ぷかぷか日記

障がいのある人とおつきあいがはじまると、地域がかわってくる

 町田でもグループホームの反対運動が起こっているようで、全く気が滅入ります。「土地が汚れる」なんて、ひどい言い方です。

 それでも記事の最後に希望の持てるいい話が載っていました。グループホームができて何年かたつとこんなうれしい変化もあるようです。

《 反対運動にかかわっていた住民から「あの頃は、精神障害のことを知らなかった。町内会の掃除にもよく出てきてくれて。ご近所なんだから気兼ねしないで」と声をかけられた。何か特別なことをしたわけではない。でも実際に住み始めて、受け入れてもらえていると感じるという。
 近所に住む男性は言う。「あれだけ大騒ぎしたけど、できる前とできた後、何も生活は変わっていないよね」》

 

 こういう話こそ大事だと思います。グループホーム建設反対運動の記事は、いつもうんざりするものばかりです。こういう運動はおかしい、というニュアンスで書いてあるのですが、そういう記事をいくら書いても、反対運動はなくなりません。まっとうな話が通じないところで反対運動は起こっているのですから。

 むしろ今回の記事のように、グループホームが建って何年かすると、こんな風に地域が変わってくる、という話は、反対運動をやっている人たちに,うまくすれば前向きの新しい気づきを届けるかも知れません。

 

digital.asahi.com

 

 要するに障がいのある人たちとおつきあいがなかっただけ。おつきあいがはじまると、地域がかわってくるのです。

 そのうち「ここに来てくれてありがとう!」という声もきっと出てきます。ぷかぷかはできて何年目かに,そんな声を聞きました。

 緑区でもめたグループホームも、

「毎週土曜日の朝、地域に出て掃除をした方がいいですよ、地域の人たちはみんなそういったことを見ていますから」

というアドバイスを開所前に言っておいたのですが、本当にやっているのかどうか、今度見に行こう。

 とにかくコツコツとこういうことをやり続けていれば、地域は変わってきます。彼らはいるだけで地域を耕します。ぷかぷかがそうですから。

 

 障がいのある人たちとのおつきあいの機会を作ること。それがすごく大事だと思います。

 希望は自分で紡いでいくのです。

 区役所で

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小学校で

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大学で

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みんなの発表を聞いて、心からやさしい気持ちになりました。

 創英大学で、3回の授業(①映画『Secret of Pukapuka』の上映とぷかぷかの話、②ぷかぷかさんと一緒に双六ワークショップ,③ぷかぷかさんと一緒に演劇ワークショップ)と2日間の体験実習のふり返りで、詩を作るワークショップをやりました。ただ感想を言うのではなく、自分の感じたことを4行ないし5行の短い詩にまとめます。その言葉を1行ずつばらし、グループの中で編集し直し、グループとしての詩にまとめます。それをほかのグループの人たちに向かって朗読します。

 詩を作るワークショップの目的は、体験をみんなで共有すること、誰かに向かって朗読することで、詩の言葉を生き生きと立ち上がらせること、言葉が立ち上がることで体験が更に深まることです。

 

ぷかぷかさんと出会うことで自分の中でどんな変化があったか、それを元に詩を書きます。

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グループの中で個人詩の発表。ほかの人がどんな体験をしたのかを聞きます。

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詩を1行ずつばらし、グループの中でシャッフル。はじめの方に来る言葉、あとの方に来る言葉、とみんなの言葉を見ながら編集し直します。人の思いにふれます。

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 グループとしてまとめた詩を朗読します。エリックサティのピアノ曲をかけながら朗読しました。音楽が入ると、一気に雰囲気が盛り上がります。誰かに向かって読むことで、詩の言葉がムクムクと立ち上がってきます。言葉が力を持ちます。さらっと書いた言葉がグループの詩として朗読するとき、思ってもみない力を持ちます。読む方も聞く方もちょっとびっくり。f:id:pukapuka-pan:20200108235837j:plain

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学生さん達の感想

●詩を作るのが初めての体験で楽しかったです。感想を紙に書くだけでなく、声に出すことで自分が感じていたことを再認識できたし、言葉に感情が乗った感じがしました。本当に舞台でもできそうなくらいのクオリティだなと思いました。

●今日の授業で自分が思っていたこと以外に他の人がどんな気持ちだったのかを知ることができてよかったなと感じた。また声を出すことにより、更に心に言葉の一つ一つが刺さってくるなと思ったのと、音楽があるだけで一気に雰囲気が変わり、集中して発表が聞けたなと感じた。自分の気持ちを出してそれを詩にするなんてほぼ経験がないから,とてもよい経験だった。

●みんなの発表を聞いて、心からやさしい気持ちになりました。読み方の工夫など、それぞれあって、楽しい体験になりました。

●ただ言葉で感想を言うよりも、詩という文字にすることで、より、自分の中に思いが広がったような気がしました。他人の言葉でも、たくさん見て、口に出すことで、自分の気持ちになっていきました。

●今日までの授業を通して自分が感じてきたこと、みなが感じてきたこと、そして変化をひとつの詩として読むことで一つ一つ振り返ることができました。一人ひとりちがう詩を作ったはずなのに、つなげてみると、同じ気持ちでいたんだなということが伝わってきました。以前よりも自分の中の考え方や、障がいという言葉に対する姿勢がかわっていったように思います。貴重な時間を過ごすことができました。ここで感じた気持ちの変化を忘れずにこれからも障がいをもった方と共に生きていきたいと思います。
●今日の授業は詩を書いたり、朗読をしたり、今までやったことがないことばかりで、最初はできるかどうか不安でしたが、素直な気持ちを詩であらわすことができたと思います。グループの詩を合わせるとなったとき、絶対にまとまらないし、無理だと思っていましたが、やってみると、6〜7人の短い詩が、バラバラにしてくっつけるとひとつの大きな詩になって驚きました。そして音楽に合わせて朗読をすると、ふつうにただ読むよりも気持ちや内容が伝わるなと感心しました。この授業を通して私の中の価値観がとても変わりました。今までは障害者の方とかかわる機会はあまりないから何も感じずに日々を過ごして来ましたが、ぷかぷかさんとかかわっていくうちに,障害者の方への偏見なども少しずつなくなり、まわりの人と同じで身近な存在なのだと気がつきました。今までの自分の偏った価値観が180度変わり、高崎さんがおっしゃっていた「かかわった方がトク」という言葉の意味を理解できた気がします。

●いろんな人の言葉を繋ぎ、ひとつの詩にするということで、はじめは詩になる気がしなかったが、つなげてみると詩になり、全員の気持ちがひとつになった気がした。またやりたいと思った。

●詩でぷかぷかのエピソード、体験をまとめ、あらためてあの時の思い出を頭の中で振り返ることができました。一人ひとりの個性豊かな発想や行動に、わたしも刺激を受けました。駅で話しかけられたときの話はうれしかったです。

●ぷかぷかさんとかかわったふり返りを今日やって、自分以外の人の感想も聞けたし、全体を振り返って本当にいい経験になりました。障害者に方に対する印象が本当に変わったし、長いなと思っていた実習も短くて,もう少し行きたかったと思いました。ぷかぷかさんから話しかけていただけたのがうれしかったので、これから駅やバス停で会ったら、わたしからも話しかけてみたいと思いました。

●誰かに発信しなければ自分だけの体験や感想だけど、誰かと感想を伝え合うだけで、相手の体験も少しではあるけれど知って自分の感覚にすることができてよかったと思います。

●授業を受ける前と後で障害者についてのイメージが変わったし、どのように接してよいのかも学んだ。その人を知ろうという気持ちが芽生えた。話しかけてくれることで、自分の中での不安がなくなった。

●音楽に合わせて詩を読むというのはとてもよいと感じた。言葉がとても大切であると思った。言葉を考えて発すことも大切だし、言葉を考えて文字に起こすのも大切だと感じた。

 

 

★ぷかぷかさんとの出会い(授業と実習)のふり返りを詩のワークショップの形でおこなったのですが、みなさん、とてもいい感じで受け止めてくれたようです。

 自分の体験を、あえて短い詩で表現することで、体験がどういうものであったかをもう一度見直す機会になったこと、個人の詩をグループの詩として再編集する中で、ほかの人の思いに出会えたこと、グループの詩を誰かに向かって朗読すると、詩の言葉が力を持つこと、その力が聞いている人にしっかり伝わること、音楽をかけることで、詩の表現に磨きがかかること、等々、学生さんにとってはとても新鮮な発見があったようです。

 それとぷかぷかさんと出会うことの意味を、詩のワークショップの中で、更に考えることができたことはすごくよかったと思います。ほかの人がぷかぷかさんたちの出会いをどんな風に受け止めていたのかを知ることは、経験の幅を広げてくれたように思います。

 ぷかぷかさんとの出会いで、たくさんのことを学んだと思います。それをこれからの人生に生かして欲しいと思います。

甲でも乙でもなく美帆

 今朝の天声人語に美帆ちゃんのことが載っていました。

「甲でも乙でもなく美帆」

 きっぱりとした、なんて力強い言葉なんだろうと思いました。

 

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 名前は、その人の人生そのものです。「美帆」という名前を聞くことで、私たちは美帆ちゃんの人生を思い浮かべることができます。甲や乙では美帆ちゃんの人生を思い浮かべることはできません。

 美帆ちゃんの人生を思い浮かべることなく裁判をすすめることはおかしい、とギリギリのところで出た、必死の異議申し立てだったと思います。それは裁判だけでなく、事件後、犠牲になった人たちを匿名に追い込んだ私たちの社会にも向けられたものだったと思います。

 匿名では犠牲になった人たちの人生を思い浮かべられません。こんなことはおかしいと声を大にして叫ぶことを私たちはしませんでした。

 結局は私たち自身重度障害の人たちとおつきあいの経験がないが故に、彼らの人生を想像できませんでした。だから匿名になっても、そのことがおかしいと感じられなかったのだと思います。

 そういう人たちとのふだんのおつきあいがないこと。それがいちばんの問題だと思います。

 

 2月22日(土)の午後、青葉公会堂で「道草」を上映します。地域で自立生活をしている重度障害の人たちの生活が淡々と描かれています。それぞれの人生が、ほんの少しですが見えます。

 晩ご飯の時、卵をもう一個入れる入れないでもめたり、散歩中「たぁーって大声出さないでよ。まわりの人がびっくりするから」「うん、わかった、約束する」と言ったすぐ後で,また「たぁーっ」と大声を出す青年と介護者とのやりとり。見ているだけで心があたたかくなります。

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 やまゆり園で犠牲になった人たちも、きっとこんなふうに道草を食いながら誰かと歩いたあたたかで楽しい人生があったのだろうと思います。それを想像しよう。

 

 「美帆ちゃんのこと、忘れないよ」 これを言い続けたいと思うのです。

息子たちとこんな風に町の中で暮らしていくことが、社会の希望になる。

 1月12日(日)アースプラザでのセミナーでおしゃべりする予定の「ぷかぷか作り隊」隊長の浅川さんからメッセージが届きました。

 不寛容な時代にあって、尚も希望の持てるメッセージです。冬休みが明けた登校日の風景からこんな言葉を紡いでいます。

「私たち家族を支えてくれ、一緒に笑ったり泣いたりしてくれる人たちと出会い、この地域で生きていくことを選び日々を重ねて来た今、しみじみと、私は息子たちとこんな風に町の中で暮らしていくことが社会の希望になる。そんな風に強く思った登校初日でした。」 

 息子たちとこんな風に町の中で暮らしていくことが、社会の希望になる。障がいのある子ども達と暮らすことが、社会の希望を作り出すなんて、素晴らしいことだと思います。

 「障害者は不幸しか生まない」などと容疑者が言い、それに賛同するたくさんの人がいました。「いや、それはちがう!」と私たちが言っていかないと、ますます息苦しい社会になっていきます。そんな中での浅川さんのメッセージはとても力強く、希望に満ちています。津久井やまゆり園事件を超えていく社会というのは、こんな風にしてできていくのだと思います。

 

ameblo.jp

 

 

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「表現の市場」は、津久井やまゆり園事件を超える社会を表現する舞台

 津久井やまゆり園事件の公判がもうすぐ始まります。それをめぐっての集まりが開かれます。ぜひお出かけ下さい。

dpi-japan.org

 事件をめぐっての議論は大事です。ただ議論するだけで終わったのでは意味がありません。議論の先に何を作り出すのか、というところこそが大事だと思います。

 「社会が問われている」は事件をめぐる議論でいつも言われることです。でもそこから先がなかなか出てきません。問われた私たちは、では、どんな社会を、どう作ろうとしているのか、ということです。

 事件を超える社会を私たちはどうやって作り出すのか、障がいのある人たちと一緒に、お互い気持ちよく生きていける社会をどうやって作り出すのか、ということ。

 

 ぷかぷかは事件よりはるか前から、そういった社会を目指して活動してきました。お互いが

「いっしょに生きていくといいよね」

って思える社会です。

 10年たって、そんなふうに思える社会がぷかぷかのまわりには少しずつできてきました。

「ぷかぷかさん(ぷかぷかで働く障がいのある人たち)が好き!」

というファンがたくさんできたのです。障がいのある人たちを暴力的に排除した事件とは真逆の世界です。

 何か特別なことをやったわけではありません。「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいいよ」「その方がトク!」と言い続け、そのことを実感できるお店や場(パン教室、演劇ワークショップ、アートのワークショップ、区役所での人権研修会、大学でのワークショップなど)を作ってきただけです。

 

 事件の容疑者は

「障がい者はいない方がいい」「障がい者は不幸しか生まない」

といい、ふだん障がいのある人たちをおつきあいのない人は、なんとなく「そうか」と思ってしまいます。それだけではなく、容疑者の発言を積極的に支える声がたくさんありました。

 ぷかぷかがつくってきたファンの人たちはその正反対の思いでいます。障がいのある人たちは、いない方がいいのではなく、「いた方がいい!」「いて欲しい!」とみんな思っています。ぷかぷかは10年かけて、そういう関係をたくさん作ってきたのです。

 

 ぷかぷかさんたちはまわりの人たちをハッピーな気持ちにしています。不幸しか生まない、のではないのです。

 ぷかぷかさんたちの作品を見てください。

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 こうやってぷかぷかさんたちはぷかぷかのまわりの社会を毎日せっせと耕しています。みんなのとがった心をまるくしているのです。

 

 1月26日(日)には「表現の市場」をやります。

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 障がいのある人たちといっしょに生きていくと何が生まれるのかを表現する市場です。「共に生きる社会」「共生社会」を作ろう、とあちこちで言われるのですが、それが何を作り出すのか、ほとんど見えません。「表現の市場」は、それを目に見える形で具体的に表現します。

 「いっしょに生きていった方がいいね」と、一目で思える舞台です。いっしょに生きる社会が見える舞台です。

 事件を超える社会を表現する舞台です。ぜひ見に来てください。

 

 

★この「表現の市場」を実現するために、100万円を超える資金が不足しています。ぜひご協力下さい。

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相模原障害者殺傷事件ーいっしょに深い人間関係を築く

相模原障害者殺傷事件について考えるための、とてもいい記事を見つけました。

news.yahoo.co.jp

 

 記事の中《「障害者を支援する仕事を約3年も続けてきた職員がなぜあのような障害者観に行きついてしまったのか」という根本的な問題には、マスコミも含めてこの社会はほとんど迫れていない。》という指摘は全くその通りだと思います。

 

 一番の問題は、やはり津久井やまゆり園自体が、その問いと向き合ってこなかったことだろうと思います。「どうして元職員があのような事件を起こしたのか」という問いと向き合い、そこで考えたことを外に向けて発信していれば、それを手がかりにたくさんの人がこの問題を考えることができたと思います。

 事件の現場がどうだったのかは、外の人間にはわかりません。わからなければ、考えようがありません。やまゆり園が現場のことを一切語らなかったことは、事件を考える上で、とても大きな問題だったと思います。

 取材を一切拒否し、職員には箝口令が敷かれたと聞きます。事件としっかり向き合う、という姿勢が、はじめからなかったのではないかと思いました。

 事件直後からホームページは閉ざされ、法人が何を考えているのか全く見えませんでした。

 事件から1年後、ようやくホームページが再開されましたが、そこにあったのは、事件を他人事のように語る言葉だけでした。元職員が起こした事件にもかかわらず、謝罪のメッセージは一切ありませんでした。事件の説明ももちろんありません。

 やまゆり園のこういう姿勢こそが、事件の解明を難しくしているのだと思います。

 

 神奈川県の事件検証委員会の報告書にも、防犯上の問題ばかりで、やまゆり園の支援の実態などについては一言も触れていません。本当に検証しなかったのか、検証はしたが、報告書作成の段階で削除させられたのか、全くわかりません。いずれにしてもここできちんと検証報告がなされていれば、事件の解明はもう少し進んでいたと思います。

 この点について県に質問状を出しましたが、曖昧な答えしか返ってきませんでした。要するにその部分の解明を県としてはやりたくない、というか、そこを解明すると県の責任が問われかねないのだろうと思いました。

 ところが、この12月になって突然、やまゆり園がおこなっていた、利用者さんの拘束を持ち出し、指定管理者の見直しをすると言い出しました。裁判の中で、県の責任が問われるかも知れない、と思ったのかも知れません。

 

 記事にある《元利用者家族が語ったやまゆり園と殺傷事件》の対談はぜひ多くの人に呼んで欲しいです。

headlines.yahoo.co.jp

「うちの子も「みのりホーム」でしたが、毎日風呂にも入れてもらってるはずなのにフケもすごいし、臭いもすごい。」「息子がどういう生活をしているのか気になって、私も記録を読んでみるんですが、読むと胸が苦しくなる。」「うちの子はうんちをした時、自分で拭けないんですが、「出たよ」と必ず言うんですよ。でもやまゆり園にいた時は、パンツにべったりうんちがついている。だから職員の目があまり行き届いていないんだなと思いました。」という母親の言葉からはやまゆり園の支援の実態がよく見えます。

 こういうリアルな情報こそ、支援の実態を知る上でとても重要だと思います。やまゆり園としては、あまり表に出したくない情報だと思います。こういう実態があったからこそ、やまゆり園はだんまりを決め込んだのではないか、と思ってしまいます。

 裁判でどこまでこういう実態が明らかになるのか。

 

《相模原事件被害者・尾野一矢さんめぐる大きな取り組み》も前向きのとてもいい話です。

headlines.yahoo.co.jp

 たとえばこんな言葉があります。

《施設では、利用者が一定のルールをはみ出さないように、いわば管理的・監視的に見守るわけですが、自立生活での見守りは、本当に一矢さんらしい生活をしていくために、介護者が一緒に時間を過ごしながら考えていくという姿勢です。だから、同じ「見守り」でも180度違うものだと思います。
 そこには介護者の個性も反映してくるだろうし、単に介護者が利用者の黒子になるのではなく、一緒に深い人間関係を築く中で意思決定をしていく。》

 「いっしょに深い人間関係を築く」こと。そういうことがやまゆり園ではなされていなかったのだと思います。そういう関係が築かれていれば、あのような悲惨極まる事件は起きなかったと思います。

 

「相模原事件めぐる議論で語られていない施設の現実」と題した座談会はとても興味深いものでした。

headlines.yahoo.co.jp

 《「思想」「哲学」がなくなり、「管理」が強化された》という指摘は、全くその通りだと思います。

 信州小諸の「おむすび長屋」をやっていた田中さんは晩年、いっしょに暮らしていた障がいのある人たちとのおつきあいが、「サービス」に変わり、お金が入ってくるようになった代わりに、彼らとのおつきあいの質が変わってきて,なんだか淋しいよ、と嘆いていました。

 福祉の制度が整い、「おむすび長屋」の運営も楽にはなったのですが、いっしょに暮らす障がいのある人たちとのおつきあいの質が変わってしまった、と言う田中さんの嘆きは、問題の本質を言い当てています。

 「思想」「哲学」の問題もありますが、もう少し泥臭く考えると、現場での人と人とのおつきあいの質だろうと思います。「尾野一矢さんめぐる大きな取り組み」でも語られた「深い人間関係」です。

 

 お互いを信頼する「深い人間関係」がやまゆり園でどうしてできなかったのか、ということが問われると思います。

 

ぷかぷかでは障がいのある人たちと

「あなたが好き!」「あなたといっしょに生きていきたい」

といった関係を作っています。

 ここには、「深い人間関係」を取り戻す手がかりがあると思います。

今年はぷかぷかが始まってなんと10年

 今年はぷかぷかが始まってなんと10年になります。なんだか、あっという間の10年でした。え?もう10年?という感じ。

 しっかりした事業計画があったわけでもなく、本当に行き当たりばったりの、頼りない運営でした。それでも、今、すごい広がりが生まれていて、これはなんだったかなぁ、と考えています。

 それはやっぱり、障がいのある人たちに惚れ込み、

「彼らとはいっしょに生きていった方がいいよ」

「その方が絶対トク!」

と、様々な形で、しつこく言い続けてきたことだろうと思います。

 いろいろ苦しいときがあっても、ここの部分だけはぶれなかったこと。そこが大きいと思います。

 

 「障がいのある人たちとはいっしょに生きていった方がいい」

を様々な形で発信し、それに共感する人が少しずつ、少しずつ増えてきました。

 そしてそれを一番支えたのが、ぷかぷかさんたちのありのままの姿の魅力だったと思います。

 「社会にあわせるのではなく、ありのままのあなたが一番すてき」

という人間観であり、価値感です。障がい者は社会にあわせないとだめ、という価値観が蔓延する社会の中で、

 いや、そうじゃない、

「ありのままのあなたが一番すてき!」

という人間観、価値観は、当事者、家族の方はもちろん、社会にあわせることが優先し、自分を見失いかけている多くの人を楽にする画期的なものだったように思います。

 何よりもそれを前面に掲げることで、ありのままの彼らの魅力に出会ったたくさんの人たちが、ぷかぷかさんのファンになりました。

「障害者はなんとなくいや」「近寄りたくない」という人たちの多い世の中にあって、「ぷかぷかさんが好き!」というファンができたことは、全くの想定外でした。ファンができたことは、いままでにない新しい気づきを生みました。

「ぷかぷかさんたちは、社会を耕し、社会を豊かにする存在」

という気づきです。

 「いっしょに生きていくことの意味」

が、更に明確になったように思います。 

 いろんなことができないとか、生産性が低いとか、何かとマイナスの価値で語られることの多い障がいのある人たちが、ぷかぷかではプラスの価値で語られるようになったのです。

 まさに「いっしょに生きていった方がトク!」なのです。

 

 そういった今までにない新しい価値を作り続けてきたこと、それがぷかぷかの10年ではなかったかと思います。

 

 こういった新しい価値が、ぷかぷかの事業展開にはずみをつけました。たくさんの物語が生まれ、『ぷかぷかな物語』という本にまとまりました。今年は更にぷかぷかの10年をまとめる分厚い本ができあがる予定です。心がぷかぷかして、わたしも一歩踏み出そうって思えるような映画も作ります。

 ぷかぷか10年目を楽しみにしていてください。

 

 

   タカサキは今年の4月、なんと71才になりますが、まだまだ元気です。年賀状も、31日になって文房具屋に版木を買いに行き、夕方から彫り始め、晩ご飯もちゃんと作り(ほうとう、無水ナベの肉じゃが、ターサイのオイスター炒め)、そのあと夜中の3時まで彫り続け、今朝もひたすら彫って、昼の3時頃完成。きちんと下書きを書いて彫るわけでもなく、どこまでもテキトーなので、途中で、ひっくり返した文字がどうなるのかよくわからなくなることが度々あって、こりゃだめかな、と思いつつ、下書きなしで彫る文字は限りなく自由で、楽しくて、今年もなんとか完成しました。

「ことしも はしる」です。71才にして、尚も走る。老後はのんびり、どころか、ぷかぷかを始めてからはずっと走ってきたように思います。走って走って、今年は何が生まれるのか、すごく楽しみです。

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ぷかぷかの人たちがきて、心がぷかぷかしました。

 先日小学校で人権に関するこんな授業をやりました。

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 その授業を受けた子ども達の素晴らしい感想です。まっすぐな気持ちがとてもうれしいです。こういう機会さえあれば、子ども達は素直にこっちを向いてくれます。希望を感じました。

 

 

・ぼくは障がいをもっている人たちのことをこわいと思ったり、できないことが多い人たちなのかなと勝手に思っていたけど、今日のぷかぷかさんたちを見て、それは違うなと思いました。太鼓やダンス、計算、いろんなすごいことをやっていて、そしたら自分もがんばらなくちゃと思いました。ぼくはこれからは障がいをもっている人たちを怖がらずに生きていきたいと思います。

・ぼくはしょうがいがある人は何もできないと思っていたけど、ぷかぷかさんを見て、しょうがいの人の見方を変えようと思いました。

・少し近づきにくいようなイメージがあったけど、そんなことないんだなって思った。

・ぼくは太鼓をたたいている音を聞くと、ノリノリになってくるので、心の中でメッチャ踊っていて楽しかった。初めて知ったあの人たちが、あんな実力を持っているなんて思っていなかった。

・ぼくはしょうがいしゃにあまりいいいんしょうがないと思っていました。だけどぷかぷかさんのおかげでいんしょうをかえられました。

・ぷかぷかさんの話を聞いて、ぼくはしょうがいをもつ人にたいして変な目で見ないようにしたいと思いました。

・私はぷかぷかさんに会って、人と少しちがうから特別に接するのではなく、まわりの人と同じように接すればいいと思いました。これからしょうがいの人がいても、まわりの人と同じようにかかわりたいです。

・障がいのある人は、私は前までは苦手なことや、できないことが多いんじゃないかと思っていましたが、今日、得意なことを見せてもらったら、私よりもすごいことができる人なんだと思いました。

・今、みなさんががんばって下さるおかげで、世界が変わってきています。

・自分たちよりできることがすごくて、驚いたし、楽しかったです。これからはそういう人たちを、できないことが多いと思わずにしたいと思いました。

・障がいがある人でも、みんないっしょだと思いました。

・今までしょうがい者は苦手なことしかないと思ってたけど、ぷかぷかさんの演技や得意なことを見ていると、しょうがい者も一人ひとり個性があってすごいと思った。

・障がい者だからできないだろうと思ってたことが、できたりしてすごいと思った。一人ひとりの特技がすごかった。

・障がいがある人を少し冷たい目で見ていたかもだけど、今日をきっかけにみんな同じように話そうと思いました。

・特技を見て、ものすごくかっこいいと思いました。見ていてぼくは心がよくなりました。これからはまわりの人と同じように接していきたいです。

・忍者ダンスを踊ってくれたり、歌を歌ってくれたり、とても楽しかったです。

・ぷかぷかの人たちがきて、心がぷかぷかしました。

・ 障がい者という言葉は必要ないと思った。

・ぼくも同じくらい計算が早くなりたいです。

・ぷかぷかさんの演技を見て、しょうがい者を差別していた自分の気持ちがなくなって、どんな人も個性があっていいなと思いました。

 ・もう大人なのに、小学生の時に習った「ふきのとう」を覚えているのがすごかった。

・けいさんのはかせがすごかったです。ぼくもけいさんはかせになりたいです。

・しょうがい者はできない人だと思っていましたけど、ぷかぷかさんたちを見て、人はだれでもよいところがあることに気がつきました。

・今日思ったことは、今までしょうがい者のことをさ別していたけど、自分たちと同じなんだと思い、一度考え直した。「一人ひとりちがう」んだと。

・わたしは、しょうじき、しょうがい者は「わたしとちがう」と思っていたけど、今日ぷかぷかさんたちを見て「すごい人だー」と思いました。にんじゃダンスすごく楽しかったです。キレキレですごかったです。

・ぼくは今までしょうがい者を差別していましたが、やめようと思いました。理由はしょうがい者でも、ぼくを超えるほどにすごい特技を持っていて、すごいと思ったからです。

・「ふきのとう」は私でも覚えていないのに、つじさんがろうどくしていたのでびっくりしました。

・ふきのとうの詩は長いのに、覚えていてすごかった。

・ぼくは前、しょうがい者って不得意なものがいっぱいあると思っていました。これからぼくはいろいろな人のいいところをさがそうと思いました。

・わたしは人のよいところを見つけようと思いました。その理由はにんじゃのダンスとたいこのえんそうをみて、とてもすごいと思ったからです。

・つじさんのこと、よく電車でみます。そのときはなにをしゃべっているだろうとへんな人だなと思ってしまった。

・いろいろなすごいわざを見せてもらって、うれしかったです。また次あえる日がきたらあいたいです。

・ぷかぷかさんたちにあって、しょうがい者の印象がかわって、すごいひとなんだなぁって。

・にんじゃダンスをいっしょにおどれてたのしかったです。

・ポケモンを見ただけでわかるとくいわざなど、自分はポケモンが好きで、はじめは本当かなと思っていたけど、聞いて本当だとわかってすごいと思いました。

・障がいをもっている人は少しこわいというイメージがありました。でも、今日の話できもちが変わりました。

・ぼくはいろいろな人がいることを知りました。

・人にはみんな苦手なことがあるけど、とくいなことも必ずあるんだなと思いました。ふきのとうの朗読も、にんじゃダンスもポケモンもすごいと思いました。

・障がいをもっている人はなんにもできないと思っていたけど、ぷかぷかさんたちを見て、一人ひとりとくぎなどがあってすごいと思いました。これからはそういうのをもっている人たちを差別せずに生きていきたいです。

・ぼくは障がい者は変だと思って差別していたけれど、いろんな人にすごい特技があって、もう人権ではなくて、神技ひろう会かと思ってしまいました。とくにすごいと思ったのは「ふきのとう」をおぼえていたことです。ぼくも2年生のころやりましたが、おぼえるなど考えませんでした。

・わたしは、障がい者といったら「人より少し欠けているところがある人」だとずっと思っていました。しかし、今日、ぷかぷかさんたちを見て、すごい能力を持っている人たちがいるということを知り、考え方が変わりました。小学校だけでなく、もっといろんなところでやれば、世界の人々の見方も変わり、へん見がなくなると思いました。わたしは計算の早い方の暗算力と知識の量がすごいので「よいな〜」と思いました。

・ぼくは今まで障がいのある人とは絶対にかかわりたくない!!と思っていたけれど、今日ぷかぷかさんを見て、意識が変わりました。

・今日ぷかぷかさんを見て、障がい者は苦手なことがたくさんあり、ふつうの人とはちがう、という考えから、個性がはっきりしている人、という考えになって、ふつうの人との激しいちがいはないんだなと思いました。

・ぷかぷかさんたちを見て、障がい者の見方がかわりました。特にそう思ったのは、つじさんたちがやってくれた特技で、「何も障がいがない人よりもいいところもある」ということを思いました。

・障がいがある人でもかつやくできる場所があるのは、とてもよいなと思いました。理由は障がいのある人たちは、差別されたりする場面が多いと思うけど、まわりの人たちと同じ目線で何かをできるのは、差別をなくせる第一歩なんじゃないかなと思いました。

・わたしは計算が苦手なので、すごく暗算がはやいのを見て、カッコイイと思ったし、ダンスもとくいとか上手でもないからカッコイイと思ったし、太鼓は自分はできないから、またさらいカッコイイと思いました。

・「障がい者」と聞くと、できないことが多い、変な人たち、というイメージでした。でも、今回、すごく得意なことがたくさんあるというイメージになりました。あと、ぷかぷかさんたちは、いやな経験をしたことがあるかも知れないのに、ダンスの時など、小学生にとても親しく接していたのはすごいと思いました。

 ・「心を耕す」という表現がよくわかる、とても楽しくて、あたたかい講演でした。心が豊かになって広がっていくような感じがして、自分の中でひとつ進歩することにつながりました。「苦手なことが多い」勝手にそんなイメージを持っていましたが、自分よりも高く、すばらしい力がある人たちで、第一印象だけで人を見ていた自分がなんだか恥ずかしくなりました。心が「ぷかぷか」して、広く豊かになるすてきな講演ありがとうございました。

・ありのままの自分で、とくいなことを一生けん命に笑顔でがんばるぷかぷかさんの姿が輝いて見えて、とても素敵でした。

・ぷかぷかさんの特技や笑顔を見て、とても心がぷかぷかな気持ちになりました。

・心がぷかぷかにあったかくなりました。

・最初、障がいと聞くと、変な目で見ていたけど、今日ぷかぷかさんを見て、障がいがあってもみんなを見るような目で見ようとあらためて思った。

・障がいがある人って、あんまりいいイメージがなかったんですけど、ぷかぷかさんのおかげで、そう思わなくなりました。

・ぷかぷかさんの話を聞いて、障がい者のイメージががらっと変わりました。障がい者という言葉は似合わないというのは、本当にその通りで、ぷかぷかさんにはいろいろな得意なことがあってすてきだなと思いました。

・ぼくは話を聞く前は障がいをもった人はなんにもできないだろうと思ってたけど、それはちがって人は人なんだと学びました。

 

★ものすごい数の感想が上がってきて、同じようなものは載せなかったので、実際にはここに載せた感想の4倍くらいの感想が集まりました。それくらい強烈な印象を子ども達に与えたようでした。

2020年1月12日(日)あーすぷらざ「社会にあわせなくてもやっていけるよ」セミナー

 2020年1月12日(日)あーすぷらざでの「社会にあわせなくてもやっていけるよ」セミナー、ゲストの辻さんが仕事の都合で来られなくなったので、今、あちこちで活躍されている若い三人のお母さんにきてもらうことにしました。

 みんなが自分らしくいられる場所として鶴見にも「ぷかぷか」を作ろうと動き始めた「ぷかぷか作り隊」隊長の浅川素子さん。障害者はなんとなくいや、という人の多い中で、重度の障がいを持つhanaちゃんの、なんとファンを作り出したお母さん花岡知恵さん。自分の苦労した経験を若いお母さん、お父さんに伝えて、みんなが笑顔になれるサロン「おおたけゆきえサロン」を開いた大竹友里恵さんの三人です。

 大竹さんが一人で始めたサロンは、自分の苦労を社会の財産として継承していこう、という新しい試みだと思います。障がいのある子どもを育てる苦労も、子どもが成長すれば、だんだん忘れていきます。でも、それを忘れないうちに、今、苦労しているちょっと若い世代に伝えれば、自分の苦労が人の役に立つ、社会の財産になる、という気づきは素晴らしいものだったと思います。

 そういう意味では辻さんが息子さんのおしゃべりをやめさせようと散々苦労し、ぷかぷかに来て、それが「見当違いの努力」であることに気づいたことも、社会の財産になります。苦労から解放したのはなんだったのか、ということです。

 

 いずれにしても、この三人のフレッシュなお話聞きながら、

「大丈夫!社会にあわせなくったって、楽しくやっていけるよ」セミナー

をやります。

 

 当事者と今までと全くちがう寄り添い方をしている三人からは、多分今までとは全くちがう言葉が出てきます。その新しい言葉こそが、障がいのある人もない人も、お互いが気持ちよく、幸せに生きていける新しい社会を作っていくのだろうと思います。

 息苦しい、窮屈な社会を変えるには、はやり彼らが発信する言葉が必要だと思っています。その言葉をたくさん受け止めてきた三人のお話、ぜひ聞きに来て下さい。

 生きることがね、きっと少し楽になります。

 

1月12日(日) 午後2時〜4時半

あーすぷらざ(JR根岸線「本郷台」徒歩3分) 中会議室

申込、お問い合わせは NPO法人ぷかぷか

メールは info@pukapuka.or.jp

電話は 045-923-0282 

 

浅川素子さん

ぷかぷかを知った時、二人の息子たちもぷかぷかさんだと思いました。私はうちのぷかぷかさんたちとのなんでもない毎日を楽しむお母さんです。学校や社会の中では息子たちが自分らしくいることがこんなにも難しいと知った時、実は多くの人が息子たち同様に生きづらさを抱えていることに気がつきました。
息子たちは一般的に言われるフツーではないからハッと気付かせてくれることがたくさんあります。フツーになろうとするより一人ひとりが違う方が面白い!楽しい‼︎
いつかみんなが自分らしくいられて笑顔になれるそんな居場所を作りたいと思っています。

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花岡知恵さん

重度の知的障がいのあるhanaさんを育てています。

おしゃべりできないくらい重い障害があるので、相模原障害者殺傷事件の犯人にとっては、殺す対象になりかねない子です。

 

犯人が言う、

『彼らは生きている価値がない』

という言葉とは裏腹に、私自身はまさに毎日、痛いほどの【生きる】実感のある日々を送っており、それをFacebookなどで障害のある人のことをよく知らない人に発信して伝えていくことをしております。

 いや、結構、障がい児の育児って奥が深くて、時には浅くて、想像の斜め上を行くので面白いのですよ(笑)

 hanaさんを、今ある生産性重視の社会に合わせるのではなく、hanaさんたちとお互い幸せに生きていくのには、みんなで幸せに生きていくにはどうしたらいいのか、を考えています。

 

今年11月に、その私の世界観を表現した舞台イベントを障がいのある人ない人、みんなで創ろうと思って今頑張ってます。

私もhanaさんのように、斜め上をいく活動したいと思っています。

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大竹友里恵さん

〈目指している社会〉

完璧な人間はいないので、得意なところは沢山伸ばして、苦手なところは補い合いながら、お互いさまの精神で成り立つ社会にしたいなぁと。

色々な人がいて当たり前、助け合いが当たり前になればいいなと。

 

〈がんばっていること〉

自分自身が知らない世界が多すぎると感じているので、興味を持ったことには直感でチャレンジしています。

とにかく発信すること。TwitterやFBなど、所属するコミュニティで、発信を続けています。

 

〈ぷかぷかとの出会い〉

2年前のツナガリウォークのアンバサダーミーティングで親の会の代表として出席した際、ぷかぷかの方と出会ってお話をしたのがきっかけです。

そこから、息子と一緒にお昼ごはんを食べに行って、ぷかぷかさん、ぷかぷかの存在のファンになりました。

 

(チャレンジ)

調理実習の先生として、

福祉型大学「ゆたかカレッジ」の学生さん達と一緒に調理実習をしてきました。

どの作業なら得意か、どこがお手伝いが必要か、楽めるポイントはどこか…など、考えながら実習するのは、とても勉強になります。

 

(チャレンジ2)

あちこちで言葉で伝えることが大切だと考えていて、話す練習として動画配信をしてみたり、友人とライブ対談をしてみたり

 

(発信について)

どんな分野でもそうですが、

障がい者、健常者の枠の中で盛り上がっても、何も解決しないと考えています。

 

自分がいくつかコミュニティに属して、そこで息子が生まれてから経験してきたこと、子育てだけではなく、母親自身も何も知らないところから少しずつ世界が開けてきている日々のあれこれを発信しています。

 

親としての苦労話ももちろん、息子の可愛いところも。

 

幼稚園ではなるべく、他の親御さん達にも顔を売るようにしています。それも発信かな、と。

初めは何て話しかけていいか分からないママさん達も多いのですが、小さなコミュニケーションから少しずつ知ってもらうことが大事かな、と思っています。

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