイメージと自分の気持ち>

・一生懸命な人たち。

・とても珍しい経験をして、もっと関心をもつべきと思った。

・とても親切でかわいい。

・とても純粋でやさしい人たち。

・自分の目標を持って生活や仕事をがんばっている人たち。

・もっとこのような機会をつくるべき。

 

<障がい/障がい者に対するたくさんの法律があるのに、なぜ相模原事件のようなものが起きてしまうのか>

・障がい者のことをよく知らないから自分のイメージで障害者はこういうもの、こうあるべきだと決めつけているから。

・効率の悪さや時間がかかることなど、障がいのない人と同じようにできないことが許せないと思ってしまうから。

・法律があると知っていてもそういうことが起きてしまう。

・メディアが障がい者を「弱い」「助けが必要」というふうに伝えて、そのような印象をつけている。

・出会うチャンスがない。

・障がい者に対して関心をもっていないから。

 

<ぷかぷかさんからもらったメッセージ、ぷかぷかさんが社会に発信しているメッセージ>

・自分らしさや個性を大事にしていいんだよ、というメッセージ。みんな違ってみんないい。

・「効率性」「生産性」が低くてもわたしたちは楽しく生きていくことができる。一般人ができることはわたしたちにもできる。どんな世界でもわたしたちは自分たちの力で生きていくことができる。

・障がいのない人たちの中には自分の生活を大切にしていない人もいるが、ぷかぷかさんたちは自分の生活を大事にしている。とっても前向きなメッセージをもらった。

・自分たちのやり方でわたしたちは社会貢献できる。前向きなメッセージ。

 

 ●●●

 わずか4回の授業でこれだけのものが引き出せました。私一人で授業をやっても、これだけのものは引き出せません。やはりぷかぷかさんがいたからこそ、これだけの言葉や絵が引き出せたのだと思います。

 ここにぷかぷかさんが社会にいることの意味があります。

 社会にはぷかぷかさんがいた方がいい、彼らがいれば社会がこんなにも豊かになる、ということが今回の授業でも明確に示せたと思います。

 「障害者はいない方がいい」といった相模原障害者殺傷事件の犯人は、結局こういう豊かな関係を目の前の障がいのある人たちと築いてなかったのだと思います。それは犯人の特異性、というより、津久井やまゆり園の障がいのある人たちへの姿勢、おつきあいがそのまま反映したものだと思います。

 この授業に参加した学生さんの何名かに8月3日(土)の上映会の午後の部でそれぞれの体験を話してもらう予定です。彼らの体験こそが、相模原障害者殺傷事件を超える社会を作る上で、大きな力になります。

 

今までの授業の記録

www.pukapuka.or.jp

ぷかぷかさんの絵巻物づくり

www.pukapuka.or.jp

とってもおもしろくて、笑って泣いて大感動しました。

オペラ『ロはロボットのロ』の公演まで1週間を切りました。チケットがまだ100枚くらい売れ残っています。こんな楽しいオペラ、絶対見ないとソン!です。2年前やったときの見た人たちの感想紹介します。

 

・初めてのオペラというので、どんなものなのかドキドキしていましたが、とってもおもしろくて、笑って泣いて大感動しました。子どもと一緒にこんなにすばらしい作品を観られて、本当に幸せです。ありがとうございました。

・すばらしかった! 小1の息子が「あーおもしろかった!またみたい」といっています。今回2回目ですが、3回目もぜひお願いします!

・すばらしい曲、ピアノ、歌、演技、演出にびっくりです。心から感動しました。こんにゃく座、独身の頃、林光先生の曲が好きで、よく観に行っていました。15年ぶりです。

・ほんとうに楽しく、ジ〜ンと感動もしました。最高の舞台でした。

 

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・とても楽しかったです。途中、度々おどろいたり、笑わせてくれる演出で、子どももあきないで観ていました。5歳の子どもはドリトル博士の恋ダンスがおもしろかったといっていました。ぜひまた見たいと思います。

・子ども(5歳)には少し怖い場面も多かったようですが、本物の舞台を体験する機会に恵まれて、とてもよかったです。このような子どもでも体験できる舞台やコンサートなどがもっと増えて欲しいと思います。途中途中、親が楽しめる部分も多く、とても楽しい時間を過ごすことができました。

・おもしろかった。魔女のぼうしがやまになってこわかったです。

・初めてのオペラ、本当におもしろかったです。感動しました。

・この作品は幼稚園から小学生くらいの子どもを連れて何度でも観たくなる作品です。割とシンプルな筋だと思いますが、笑いあり、涙ありで、心動かされますね。

・15年くらい前、青山のこどもの城劇場で観たときより明るい公演でした。みなさんすばらしい声でした。

 

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・4才と8才の娘と観ました。4歳に娘は長いかなと思ったけど、途中あきることもなく、楽しく大笑いして、時にしっとりとして、本当にすばらしい一日になりました。

・何回見せていただいても感動しました。

・笑いあり、涙ありで、大人も、子ども達もあきずに楽しむことができました。

・20年近く前に観たことがあり、もう一度めぐりあえて本当にうれしかったです。

・2回目です。前回とても面白くて、今回も見ることができ、とても楽しかったです。セリフや動きが新しくなっていて、とても楽しかったです。マニー大好き!

・歌のワークショップにも参加したりして予習していたのでとても楽しめました。子ども(4才)はちょっと怖かったみたいですが、それも経験。ありがとうございました。

・ハーモニーがすばらしかった。お父さんと博士、おもしろかった。

 

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・わかりやすくて、子ども方大人まで楽しめるよい作品でした。役者さん一人ひとりのレベルが高くて、すばらしかったです。動き、歌、素敵でした。

・楽しくて、おもしろくて、感動しました。また観たいです。 

・とても楽しかったです! よい企画をありがとございました!! こんにゃく座のみなさま、お疲れ様でした!!! また観に行きます!!!!

・子どもが2才なので最後まで観られるか不安でしたが、なんとか大丈夫でした。子どもが小さいと、なかなかオペラは観られないため、とてもよい機会でした。途中魔女が怖いと少し泣いていましたが、そういう感情を持てるのもよいなと。いろいろ笑える場面もあり、楽しかったです。

・おとうさんとどりとるはかせがおもしろかった。

・テトががんばっていました。テトにまたあいたいです。

・テトはパンを作れるターミネーターでよかったです。あと火事のシーンはいといがわみたいでした。

 

 

チケットはこちら

pukapukaopera.peatix.com

 

メール info@pukapuka.or.jp 

もしくは電話で申し込んでも大丈夫です。045-923-0282(担当:魚住、近藤)

代金は当日受付でお支払いください。

お店でも購入できます。「アート屋わんど」にお越しください。

 

子どもたちにオペラをプレゼントする企画、まだ少しお金が足りませんので、引き続き寄付をお願いします。お店に寄付箱をもうけています。よろしくお願いします。

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振り込みもできます。

●郵便振替口座 口座記号 00260-4  口座番号 97844

        加入者名 NPO法人ぷかぷか

●ゆうちょ銀行 NPO法人ぷかぷか 記号:10230  番号:19645501 

●横浜銀行 NPO法人ぷかぷか 理事長高崎明  

      支店名 中山   口座番号 1866298

閉鎖的空間で生まれていくかも知れない思考

 添付のビデオに出てくるチアキさん、相模原障害者殺傷事件の時、気持ちをうまく言葉で表現できなくて絵を描いたそうです。

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 事件の本質を言い当ててる気がします。そしてこの思考は、閉鎖空間になっているあちこちで生まれていること。子どもを親が殺してしまうやりきれない事件が続いていますが、まさにチアキさんが指摘している思考です。

 風通しをよくしよう! それが一番。

 ぷかぷかはいつも開けっぴろげ。だからこんな思考は生まれない。

 

チアキさんの登場する、ぜひ見てほしいビデオ

https://www.youtube.com/watch?v=O7fj3HGu8to&feature=youtu.be

 

一緒に生きることで生まれた新しい価値を、たくさんの人たちと共有したい

 8月3日(土)の上映会のチラシができました。

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  わんどの若いスタッフに作ってもらったのですが、すごく楽しいチラシです。ぷかぷかさんたち(障がいのある人たち)と一緒に生きると生まれる楽しい世界がストレートに伝わってきます。

 8月3日(土)の上映会は、相模原障害者殺傷事件を超える手がかりをつかもう、という上映会です。

 事件を超える、というのは犯人の言った「障害者はいない方がいい」「障害者は不幸しか生まない」という障がいのある人たちに対する否定的な見方と、それを支えてしまう社会の雰囲気をどう超えていくのか、ということです。障がいのある人たちとおつきあいがなければ、手のかかる人たち、社会の負担になるような人たちは、やっぱりいない方がいいか、ということになりがちです。

 そういった社会の中で私たちはどんなメッセージを出していったらいいのか、ということです。ぷかぷかは「障がいのある人たちはいた方がいい」「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいい」「その方がトク!」「障がいのある人たちはまわりの人たちを幸せな気持ちにする」というメッセージをホームページ、Facebook、ぷかぷかしんぶんなどで日々発信し続けています。何よりもそんな風に思える事実を作り続けています。

 そこから生まれた新しい価値を、たくさんの人たちと共有したい。それが今回の上映会の目的です。

 

 上映する作品は、ぷかぷかさんたちと一緒に生きることで、何を生み出したのかが見える記録映像です。

 午前の部(10時〜12時半)で上映するのは『ぷかぷかさんカナダをゆく』(50分)と『Secret of Pukapuka』(27分)です。

 『ぷかぷかさんカナダをゆく』は一昨年の秋、カナダのバンクーバーで開かれた「世界自閉症フェスティバル」に参加したぷかぷかさんたち4人の記録映画です。ぷかぷかがついに世界に飛び出し、「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいい」というメッセージを世界に向けて発信したのです。『Secret of Pukapuka』の上映がそれです。

 世界はどう反応したのか、『ぷかぷかさんカナダをゆく』をぜひご覧ください。

 ただ、この映画はどこまでもぷかぷかさんたちのカナダ珍道中です。全く予定通りに進まなかったハラハラドキドキの旅の記録です。ここがすごくおもしろい!

 エンディング、ぷかぷかさんがいることの幸せ感が、わぁ〜っと押し寄せてきます。タカサキは試写会で涙ぼろぼろでした。「障害者はいない方がいい」ではなく「絶対にいた方がいい」のです。

 映画のあとは映画の編集をした信田さん、カナダに行ったぷかぷかさん、親御さん、それに高崎のトークセッションをやります。どんなお話が飛び出すか、どうかお楽しみに。

 

 午後の部(13時半〜16時半)で上映するのは『第5期演劇ワークショップの記録映画ーほら熊学校を卒業した三人・ぷかぷか版』(60分)、『青葉区役所人権研修会の記録ーぷかぷかさんとすごろくワークショップ』(17分)、『ぷかぷかさんがいる町』(9分)。

 『第5期演劇ワークショップの記録映画ーほら熊学校を卒業した三人・ぷかぷか版』は、ぷかぷかさんと地域の人たちが一緒になって芝居作りをし、最後にみどりアートパークホールの舞台で発表するまでの6ヶ月の記録です。ぷかぷかさんと一緒に生き、彼らとクリエイティブな関係を作ると、何が生まれるかが端的に見えます。彼らと一緒に生きる理由がストレートに伝わってきます。

 『青葉区役所人権研修会の記録ーぷかぷかさんとすごろくワークショップ』はわずか30分くらいで区役所の職員とぷかぷかさんたちとのいい関係を作ってしまいました。人権問題の当事者といい関係を作り、彼らとしっかり向き合うこと、それが本当の人権研修会だろうと思います。 

 『ともに生きる社会を作ろう』とか『共生社会を作ろう』などといつまでも抽象的な言葉をもてあそぶのではなく、こうやって彼らと一緒に生きて、そこから具体的な何か、新しい価値を作り出すべきだと思います。何かにつけ、その言葉を口にする人たちの本気度が問われていると思います。

 『ぷかぷかさんがいる町』は相模原障害者殺傷事件に深い憤りを覚えた上智大の学生さん(映像を勉強中)が、ぷかぷかに何度も通い、映像を撮り、自分の思いを映像で表現したものです。ほっこりあたたかな気持ちの中で、「ぷかぷかさんがいる町はいいよね」って思える作品です。 

 映画のあとは桜美林大学の学生さんたちに何人か登場してもらい、ぷかぷかさんたちとの出会いの話をしてもらいます。ぷかぷかさんと一緒に演劇ワークショップ、すごろくワークショップをやり、その体験を詩にまとめるワークショップをやり、その詩を元にぷかぷかさんたちが絵巻物を描き、最後に一緒に絵巻物の仕上げをしました。

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その体験を語ってもらいます。相模原障害者殺傷事件について突っ込んだ論説を書き続けてこられた神奈川新聞の成田記者にコーディネーターとして入ってもらい、学生さんたちの話が相模原障害者殺傷事件を超えるためにどのように位置づけられるのか、といった話をしてもらいます。

 

 映像の中で見えるように、ぷかぷかは事件を超える社会をすでに実現しています。あとはこれをもっともっと社会の中に広げていくことだと思います。事件を超える社会を作るのは、それほどむつかしいことではありません。

「彼らと一緒に生きていきたい!」「その方がトク!」

って思う。ただそれだけです。それだけで、あの映像から見える社会が実現できるのです。

 そのためには彼らといい出会いをすることです。上映会のあと、ロビーでぷかぷかさんとの握手会をやります。

「あっ、ぷかぷかさんの手、あったかい!」

っていう、素敵な出会いがあるかも知れません。スマホ持ってる人は、ぜひテラちゃんに持たせてください。すぐにFacebookの友達になれます。

 

 今回の上映会には、相模原障害者殺傷事件について全く関心のない方にこそ来てほしいと思っていますので、入場料は思い切って無料にします。事件に関心のある方は、まわりで、「私には関係ない」と思っている人たちにぜひ声をかけてください。

 映像の制作費、ホールの会場費などは実際にお金がかかりますので、会場でカンパをいただけるとすごくうれしいです。でないと、ぷかぷかがつぶれます。ぜひご協力ください。

 当日来られないけど、企画には賛同するのでカンパだけしたいという方はぜひ下記口座へお願いします。

 

●郵便振替口座 口座記号 00260-4  口座番号 97844

        加入者名 NPO法人ぷかぷか

●ゆうちょ銀行 NPO法人ぷかぷか 記号:10230  番号:19645501 

●横浜銀行 NPO法人ぷかぷか 理事長高崎明  

      支店名 中山   口座番号 1866298

オペラを見た子どもたち、ちょっぴり大人になれるかな

ちょっぴり大人になれるかな、という話をもうひとつ。

 

 オペラの終盤、金貸しのマニーがココの家に火をつけます。テトはココを助けに行きます。

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 ドリトル博士には聞こえないココの叫びがテトには聞こえます。

 ココを助けにテトは燃えさかる炎の中に飛び込みます。

 ココを見つけ、助け出そうとすると、金貸しのマニーもけがをしていて、「助けてくれ!」と頼みます。

 テトは「火をつけたのはお前じゃないか、自分でつけた火に焼かれるといい」と拒否します。

 そんなテトに、ココはきっぱりと言います。

 

「助けてあげて、こいつは悪いやつだけれど、助けなければ、私たちはもっと悪いやつになる。」

 

 ハッとするような言葉です。

 子ども向けのオペラでありながら、大人だってなかなか受け止めきれないような、大切な言葉を作者鄭義信(チョン・ウイシン)さんは子どもたちに差し出します。子どもたちへの真剣な、深い思いを見る気がします。

 

 燃えさかる炎の中での、いちばんエキサイトする、いちばんのクライマックスの場面です。

 

♪ それはまるで奇跡のようだった

  猛り狂う火の中から

  崩れ落ちんとする家の中から

  ロボットが少女と男を抱え

  ゆっくりと姿を現した

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♪ 街の人たちは水をかけるのも忘れ

 しばらく三人を見つめた

 それから歓声が沸き上がり

 街の人たちは抱き合った

 生きていることの喜びを確かめ合った

 ……

 

 

 人間、生きているといろんなことがあります。

「こいつは悪いやつだけれど、助けなければ、私たちはもっと悪いやつになる。」

といった場面に遭遇し、とっさの判断をしなければならない時もあります。そういう苦しい経験をいくつも積み重ね、私たちは大人になっていきます。

 

 オペラを見た子どもたち、ちょっぴり大人になれるかな

 

 

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お店でも購入できます。「アート屋わんど」にお越しください。

 

子どもたちにオペラをプレゼントする企画実現のための寄付も受け付けています。お店に寄付箱をもうけていますので、よろしくお願いします。

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振り込みもできます。

●郵便振替口座 口座記号 00260-4  口座番号 97844

        加入者名 NPO法人ぷかぷか

●ゆうちょ銀行 NPO法人ぷかぷか 記号:10230  番号:19645501 

●横浜銀行 NPO法人ぷかぷか 理事長高崎明  

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子どもたちは将来、リョースケさんとどんなおつきあいをするんだろう

『道草』に出てくるリョースケさんの介護をやっている方は、もう18年のおつきあい、と映画のテロップにありました。

 

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 お父さんの岡部さん(早稲田大学で「障害学」の講義をやっている先生)の話によれば、リョースケさんが11歳の時からヘルパーをやっているそうで、自分の当番の時は自分の家に連れて行って遊んでたそうです。

 介護する方にとって、リョースケさんは家に連れて行きたいくらい魅力ある人なんだと思います。

 その後結婚し、子どもができてからも、時々家に連れて行っていたのだと思います。家族ぐるみのおつきあいですね。そういったことが映画の中の誕生会のアットホームな雰囲気を生み出したのだと思います。子どもたちがリョースケさんによく慣れている理由がわかりました。

 重度障害のある人との特別な関係ではなく、暮らしの中でのふつうのおつきあい、という感じがすごくよかったと思います。地域の人(介護の方も地域の人です)のふだんの暮らしの中に、当たり前のようにリョースケさんがいる、というのが、すばらしくいいですね。

 子どもたちにとって、リョースケさんは重度障害のある人ではなく、どこまでもリョースケさんというちょっとおもしろい、魅力あるお兄さんなんだと思います。

「リョースケさん、誕生日おめでとう!」

っていう子どもたちのはずんだ声からは、そんな関係が見えました。

 子どもたちは将来、リョースケさんとどんなおつきあいをするんだろうって思います。ここにこそ希望があるような気がします。新しい歴史が、こういうところから始まります。

彼らとおつきあいする楽しさを、地域の人たちにも分けてあげる

 早稲田大学であった『道草』の上映会に行ってきました。映画を見るのは2回目でしたが、何度見ても、ほっこりあたたかな気持ちになるいい映画ですね。

 重度の知的障害のある人たちの地域での一人暮らしを支えるのは、それなりに大変だと思います。でも、この映画は彼らの暮らしぶりを追いかけながら、どこかユーモラスで、見ていると心があたたまります。

 そんな気持ちになれるのは、やっぱり映画に出てくる重い障害を持った人たちが自然に醸し出すあたたかで、楽しい空気感のせいだろうと思います。その空気感を映画はうまく伝えてくれます。

 その空気感は、この社会の中で、彼らと一緒に生きていった方がいい理由を、リアルに伝えてくれます。

 

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 介護者の家でリョースケさんの誕生会をやるシーンがありました。とてもアットホームな雰囲気の中での誕生会。介護者の子どもたちが

「リョースケさん、誕生日おめでとう!」

っていうところが、すごくいいですね。

 ああ、こういう関係ができてるんだ、って思いました。地域の子どもが、重い知的障害のリョースケさんに「誕生日おめでとう!」って言える関係があるって、なんかいいなと思います。

 ひょっとしたら時々介護者の家にごはんを食べに行ったり、一緒に公園に遊びに行ったり、どこかへ一緒にお出かけしたりしてるのかなって思いました。そういうおつきあいの積み重ねがあって、子どもたちの弾んだ声が出てきたんだろうと思います。

 子どもたちはリョースケさんとのおつきあいを楽しんでいましたね。子どもたちの弾んだ声に、それを感じました。

 次回誕生会やるときはぜひ子どもたちの友達も呼んでほしいと思いました。公園で遊ぶときも。もちろん知り合いの大人たちにも声かけるといいですよね。

 地域の人たちが集まる楽しい企画の中に、当たり前のようにリョースケさんがいる。集まったみんなが「リョースケさん、こんにちは!」「リョースケさん、元気?」って声をかけるような関係がそこに生まれます。そういった関係が少しずつ広がっていくこと、それが、重度障害の彼らが地域で暮らすことだと思います。

 

 彼らとおつきあいする楽しさを、地域の人たちにも分けてあげる、ということです。そうやって地域は豊かになっていくんだと思います。介護する人たちだけで味わうのはもったいないです。

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映画『道草』公式サイト

https://michikusa-movie.com

そういうことに気づけば、生きることがずっと楽になるのに

 テラちゃんに耕された人のブログです。 

note.mu

 いつも書いていることですが、なんだかんだいいながらも、私たちは彼らに救われているのだと思いますね。そういうことに気づけば、生きることがずっと楽になるのに、と思います。

 障がいのある人を差別し、排除して、結局損するのは、私たち自身です。そのことに気づかせてくれるのは、理屈っぽい話ではなく、テラちゃんたちとのフラットなおつきあいです。

 テラちゃんと一緒にサンリオピューロランドに遊びに行く。いろんなものを一緒に楽しむ。ただそれだけで、人が生きる上で大切なものに気づきます。

 

 前から書いているように、彼らとはおつきあいした方がトク!なのです。

 一番簡単なのはぷかぷかに来て、テラちゃんに自分のスマホを渡してください。そうすればすぐに友達になってくれて、メッセージがいっぱいきます。

 よくわからないメッセージが来たり、夜遅くに電話がかかってきたりもします。ま、そういう戸惑うことも含めてテラちゃんなのです。

 

 カナダバンクーバーで開かれた世界自閉症フェスティバルで『Secret of Pukapuka』を上映したとき、アメリカから来た女性が、

「映画の中で語られている《障がいのある人たちは街を耕し、豊かにしている》という言葉は、自分の中にあった障がいのある人たちのイメージをひっくり返しました。隣にいる人(テラちゃんが腕を組んでピッタリくっついていました)は、その障がいのある人たちとのおつきあいから生まれる豊かさを実感させてくれました。」

と映画の感想を言ってくれました。テラちゃんは何も言わずに、その女性と腕を組み、寄りかかっていただけなのですが、女性の心を癒やし、とても大事なことを教えていたのです。

 全く言葉が通じない世界で、こんなすごいことをさらっと伝えてしまうテラちゃんて、やっぱりすごい人なんだと思います。

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いつの間にかタクシーの運転手と仲良くなって

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