ぷかぷか日記

全盲の子どもがオペラを

 全盲の子どもがオペラを見に来ていたことはブログで紹介しましたが

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先ほどお母さんが書き込んでくれました。

《目が見えないながらも断片的な状況は理解し、魔女が門を通さない時には、怒って「魔女のバカ~」と叫び、テトのエネルギーが切れてお願いしてもドリトル博士が治せないと言い続けていた時には「もうカンカンに怒った~!!」と叫んでいた息子。
帰りにテトに握手をしながら「がんばったねえ~」と話しかけていました。

今日は、CDを聞きながら、お話を振り返っていました。
ありがとうございました。》

 なんかね、私たち以上にオペラを受け止めていた気がします。目が見えないので、耳は私たちの何倍も敏感なんだと思います。昔、私の子どもが保育園に通っている頃、全盲の子どもがいましたが、ごちゃごちゃの保育園の中を、どういうわけか走り回っていて、びっくりしたことがあります。私が近づくと、かなり離れていても、

「あ、モモちゃんのお父さん?」

といい、すごいなぁ、と感心したことがあります。

 それでも、今回、オペラは大丈夫かなぁ、と心配していました。でも、終了後、ココと楽しそうに話している様子や、お母さんの書き込みで、目の見えない人に対するつまらない偏見が私の中にあったことにあらためで気づかされました。

 

 

 

 

キフ子さん

 キフ子さんは「子どもたちにオペラを・ゆめ基金」の寄付箱にかわいい人形でもあるといいなと思い、美大出身のスタッフに頼んで描いてもらいました。それが昨日、みどりアートパークのロビーに勢揃いしました。

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 最初は日替わりのかわいい絵が登場したのですが、何か物語があった方が描きやすいと思うよ、とアドバイス。4日目から小さな物語が始まりました。

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見る方も、この次どうなっちゃうんだろう、と楽しみにするようになりました。

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ことりが登場したり、ネコが登場したり…

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ネコもいろんなことするんですね。ネコの表情がすばらしくいい。ネコの表情でその日の物語を語る力量がすごいと思いました。

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かわいいカエルも登場しました。キフ子さんはハーモニカを吹くだけなのに、ネコとカエルが物語を進めます。

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小さな池は物語をふくらませてくれました。

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スタッフが研修でお休みの時は利用者さんがでっかいキフ子さんを描いてくれました。f:id:pukapuka-pan:20150720171844j:plain

 

シャボン玉という小道具が光っていました。

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七夕の日には、それも物語になりました。

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ちょっと疲れたのか眠り込んでしまったことも。それも物語にしてしまうところがすごいですね。

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そして最後はことり、いぬ、ネコ、カエルの全部が登場。

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毎日毎日楽しい物語をありがとうございました。

新人のスタッフはすごく鍛えられた気がします。小さな物語であっても、それを毎日毎日続けるのは大変です。私も昔養護学校で芝居を作っていた頃、物語をどう続けるかで、本当に苦労しました。全校生で一緒に毎年のように約1年かけて芝居作りをやってた時期もありましたが、みんなの注意を引きながら物語を繋いでいくのは、ものすごく大変で、でもものすごく楽しい作業でした。苦労したおかげで自分が鍛えられ、勢いのある、楽しい芝居ができたと思っています。何よりもどう転んでもなんとかなる、という自信がつきました。新人のスタッフにも、ぜひそういう苦労を経験して欲しいと思っています。しばらく休んで、また何か新しいキャラクターで、新しい物語が始まるといいなと思っています。

 新しいことにチャレンジすること、そこにこそ新しいものが生まれる可能性があります。若いエネルギーをめいっぱい注ぎ込んで、今までにない新しいものを創り出してください。

 

夢を載せたトラック

 昨日、朝9時過ぎにみどりアートパークに着いたのですが、舞台では『ロはロボットのロ』の仕込みの真っ最中でした。舞台いっぱいに広げられた照明器具の多さにびっくり。

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 この照明器具が3列にわたってつり下げられていました。数にして50個くらいはあった気がします。これを歌役者たちが一個一個つり下げ、角度を調整していました。力と根気のいる仕事です。私みたいなやわな人間は、見てるだけで疲れが出てきました。

 

 こんな大道具もあります。

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小道具や衣装もあります。

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 ひとときの夢の世界を紡ぎ出すこれらの仕掛けをすべて1台のトラックで運んできました。

 朝、舞台の仕込みの様子を見て、片付けるのも大変だろうな、と思っていたら、なんと1時間足らずでトラックの荷台に片付けていました。プロですね、彼らは。

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衣装もすぐに洗濯します。彼らは洗濯機を持って旅しています。会場の下見の時に真っ先に聞いたのは、洗濯する場所はありますか?でした。

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トラックの一番後ろにつるして、このまま乾かしながら今夜じゅうに豊橋まで行くそうです。

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 あれだけの荷物を1時間足らずで片付けた若い劇団員たち。舞台に立って、すごいエネルギーを使う仕事をしたすぐあとに、休むことなく片付けの仕事をやってのけた彼らには本当に頭が下がりました。片付けの時間を削ることになる「握手会」にも、いやな顔一つせず応じてくれたみなさんに本当に感謝!です。

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夢を運ぶトラック

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ボディの横には

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 運転席の後ろにはこんなかわいい人形が

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 もう20年以上、こんにゃく座を追いかけていますが、舞台の裏でこんな努力をしていたことを、恥ずかしい話、始めて知りました。彼らを見直しましたね。ますますファンになってしまいました。

 機会があればまた夢を運んできて欲しいですね。

 オペラシアターこんにゃく座のみなさん、本当にありがとうございました。

『ロはロボットのロ』やってよかったなと思いました。

 オペラ『ロはロボットのロ』の公演がありました。いつ見ても楽しくて、元気をもらえて、明日へ希望を抱くことのできるオペラですね。子どもたちにはどんなふうに届いたのかな?公演後、歌役者さんたちと握手会をやったのですが、子どもたちの楽しそうな様子を見ると、「ああ、楽しかったんだろうな」と思いました。

 

この人だかり。子どものいい顔。

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ちょっとさわらせて。魔女とのこの距離感。

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マニーを見つめる子どもたちの目がいいですね。こういう目でオペラを見てたんだと思います。

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魔女に抱っこしてもらって。歌役者とこんなことできるなんて最高!

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こんな小さな子どももしっかり見ていたから、こうやってさわってみたくなるんですね。

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彼は目が見えないのですが、歌のワークショップに参加して、ココの歌声と湯田亜希さんのすばらしいピアノの音はしっかり覚えていたようでした。

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 お母さんもすごく楽しんだようf:id:pukapuka-pan:20150719234201j:plain

 

 ココと仲良くなって、はいピース。

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こんな小さな子もしっかり魔女を見つめて

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 歌役者さんたちとこんなにも楽しいおつきあいができるなんて、『ロはロボットのロ』やってよかったなと思いました。

オペラ『ロはロボットのロ』本番直前

 いよいよ今日、オペラ『ロはロボットのロ』の公演です。今みどりアートパークホールで仕込みをやっています。

 このトラックで到着

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天井につり下げる照明のセッティング。こんなにたくさんの照明を使います。

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これだけの照明を一台のトラックに詰め込んで旅をしています。

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この階段が実にたくさんの役割をします。

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階段が横を向くと、また違った役割をします。

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たくさんの衣装。一人で何役もやる方もいます。

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歌役者も一緒に仕込みをやります。

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直前のピアノの調律

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チケット、もう少し残りがあります。問い合わせはみどりアートパーク045−986−2441

 

新しい朝を迎えられるように

 ぷかぷかを作ってくれた大工さんが、今、ぷかぷかの前の空き店舗に引っ越してくる学童の改修工事をやっています。ぷかぷかのお店のデザインがいいので、学童もそんなデザインにしたいと代表の方から申し出があり、大工さんを紹介しました。その大工さんが昨日夕方、「仲間から集めました、オペラの公演に寄付します」と2万円も持ってきてくれました。

 いや〜、本当にうれしいですね。オペラなんて見たこともなかった人が、こうやって今回の企画に賛同し、お金を出してくれる、ということが、本当にうれしいです。こういったことこそが「希望」が持てる元になります。

 将来に希望を持とう、と漠然と言っても、なんの力にもなりません。でもこうやって「子どもたちにオペラをプレゼントしよう」という企画に賛同する人が現れ、実際にお金を出してくれたということは、地域の未来にしっかりと「希望」が持てることになります。

 今回、オペラ公演にあたっての費用をまかなうだけの寄付は、正直、まだ集まっていません。でも、昨日の大工さんのように、今まで、「地域の子どもたちのために何かしようよ」といったことでは全くつながってなかった人たちが、今回の企画に賛同して、25万円近いお金が集まったことは、地域社会の大きな「希望」であり、そういう『希望』が見えたことは、ある意味成功だったと思います。

 

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 「平和とは明日の自分を思うこと」

 という俳句がありましたが、明日の自分を思えるって、本当にすてきなことだと思います。戦火にあるシリアの子どもたち、イラクの子どもたちに、明日の自分を思うことができるのだろうか、と思うと心が痛みます。明日の自分を思うことができない、なんて私たちには想像もできないことです。でも戦争というのは、子どもたちの明日、私たちの明日を根こそぎ奪っていきます。

 子どもたちと一緒にオペラを楽しんだり、明日の自分を思ったり、わくわくするような未来を思ったりする。そんなことができることって、考えたら本当にすごいことなんだと思います。

 

 『ロはロボットのロ』のエンディングで歌われる歌

 ♪ 新しい希望と 新しい喜びと

    新しい元気が窓たたく

   朝の あ

   ああああ

   新しい朝の あ  ♪

 

 を、ぜひみんなで力強く、元気に歌いましょう。

 子どもたちが、ずっと将来にわたって『新しい朝』を迎えられるように…。『新しい朝』を迎えることが困難な時代にならないように、今大人たちがしっかり声を上げねば、と思います。

 

 

 

 ★明日、いよいよ公演ですが、チケット、まだ少し残っています。ご希望の方はメールでお問い合わせ下さい。

       pukapuka@ked.biglobe.ne.jp

 

 

 「子どもたちにオペラを・ゆめ基金」のページ貼り付けておきます。まだ見てない方はぜひ。

pukapuka-pan.xsrv.jp

 

みんなを幸せにするパン

 オペラ『ロはロボットのロ』のラストシーン。テトのエネルゲンが切れ、ココはテトを作ったドリトル博士に直してくれるように頼みます。身勝手な人間のためにロボット作ったり直したりはもう二度としないんじゃ、と博士は断るのですが、ココはどこまでも食い下がります。その中に

「テトのパンはみんなを幸せにするんだよ」

という言葉があり、すごくいい言葉だなって思いました。

 8年前、パン屋の構想が持ち上がって、もうけが出たらこのオペラを子どもたちにプレゼントできたらいいな、と思った時、真っ先に思い出したのがこの言葉。

 ぷかぷかも、ただおいしいパンを作るだけじゃなくて、みんなを幸せにするような、そんなパンが作れるといいな、と思っていました。

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 でも、みんなを幸せにするパンて、どうやって作るの?と思いました。

 ただおいしいだけなら、パンを作る技術と、いい材料、それにパンに込める思いがあれば、それなりにできます。でも、みんなを幸せにする、となると、全く別の要素が必要になります。何がみんなを幸せにするんだろう、ということです。

 ぷかぷかは、代表の高崎が、障がいのある人たちに惚れ込んだところから出発しています。高崎は彼らのそばにいるだけで幸せな気持ちになります。それで、「障がいのある人たちとはいっしょに生きていった方がいいよ」「その方が〈得〉だよ」というメッセージを日々Facebookページやホームページ、しんぶんなどで発信しています。

 そのメッセージと彼らの生き生きと楽しく働く姿のおかげで、ぷかぷかがスタートして5年目の今、「ぷかぷかのファンになりました」という方や「ぷかぷかが好き!」という方が増えています。「彼らに寄り添っていたい」という方もいらっしゃいます。「ぷかぷかが霧ヶ丘に来てくれてうれしい」という方もいます。映画「ぷかぷか」の上映会の時の感想には感動があふれています。

pukapuka-pan.hatenablog.com

 

 ぷかぷかのパンて、気がつかないうちに、みんなを幸せにしていたんだ、と思いました。

 

 オペラ『ロはロボットのロ』は、ほんのひととき、子どもたちと大人たちに幸せな時間をプレゼントします。

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 チケットはまだたくさんあります。子どもたちにオペラをプレゼントしよう、というところで始まった企画です。チケットが残ってしまうともったいないです。ぜひお子さんといっしょに見に来てください。

 チケットは「カフェベーカリーぷかぷか」045−921−0506(土、日、お休みですので、明日17日金曜日のみの販売になります) もしくは「みどりアートパーク」045−986−2441(公演当日まで販売します)でお求めください。メールpukapuka@ked.biglobe.ne.jpでも受け付けます。(メールは土曜日まで受け付けます)

pukapuka-pan.xsrv.jp

  

  

 

 

 

まだ希望があります

 夜中にうれしいメールが来ましたので紹介します。

 

「ぷかぷか日記」の「願いをかなえるプロジェクト」読みました。2つのことを思ったので、感想を送ります。

 ひとつ目は過去の自分のこと…養護学校の高等部の生徒の中にも「卒業したら、結婚したい」と夢を語る人が何人もいたことを思い出しました。私は「素敵な人がみつかるといいね!」とか「結婚決まったら教えてね!お祝いに行くから!」などと返事をしていました。応援する気持ちが偽りだったわけではありません。でも、頭の片隅に「そうは言っても実際は難しいだろう…」という考えがあったことも事実。だから、夢を叶えるためのプロジェクトチームを立ち上げることもなく、当たり障りない相づちに終始してしまっていたと思います。私は、養護学校のみんなが大好きでしたが、高崎さんのように、「一緒に生きていく」相手とは捉えていなかったのだなぁ…と思い至りました。

二つ目は今の私のこと。「願っているだけでは叶わない」という言葉が、さまざまなことをみんなで形にしてきた高崎さんの言葉だからこそ、心に響きました。その言葉に背中を押してもらって、今日、安保法制反対の集会&デモに家族四人で参加してきました!これまでは、娘が小さいことを言い訳にして、夫に「家族代表として行ってきてね」と思いを託していました。でも、言い訳してる場合じゃない!と思えたのは、日記を読んだ後だったからだと思います。

 

(一歳一ヶ月になるこの子を友人は抱えてデモに参加しました)

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先日、安保法制のことを息子が訊ねたので、説明(戦争をする国になってしまうかもしれない、など)したら、息子は「えー!隼大、宇宙飛行士になりたいんだけど!?」と驚きの声。夢をあきらめて戦争に行かなくてはいけなくなるのか…と不安になったようです。

子どもたちが自由に夢を語り、実現に向けてがんばれる社会になるように、そんな気持ちもこめてシュプレヒコールしてきました!

 

 

 若い友人が小さな子どもを抱えてデモに参加したこと。まだこの国には希望があります。

 「へいわとはありのままにてわらうこと」

 「平和とは明日の自分を思うこと」

 

 私は命を大事にしたいと思っています。ですから、小さな子どもたちまで戦争に引きずり込む「戦争法案」には絶対反対です。

 

 ぷかぷかカフェに『へいわってすてきだね』という絵本を置いておきます。友人にこの絵本の朗読会をお願いしています。日程など決まりましたらまたお知らせします。

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願いを叶えるプロジェクトチーム

 先日七夕の短冊の隅っこに小さな字で「けっこんできますように」と書いた方がいました。

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 Facebookページに紹介した翌朝、

「あれ、名前書くのを忘れたんですが、書いた方がいいですか?」

とまーさんが聞いてきました。このあたり、本当にまーさんは純真です。

「いや、別に名前書かなくても、これ一晩で1,500くらいアクセスがあったんだからすごいじゃん、さすがまーさん」

「いや〜」

とかいいながら実にうれしそう。

「でも、これ書いただけでは結婚できないよ。この願いを叶えるためには具体的にどうしたらいいか、を必死になって考えて、実際に動いていかないと、何も変わらないよ」

「はぁ」

と、なんとも自信なさそう。

「よし、じゃあ、この願いを叶えるプロジェクトチームを作ろう。この願いを叶えるにはどうしたらいいかをぷかぷかのメンバーさんみんなで考える。どう?」

「え?」

と、びっくりしていましたが、要するに「願い」を書いただけでは、現状は何も変わりません。現状を変え、願いを叶えるにはどうしたらいいかをみんなで考えるプロジェクトチームを作ってみたらどうかというわけです。同じような願いを書いた方が何人かいましたので、みんなで思いを共有できると思います。

 まーさんの何が問題で、女性にもてないのか、「おつきあいしてください」とメール送っても、どうしていつも断られてしまうのか、を女性の側から忌憚のない意見を出してもらいます。まーさんに限らず、男性はみんな聞いておいた方がいい意見がどんどん出てくると思います。

 いつも暗い顔している、といった指摘には、じゃあどうしたら明るい顔になるのか、をみんなで考えます。このみんなで考える、というところがミソです。人生前向きに生きるコツをみんなで捜そう、というわけです。

 まーさんのどこが変われば魅力ある男性になるのか、これも女性の目線からどんどん意見を言ってもらいます。男性は絶対に聞いておいた方が得です。

 まーさんが求める理想の女性像も語ってもらいます。それに対して女性、男性から意見をもらいましょう。「そんなのあり得ない」といわれたら、まーさんは幻想を追い求めていたことになり、いつまでたっても女性と巡り会えません。じゃあ、どうしたらいいのか、そこをみんなで考えてみようというわけです。

 魅力ある女性、をテーマに男性からいろんな意見を出してもらいましょう。お互い謙虚に意見を聞き合い、それをお互い実践すれば、来年あたり「魅力ある男性」「魅力ある女性」がいっぱい誕生するのではないかと、密かに期待したりしています。

 ま、とにかくプロジェクトチームでいろんな意見が出ると思いますが、それを実践するかどうかはまーさん次第。こんなのできっこない、とはじめから投げてしまえば、現状は何も変わらないし、また来年も短冊の隅っこに小さな字で願い事を書くことになります。ま、願いがあることはいいことだと思いますが、どこまでも他力本願では、自分の人生を切り開いていくことなんかできません。まーさんに欲しいのは、この「自分の人生を自分で切り開いていく」という気持ちであり、パワーです。

 

 今、カフェで「しんごっち展」をやっていますが、どの絵を見ても、しんごっちのわくわくするような人生が見えてきます。中学生の時に描いた絵巻物は、わくわくしながら描いている心のときめきがストレートに見えます。

 まーさんにしんごっちの絵の前に立って欲しいと思っています。もちろん絵の前に立ったくらいで、何かが変わるとは思えません。ただ、しんごっちが脳腫瘍の再発で入院手術し、苦しい毎日を送っている頃、毎週のようにまーさんは「死にたい」「死にたい」といって来て、「あのなぁ、簡単に死にたい死にたいって言うけど、まーさんの人生って、そんなに簡単に投げ出しても惜しくない人生なの?楽しいことは一つもなかったの? 世の中にはね、やりたいことがいっぱいあって、もっと生きたい、もっと生きてこんなこともしたい、あんなこともしたい、と思っても病気のために生きられない人もいるんだよ…」て話しながら、しんごっちのことを思い浮かべて涙が出てしまったことがあります。言葉が詰まってしまった私を見て、さすがにまーさんは黙り込んでしまいました。

 とにかく、こんなにも生き生きと自分の人生を生ききった人が、間近にいたことをまーさんに知って欲しいのです。

 

 障がいのある人たちの結婚問題については、実現がむつかしい故に、避けてしまうのがほとんど。せいぜい短冊に願い事を書いておしまいです。

 はじめから、そんなの無理無理、といってしまえば、話はそこでおしまいです。そうではなく、何が問題で、どうすればそれが解決に向けて前に進むのかをみんなで考えていけば、願いの実現に向けて、ほんの少しかも知れませんが、前に進むことができます。この「前に進む」ということが大事です。これがあるから人生がおもしろくなります。みんなでわくわくしながら前に進むことができれば、と思っています。

 

 

 

 

 

ホッとするようなひとときを楽しみに

 「ぷかぷかマルシェ」がありました。初めての試みだったので、どうなることかと思いましたが、思いのほかたくさんのお客さんに来ていただき、大成功だったように思います。

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ぷかぷか農場で採れた野菜も売りました。

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おひさまの台所の前には行列ができ、100個用意した釜飯風弁当が完売でした。

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ビシソワーズスープが大好評

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三軒長屋の前をいつもこんなに人が行き交っていたらいいなと思います。

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親子でアイスブリオッシュ

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くつろぐ家族

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子どもたちもたくさん

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こんな小さな赤ちゃんも 

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スリッパで卓球

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ヨッシーの似顔絵コーナー

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画伯ヨッシーといっしょに。

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お魚のモビール作り

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しんごっち展にもたくさんのお客さんが来ました。

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 地域とのいい関係をこつこつ作ってきた結果が見えるようなぷかぷかマルシェでした。ただ何かを買いに来た、というのではなく、それぞれが「ぷかぷか」のホッとするようなひとときを楽しみに来た感じがしました。

  

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