ぷかぷか日記

第7回かながわ福祉サービス大賞 先進事例に応募

 第7回かながわ福祉サービス大賞 先進事例募集中! とあって、知り合いから勧められたので、応募することにしました。「地域」がテーマです。A4で2枚しか書けないので、ざっとしか書けなかったのですが、それでも「先進事例」といっていいほどのものは、多少は書けたかなという気がします。

 

 

地域と様々な形でつながる

                       横浜市緑区霧が丘4丁目17-3 

                                NPO法人ぷかぷか 

                                理事長   高崎 明 

1.はじめに   

 NPO法人ぷかぷかは、様々な形で地域とつながっています。知的障がいの人たちの働くお店(パン屋、お惣菜屋、食堂、アートスタジオ)は、街の中で「ぷかぷかさんが好き!」(「ぷかぷかさん」とはぷかぷかで働く障がいのある人たちのこと)というたくさんのファンを作り出しました。ぷかぷかさんと地域の人たちが一緒になって芝居作りやパン教室をやっています。大学に出かけ、授業の中でぷかぷかさんと学生さんが様々な形でおつきあいする場面を作っています。区役所で人権研修会をぷかぷかさんといっしょにやっています。企業を対象にした研修会をやったり、企業にアートを提供しています。 

 

 2,取り組みの紹介

 2−1 地域を耕し、豊かにする

  ぷかぷかさんたちは、自分を押し殺して社会に合わせるのではなく、そのままの自分で働いています。そのままの彼らの魅力(ほっこりあたたかな雰囲気)に気がついたたくさんの人たちが、彼らのファンになりました。障がいのある人たちと地域のたくさんの人たちがいい出会いをする、という形でぷかぷかは地域を耕し、豊かにしてきました。ぷかぷかにあっては、障がいのある人たちは、支援の対象ではなく、地域を耕し、豊かにする、というすばらしい働きをしています。

 

 2−2 演劇ワークショップ-社会を豊かにし、一緒に生きる理由を芝居で表現  

  ぷかぷかさんたちと地域の人たちでいっしょに芝居作りをしています。月一回集  まり、6ヶ月かけて芝居を作ります。できあがった芝居は大きなホール(300人収容)の舞台で発表します。演劇ワークショップの場の楽しさを中心になって支えているのはぷかぷかさんたちです。ですからいっしょにやっていると、ぷかぷかさん(障がいのある人)に向かって「あなたにいてほしい」「あなたが必要」と自然に思えてきます。そういう関係で芝居を作っていくと、できあがった芝居も、彼らといっしょに生きていった方がいい理由を無理なく表現できます。ぷかぷかさんたちはいろんなところで私たちとは発想が違うので、できあがってくる芝居の幅が健常者だけで作るときよりもはるかに幅の広いものができます。ですから、彼らといっしょにつくる芝居は、幅の広い分、社会を豊かにします。

 

2−3 大学を耕し、豊かにする

 大学の講義の中でぷかぷかさんと一緒に「すごろくワークショップ」「演劇ワークショップ」を行ったり、ぷかぷかさんとの出会いを「詩のワークショップ」の形で表現したりします。単なる交流ではなく、一緒に新しいものを創り出す関係を作っています。詩を元にした長さ7〜8㍍の絵巻物をいっしょにつくった大学もあります(東洋英和女学院大学、桜美林大学、創英大学、早稲田大学)。立教大学では「哲学対話」をやりました。

 

2−4 区役所で人権研修会

  区役所の人権研修会で、ぷかぷかさんが講師として出かけてお話ししたり、「すごろくワークショップ」をやったりして、本物の、中身のある人権研修会をやっています(青葉区役所、緑区役所、保土ケ谷区役所、瀬谷区役所)。人権問題の当事者の話を聞き、彼らと直接おつきあいすることこそ本物の人権研修です。

 

2−5企業と連携

 「ぷかぷかしんぶん」に載せた「生産性のない人が社会に必要な理由」の記事が、印刷業界の全国紙に取り上げられ(印刷業界も障害者雇用には発想の転換が必要と考えている)、それがきっかけで全国から印刷会社の社長さん十数名がぷかぷかで研修を行いました。業界紙にぷかぷかさんの絵を取り入れたところもあります。いろいろおつきあいのある太陽住建はニューヨークで行われたSDGs(持続可能な開発目標)の集まりで発表したレポートの表紙にぷかぷかさんの描いた絵を使い、ぷかぷかのメッセージを世界中に伝えてくれました。

 

 3,考察

 ぷかぷかは「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいい」を法人の理念にしています。「障がいのある人たちと一緒に生きていく」というフラットな関係が、今までにない新しい価値を生み出しました。彼らは、あれができないこれができない、ではなく、「社会を耕し、社会を豊かにする存在である」という新しい価値です。それが地域との様々な豊かなつながりを作ってくれたと思っています。

 

4,おわりに

 「支援」という上から目線で障がいのある人たちを見るのではなく、「一緒に生きていく」というフラットな関係を作ると、まわりの社会がどんどん豊かになっていく、という実例を示すことができたと思っています。

これは全ての事業所に向けられたものだと思います。

先日津久井やまゆり園の事件に関して神奈川県に対し質問状を送りました。

pukapuka-pan.xsrv.jp

 

 それに対し、古くからの友人がコメントをくれました。

 

《 高崎さんの問いは、根源的で、共同会に留まらず、今の入所はもちろん、ボクたち通所の施設にとっても、答えに窮するものだと思います。 でも、そこから逃げていては、改善はないので、この問いは重要ですし、これは全ての事業所に向けられたものだと思います。》

 

 どうして重要だと思いますか?どうしてすべての事業所に向けられたものだと思いますか?と聞きました。

 

《 現在の障害者施設は、基本できない人たちの面倒をみるところだと考えられていると思います 。共に生きる、共に支えあう人たち、とは考えられていないのだと思います 。

 そして、以前高崎さんが書かれていたように、今の障害者施設では、仕事として障害のある人たちと出会っているけれど、人としては出会っていないのではないかと思います 。そして、それはやまゆり園に限らず、障害者施設全般に言えることではないかと思います 。

 もちろん、仕事として向き合うことが悪いわけではありません。 問題はその仕事の中身です。 障害のある人たちをどう認識し、どういう施設や、どういう社会を目指すか、その具体化として日々障害のある人たちとどう向き合っていくのか、ということが重要であり、そういう意味で、高崎さんの問いは、すべての障害者施設にとって、根本的な問いだと思います。》

 

 事件直後、「どうして支援施設でこんな事件が起こるんですか?」と聞いた人がいました。その時はうまく説明できませんでしたが、今は、「支援」という関係こそが大きな問題だと思っています。

 障害者施設のほとんどは障害者を「支援」しています。「支援」は、相手に何かやってあげるという上から目線の関係です。相手をはじめから見下している関係です。

 障がいのある人たちは、確かにできないことがたくさんあります。でも、よくつきあってみると、私たちにはない、すばらしいものをたくさん持っていることが見えてきます。私たちよりもできるものもたくさんあります。

 「支援」という関係は、そういったものを見えなくします。相手に対する謙虚さがなくなるからです。

 いつも見下していると、相手と人としてつきあうことができなくなります。相手を「拘束」しても、何も感じなくなります。やまゆり園の現場にはそういったものがあったのではないかと思います。

 

 支援の現場で、どうしてあのような事件が起こったのかを調べるためには、現場の検証は絶対に必要です。障がいのある人たちと施設の職員はどういう関係にあったのか、という検証です。これは支援をしている障害者施設すべてに関わる問題だろうと思います。

 「これは全ての事業所に向けられたものだと思います。」という友人の指摘の通りです。

 

 津久井やまゆり園の事件について100本を超えるブログを書いてきました。あちこちのサイトに投稿してきたのですが、障害者を支援するサイト2カ所から排除されました。支援という関係についていろいろ書いたので、多分痛いところにちくちく刺さったのだと思います。ひとつは確か「障害者を排除しない」といった名前のついたサイトでした。もう笑っちゃいますね。

 

 

 これはぷかぷかさんにしか描けない絵、私たちには描けない絵です。こういうものを掘り起こし、社会に出していくことこそ、私たちの仕事だと思います。相手を見下してしまったら、こういう絵のすばらしさは見えなくなります。

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こんなにも楽しく関われるなんて、思ってもみませんでした。

 ぷかぷかの近くの創英大学でぷかぷかさんと学生さんですごろくワークショップをやりました。ほとんどの学生さんは障がいのある人とのおつきあいが初めてだったので、とても新鮮な出会いがあったようでした。

 おつきあいしてみたら、私たちと感じ方も考え方も同じ、ということがわかり、障がいのある人たちのイメージが180度変わりました、という人がたくさんいました。

 ほんのちょっとおつきあいしただけで、人はこんなふうに変わります。要はそういうおつきあいの場を作るかどうかだけです。

  相模原障害者殺傷事件を超える社会を作る、というのは、こういうおつきあいの場をあちこちで作ることだと思います。全国の福祉事業所が、こういうことを地域でやっていけば、社会は確実に変わります。

 でも、多分ほとんどの事業所はやらないだろうな、と思います。なぜなのか。そこにこそ、事件を取り巻く福祉事業所の問題があるように思います。

 

 創英大学では、イメージが180度変わるだけでなく、一緒に新しいものを創り出すところまで関係を深めて行きたいと考えています。このあと、アートのワークショップ、演劇ワークショップ、ぷかぷかさんとの出会いを詩にまとめるワークショップが続きます。一日ぷかぷかで働く「体験実習」もやります。学生さんたちがどんな風に変わっていくのか、すごく楽しみにしています。

 

 すごろくの中に「誕生日にプレゼントしてほしいもの」というのがあって、その時にサイトーさんが

「ものじゃなくて、お父さんとお母さんの愛情だけあればいい」

といい、それを聞いた学生さんが

「世の中にこんな優しい気持ちを持っている人がいるんだ」

ってびっくりしました、と発言していました。

 障がいのある人たちへは上から目線で見る人がほとんどの中で、こんなふうにぷかぷかさんの発言に素直に驚く、というところがすごくいいなと思いました。こういう出会いこそ大事にしたいと思うのです。

 すごろくワークショップは、よくある「ふれあい」ではなく、出会うことで、お互いの世界が広がるような関係を作っていくのです。

 

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いっしょにすごろくを見ながら駒を進めていきます。

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ぷかぷかさんと腕相撲 「キャー、この人、すごい!」

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みんなで手を繋いでぐるぐる回る。「こんなこと、久しぶり!」

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第六期演劇ワークショップ第2回 ドングリの帽子を作る

次から次にやることが出てきて、先月のワークショップの記録、まとめるのを忘れていました。

 

 ドングリのいろんな写真を見ながらドングリのシェイプ。

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 ドングリのシェイプを元に『ドングリとおじいさん』というお話を作りました。

 

みんなすごく乗ってお話作りしていましたが、一番おもしろかったのは、仮面ライダーに変身するドングリが

 「おれはドングリの王子だ」

とカッコよく言ったとき、ショーへーじいさんは

「ここは田舎じゃ。不届き者!」

と、追っ払ってしまった話。即興で作ったお話でしたが、笑っちゃいました。ショーへーさんの言葉はいつも哲学的です。

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 ドングリの帽子を作りました。久しぶりのものつくり。みんな集中して帽子を作りました。作ったあとは、それぞれの工夫を凝らしたお披露目。

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 お披露目のあとは、グループごとに「世界一」の理由を考え、発表。「愛のドングリ」「平和を守るドングリ」「転がるドングリ」「もめ事の多いドングリ」「個性の強いドングリ」が登場。

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「愛のドングリ」チーム

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「平和を守るドングリ」チーム

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「個性の強いドングリ」チーム

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ドングリ同士の「めんどな争い」にいい加減うんざりした山猫が「やかまし〜!」と叫ぶ歌

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次回はもう少しお話を詰めていきたいのですが、さて、どうなりますか。

見ていて、心が耕されたような気がします。

 創英大学で『Secret of Pukapuka』を上映してきました。30分弱の短い映画なのに、学生さんたちはすばらしい感想を書いてくれました。来週はぷかぷかさんとすごろくワークショップ、その次の週は文化祭で小さなお店を一緒にやったり、大きなクジラの絵を一緒に描いたりします。更にはぷかぷかのお店まで体験実習に来ます。そういったぷかぷかさんとの活動が今からすごく楽しみ!って書いてくれました。映画見て、私の話をちょっと聞いただけで、障がいのある人たちに会うのを楽しみにしてるって、なんかすごいなと思います。

 障がいのある人たちのグループホーム建設反対運動をやっている人たちにこの同じ映画を見せたときは、「こんないいところばかり撮った映画は見たくない。もうやめてくれ」と言われ、始まって5分もしないうちに上映中止に追い込まれました。

 この差は何なんでしょうね。

 反対運動の大人たちは、学生さんよりもはるかに人生経験を積んだ人たちです。

 なんだかなぁ、という感じです。

 

 学生さんたちの感想読んでみてください。なんかね、一生懸命考えながら書いているところがすごくいいなと思うのです。若いっていいですね。希望を感じます。

 

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神奈川県にあらためて質問状送りました。

神奈川県への質問状、いろんな方からアドバイスをいただき、本日まとめたものを神奈川県のホームページ「私の提案」から送りました。

今まで神奈川県を責めるような感じで書いていましたが、それでは問題の解決につながらないので、神奈川県こそ、事件を乗り越え、未来に向かうべき、という視点で質問を書きました。

 

 

 このたびは、津久井やまゆり園の事件に関する質問に、回答をいただき、ありがとうございました。

 ただ回答を見ると、私の質問の意図が十分伝わっていなかった気がします。そのため、質問の意図と、いただいた回答がかなりずれていました。質問の意図を今一度明確にした上で、再度質問したいと思います。

 まず、質問の背景を説明します。

 人間の思考は、その人がいる環境に育てられ、その影響を大きく受けます。行動も、その思考から出てきます。重度障害のある人たちと一緒の現場にいる支援者も同じことが言えます。

 県としては、今、被告自身に聞き取りはできません。でも、やまゆり園の支援の中身、現場の環境の検証はできます。特に気になるのは一部報道により、身体拘束が日常的に行われていたことがうかがわれることです。

 津久井やまゆり園の中で、彼が働いていた現場では、支援者は重度障害の人たちとどのように関わっていたのでしょうか。

 被告が手紙に書いた「車いすに一生縛られている気の毒な利用者」というのは、「支援者が利用者を車いすに一生縛る」という実態ではないでしょうか?

 こうした実態を見つめ直すことは、事件を乗り越え、未来に向かうための県の役割、責務だと思います。

 もし県がその検証を怠るなら、事件の温床が残されたままになります。

 

 

以下、質問です。

 前回の質問1)の意図は、はやまゆり園の危機管理に関してではありません。

「なぜ、あのような事件が起こったのか」運営法人は施設利用者、家族および県民に対してきちんと説明する責任があります。

 今回の事件は、支援する人間が、支援している重度障害のある人たちを惨殺する、という信じられないような事件であり、社会に大変な衝撃を与えました。

 やまゆり園で起こった事件であったにもかかわらず、そのやまゆり園の運営法人は謝罪も説明も一切していません。運営法人は社会的責任の大きい社会福祉法人です。

1)ー① 一切の謝罪、説明がなかったことについて、県は指導を入れたのでしょうか? 指導を入れていれば、どのような指導を入れたのか、その結果どうだったのか、をお答えください。

 指導をしていないのであれば、なぜ指導を入れなかったのか理由を書いてください。

1)ー② そもそも、県としては、事件に対する津久井やまゆり園の責任は、危機管理の観点のみだと考えているのでしょうか?この点についてお答えください。

 

 質問2)は、主に、雇用主としての職員育成に関する質問です。

 2)ー① 回答に 「共同会の人材育成や人権教育に不足があったとは言えない」とありますが、それにもかかわらず事件はおきました。だからこそ、人材育成、人権教育がどのようになされてきたのかの検証が必要だと思います。この点についてどう考えますか?

 2)ー② 県や共同会が有効と考えている「人材教育、人権教育」があっても、「長時間の身体拘束が当然とするような」現場の実態がありました。なぜだと思いますか?お答えください。

 2)ー③ また、教育よりも、そうした現場実態の方が被告の心に強く影響したと考えます。教育という抽象的なものよりも、実態というリアルなものの方が人の心に大きな影響を与えるからです。このことについて、どう思われますか?

 

 

3)回答に「共同会は、第五期中期計画の重点施策の一つに、身体拘束ゼロに向けた取組の推進を掲げています。」とありました。身体拘束ゼロに向けた取り組みですから、事件当時は身体拘束がゼロではなかった。つまり身体拘束があったと解釈できます。身体拘束は条件を満たさなければ、虐待であり、明確な人権侵害です。

 そういう職場環境で事件は起こりました。どうしてあのような事件が起こったのか検証するとき、被疑者の働いていた職場環境はとても大きな要因を持っていると考えます。ものの考え方に大きな影響を与えるからです。

 

 3)ー① 身体拘束があったことは日々の日報などで知り得ることです。指定管理先のモニタリングを行う義務は、県にあります。施設設置の責任者として、県は身体拘束の実情を、どう把握していましたか?

 身体拘束は明らかに人権侵害です。それに対し、どのような指導を入れましたか?その結果、どのような改善結果がありましたが。お答えください。

 

 3)ー② 共同会のホームページの表現では第五期中期計画は今年の3月にまとめられたものです。それまで不適切な身体拘束が続いていたのでしょうか?お答えください。

 

 3)ー③ 事件検証委員会の報告書は、被疑者の働いていた現場の支援状況について一言も触れていません。現場の支援状況が被疑者に与える影響を考えると、事件を検証する上ではとてもまずいと思います。県としてはどのように考えますか?

 

 

穴の開いた靴下の話と、遅さとしての文化

 『スロー・イズ・ビューティフル』という本に「もっと多く、もっと遠く、もっと早く、もっと豊かに」といった経済至上主義に対し、「時間をどんどん換金するようなこれまでの生き方をやめにして、金を減らしてでもゆったりとして人間らしい時間を取り戻そう。」「人間らしい時間、ペースというものがあるはずだ。それは本来ゆったりとしたもののはず。そんな時間のことを文化というのではないだろうか」。そして、本来の「文化」に備わっているはずの「小ささ」と「遅さ」に固執しよう、という。

 

 してみれば、ぷかぷかさんたちと過ごすゆったりとした時間、「遅さ」に固執しなくても自然に遅くなってしまう時間こそ文化であり、経済至上主義から社会を救うものではないか、と思ったりしました。

 先日のブログで紹介しましたが、帰りの会の「連絡事項」として、穴の開いた靴下をみんなに見せ「これを友達とかがりたいと思います」と大まじめに発表したイクミンと、その発表をおおらかに楽しんでいたぷかぷかの雰囲気は、「遅さとしての文化」を象徴していると思いました。

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 そんなつまらないことを「連絡事項」でいうな、時間がもったいない、というのが、経済至上主義です。その経済至上主義が地球環境を壊滅的に破壊し、地球温暖化をもたらしています。最近の異常気象は、地球環境が再生の限界を超えていることを実感させます。トランプ大統領は、それをフェイクだといい、日本の首相はその大統領をノーベル平和賞に推薦したといいます。恥ずかしい限りです。

 

 そんなことを考えると、連絡事項として発表した穴の開いた靴下の話とそれをおおらかに受け止めたぷかぷかの帰りの会は、人間らしい時間を取り戻すすばらしい時間だったとあらためて思うのです。

 ぷかぷかにはこんなふうに「穏やかに過ぎていく心地よい時間」があります。この時間こそが、いつも時間に追われているような私たちを救ってくれるように思うのです。だからこそ、彼らを大事にしたいし、一緒に生きていきたいと思うのです。

 

 穏やかに過ぎていく心地よい時間からは、こんな絵が生まれます。

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神奈川県に再度質問状を送ります。

津久井やまゆり園障害者殺傷事件について、9月はじめ神奈川県に対し、質問状を送りました。

www.pukapuka.or.jp

 

これに対し神奈川県から回答が来ました。

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 このたびいただきました、津久井やまゆり園で起きた事件に関するご質

問については、以下のとおりお答えします。

 県としては、このような事件が二度と繰り返されないよう、徹底した再

発防止に取り組んでいきます。

(1)について

 事件発生後、県は津久井やまゆり園の設置管理者として、指定管理者であ

る(福)かながわ共同会(以下、「共同会」という。)に対して、危機管理の観

点から是正すべき業務があり、誠実に対応すべきとして改善勧告を行い、危

機管理対策本部の設置、緊急時の報告連絡体制の再構築などを含んだ改善計

画が提出され、県ではその進捗状況について改善を確認しました。

(2)について

 津久井やまゆり園事件検証報告書では、「採用時の面接等で本人が偏った

思想を持っていても見抜くことは困難であり、共同会の人材育成や人権教育

に不足があったとは言えない」との見解が示されています。

 なお、県は、共同会が、平成29 年度に人事企画部を新たに設置し、職員

の採用後の勤務状況等について、一人一人丁寧にフォローし、人事管理の徹

底を継続していることを確認しております。

(3)及び(4)について

 県は、事件の動機や犯行態様を把握できる立場にありません。なぜこのよ

うな事件が起こったのかという点につきましては、今後の刑事裁判の中で、

明らかになっていくものと考えております。

(5)について

 共同会は、第五期中期計画の重点施策の一つに、身体拘束ゼロに向けた取

組の推進を掲げています。県としては、こうした取組が継続して実施される

よう、引き続きしっかりと指導してまいります。

 なお、個別の事案についてのお答えは差し控えさせていただきます。

 

 令和元年9月27 日

 

高崎 明 様

 

 神奈川県福祉子どもみらい局福祉部障害サービス課長 大澤 靖史

                          

                 問合せ先

                  施設指導グループ 岩下

                  電話 045-210-4724(直通)

 

●●●

 

 このたびは、質問に対する回答をいただき、ありがとうございました。

 ただ回答を見ると、私の質問の意図が十分伝わっていなかった気がします。そのため、質問の意図と、いただいた回答がかなりずれていました。質問の意図を今一度明確にした上で、再度質問したいと思います。

 まず、質問の背景を説明します。

 人間の思考は、その人がいる環境に育てられ、その影響を大きく受けます。行動も、その思考から出てきます。重度障害のある人たちと一緒の現場にいる支援者も同じことが言えます。

 県としては、今、被告自身に聞き取りはできません。でも、やまゆり園の支援の中身、現場の環境の検証はできます。特に気になるのは一部報道により、身体拘束が日常的に行われていたことがうかがわれることです。

 津久井やまゆり園の中で、彼が働いていた現場では、支援者は重度障害の人たちとどのように関わっていたのでしょうか。

 被告が手紙に書いた「車いすに一生縛られている気の毒な利用者」というのは、「支援者が利用者を車いすに一生縛る」という実態ではないでしょうか?

 こうした実態を見つめ直すことは、事件を乗り越え、未来に向かうための県の役割、責務だと思います。

 もし県がその検証を怠るなら、事件の温床が残されたままになります。

 

 

以下、質問です。

 前回の質問1)の意図は、はやまゆり園の危機管理に関してではありません。

「なぜ、あのような事件が起こったのか」運営法人は施設利用者、家族および県民に対してきちんと説明する責任があります。

 今回の事件は、支援する人間が、支援している重度障害のある人たちを惨殺する、という信じられないような事件であり、社会に大変な衝撃を与えました。

 やまゆり園で起こった事件であったにもかかわらず、そのやまゆり園の運営法人は謝罪も説明も一切していません。運営法人は社会的責任の大きい社会福祉法人です。

 一切の謝罪、説明がなかったことについて、県は指導を入れたのでしょうか? 指導を入れていれば、どのような指導を入れたのか、その結果どうだったのか、をお答えください。

 指導をしていないのであれば、なぜ指導を入れなかったのか理由を書いてください。

 そもそも、県としては、事件に対する津久井やまゆり園の責任は、危機管理の観点のみだと考えているのでしょうか?この点についてお答えください。

 

 質問2)は、主に、雇用主としての職員育成に関する質問です。

 2)ー① 回答に 「共同会の人材育成や人権教育に不足があったとは言えない」とありますが、それにもかかわらず事件を起こしました。だからこそ、人材育成、人権教育がどのようになされてきたのかの検証が必要だと思います。この点についてどう考えますか?

 2)ー② 県や共同会が有効と考えている「人材教育、人権教育」があっても、「長時間の身体拘束が当然とするような」現場の実態がありました。なぜだと思いますか?お答えください。

 2)ー③ また、教育よりも、そうした現場実態の方が被告の心に強く影響したと考えます。教育という抽象的なものよりも、実態というリアルなものの方が人の心に大きな影響を与えるからです。このことについて、どう思われますか?

 

 

3)回答に「共同会は、第五期中期計画の重点施策の一つに、身体拘束ゼロに向けた取組の推進を掲げています。」とありました。身体拘束ゼロに向けた取り組みですから、事件当時は身体拘束がゼロではなかった。つまり身体拘束があったと解釈できます。身体拘束は条件を満たさなければ、虐待であり、明確な人権侵害です。

 そういう職場環境で事件は起こりました。どうしてあのような事件が起こったのか検証するとき、被疑者の働いていた職場環境はとても大きな要因を持っていると考えます。ものの考え方に大きな影響を与えるからです。

 

 3)ー① 身体拘束があったことは日々の日報などで知り得ることです。指定管理先のモニタリングを行う義務は、県にあります。施設設置の責任者として、県は身体拘束の実情を、どう把握していましたか?

 身体拘束は明らかに人権侵害です。それに対し、どのような指導を入れましたか?その結果、どのような改善結果がありましたが。お答えください。

 

 3)ー② 共同会のホームページの表現では第五期中期計画は今年の3月にまとめられたものです。それまで不適切な身体拘束が続いていたのでしょうか?お答えください。

 

 3)ー③ 事件検証委員会の報告書は、被疑者の働いていた現場の支援状況について一言も触れていません。現場の支援状況が被疑者に与える影響を考えると、事件を検証する上ではとてもまずいと思います。県としてはどのように考えますか?

 

 

★来年1月には裁判が始まります。多分、容疑者の特異性が前面に出てきて、やまゆり園自体の問題、それを監督する神奈川県の問題は問われないままになる可能性があります。それはまずいのではないか、というところでの質問です。みなさまからのご意見お寄せください。takasaki@pukapuka.or.jp までお願いします。

やりたいことがあっても、我慢するのが人生にとって一番ソン!

 ぷかぷかさんといて楽しいのは、やっぱり私たちと発想が違ってて、その違いがあるから楽しいのだと思います。

 今日の帰りの会、

「何か連絡ありますか?」

と聞いたところ、フタミンが手を上げ、おもむろに靴下を脱いで、みんなに見せ、

「ここに穴が開いています。これをユースケさんといっしょに縫いたいです」

と、まじめな顔して言いました。

 何でこれがみんなへの連絡事項なの? と思いながらも、なんだか大笑い。もう抱きしめたくなるくらいの連絡事項です。

 こういうことが帰りの会の「連絡事項」として出てくるところがぷかぷかのおもしろいところ。

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 障害者は社会に合わせないとだめ、といわれます。社会に合わせ、私たちと同じになったら、穴の開いた靴下の話が連絡事項として上がることは絶対にありません。

 なんかね、社会が寂しくなる気がするのです。

 一回きりの人生、お互い言いたいことを言い合って、やりたいことをやり合って、毎日笑いながら過ごすのが一番。言いたいこと、やりたいことがあっても、我慢するのが人生にとって一番ソン!です。

 

 「無理して社会に合わせるのは、もうやめよう」セミナー、ぜひお越しください。まだ空席あります。

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昔話してたトトロの話、よく覚えているよ

 シンちゃんがお母さんといっしょにご飯食べに来ました。今日は運動会の代休だそうです。

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 シンちゃんは保育園に行ってる頃、毎日のように夕方保育園の帰りにお母さんといっしょにパンを買いに来ました。

 トトロが大好きな子どもでした。なので、パン屋に来ると、いっしょに外へ出て、通りの大きなケヤキの木を見ました。

 ちょっと薄暗くなり始めた頃なので、声をひそめ、

「もうすぐあの大きな木の上に、トトロが傘さして現れるんだよ。ほら、見える?」

と、二人して目をこらしたのでした。

 「そうそう、もうちょっと暗くなると、ネコバスもやってくるんだよ。ちょうどあの木の下に止まるから、待ってると乗れるかも」

 なんて話を目をキラキラさせながら聞いてくれました。

 

 そのシンちゃんが、今は6年生だそうです。

「ぷかぷかのパンで育ててもらいました」

って、お母さんが言ってましたが、ぷかぷかといっしょに大きくなったんだと思いました。

 シンちゃん、昔話してたトトロの話、よく覚えているよ、っていってくれて、ちょっとうれしかったですね。

 

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