ぷかぷか日記

「今のお兄さん、カッコいいと思う人」って子どもたちに聞いてみます。

 近くの小学校から人権講演会を頼まれました。小学1年から6年まで600人くらいを相手にするそうです。

 大人なら、なんかテキトーにいろんな話ができるのですが、子ども相手にテキトーにしゃべるわけにも行かないし、おしゃべりだけしても子どもたちはすぐに飽きてしまいます。子どもたちがわくわくするようなことやってみたい、とぷかぷかさんを連れて行くことにしました。

 ダンスの得意なボルトさん、ポケモン博士のショーへーさん、計算マシーンのツジさん、太鼓の名人大ちゃん達を連れて行って、それぞれ得意芸を披露してもらいます。

 ダンスはもちろん最近有名になった忍者ダンス。忍者まつりの音楽をがんがんかけて踊ってもらいます。

 で、子どもたちに

「今のお兄さん、カッコいいと思う人」

「カッコわるいと思う人」

って聞きます。ボルトさんのダンスを見て、カッコわるいという人は多分いません。

 では、何がカッコいいのか、いろいろカッコいい理由を聞きます。子どもたちの見つけたカッコよさがたくさん出てきます。

 そんなカッコいいボルトさんも、街の中では一応「障害者」です。

 子どもたちが「障害者」という言葉にどういうイメージを持っているのかよくわかりません。あるいは身近な「支援級」の子どもたちにのこと、どう思っているのかよくわかりません。

 確かなのは、今目の前で踊ってくれたボルトさんは、みんな「カッコいい!」って思ったこと。

 

 大事にしてほしいのは、こんなふうに自分たちが実際に体験したことです。目の前の「障害者」とおつきあいして思ったこと。それこそが本物です。これを大事にしてほしいと思うのです。

 障害者のグループホーム建設反対運動があって、その説明会に参加したとき、強硬に反対している人は実際に障がいのある人たちとおつきあいしたわけではありません。テレビなんかを見て、障害者は犯罪を犯す、と思い込んでいるだけです。

 子どもたちにはそんな風になってほしくないと思っています。

 だからボルトさんのこと、「カッコいい!」って思ったら、その印象こそ大事にしてほしいと思うのです。そこからおつきあいをしてほしいと思うのです。

 

 ショーへーさんにはポケモンの話をしてもらいます。

 計算の得意な子ども、先生に前に出てきてもらって、ツジさんと一緒にみんなで計算競争をやってもらいます。

 大ちゃんには得意な太鼓をたたいてもらいます。

 

 子どもたちは彼らのこと、どう思うのか、とても楽しみにしています。

 何よりも、「ぷかぷかさん達とはつきあった方がトク!」って思ってくれたらいいな。

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 12月19日(木)10時半から十日市場小学校体育館でやります。興味のある方ぜひ見に来てください。その時は一応学校に電話して見に行っていいかどうか聞いてくださいね。

 あちこちの小学校で、こういう試みをやるといいなと思っています。ぷかぷかさんと一緒に出前します。  

お互い人としてつきあう、という、あたり前の関係がなかったのではないか

 先日津久井やまゆり園の事件で命を奪われた方のアルバムを見る機会がありました。どのページにもその方の楽しかった日々があふれていて、涙があふれそうになりました。

 別にその方とおつきあいがあったわけではありませんが、幸せだった日々は写真を見ればすぐにわかります。その日々を

「障害者は不幸しか生まない」

等と勝手に決めつけ、この世から抹殺してしまったこと。そのことがどうしようもなく悲しかったのです。

 19名もの利用者さんが殺されたわけですから、その時の悲しみは、もう表現できないくらいだったと思います。

 

 ところが事件からちょうど1年目に津久井やまゆり園のホームページが再開され、事件に関するメッセージが載っていました。

 

《 昨年7月26日、津久井やまゆり園で起きました事件から一年になります。今まで多くの皆様にご迷惑やご心配をおかけしてきたところでございます。》

 

 たったこれだけです。

 19名もの利用者さんが殺されながら、たったこれだけです。まるで他人事です。

 利用者さんへの思いなどといったものはどこにも感じられません。

 

 あらためて思ったのは、こういう感覚で利用者さんとおつきあいしていたのではないか、ということです。

 お互い人としてつきあう、という、あたり前の関係がなかったのではないか。そのことに命を奪われた方のアルバム見ながら、あらためて気がつきました。

 もちろん、スタッフの中には悲しみに暮れた方もいたと思います。でも、法人として書いた文章からは、そういった利用者さんに対するあたたかな気持ちが全く感じられません。

 昨年7月のNHKスペシャルで13時間も拘束された女性の話が紹介されました。そういったことが行われても、何も感じない現場だったのではないか、そんなひどいことが平気でできるのは、目の前の相手を人として見ていなかったからではないか、そんなことを思います。

 それが事件の1年後に再開されたホームページのあいさつにはっきり出ています。ここにこそ事件の温床があるように思います。

 

 昨日「津久井やまゆり園の事件を考え続ける会」の集まりがありました。「マスコミは事件の何を報道してきたのか」というのがテーマでした。三人の記者が話したのですが、容疑者と接見した印象、つまり容疑者の特異性の話ばかりでした。最後に質問の時間があったので、現場の問題に関する報道がほとんどないのだが、どうしてなのか聞きました。

 答えた記者の一人が、

 「津久井やまゆり園だけが、それほどひどい施設だとは思いません」

等と発言し、びっくりしました。新聞記者なのでやまゆり園のホームページもNHKスペシャルも見ていると思います。それでもこういうことを言うのかと頭がくらくらしました。

 来年1月8日から裁判が始まります。多分容疑者の特異性に注目が集まると思います。そこに注目が集まれば集まるほど、やまゆり園自体の問題はかすんでしまいます。しかも

 「津久井やまゆり園だけが、それほどひどい施設だと思いません」

等と思う記者が取材し、記事を書くのであれば、かすむどころか全くふれないのではないかと心配しています。

 

 怖いのは、利用者さんを13時間も拘束しても、なんとも思わないような事件の温床がそのままになる、ということです。そのことに記者たちはどこまで気がついているのでしょう。

頚のコリがとれた!

教員をやっている方が『街角のパフォーマンス』を読んで、「頚のコリがとれた」と感想送ってくれました。

 

《 実は、、、ここのところずーっと体調が良くなくて、、、身体が年々固くなってきてて、腰やら背中やら痛かったのが、最近は頚から後頭部に来て、頭がズーーん、グワングワン、となり、自宅に戻って最小限の家事をしたらもう何の気力もなくなる、みたいな日々が続いてました💦

実は今日、ちょこちょこ拾い読みしかできてなかった『街角のパフォーマンス』を始めから初めて読み通しました❗

読み終わった今、朝から今日もずっと痛かった頚のコリが、すっかり柔らかくなっているではないですか‼️

薄々わかってはいたのですが、今、自分自身に不本意な事実が、どんどん身体を不自由にしていっているということを、確信するに至りました😓
この本を読んで、私の身体は嬉しかったんでしょう❤️

こんな素晴らしい実践を積み重ねてきている高崎さんと、その仲間の方々は凄いと思うし、そんな高崎さんは幸せだろうな、と思いました。
そしてこの凄い、が、あたりまえになっていけるように、今の自分に具体的に何ができるか、と、模索中ではあったのですが、とりあえず、毎日をもっとゆったり、目の前のことひとつひとつを大切にやっていく、そんなぷかぷかさんたちみたいな生きる姿勢が大事かな、と思いました🍀 》

 

どんなところがおもしろかったですか?

 

《 1つひとつのエピソード、登場する皆さんの奇想天外な、深くて温かい表現に、身体が弛んでいったのでしょうか⁉️
枠やら型やらを外した世界で生き生きとする皆さんの様子を思い描きながら、私自身が居心地のよさを感じたのでしょうか⁉️
読んでて、読み終わって、まず、私自身がもっと自由になりたい❗正直になりたい‼️もう一回、何をやっても多少無理しても毎日楽しくてたまらなかった、昔(ん~、30年近く前になるけど💧)の自分を取り戻したい❗と思いました😅 》

 

 

楽しくてたまらなかった30年前というのは?

 

《 自分で自宅を解放して子どもたちと、又その家族の方々とも一緒に、一切を子どもたちに任せて過ごして、ハチャメチャな日々を送っていた頃の事です。》

 

 すばらしい日々を作り出していた方なんですね。その後いろいろあって、今は教員をやっているのですが、いろいろ不自由なところがあって、体調がだんだん悪くなっていたようです。それが『街角のパフォーマンス』読んで、ずっと痛かった頚のコリがぽろっととれた、というところがおもしろいですね。

 学校の教員やっていて、あちこちコリがたまっている方、ぜひ『街角のパフォーマンス』読んでみてください。

 

 『街角のパフォーマンス』についてはこちら

www.pukapuka.or.jp

「第7回かながわ福祉サービス大賞」の発表事例に

 かながわ福祉サービス大賞先進事例の募集があって、応募したところ、先進事例発表会で発表することになりました。

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《「第7回かながわ福祉サービス大賞」

〜福祉の未来を拓く先進事例発表会〜 発表事例5事例が決定しました。

 

かながわ福祉サービス大賞は、福祉の先進的な事例を発掘して紹介し、特に

優れた事例を表彰することにより福祉の現場に光を当てることを目的として、

開催しています。

 第7回の事例発表のテーマは「地域」。30を超える応募事例から選出した入選

事例(5事例)をサービス大賞当日に発表いただき、かながわ福祉サービス大賞

(最優秀賞)等を決定します。》

 

選ばれた5事例は

法人、地域をつなぐ地域食堂特別養護老人ホームさくら苑
旭区の医療法人、社会福祉法人、地域で活動するボランティア、地域住民、地域企業が協働運営する「地域食堂」の開催により、専門職の情報交換、ボランティア活動の場の提供、三世代交流の機会を生み出し、法人の垣根を越えて開催することの効果を最大限発揮できた取り組みとなった。
自分らしい生き方を選べる地域にリカバリータイムズ駒岡
自宅に帰ってからも安心して続けられる歩行リハビリ特化型デイとして起業。動けるだけじゃない、動きたくなる生活づくりを支援。その中で働く仲間もいきいきと暮らせる社会とのつながりがきれない環境づくりにも尽力。続ける気持ちづくりと選べる多様性を提案しながら、健康づくりデイへと変容し自立支援を後押し中。自分が利用したくなる地域・文化づくりのためにチームで差し伸べる手として取り組み中。
地域と様々な形でつながるNPO 法人ぷかぷか
障がいのある人たちは、あれができないこれができない人たちではなく、地域を耕し、豊かにする存在であることが、様々な実践を通して見えてきます。
川崎市の福祉が里山の福祉を変える ~600kmを超えて共生と連携~株式会社アイム
この度(株)アイムは岡山県真庭市(中国山脈に位置する人口4万人の街)で実施した放課後等デイサービスおよび就労支援B型事業所との共生・連携事例についてご紹介させていただきます。川崎市で培ったノウハウが地方中小都市の福祉に改革を起こしています。
地域を耕し、種を蒔く特定非営利活動法人さんわーく かぐや
太陽のもとのびのびと体を動かし、身体作りを行う。定員10名の通所メンバーは、年齢も障害種別も様々です。地域の方と海水を汲み塩を作り、お味噌や梅干し薪やお米なども自給します。様々なアーティストと関わりプロの技術を吸収し、強い個性と共に作品を制作します。支え合い応援しあう関係性を大事にし、地域活性イベントに参加し多くの地域の方と、支え合いの関係を作り、個性を大事にする共感による優しい社会を目指します。

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 この5グループでプレゼンし合い、かながわ福祉サービス大賞が決まります。

 なかなか手強いところみたいなので、気合いを入れないと大賞はとれません。問題は頑張っても賞金が出ないこと。それでも自分を磨くにはいい機会なので、やっぱり頑張ってみることにします。

 興味がありましたら、下記へお越しください。

 

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□「第7回かながわ福祉サービス大賞」観覧者募集中!

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【開催日】 令和元年12月12日(木)16:00〜18:45

【会 場】 ロイヤルホールヨコハマ

      アクセスURL https://www.royalhall.co.jp/access/

【主 催】 公益社団法人かながわ福祉サービス振興会 

【参加費】 無料(WEBから事前登録必要)

 

【当日プログラム】

 ■講演「地域を一つの大きな家族に」(株)ぐるんとびー代表 菅原健介氏

 ■先進事例の発表 5事例

 ■「M.I.P.はあなたが選ぶ」観覧者参加型事例審査 

 →(進行)光邦氏 FMヨコハマ「ちょうどいいラジオ」パーソナリティー

 ■表彰式

 

 ※詳細・参加の事前登録は、かながわ福祉サービス大賞のWEBサイトから

 ⇒ http://taishou.kanafuku.jp/

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【お問合せ先】かながわ福祉サービス大賞事務局

 電話:045-671-0294 メール:pr@kanafuku.jp

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 応募したのは下記のブログの内容。これをもとに発表資料を作ります。新しい価値をどこまで作り出せてるか、が勝負所。ちょっとわくわくします。

 

www.pukapuka.or.jp

「不寛容な時代」を「寛容な時代」に変える手がかりがここに

雨宮香処凛さん 、弱者をたたく不寛容な時代を語ります。

www.huffingtonpost.jp

 

 「不寛容な時代」になったことはよくわかります。ここで「ふ〜ん、そうか、なるほど」で終わっては、「不寛容な時代」は何も変わりませんどんどん息苦しくなるばかりです。

 大事なことは、この「不寛容な時代」をどうやったら「寛容な時代」に変えられるのだろう、というところだと思います。希望を持たせてくれるのはぷかぷかさんたちの存在です。

 

 朝日新聞「声」の欄に載っていた投書です。

 

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 この人は多分ぷかぷかさんですね。

 「知らない人同士が顔を見合わせ、クスクス笑ってしまった」

 この人は電車に乗るたびにこうやって街を耕しているのだろうと思います。

 以前私の乗り降りする駅のホームで、やっぱりこんなふうにアナウンスしている人がいました。

 こういうアナウンスを聞くと、心があたたかくなります。

 みんなの心があたたかくなれば、社会は少しずつ変わります。

 こういうアナウンスをいう人は、社会にいた方がいいですね。いや、いてほしいです。彼らがいることで、社会がゆっくり変わっていきます。知らない人同士が顔を見合わせ、クスクス笑ってしまうような、そんなおおらかでやさしい社会に。

 

 これはぷかぷかさんが書いた字です。

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 もう見ただけで、心がキュンとあたたかくなります。優しい気持ちになれます。

 こんな字を書く人は社会にいた方がいいです。いてほしいです。みんなの心がまるくなります。社会が変わります。

 「不寛容な時代」を「寛容な時代」に変える手がかりがここにあります。

キノコの動きを作る 第6期演劇ワークショップ第4回目

11月16日(土)第6期演劇ワークショップ第4回目をやりました。

 

 一郎が山を歩くところ、キノコの動きなど、おもしろい動きを作ろうと、ダンスの振り付け師伊藤多恵さんをお呼びしました。

 

www.jafra.or.jp

 第5期演劇ワークショップでは、ミツバチたちの動きを作ってもらいました。

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「一郎がまたすこし行きますと、一本のぶなの木のしたに、たくさんの白いきのこが、どってこどってこどってこと、変な楽隊をやっていました。」と「ドングリと山猫」にあるのですが、そのキノコの動きを作りました。

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 毒キノコ!

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 宮澤賢治の原文にある「どってこどってこどってこ」というキノコの動きが、伊藤さんにかかると、こんなにもダイナミックな動きになるんだと、もうびっくりでした。

 

 谷川修太郎:詩 林光:曲 『ゆっくりゆきちゃん』を歌います。山猫からはがきを受け取った一郎がうるうる盛り上がった山の中を歩くときに歌います。

  ♪ ゆっくりゆきちゃん ゆっくりおきて

   ゆっくりがおを ゆっくりあらい

   ゆっくりパンを ゆっくり食べて

   ゆっくりぐつを ゆっくりはいた

 

   ゆっくりみちを ゆっくりあるき

   ゆっくりけしきを ゆっくりながめ

   ゆっくりがっこうの もんまできたら

   もうがっこうは おわってた

 

    ゆっくりゆうやけ ゆっくりくれる

    ゆっくりゆきちゃん ゆっくりあわて

    ゆっくりうちへ かえってみたら

    むすめがさんにん うまれてた

 

 この歌を歌いながら歩くところの振り付けをダンスの伊藤多恵さんにお願いしました。

 

https://www.youtube.com/watch?v=XpmRxcJPZJ8&feature=youtu.be

 

https://www.youtube.com/watch?v=DGfybI2XRYY&feature=youtu.be

 

 この動きが本番の舞台でどう生かされるか、楽しみにしていてください。

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セミナーの出前やります。

 「社会に合わせなくてもやっていけるよ」セミナーの出前やります。

 12月8日(日)は田園都市線あざみ野駅より徒歩6分の「スペースナナ」、来年1月12日(日)はJR根岸線本郷台駅から徒歩3分の「あーすぷらざ」、2月2日(日)は地下鉄中川駅駅から徒歩3分の「シェアリーカフェ」でやります。

 

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 障害者は社会に合わせないとやっていけない、といわれ、当事者も親御さんも大変な努力を強いられています。ぷかぷかでは社会に合わせていないぷかぷかさんたちが、たくさんのファンを作り出し、売り上げを作り出しています。それを見ていると

 「なんだ、そのままでいいじゃん」

というわけです。その発見は、生きることを楽にします。生きることを楽しくします。 

 「ぷかぷかは笑顔が多いですね」と見学に来た人たちからよくいわれるのですが、毎日が楽しいから笑顔が多いのです。

 セミナーでは、みんなが笑顔で過ごせる日々をどうやって作り出したのか、どうしてファンがたくさんできたのか、そのヒミツをお話しします。

 そのヒミツを聞いて、実際にやってみれば、あなたのまわりにも笑顔が増えること間違いなしです。

 ぜひセミナーの出前を注文してみてください。注文はinfo@pukapuka.or.jp

 

前代未聞の事業展開

 ぷかぷかでいちばん成功したことは、ありのままのぷかぷかさんで、商売が成り立ったことです。

 社会に合わせないとやっていけない、とさんざんうるさくいわれている障がいのある人たちが、素のままの自分をさらけ出しても、商売が成り立つ。いや、素の自分をさらけ出すことで、むしろ素のままの「ぷかぷかさんが好き!」というファンが現れ、そのファンの人たちが売り上げに貢献し、ぷかぷかを支えている、という、前代未聞の事業展開に、ぷかぷかを始めたタカサキ自身が驚いている始末。

 区役所の外販に至っては、仕事しながらべちゃくちゃおしゃべりし、顔見知りのお客さんが来れば、「やぁ!」とハイタッチしたりして、素のままのぷかぷかさん丸出し。普通に考えれば、接客の常識から大幅にはずれているにもかかわらず、なぜか行列ができるほどの繁盛ぶり。ほかのお店はきちんと礼儀正しくやっているのに、お客さんたちがなぜかぷかぷかのお店にやってくるのです。

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 接客は礼儀正しくきちんとやる、障害者は社会に合わせないとやっていけない、という常識が、ぷかぷかのお店ではひっくり返っているのです。タカサキがひっくり返したわけではありません。ぷかぷかさんたちの持っている魅力と、そのチカラが、静かにひっくり返したのです。

 なぜなのか、それをみんなで検証しよう、というセミナーです。

 そうか、だから常識がひっくり返ったんだ、ってみんなが納得できるようなものが見つかれば、お互い、生きることがもっともっと楽になります。

 

 12月8日(日)は田園都市線あざみ野駅近くのスペースナナで、年明けの2月2日(日)は地下鉄中川駅近くのシェアリーカフェで、いずれも午後2時からセミナーを開催します。

 日々、すごく我慢してる人、もっと自分らしく生きたいと思っている人、ぜひお越しください。

 

会場が狭いので、メールで予約してください。info@pukapuka.or.jp 

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ぷかぷかさんたちは命の選別をしません。

神奈川新聞成田さんの先月のデスクノート。

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東京都台東区が台風19号に備えて設けた避難所で、ホームレスの人は「区民ではない」として利用を拒否された。暴風雨被害が出る恐れが強まっていたにもかかわらず、職員に命への想像力はなかったのか。
 ツイッターでは区の対応への批判が少なくなかったが、「納税者でない人に避難所を使う権利はない」と区を擁護する意見も。「かつては働いて社会貢献していただろうから受け入れるべき」との声もあった。
 障害者19人が犠牲になった津久井やまゆり園事件から3年余。無条件に生を肯定するのではなく、社会に役に立つか否かで命を選別する風潮が根強いことにがく然とせざるを得ない。

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 「…がく然とせざるを得ない」というのはよくわかります。大事なことは、そこでどうするのか、です。 

 命を選別する風潮が根強いのは、どこまでも私たちの社会。ぷかぷかさんたちは「命の選別」をしません。

 なぜか。そういう発想がないからです。

 私たちが、つい、社会に役に立つか否かで命を選別してしまう発想そのものがないのです。

 私たちは理屈っぽく、命の選別をするのはおかしい、だからやめよう、と考えるのですが、彼らにははじめからそういう発想がないのです。

 

 そんなふうに考えると、「命を選別する」といった発想そのものがない、言い換えれば、そういった発想から自由なところで生きているぷかぷかさんたちの生き方が、なんだか光って見えるのです。

 彼らの生き方にこそ、社会を救うヒントがあるのではないか、と思ったりするのです。

 謙虚に彼らに学ぶ。そのことが今すごく大事な気がするのです。

 

彼らにもっともっといろんなこと教わらなくちゃ、と思うのです。そして私たちがどこまで変われるか、です。

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費用に見合う効果があったんだって?

去年参加した共生社会実現フォーラム、私から見ると何も新しいものを生み出さない、ただやりましたよ、というアリバイ作りのようなイベントだったにもかかわらず、又今年もやるというので質問状を書きました。今年は何を生み出すのか、去年は何を生み出したのか、という質問です。くわしくはこちらのサイトご覧ください。 

pukapuka-pan.xsrv.jp

 この質問状に回答が来ました。

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 (1) 今年の共生社会実現フォーラムについて

    今年の共生社会実現フォーラムは、「ともに生きる社会かながわ憲章」がめざす、障がいの有無にかかわらず、誰もが自分らしく活躍できる社会の実現に向けて、「誰もが行動する社会へ」をテーマに、12月15日(日曜日)に、神奈川県庁本庁舎にて開催します。

    フォーラムでは、プロサッカーチームと連携して障がい者の就労体験に取り組んでいる方など、ともに生きる社会の実現に向けて行動している方によるプレゼンテーションや、分身ロボット、ドローンとVRを活用したバーチャルツアーほか最新の福祉機器の体験会などを実施し、参加者がそれぞれに現在ご自身が置かれている環境において、どのような行動ができるかを考えるヒントが多く得られるようなフォーラムを目指しております。

  

(2) 昨年の共生社会実現フォーラムについて

  (1.について)

    昨年度の共生社会実現フォーラムは、高崎様にもご参加いただいたパネルディスカッションのほか、4つの大学による事例報告会やNPO法人ピープルデザイン研究所の代表理事である須藤シンジ氏による基調講演などを実施し、288名の方々にご来場いただきました。来場者へのアンケート結果では、95%の方々が「満足した」と答えるとともに、96%の方々が今後の行動において、「共生社会や障害者差別解消に向けて自ら行動したい」と答えており、ともに生きる社会の実現に向けて、参加者それぞれが行動する意識を高めていただいたと考えております。

   また、高崎様や六ツ見様の発言も含めて当日の様子が朝日新聞や読売新聞に取り上げられ、波及効果もあったと考えております。

 

  (2.について)

   昨年度のフォーラムでは、2,355,000円(税込)を支出しております。

   このうち、宣伝費(広報費)に803,299円、会場費に631,135円、人件費に745,182円、その他の経費として175,384円を支出しております。

 

  (3.について)

   (1.)の回答のとおり、費用に見合う効果があったと考えております。

 

  (4.について)

   (1.)の回答のとおり、アンケート結果からともに生きる社会の実現に向けて、参加者それぞれが行動する意識を高めていただいたと考えております。

 

  (5.について)

   (1.)の回答のとおり、アンケート結果からともに生きる社会の実現に向けて、参加者それぞれが行動する意識を高めていただいたと考えております。

 

(3) 税金の使い道に係るご提案について

    ヨコハマアートサイトの取組みについてご提案いただきありがとうございました。ホームページを拝見し、横浜が魅力的な街になることを目指し、地域と共に活動する芸術文化の発展と成長をサポートする場として活動を展開された取組みであり、参考とさせていただきます。

    なお、県では、「ともに生きる社会かながわ」の実現に寄与するため、文化芸術の分野においても、「ともに生きる ともに創る」を目標に、年齢や障がいなどにかかわらず、子どもから大人まで全ての人が、舞台芸術に参加し楽しめる「共生共創事業」に取り組んでいます。

    ご参考までにURLを次に記載いたしますのでご参照ください。

   共生共創事業 https://kyosei-kyoso.jp/

 

 引き続き、共生社会の実現を目指して県としての取組を進めてまいりますので、ご理解とご協力をいただきますよう、よろしくお願いします。

 

 令和元年11月11日

 

神奈川県福祉子どもみらい局共生社会推進課長  一柳 和美

神奈川県国際文化観光局マグカル担当課長    赤池 玲子

 ●●● 

 

 一応丁寧に答えてくれているのですが、実現したものの実態がさっぱり見えません。

「かかった費用に見合うものは実現できましたか?」

の質問に対し

費用に見合う効果があったと考えております。」

なんて回答が来て、「なんじゃこれ」って思いました。「実現フォーラム」と名付けているわけですから、何を実現したかを答えるべきなのです。

 

 かかった費用総額は2,355,000円。ぷかぷかがやっている演劇ワークショップとほぼ同じ額です。演劇ワークショップは半年かけてこんな舞台を作りました。

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 ここはすでに共生社会が実現しているのです。いつになるかわからない遠い未来の話ではないのです。

 その気になれば、同じ金額のお金を使って、これだけのものを創り出せるのです。

 どこまで本気でやるか、です。

 同じお金を使って

来場者へのアンケート結果では、95%の方々が「満足した」と答えるとともに、96%の方々が今後の行動において、「共生社会や障害者差別解消に向けて自ら行動したい」と答えており、ともに生きる社会の実現に向けて、参加者それぞれが行動する意識を高めていただいたと考えております。」

などとしか言えないにもかかわらず、

費用に見合う効果があったと考えております。」

などといってくるのですから、もう頭がくらくらしてきます。

 

  朝日新聞の経済欄に「経済気象台」という小さいコラムがあるのですが、今朝はとても大事なことを書いていました。

pukapuka-pan.xsrv.jp

 

 共生社会実現フォーラムが目指す共生社会も、このコラムで指摘しているように、いつまでたっても実現できず、その反省もせず、そのうち「共生社会という亡霊」になるのではないかと思いましたね。

 

 なによりもこういう無責任な体質が、あの相模原障害者殺傷事件を生み出した現場の検証をきちんとせず、事件の温床が残されたままになるのではないかと危惧しています。 

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