ぷかぷか日記

地産地消のチラシとブース

 10月18日(日)四季の森公園で区民まつりがあります。区役所から依頼された地産地消のキャンペーンのチラシ制作と、地産地消ブースのデザインをぷかぷかでやりました。

 チラシが完成しましたのでお披露目します。デザインはアート屋わんどの近藤さん、似顔絵はヨッシーさん、お店の絵はショーへーさん、タカノブさん、ナカさんです。お店の絵は小さくてわかりづらいのですが、ブースに設置するパネルはかなり大きくなりますので、そちらが完成すれば、またアップします。

 ブースは顔のパーツができあがり、明日からカボチャに取りかかります。段ボールで作るので、なかなか大変です。テントの上にどうやって上げようかと思案中。18日は朝8時半から作業をやっていますので、「わっ!おもしろそう!」って思った方はぜひおいで下さい。場所は四季の森公園のほぼ中央、野外ステージの側です。顔のパーツをテントの支柱にくくりつける仕事と、大きなカボチャをテントの屋根に上げる仕事があります。どちらもすごく大変で、すごく楽しい仕事です。ご褒美にぷかぷかの特製おからがもらえます。地元野菜のプレゼントもあります。

 

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こちらのページのダウンロードボタンを押すとくっきりした画像が出てきます。

http://pukapuka-pan.xsrv.jp/index.php?地産地消のチラシ

 

地産地消のブースはこの絵からはじまり 

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 こういうイメージ図ができ、

 

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 これを段ボールのパーツを貼り合わせて作ります。実際はもう少し扁平な感じになります。

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 いずれにしても、今までにない楽しいブースになりそうです。楽しみにしていて下さい。

 こういう仕事、これからどんどん引き受けていきたいと思いますので、何かおもしろそうな仕事がありましたら連絡下さい。

 045−453−8511 pukapuka@ked.biglobe.ne.jp   ぷかぷか事務所 高崎まで

 こうやって外に出てダイナミックにこなす仕事がおもしろいです。彼らのセンスがこういう外の世界で光るといいなと思っています。

目の白い人限定ですか?

 セノーさんは養護学校時代からのおつきあい。高等部2年生の頃、毎日のようにマックでハンバーガーを食べ、ずいぶん太っていたので、ある日セノーさんのまぶたをめくって

「あっ! セノーさん、目が赤いよ、やばいよ、これは、これはマックの食べ過ぎで、糖尿病の初期症状だよ。このままいくと、失明したり、手や足が腐ってきてぼろっと落っこちちゃうよ。それでもいいの?」

「いやです」

「じゃあ、マックいくのを減らすしかないよ。目の検査は毎日やろう」

と言って以来、毎日目の検査をやりました。

「大事なところも腐ってきて、朝、おしっこするときにぼろっと落っこちちゃうかも」

「女の子になるんですか?」

「そう」

「じゃあ、スカートはいてくるんですか?」

とうれしそうに言い、話が思わぬ方向へ行ってしまうこともありましたが、それでも、多少は効果があったのか、あれから7年、少なくともウィークデイにはいかなくなったようです。

 目の検査は相変わらずやっていて、最近は自分から

「給与明細もらえるのは、目の白い人限定ですか?」

なんて、自分から言ってきます。

  今週は給料日。セノーさんに給料のことを聞きました。

www.youtube.com

 

 こういう人と過ごす毎日は、本当に幸せを感じます。

   

空気感

長く福祉に関わってきた方から、ぷかぷかを見学した感想が送られてきました。

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私は初めてお伺いしましたが、まず三軒長屋の外観に目を奪われました。
歩いていくと、殺風景な団地の一角にかわいらしくてオシャレなお店が現れ、
思わず「入ってみたい!」と思わせるデザインの外観はさすがです。
初めて訪れる人は、そのお店の外観や入りやすい雰囲気に惹きつけられるので、
お店の外観は実はとても重要なのだと思います。

パンは区役所販売の時に買わせていただいているので美味しさは知っていました。
でも、お店では焼きたてのパンが袋詰めにされずに並んでいたため、
香りが店いっぱいに広がり、とても美味しそうに見えました。
暗算が得意の彼や、パンの説明を一生懸命してくれる彼女にも会えて、
ちょっとしたアイドルに会えたような…とても嬉しい気持ちになりました。

わんどはおもしろくてワクワクしました。
時間があれば、もっとゆっくりクジラの下に寝転がって眺めていたかったです。
アートは人それぞれ感じ方が違うので難しいですが、作品を「欲しい」と思える商品にする工夫や、見せ方(ディスプレイ)が上手だな~と感心しました。

カフェは更に居心地のいいものでした。
10月のランチをいただきましたが、まあびっくり!!!
まず見た目。なんてきれいな盛り付けなんでしょう。
鮮やかな色彩が食欲をそそります。
そして、内容と味。たくさんの種類の野菜がふんだんに使われていて、
野菜本来の甘みを口いっぱいに感じられる調理に思わず唸ってしまいました。
10種類ほどの焼き立てパンも食べ放題。
食後のデザートも甘さ控えめで美味しい手作りスイーツ。 
これで1200円は安い!!!

ぷかぷかに「障害者の店なんだから…」といった妥協やお情けはどこにも見当たりませんでした。
本当においしく、本当に欲しいものを作り、それを更に個性豊かで素敵な彼らが売る。
一方的な関係ではなく、ふつうに「これがほしい」「ここでくつろぎたい」とお客様が来店し、自然と障害のある人もない人もいっしょに生きていく…それを実現している場がここだな~と強く実感し、
たった2時間弱のひと時でしたが、とても感動して家路につきました。

今度は11月のランチを食べに行きます。
新メニューが今から楽しみです。

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 福祉関係者の方はたくさん来られますが、今回の方は、ぷかぷかの「空気感」が一歩入っただけでほかの福祉事業所とはちがう、と素直にびっくりされていました。「あたたかくて、楽しくて、ホッとするような空気感」は、よそには絶対にないですね、とおっしゃってました。ほかのところではやっぱり管理された空間で、見学に行っても緊張するそうです。それがぷかぷかには全くなくて、そのリラックスした雰囲気が、「ちょっとしたアイドルに会えたような…とても嬉しい気持ちになりました。」の言葉になったのかなと思いました。

 「支援」ではなく、「障がいのある人たちといっしょに生きていこう」というところでやってきたら、自然にこういう雰囲気になっていただけの話ですが、最近「ぷかぷかが好き!」という人が増えているのも、この「あたたかくて、楽しくて、ホッとするような空気感」のせいかなと思ったりしました。そういう空気感があるから、街の人にとっても大切な場になっているのだと思います。

 そしてその空気感の真ん中にいるのが障がいのある人たち。彼らを管理するのではなく、彼らのありのままの魅力をそのまま差し出す形でやってきたのが「ぷかぷか」です。それがこの「あたたかくて、楽しくて、ホッとする空気感」を生んでいるのだと思います。

 

 帰りの会に近所の子どもが紛れ込んでいても、特にみんな気にしないこの雰囲気がいいなと思うのです。

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 hanaちゃんの寝っ転がっている姿を見ると、

「あっ、だめだめ、そんなところに寝っ転がっちゃだめ!」

と、たいていの人は思います。そして寝っ転がらないように「指導」したり「支援」したりします。

 昨年、ワークショップの助成金をもらったところで、お話を頼まれたとき、私の前の方が障がいのある子ども達の放課後支援をやっている方で、将来大きくなって社会に適合できるように「支援」しています、といったお話をしていました。社会に適合できるように「支援」する、といえば聞こえはいいのですが、「支援」される側にとってはどうなんだろうと思います。

 障がいのある人たちは、社会にうまく適合できなくて、支援級や養護学校に行ったり、あるいは「ぷかぷか」のような福祉事業所に来ています。その人達を無理矢理社会に適合させるというわけです。そうなると、「支援」というのは、それをされる側にとっては、とてもつらいものになります。

 ぷかぷかのメンバーさんでのべつしゃべりまくっている人がいて、何かの機会にそのおしゃべりをやめさせたことがあります。そうするととたんにその人は元気をなくし、「疲れた」という言葉を連発するようになりました。お母さんにも原因がわかりませんでした。おしゃべりをやめさせたことが原因じゃないかと、おしゃべりを復活させたとたん元気を取り戻し、元の彼に戻ったことがあります。彼にとっておしゃべりは自分を保つための大事な大事なしぐさのようなものだったのだと思います。

 そういうことが想像できなかった自分を恥ずかしく思います。支援される側、弱い立場の側に立って世界を想像することこそ、私たちに求められていると思います。

 いや、そもそも適合させる《社会》そのものはどうなんだ、という問題があります。本当にみんなが幸せを感じるような社会なのかどうか。みんなが自分らしく生きられる社会なのかどうか。そういう社会でないなら、それに適合させるってどういうことなのか…といったこと。

 《hana基準》というのは、その社会そのものへの問いではなかったかと思うのです。だから「社会がhana基準になったら」というタイトルになっているのだと思います。

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 ぷかぷかは障がいのある人たちのありのままの魅力で社会とのおつきあいを作っています。彼らを社会に合わせるのではなく、そのままの彼らに社会が出会って欲しいと思っています。社会が彼らに合わせる、というか、そうやって社会が彼らに合わせる方向に変わっていくと、お互いがもっと楽になるように思うのです。

 彼らのありのままの魅力に出会い、「ぷかぷかのファン」になったり、「ぷかぷかが好き!」という人が増えたりする中で、ぷかぷかの利用者さんの保護者の方が、今まで「見当違いの努力」をしてきたんじゃないか、とおっしゃったことがあります。  

 

《 恥ずかしながら何十年も克博の出来ないことをできるようにしよう、何とか社会に迷惑をかけないようにしよう、と見当違いの努力をしてきました。率直にいって、それが学校や作業所から求められてきたことだからです。》

 

「見当違いの努力」という表現は、この問題の本質を突いているように思います。「努力」はどっちを向いて、どういう世界を目指していたのでしょうか。本人はそれで幸福になったのでしょうか。

 その涙ぐましい努力が「見当違い」だったと気がついたとき、お母さんも、本人も多分すごく楽になったのではないかと想像します。

 

 

先日の運動会では今までおつきあいのなかった人たちがこうやってhanaちゃんについていました。

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hanaちゃんを支える手と、その手を信頼するhanaちゃんの手。

hanaちゃんが創り出す世界が見えます。

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近所の子どもが帰りの会に…

 昨日の帰りの会、ふと気がつくと近所の子どもがメンバーさんの中に入り、楽しそうにメンバーさんとお話していました。

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 帰りの会が始まる前、たまたま近所の親子が通りかかり、よかったらどうぞ、と誘い、子どもたちは入り口のそばにあるガラス窓に絵を描いていたのですが、そのうち気がつくと、こんなふうにみんなの中に入っていました。でも誰も気にしていませんでした。誰も気にしてない、というところがすごくいいですね。

 子どもがみんなの中に入っていったのも、やはり入りやすい雰囲気があったのだと思います。日頃からいろんなイベントで地域の人たちが入ってくるのが当たり前の雰囲気になっていて、メンバーさん達もそういう雰囲気を自然に作り出していたのだろうと思います。

 以前、神奈川福祉サービス大賞の授賞式で、地域に開放された老人ホームの話を聞いたことがあります。そこはドアがいつも開けっ放しで、学校帰りの子どもたちが自由に出入りし、お年寄りの方とお話ししたり、おやつを食べたり、何か一緒に作ったり、なかにはお年寄りの方といっしょにお風呂に入っていく子どももいます、という話を聞き、ぷかぷかもそんなふうになるといいなと思っていました。

 そんな思いが、気がつくと実現できてたんだ、と思いました。

 「帰りの会」という内輪の集まりに、ごく自然に地域の子どもが中に入り、当たり前のようにみんなの中にいたということ。すごくいいですね、こういうの。パン屋でパンを買うよりも、もっと深いおつきあいです。こんな子どもが将来、お互い気持ちよく生きていける社会を作っていくのだとあらためて思いました。

 そして何よりもこうやって開かれた福祉事業所が、地域社会を豊かにするのだと思います。

 

 

 

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 hanaちゃんのことをまた書きます。

 演劇ワークショップの中で、詩の朗読をしたあと、それぞれが自分の詩を書いたのですが、hanaちゃんにはむつかしい作業でした。で、hanaちゃんは何をしたかというと、こんなふうに寝ていたのです。

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 自分の気持ちに正直というか、素直というか、しかもそれをそのままこういう形で表現する大胆さ。なかなかできることではありません。

  こういうのを「自由な生き方」と見るのか、「こんなことやってはだめ」と見るのかで、お互いの関係、こちら側の生き方で全く変わってきます。

 世界のほとんどは「こんなことやってはだめ」となります。みんながそんなふうに思う社会は、とても窮屈です。でも、hanaちゃんと出会い、どこでも寝っ転がる姿に、「あ、自由でいいなぁ」とか、「どこでも寝っ転がれるなんて、うらやましいなぁ、」なんて、ちょっとでも思う人がいたら、ホッとするような世界がそこから広がります。

 お母さんはhanaちゃんのような生き方を世界が基準にしたら、世界はもっと平和に、お互いがもっと生きやすくなるのではないか、とブログの中でおっしゃっていましたが、すばらしい提案だと思いました。(「世界がhana基準になったら」で検索すると出てきます)

  hanaちゃんがありのままの自分を生きることで、周りの人たちの生き方がほんの少し変わったり、自由になったりして、周りの人たちを豊かにしているような、そんな世界がどんどん広がっていくといいなと思っています。

 

 演劇ワークショップで作っているみんなの詩にはhanaちゃんの思いはまだ反映されていません。でもどこかでhanaちゃんの生き方を詩の中に拾い上げ、hanaちゃんといっしょに舞台に立てたら、と思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

お客さんを待つパン達

今日のポテトサラダの担当はテラサワさん。
紫玉ねぎの入ったきれいなポテトサラダになりました。
パンはサトウさんがきれいにカットしてくれました。きっちり並んで、ランチのお客様をお待ちしています。

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hanaちゃん

 パン教室や、演劇ワークショップ、運動会などに参加しているhanaちゃんという女の子がいます。障害の程度で言えばかなり重度のお子さんで、言葉はなく、何を考えているかもよくわかりません。でも、そばにいるとただそれだけで、心が和みます。手を握って、hanaちゃんも握ってくると、気持ちが通じたみたいでうれしくなります。

 hanaちゃんは一見何考えているかわからない感じですが、それでいて人をしっかり見ていて、初めてパン教室に参加した日、焼き上がったパンを食べるとき、隣に座ったコンノさんの膝の上にちゃっかりのっていて、お母さんはびっくりしたと言ってました。コンノさんの優しい雰囲気をしっかり見抜いていたのだと思います。もちろんコンノさんに断ってのったのではなく、気がついたら当たり前のようにコンノさんの膝にのっていて、コンノさんもまんざらでもない様子だったとお母さんはおっしゃっていました。 

 演劇ワークショップに参加したときは、紹介もしていないのに、テラちゃんと手を繋いで動き回り、hanaちゃんがごろんと寝っ転がると、テラちゃんも同じようのごろんとひっくり返っていました。テラちゃんはスカートはいていましたから、回りの大人は慌ててスカート押さえたりしてましたが…。

 このあたりの関係がなんともおもしろいと思いました。テラちゃんが引っぱっていたのではなくて、hanaちゃんが引っぱっていたんですね。

  hanaちゃんはテラちゃんといっしょに詩の朗読をしました。言葉は出なくても、この写真を見てわかるように、いっしょに並んで詩を朗読していたのです。hanaちゃんの立ち方を見れば、一目瞭然です。hanaちゃんくらい障がいが重いと、ふつうは演劇ワークショップの参加はむつかしいだろうな、と思ってしまうのですが、hanaちゃんはこうやって、ちゃんと参加していたのです。隅に置けない人だなと思いました。(お母さんは別のグループで朗読していました。)

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 hanaちゃんは不思議な存在です。全くのマイペースのようで、それでいて、場の雰囲気にちゃんと溶け込んでいて、やることはやり、おまけに人を和ませて、ああ、こういう生き方もあるんだ、と人を自由にします。

 以前にも書いたことがありますが、私は養護学校で働いて何がいちばんよかったかというと、hanaちゃんのような人にたくさん出会って、私自身、生きることが自由になったことです。生きることが自由になって、人生が本当に楽しくなりました。彼らにはいくら感謝しても足りないくらいです。

 hanaちゃんのお母さんが《世界がhana基準になったら》というすばらしい文章を書いていましたので紹介します。

ameblo.jp

 

いい顔がいっぱいー運動会 

 10月4日(日十日市場地区センターでぷかぷか運動会をやりました。ぷかぷかのメンバーさん、地域の人たち、スタッフ、メンバーさんの家族など、総勢100人近い人たちが集まりました。みんないい顔してましたね。いい顔する時間を共有できたこと、それがすごくよかったと思います。「いっしょに生きていく」って、そういうことだと思います。

 

じゃんけん列車

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パン食い競争

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追いかけ玉入れ

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紙パンリレー

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マツケンサンバ

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ボール運びリレー

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ジェンカ

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自分が楽しむ

 アート屋わんどでやった「おしゃべりな森をつくろう」と「大きなクジラを描こう」ワークショップに講師としてお招きした金子さんとは,30年ほど前、町田養護学校でワークショップをやったときに知り合いました。町田養護学校の教員でした。最初に詩の朗読ワークショップをやり、それがすごくおもしろくて、今度は黒テントの役者も加わって演劇ワークショップをやり、更に生徒達といっしょにオリジナルな芝居に挑戦したりした元気のある教員集団の一人でした。町田養護学校がいちばん輝いていた時代だったように思います。

 3年ほど前、ぷかぷかに来た方の息子さんが金子さんが開いている絵の教室に行っている話を聞き、そこからまたおつきあいが再会し、ワークショップの講師に招いたというわけです。

 金子さんの教室に来ている人たちの描いた楽しい絵のミュージアム「くすくすミュージアム」

http://www.curious.co.jp/kuskusmuseum/sakuhin/sakuhin.html

 金子さんが対談の形で語る絵の世界がすばらしいです。

 下に載せたのは、このサイトの中の「きょうのまねきねこ」

http://www.curious.co.jp/kuskusmuseum/manekineko/manekineko.html

と題した金子さんのブログから、わんどでやったワークショップの部分をコピーさせてもらったものです。

 講師として来ながらも、金子さん自身が楽しんでいることがよくわかります。私自身、演劇ワークショップを企画、進行しながらも、いつも私自身がいちばんわくわくしながら楽しんでいるので、金子さんの気持ちが手に取るようにわかるのです。

 何やってもそうですが、自分がまず楽しむこと。しかも思いっきり楽しむこと。それがなければ、みんなを楽しませることなんかできないな、と思うのです。

 先日ぷかぷかを見学に来られた人たちは、こんなに楽しく働いている福祉事業所ははじめて見ました、とおっしゃっていましたが、なんだかんだいいながらも、私自身がいろいろ楽しみながらぷかぷかをやっていることが大きいと思います。

 10月18日(日)の区民まつりの地産地消ブースの準備をいろいろやっているのですが、この三日間はヨッシー連れて地産地消サポート店の主の似顔絵を描いて回りました。似顔絵を描くことでその場の関係がふわっとやわらかくなり、こういうことがすごく楽しいですね。地産地消ブースはそんな楽しさがわ〜んと渦巻く予定です。

 話がそれました。とにかく金子さんがワークショップをどんなふうに楽しんでいたか、読んでみてください。あなたもきっとわくわくすると思います。

 

 

Vol.313 わんどのワークショップ

 一週間前の蒸し暑い午前、ぷかぷか村のアート屋わんどでワークショップをやった。

ぷかぷか村というのは、vol.303「迷いに迷って、ぷかぷか・わんどに辿り着いた」でも紹介している横浜市緑区霧が丘にあるワーキングスペースで、障がいのある人やない人が一緒にお惣菜を作ったり、パンを焼いたり、カフェをやったり、アート屋さんもあったりする。

気のおけない仲間たちが集まるわんど(水辺の水たまり)みたいなところで、ボクはそこを「ぷかぷか村」と呼ぶことにしたのだ。

アート屋に集ってきたのは、3才の子どもから大人まで20人くらい。

みんなでやったのは、ボクのワークショップの定番「おしゃべりな森をつくろう!」。

これはもう何回か、ここでも紹介しているので、その内容は紹介しない。

紹介したいのは、このワークショップに参加したSさんから送られてきたメール。

ああ、こんな風に心が開かれて来るんだということが書かれている。

 「・・・・久しぶりのワークショップ参加だったので不安な気持ちも持ち合わせていたのですが、始まってしばらくすると楽しいし、周りの子どもたちの自由な発想に刺激されて、ふわっと解放されていくのを感じました。

 初めて会う人ともこういうことが起こるのが一緒に楽しむちからなんだなあと改めて感じました。

 みんなが楽しめる仕掛けもちりばめられていて、体験しないと分からないことがいっぱいあるな~と思いました。本当は臆病さを乗り越えて、もっとWS(ワークショップ)にチャレンジできたらいいんだろうなあと感じました。

自分に何が出来るのか悩みはつきませんが、手さぐりしていくしかないですね!では、また!」

ワークショップにはいつも一期一会的なドキドキ感があって、それに包まれるってことからワークショップは始まる。

そんなドキドキ気分は、多分、メールをくれたSさんだけでなく、参加してくれた近所のお母さんや子どもたち、ぷかぷか村で仕事をしている仲間たち、それからボクも同じで、そんな人たちを見ていると、ボクらは水辺に集ってきたザリガニやおたまじゃくし、あめんぼうのような気がしてきた。

で、ぷかぷか村のワークショップのイメージは、おしりを振ったり、腰をくねくね、ハサミをちょっきん、ちょっきん・・・そんな生き物たちの自由なダンスが広がっていくものになった。

Sさんのメールを読むと、それは多分うまくいったのだろう。

/ふわっと解放されていく感じ/一緒に楽しむちから/体験しなと分からないことがいっぱい・・・Sさんの言葉は、ボクのワークショップのキーワードで、ボクは水に向かってジャンプするカエルのように愉快な気分になる。

ああ、わんどっていいね。

いろいろな生き物が集った水たまりは、もう一つの生命のようにプルプル震え、いのちの歌を歌っている。

きっと、それは広大無辺な宇宙の中の小さな青い水たまりのわんどにも繋がっている気がする。

 

 

 

 

Vol.319 同調したり、邪魔したり

 

 先週の土曜日、横浜のぷかぷか村で2回目のワークショップをやった。今回は「自由なクジラを描こう!」。大きさは180×300cmのちょっとした大作?

事前にアート屋わんどの住人のみなさんに、雑巾を丸めた筆で紙いっぱいにクジラの輪郭を描いてもらい、からだにはマス目をひいてもらっていた。

でも、そのクジラ君、ちょっと線が硬い。自由に海を泳いでいるというよりも、紙の上に貼り付けられたみたい。マス目に描かれた絵模様もきっちり丁寧にマス目に描かれていて、一つひとつは面白いけれど、パッチワークされた旗みたいで、マス目に閉じ込められている。

で、このクジラ君が自由に海原を泳いでもらうようにするのをこの日のワークショップのテーマにした。

集まってきたのは、ぷかぷか村の住人と地域の小さな子どもたち、普段は一緒に何かを作ったり、遊んだりすることはないメンバーだ。

ぷかぷか村の住人はどちらかというと大人しくて自分のスタイル、ペースで淡々と描いていく人たち。一方、子どもたちは3才から5才の子どもで、やりたいことはどんどんやっていく人たち。

この人たちが、クジラ君の上でどんな活動を展開するのか、ぶつかりあって、ちょっとしたバトルでもあったら、クジラ君もエネルギーを得て海に泳ぎだすかもしれない・・・そんな期待を持ってスタート!

今回は隠し味に、ちょっとしたオリジナル筆を使った。例えば、木枝の先に雑巾を括り付けた筆やポンポン筆など・・・簡単には色や線が思い通りには描けないいつわものの筆たちだ。それを使うと、みんな自分の既成イメージで描くのをあきらめ、結果的に今までにない自由な線や色が生まれることが多いのだ。

いざ始まってみると、クジラ君の上には2つの表現スタイルが現われた。一つは、ゆっくりマス目に描いていく丁寧型。もう一つは線から線へ、色から色へ、マス目なんか越えて自由に塗りつぶしていく奔放型。

この2つの表現潮流、どちらが圧したかというと、当然奔放型。3歳の子どもたちの圧勝である。ぷかぷか村の住人の描いた月や星、女の子といった絵の上を一気になぐり描きで塗りつぶし、「お終い!」の合図まで止まることはなかった。躊躇なんてない。

ボクが感心したのはぷかぷか村の住人の態度。もしかしたら、「自分の描いた模様の上には描くな!」って怒るかなと思ったら、泰然自若。みんなに合わせ、自分もなぐり描きのスタイルに変えていったこと。ボクなんかとは器量が違うねと感心。

ワークショップを終えてOさんから感想メールが届いた。

「楽しかった、面白かった、描きたい自分に出会えました。線を引く、右手で、左手で、目を閉じて、いろいろやりました。色を塗る、指で、ポンポン筆もたたく、こする、転がす、とにかく色をなすりつけました。気持ちよかったです。枠を出たい、はみ出したいとずっと感じていました。今そんな心理なんだと思います。隣で描いている人の気配を感じて同調したり、ちょっと邪魔したりしながら描くのが面白かった。全て個人的感想です。」

ワークショップの醍醐味がそこには書かれている。

いまクジラ君はどこにいるかというと、アート屋わんどの壁で、ゆうゆうと泳いでいるのである。

 

 

 

 

 

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