ももこさん手作りの折り紙カレンダーです。限定3部です。2,000円でおわけします。おひさまの台所までどうぞ。
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宮沢あけみさんの編集した「表現の市場」の映像を見ました。生の体験とは違う形で、あのときの熱い時間が伝わってきました。
冒頭、「表現の市場」の前座としてtuji-kunの歌があるのですが、それに「立ってるだけで様になるのはプロの役者を超えていますよ」という私のインタビューが重なり、彼の存在感、「味」がよく伝わってきます。
それにしてもtuji-kunはいい味出してますね。この味はもっともっと生かさないと、彼と同時代を生きるものとして、ものすごく「損」だと思いました。私は彼らといっしょに生きていった方が絶対「得!」と思っているのですが、その「お得感」が彼のパフォ−マンスを見ているとよくわかります。
パンの外販先で彼のファンが多いのは、この「お得感」を感じている人が多いからだと思います。その「お得感」こそが、外販の売り上げを底上げしている、というのがおもしろいと思います。
売り上げの伸びはですから、「いっしょに生きていった方が得!」となんとなく思い始めた人たちが増えてきた、ということだと思います。商売がうまくいき、おまけにそう思う人たちが増えるということは、まさに一石二鳥。
養護学校の教員やっている頃は、彼らを社会に合わせていかないと、彼らは社会の中で生きていけない、なんて思っていて、社会のルールみたいなことを一生懸命教えていましたが、tuji-kunと売り上げの推移を見ていると、そのまんまでいいじゃん、なんて思うのです。
ワークショップとか表現の市場は、まさに「そのまんま」で勝負した「場」でした。社会のルールにあわせなければ、お互いが「楽」であり、お互いが「自由」になれます。そして「そのまんま」の彼らといっしょにワークショップやると、こんなにおもしろいものができあがる、ということを具体的に差し出せたと思います。
そのことが素直に伝わってくる映像だったと思います。37分間の舞台の時間を彼らはいっしょに生きて、いっしょに生きることで、すばらしい作品を作り上げていました。日経新聞の「ソーシャルイニシアティブ大賞」のいちばんの課題でもある「新しい価値の創造」そのものだと思いました。
いっしょに生きていった方がいいよ、というのは、「いっしょに生きていくことの価値」の提案でもある、と思います。どちらかと言えば、彼らとは別々の方がいいと思っている人が圧倒的多数の中にあって、これは今までにない「新しい価値」といっていいと思います。
30年ほど前、ワークショップで創り出したものは新しい文化だと言っていたのですが、何言ってんだ、という雰囲気で、誰も認めてくれませんでした。それがここへ来て「エイブルアート」などが新しい価値として話題を呼ぶ時代になり、時代がようやく追いついてきた、という感じです。
映像を見て発見したのは(というのも変ですが、感覚的にはそうとしか言いようがないのです)、表現の市場の終了後、宮沢さんのインタビューを受け、それがうまく映像の中に組み込まれていて、いいこと言うなぁ、と人ごとのように思ったことです。元々しゃべることは苦手で、ましてカメラの前でしゃべるとなると、しどろもどろになり、今回も、もう少しうまく言えなかったのかと、反省することしきりでした。ところが映像の中に組み込まれると、私のおしゃべりがしっかり生きていて、自分の言葉なのに、そうだよなぁ、と頷いたりしていました。
もう一つ。はっぱ隊の舞台の映像に、私がぷかぷか日記に書いた言葉が重ねられていて、これも自分で書いた言葉とは思えないくらい光っていました。やっぱり時々他人のフィルターを通して、自分の言葉を客観的に見る機会があった方がいいなと思いました。(ブログやFacebookでうれしい評価はいただいているのですが、映画になると全く違う感じでした)
今回宮沢さんからお預かりしたのは「表現の市場」で発表した舞台だけの映像でしたが、そこに至るまでのワークショップの映像がまとまれば、「いっしょに生きていった方がいいよ」というメッセージが、もっともっと具体的に伝わる気がしています。
この映像をどんなふうに広げていけばいいのか、今、宮沢さんと思案中です。一人で見るのもいいのですが、できれば何人かで見ていただいて、いっしょに生きていくことについていろいろな感想が出てきたり、話し合いができたりする方がいいなと思っています。できれば私なり、宮沢さんをその場に呼んでいただければ、映像では語りきれなかった部分についてもお話しできるかと思います。
こんなやり方がいいよ、っていう提案がありましたら、ぜひお知らせください。
クリスマスパン教室がありました。今回は生クリームてんこ盛りのクリスマスケーキを焼くこともあって、地域の方が5家族15人も参加されて、大変な賑わいでした。
いつものパンに加えて、ケーキを4台も焼いたので、段取りが大幅にずれて大変でした。パン3種類、具だくさん豚汁、ケーキのトッピングなど、すべて終わったのが1時過ぎ。小さな子どもたちも、おなかすかせながら最後まで頑張りました。
卵ときび砂糖をハンドミキサーでホイップします。
粉をさっくりと混ぜます。湯煎したバターを加え、すぐにオーブンへ。
ここからいつものパン教室。粉をこねます。
いちばん楽しいときです。こういう時間をぷかぷかのメンバーさんと地域の人たちが共有できるのがパン教室のいいところです。
きよちゃんは、お父さんの大きな手にはさまれて。大きな手には愛情がいっぱい。
生地がまとまっていなくて、手にくっつきます。
兄弟で仲良く
コンノさんのちびまる子ちゃんのお話に小さな子どもたちも聞き入って
みんなで寄ってたかって豚汁作り
この集中がいい!
干し椎茸でだしを取ったあと、小さく切って。
あんパンに入れる手作りあんこに水飴を溶かして入れます。この面倒くさいことをするのがぷかぷか流
お肉と野菜を入れて炒めます。
あんこがだんだんできあがって。写真がごちゃ混ぜになっているのは、すべて同時進行で進めているからです。これに加えて生地の発酵具合をいつもチェック。だから、進行役は、すごい大変。
別のテーブルでは肉まん作り。
地域のおじさんに具の包み方を聞いて
あんこができあがって、こっちのテーブルではあんパン作り。
ケーキが冷めたので、いよいよ生クリームで飾り付け
製菓学校に行っていたユキコさんはイチゴを切るのがすばらしくうまい。
この真剣な顔。集中している子どもの顔は美しい。
生クリームてんこ盛り
みんなでトッピング
一つ一つに思いを込めて
バターロールの焼き上がり
ほかほか肉まんのできあがり
具だくさんの豚汁
ケーキを12等分。
お母さん、大丈夫?と心配そうに見つめて。
やっと席に着きました。今日のメニューは肉まん、バターロール、あんパン、ケーキ、豚汁でした。考えてみればすごい組み合わせ。でもおいしかったですよ。
こんなにたくさんの子どもたちが集まりました。ぷかぷかのメンバーさんたちと、なんの抵抗もなく、当たり前のようにいっしょにパンを作りました。この子どもたちがやがて社会を担うようになります。今日よりもいい明日がきっときます。
小さなアクセサリーの裏には色を塗って、絵が引き立つように仕上げます。
大きな体のよしつぐさんが色塗りの細かい仕事をやっていました。
お店の前に、先日のワークショップで作ったクリスマスツリーを飾りました。三保市民の森で拾い集めてきた材料で作りました。このかわいいツリーを作ったのは常連のお客さん、大家さん一家です。
瀬谷区役所での外販の売り上げが、今日はなんと63,000円もありました。もうびっくりです。
売り上げた分だけ、たくさんのお客さんがぷかぷかのメンバーさんと知り合ったわけで、二重にうれしい気がしました。NPO法人ぷかぷかは、障がいのある人たちの社会的生きにくさを少しでも解消しようという思いで立ち上げました。メンバーさんを知る人が増えることは、彼らを取り巻く社会的環境が少しずつよくなることを意味します。言い換えれば、ぷかぷかの設立目的の社会的課題が少しずつ解決するということです。
売り上げが増えることで、社会的な課題も少しずつではあっても解決の方向に向かうなら、これほどいいことはありません。ビジネスの手法で社会的な課題を解決する「ソーシャルビジネス」そのものです。
日経新聞が「ソーシャルイニシアティブ大賞」の原稿を募集しているので、さっそく応募してみようと思っています。次の三つの要件を満たしている事業所がエントリーできます。
1,社会性 社会的課題の解決を事業のミッションにしている。
2,事業性 ビジネスの手法を用いて継続的に事業活動を進めている。
3,革新性 新しい事業モデルや社会的価値を創出している。
1,2は問題なくクリアー。3については後で述べます。
具体的には
1.社会性について
事業の目的、ミッション、解決を目指す課題とそのインパクト、
2.事業性について
事業の実績、規模、収支状況、成長率、今後の計画など
3.革新性について
事業やモデルの特徴、新しさ、優れている点、
を書きます。結構ハードルは高いです。これをまとめていく作業も大変です。でも、こういったことにあえてチャレンジしていくことで、ぷかぷかでやっている事業がさらに磨かれると思っています。
瀬谷区役所の外販は、とにかくパンを販売させて欲しい、というただそれだけのところから出発しました。ソーシャルビジネスなんて、考えたこともありませんでした。ところがスタートから5年、気がつくと、これはソーシャルビジネスそのものじゃないか、というわけです。しかもその中心にいて、事業を支え、お客さんとのいい関係をどんどん広げてきたのはメンバーさんたちだった、というところがすごくおもしろいと思うのです。
これは十分、エントリー要件の三つ目にある「新しい事業のモデルや社会的価値の創出」になるのではないかと勝手に思っているのです。「勝手に」と書くのは、まだ今のところ、この外販の事業が「新しい事業のモデルや社会的価値の創出」とは、ほとんどの人が思っていないからです。だからこそチャレンジする価値があると思っています。新しい物語が、ここから始まると思っています。どんな物語が描けるのか、すごく楽しみにしています。
先日書いた「苦情の電話と希望の物語」
http://pukapuka-pan.hatenablog.com/entry/2014/12/16/160534
を読んだ方から感想が送られてきました。
私は、何度かツジさんと同じ電車に乗ったことがあります。
退屈な乗車時間が、とても楽しくなります。
ツジさんのつぶやきを聞きながら
作曲家の名前を挙げているんだな、とか
国名をいっているな、とか
よくこれだけ覚えているな…などなど思い、楽しんでいますよ。
でも、これは、ぷかぷかさんを通してツジさんのことを知っているから、
素直に楽しめるのかな…とも思います。
そして、ぷかぷかさんと通して、ツジさんや、アサノさん、ダイちゃんなど
いろいろな方を知ることができて、楽しいことが増えたことに、とても感謝してい
ます。
ツジさんはパン屋でも電車の中でも、のべつしゃべりまくっています。そのおしゃべりを「うるさいな」と思うひとと、感想を送ってくれた方のように「楽しい」と思う人がいます。その分かれ目は、ツジさんを知っているかどうか、です。感想を書いてくれた方は、緑区役所のパン販売でツジさんと知り合いました。その後、仕事の上でもおつきあいする機会があり、ぷかぷかのメンバーさんたちと、とてもいいおつきあいをしています。
ツジさんと同じ電車に乗り合わせると、
「退屈な乗車時間が とても楽しくなります」
とまで書いていただき、とてもうれしい気がしました。
「うるさい、なんとかしてくれ」と苦情の電話を入れる関係よりも、こうやって、おしゃべりを楽しめるような関係の方が、お互い気持ちよく社会の中で生きていけます。そういう関係をもっともっと広げていきたいと思っています。
ぷかぷかのパン販売は毎週水曜日のお昼休みに緑区役所(現在は仮庁舎)、毎週木曜日に瀬谷区役所、第2,第4月曜日に旭区役所で行っています。ぜひおいでください。おいしいパンをいっしょに、あたたかなお土産をいっしょにお持ち帰りください。
ケンさんがパン屋のカウンターで、天気予報に洗濯指数のTシャツを描いていました。ケンさんのTシャツはみんな笑っています。見ているだけで、幸せな気持ちになります。気象庁発表の洗濯指数のTシャツ見ても、当たり前ですが、こんな気持ちにはなれません。
笑顔を描き込み、それをいっぱい並べるアイデアはケンさんが考え出したもの。
ケンさんはやっぱり世の中に幸せを振りまいてるんだと思います。みんな幸せになって欲しいって思ってるんだと思います。だから笑顔のTシャツをいっぱい描くんだと思います。こういう人とはやっぱりいっしょに生きていった方が絶対「得!」だと、あらためて思うのです。
今日の作品です。
これは実習生の方が描きました。サンタさんは足から描いていました。
昨日カフェで子どもの絵本を読んでいるお母さんがいました。
普通のカフェやレストランでは、多分あり得ない風景だと思います。こういう自由な雰囲気を作ってくれたのは、やはり利用者さんのおかげです。彼らがカフェで働いているから、このなんとも穏やかで自由な雰囲気、楽しい雰囲気が生まれます。
この雰囲気がいい、と言って下さるお客さんも多く、今日は冷たい雨が降っているにもかかわらず、満席でした。
障がいがある人と一緒に暮らす社会について掘り下げて考えるためのトピックス集です。