ぷかぷか日記

「障害者」って言葉は、何だか違う。

 パン教室に参加された方からすばらしい感想が届きました。ぷかぷかのメンバーさんたちとのおつきあいの中で、《「障害者」って言葉は、何だか違う。》って思ったそうで、すごい発見だと思います。こういう発見こそが、社会を少しずついい方向に変えていくんだろうと思います。パン教室続けてきて、本当によかったと思います。みんなと楽しくパン教室をやることが、明るい未来を作っていくことにつながるなんて、なんだか余計に楽しくなります。

 以下、その感想を載せます。

 

 

○一年生の娘の感想

・パン教室に行く前の娘
→パン教室は楽しみ!障害者の人は‥声が大きくて歌を歌ったりしていて、少し怖いイメージ。(いっぽでよくパンを買っていたので、何度かお会いした事があります。)

・パン教室後の娘の感想
→私「どうだった?」娘「まあまあ。」

私「障害者の方達はどうだった?」娘「うーん‥歌を歌っていた人の目が怖かった」

私「また参加したい?」娘「うん!また作りたい!」

○私の感想
・正直、障害者の方達に対して、どの様に接すればよいのか、どの様に話をすればいいのか、又、どの位こちらの話が伝わるのかドキドキしていた私です。(すみません‥)

当日の朝、地区センターの外で集まった時に、男性の方が、ハイタッチを求めに私に近付いて下さって、私も思わずタッチしてしまっていました。初めてお会いした方でした^-^;

何だか、あの時思わず自然に手が上がっていた私でした。きっと皆さんの雰囲気?でしょうか

・班決めがあり、娘が少し怖いと言っていた、辻さん?と一緒になりました。

私は、木下さん、ぷかぷかのお惣菜屋さんで働いていらっしゃる永瀬さんと知り合いで、辻さんの事を少し聞いていたので、とても面白い方だな、と思っていました。(お二人共に、辻さんやぷかぷかの皆さんの事が大好きで、とても楽しそうに話してくれました。なので、今回とっても楽しみにしていました。)

木下さんが、「一緒に歌うと辻さん、歌うのを辞めちゃうんだよ~」と、木下さんが歌い出したら、本当に辻さんがストップされました。笑っては大変失礼な事ですが、思わず笑ってしまいました。誰にも邪魔さず、ゆったり歌いたいのかな。

ずっと歌を歌われていたり、色々な名前や言葉を話されていて、辻さんがふいに私の顔を覗き込んで「バッグは?」と。なんの事だろう?カバン?と思っていたら、辻さんが「バッグ、背中、バッグ、背中」と。あー、そーゆーことか!と私σ(^_^)

私、顔を覗き込まれたその時、思ったんです。

辻さんの目が綺麗!!澄んでいる!と。

と、同時に辻さんから話しかけてくれた事が、とっても嬉しかったです!

娘は、辻さんの目が怖いと言っていましたが、私はとても純粋な目をされていると感じました。

娘はおそらく、娘からみて辻さんは背がとても高く、声も大きく、びっくりして少し怖いイメージがあるのかな、と思いました。

娘に、目がとても綺麗だった辻さん、一緒にやりましょ!と声を掛けると、すぐに来てくださり一緒に調理してくれた辻さん、blogに書かれていた辻さん(歌を歌われていて、お客さんがきたら、すぐに歌うのをやめ「いらっしゃいませ!」と挨拶されていた)の事などを話してみました。娘は、じっくり話を聞いてくれました。

・同じグループだったみなさんも、とても仕事が丁寧でビックリしました。あさちゃん、いつもふんわり声が素敵です。郁美さん、お喋り上手で!楽しかったです。みなさん、素敵な面を色々お持ちですね。

以上、感想でした。

○私は二つの事を思い、考えていました。

①ハッと改めて思った事がありました。

「障害者」って言葉は、何だか違う。

障害って、私達健常者から見ての判断?言葉?

それって違うのでは。

私達が偉いわけでもない、障害って言葉自体がマイナスイメージがあるような‥
意味を調べると「何かをするときに邪魔になる物事。さまたげ。」

邪魔になる、さまたげ‥
何か違う‥

後天的障害者の方の中には、(事故などで手足が不自由)色々自由がきかずさまたげになる事があるかも知れませんが、何だか違うような。

私達と何も変わらないのでは。

むしろ、みなさんの方が社交的だったり、仕事がとても丁寧で真面目だったり、いつも楽しそうだったり。(きっと色々悩みなどあると思いますが)

障害者‥何度かとてもマイナスイメージで、冷たく失礼な言葉‥

スタートラインは、この世に産まれてきて全ての人間がそれぞれ違うし、障害者の方も健常者もそれは同じ。  

「障害者」という、ひとくくりにしていないだろうか。他に素敵な言い方はないかな?と思いました。

うーん、考えが浮かばない‥*1

②私の幼い頃は、障害者の子どもがいたら、その子の親は障害者の子どもを隠そうとしたり、一般的には、学校は特別支援学校などに行かれたりで、子どもの頃から回りに障害者の人があまりいなかった記憶があります。本当はいたけど、別世界に分けられていた感じ‥?

なので、小さい頃から障害者といわれる方がどのような方達なのか分からなく、ただただ少し変わっている人、変な人、怖い人と、私も小さい頃は思っていました。子どもだったので、大人の障害者の方は、余計に大きく見え、より近寄りがたく怖く見えていたのかもです。

そこで、もし可能なら、パン教室の少し空いた時間に、ぷかぷかさん達の特技や好きな事など、ご紹介タイムというのはどうかな、と思いました。(勝手にごめんなさい!)

例えば、毎回全員でなく二、三人位ずつで、特技や趣味、好きな食べ物、好きなパンの種類などなど‥(高崎さんから、皆さんのお仕事の担当の紹介をして下さって、嬉しかったです。あさちゃんの名札の標高○センチも印象に残りますね!)

辻さんなら、計算や歌、国の名前などなど⭐あさちゃんは、紙芝居も手遊びもとてもお上手でしたよね⭐

この前は、パンを焼いている時に子ども達が飽きたので隣の部屋で紙芝居などよんでいましたが、あの時間を少し紹介タイムに出来たら、素敵だな、と思いました。

子どもたちは、一緒にパンをぷかぷかの皆さんと作りますが、やはり交流がなかなかとれないので、娘みたいに外見で感じ取り判断してしまいやすいと思いました。

子どもたちにも、そして私達大人もぷかぷかの皆さんがどういう方達なのか、もっと知ってもらいたい、知りたいと思いました!ぷかぷかの皆さんの素敵な魅力、まだまだ知らない魅力が伝わるのではないかな、と思いました。そしたら、子どもたちも感じるものがあるかな、と。

スタッフさんが少ない中、大変だと思いますが。すみません‥

パン教室は大変ですので、別の機会などで可能でしたら、その様な交流会?などで、ぷかぷかの皆さんの事がもっと知れたらな、と思いました。

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地域の大人たちの力だけで、子どもたちにオペラをプレゼントできたら…

 希望のある明日を創る作戦会議をやりました。集まったのは私を入れて5名。「子どもたちにオペラを・ゆめ基金」にほとんど寄付が集まっていない現状をそのまま反映しているようでした。

 もっとおもしろい仕掛け、というか、わくわくするような仕掛けが必要なんだと思いました。「よし、わかった、1万円出そう!」って気前よくいってくれるような仕掛けがあるといいのですが、それでもこれは、やはりお金にゆとりのある方向け。

 やはり今必要なのは、お金にゆとりがあるわけではないけれど、なんか夢があるし、ちょっと協力するわ、って1,000円寄付してくれる方がたくさん集まってくれるような仕掛けです。1,000人集まれば100万円。オペラ公演費用、歌のワークショップ費用、会場費、チラシ印刷代がなんとかまかなえます。

 1,000人というとすごい数のようですが、5人友だちのいる方が10人集まって友だちに宣伝してくれれば、その友だちが友だちに宣伝してくれ、そのまた友だちが友だちに、という具合に、あっという間に1,000人の友だちに情報が伝わることになります。Facebookはとても有効です。

 そうやって地域の大人たちの力だけで、子どもたちにオペラをプレゼントできたら、すばらしいことだと思います。そういうことができる力が、今、大人たちに求められている気がします。それは未来につながる力です。地域社会の未来をどう作っていくかにつながる力です。

 自分の子どもだけでなく、地域の子どもたちみんなのことを考える大人たちが増えることが、今の社会、すごく大事な気がします。

 自分が生きる未来、子どもたちが生きる未来は、誰かが作ってくれるわけではありません。私たち自身が、自分の思いを込めて作る未来こそが、私たちを、子どもたちをしあわせにするのだと思います。

 

 ああ、そうだね、って思われた方はぜひ「子どもたちにオペラを・ゆめ基金」へご寄付ください。

 寄付金箱はパン屋、カフェ、お惣菜屋店頭にあります。

 振り込みもできます。

 振替口座は 口座記号 00260-4  口座番号 97844

       加入者名 NPO法人ぷかぷか

 

 オペラ『ロはロボットのロ』の公演は5月にこんにゃく座の主催であります。

  

www.konnyakuza.com

 

 

 

みんなの物語

 演劇ワークショップの助成金を100万円ヤマト福祉財団に申請していたのですが、審査に落ちました。かなり気合いを入れて書いた申請書だったので、ほんとうにがっかりしました。

 2,3日めげていましたが、めげてるだけでは何も生まれないので、ヨコハマアートサイトの助成金にチャレンジ。アート活動に対して横浜市が助成金を出してくれます。

 「この企画の中で芸術活動が果たす役割を書いてください」という項目があって、おお、来たか、とわくわくしたのですが、書く枠が決められていて、思いっきり書く、という風にはいきません。困ったなと思いましたが、でも、こういう制限があることで、かえって集中して自由になる面もあります。その枠の中で書いたのがこれです。

 

 《障がいのある人たちは「効率が悪い」「理解力がない」と社会の邪魔者扱いされることが多い。演劇ワークショップは、社会からそんなふうに邪魔者扱いされている彼らが「ほんとうは必要」と思える関係を自然に作り出す。今までマイナス方向の目線を向けられ、マイナス方向の関係でしかなかった彼らと、いっしょに芝居を作ることで、新しいものをいっしょに創り出す「クリエイティブな関係」に変えていく。

 できあがった芝居は彼らが一緒にいた方がいい理由を端的に物語る。芝居はだから、彼らに対する社会のさげすんだ目線をひっくり返すほどの内容を持つことになる。》

 

 すっきりまとまったものになりました。

 もう一つ。今年の具体的なプログラムを書くところがありました。今年は谷川俊太郎の「生きる」という詩をモデルに、それぞれを「生きる」を書くところから始まります。それぞれの「生きる」の詩を集め、構成し、みんなの「生きる」を創ります。

 みんなの「生きる」は、障がいのある人たちの思い、地域の人たちの思いが重なりあい、「みんなの物語」になります。「みんなの物語」はこの地域社会の未来をどんなふうに創っていきたいのかといったビジョンそのものだと思います。

 

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田貫湖電鉄物語-2 タカサキは何やってるの?の巻

 田貫湖電鉄路線図

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 この田貫湖電鉄、ここまで精密に描いてあると、てっきりほんとうにあるものだと思い、ネットでいろいろ調べました。田貫湖の地図で調べても、田貫湖周辺の観光マップを調べてもこの路線はどこにもありませんでした。困ってしまってヨッシーに、

「田貫湖電鉄ってほんとうにあるの?」って聞いても

「あります」

と、ごく普通に応えていました。

 夜になって「乗り換え案内」で「田貫湖電鉄」の路線図にあった駅の名前を片っ端から入れても、「この駅名はありません」の答えばかり。そこまで来てようやく「田貫湖電鉄」はヨッシーの作った物語であることに気がついたのですが、翌日、この路線図がうそとか本物、といった話をすっ飛ばして、

「田貫湖電鉄の絵を描いてくれる?」って聞いたら、

「はい、わかりました」

とごく普通に応え、さらさらっと描き始めました。

 考えてみれば、ヨッシーの絵はほとんどが物語。「田貫湖電鉄」を本物と思い込み、ネットで必死に調べた私の方が、ヨッシーにしてみれば、

「何やってるの?」

という感じだったのでしょう。ですから、

「田貫湖電鉄の絵を描いてくれる?」

の依頼は、ヨッシーにとってはなんでもないことだったのです。

  今日は、鵠山からスタートし、次の仏沢町の途中まで描きました。

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 「小田急は乗り換えです」とあり、私は路線図の下に描いてあった「小田急西部線」を本気で探したりしました。

 

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 この物語、これからどんなふうにひろがっていくのか楽しみです。

春のお花の絵てがみワークショップ

 

 

こんにちは、わんどのゆっこです。

オープンからちょうど1ヶ月が経ちました。
おかげさまで、窓のキャンバスも毎日賑やかです。

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さて、3月28日は月イチの土曜営業日。

春のお花の絵てがみワークショップを開催しました。


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チューリップの花びらはどんな形、色でしょう?

茎は?葉っぱはどんな風に生えていますか?

小幡先生の指導のもと、お花を観察することから始めます。


 

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クレヨンで描いた線にたっぷりの水で溶かした水彩絵の具で色をつけます。


 

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こどもたちもお絵描きに夢中です。


 

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とっても優しくかわいらしい色使い。


 

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ひとりひとりみんな違う、色とりどりのお花が咲きました♫



みんなよく集中して頑張ったのでお腹がペコペコ。

カフェのグラノーラバーと工房の抹茶クッキーをおやつに食べて、お開きとなりました。



参加してくださったこどもたちとご家族の方々、

楽しい時間をご一緒できてありがとうございました!



来月の土曜営業日は4月25日。

5周年記念イベントをぷかぷか全体で盛大に行います。



わんどのワークショップは

“大きなくじらにお花をいっぱい咲かせよう”

手仕事体験

の二本立てで開催します。



詳細はぷかぷかしんぶんやHP、店頭ポスターでお知らせします。



ぜひぜひ予定を空けておいてくださいね☆

 

のぼさん マリリンモンローを描く

 のぼさん、今日はマリリンモンローを描いていました。

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少し麻痺があるのですが、とても力強い線が魅力的です。

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時々左手に持ち替えて描きます。

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マリリンモンローの写真を見ながら描いていました。

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田貫湖電鉄物語

 ヨッシーが「田貫湖電鉄」の路線図を描いていたので、どこにあるんだろうとネットで調べました。田貫湖は富士山の西にある小さな湖なのですが、いくら探しても、その周辺には「田貫湖電鉄」は見つかりませんでした。

 ヨッシーの路線図にはもっともらしい名前の駅が並んでいます。「田貫湖正門(たぬきこしょうもん)」「こずえ野」「田貫湖心太屋前(たぬきこところてんやまえ)」とあって、この「田貫湖心太屋前(たぬきこところてんやまえ)」というなんとも奥ゆかしい名前の駅に、これは絶対に行ってみよう、と思ったのでした。

 ところが、ネットの「乗り換え案内」で、駅名を検索しても出てこないんですね。ほかにもいくつか入れたのですが、全く出てきません。ここまで来てようやくこれはヨッシーの作った物語なんだということに気がつきました。

 39個ものもっともらしい駅名がふりがな付きで並んでいて、これは描きながら楽しかっただろうなと思いました。それにしても「長者の橋紙が沼(ちょうじゃのばししがぬま)」「駿河牛之尻(するがうしのけつ)」なんて名前を考え出したヨッシーってただ者じゃないと思いました。何よりも、私をここまでわくわくさせたのですから、この物語の持つ力は、なかなかのものだと思いました。

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俺、夢ないんだけど…

 ナガさんから、

「俺、夢ないんだけど、どうしたらいい?」

って、相談されました。どうしたらいい?と聞かれても、夢なんて自分で探すものなので、

「自分でやりたいことを一生懸命探すんだよ」

「やりたいことなんてない」

「いつかこんなことやってみたいとか、ないの?」

「ない!」

「彼女作ろう、とかも?」

「ないです」

話が止まってしまいます。

 ナガさんは仕事もよくできて、毎日いい顔して過ごしているのですが、それでも

「俺、夢ないんだけど…」

なんてわざわざ言ってきたのは、やっぱり何かこう将来に向けてわくわく心ときめくものがなくて、ちょっと寂しい思いをしているのかなぁ、なんて思ったりしました。

 

 今度ぷかぷかでは利用者さんたちがお互い話し合う「ホームルーム」をやろうかなと思っています。自分たちの悩みや、問題などを自分たちで話し合って、解決に向けてみんなで前へ進もう、というわけです。

 たとえばひとり暮らししたい、という方が何人かいます。そのためには何をどうすればいいのか、アパートでひとり暮らしするのはそれなりにお金がかかります、給料、年金で足りない分はどうすればいいのか、どこへ相談すればいいのか、料理は自分でできるのか、できない人はどうすればいいのか、自立生活アシスタントはどんなことをやってくれるのか、といったことを一つ一つ具体的にクリアーしていきます。

 なんとなくひとり暮らししたい、では、いつまでたっても前に進みません。何を、どうすればいいのか、を具体的に一つ一つクリアーしていけば、実現に向けて前に進むことができます。そういった話し合いを「ホームルーム」で話し合ってみたいと思っています。

 スタッフにアドバイスをもらって、それに従ってやるのではなく、自分たちの悩みは、自分たちで考え、自分たちで解決する、というのでなければ、ほんとうの解決にはならないと思うのです。

 

 「俺、夢ないんだけど…」の悩みも、ホームルームでみんなに投げかければ、「俺も」「私も」という人が出てくるかも知れません。じゃあ、どうすればいい、とみんなで話し合えばいいと思うのです。

 夢ってなんだろうね、夢って、どこにあるの、どうすれば夢を見つけることができるんだろうね、みたいなことを話し合っているうちに、みんなで夢を探すようなことができれば「俺、夢ないんだけど…」なんて言ってた人が、多分、わくわくしてくると思います。

 一人ひとりの夢もいいけど、みんなで共有できる夢が見つかればもっと楽しいと思います。みんなの夢に向かって、みんなが力を合わせられるような、みんなが熱い思いを寄せられるような、そんな夢をみんなで見つける。そんなことができれば最高だと思います。

 

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健康な命を未来に引き継ぐこと

 昨日お店の常連客のゆうとくんの1歳の誕生日で、職人さんの作った誕生日パンを、お兄ちゃんと二人でかぶりついている写真がお母さんから送られてきました。うれしいですね。

 ぷかぷかは

 

   おいしい

   安心・安全を

   大事にします。

 

   健康な命を

   未来に引き継いでいきたいからです。

   子どもたちの命を

   そして、みんなの命を

   大事にしたいからです。

 

 こんな思いで毎日パンや食事、お惣菜を作っています。

 どちらを向いても添加物だらけの世の中で、命がどんどん傷つけられています。これから未来を生きていく子どもたちのことを考えると心が痛みます。

  下の写真の二人の子どもを見ていると、健康な命を未来に引き継いでいくことの大切さをあらためて思います。

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寄付金付き1000円コーヒー

 「オペラを子どもたちに・ゆめ基金」のためにカフェ、パン屋で「寄付金付き1000円コーヒー」を始めます。おいしいコーヒーを飲むと、ゆめ基金への寄付と、ぷかぷかの運営への貢献が同時にできるというすばらしい企画です。

 寄付は未来への投資であり、これからこんな未来を作りたい、という思いを込めたお金です。

 カフェでコーヒー飲むとコーヒー代金300円との差額700円が、パン屋で飲むとコーヒー代金100円との差額900円がゆめ基金に寄付されます。それぞれ700円、900円が何倍もの価値に変わります。

pukapuka-pan.hatenablog.com

 

 コーヒーを飲んでいただくと、それはぷかぷかの収益になります。ぷかぷかの運営に貢献することになり、それはぷかぷかが創り出している様々なあたらしい価値に貢献することになります。それを少し紹介します。

 

①利用者さんたちの人生を支えるような本物の仕事を創り出すことに貢献します。

pukapuka-pan.hatenablog.com

 

 

②その仕事は利用者さんたちの笑顔を作り出します。

 

③利用者さんたちの笑顔は地域の人たちを幸せな気持ちにさせます。

pukapuka-pan.hatenablog.com

④その気持ちは、障がいのある人たちとはいっしょに生きていった方がいいね、という気持ちになり、お互い気持ちよく生きていける社会を作っていくことになります。

 一杯のコーヒーが新しい社会を作っていくことに貢献するというわけです。

 

⑤仕事は利用者さんの給料を生みます。給料は働くことの意味を彼らに教えます。休日に誰かとお出かけしたり、好きなものを買ったりして、人生が充実します。一杯のコーヒーが彼らの人生の充実に貢献することになります。

 

⑥街のみんながホッとできるような、ちょっとだけ元気になれるような小さな街=ぷかぷか三軒長屋を今、ぷかぷかは作っています。街の中にこういう場所があることは、街の人たちにとってはとても大事なことだと思います。一杯のコーヒーはそんな小さな街の実現に貢献します。

 

pukapuka-pan.hatenablog.com

 

⑦パン屋の前にあるような椅子とテーブルをもう2セットくらい置きます。いつ来ても誰かがお茶を飲んでいたり、おしゃべりしていたり、ぼんやり空を眺めていたりします。そばで誰かが絵を描いていたり、楽器を鳴らしたりしています。小さな子どもたちが歓声を上げながら走り回っています。椅子にもテーブルにもお金がかかります。コーヒーの売り上げがこの椅子とテーブルになります。

 

⑧ひとり暮らしのお年寄りの方に「歌付き弁当」「お話付き弁当」をぷかぷかの利用者さんが配達します。弁当を配達したついでに利用者さんが昔の歌を歌ったり、楽しいおしゃべりをしてきます。楽しい時間のプレゼントです。「ああ、楽しかった。また来て欲しい」といった関係がそこから生まれます。どちらかといえば地域社会から締め出されてきた障がいのある人たちに「また来て欲しい」と思うような関係を「歌付き弁当」「お話付き弁当」は作ります。そういう関係がひろがっていけば、地域社会はお互いがもっともっと生きやすくなります。お互いがもっと生きやすい地域社会の実現に一杯のコーヒーが貢献します。

 

⑨パンの外販に行く瀬谷区役所では、毎週木曜の外販の日、彼らに会うのを楽しみにしている人たちがたくさんいます。おいしいパンと彼らの魅力で、毎週外販のテーブルの前に写真のような行列ができます。f:id:pukapuka-pan:20150323170545j:plain

 「なんとなくいやだ」とか「怖い」とか「何するかわからない」と社会から締め出されている彼らに「今週も会いたい!」と思う人たちがこんなにもいるということ。これはほとんど奇跡に近いと言っていい気がします。ここには社会の希望があるように思います。一杯のコーヒーの売り上げが、ここで見えた希望を更に膨らませることに貢献します。

 

⑩去年やったぷかぷかの利用者さんと地域の人たちの演劇ワークショップは、予想をはるかに超える新しい関係、芝居を創り出しました。「表現の市場」のステージで発表した芝居は、まさに新しい価値と呼ぶにふさわしいものでした。その芝居作りにも大変なお金がかかります。一杯のコーヒーが、そういった新しい価値の創造に貢献します。

pukapuka-pan.xsrv.jp

 

 

⑪パン教室には小さな子どもたちがたくさん参加します。子どもたちはなんの偏見もなく、利用者さんたちといっしょにパンを作ります。こんな子どもたちが大きくなった時、彼らの作り出す社会は今よりもお互いがもっと生きやすい社会だと思います。パン教室はパンといっしょにそういう希望をも作り出しています。一杯のコーヒーがそんな希望を作り出すことにも貢献します。

 

pukapuka-pan.hatenablog.com

 

⑫ぷかぷかは障がいのある人たちが生きやすい社会を目指しています。彼ら、つまり社会的弱者が生きやすい社会は、誰にとっても生きやすい社会であり、大きな社会的ニーズといっていいと思います。そんな誰もが望むような社会の実現に、一杯のコーヒーが貢献することになります。

 

一杯のコーヒーが貢献する物語は、まだまだ続きます。

 

 

 

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