ぷかぷか日記

迷惑をかける、というおつきあい。

 今日は4月1日。30年ほど前の4月1日、私が担任していたなおちゃんのお葬式がありました。小学校の5年生でした。とにかく元気な子どもで、ほとんど一日中、彼を追いかけていました。時々学校から逃げ出してしまい、みんなで大探ししました。自転車が大好きで、自転車に乗って逃げ出したときは、本当に大変でした。

 3月30日の夜、彼は家から飛び出して、自転車に乗って逃げ回っている最中に電車にはねられて亡くなりました。いつかこんなことがあるんじゃないかって、お母さんはいつもおっしゃってましたが、覚悟を決めていたんだと思います。

 覚悟を決めるほどの日々の中で、それでもお母さんに休みの日をプレゼントしようと、ワークショップをやるときはなおちゃんを一日預かりました。いっしょにゲームしたり、ものを作ったりしたのですが、すきを見ては逃げだし、みんなで大探ししました。

『街角のパフォーマンス』にそのときのことを書いていますので紹介します。

《 お獅子を作った日、なおちゃんが逃げ出しました。会場になっている旭センターの前には車のビュンビュン行き交う厚木街道が走っているし、近くには線路もあって気が気ではありません。街道沿いから脇道へと捜索範囲を広げ、1時間近く探し回りましたが、全く手がかりがありません。気持ちはもう半泣き状態で、ひとまず旭センターに戻りました。センターの前に置いてあった自転車がなくなってる、という情報が入りました。

 「え〜っ!自転車がない?」

 目の前が真っ暗になりました。歩いてならともかく、大好きな自転車に乗って逃げていたら、逃げ出して1時間近くたった今、見つけ出すことはほとんど不可能に近い気がしました。もし本当に見つからなくて事故にでも遭ったら、それこそ大変なことになります。それ見たことかと寄ってたかって責め立てられ、私はもう学校にいられないだろうし、それだけでなく、今まで長い時間かけて作ってきた「あおぞら市」の「うどん屋」とかワークショップがみんなつぶされてしまう気がして、もう想像しただけでいたたまれない気持ちでした。

 絶望的な雰囲気の中でもう一度車に乗って探しに出かけました。街道ぞいに三つくらい先の駅まで探しましたが、なんの手がかりもありません。もう本当にがっくり、という感じで引き返しました。

 そのとき、向こうからパトカーがやってきました。

「あれになおちゃんが乗っていたらなぁ」

なんて仲間と話していたら、すれ違いざまちらっと見たそのパトカーの後ろの席に、なんとなおちゃんがにこにこしながら乗っていたのです。

「ああ、なおちゃん!」

て、思わず大声で叫びました。

 慌ててパトカーを追いかけ、警察で引き取りました。なんでもどこかの家に上がり込み、テーブルの前に座っていてそうで、それがあまりにも堂々としていたので、その家のおばあちゃんはてっきり孫の友だちかと思ってジュースとお菓子を出したんだそうです。

「でも、何を話しかけても全然しゃべらないし、これはおかしいと思い110番したのだけれど、にこにこしながらお菓子をよく食べてねぇ」

というおばあちゃんの話を聞きながらうれしくなりました。

 なおちゃんが電車にはねられたのは、このおばあちゃんの話を聞いた三ヶ月後でした。  》

 

 なおちゃんはとにかく台風のような存在で、おつきあいするのは本当に大変でしたが、それでもこんなふうに人をなごませる雰囲気を持っていました。

 4月1日のお葬式の日、なおちゃんがいつも飛び込んでお店の中を引っかき回していた近くのスーパーの店員さんが大泣きしていたと聞きました。まわりに思いっきり迷惑かけながらも、一方で大泣きしてしまうほどの深いおつきあいをなおちゃんは作っていたのだと思います。

 

いのちの伝承

 映画『ぷかぷか』が4月2日(土)は松本に神宮寺で、4月3日(日)は佐久市で上映されます。

pukapuka-pan.xsrv.jp

 

  神宮寺の和尚・高橋さんは1991年の全国ボランティア研究集会関西集会の分科会で「平和」をテーマにしたワークショップを企画し、その進行役として私と阿木幸夫さんを呼んでくれました。ボランティア研究集会という福祉だけが語られる集会に《平和》というテーマを持ち込んだことは、今考えてもすばらしい試みだったと思います。平和あっての福祉なのに、その福祉の世界で《平和》が語られないことは、とてもおかしい気がします。

 あの頃、湾岸戦争の地上戦が始まるのではないかという不安感があり、緊張感あるワークショップになりました。二泊三日のワークショップで作った芝居は500人くらい入るホールの舞台で上演し、それでもまだ足りなくて、みんなで京都駅前まで出かけ、連休で混雑する街頭で芝居をしました。(Facebookページに時々「いいね」を押してくれている杉浦さんは、あの時警察が来ないように見張っていてくれました。)

 25年前、遠い国で起こるかも知れない地上戦にあんなにもドキドキし、舞台の上の私たちも、芝居を見ていたお客さんも、戦争というものに対し、涙ボロボロになりながら必死になって抗議しました。

 

 高橋さんは神宮寺のホームページに戦争のことをきっちりと書いています。

www.jinguuji.or.jp

 

3月29日 日本が戦争のできる国になる「安全保障関連法案」が施行されました。私たち一人ひとりが戦争とどう向き合うのかが問われる日々が始まりました。

《 あのとき死んでいった人々は、
  あのときのことを語ってくれません。
  もし、語ってくれれば、戦争は起きません。
  あまりに悲惨だからです。

  だから誰かが語り継いでいかなければならないのです。

  真実を伝えること、判ること、
  死者を悼むこと、黙っていないこと……
  それが、いま必要です。    》 (神宮寺・高橋)

 

 あなたのいのち、私のいのち、そして何よりも子ども達のいのちのために。

 

 

 

トイレでうんちしたら、お赤飯でお祝い

3月26日(土)陶芸教室をやりました。いろんなイベントと重なって、参加者は少なかったのですが、楽しい陶芸教室でした。いつものようにお地蔵さんとマイカップを作りました。いずれも手慣れた感じで作っていました。

 

カネマルさんは手びねりでマイカップをささっと作りました。

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お地蔵さんも作りました。

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粘土のたたら板を作ります。すごく力がいります。

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薄くのばしたたたら板でマイカップを作ります。

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とても味のあるお地蔵さんです。向こうを向いた右側のお地蔵さん、後ろ姿がいいですね。

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こりに凝ったマイカップ。なんだか飲みにくそうですが、ま、そんなことはどうでもいいのです。まずは楽しく作ることが大事です。

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 かずま君は、なんだかおもしろいものを作っていたのですが、気に入らなくて、床に投げつけて壊してしまいました。

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そのあとろくろを回して遊んでいましたが、

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 それも飽きてしまって、四つん這いになって、「う〜ん」て力みはじめました。「いつもこの格好でうんちするんですよ」とお母さん。昔養護学校で働いてた頃、同じような格好でうんちしていた子どもを思い出しました。山から落っこちて両足を骨折して入院していた頃、歩けないので私自身がこんな格好でベッドでうんちしていました(私は仰向けでしたが)。寝ながらのうんちは慣れればそれなりに楽で快適なものでした。ま、後始末をする看護婦さんは大変だったと思いますが…。

 かずま君もひょっとしたら、この姿勢が快適なのかも知れません。でも、これから社会生活していく上で、やっぱりうんちはトイレでやった方がいいなと思います。でもそういうことがなかなか伝わらないところに、障がいのある子どもを育てる苦労があります。

 でも、その「苦労」は人を鍛え、豊かにします。

 先日セノーさんのお母さんと面談したとき、セノーさんと毎日おつきあいすることは自分を鍛えているんだと思います、とおっしゃっていましたが、すばらしいお母さんだと思いました。セノーさんはとても楽しい人ですが、それでも毎日の暮らしの中でおつきあいするのは、ものすごく疲れると思います。普通の感覚でつきあっていれば、やっぱりいらいらしてしまうし、もうおしまい!って怒鳴りたくもなります。パニックになってテレビを7台もぶっ壊したそうですが、家での様子が目に浮かびます。それでも毎日毎日セノーさんとうまくおつきあいし、おつきあいの大変さを一言も口にせず、むしろ楽しんでるように語り、それは「自分を鍛えているんだと思います」とさらりと語るお母さん。本当にもう拍手したいくらいでした。

 かずま君のお母さんは「いつかね、トイレでやってくれたら、お赤飯炊いてお祝いしようかと思ってます」っていってました。いつでも炊けるよう小豆もモチ米も買ってあるそうです。

 日々背負い込んでいる「苦労」をそんなふうに語れるってすごいなと思いました。その「苦労」を少しでもいい、いっしょに背負っていきたいと思いました。そう思う人が増えることは、社会全体が豊かになることにつながります。

 かずま君がトイレでうんちしたら、お母さんはすぐに連絡をくれるそうなので、私はすぐにFacebookにアップします。それを見たたくさんの人が「いいね」を押してくれて、そんなふうにかずま君のことを受け止めてくれるようになったら、社会はお互いがもっともっと暮らしやすくなると思うのです。

 

 かずま君とお母さん

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おいしさが作る広がり

 年末にオーラルピースの交流会があった際、おひさまの台所からおいしいオードブルを配達したところ、とても好評で、そこで「おいしい!」と思った方が、日英ライフイノベーションシンポジウム懇親会でおひさまのオードブルを50人分も注文してくださいました。

 ここでも大好評で、やっぱり「おいしい!」って思った方が、今度は英国スコットランド政府の経済開発機構の日本事務所に紹介してくださり、神奈川県庁とで共催するセミナー後の交流会でおひさまのオードブルを使いたいと連絡がありました。その数なんと150人分。また英語のメニューが役立ちそうです。

 おいしいものを丁寧に作っていると、こんな広がりがあるんだとあらためて思いました。

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映画『ぷかぷか』信州キャラバン

3月21日(月・祝) 長野市で映画『ぷかぷか』の上映会がありました。信濃毎日新聞は上映前と、上映会当日取材してくれました。新聞社の姿勢がよく見えます。

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上映会当日、SBC信越放送のラジオ番組の取材がありました。今回の上映会で期待することをしゃべって下さい、といわれたのですが、マイク向けられてそんなことをひとことでしゃべれるわけもなく、困っていると、じゃぁわたしが聞きますのでそれに応えて下さい、ということになりました。的確な質問を次々に発し、うまいこと言葉を引き出すなぁ、と感心しました。こういう人をプロというんですね。

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アンケートです。 

◆一つの作品をつくり上げていく中で、皆が成長している様子がよくわかりました。映画の中でいっしょに参加していま した。

◆ ただただみなさん楽しそうだな、と思いました。こういうワークショップが(ワークショップみたいなのが)、当たり前に、 小さくても、どんな形でも、どんな風でも、ポツポツどんどんあれば楽しいな、と思いました。そのポツポツがどんど ん広がるといいな~と思いました。 横浜にはあまり行けませんが、ぷかぷかのパンを食べたいと思ったので、ぜひ!いつか!!食べに行きたいです。い つか、行きます!みなさんの作ったパンを食べてみたいです。

◆上映中、終始泣きっぱなしでした。最初は、障がいを持った方ががんばっていることへの涙でしたが、途中からは、同 じ人間の同じかっとうや成長の涙でした。すてきな映画をありがとうございました。〝ぷかぷか〟はやればいいですね。

◆ とてもかんじょうが伝わってくるかんじがしました。

◆ありがとう。ご縁を感謝します。

◆スゴイ…………感動しました。大勢の人に見てもらいたかった。

◆ 楽しく見させていただきました。最後のパン屋さんで働いている姿が、とてもリアルな感じがしてよかったです。音楽 や歌声がとてもここち良かったです。

◆ おもしろかった。

◆ いい映画だった。

◆ 5ヶ月にも渡る長い練習期間を皆で楽しみながら時には悩みながら、一緒に創り上げて本番の日を迎え、観ていて 胸が熱くなりました。ありがとうございました。

◆つい親の気持ちで見ていました。人の成長する様子がとても見やすく表現されており、共感しました。

◆いつかどこかで、必ず宮沢さんの映画?が見られると楽しみにしていましたが、ながのまで来ていただけて感激です。

◆ 楽しかったです。すばらしいです。

◆支える方々が、一人一人の特性をよく思って、丁寧に対応されていて、すばらしいと思いました。ワークショップの度 に、一人一人感想を話されていて、自分の思いを言葉に出す機会をしっかりと確保して、見守ること、が大事だなと思い ました。ありがとうございました。

◆休憩があれば、もう少し他の人もさそえます。

◆参考になったが、専門的な気もしました。

◆同じ立場、同じ目線になっているつもりで、そうではない。そういう自分を振り返りたくて来ました。 このワークショップの参加が、地元の方にオープンになっていた、というところがすばらしいと思いました。

◆ 1ヶ月に1回の練習でこんなにすごいことができるなんて。時間軸も違い、感性も違い、自由でのびのびと暮らす彼ら をていねいに撮り作品としたことに感心します。生活していくのは大変なことかと思います。でも、その存在が社会を明 るく、元気にすることもあるかと思います。がんばってください。

 

 

 高崎はうしろの方でぼんやり見ていたのですが、あらためて障がいのある人たちと地域の人たちの、本当に豊かな関係がここにはあるように思いました。障がいのある人たちと地域の人たちの新しい歴史がここから始まる気がしました。

 

 

 上映会のあと立ち寄った「BOOK CAFEまいまい堂」はとてもいい雰囲気のカフェでした。テーブルが一つだけの小さなカフェ。まわりには本がびっしり並んでいて、店主は隅っこで丸い電気スタンドで本の編集の仕事をしていました。どう考えてもお客さんがたくさん入るお店ではありません。それでもこのお店には、ここを運営している人たちの夢がぎっしり詰まっている気がしました。

 よく使い込んだテーブルの上で「安保関連法案に反対するママの会・信州」の人たちの作ったすばらしいリーフレットを見つけました。安保関連法案について、ママの視線でとてもわかりやすく書かれています。手書きの文字とマンガがいいです。活字よりもはるかに伝わるものがあります。

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 両面印刷して、四つに折るとリーフレットができます。たくさん印刷してたくさんの友だちに配りましょう。

 ぷかぷかは命を大切にしています。ですから戦争のできる国にする安保関連法案には絶対に反対です。

 

 

 

 4月2日(土)には松本の神宮寺で上映会があります。松本のローカル新聞が記事を書いてくれました。

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春のひだまりハンドメイドバザール

桜が咲き始めてますね♪

春が来るのを首を長くして待っていました!

というのも、この冬遊びに来てくださった方はご存じの通り

ログハウス風のわんどはすきま風が入ってものすごーく寒いんです。

 ひどい冷え性のミヨッシーさんは、冬の間ダウンを脱げず

ストーブからも離れられずに絵を描いていました。

少し前までは「今日も寒いね~」が口癖でしたが

最近は「昨日より暖かくなってきたね~」が増えてきています。

ヨッシーさんからも春の訪れを感じる今日この頃のわんどです。

 

さて今日は今月6日に出店した「第4回ひだまりハンドメイドバザール」のお話を。

長津田みなみ台のリバティハウスで開催されるハンドメイドを中心にフリーマーケットとワークショップをする地域密着型バザールも4回目。

わんどは昨年6月の第一回目から続けて参加させていただいています。

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開始間もない時間でこの人出!

回を重ねるごとに確実にお客様が増えています。

出店者さん同士やお客様の顔なじみも増えてきていて、

おしゃべりやお買い物の交流も大きな楽しみになっています。

 

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おひさまの台所で大人気の小倉ロール!開始30分できなこ味は完売しました。

パン屋からは季節限定のりんごのルバンと根強い人気のパン・オ・ルバンが並びました。

 

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 この冬から販売を始めたぽち袋はこの日も売り上げNO.1!

 

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イベント出店時はメンバー・スタッフはバンダナを巻いています。

お気軽に「ぷかぷかさ~ん」って声かけてください♪

 

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お店番はわんどの外販初登場のナカタクさんでした。

東雲(しののめ)さんが体調不良でお休みになったので、会計から袋詰めまで一人で頑張りました。

実はナカタクさんは接客が大の苦手。

ぷかぷかのメンバーさんたちが外販や出店が大好きでこぞって行きたがるのを見てきて、

自分もトライしてみようって気持ちが湧いてきたんだそうです。

終わった後のナカタクさんの顔を見て、またぜひお店番をお願いしようと思いました☆

 

次回の出店は「アーツ&クラフツガーデン in  アーツ千代田3331

今週末26日(土)に東京末広町

営業部長リエさんとヨッシー画伯、KONとゆっこで行ってきます!

Facebookから現場の様子をお伝えしますのでお楽しみに~♪

https://www.facebook.com/artscraftsgarden3331/?ref=ts&fref=ts

(ゆっこ)

あ〜今日も楽しかった〜!

パン教室やりました。バターロール、あんまん、ピロシキ、メロンパン、抹茶メロンパン、ミネストローネスープ、それに試作品としてあん食パンを作りました。

永瀬さんの報告です。

いつも4テーブルある調理室で、1テーブル1種類、合計4種類のパンを焼いています。
なので作る人は4グループに分かれて、1種類のパンしか捏ねたり成形したりしていませんでした。
今回のチャレンジとして、同じ調理室で作っているのに1種類の生地しか触れないのは面白くない!という訳で、全員4種類のパンの成形を1つずつやって頂くことにしました。

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時間内に収まるかな〜と不安になりつつ、気持ちは焦るばかりでしたが、それでも諦めず最後まで皆さんにやっていただきました。
やってみれば時間内に終わって、焼き上がりも上々。味も美味しく仕上がって良かったです。

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一般参加の方から最後に 全部の成形をすることができて、感激です。と感想を頂けたのが嬉しかったです。
ぷかぷかのパン教室は、「教室」とは言っていますが、実はみんなで楽しくパン焼きましょ〜よという雰囲気なので、実験するみたいにいろんなパンを作ってみるのも面白いかなと思いました。

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(食パンの中に手作りあんこを練り込んでみました。神戸では評判のパンだそうです)

食べきれなくて持ち帰ったメロンパンの、クッキー生地がいい感じにズレていて何とも可愛らしかったので、チョコで顔を書きました。
手作りだからこその「ズレ」が面白いです。

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木下さんの報告です。 

メンバーさんの1人1人のスキルがとても上がっていて、生地のこねはもちろん成形もばっちりでした!

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前回のカレーパンでは、具が外にはみ出してしまったりしたパンもありましたが、今回初めてのピロシキは油分が多いので難しいな?と思っていましたが、全て生地の中に具も収まり形も綺麗に仕上がってました。

 

前回もそうでしたが、メンバーさんの役割分担も定着してきており、それぞれがそれぞれの場所で自分らしくいられる事にとても幸せな気持ちになれました。
これが、ぷかぷか。
なんだと改めて気づかされました!

朝の人数確認、ももちゃん、西槇さん、

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カレーの具やピロシキの具炒める係田村さん、

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分割計算アンドBGM辻さん、

www.youtube.com

 

スープの具をひたすら切る山根さん、

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じゃれ合う平本さんと松井さん!

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号令をかける金丸さん!
空気を穏やかにするのが得意な紺野さん!

www.youtube.com

(こんな話が延々続きます。こんなおつきあいこそ大事にしたいのが「ぷかぷか」です。)

子どもと遊ぶの担当麻野さん、
パンができると写真をとる寺澤さん!
いつも積極的にお手伝いしてくれる赤木さん!
大島さんも洗い物に皮むきに大活躍!大島さんの感想の後はいつも拍手喝さい!
自己紹介がとても素敵な井上さん!
切るのも、成形も得意な今井さん!

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ボソッと面白い事を言う澤野さん、聞き逃せません!

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今回紺野さんのまるちゃん話と佐藤さんの話を挟まれて聞いておられた中さん!私には聖徳太子に見えました!笑
橋村さんはいつも作業しやすい様に陰で色々気を使って頂いてます。

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今回初めての参加の
佐藤さんと横田さん!
安定したムードメーカーの佐藤さんにはいつも癒されてます!
今回体調が優れなく休まれてた横田さんは、食べられた後こっそりテーブルを拭いたり体調悪いながらもできる事を進んでしていて、そんな姿が勉強になりました。

今回も楽しいメンバーさんと楽しくパンが作れて幸せな1日でした!

あ〜今日も楽しかった〜!!
と眠りにつけそうです!!

 

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(「障がいのある人たちといっしょに生きていくといいよ」というのは、彼らと過ごす日々を「幸せな1日でした!」「あ〜今日も楽しかった〜!!」と感じられることだと思います。)

 

 今回も子ども達の参加がよかったですね。

 あんりちゃんは3ヶ月。パン教室の参加者では最年少でした。

 こんな真剣な目で何を見てたのかなぁって思います。

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未来は今よりもっと素敵に

 長野の上映会で昔書いた『街角のパフォーマンス』を売る予定です。本は30年くらい前に書いたものですが、内容的には全く古くなくて、これは残念なことに時代がほとんど前に進んでいないことを意味します。

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 上の目次の真ん中あたり、「いろんな人と出会える《場》があれば」という項目があります。これは電車の中で「障がいのある子どもが赤ん坊の髪の毛をわしづかみにし、引きずり下ろそうとしました。そういう子どもは一人で電車に乗せないで欲しい」という投書が朝日新聞に載った事件を書いたものです。

 投書にとても辛い思いをし、当時、「みんなでいっしょに遊ぼうよ」と、障がいのある子ども達を街の中に連れ出していた「あそぼう会」のお母さんたちに投書についていろいろ意見を聞いたことをまとめたものです。

 どんなに嫌なことを言われても、《 「静かにするのよ」と毎日いって通学するより仕方がないのです。》と、養護学校に通う子どものお母さんがおっしゃっていました。

《この投書の赤ん坊を引きずり降ろそうとした子どももきっとお母さんの毎日の努力で電車通勤ができるようになり、一大決心のもとに自立の一歩を踏み出したのだと思います。もう一人で電車に乗っても大丈夫と見極め、決心してやったのだと思います。何をするか、何が起こるかわからないからと、いつまでもいっしょの行動をするわけにはいかないのです。ある時期が来たら、その時期が来たら、決心して離さなければならないのだと思います。そのときはまわりの人が、その子どもを一人の人間として恐れることなく関わってくれることを願うよりほかないと思います。》

 そんなお母さんの思いを聞いてから30年たちました。このお母さんが願ったように、まわりの人が障がいのある子どもを一人の人間としてあたりまえのように関わってくれるようになったのでしょうか?時代は成長したのでしょうか?

 ?、?、ですね。障がいのある子どもを取り巻く社会的な環境は、30年前とほとんど変わっていない気がします。制度的には進んだ部分もあると思いますが、電車の中の状況といったものは、多分ほとんど変わりません。

 30年前、社会はもっともっとおおらかでした。私はクラスの子ども達といっしょに鶏を飼っていました。その鶏が時々逃げ出し、廊下を「コケッコー」とかいいながら走り回ったりしていましたが、誰かに文句をいわれた記憶はありません。給食室を工事したときは給食が1週間ほどなかったので、子ども達と教室で自炊をし、毎日のように魚を焼いて、煙が廊下に充満していたのですが、こんな時でも文句ひとつ出ませんでした。

 今の学校にはそんなことは許される雰囲気は全くありません。管理体制ばかりが進んで、かつてあった「おおらかさ」が信じがたいくらいなくなっています。自由きわまりない障がいのある子ども達のいる学校ですらこんな状態ですから、社会に至っては「おおらかさ」の欠如は目を覆うばかりです。

 地域社会における人のつながりは希薄になる一方です。

 ですからこの本を書いた頃より、時代は進むどころか、むしろ後退しているのではないかと思います。障がいのある人たちだけでなく、社会の息苦しさが増し、みんながお互い生きにくくなっているのではないかと思うのです。

 

 そんな中にあって、ぷかぷかは6年かけて地域社会の中に、ホッと一息できる場、心安らぐお店を街の中に作りました。「ぷかぷかに来ると心が癒やされます」「ぷかぷかが好き!」というお客さんがどんどん増えています。その中心にいるのは障がいのある人たちです。彼らが地域社会をそんなふうに変えてくれたのです。このままいくと30年後、どんな社会になっているのだろう、とちょっと楽しみになります。( 私がその頃まで生きていられるかが心配ですが…)

 未来は自分の手でもっともっと素敵にできると思っています。

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映画『ぷかぷか』長野上映会

  3月21日(月・祝) 長野市で映画『ぷかぷか』の上映会があります。場所は長野市役所そばの長野市ふれあい福祉センターです。午前10時と午後2時の2回上映されます。監督の宮沢さんと私のトークショーもあります。

 今日は信濃毎日新聞の報道部長から電話による取材がありました。信濃毎日新聞は信州でいちばん読まれている新聞だそうです。

 信州にお友達のいらっしゃる方、ぜひ宣伝してください。

 

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 映画『ぷかぷか』についてはこちら。

pukapuka-pan.xsrv.jp

 

一枚の名刺が生み出す物語

 緑区役所の区長さんが、先日除幕式の時にぷかぷかの似顔絵師こと平本さんの描いた似顔絵を名刺の裏に刷り込んでくれました。区長さんと副区長さんが並んでこんな楽しい名刺を配ると、社会はぐっと明るくなる気がします。

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f:id:pukapuka-pan:20160314181355p:plain 副区長さん

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 この2枚の名刺は、まわりをふっと和らげる力を持っています。打ち合わせに来た人が、思いがけずこんな楽しい名刺をもらうと、思わずニカッとして、心があたたかいもので満たされます。名刺にある名前の紹介以上のものをもらうことになります。心のなごむ、あたたかいものです。打ち合わせに来たはずなのに、ちょっと得した気分になります。打ち合わせが和やかな、あたたかな雰囲気で始まります。

 こういうことの積み重ねが、社会を居心地のいい、あたたかいものにしていくのだと思います。

「ところでこの絵は誰に描いてもらったんですか?」「ぷかぷかのメンバーさんですよ」みたいな会話の中で、「障がいがある人ってなんにもできないと思っていたけど、こんなにあったかい、楽しい絵を描くんだね。」「障がいのある人たちを見直しちゃったよ」「社会に必要な人たちだね」といったことが少しでも語られたらいいなと思っています。

 名刺一枚で社会が変わるわけではありません。でもこの似顔絵の入った名刺は、相手との間に楽しいあたたかな物語を生みます。その物語がいくつもいくつも重なっていくと、社会は少しずつですが、変わっていく気がしています。名刺を配るだけですばらしい社会貢献になるというわけです。

 たかが名刺、されど名刺、です。

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