ぷかぷか日記

学生さん達の気づき

 先日近くの大学の障害児保育の授業で『Secret of Pukapuka』を上映し、障がいのある人たちといっしょに生きる意味についてお話ししてきました。その時の学生さん達の気づきを一部紹介します。今まで障がいのある人達とのおつきあいがほとんどなかった学生さん達がぷかぷかの映画とお話で気づいたことです。

 

●障がいを持っている人と一緒に生きていくことで得をするということを仰っていてすご くいい言葉だなと思いました。

 

●障 がい者の方が居ない世界はきゅうくつで生きずらい〔障がいのある人達を社会から排除すると、社会の幅が狭くなり、窮屈になる、といった話をしました〕

 

●障害のある人たちは、私たちと同じ社会で生きていくことで、私たちに得があると仰って いました。私たちのような社会のルールに囚われた考え方をせず、ありのまま自由な意見 を出すことが出来るぷかぷかの方から学ぶことがたくさんあるということを知りました。

 

●障害のある人と思って接するのではなく、その人を 1 人の人として出会うこと、関わって みることが大切で、ぷかぷかさんたちは自分らしく生きているということ

 

●障害のある人と思って接するのではなく、その人を 1 人の人として出会うこと、関わって みることが大切で、ぷかぷかさんたちは自分らしく生きているということ。

 

●障害を持つ人とおつきあいしていくと新しい価値が生まれる。

 

●おつきあいすると心がぷかぷかになる

 

●障害者ではなく人として出会うことが大切であり、人として関わっていく。

 

●障害者の人達と関わることは、社会の得である。

 

●普通に接することが 1 番彼らの良さを知れる。

 

●障害者の方とおつきあいをして、心があったかくなるのを知って欲しい

 

●障害者は負の面もあるのになんで心がぷかぷかになるのかおつきあいをして理由を考える。

 

●障害者を支援するだけだとそれ以上の価値が生まれない

 

●排除するべきではなく、一緒にいた方が得、障害を持つ方からしか得られない豊かさがあ って、それが自分の世界を耕してくれる。

 

●「彼らと自ら関わりたいと思った」という所に共感が出来ました。自分にも幼稚園の頃か ら関わっているダウン症のお友達がいるのですが、その子とは最初あまり関わることを 避けていたのを覚えています。ですが、幼稚園でのお遊戯会でペアになった時が最初にと っても仲良しになったのを思い出しました。成長してあまり会えていないので、会いに行 きたいと思ったこの気持ちが、自ら関わりたいと思ったという高崎さんの気持ちと同 じなのではないかなと思います。

 

●ぷかぷかさんたちと過ごすとこちらも嬉しくなるとか、穏やかになれるというのは共感で きて、私は余裕なく生きているのでぷかぷかさんたちのような人と過ごせたら確かに人 生の得になるのだろうなと思いました。

 

●ADHD と一緒に住んでいるから、仲もいいし、話してても楽しいと感じはするが、ADHD が なければもっと怒られなかっただろうし、本人も泣きながら苦しむこともなかっだろうから、障がいは強い個性と思えない。いつも周りがみてくるのは、重度の障がいばかりで 中度や軽度は軽視されてしまっているのではないかと疑問に思った。

 

●お店を開く上で、接客のマニュアル通りにやったら違和感というか痛々しさがあったとい うお話。今まで、バス停や駅で障がいのある方を見たことがあったけどバスや電車に乗っ てどこに何をしに行くのか分からなかったけど、動画を見てお店や音楽や劇など様々な ことをしていることを初めて知った。お店で、得意な暗算を使う人がいたりお客さんに商 品の説明をしたりお店の人同士で話したりとても楽しそうにしていて、こんなに楽しそ うに過ごしている人たちにマニュアル通りの接客をさせていたら勿体無いなと感じた。 
自分は、動画の人のような暗算でパッと金額がわかったり、ずっと笑顔で楽しく活動する ということはやろうと思ってもできないなと感じた。障がいのある人もない人も関係な くその人のいいところを生かして生きていくことが大切だと感じた。 実際に障がいの ある人について知らない人が多いと思うし自分たちと違う人と思っていると一緒にいた 方が得だということに気付かないと思った。生きている人みんなの良いところを生かせ る場がもっと増えたらいいなと思った。

 

●ぷかぷかさん たちがいることで私たちにはないアイディアがたくさん浮かび豊かな世界になるのでは ないかと私も思った。

 

●バイトのマニュアルで決められたことだけを行う人達がいる中で、ぷかぷかの人達は自分 たちらしさを全面的に押し出したところでぷかぷかさんたちのことを気にいる人たちに出会えた所が素敵だなぁと思いました。自分らしさを出すことで、素敵なこと、素敵な出 会い、素敵な魅力に繋がることを聞いて確かにそうだなと思いました。

 

●マニュアル通りの対応じゃなくて自分の良さを発揮して人と関わるということがすごく 素敵だと思いました。

 

●一緒にいた方が得といく考えといない方が良いという考えがあるが私たちと同じ人間だ と考えることで自然に関わることができると思いました。自分らしさを大事にしている ので魅力をしっかり知りたくさんのぷかぷかさん達と出会っていきたいと思いました。

 

●映画を見て、「強い個性」という言葉がとても残っている。障がいという言葉があるから 差別や排除が生まれる。別の言葉を生み出すことでより一緒に行きやすい社会ができる と思った。また、ぶっちゃけちゃうと「温かい気持ち」を言葉にできないと言っていたけ ど本当に最低なことを言うと、自分が障がいのある人と関わっているボランティア精神 みたいな優越感、いいことをしてるんだという自己肯定感みたいなものなのではないか と思った。でも自分が機関車級の友達と話せた時の嬉しさや笑ってくれた時の感動はな んだったんだろうと思う。

 

●街中でぷかぷかさんや障害者と会うことが多いが、すごいなと思うことが多々ある。1 人 でずっと喋ってるなと思えば聞いていると電車の駅や路線をずっと話していたり、それ が近辺のものだけでなく、地方なものを言っていたりもして記憶力がとてもすごいなと 思う。また表現が合ってるのかはわからないが、周りの目を気にせず自由に、ありのまま で過ごしているのを見て、最近の世の中は周りの目を気にしながら生きなきゃいけない 部分を感じるので自分らしさをまっすぐ表現できるのがいいなと思う。

 

●共感。ぷかぷかの人は本当に自由で楽しそう。自分では経験できないことを経験している。

 

●疑問です。どうやったら、普通に受け入れられるのか。身構えなくてもいいと言われても、 不安がまだあります。

 

●共感とかは特にはないけど、話や映画を見て障害者の方の見方が変わりました。小学校の 頃は、特別扱いされてるのが嫌だなと思うことがよくありました。周りの子達も障害があ る子をいじめてたりしてたけど、今回の話を聞いてみて、自分たちが当たり前だと思った らダメなんだなと思いました。自分たちよりも、自由に楽しんでいて逆にうらやましく感 じました。

 

●共感は私はまだ障害者の方と関わったことがないので、正直難しいところがありました。 疑問に感じたのは対等に接するべきなのにどうして支援学校があったりしてしまうのか 疑問に思いました。

 

●結局、障害者がいなくなっちゃうとどうなってしまうのか。障害者と関わると心がぷかぷ かになる。障害者が一生懸命自分で出来ることを頑張ってるからこころがプカプカにな るんだろうなと思った”

 

●私は障がいを持つ方に対して偏見を持っているところがあると 自負しているので、高崎さんも昔はそうだったのだと聞き驚きました。「いるだけで街を耕 す」という言葉がとても心に残ったのですが、ビデオやお話を通して、笑顔で、新しいア イデアをくれるぷかぷかさんのことが分かり、私自身が既に耕されたような気持ちにな り、その感覚に共感出来ました。実際にお会いするのが楽しみになりました。

 

●支援だと支援者以上の価値は生まれてこないこと。グループホームで働いている自分には 刺さる言葉でした。

 

●支援をするのではなく関わるということがどれだけ大切なのか学べた

 

●私自身あまり障害のある方と関わったことがなく、街中や電車の中で見かけても、ひとり で同じことを繰り返し大きな声で喋っていたり、同じ場所を何度も行き来したりと、私に は理解できない行動が多くて正直少し怖いと思っていました。でも、今回映像を見たりお 話を聞いたりして、私たちが当たり前だと思っていた社会のルールやマナーに囚われた 生き方をしないぷかぷかさんたちと一緒にいたらとても楽しそうだなと思いました。想 像していたより障害のある方たちが楽しそうに生活していて、元気をもらいました。来週 以降の授業でぷかぷかの方々と関わるのが楽しみになりました。

 

●自分は障害者の方に偏見はあったけど、居なくなったらどうなるか考えたことはなくて居 るのが当たり前になっていたけど、障害者の方が居なくなってしまうと狭い社会になっ てしまうなと思いました。

 

●社会から障害者がいなくなったらと聞かれた時とても難しい質問だと思い、自分の意見が あまり思い浮かばなかったが、高崎さんの生きることが窮屈に感じるというのを聞いて すごく納得した。

 

●小学校や中学校に障害の子がいて同じクラスになったことがあり、その子がいることで場 が和む場面があったから一緒いた方が得ということはそういう事なのかなと思った。

 

●障がいの人と関わる時に支援ではなくて、一緒に楽しむ普通に関わることが大切で支援だ と支援者以上の価値には生まれないって言葉がそうだなって思った。

 

●障がいの方と生きていくにはおつきあいをする、それは上から目線で支援するということ ではなくて同じ目線でフラットに関係を築いていくという言葉

 

●障がいを持っていることで怖かったりどんなふうに見かけても接する難しさや概念が自 身の中であったけど今日のぷかぷかさんたちのことを聞いて今まで思っていた概念が変 わって障害があるから排除とかではなく、1 人の人間として見ることで障害の方がいるか らこそ一緒に共存する生きやすい社会を作っていこうという気持ちに変わったので障害 者という一つの枠という括りを無くすことで社会が豊かになっていくことが今日の話を 聞いて共感できました。

 

●障がい者の人がいるから笑顔が増えるというのは何故増えるのかという話が詳しく聞き たかったです。社会の視野が広がるというのにとても共感しました。

●障がい者の方が居る事で笑顔になれたり、穏やかな気持ちになれたりする事が共感でき た。障がいには負の部分があるけれど、それ以上にプラスな事が沢山あると思えたので良 かった。

 

●障がい者を排除することは、良くないと思うが、排除して社会全体がどう変わるかという と、そこまで大きく変わらないのではないかと思った。障がい者の方と関われば明るくな る理由はわかるが、いないと暗くなる理由がよくわからない。社会全体を経済的な面で考えると、日本の福祉は世界でもトップレベルなのでそれが弱くなってしまうと思う。

 

●障害があることは欠点ではなく大事な個性だということ

 

●障害がある人をバスで見かけた時、とにかくみんな笑顔でエネルギーがすごかった。海の ぬいぐるみを作りたいという話を聞いて、視点の広さ、自由さに驚いた。自由で、エネル ギッシュで、固定概念に囚われないのがかっこいいなと感じた。映画の中でもあったよう に、自然と上から目線で見がちだったのが、差なんてなくて、同じ目線で見れるようにな ることは、どんな人であっても大事な事だと思う。私も視点を広く持って、楽しく生きて いきたい。交流を通して、さらに気づきがあるといいなと思う。

 

●障害のある人とおつきあいしたことがないので心がぷかぷかになるということはどんな ことだろうと思いました。この疑問を今度会う時に実感したいと思いました。

 

●障害のある方がこの世からいなくなると、心痛くなるということが共感できた。障害者の 方にしかない個性があったりするから個性が無くなるのは辛い。バイトで障害を持って て接客ができない人がいるんですけど、その子が居なくなったら純粋に辛い。

 

●障害の人と関わることに抵抗がありましたが、フラットな関係を気づくことが相手にとっ て大切なことだと共感を持ちました。国のルールや決まり事にとらわれて、国に従って生 きているが、その環境にとらわれないで自分の生き方をしていることだと考えた。

 

●障害を持ってる人がいなくなると今ある社会のいいところがなくなると思った。例えば点 字ブロックや音の出る信号機、義足など障害のある人がいるから生まれた物がなくなっ てしまう。障害者に対する優しさも生まれてこなくなり、その人に対する配慮もなくなる。

 

●障害者がいなくなってしまうと面白さがなくなってしまって楽しいことが楽しくなくな ってしまうのでいてくれた方がお互いに言葉を教え合ったり、助け合ったりなど、コミュ ニケーションをとることができるのでいいなと考えました。

 

●障害者がいるからこそ、学べることなど、世界が広がる、いたほうが得と言うのがすごく 共感できました。自分よりできないことがあったり、逆に飛び抜けて何かが得意だったり、 みんな違って、個性があっていいよね、って私たち健常者が救われる分もあると思うし、 人と関わることの、視野が広くなったと感じます。

 

●やまゆり園事件の話を聞いて、高崎さんは「障害 者がいなくなったら」と言う話をしていて、思いやりの心、個性があっていいよねと言う 気持ちがなくなってしまうと言う話にすごく納得ができました。障害のある人がいるか らこそ、人を思う気持ちが持てると思うので、すごく、いる意味を考えさせられた時間で した。だから、保育園や、幼稚園にも障害この子はいて、たくさんのことを教えてくれる のではないかと考えます。

 

●障害者だからといって特別差別をしたり気を使うことはいらないということ。普通にいつ も通り接して生きていくことが大切だということに気づけた。新しい価値がうまれるた めに、来週の授業で関わりを意識してみたい。

 

●障害者だから気を使って関わる訳ではなく、フレンドリーに話しかけて楽しく関わってい るという話を聞いて、素敵だなと思いました。

 

●障害者には負の面があるのに、心がぷかぷかになる理由が関わりをもつ機会がすくないか らなんでだろうと思った。その疑問を実際に関わりを持ち自分自身で感じ、解決したい。

 

●障害者に対して偏見を持っていましたが、今日の映画を見てお話を聞いて、障害者という 枠が設けられているだけで一人の人として存在していて、単なる個性なのだということ に気付かされました。

 

●障害者の方と接することで心がぷかぷかすると言っていたことに共感した。障害者の方と 接すると人と接するときに余裕が生まれたり、障害者の方は素直なのでとても褒めてく れるから

 

●普通の人は常識の中で生きていて生きにくい社会だが、障害者の方の柔軟な考え方、私た ちよりもっと楽しく自由な生き方をしていて私たちは狭く生きにくい社会で生きていた んだなと共感をしました。

 

●毎回気を使っていたけど、普通の友達のように接することがいいのだなと学びました。

 

●話の中では無いのですが、話している雰囲気を感じて、いい意味で本当に特別扱いをして いないとおもいました。この人だからこれをしなければと思っている感じが全く無く、こ んなんで良いでしょ、大丈夫でしょ、と対応していることが話している中で分かりました。障がい者と関わったことがあまりないですが、本当に楽しそう、楽しんでるなっておもい ました。

 

●これからの生活の中で、障害者の方と関わる機会があったら高崎さんの話を聞いたことを 活かして、接して行ければなと思いました。

 

●ぷかぷかさんの映画を観て、笑顔が素敵で一人一人のパフォーマンスを大切にし、排除せ ず戸惑いはあるだろうけど 1 人の人として関わり彼らも自由に楽しく生きていてすごく 素敵だなと感じました。私は、障害の人は気にさわることを言ってしまったら癇癪を起こ してしまうイメージがあり一線をおいていましたが、映画でイメージが少し崩れお話を してみたいなと思いました。次の活動楽しみです。

 

●ミモザの商店街の道を歩くとよくぷかぷかという文字を見かけます。1人で行ってみよう という勇気が今まで無かったけれど今日の映画やお話を聞いてとっても興味が湧いたの でいつか行ってみたいと思いました。

 

●学童で働いていますが、加配児童(障害者、グレーゾーン)の子に悩まされています。攻撃 的な面や思い通りにいかないと怒り出すところなどがあり正直どうしていいか分かりま せん。フレンドリーに関わっているつもりではありますが叱っても聞いてくれないこと が大半です。高崎先生としてはどのような対応をするべきだと思いますか、教えて頂けた ら幸いです。

 

●去年の文化祭ではぷかぷかさんのクッキーを買ってとても美味しかった記憶があります。 ぷかぷかさんとの関わりを楽しみにしています。

 

●最後の問いかけで、障がいを持つ方がいなくなるとどうなるかを考えたとき、社会全体の 許容範囲が狭くなりどんどん求められる規範意識が高くなっていくような、固定観念の 増えた凝り固まった社会になっていくのではないかと思いました。私たちにとってもど んどん暮らしづらい、息苦しい社会になり、障がいを持つ方のいる世界の方が全員が楽し める世界なのかなと考えました。

 

●規範に縛られているのを解かれたというお話を聞き、人 間は自分と違うもの、分からないものを怖がって避けるところがあるのかなと思っているのですが、その違うものになること、自らの規範から外れることも怖いのではないかな と思いました。その恐怖心すらも解いてくれるような、朗らかなところがぷかぷかさんに はあるのかなと思いました。

 

●社会から障害者が居なくなったら確かにミスが減ったり障害者を支えてる周りの人の負 担が減ったり苦しむ人が居なくなって平和になるかもしれないけど障害者が居なくなっ たら個性がなくなり社会は楽しくなくなったり光が無くなるのかなと思いました。

 

●障がいがあろうがなかろうが、最近はネットで見えない人を攻撃して、最終的には自殺ま で追い込んでしまうこともあるから、障がいがあるから差別されると言うよりも、自分を 中心とみて周りに異質な存在がないかを自ら探して自ら差別してるんじゃないかと思った。

 

●接客マニュアルの話で、障がいのある方はマニュアル通りではなく自然体が良い。として いて実際自由に接客することてファンもできたと聞き、これは障がい者に限ったことで はないのではないかなと感じました。障がいが無くても得意不得意はあるし、こなせるか らといってマニュアルに縛られることがその人を苦しめないとも限らないので、自由な 姿で生活をして良い場がもっとあって良いのになと感じました。もっと固定概念や常識 に縛られず髪色、髪型、服装、行動、態度など自由に過ごせたら心が軽くなる気がしまし た。

 

●障害者について偏見があったのですがその偏 見が段々と無くなってきました。障害者として私たちが見るのではなく 1 人の人間とし て見ることで楽しく関わることができると思いました。

 

 

写真は翌週のものです。

 

第8期演劇ワークショップの記録映画を上映します

来年1月13日〔月・祝〕午後2時から緑公会堂で第8期演劇ワークショップの記録映画を上映します。

www.youtube.com

 

 ぷかぷかさんたちと一緒にワークショップやることで、まわりの人たちがどんどん自由になっていく様子がよくわかります。

 人が自由になるって、そう簡単なことではありません。でも、ぷかぷかさんと一緒にいると、それがいとも簡単にできてしまいます。これってなんかすごいことじゃないかとあらためて思うのです。何よりも彼らといっしょにやると楽しい!

 彼らといっしょに生きることの意味がここにあるように思うのです。

 

 

 みんなが自由になれる場だからこそ、そこから素敵な作品が生まれます。誰かが筋書きを書いて、その通りに演じる、といった芝居ではなく、みんなが思っていることを寄せ集め、それを演じたり、意見を言い合ったりする中で、少しずつ芝居が形作られていきます。

 いろんな人がいるから面白いものができあがります。だからひとりひとりが大事。障がいのある人もない人も、みんな大事。そのことが素直に伝わってきます。

 ぜひ見て下さい。

 

 

緑公会堂の場所はこちら

www.midori-ph.jp

 

 ゲストにこの映画を作った内田英恵さんと、第9期演劇ワークショップの記録映画撮影中の信田眞宏さんをお呼びし、高崎も入れて、演劇ワークショップの記録映像を作る意味、どうして彼等に惹かれるのか、彼等といっしょに生きる意味などについてトークセッションを行います。

 

★参加費:800円

 

1月26日(日)には第9期演劇ワークショップの発表会がみどりアートパークホールであります。最後の演劇ワークショップになります。なのでぜひ見に来てください。

midori-artpark.jp

 

 問い合わせはtakasaki@pukapuka.or.jp 高崎まで

北海道・中頓別で上映会、ワークショップ、討論会

北海道中頓別で、上映会、ワークショップ、討論会をやります。

 

 中頓別で上映するのはこの映画

 https://www.youtube.com/watch?v=7N_u3jhjORs

 

 企画した植村さんは北海道大学大学院にいるとき、『ぷかぷかな物語』を読んで感動、ぷかぷかで2週間ほど過ごしました。その時の話。

www.pukapuka.or.jp

www.pukapuka.or.jp

 

中頓別はここ

https://www.google.com/maps/place/%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E6%9E%9D%E5%B9%B8%E9%83%A1%E4%B8%AD%E9%A0%93%E5%88%A5%E7%94%BA/@44.7864655,142.3877697,8.94z/data=!4m6!3m5!1s0x5f11e3832286da31:0xd3950fcc7ccd7daa!8m2!3d44.9697714!4d142.2867478!16zL20vMDUxbWZz?entry=ttu&g_ep=EgoyMDI0MTAyMi4wIKXMDSoASAFQAw%3D%3D

 

あなたのところでも、ぜひ上映会、ワークショップ、討論会を企画してみてください。心と体がほっこりほぐれます。新しい出会いがあります。思考の幅がふっと広がります。   問い合わせはtakasaki@pukapuka.or.jp

糸島でのディスカッション

ディスカッションのまとめ

編集

先日九州の糸島でやったワークショップのディスカッションのまとめです。

itoshima-jidoclub.com

 

機会がありましたらあなたのところでもぜひ上映会、ワークショップ、討論会の企画を立ててください。

新しい演劇ワークショップの記録映画の予告編はこちら

www.youtube.com

 

 

糸島でのワークショップはこちら

www.pukapuka.or.jp

第9期演劇ワークショップ3回目(2024/10/19)

2024年10月19日ぷかぷかワークショップ

 

恒例の【ネーム・ウィズ・アクション】からスタート!

 

【体の状態チェンジゲーム】

お部屋を4つに分けぐるぐる歩いて、それぞれ線を越えたら体の状態が変わるゲーム!

  • 軽くなる
  • 重くなる
  • ペンギンみたいになる
  • 踊りだす

 

【あみちゃんとうたの練習】

「あさの曲がり角」

www.youtube.com

 

【よっしーの作品鑑賞】

プロジェクターで作品を改めて見る。

何回見ても色んな発見が!

 

【劇を作ってみよう!】

前回チョイスした6つの場所からもう一度お話を作ってみよう!

 

●幽霊外神(しおりん・ちーやん・ふたみん・とくはらさん・なおみさん)

幽霊外神に猫(ふたみん)がやってくる。鳥居の前で犬に変わる。

鳥居をくぐり、奥に入っていくと、幽霊(とくはらさん、なおみさん)がふたみん犬に「金くれ~金くれ~」と襲いかかる。ふたみん犬は鳥居の外へ逃げ出す。追いかけようとするが、幽霊は鳥居の外へ出られない。幽霊は鳥居に「どうしたらでられますか?」と質問。するとしおりん、ちーやん扮する鳥居はさかさまになる。幽霊は鳥居を飛び越えることができ、ふたみん犬を捕まえて、再び鳥居の奥へ。しかしふたみん犬はお金がなかった!鳥居のしおりんが「金がない代わりになにかやれ」と言うと、ふたみん犬が踊りだし、幽霊も鳥居もみんな一緒に踊りだす。鳥居と幽霊たちに見送られ、ふたみん犬は無事幽霊外神から帰っていく。

 

●泣いているぶたさんと人だかり(こんさん・かーくん・こまねっちさん・あさちゃん・あづみちゃん)

木になったみんなを、清掃員(あづみちゃん)が掃除をしている。そこへサラリーマン(こまねっちさん)登場。清掃員は「こんにちは、お久しぶりです。」と挨拶。ぶたさん(こんさん)が歩いてくると、おばけ(あさちゃん)が「うらめしや~」と襲いかかる。寝そべっていたかーくんが持っていたピストルでおばけを攻撃。撃たれたおばけは助けを求める。清掃員が撃たれたところを掃除してきれいにしてあげる。すると、おばけの傷が治る!復活したおばけは再びみんなに襲いかかる!みんな逃げまどう。怖くて泣いてしまったぶたさんの涙が辺り一面にたまり海になり、みんなで泳いで逃げる。

 

●観覧車(ばっさー・松井さん・ゆみっち・いっしー・ももちゃん)

みんなで輪になり、回る。

「この観覧車は、あなたの行きたいところにどこへでも行ける観覧車です。」

「次は渋谷~渋谷~」渋谷に到着。ドアが開く。

ハチ公に扮した松井さんとゆみっちが立っている。「かわいいな~」と近づくばっさー、ももちゃん、いっしー。帰ろうとした時、ハチ公が動き出しばっさーに襲いかかる。

「怖いから次へ行こう!」と退散。

再びみんなで輪になり、回る。

「次は新宿~新宿~」新宿に到着。ドアが開く。

ヨドバシカメラ♪の歌。

ヨドバシカメラへももちゃん(母)、松井さん(父)、ばっさー(息子)家族が買い物へやってくる。ばっさーは最新のiPhoneが欲しいというが、父の松井さんにだめだと言われる。それでも店員のいっしー、ゆみっちにおすすめを聞き、自分のお小遣いでiPhoneを買ったが、それを父の松井さんに壊されてしまう。

再びみんなで輪になり、回る。

「次は東京~東京~」東京に到着。ドアが開く。

会社員のゆみっち、いっしー、ももちゃん、ばっさーがパソコン仕事をしている。

社長の松井さんが監視している。ばっさーが居眠りしてしまうと、松井社長に背中を叩かれる。

再びみんなで輪になり、回る。

「次は新橋~新橋~」新橋に到着。ドアが開く。

社長も交え、会社の人たちみんなで「カンパーイ!」

 

●緑のおじさん(高崎さん・横山さん・みわっち・にらさん)

みわっち、にらさんがラーメンを食べに行く。

調理人の横山さんが「へい、らっしゃい!」と出迎え、ラーメンを作る。見事な湯切り。ネギを切り、チャーシューも添える。

そこへ疲れた緑の変なおじさん(高崎さん)がやってくる。みわっちに「かわいいね~」と近づく。みわっちは緑のおじさんをパンチ!

緑のおじさんは謝り、「家へ来て!ごちそうします。」とみわっち、にらさん、調理人を招待。

怪しみつつもついていくと、部屋があんまり汚いので、みんなで掃除を始める。緑のおじさんの屋敷がとてもきれいになった!「せっかくだからパーティーしよう!」

ドレスアップしたみわっちが改めてやってくる。クラッカーを鳴らすと、中から大蛇が!

みわっちに襲いかかる!そこへ、スーパーマンになった横山さんが現れ、大蛇を月の裏側まで吹っ飛ばす!

 

●ダルマ(せつさん・大田さん・かずさん・あいさん・セレン・よっしー)

お福母さん(かずさん)一座の朝。

親父(大田さん)とダルマ犬(せつさん)が散歩に出かける。

一座の稽古が始まる。まずはよっしーマジシャンが、マジックを披露!

親父とダルマ犬帰ってくる。

続いてあいさんがしゃぼん玉をたくさん飛ばす。人も入れる大きなしゃぼん玉も作り、一人一人をしゃぼん玉の中に!

続いてセクシージャグラーセレンが「かわいくてごめん」を踊る!

続いて歌手の人!…と思ったら歌手の人がいない!親父とダルマ犬が探しても見つからない!みんなで探しに行く。

 

 

●魚がいるところ(はるちゃん・ハヤちゃん・春野さん・ひかりさん・りえっち)

春野さんが、クラゲ(ハヤちゃん)に魂を入れる。すると、クラゲが動き出し、踊り出す。続いてはるちゃん、りえっちの魚姉妹に魂を入れる。すると魚姉妹は動き出す。お腹が空いた魚姉妹は食べ物を探していると、松ぼっくりを見つけ、食べる。そこへクラゲもきて一緒に食べる。そこへ隣のエリアのセクシー骸骨(ひかりさん)がまぐろを持ってきてさばいてくれる。みんなで食べる!するとクラゲがお腹を抱えて倒れてしまう!心配して駆け寄る魚姉妹とセクシー骸骨!クラゲは「食べ過ぎた…」「食べ過ぎかい!」

こうして今日も海の世界は平和に過ぎていく。

 

 

【あみちゃんとうたの練習】

「すたこら階段」

 

お昼休憩

 

【あみちゃんとうたの練習】

「ねむり」「テトのぱんはあ」「すたこら階段」

www.youtube.com

 

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 今回最後のワークショップになります。最後だからといってごちゃごちゃ話をせず、

 「やぁやぁやぁやぁやぁ げっぷひとつで おしまい!」

なんて感じでさらっとおしまいにするのがぷかぷからしいかな、と思ったり…

 

 コーラ一本35円! ずいぶん古い話だなと思っていたら、この歌の楽譜見たら1968年に佐藤信さんが作った詩に林光さんが曲をつけています。1968年というのはタカサキが学生の頃で、その頃コーラが一本35円だったことを覚えています。京都の市電、バスが確か30円でしたね。学生食堂のランチは120円。

 

 

【劇を作ってみよう!パート2】

よっしーの作品には不思議な生き物がたくさん!それを元にお話しを作ってみよう!

 

●妖怪電車(せつさん・横山さん・あさちゃん・いっしー・大田さん・ゆみっち・ももちゃん)

ミイラの運転手(横山さん)にやまんば(せつさん)が発車時間だと伝える。行先は死神山。

まずは「幽霊外神駅」花子さん(あさちゃん)が乗り込む。

次は「目目連駅」電車は雲の上にのってるからぶれやすい。化け猫ブラザーズ(いっしー・大田さん)が乗り込む。

次は「すたこら階段駅」透明人間シスターズ(ゆみっち・ももちゃん)が乗り込む。

妖怪電車は進む。が、なかなか死神山に着かない…ようやく見えてきた!到着!

妖怪電車についている記念撮影タイム。みんなで妖怪ポーズ!写真は妖怪郵便で郵送。

   

 

●龍と花火(しおりん・よっしー・ハヤちゃん・かーくん・こうさん・ようくん)

よっしー、ハヤちゃん、かーくん扮する龍が登場。しおりん、こうさん、ようくん扮する花火が上がる。龍が花火を食べる。富士山の周りを龍がぐるぐるまわる。おめでたい!

最後に龍が口から火を噴く。

 

●とげとげおばけと耳の柱妖怪(ばっさー・あいさん・にらさん。澤野さん)

みんなで一列に並び、それぞれが手を色んなところから出しとげに見立て、とげとげおばけを表現。今度は大きな耳が登場。何か言っている。「耳が痛い」「なんか聞こえる」「ミミガー」「馬の耳に念仏」「耳毛」「耳垢」「耳鼻咽喉科」「壁に耳あり障子に目あり」「外耳炎」…

すると、何か物音が!「誰か来た!」耳たちは柱に戻る。

 

 

●目目連と百目ロボット(はるちゃん・こんさん・みわっち・りえっち・ふたみん・セレン・かずさん・こまねっちさん・松井さん)

ごはんを食べてお腹いっぱいになったはるちゃん、みわっち、りえっち、ふたみん登場。

すると謎の少女セレンが現れ、無言で指を差し、こっちに来てと言うかのように誘う。

そこに目が迷路になった百目ロボットが登場。4人は迷路に入ってみる。セレン少女にいざなわれ、無事ゴールしたが、急に目が痛み出し、4人の目も大きくなり妖怪のように!

困っていると今度は目目連の神社が現れる。ふすまが開く。4人は中に入り、「元に戻してください」と神様にお願いする。神さまになったセレンが現れ、4人の目を元に戻す。戻った4人は喜ぶ。

 

●魔女と仲間たち(高崎さん・ひかりさん・ちーやん・春野さん)

魔女(ひかりさん)が寝ているところへ、お腹を空かせたライオン(ちーやん)がやってくる。

魔女が魔法をかけると、ライオンはエアロビを踊りだす。魔女も一緒に踊る。そこへなぜかウルトラマン登場。ライオンにパンチ!魔女にもパンチ!魔女はバリアでブロック!ウルトラマンはいろいろ攻撃するが、魔女には敵わず、その場に倒れ込む。

 

振り返り。終了。

 

参加した人の感想

◎午後の歌からの参加となり、すたこら階段の詩を初めて聞きましたが、このタイトルと歌詞に惹かれました。
コカ・コーラのんでゲップしておしまい!
最後だから、それでおしまい!で閉めるのですね、なるほど~!!と思いました。
でも、コカ・コーラには少し違和感を感じました。巨大なグローバル企業の超メジャーアイテムがでてくることに、私のイメージするNPO法人ぷかぷかさん(高崎さん)とは、なんだか微妙にしっくりこないな、と感じました。 最後の演劇なのにコカ・コーラのんで=グローバルを許容して、おしまいって捉えられなくもないかなとも感じたので、
すたこら階段の歌詞をじっくり見直したくて検索してみました。そうしたら、3番まで歌詞があって府に落ちました。3番こそがこの歌の本質で、すごくカッコイイ詩でした。出来たらみんなで3番まで歌いたいなあと思いました。
 
◎寸劇の発表のあとの感想を言い合う場面では、ネガティブな評価はしなくて、ここが良かったです、ここが面白かったです、など肯定的な感想ばかりだったことがとても良いと感じました。自分たちが楽しむワークショップですし!
 
◎一緒に参加した長男7歳は、今回もとても楽しそうでした。かたや次男4歳はというと、赤ちゃんの頃から兄の訓練会に付き添いしていて、次男はそんな兄や兄の周りの障碍のあるこども達をみてきてはいるけれど、このワークショップで大人の障がいの方に初めて接したんです。
普段の暮らしでは殆ど出会ったことがない人たちで、(時々叫ぶとか、独り言を大きな声でいうとか、目線が合わないとか、ずっと真顔とか) 自分の知っている大人とは何かがちがくて、怖いと感じたんでしょうね。来てそうそう帰りたいと言いました。前回もそうでした。
でも1つ年上の女の子が参加していて、
その子が既にこのワークショップに溶け込んでいたから、弟も徐々に中に入れました。
弟にとって彼女はすごい影響力だったと思います。
が、ちょっと怖い人たちが、妖怪を演じていると、それはそれは怖くて仕方がないらしくて、寸劇発表のシーンでは怯えていました。
それでも、家に帰ってきて、
今日も演劇楽しかった~!!と兄弟2人ともいうんで、不思議だなあと思います。
知らないから怖く感じてたけど、慣れればそんなに怖くなくなったっていうことを実感してくれていたのなら嬉しいです。
 
●午前中の歌から参加できました。 毎年思うことですが、歌が素晴らしくて、日本語ってこんなに美しいのだなぁと思いながら歌ってます。 まどみちおさんのねむりの詩も、コカコーラの歌もどれも素敵で、5歳の娘と歌えるところも、また嬉しいところです。 ぷかぷかの皆さんがいつも名前を呼んで気配りしてくれるので、娘もすんなり溶け込めます。 最も、皆さんには気を配ると言う意識なく自然にされてるのだと思いますが。 チームに分かれての演劇では、ヨッシーさんの作品のある場面だけの画像で、物語を作りました。ヨッシーさんと同じチームでしたので、ひとつひとつの人形の設定など細かく聞くことができました。 細かい部分にも設定があり、いったいいくつの物語が作品にもめ込まれているのか!?と、感動しました。 マジシャンになったり、眼になったり、表現することが、ぷかぷかさんと一緒だととても素直にできる気がしてます。 ぷかぷかさんなしにこんなに楽しく演劇ができるのだろうか?と考えることがありますが、やっぱりいないと楽しく無いなぁと思います。 また次回も楽しみです。
 

 

オペラシアターこんにゃく座「すたこら階段」。一緒に入っている「ボレロ」最高におもしろい。

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芝居小屋

養護学校で文化祭期間中、プレイルームを占拠して『芝居小屋』というみんながハチャメチャに自由になれる場所を作ったことがあります。それまで文化祭の舞台でチマチマと芝居をやっていましたが、なんとも盛り上がりに欠けていました。

 夏休みに出かけたフィリピンで、役者もお客さんも一緒になって芝居を作り出すような、そんな場に出くわし、いたく感動。これはぜひ学校でやりたいと思って作ったのが『芝居小屋』。これは芝居をやる人、見る人、というふうに分けないで、みんなで一緒になって芝居を楽しむ熱い空間を作り出そうという試みでした。

 

 最初にやった芝居は『かいぞくジェイクがゴンゴンすすむ』。気合いを込めたせいか、すごいタイトルに。たまたま『かいぞく太っちょジェイク』という絵本があり、それを元に作った芝居です。

 

 

お客さんといっしょにその場で作る、なんて私自身やったことがなく、ドキドキしながらのスタートでした。 

 

 海賊のお話なので、舞台は海。模造紙を30枚くらいつないで、フィンガーペインティングで海の絵を描きました。その細長い海の絵を『芝居小屋』の壁をぐるっと一回りするように貼り付けました。部屋の真ん中に座ってぐるっと見回すと、もうそれだけで海の真ん中にいる気分。耳を澄ますと「ザザザザ〜ン、ザザザザ〜ン」と波の音が聞こえてきそう。お客さんにその気になってもらうには、こういう仕掛けがすごく大事。

 海の雰囲気がいっぱいの中でまずはお客さんに波になってもらいました。

 「ザザザザ〜ン、ザザザザ〜ン」「ザザザザ〜ン、ザザザザ〜ン」

 お客さんの体が気持ちよさそうに揺れます。何度も何度も繰り返します。波が大きくなったり、小さくなったり。それにあわせて声も体の動きも変わります。

「ザザザザ ザブ〜ン!」「ザザザザ ザブ〜ン!!」「ザザザザ ザブ〜ン!!!」

と、声も体の動きも大きくなって、大きな波がやってきます。

 「陽はサンサンと照り、海はきらきらとまぶしい…」とか何とかいいながら

 「あっ! トビウオ! 」

と叫びます。お客さんの誰かを指さし

「はい、あなた、トビウオです。ピョ〜ンと飛びます。」

「さあ、いいですか。せ〜の、ピョ〜ン」

というと、お客さんはほんとうにピョ〜ンと飛んでしまうのです。そういう雰囲気が「芝居小屋」にはあったのです。

「あっ、今度はイルカだ!」

っていうと、イルカになって飛ぶ人がいました。

 そんな中、海賊船がゴンゴンと登場し、お芝居が始まります。波や魚をやったお客さんは体もあたたまり、芝居への集中力が違います。途中、風が吹いてくると、お客さんは風になり、嵐になり、雷になります。

「ビュ〜ン」「ビユ〜ン」

「ピカピカッ!」「ぴか!」

「ゴロゴロ!」「ゴロゴロゴロ」「ドッカ〜ン!」

なんとこの芝居40分もあって、役者もお客さんもくったくた、汗びっしょりになって楽しんだのでした。私自身は半年分をいっぺんに生きた気がしました。

 

 どうやったら場が動くのか、を体で知ることができた貴重な体験でした。これが元で、数年後には体育館のフロアを舞台にして、全校生で芝居をやったのでした。

 

この時の話は『街角のパフォーマンス』という本に載っています。

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ぷかぷかのアート屋わんどで販売しています。

糸島でワークショップやった感想が上がってきました。

糸島でワークショップやった感想が上がってきたので紹介します。

 

●自分のよろいを脱いだ感じです。

 ★短い時間でしたが、そんな風に感じてもらえてうれしいです(高崎)

●映画は参加者のみなさんの笑顔がよかったです。

●心も体も柔らかくなりました。まだ照れくささがありますが。

●なかなか大勢で動物になりきって表現することがなかったので楽しかったです。言葉は人間が持つものなので大事に使っていこうと思いました。

●映画はぷかぷかさん達の純粋な喜びや、挑戦する姿勢に胸を打たれました。スタッフのよりそいと、ぷかぷかさんの持つあたたかさやユーモアの存在が、社会にとってどれほど大切かを改めて実感させられました。

 

 

●少しずつ解き放たれるのを感じました。一緒に何かをすることが大切ですね。

●ワークショップを通じて、特別扱いされることなく、いっしょに交わり、最後まで達成させる大切さが実感できました。自然と笑顔と笑いが起きて、まわりの人たちにポジティブな影響を与え、非常に感動的な体験でした。

●映画はキャプションの言葉にひかれました。

●ディスカッションではゆったりと語ってくださる言葉が心にしみました。

●人前で何かをすること自体がとても苦手だが、今日はなんだかリラックスして参加できた。

●映画はみなさんが楽しく自分たちで考えながら芝居を作っていく姿がとても印象的でした。

●ディスカッションでは、ついついルールにとらわれてしまうが、常にどうしたらみんなが楽しくなるか、いつも考えられていると強く感じました。

 

ムンク「叫び」をやってみる

 

●このような全員参加型の学習会、とてもおもしろいと思いました。

●ディスカッションでは、高崎さんの熱い思いや、ぷかぷかさん達との共生についての考え方が深く語られました。「ぷかぷかさんたちがいることで社会全体が豊かになる」という視点を強調されていたところは考えさせられました。

●映画は、なるほど、このように劇をみんなで作り上げるんだなーと感動しました。

●ぷかぷかさんというあたたかい響きが素敵だなぁーと思います。高崎さんの感性、すばらしいですね。

●ゆるやかな時間が過ごせて、豊かな気分を味わえました。

●映画は人が集まって作品を紡いでいく自然な姿を見た気がします。

●ディスカッションは、まったりとお話が聞けました。

 

ライオンをやってみる。ライオンの鼻先にチョウチョが飛んできました。何が起こったでしょう。

 

●経営がうまくいかないとき、クレームが多いとき、困ったことが起きたとき、どのような信念で進めて行かれたのか聞いてみたかった。

●子どもたちが自由に表現、表出できていたことに感動したし、関わる大人のあたたかさがありがたかった。

●映画は、障害のあるなしにかかわらず、いろんな人が交流し、共に生きてる姿、互いに支え合う姿に、そうありたいと思った。

●ワークショップは来場した方々と、その場でお題について考えるというとても貴重な機会でした。また経験を積みながら、子どもへの理解を深めていきたいと感じました。

●映画は伝えたいことがはっきり伝わった。活動の理解が深まり、自身の仕事場とはまた違った方針の活動内容に「はるほどな」と考える時間を作ることができました。

●ディスカッションは映画やワークショップの気になるところの補完となっていて、学習の理解が更に深まりました。

発達障害の子どもにとっては、聞く言葉は流れていってしまうので、詩の朗読は手元に文字が書いたものがある、ルビが大きく書いてあるものがあるとよかった。

●身体を動かしての表現は、他の方といっしょに取り組めて楽しそうだった。

 

(子どもたちの感想)

●(ムンクの叫びをやるとき)へんなかおをした。ムニューって。

●げきのれんしゅうをしてみたい。

●ひとりでマイクを持って、ふろふきのところを読んだ。はじめははずかしかったけど、小さい子たちが見ているので、お兄さんらしくと思ってがんばったらできた。

●映画見たらみんな楽しそう。僕も劇か出し物をしたくなった。

●ワークショップはたのしかったです。えいがはむつかしかったです。

●こえをだした

●おにいちゃんとよんだ

●はじめははずかしくてうしろにいた。スタッフさんが「できるよ、いっしょにしよう」といってくれたらできた。小さい子がぼくのまねをしていっしょに表現してくれた。

●お父さん、お母さんも来ていて、「いいえいががみれてよかった」といった。ぼくもゆうきをだして、げきをしてみたいと思った。

●参加していないけど、人と密着して、少しいやでした。

●えいががたのしかった。

●ディスカッションでは、いろんなことがしれていいとおもいました。

 

糸島からの報告

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北九州でワークショップ

 北九州でワークショップやってきました。北九州とつながりができたのは障がいのある子どものことで思い悩んでいた頃、ぷかぷかのブログに出会い、希望を見つけて一家4人で北九州からぷかぷかまでやってきた(もう十年くらい前)ニシヤマさんのおかげ。

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子育てにぼろぼろだった頃、高崎さんのブログに出会いました。「60才にして、こんなに楽しい日が来るとは思わなかった」と。障害のある息子と居てこんなに楽しいと言える日が来るのか、という衝撃。高崎さんってどんな人?ぷかぷかってどんな所?生きてていいんだ、そのままでいいんだと思えたのもぷかぷかさんに出会えたから。私が「ぷかぷかフェスタ」を始めたのも、ぷかぷかさんのように地域を耕したいとの思いから。ぷかぷかな世界はいくつあってもいいからね。

以前読んだ高崎さんの著書『街かどのパフォーマンス』に、養護学校の子ども達は卒業してもほとんど行くところがないってくだりがあって、そこに出てくる「香蘭」のオヤジの話、「たとえば、自分ちの玄関先をちょっと改造してですね、テーブルを二つぐらい入れますね。台所にもちょっと手を入れて、、お母さんと子どもが二人して働けるラーメン屋くらい、その気になればすぐできるんですよ。ただ、その気になるのがなかなかムズカシイようですね。」それを読んだ時、退職金をはたいて子ども達の居場所をつくった高崎さんと、たまらない笑顔で働くぷかぷかさんから希望をもらって、私達親が何もしないではいられないでしょう!って笑。

●●●

 今回ワークショップの企画を引き受けてくれたのは北九州八幡にあるNPO法人わくわーく。心に病を抱えた人達の居場所を運営しています。

   

 

 最初にぷかぷかの演劇ワークショップの記録映画を上映

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 映画を見たあとは1時間ほどの演劇ワークショップ。

 体でいろんなものの形を作ります。

 ライオン

 

 宮沢賢治の作品『月夜のでんしんばしら』ででんしんばしら達が夜「ドッテテ ドッテテ ドッテテド」と歩き出すのですが、その歩き方をみんなにやってもらいました。歩きながら、今、何をしてるんだろう、と考えます。そこへ耳の遠いおじいさんがやってきました。何が起こったでしょう…。という風にお話しをいろいろ作りました。

 

 

 

 お話作りのあとは詩の朗読。長田弘さんの「ふろふきの食べ方」です。

 詩は事前に書いていただきました。

 

 

冒頭の「自分の手で、自分の一日をつかむ」の言葉の下に大きな手がかいてありました。

 

 

 どんな思いでこの手をかいたのだろう。思いがビリビリ伝わってくるような大きな手。

 「自分の手で 自分の一日をつかむ」

 簡単なようで、むつかしい。でも、この言葉をなんとしても受け止めたい。その思いがこの手からあふれ出てるような…

 

 こんなふうに、ふだん表に出ない思いが、目に見える形になるのが演劇ワークショップのおもしろいところ。

 

  詩を朗読しました。詩を誰かの前で朗読するなんて、みんな初めての体験だったので、ドキドキしながらの朗読。でもいい経験だったと思います。大きな手をかいた人はどんな思いで読んだのだろうと思いました。

 

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参加した人達の感想

●ワークショップして実際の気持ちが体で表現できてよかったです。

●「フラットな関係を築いていく」というのがなかなか… 

●自立を応援する難しさを感じつつ、無意識に区別しているのかなぁ、と思うところもあり…

●ワークショップでは「正解」がないところで自由にできた。自分を解放できると感じました。

●ドキドキしましたが、とても楽しかったです。知らない人とつながるって、おもしろい経験でした。映画も楽しそうで、最初から見られなくて残念でした。映画のあとのお話もとても参考になりました。わくわくするような企画、ありがとうございます。

●フライヤーの「みんないっしょに生きていった方がトク!」という一文に引かれて参加しました。上映会もワークショップも話し合いも、ふだんの生活の中でなかなか経験することがないので、よい経験でした。ワークショップは初めての経験で、苦手意識もありましたが、演劇の持つ力をあらためて感じることができました。

九州・糸島でワークショップ

九州・糸島でワークショップやりました。その記録です。ふだん経験できないような素敵な時間をみんなで共有できました。機会があればあなたのところでもぜひやりましょう。連絡いただければ出かけていきますよ。takasaki@pukapuka.or.jp  まで連絡ください。

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