ぷかぷか日記

おひさまの台所 開店しました。

 おひさまの台所が開店しました。おとぎの国の赤い扉から王子様とお姫様が登場し、開店のお知らせをし、お惣菜のメンバーさんで「あさ」という詩を朗読しました。ま、こんなことは別にやらなくてもいいようなものですが、メンバーさんたちは緊張しながら一生懸命朗読していました。ふだんの暮らしの中に「詩を朗読する」時間が持てるなんてすてきだと思います。

 写真は詩の朗読が終わったあと、店長あいさんがあいさつしているところです。「おひさまの台所」の看板の文字はあいさんが書きました。

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 お客様が次々にやってきて、慣れない量り売りのレジが大変でした。

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 商品ケースの横の棚にマクロビの本がさりげなく置いてあったりして、なかなかいい雰囲気です。

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おひさまの台所を作ってくださった小林さんからのプレゼントです。すばらしい!のひとことです。このセンスでおひさまの台所を作ってもらいました。商品ケースの下に河原の石が埋め込まれていますが、パン屋でもこの石が使われています。

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おひさまの台所 看板ができました。

 

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 左側の赤い扉からは、明日、王子様とお姫様が出てきて、

 「おひさまの台所、今日、はじまります!」

と、宣言します。そのすてきな「今日」に「おはよう」ってあいさつする詩をメンバーさんが朗読します。

 店長あいさん(写真の青いシャツを着た女性)のあいさつがあり、いよいよお総菜屋さんスタートです。

 みんなわくわくしています。みんながわくわくするようなお店にしたいなと思っています。どうぞよろしくお願いします。

 

街を耕すお地蔵さん

 ケンさんの作ったお地蔵さんが焼き上がりました。こういうお地蔵さんが街を耕すんだと思います。大事にしたい宝のようなお地蔵さんです。

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街を耕すパン屋とカフェ

 「ぷかぷか」は「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいいよ」というメッセージを軸に、様々なメッセージを発信しています。「ぷかぷかしんぶん」、「ホームページ」、お店の雰囲気、様々なイベントなどを通して発信してきました。障がいのある人たちと地域の人たち、外販先、配達先のお客様たちとのたくさんの出会いも作ってきました。

 メッセージを発信し、すてきな出会いを作ってきたこと。それはある意味、街を耕してきた、といってもいいのではないかと思います。がちがちになって、お互いが息苦しくなった街を、手作業で耕してきたのではないかと。畑を耕して、土を軟らかくするように、みんなの心を柔らかく、あたたかくしてきたのではないかと思うのです。

 彼らもよぉくつきあってみると、なかなかいいところあるじゃん、すごいもの持ってるね、すっごく楽しい!と彼らのことを認める人たちがずいぶん増えました。何かができるとか、できないとか、そんなことで人を判断しがちな私たちの価値観をひょいと跳び越えるようなすてきな出会いがたくさんありました。そんな出会いを繰り返して、自然に街にはいろいろな人がいたほうがいいね、というふうになると、街は誰にとっても住みやすく、豊かになります。

 彼らとおつきあいすると、心がほぐれます。あたたかい気持ちになります。ほっと一息ついた気分になります。毎日が楽しいです。何よりも元気になります。おつきあいしていく上で、いろいろな苦労もあります。でもその苦労は、私たち自身を豊かにしてくれます。苦労することで人は豊かになっていくのですから。

 畑はよく耕すと、おいしい野菜をたくさん作ってくれます。街も同じようによく耕すと、私たちが心豊かになるものをたくさん生み出してくれるように思うのです。

 街の中にできた小さなパン屋とカフェ。そこでは障がいのある人たちが働いていて、毎日おいしいパンと食事をお客様に提供しています。それだけでなく、このパン屋とカフェは街を耕してもいたんだ、と最近気がつきました。

 

 

「おひさまの台所」開店の日に

 「おひさまの台所」開店の日に、利用者さんが詩を朗読します。

 谷川俊太郎の「あさ」という詩です。

 

だれよりもはやく めをさますのは そら

おひさまのてがふれると よるははずかしがって あかくなる

ゆめのくにへ かえっていく ゆめのこどもたち

みんなまっている いきをひそめて

ちきゅうがまわっている ゆっくり とてもしずかに

はじめての おはようのまえの かすかなものおと

あんなにとおいのに こんなにちかい おひさま

ひかりが そっとはいってくる

ゆめでまいごになった

こころのなかへ

まぶしい まぶしい まぶしい 

きょう はじめてのきょう

だれのものでもない ほうせきが 

いっぱい

はっぱもくきも ねっこまでわらってる

ひかりにくすぐられて

もう とりたちはおきている

ありもおきている たぶんもぐらも

おわってしまうものは ひとつもない

すべてがはじまり

くさのかおり かぜのかおり

いのちのかおり

おはよううみ おはようそら

おはようきょう

 

「おはよう きょう」って呼びかけられるような新鮮な「きょう」が毎日来るといいなと思っています。「くさのかおり、かぜのかおり、いのちのかおり」と一緒に。

 この詩は「おひさまの台所」店長、あいさんが選びました。詩の朗読のあと、あいさんのあいさつもあります。

 

パン屋の窓に魚

 パン屋の円い窓をのぞいたら、水族館の水槽のように魚が泳いでいました。

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 こういう遊び心がうれしいですね。

  遊び心をもう一つ。お総菜屋「おひさまの台所」の入り口の上の方をよく見ると木の皮が貼り付けてありました。ほとんどの人が気がつかないようなこんな場所に、大工さんの心意気といいますか、遊び心が見えました。

 お惣菜を買いに来られた折に、ぜひ見上げてください。

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おひさまの台所ニュース 

  お惣菜の試作をしました。メニューは「おかひじきとトウモロコシの梅肉和え」「豆サラダ」「ベジ唐揚げ」「イカのけんちん蒸し」「オムレツ」「筑前煮」「蒸し野菜 & バルサミコ酢ソース」「メンチカツ」「野菜の肉巻き」「焼きおにぎり」など。

 18日オープンです。

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第1回みんなでワークショップ

 

 ワークショップが始まりました。コミュニケーションゲームで体をあたためたあと、久しぶりに「マルマルマル」というアクションソングを歌いました。ぐるっと輪になって座り、隣の人の膝をたたいたり、肩に触れたり…。こういうおつきあいはふだんなかなかないので、ちょっと解放された気分になります。おまけに歌がびしっと決まって、最後にはすごい拍手でした。この盛り上がりがいいですね。ちょっと疲れて息が切れましたが…

 

『森は生きている』の概略を朗読と歌で説明してもらいました。歌はオペラシアターこんにゃく座のオペラ『森は生きている』で歌われているもので、ピアニストのあみちゃんに歌ってもらいました。

 ♪ 森は生きている/風だって雲だって/小川のせせらぎだって/生きている…

  森と空を/ 私は見た/ 生きているものたちの笑う声/話すことば…

 ここが、ぷかぷかが命に関することでやっていることと、どこかつながるところがある気がして、今回のワークショップの軸みたいなところに置きたいと思いました。

 あみちゃんの歌を聴いたあと、みんなでこの歌を歌いました。久しぶりに歌を歌って、とてもいい気持ちでした。歌は人を元気にしますね。

 

 ギブミーシェイプをやりました。体を使っていろいろなものを作ります。4グループに分かれ、森と動物を作りました。これはグループの中での関係作りと、体の表現のトレーニングです。

 下の写真、左側で走っているタケちゃんは森に住んでいるアイアイだそうです。

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 お昼を挟んで午後一番、『雨の音楽』を歌いました。乾ききった大地に、ドラムを打つばちのように雨が降り、新しい命を呼び覚ます、という元気の出る歌です。

 ♪ ほこりっぽい大地のドラムに 降る雨が打ち付ける

  はじめはささやく小声で それから だんだん大声の調子で…

 途中に入る手拍子が歯切れよく、だんだん元気になります。この歌も「森は生きている」と並んで毎回歌うことにしています。

 

 グループで1枚の写真を作るギブミーシェイプをやりました。まず一人が舞台に出てポーズを作ります。それにあったポーズを次の人が作ります。更に3人目、4人目と続き、1枚の写真ができあがります。

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 季節ごとに四つのグループに分かれ、簡単なお面を作りました。

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 できあがったお面をつけ、鏡の前に立って動いてみました。いつもと違う体になった気がします。ここがお面の持つ不思議な力ですね。

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  デフパペットシアターのメンバーに即興で音を入れてもらい、グループごとに舞台に出て、踊りました。

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 だんだんみんなのテンションが上がって、全員が真ん中に出て声を出しながら踊りまくりました。第1回目でこんなにテンションが上がるとは思ってもみませんでした。もう発表会のフィナーレのようでした。

新しい文化を創り出す

 20年ほど前、養護学校の生徒たちと地域の人たちでワークショップをやっていた頃、障がいのある人たちといっしょに創り出す作品は「新しい文化」と言っていいのではないか、とあちこちで語ったことがあったのですが、きちんと受け止めてくれる人は皆無でした。

 この6月から始まったワークショップの企画書にもその「新しい文化」という言葉を入れているのですが、今回は共感する人が多く、みどりアートパークの館長は企画書を読んで「共催」を提案してくれました。ようやくそういう言葉を認めてくれる世の中になったんだと思いました。

 ぷかぷかは「障がいのある人たちと一緒に生きていこうよ」というメッセージを発信しています。その方が私たち自身が豊かになる、と思うからです。人生が豊かになる、という意味です。

 人生を豊かにするものは文化です。だとすれば、ぷかぷかが創り出しているのは、まさしく「新しい文化」と言っていいものだろうと思います。

 「障がいのある人たちと一緒に生きていく」という一つの生き方が新しい文化を創り出す、ということ。ぷかぷかが街の中にあることの大きな意味が、また一つ加わったように思います。 

厨房が動き始めました。

 今日からお惣菜の厨房が動き始めました。お惣菜が始まる前に、利用者さん、スタッフの弁当(45食くらい)を作ることで、厨房を使いこなす練習でもありました。

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 初日でこれだけの弁当をチャッチャッと作ってしまうあたりがすごいなと思いました。

 お惣菜については2,3日スタッフだけでリハーサルをやり、そのあと利用者さんも入れてリハーサルになります。

 18日オープンに向けて、厨房の使い勝手のチェック、足りないものの確認などを、実際にお惣菜を作りながらチェックしていくことになります。

 パン屋が始まるときよりもはるかにたくさんの人たちがオープンに向けて動いていて、とてもいい雰囲気です。この熱気がすばらしいと思います。

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