ぷかぷか日記

至福の時

 久しぶりに陶芸をやりました。お総菜屋で使う大皿、カフェで使うコーヒーカップ、角皿、シチューカップ、パン皿などを作りました。

 久しぶりなので電動ろくろを回しながら粘土を伸ばしていく指の感覚を取り戻すのに少し時間がかかり、思うようなものがなかなかできません。それでも30分くらい作っては壊し、作っては壊しをしていると、だんだん感覚がよみがえってきて、ああ、指がちゃんと覚えていてくれたんだ、とうれしくなりました。

 何も考えず、ひたすら粘土に集中し、しばらくは至福の時でした。こういう時間がもっとふだんからあれば、と思いました。

 定年後はこういう好きなことを思う存分できるものと思っていましたが、ぷかぷかを立ち上げてしまったために、全くそういう時間がとれません。それでもなんとか時間を見つけては、こつこつ作ってきたお皿やコーヒーカップが、ぷかぷかカフェのお客さんに好評で、とてもうれしいです。

 たまにしかできないから、好きなことをやる時間が「至福の時」になるのでしょう。毎日やっていたら、こんな気持ちにはなれないのだろうと思います。このあたりの加減がなんともむつかしいですね。

みんなでワークショップ参加者募集

  障がいのある人たちと地域の人たちで、いっしょにお芝居作りのワークショップをやります。ワークショップという共同作業を通して、お互いの新しい出会い、今までにない新しい作品作りに挑戦したいと思っています。

 

  ワークショップは一緒にゲームをやったり、歌を歌ったり、音楽に合わせて体を動かしたり、というところから出発し、気持ちをほぐし、お互いの関係を作るところから始まります。そのあと、誰かと一緒にものを作ったり、体を動かしながら何かを表現したり、といったことに進んでいきます。

 いろいろ楽しんでいるうちに、自然にお芝居ができあがってくるところが、ワークショップのおもしろいところです。

 

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 今回は『森は生きている』というロシアのお話を、ワークショップを進めていくときの手がかりとして持ってきます。作品に登場する12(つき)の神さまの人形を作るところから、今回のワークショップは始まります。人形作りは「デフパペットシアターひとみ」(聾者〈耳の聞こえない人〉と聴者〈耳の聞こえる人〉が共に作るプロの人形劇団)の人たちが指導してくれます。

 できあがった人形を元にみんなでお話を少しずつ作っていきます。ワークショップは6月から月一回のペースで6ヶ月続けますので、人形はそのお話をつなげていく手がかりになります。

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 障がいのある人たちと一緒にワークショップをやるのは、彼らの存在感、発想のすばらしさが、ワークショップという、お互いがふだんより少し自由になれる空間では、よく見え、それを生かすことができるからです。私たちと少し違う人たちがいた方が、より豊かなものが生み出せる、ということがワークショップを通してみんなで共有できれば、と思っています。

 

 6月から月一回やって、最後にホールの舞台で、作品の発表会(表現の市場)をやります。障がいのある人といっしょだからこそできる作品をたくさんの人たちの前で発表します。「いっしょにやった方がいいんだね」「いっしょに生きていった方がいいんだね」、そんなふうにお互い思えたら、と思っています。

 

講師 花崎攝(進行役)演劇ギルド 元黒テントの役者

   やなせけいこ(進行役) デフパペットシアターで音作り、役者

   吉村安見子(ピアニスト) オペラシアターこんにゃく座や黒テントなど 

               のピアノ演奏を行っている。

   成沢富雄(舞台監督、進行役)演劇ギルド、元黒テントの役者

 

日程:67()75()816()96()1019()1123()   毎回 午前915分〜午後4

発表会:1124(月、祝) リハーサル 午前915分〜12時 

              発表会(表現の市場)  午後2時〜午後4

場所:ワークショップ (みどりアートパーク リハーサル室)

   発表会 (みどりアートパーク ホール)

参加費  500(保険料など)

参加条件 ・障がいのある人たちと一緒にワークショップをやってみたい方。

     ・なるべくすべての日程に参加できる方

     ・ビデオ、スチール写真の記録をとります。後日、記録をまとめ、 

      DVD作品、記録写真集になります。ホームページにも紹介しま

      す。ビデオ、写真を撮られても差し支えない方。

参加希望の方は参加したい理由を書いて主催者(NPO法人ぷかぷか)までメールもしくは郵送でお申し込みください。参加の可否は追って連絡させていただきます。

  メールアドレス:pukapuka@ked.biglobe.ne.jp

    送り先:横浜市緑区霧ヶ丘4丁目17-3 NPO法人ぷかぷか  高崎

募集:30名 53()24()  発表 531()

問い合わせ:NPO法人ぷかぷか 高崎  045−453−8511

主催:NPO法人ぷかぷか

共催:みどりアートパーク

協力 デフ・パペットシアター・ひとみ(ろう者と聴者が共につくる人形劇団)

   演劇デザインギルド、オペラシアターこんにゃく座

   生き活き市民基金

鯉のぼり

 気がつくと、こんなかわいい鯉のぼりが、作業場の雨樋に貼り付けてありました。こういうことをスタッフに言われてやるのではなく、気がつくとこんなふうになっていた、というところがいいなと思いました。アイデアがすばらしいですね。兜をかぶった子どもの絵が添えてあるところが、なんとも気配りのある方だと思いました。

 どこまでも平和な鯉のぼりの絵です。

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長津田農場

 横浜市緑区長津田みなみ台にある長津田農場でランチにぷかぷかのパンがついてきます。その写真を撮ってきました。

  菜園プレート 1390円

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農場プレート 1730円

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ぷかぷかのパン おかわりできます。

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  野菜たっぷりのおいしいランチでした。ぜひお出かけください。

 

第一期みんなでワークショップ企画書

1,社会的な課題 

 口にはしないものの、障がいのある人たちのことを「何となくいやだな」
と思っている人は多い。障害者施設を建てようとすると、地元市民から反対運動が起きることさえある。とても悲しいことだが、これが障がいのある人たちの置かれた状況だ。

 これは障がいのある人たちに問題があるのではなく、彼らのことを知らないことによって生じる問題だと思う。何となく怖いとか、不気味、といった印象は、彼らのことを知らないことから生まれる。“知らない”ということが、彼らを地域から排除してしまう。

 彼らの生きにくい社会、異質なものを排除してしまう社会、他人の痛みを想像できない社会は、誰にとっても生きにくい社会だろうと思う。誰かを排除する意識は、許容できる人間の巾を減らすことにつながる。社会の中で許容できる人間の巾が減ると、お互い、生きることが窮屈になる。これは同じ地域に暮らす人たちにとって、とても不幸なことだと思う。

 逆に、彼らが生きやすい社会、社会的弱者が生きやすい社会は、誰にとっても生きやすい社会になる。

 そういう社会はどうやったらできるのか。それへ向けてのひとつの提案が「ぷかぷか」が地域でやってきたことであり、今回の企画はその提案を更に膨らますものとして位置づけられる。

2,「ぷかぷか」が地域でやってきたこと 

 上記の社会的な課題の解決の一歩は、障がいのある人たちを「知る」機会を作ることだと考える。障がいのある人たちを「知る」ことで、彼らが本当に「怖い」のか、「不気味」なのか、確かめてもらうことが必要だと思う。

 4年前、この霧が丘の地に「カフェベーカリーぷかぷか」(パン屋)と「ぷかぷかカフェ」を立ち上げた。「ぷかぷか」は、障がいのある人たちの働く場なのだが、パンを買いに来たついでに、あるいはカフェに食事をしに来たついでに、彼らに出会って欲しいと思った。

 ふつうの人がふつうにできることが、彼らにはむつかしいことが多い。といって、彼らは私たちより人として劣るのかというと、決してそんなことはなく、ていねいにおつきあいすると、私たちにはない素敵な魅力をたくさん持ち合わせている。

 パンを買いに来たときに、彼らのそんな魅力に触れる機会があるなら、パンと一緒に、なにかあたたかいものを一緒に持ち帰ることができる。食事をしに来た折に、彼らの魅力にふれることができるなら、食事の味がいつもより美味しくなる。

 そんな魅力が口コミで広がったのか、カフェはこのところ満席の状態が続いている。毎週行くパンの外販先では売上げがこの4年で10倍に伸びたところもある。パンが美味しいこともあるが、毎週外販の日に彼らと会うのを楽しみにしている人が多いことを考えると、やはり彼らのなんともいえない「魅力」が売上げを伸ばしているのだと思う。
 
 「ぷかぷか」は「ホームページ」「ぷかぷかしんぶん」などのメディアを使って「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいいよ」というメッセージを発信し続けている。

 ホームページ(http://pukapuka-pan.xsrv.jp/ 「ぷかぷかパン」で「検索」)は「ぷかぷか」の活動、メッセージをリアルタイムで伝え、ほとんど毎日情報を更新している。ホームページを立ち上げて3年になるが、アクセス数は4万を超えている。

 「ぷかぷかしんぶん」は毎月発行している手作りのしんぶんで、5,000部印刷し、お店の周辺の住宅に配布している。内容はお店の宣伝だけでなく、メンバー(ぷかぷかの利用者)さんの描いた絵、ちょっとしたエピソードなども入れている。巻頭にはいつも「お元気ですか?」「寒くなりましたが、お変わりありませんか?」と読み手に語りかける言葉を入れ、読み手との関係を親しみのあるものにしている。そういったこともあって、毎月「しんぶん」が家のポストに配布されるのを楽しみにしている人が多い。

 冒頭に掲げた「社会的な課題」は、少なくとも「ぷかぷか」の周辺では、少しずつではあるが、解決できつつあるように思う。

3,みんなでワークショップ

① 演劇ワークショップの場では、さまざまな表現方法(身体表現、声とことば、美術、音楽、など)を用いて物語を作ったりする。その過程の中で、私たち自身の思考回路や、ものを見る目、価値観などが揺すぶられる。また、からだ丸ごと使って表現することで、私たちは日常より少し自由になれる。

 そういった空間では、障がいのある人たちの存在感、発想の豊かさが、ふだんよりよく見える。彼らのことがよく見えてくると、ワークショップの場には彼らのような、私たちとは違う発想をする人たちがいたほうがより豊かなもの、おもしろいものが創り出せる、ということが自然にわかってくる。

 私たちとは違うもの、異質なものを排除してしまうのではなく、異質なものを取り込んでこそ、私たちの集団は許容する幅が広がり、豊かになっていく。
そのことを、ワークショップの場でみんなで体験できれば、これは地域社会を変えていく、ささやかな出発点になる。

 「いっしょに生きていった方がいいね」という思いが、ワークショップという創造的な共同作業から生まれることは、彼らといっしょに生きていく中で、そこから更に新しい文化が生まれる可能性をも示唆している。これは今「ぷかぷか」が発信しているメッセージより、更に踏み込んだものになるだろう。
 
② ワークショップは月一回のペースで、6ヶ月続け(6月スタート)、最後に作り上げた作品の発表会をホールの舞台で行う。お客さんはたくさんの地域の人たち。これはワークショップの中で作り上げた、障がいのある人たちと地域の人たちの新しい関係性とそこから生まれる「新しい文化」とも呼べる作品の発表会でもある。これはぷかぷかが発信してきたメッセージ(「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいいよ」というメッセージ)を、更に具体的に、中身を濃くしたものになるだろう。

 会場はみどりアートパーク(http://www.m-artpark.com) のリハーサル室、発表会はホール。
  ワークショップ:6月7日(土)、7月5日(土)、8月16日(土)、
          9月6日(土)、10月19日(日)、11月23日(日)
  発表会:11月24日(月、祝)
 
 ワークショップ参加者は、「ぷかぷか」の利用者さん、スタッフ、地域の人たち。口コミ、ホームページなどで集める。参加人数は30〜40名。進行役2〜3名、音楽担当1名、発表会舞台監督1名。

③ ワークショップでどういうものが創り出せるか、やってみないとわからないのだが、話の切り口として「森は生きている」というロシアの民話を持ってこようと思っている。自然のサイクルを無視して人間の欲するままにやっていると手痛いしっぺ返しが来る、というお話は、「ぷかぷか」のミッションのひとつ「健康な命を未来に引き継ぐ」ことと重なる。

  作品に登場する12月(つき)の神様を参加者の想像力と創造力で作ることからワークショップを始めたい。
  オペラシアターこんにゃく座のオペラ「森は生きている」で歌われる林光さん作曲の「森は生きている」の力強い歌をワークショップのテーマソングにしたいと思っている。

   ♩ 森は生きている/風だって雲だって/小川のせせらぎだって
    生きている
    森は生きている/ 氷に閉ざされた/まつゆきそうだって
    生きている
    森と空を/ 私は見た/ 生きているものたちの笑う声
    話すことば/ 燃えている火よ/あふれる力よ
    森は生きている / 森は生きている 

④せっかくの機会なので、ワークショップの発表会だけでなく、「表現の市場」として、障がいのある人たちの様々な「表現」を持ち寄って、おもしろい「市場」ができれば、と思っている。舞台ではパフォーマンスが、ロビーでは絵画などアート作品の展示、販売などができれば賑やかな「市場」の出現になる。奇想天外で、エネルギッシュな「市場」の出現は、街に何をもたらすか、とても楽しみだ。

⑤貴重な試みになるので、写真と動画で記録をまとめ、より多くの人たちと私
たちの体験を共有したいと考えている。

主催 NPO法人 ぷかぷか

共催 みどりアートパーク http://www.m-artpark.com

協力 デフ・パペットシアター・ひとみ http://deaf.puppet.or.jp
     (ろう者と聴者が共につくる人形劇団)
   演劇デザインギルド http://www.edg.or.jp
 オペラシアターこんにゃく座  http://www.konnyakuza.com/index.aspx

問い合わせ:「ぷかぷか」高崎  045-453-8511


みんなでワークショップ(要約) 

企画内容 演劇ワークショップと発表会の実施(「森は生きている」より)
     ★発表会は障がいのある人たちの「表現の市場

企画目的 
・ 障がいのある人たちを「知る」機会を作り、社会的弱者が生きやすい地域、つまり誰にとっても生きやすい地域をつくりだす一歩とする。
 ・障がいのある人たちとともにつくり出す新しい文化を発信する。

参加者 カフェベーカリーぷかぷかの利用者(知的障がい者)、スタッフ、
    地域在住、在勤の一般参加者(子どもを含む)30〜40名

進行スタッフ 演劇ワークショップ進行役2名、音楽家1名、舞台監督1名

実施時期 2014年6月〜11月  9:00〜16:00
     ワークショップ:6月7日(土)、7月5日(土)、8月16日(土)、
             9月6日(土)、10月18日(土)、11月23日(日)
     発表会:11月24日(月)

実施会場 みどりアートパークリハーサル室、ホール(発表会)

記録方法  写真とビデオによりプロセスと発表会を記録し、記録冊子、
      ビデオ記録を作成

* 予算については現在、助成申請中

主催 NPO法人 ぷかぷか

共催 みどりアートパーク http://www.m-artpark.com

協力 デフ・パペットシアター・ひとみ http://deaf.puppet.or.jp
     (ろう者と聴者が共につくる人形劇団)
   演劇デザインギルド  http://www.edg.or.jp
   オペラシアターこんにゃく座http://www.konnyakuza.com/index.aspx

問い合わせ 「ぷかぷか」高崎  045-453-8511

契約の打ち合わせが…

おひさまの台所の工事関係者と契約の書類で打ち合わせをしているときに、担当の一人が

「実は家族に自閉症の子どもがいて、今養護学校に行っています」

と、口にしたのがきっかけで、契約の話から「ぷかぷか」のこと、障がいのある人たちのこと、どうしてこの事業を始めたのか、といった話になり、大いに盛り上がりました。

 仕事を超えて、いろいろ応援したいといった話になり、すばらしい打ち合わせになりました。

 障がいのある人って、こんなふうに人と人を結びつけてくれるんだと、あらためて思いました。やっぱりこの社会には障がいのある人たちは必要なんだと思います。

 

「あとさき考えずにこんな事業を始めたタカサキさんは暴走老人ですね」

なんて話も出ました。でもなぁ、あとさき考えていたらこんなことは始められないよなぁ、とも思うのです。ぷかぷかが今も勢いを失っていないのは、最初の「はずみ」が、まだ残っているからだと思います。

ヨイトマケの唄

 26日の4周年記念イベントでtujiさんは美輪明宏の「ヨイトマケの唄」を一人で全部うたいました。この長い歌詞を全部記憶して歌ったので、本当にびっくりしました。

 tujiさんは記憶力のすばらしい方で、紅白歌合戦に出場した歌手の名前を年代別にすべて記憶しているような方です。ですから「ヨイトマケの唄」を覚えるくらいはたいしたことないと思うのですが、それでもAKB48やSMAPではなく、あえて「ヨイトマケの唄」を選んだ理由を知りたいと思いました。ところがtujiさんは典型的な自閉症の方で、突っ込んだ会話が全くできません。会話が成り立たないから、こういう重い歌の世界には「興味がない」、あるいは「理解できない」、というふうに私たちは思ってしまいます。それが大変な間違いであることをtujiさんの歌は教えてくれました。

 昨年の紅白歌合戦で私も聞いて、すごい歌だなと思いましたが、それを覚え、人の前で歌おう、なんてことは考えませんでした。それを思うと、tujiさんがこの歌を覚え、人の前で歌おうと思ったことは、ほんとうにすごいことだと思うのです。どうしてその歌を歌うのか、なんて野暮な説明は一切しません。でも、この長い歌を一生懸命歌うtujiさんを見ながら、tujiさんの世界の深さを垣間見たような気がしたのです。歌を聴きながら涙を流したお客さんもいました。

 

父ちゃんのためなら エンヤコラ

母ちゃんのためなら エンヤコラ

もひとつおまけに  エンヤコラ

 

1.今も聞こえる ヨイトマケの唄

  今も聞こえる あの子守唄 

  工事現場の昼休み

  たばこふかして 目を閉じりゃ

  聞こえてくるよ あの唄が

  働く土方の あの唄が

  貧しい土方の あの唄が 

 

2.子供の頃に小学校で

  ヨイトマケの子供 きたない子供と

  いじめぬかれて はやされて

  くやし涙に暮れながら

  泣いて帰った道すがら

  母ちゃんの働くとこを見た

  母ちゃんの働くとこを見た 

 

3.姉さんかぶりで 泥にまみれて

  日にやけながら 汗を流して

  男に混じって ツナを引き

  天に向かって 声をあげて

  力の限り 唄ってた

  母ちゃんの働くとこを見た

  母ちゃんの働くとこを見た 

 

4.なぐさめてもらおう 抱いてもらおうと

  息をはずませ 帰ってはきたが

  母ちゃんの姿 見たときに

  泣いた涙も忘れ果て

  帰って行ったよ 学校へ

  勉強するよと言いながら

  勉強するよと言いながら 

 

5.あれから何年経ったことだろう

  高校も出たし大学も出た

  今じゃ機械の世の中で

  おまけに僕はエンジニア

  苦労苦労で死んでった

  母ちゃん見てくれ この姿

  母ちゃん見てくれ この姿 

 

6.何度か僕もぐれかけたけど

  やくざな道は踏まずに済んだ

  どんなきれいな唄よりも

  どんなきれいな声よりも

  僕を励ましなぐさめた

  母ちゃんの唄こそ 世界一

  母ちゃんの唄こそ 世界一 

 

 今も聞こえる ヨイトマケの唄

 今も聞こえる あの子守唄 

 父ちゃんのためなら エンヤコラ

 子どものためなら エンヤコラ

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詩を朗読すること

 4周年のイベントで谷川俊太郎の詩「はる」をみんなで朗読しました。詩は一人で黙って読んでもいいのですが、誰かに向かって声を出して読むと、言葉がむくむくと生き始めます。しかもみんなでそれをやると、生き始めた言葉がみんなをつなぎます。そのことを実感できるのがみんなで朗読することのおもしろさだと思います。

 私自身、今回の稽古との時は久しぶりに気合いが入った感じがしました。学校と違って練習の時間がそれほどとれないことが残念でしたが、それでもみんなが朗読を始め、それにだめ出しをする自分の体に、熱いものが動き出すのがわかり、つい

「だめ!もう一回!」

なんて、大きな声を出したりしたのでした。

 練習不足の上に、集中できるような舞台ではなかったので、なんとも中途半端な発表にはなったのですが、それでもお客さんを前に朗読することの緊張感はみんなが共有していて、それをびりびり感じることができました。そういったことを経験できたことがよかったと思います。

 どうしてお客さんの前で詩なんか読むんだろう、とか、どういう意味があるんだろう、ってみんな思ったと思います。でもたぶん、お客さんの前で緊張しながら実際に声を出して読んだとき、どうして詩を読むのか、どんな意味があるのか、なんとなくわかったと思います。

 何となくわかったあのときの自分の中の「ほてり」をしっかり記憶しておいてほしいと思うのです。それこそが人生にはずみをつけます。

 人の前に立って自分を表現すること、それは自分を磨き、人生を豊かなものにします。

 

 

4周年記念イベント

  4周年の記念イベントがありました。谷川俊太郎の詩「はる」の朗読から始まりました。みんな詩を朗読するなんて初めてだったのですが、お客さんを前にして読むと、それだけでとてもいい気持ちだったようです。読んだあと、とてもすっきりした顔をしていました。

 ぷかぷかバンドは今年は新曲が一つ増え、とてもよかったと思います。

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 tujiくんは一人で「ヨイトマケの唄」をうたいました。長い歌の歌詞を全部覚えていました。心に響いて、涙が出そうになったというお客さんもいました。

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 平塚からスタジオクーカの人形劇団「ふもっふっ」が駆けつけてくれました。   「テキトー版 桃太郎」の人形劇で、手作りの人形とオリジナルな台本、演出がとても楽しかったですね。

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 ろう者(耳の聞こえない人)と聴者(耳の聞こえる人)の人形劇団デフパペットシアターひとみからは二人駆けつけてくれて、丸、三角、四角の段ボールの紙と音を組み合わせて楽しい物語を作ってくれました。小さな子どもたちにもよく伝わったようで、「あ、おさかな!」とか「かに!」とかうれしそうにいってました。

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 お客さんは去年の倍以上いましたから、ずいぶんにぎやかでした。ぷかぷかを支えてくれている層の厚さを感じました。

 

 

 

お祝い給食

 4周年のお祝い給食です。

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 給食担当のスタッフが心を込めて作ってくれました。なんにも言わなくても、こういう給食がさらっと出てくるところが今のぷかぷかのいいところです。

 マザーズの社長がここの給食をぜひ食べてみたいとおっしゃっています。ぷかぷかのこの賑やかな雰囲気と食事に込めた思いに惚れ込んだようです。自分のところの社員にもぜひこういう食事を提供したいとおっしゃっていました。

 カフェではなく、みんながごちゃっといるなかでいっしょに食べたいとおっしゃっていました。そういうセンスがいいなと思います。

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