ぷかぷか日記

66歳になりました−1

 4月30日、今日で66歳になりました。ずいぶん年をとったものだと思います。定年後はのんびりした生活をするものだと思っていましたが、「ぷかぷか」をはじめたばっかりに、のんびりどころか、日々やることが山ほどあって、超寝不足の日々。いつになったらのんびりした生活が始まるのかと思いつつ、今の生活も結構楽しんでいたり…。

 

 いや、正直なところ、60過ぎてこんなに大変で、こんなに楽しい日々が来るとは思ってもみませんでした。障がいのある人たちといっしょに生きていきたいと思ってはじめた「ぷかぷか」でしたが、彼らといっしょに生きていくことが、新しい物語を次々に生み出し、こんなにおもしろいことは、そう簡単にはやめられない感じ。

様々な物語 – ぷかぷかパンの店『カフェベーカリーぷかぷか』

 

 ぷかぷかが生み出した物語は本にまとめたいと思っています。昔、映画監督の土本典昭さんが水俣病の患者さんにカメラを向け、水俣病の記録映画を作ることについて、「記録がなければ事実がなかったことと同じになる」と何かに書いていたことがあって、土本さんのやっている仕事の意味が、その時はじめてわかった気がしました。起こった事実は、そのままほうっておけば、時間の経過とともに人々の記憶の中から忘れ去られ、やがて事実がなかったことになってしまうということです。

 そのことがずっと頭にあったので、ぷかぷかについても、構想が始まった頃からずっと記録を書き続けていました。5年目の今、そろそろぷかぷかの記録をまとめておこうと思っています。もちろんぷかぷかはこれからも新しい物語を創り続けると思います。それはそれで「ぷかぷかの記録ーその2」でまとめる予定です。

 

 そういったこともあって、今まで書いてきたブログをまとめるために「イシス編集学校」に入学し、ネット上で勉強中。正解のない「お題」に答えながら編集の世界の奥深さに、わくわくしています。三日おきくらいに「お題」が飛んでくる上に、同じクラス10人の「回答」「指南」が次々に飛んできて、それを読みこなすだけでも大変。それでも目から鱗の発見があったりして、日々、これ勉強です。

 

 半年ほど前にはじめたFacebookページにはまり、日々ぷかぷかの小さな物語を発信しています。毎朝カメラ片手にぷかぷかを一周。目にとまったものをとにかくカメラに記録。100枚から多い時は400枚くらいの写真を眺めながら小さな物語を見つける作業は、ものすごく大変で、ものすごく楽しいです。日々ぷかぷかの新しい発見があります。

 Facebookページがおもしろくなったのは、リアルタイムで読んでくれている人たちの反応があることです。丁寧に書けばそれなりの反応があり、手を抜けば一気にアクセス数は減ります。毎日毎日平凡な日々の中で人の心に届く小さな物語をどれくらい見つけることができるか、結構大変な作業ですが、楽しみながらやっています。日々自分が磨かれる感じがします。

  

 まだいろいろ書きたいのですが、寝不足で頭が痛いので、今日はもう寝ます。おやすみなさい。

 明日はまた6時40分に起きて新しい一日が始まります。あ、今夜中の1時半なので、もう始まっていましたね。66歳と1日目の新しい物語がまた始まります。どんな物語が始まるのか、楽しみです。では、また明日。いや、今日、ですね。

 

                                  つづく

 

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近所の方からの贈り物

 ぷかぷか5周年のイベントの時、近所に住んでいる方が詩の朗読をプレゼントしてくれました。昔歌われたルイアームストロングの歌の日本語訳です。心に深くしみる朗読でしたので、ここで紹介します。

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あらためまして、
ぷかぷか5周年おめでとうございます。

そして、土曜日は、朗読の機会を与えてくださり、ありがとうございました。
高崎さんに声をかけていただいた瞬間、この歌があたまに浮かび、ぜひ、日本語訳を朗読してお祝いしたいと思いました。

ベトナム戦争の中、
人と人が命を奪いあい、死に目を向けている中に歌われたこの曲。

目の前にある、ありふれた日常の中に、
当たり前にある世界の中に
どれだけの幸せがひろがっているのかを
誰も責めることなく、ハートに訴えた素晴らしい曲だと思います。

自然とともに生きる人々、
命の大切さを歌うこの歌詞に、
そしてルイアームストロングの笑顔に
聴くたびに胸をうたれ
思わず涙してしまう大好きな歌です。

高崎さんがぷかぷかのみなさんと一緒につくりあげてきたもの
リンクしているのではと感じて、
この歌の日本語訳を5周年のお祝いに贈りたいと思いました。

どんな逆境の中でも
メンバーのみなさんの素晴らしさを伝え、ともに生きる尊さを教えてくれる姿勢、ほんとうに素晴らしいと思っています。

日本語訳は、こちらのリンク

http://ebisume.com/feel-lyrics-whatawonderfulworld/

を参考に、少しだけアレンジしました。

これからも、ますます輝く未来を創ってください。心から応援しています。

5周年、おめでとうございます。

坂田美雪

【What a wonderful world  この素晴らしき世界】

I see trees of green, red roses too
I see them bloom for me and you
And I think to myself, what a wonderful world

草や木は青々としげり
バラの花は紅く色づいている
私やあなたのように 咲く花たちを見ると
しみじみと思う
この世界はなんて素晴らしいんだろう

I see skies of blue and clouds of white
The bright blessed day, the dark sacred night
And I think to myself, what a wonderful world

真っ青な空と白い雲が浮かんでいる
光輝く昼の世界と 暗く神聖な夜の世界
しみじみと思う
この世界はなんて素晴らしいんだろう

The colors of the rainbow, so pretty in the sky
Are also on the faces of people going by
I see friends shaking hands, saying how do you do
They’re really saying, I love you

空には七色の虹がかかる
すれちがう人たちの表情にも虹がうつる
友だちは握手をし「ご機嫌よう」と交わる
そこには。心からの「I love you」がひろがっている

I hear babies cry, I watch them grow
They’ll learn much more than I’ll ever know
And I think to myself, what a wonderful world
Yes, I think to myself, what a wonderful world

ほら 赤ちゃんが泣いている声が聴こえる
この子たちが育つのを見ていよう
彼らはこれから先、私よりずっとたくさん学んでいくだろう
しみじみと思う
この世界はなんて素晴らしいんだろう
そう、心から思う
なんて素晴らしいんだろう、私たちの世界は

 

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5周年イベント クジラに花を咲かせよう!

こんにちは!

アート屋わんどのcobaです!

4月25日はぷかぷか5周年イベントでした!

アート屋わんどでは大きなクジラに花を咲かせよう!という大きなクジラの張りぼてに、オリジナルの折り紙をちぎってお花を作っていくワークショップを行いました。

 

午前中はお天気に恵まれていたのですが、午後からはあいにくのお天気・・・

わんどの前の屋根の下、地域のお子さんたち、メンバーさんと共にくじらを制作しました!

完成したくじらの前でみんなで記念撮影!!!

とってもカラフルなくじらになりました!

制作に参加してくださった皆さま、本当にありがとうございました!!!

 

 

後日、25日に出来なかったくじらのお腹をメンバーさんと一緒に制作。

最後に可愛い目が付きました!

 

近々くじらがわんどのお店の中で空飛ぶくじらに変身します!

是非お店に遊びに来てください!!!

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手描きのカードが10万枚

 先日載せた「ありがとうカード」、小さすぎてよく読めなかったので、少し大きくしてもう一度載せます。

 一枚一枚あらためてみると、描いた人の思いが伝わってきて、なんだかジ〜ンときます。

 パン屋、カフェ、おひさまの台所に来るお客さんをあわせると、毎日全部で100人くらいになります。一人一枚ずつ渡すと、10日で1,000枚、一ヶ月でだいたい2,000枚ちょっと、1年間で約24,000枚のありがとうカードが地域の方に配られることになります。5年間で10万枚近いカードが配られたことになり、10万個のありがとうの思いが届いたことになります。「ありがとう」のつぶやきが10万回です。一枚一枚手描きのカードが10万枚です。これって、なんかすごいじゃないかと思いました。

 一枚一枚は小さなありがとうカードですが、これがでも、10万枚集まるとすごいメッセージになります。ぷかぷか5周年にあんなに人が集まったのも、このありがとうの思いが届いたせいかと思ったりしています。

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ぷかぷか5周年

 ぷかぷかは5周年を迎えました。何度もこけそうになりながらも、なんとか持ちこたえた5年。たくさんのお客さんたちに支えられ、今日を迎えることができました。本当にありがとうございました。

 

 5周年のイベントはぷかぷかバンドの演奏から始まりました。

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続いてダンス

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ツジさんは歯を磨きながら「アルゴリズム体操」

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愛の賛歌

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パン屋で研修中のタイのカンチャナーさん。タイの踊りを踊る友人を連れてきました。

指先の動きが独特でした。

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ダイちゃん、ビギンの歌で踊りました。

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はっぱ隊は今日も元気

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手作りピザ

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ミニミニ出張おはなし会

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クジラに花柄模様。

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バルーンアートは予定になかったのですが、「やっていい?」「どうぞどうぞ」で始まってしまうのがぷかぷか。はっぱ隊を連れてきた先生が、突然はじめました。

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素敵なコースターができました。

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幸せなひととき

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タイカレーはすぐに売り切れ

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今日は給食もタイ料理のガバオ

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おつかれさまでした。今日は一日ぷかぷかで過ごしたそうです。

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たくさんの「ありがとう」

  今日は「ぷかぷか5周年」。わんどのギャラリーにたくさんの「ありがとうカード」が貼り付けてありました。カードを見ながら、この5年、本当にたくさんの、たくさんの「ありがとう」だったな、という気がしました。

  

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わくわくするような街はここから

地域の大人たちで、  子どもたちにオペラをプレゼントしませんか?

 お菓子とかおもちゃではなく、オペラをプレゼントしようと思うのです。『ロはロボットのロ』という子ども向けのわくわくするような楽しいオペラです。オペラはひとときの夢の世界。その夢の世界を子どもたちにプレゼントしようという企画です。多分こんなことは誰も思いつきません。

 「え〜!霧ヶ丘の人たちって、子どもたちにオペラをプレゼントするんですか? すご〜い!」

って、多分、評判になります。

 こんな夢のような話に大人たちが一生懸命になること、そんな大人たちのいる街はきっとわくわくすることがいっぱい生まれそうな気がします。地域の子どもたちのために、地域の大人たちが汗を流す。楽しい、わくわくするような街、未来に希望の持てる街は、こういうところから始まるように思うのです。

 「おもしろい、のった!」と思われた方は《子どもたちにオペラを・ゆめ基金》に力を貸してください。力の貸し方は、打ち合わせ作戦会議に参加する、チラシを知り合いに配布する、チケット販売に協力する、寄付をする、寄付を集める、寄付金付き1,000円コーヒーを飲む、ゆめ基金の企画をFacebookなどで広げる、などいろいろな形があります。

  次回作戦会議は5月10日(日)午後1時から「アート屋わんど」で行います。

 

費用内訳

費用の内訳は

オペラ公演費用864,000円(公演料800,000円、消費税64,000円)、

歌のワークショップ費用2回分172,800円(歌役者二人、ピアニスト一人 80,000円×2回=160,000円、消費税12,800円)、

チラシ印刷代45,000円、チケット印刷代9,000円、

オペラ公演会場費50,000円(ホール使用料、みどりアートパークとの共催事業のため、会場費は割引。ピアノ使用料、ピアノ調律代)、

歌のワークショップ会場費8,000円(リハーサルルーム2回分、みどりアートパークとの共催事業のため、会場費は割引)

合計1,148,800円 

 

収入

チケット 3,000円×150枚=450,000円、

ワークショップ参加費 1,000円×40人=40,000円、

助成金 400,000円(申請中、これが出ないとかなり厳しくなります。今まで2本申請して2本ともだめでした。)、

 寄付 258,800円 

 合計1,148,800円

 

寄付受付中

 寄付箱はぷかぷかの各店舗に置いてあります。郵便振替口座もあります。

口座記号 00260-4 口座番号 97844 加入者名 NPO法人ぷかぷか      

 

オペラ内容

オペラ『ロはロボットのロ』はこんなオペラです。

www.konnyakuza.com

    

 

 

オペラ公演

 7月19日(日) みどりアートパークホールで午後2時開演です。

 300席のうち、半分くらいを子どもたちにプレゼントします。残りの半分は付き添いの保護者、地域の大人たちの席です。

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チケット

 チケット、子ども用整理券は5月18日(月)より、パン屋、ぷかぷかカフェで販売、お渡しします。

 大人3,000円(寄付金付きは4,000円、できれば寄付金付きをお買い求めください。ちなみに東京公演は前売り5,500円、当日6,000円です。)

 中学生、高校生:2,000円

 小学生、保育園、幼稚園:無料招待

 

 

寄付金付き1,000円コーヒー

 「子どもたちにオペラを・ゆめ基金」への寄付金付きのコーヒーです。コーヒーの代金を差し引いた額が「子どもたちにオペラを・ゆめ基金」への寄付に回ります。ぷかぷかカフェ、およびパン屋で販売中です。

 みなさまからの寄付はオペラ「ロはロボットのロ」の公演費用に使われます。子どもたちにオペラをプレゼントするお金は、下記のような新しい価値を生み出します。

 ・オペラを楽しむという素敵な時間を子どもたちにプレゼントします。

 ・オペラを楽しんだ子どもたちが笑顔になります。

 ・子どもたちが笑顔になると社会が幸せになります。

 ・子どもたちが、「オペラって楽しい!」っていう発見をします。

 ・子どもたちの心が豊かになります。

 ・子どもたちの心が豊かになると、彼らが将来作り出す未来も豊かになります。   

 ・豊かな未来はみんなを幸せにします。

 

コーヒーはおいしいです                  

 マンデリンをベースにして「珈琲工場」で作っていただいている「ぷかぷかオリジナルブレンドコーヒー」です。パン屋はコーヒーミルで挽いています。

 子どもたちの笑顔、わくわくするような未来を想像しながら飲む珈琲は、格別な味です。

 

 

歌のワークショップ

 オペラの公演を見る前に、歌役者といっしょに、オペラの中の歌をいっしょに歌います。歌ってこんなに楽しいのかって思うくらい楽しいワークショップです。オペラを見る予定の親子でご参加ください。オペラが何倍も楽しくなります。

 オペラシアター「こんにゃく座」から、オペラに出演する歌役者二人、ピアニスト一人が来ます。

 日時:6月13日(土)、7月4日(土)、13:00〜15:00

 場所:みどりアートパークリハーサルルーム

 参加費:大人1,000円、中、高生500円、子ども無料

 定員:40名

 申し込みは5月18日(月)より、パン屋、カフェで。

 電話、メールは

 045-453-8511 高崎    pukapuka@ked.biglobe.ne.jp

 オペラのチケットといっしょに申し込んでください。

 

 

 

      問い合わせ:453−8511

            pukapuka@ked.biglobe.ne.jp

     「子どもたちにオペラを・ゆめ基金」高崎、浜谷

         

「養護学校でもいい」から始まった新しい人生

  4月24日(金)にみどりアートパークでの「館長トークセッション」に高崎が出ます。

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  養護学校で仕事を始めた頃のことを書きます。障がいのある人たちと初めてであった頃の話です。

 教員採用試験に合格し、面接の時、養護学校を希望するかどうかを聞かれました。

 ①養護学校がいい  

 ②養護学校でもいい

 ③養護学校はいや

の三つの選択肢がありました。その頃は障がいのある人とのおつきあいは全くなく、よくわからないので、②の「養護学校でもいい」を選択しました。今から思えば、よくわからなかったとは言え、ずいぶん無責任な、ある意味失礼な選択だったかなと思います。でも養護学校というものに対してはその程度の意識だったのです。

 しばらくして養護学校の校長から電話がかかってきて、さしてうれしくもない顔してあいさつに行きました。

 学校が始まって、初日、ずいぶんドキドキしながら子どもの手を握ったことを今でも覚えています。障害児教育なんて勉強してなかったので、彼らにどう対応していいか全くわかりませんでした。土砂降りの雨の中、外へ飛び出したり、ボンドを口に入れてしまったり、毎日毎日想定外のことをやらかしてくれる彼らを前に

「ひゃ〜、どうしよう、どうしよう」

とおろおろするばかりでした。でも、この「おろおろ」が今から思えばすごくよかったように思います。

 まわりの教員たちの多くはそれなりに障害児教育を勉強していて、それなりにうまい対応をしていたと思います。私は障害児教育に関する知識が全くなかったので、ほんとうに無防備の状態で彼らと向き合うことになりました。つまり、知識を通して、ダウン症の子どもにはこんなふうに対応する、とか、自閉症の子どもにはこうしたらいい、というものが自分の中になかったので、もう体当たりガチンコ勝負を毎日やるしかありませんでした。でも、その「体当たりガチンコ勝負」のおかげで、私は彼らと、ほんとうに人として出会えた気がしています。

 人と人との出会いに知識はいりません。知識はかえって出会いを邪魔します。必要なのは、人として裸の状態で彼らの前に立つ、そのことだけだと思います。

 おろおろしながら、どうしよう、どうしよう、どうしたらいい、どうしたらいい、と日々迷い、考え、格闘する中で、少しずつ彼らの良さ、すばらしさに体で気がついていったのです。

 

 以前書いたけんちゃんの話をもう一度載せます。

 

 子どもたちといっしょに手製の紙粘土で大きな犬を作ったことがありました。何日もかかって作り上げ、ようやく完成という頃、子どもにちょっと質問してみました。

 「ところでけんちゃん、今、みんなでつくっているこれは、なんだっけ」

「あのね、あのね、あの……あのね」

  「うん、さぁよ〜く見て、これはなんだっけ」

と、大きな犬をけんちゃんの前に差し出しました。けんちゃんはそれをじ〜いっと見て、更に一生懸命考え、

「そうだ、わかった!」

と、もう飛び上がらんばかりの顔つきで、

「おさかな!」

と、答えたのでした。

 一瞬カクッときましたが、なんともいえないおかしさがワァ〜ンと体中を駆け巡り、

「カンカンカンカン、あたりぃ!」

って、拍手したのでした。

「やった!」

と言わんばかりのけんちゃんの嬉しそうな顔。こういう人とはいっしょに生きていった方が絶対に楽しい、と理屈抜きに思いました。

 もちろんその時、

「けんちゃん。これはおさかなではありません。いぬです。いいですか、いぬですよ。よく覚えておいてね」

と、正しい答をけんちゃんに教える方法もあったでしょう。「先生」と呼ばれる人は大概そうします。

 でも、けんちゃんのあのときの答は、そういう正しい世界を、もう超えてしまっていたように思うのです。あの時、あの場をガサッとゆすった「おさかな!」という言葉は、正しい答よりもはるかに光っています。こういう言葉こそ、人と人とがいっしょに生きていく時、必要なんだと思います。あのとき、あんな素敵な言葉に、そしてけんちゃんに出会えたことを私は幸福に思っています。

 

 

(自分の経歴を書いて、館長トークセッションの宣伝を書くつもりが、全く違う話になってしまいました。ま、でも、ぜひ来てください。おもしろい話がいっぱい出てくると思いますよ。)

5周年記念イベントの前に

こんにちは、ゆっこです。

5周年記念イベントが近づいてきました。

その前にわんどの入り口をほんのりリニューアル。

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わかります?

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芝生が外まで広がったり。

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伝言板ができたり。

ワークショップやイベントを紹介していきますので、チェックしてくださいね。

 

さて、アトリエではくじらワークショップの準備が着々と進んでいます。

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新メンバーのしょうへいさんが仮留めテープを剥がしています。

カメラを向けると手を止めて、しっかりカメラ目線。

にかっと歯を見せて笑顔をつくり「さあ、どうぞ撮ってください」だそうです笑

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くじらのお腹。

今は新聞紙を張り付けているところですが

25日までに大変身しますので、この後もお楽しみに☆

 

コースター作りのワークショップはまだ残席があります。

わんどメンバーの絵をアレンジして

オリジナルコースターを制作することもできますよ♪

お申込みお待ちしておりま~す!

 

タイとさほど変わらない話

 パン屋で研修中のカンチャナーさんが、ぷかぷかの利用者さんたちととても楽しそうにおつきあいしているので、タイでパン屋はじめるなら障がいのある人たちと一緒に働くパン屋にしたらどうですか?タイに日本のような福祉制度があるなら、福祉サービスの報酬も入り、運営を支えてくれますよ、といった話をしました。

 昨日の料理教室に旦那さん(日本人)もいっしょに見えたので、そのあたりの話をしました。いろいろ調べましたが、タイには日本のような福祉制度はないようです、というか、ぷかぷかのような活動に価値がある、という見方がタイにはまだありません、とおっしゃっていました。つまり福祉活動への評価が日本ほどない、という話でした。

 福祉制度はあっても、福祉活動への評価があるかどうかは、どうかな、という感じはあります。ぷかぷかが始まった当初、うるさいだの目障りだの、様々な苦情の中で、正直心が折れそうになったことが何度もあります。ぷかぷかでやろうとしたことと、世間の評価のあまりのずれに、なんのためにぷかぷかを始めたのか、落ち込む日々が続きました。

 福祉活動がどうこうよりも、とにかく障害者はいやだ、というマイナスの評価が露骨でした。どんなにマイナスの評価を受けようと、それでも彼らの魅力に変わりはないし、障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいいよ、と言い続け、街の人たちが彼らといい出会いをするのをひたすら待ち続けました。

 いろいろバッシングはありましたが、それでも少しずつ彼らと出会い、お店に来るとホッとします、と言ってくださるお客さんが増え始めました。そういうお客さんが、今にもこけそうなぷかぷかをしっかり支えてくれました。本当にうれしく思いました。

 ぷかぷかの福祉活動を評価した、というより、利用者さんの仕事ぶりの評価であり、商品の評価であったと思います。そういったことをひっくるめてぷかぷかの活動を福祉活動、というなら、その評価は上がったと言っていいと思います。

 

 日本ではなんとなく福祉活動を評価する雰囲気があるのではなく、評価されるだけの活動をやっていかないと、タイとさほど変わらないんだと、この5年を振り返ってあらためて思います。

 

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