ぷかぷか日記

はらはらドキドキのパン教室

 ①バターロール  ②肉まん  ③ピザ  ④あんパン  ⑤タタンタルト    ⑥ミネストローネ 

 調理室のテーブルは4台なので、みんなで丸くなって、1,2,3,4と番号をいい、4グループに分かれました。それぞれ①のテーブルはバターロール、②のテーブルは肉まん、③のテーブルはピザ、④のテーブルはあんパンを作りました。

 生地をこねるのに計量も入れて約30分。こね上がった生地をオーブンに入れ、1次発酵の間に①のテーブルはミネストローネ、②のテーブルは肉まんの具、③のテーブルはピザソースとトッピング、④のテーブルはあんことタタンタルトをそれぞれ作りました。

 肉まんの具、あんこはそれぞれできあがった量を量り、パン生地をだいたい32個ぐらいに分割するので、1個あたりに入る量を計算します。肉まんは35グラム、あんこは45グラムずつはかって、バットに分けておきます。こうすれば成形がとても楽になります。

 1時間ぐらいたって、1次発酵が終わり、発酵した生地を分割します。ピザは100グラム、バターロール、肉まん、あんパンは50グラムずつ分割します。

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 ピザは分割してすぐに麺棒で四角にのばし、オーブンの天板に乗せ、手製にピザソースを塗り、刻んだタマネギ、ピーマン、シーチキン、チーズをのせ、230度に予熱したオーブンに入れます。

 ほかの生地は10分ほどベンチタイムを取ったあと、成形に入ります。肉まんの具、あんこはバットの上に分けて並べてあるので、成形がとても楽です。みんなとても楽しそうです。肉まんは成形したあと、せいろに並べ、室温で2次発酵。バターロール、あんパンは天板に並べ、オーブンで2次発酵。 

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 ピザが焼き上がります。タタンタルトも焼き上がります。

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 12時20分まで2次発酵をし、バターロール、あんパンをオーブンで焼きます。肉まんはせいろで蒸します。

 12時40分にはすべて完成。

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 今日のメニューはバターロール、あんパン、肉まん、ピザ、タタンタルト、ミネストローネ、紅茶でした。あ、3月14日に作ったクッキーもありました。

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 これだけの品目を、メンバーさん、地域の人たち、総勢22名で、寄ってたかって3時間くらいで作りました。ほんまにできるんかと、はらはらするところもありましたが、でもこの「はらはらするところ」が私は好きです。この緊張感があるからパン教室は楽しいんだと思います。

 

明日は何の日?

 「ねぇ、明日何の日か知ってますか?」

と、突然女性から聞かれました。慌ててカレンダーを見て

「えーと、あしたは3月14日でしたっけ。そうですね、あしたはマユさんとの面談の日ですね」

なんだかがっかりしたような感じが、集まっていた女性たちから、わぁ〜んと伝わってきました。

「あの、もっと大きなことですよ」

「大きなこと?」

カレンダーのどこにもその大きなことが書いてなくて、あれ、何か大事なことがあったかなぁ、と思っていると

「2月14日に渡したでしょ!」

「2月14日?」

ああ、そういえば女性陣で作ったブラウニーをもらったんだと、ようやく

「明日は何の日ですか?」

の意味を悟ったのでした。

すぐそばにいた男性のメンバーさんに、

「ねぇ、聞いた?、どうする?ほら、怖い目で見つめられてるよ」

とかいっても、全く意に介さない様子。周りに助けてくれる男性は誰もいません。

クッキーのレシピ本があったので、

「よし、明日楽しみにしててください」

と、大きなこと言ってしまいました。満塁逆転ホームランを狙おうと、その本を鞄に入れ、家で作戦を練ることにしたのでした。

 ところが、近々始まる「おひさまの台所」の図面の打ち合わせが夜の8時過ぎまでかかり、とても家で作戦練るような時間はありません。

 そのときに来ていた厨房機器メーカーの営業マンが、

「確定申告は15日までですよ、明日、明後日はめちゃ込みです。私は朝から会社休んでいきます」

 なんて話をしていて、そのことが何となく頭に残っていました。

 帰りの車の中で、マネージャーに

「明日、銀行に行ったあと、税務署に行きますのでよろしく」

といったあと、営業マンの言葉が頭に浮かび、税務署がめちゃ込みなら、午後のクッキーを作る時間に帰って来られないかも、と気づき、

「明日は昼までにかえって来れないかもしれないなぁ」

「クッキーはどうするんですか?」

「そりゃもう、そのときはマネージャーが作るしかないですよ」

「え?私が?」

「そう、それしかないです。でも、平気、平気、このレシピ本通りやれば、絶対に大丈夫。給食食べたあと、男連中集めてシャカシャカっとつくれば、1時間もかからないし、もし失敗しても、それはそれ、こういうことは失敗した方が楽しいって。失敗してもクッキーはクッキー、こういう感じの新感覚のクッキーなんですっていえばいい。要は男もがんばった、という姿勢を示すことが肝心。」

「材料は買ってあるんですか?」

「いや、さっき思いついたばかりだから、何も買ってないよ。薄力粉、菜種油、塩、メープルシロップがあればいいから、メープルシロップ以外はパン屋で集められるし、メープルシロップはこれから帰り道にスーパーで探して」

 と、レシピ本を渡して別れたのでした。

 たぶん、マネージャーは明日、悪戦苦闘します。でも、悪戦苦闘の中で、きっとすばらしい成長があります。

 

 「明日何の日か知ってますか?」

の一言から始まって、最終的に、おそらくクッキーなんて作ったこともないマネージャーがそれを引き受けることになるなんて、神様も予想しなかったに違いありません。しかも休みの日に趣味でやるのではなく、女性陣が待っている目の前で、いきなりぶっつけ本番の勝負に挑むのです。こんなに緊張感のあるわくわくするイベントは滅多にありません。

 仕事は今、ものすごく忙しいです。その忙しさをかいくぐって、こんな思いもよらない、わくわくするようなことができるのが「ぷかぷか」のいいところです。だから「ぷかぷか」は楽しいのだと思います。

 

 

 

 

お姉さんの絵

 毎日朝郵便局に売り上げを入金します。ケンさんと一緒に行きます。ケンさんは大きな声で挨拶し、窓口のお姉さんからスタンプ台を借ります。ケンさんは入金の用紙にはんこを押し、入金額を書いてくれます。スタンプ台を

「ありがとうございました!」

と大きな声でお礼を言いながらお姉さんに返します。最初の頃は大きな声にお姉さんもびっくりしていましたが、最近はすっかり慣れた感じです。

 今日はそのお姉さんの絵を描きました。赤い口紅がポイントです。めがねのお兄さんも一緒です。

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うれしいお客さん

 カフェの常連のお客さんからメールが来ました。

 

 「今日、久しぶりにカフェでゆったりとさせていただきました。

 テラちゃんが出してくれたパン皿のあたたかさ、を感じました。

 体調が今ひとつで、恥ずかしながら、今まで気がつかなかった小さくて大きなあたたかさをあらためて感じました。

 ありがとうございます。」

 

  うれしいですね。私なんかがもう感じなくなった「ちょっとしたあたたかさ」を敏感に感じ取ってくれるお客さんがいることが。テラちゃんに明日伝えておこうと思います。

 テラちゃんは先日、マザーズ(藤が丘駅前にある自然食の大きなお店)の社長が見えたとき、接客したのですが、一回で社長の名前を覚え、その立ち居振る舞いがえらく気に入られました。マザーズでぷかぷかのパンを販売しませんか、というお話だったのですが、その節はぜひテラちゃんに来てほしいとまでいわれました。利用者さんに対するこういう評価はとてもうれしいですね。

 

お天気ボード

 いつもお天気ボードを描いているケンさんが今日はお休み。毎日ホームページを飾っている楽しい絵がなくて、なんだか寂しいです。

 ケンさんの絵は見てるだけで楽しくなります。元気になります。幸せな気持ちになります。こんな人にはずっとそばにいてほしいなと思うのです。

 

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ブリジットバルドー

 のぼさんがすごい美人の絵を描いていました。

「誰を描いたんですか?」

「ブリジットバルドーです」

ずいぶん昔の俳優なので、若いスタッフはほとんど知りませんでした。

のぼさんはブリジットバルドーとオードリーヘップバーンが大好きで、何枚も描いています。

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プチギフト

 ぷかぷかで作ったプチギフトが結婚式で使われました。みなさんにとても喜ばれたようです。かわいいプチギフトから、ぷかぷかのあたたかなメッセージが広がっていくといいな、と思っています。

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テレビをしっかり見て

 shoheiさんは、いつも昼休み絵を描いています。だいたい1週間かけて1枚描きます。今日はこんな絵を描いていました。私なんかがぼんやり見ていたテレビを、shoheiさんはしっかり見ていたんだとこの絵を見て思いました。

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仕事との向き合い方が…

 ムーさんは以前やっていた仕事は涙が出るくらいつらかった、といってましたが、私が養護学校の教員やっているときは、

「仕事というものはつらいものだ」

と教えていました。今から思うと恥ずかしい限りですが、当時は仕事に対してそういうイメージを持っていました。ですから

「いろいろつらいことがあっても、仕事なんだからがんばりなさい」

などと無責任なことを生徒にいっていました。ムーさんもそんな教師の言葉を聞いて、涙が出るくらいつらいときも、黙ってがんばっていたのかなぁ、なんて思うと、本当に申し訳なかったなと思います。

 教員をやっていた頃は、仕事についてのイメージが、やはり貧しかったのだと思います。あるいは現場で仕事に向き合う卒業生たちを、丁寧に思い浮かべなかったということでしょう。

 ぷかぷかを始めてから、毎日卒業生たちを間近に見ていると、彼らにつらい仕事をやってもらうことは、やっぱりできないと思うようになりました。仕事が楽しくないと、毎日がつまらないよな、と彼らの目線で考えられるようになりました。

 

 一番決定的だったのは前にも紹介したミーちゃんの

「今は、まっすぐ前を向いて生きています」

という言葉でした。仕事がミーちゃんにそんな言葉を口にさせたのでした。

 

「仕事はつらいもの」「つらくても仕事は我慢するもの」

などといっていた教員時代の私に比べ、仕事との向き合い方が、なんて豊かなんだろうと思います。

涙の出るくらいつらい仕事

 ムーさんの面談がありました。ムーさんは2年前、ほかの事業所から移ってきました。そこではマスクの検品などをする事業所で、たくさんの量をこなすので、その分、ぷかぷかの倍くらいの給料をもらっていたそうです。仕事環境は厳しく、仕事中のおしゃべりはもちろん、よそ見も禁止だったそうです。養護学校を卒業する頃は、就労を目指し、仕事に厳しいその事業所を選んだそうです。

 同じことを繰り返す仕事は、知的障害の方に向いているとよくいわれますが、ムーさんにとっては、単純作業の上に、おしゃべりも、よそ見も禁止という環境のなかで、涙の出るくらいつらい仕事だったそうです。よそ見をすると注意されたそうで、監視されるような雰囲気だったのかなぁと思いました。そのつらさを誰にもいえず、本当につらい日々だったようです。

 ムーさんはぷかぷかで実習をやった初日に

「あの〜、ここは仕事中におしゃべりしていいんですか?」

と、小声で私に聞いてきました。私は特に気にもしていなかったので

「ああ、どうぞ、お好きなように」

と答えました。以来ムーさんは楽しそうにおしゃべりしながらカフェの仕事をしているのですが、おしゃべりすることで仕事が止まったとか、効率が落ちたという話は聞きません。よそ見も目一杯やっていますが、それが問題になったことは一度もありません。

 ぷかぷかでは毎日帰りの会で

「今日はいい一日でしたか?」

と聞きます。ムーさんは時々

「自分の作ったスープが、お客さんにおいしいっていわれて、すごくうれしかったです。それがいい一日でした」

と、時々うれしそうに話します。

 給料は前にいたところに比べると半分くらいになったようですが、でも、仕事はすごく楽しい、っていいます。仕事は楽しいことが一番だと思います。涙の出るくらいつらい仕事は、かけがいのない一日を無駄につぶしてしまいます。せっかくの一日がもったいないです。

 「今日はいい一日だったね」ってお互い言い合えるような一日をみんなで作っていきたいと思っています。

 

 

 

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