12月1日、創英大学で4回目の授業。1限目はヨッシーの段ボール作品を展示し、それを見て制作者ヨッシーへの質問を考えるワークショップ、2限目は映画『Secret of Pukapuka』を見て、詩のワークショップをやりました。
ヨッシーのこんな段ボール作品を見て、学生さん達は素直に驚いたようでした。こういう驚きは、障がいのある人との新しい出会いです。出会いは自分の世界を広げ、豊かにします。その広がりと豊かさが障がいのある人たちといっしょに生きることの意味。そのことに学生さん達が少しでも気づいてくれれば…と思います。
●学生さん達の感想
・想像力が豊かで思いつかないような形や大きさなど様々で素敵な作品だと思いました。一人で全部作ったと知って驚いたし、ここまで作れる集中力が強いのだと感じました。
・沢山の人やリアルな看板、お店の中の様子までリアルに再現されていて、集中力と観察力が鋭いんだなと思った。特に、汽車に「汽車では遊べません」という小さな注意書きにはびっくりした。他にも、しっかり魚を釣っている人や焼肉など、じっくり観察したら見つけられる細かい装飾が沢山あって見るのがとても楽しかった。
・外側の装飾だけではなく、建物の内装も細かく作られており、多くの時間をかけて制作したのだろうなと感じられました。長く続く集中力、造形への関心の強さがあったからこそ、これらの作品を作り上げることが出来たのだろうと考えました。
・どこから先に作るかという質問でまず道路から作ると聞いた時はそんな作り方もあるのだなと感心しました。自分とはまた違った視点から作られた作品が多くてとてもすごいなと感じる活動でした。
・どの作品にも作った人の独特の感性が所々表れていて見ていて面白かったです。その作品にいる人々の表情や動物達もきちんと作り込まれていたのでそこを表現しようとする根気がすごいと思いました。
・造形ワークはちょっとした美術館に入ったみたいで良い時間を過ごせました。大学内の講義室や建物の壁面の広告、通行人は全ての人が異なっており作り込みがずば抜けており、日本大学への愛や観察眼がとても素晴らしいと思いました。
・使ってる材料がダンボールと幼稚園でも使うような材料あそこまでクオリティが高いのはひとつの才能と思いました。
・一つ一つの作品がとても大きく、それなのにすごく細かい所まで作られていて、とても驚いた。人が沢山居たり、駐車場の再現度や建物の見えない所も全部作られていて、ジオラマみたいになっていた。
・細かいところまで、手が混んでいてすごかったです。人の顔までうまく表現できていてとても面白かったです。2Dではなく3Dで立体的になっていて面白かった、基本的にダンボールを使用して骨組みを作って上から画用紙で色づけしたり、絵の具で段ボールを塗ったりとしていて、段ボールを目立たないようにしていてよかった。
・自分ではあのような自由にデザインをすることは絶対に出来ないなと思った。そういったところの想像力であったり、それを思い通りに作れる力は本当に尊敬でしかない。自分に足りないのは想像力だと思っているのでこういった所で勉強していきたいと思った。
・私なら、何かを参考にしてその物そっくりに作ると思います。ですが、あそこまで想像だけで再現度高く作れるのは、ぷかぷかさんだからだと思いました。
・あれで完成ではないらしいと言うのがいちばんびっくりした。
・ダンボールでもあそこまで素敵な作品が作れるってすごいなと感じた。
・一つ一つのパーツが細かくて、窓の工夫や模様、人の顔までハッキリ書かれていて余白がなくてすごいなと感じた。人の感情も若干違ったりしていて色々なことが感じ取れる素敵な作品だなと感じた。
・「作っている時に面倒臭くなったりしますか?」という質問をしました。それに対して、面倒臭くなったことはないし、諦めず頑張って作ると仰っていました。それだけ夢中で楽しく頑張って打ち込めるものがあるということはすごく素敵なことだと思いました。
・細かい部分まで丁寧に深く作り込まれていて、それを日々の仕事の合間に時間を見つけて作っているというのが一番すごいと感じました。
・造形物には沢山の人が作られていました。笑っている人が多かった中に、1人だけ怒った表情の人がいたり、人の向いている角度に合わせた絵の書き方が工夫されていたりしてました。
駐車場
中を覗くと駐車スペースにちゃんと番号が打ってある。
・平本さんは作った時の思いや意味を言葉にすることが苦手でしたが、造形物を通してその思いを表現しているのを感じる事ができました。
・造形物の細かさに驚きました。造形物の中に立体駐車場が作られていたのですが、その中の駐車場の線が書かれていたり、柱が1本1本作られていたりと見れば見るほど丁寧さが伝わる作品だと思いました。
・近くで見てみると細部までこだわりが尽くされて居て見ていて全く飽きることがなかった。
ひとりひとり表情が違い、小さな物語がある。
・あの量のダンボールアートを1人で作ったということに驚きと、ダンボールだけで作ったとは思えない創造力、また、どれも一つ一つ丁寧に制作をされていて、中まで造形がされており、見ている方も色々考えさせられ、ずっと見ていても飽きない作品でした。
・本人に、どういったストーリーを考え、制作しているのか聞いてみたところ、本を読んだり、自分で想像したことをそのまま作品にしているとの事で、まさに自分の世界を制作しているとの事でした。ダンボールアートは、世界だけでなく、カルタや、カードゲームもあり、イラストもとても丁寧に書かれていて、是非遊んでみたいと思う作品ばかりでした。
学生さん達の質問
・自分の思い出に残っているものを細かく忠実に再現をしていて思い出に対しての気持ちをしっかり作品にできることは、本当に素敵なことで感動しました。
・窓を作るだけでなく窓に光を当てて覗いてみればそこにあるのは「部屋」教室から洗濯部屋まで、ひとつとして同じ部屋は無く全ての窓に違う光景があった点が1番手が凝ってて面白かったです。
・友達が「中に人いる!」と言っていて、私もつられて見てみると、本当に中に人が居て細かいところまで工夫されているのがとても凄かったです。あれをほとんどひとりで作ったのかと思うと凄すぎて言葉出ないです。
・かるたとか百人一首?とかに絵が描かれていたのですが、上手すぎて、ぷかぷかさんの才能に驚きました。同じ絵をめくる遊び?のカードも、ちゃんと2枚同じ絵が描かれていて、こんなに同じ絵が描けることある?!と友達とびっくりしてました。
ヨッシーに質問
・十字架に付けられている人が怖いや辛そうな顔をしているのかなと思ったら幸せそうな笑顔で「えっどうして?」と思いましたが、十字架に付けられてる人がマイナスな気持ちやマイナスな表情なんだと私が勝手に思い込んでいたんだと知れて、ぷかぷかさんの自由な考え発想力は素敵で面白いとすごく思いました。
・カルタもとても自分にはないセンスだったのでとても感動しました。名前もとてもユニークで見ていて飽きるものはありませんでした。
・ビルの中がとても細かく作られており、階と階を繋ぐ階段や、パンコーナーのパンが一つ一つ作られていたり、ラーメンの麺が一本一本作られている所を見れました。
・十日市場駅の前の木にも毛糸や布を使った編み物が巻かれていていつもかわいいなと思ってみてたのですがそれもぷかぷかさんがやってくれていたものだと知り、近くにいなくても人を幸せな気持ちにさせる素敵な活動だなと思った。
・人の絵や顔も独特でそれぞれの表情が違うことで何を考えているんだろうと伝わってきたし、何よりひとつひとつが繊細で手が抜かれてないため飽きずにずっと見ていられる物たちでした。
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2限目は映画『Secret of Pukapuka』を上映し、気づきを詩のワークショップでまとめました。
映画を見て、ただ感想を言い合うのではなく、気づきを共有し、更に深めるために、詩のワークショップをやりました。気づきを短い詩にして、グループの中で発表します。そのあとそれぞれの詩の言葉をバラバラにし、グループとしての詩に編集し直します。でき上がった詩はグループのみんなで、ほかのグループの人達に向かって朗読します。思いを声に出して誰かに伝えるのです。詩を朗読することで、みんなで作った詩が個人の詩よりもはるかにチカラを持つことを実感します。映画を通してのぷかぷかさん達との出会いから生まれた詩が、こんな豊かさをもたらします。
●学生さん達の感想
・グループ全員の詩を1行ずつ組み合わせてひとつの詩を作るのもとても楽しかった。同じフレーズが沢山でてきたからこそ出来る言い回しがあったり他の人の言葉を入れることでより良くなる文があったり、前回の絵もそうだが共同でやって生まれたものは暖かくてユニークで更に良いものが出来上がってとても楽しかった。
・地域の方々と関わる姿にとても感動しました。この大学に入らなかったら知らなかったことだし、この映像を見なかったら知ることもなかったと思うので、知れてよかったです。
・小さい子どもたちが関われるように気を使っていたり、話しかけているのをみて、すごく優しいんだと思った。そして、表情豊かだなと思った。食べ物を美味しそうに食べていたり、劇が終わった後の様子を見て、すごく場を楽しんでいたし達成感のある表情が印象的だった。
・くじらをテーマに劇をしていて、本気で一所懸命に真剣に一つのことに対して取り組んでいる姿を見てとても感動した。どんなことも楽しそうに笑顔で取り組んでる姿を見ると、こっちまで元気になるなと感じた。
詩を書く
・感想を詩にして、グループ全員でつなげるのもとても面白く、全く違う詩になり新しい価値観が生まれた。
・詩を作る際にはグループでいろんな表現が出て自分では思いつかないようなことばかり同じ笑顔でもその後につく言葉次第で伝わり方が全然ちがって面白かったです。
・「生きる、ということ」とぷかぷかさんが言う場面では、友達と遊ぶ、ソフトクリームを食べるなど日常的なものが多く、日々の何気ないことが生きているということで、幸せなことなのであると感じられました。
・障がいという言葉は似合わない、一つの個性だという言葉が強く心に響き、今後また関わる機会が有ればその言葉を忘れずに関わっていきたいなと思いました。
・詩を書いたり、考える機会がなく、感想を詩にするのはとても良い経験になりました。また、同じグループの人の詩と合わせて長い詩にするのも、それぞれの言葉のチョイスなどの個性が出て、組み合わせるのが楽しかったです。
・繋げてみると不思議な文書が作られたり、無理やり繋げた感もありましたが読んでみると面白かったです。
詩の言葉をバラバラにし、並べ直す。
・映像で見たぷかぷかさん達はどの場面も笑顔でとても素敵だと思いました。もちろんずっと笑顔でいられるというわけではないですが、あそこまで楽しそうにしているのがとても良いなと思いました。劇をしているときは真面目でいて、楽しそうにしていて、何か食べ物を皆で作っているときはほんとに楽しそうで、仲が良いんだなと感じました。
・映画のクオリティがとても高くて、見やすい映画だった。英語の字幕まであって、沢山の人に伝えるという思いが伝わってきた。
・太鼓を叩いてる人がリズムを崩さずに叩いていて、集中力もリズム感もすごくある人なんだなと感じた。
・一人一人の詩をまとめてひとつの詩にするのも新鮮でおもしろかったです。他のグループの詩も聞けて自分達とは違ったでも同じような詩が作られていて面白いなと思った。
・一つの映画の感想を、詩にすると言う斬新なアイデアで面白かった、あんなに人がいたにも関わらず、被ることがなくみんなでいい詩ができたのではないかなと感じます。でも似たようなニュアンスがたくさんあり、それを並べることで強調することで面白い作品になった。
・今日の映画を見ていちばん印象に残った言葉は、「障害なんてない、個性が強いだけ」という言葉です。僕の心に凄く残りました。障がいがあると劣っていると思いがちだけど、そんなことはなくて人より長けている事が絶対ある人だと思いました。
・今日の映画を見て1番残った言葉は、「障害なんてない、個性が強いだけ」という言葉です。僕の心に凄く残りました。障がいがあると劣っていると思いがちだけど、そんなことはなくて人より長けている事が絶対ある人だと思いました。
・詩を作ったときは、グループの人の感想を組み合わせて一つの詩を作るのは少し難しかったけれど完成してみてみると、とても良い詩だなと感じ、ぷかぷかさんが見た時に喜んでくれるといいなと感じた。
・映画を見て、一つものに対して全力で楽しんでいたし、発表会みたいなやつも素敵な発表会で感動した。
・詩を作ったとき、その後にまさか切ってバラバラにしてみんなと繋げるとは思っていなかったからきりの悪いところで切れたりしたけど、それはそれで面白かった。みんなの色々な言葉を繋ぎ合わせられるようにみんなで考えて楽しかった。まずそもそも感想を詩で表すということも初めてやって少し難しかったけど、みんなのを見てこういう書き方もあるんだと知れたのでこのような交流ができておもしろかった。
でき上がった詩を壁に張り出す。
・映画では、セリフや言葉でひとりひとりの個性が出ていて感動しました。あの大きな会場で、緊張も見えずセリフをしっかり覚えて伝えていて、私にはできないことなので感銘を受けました。最後に全員で同じセリフを言う場面では、セリフも動きも揃いながらもそれぞれの独自性が出ていて、みんな自分なりの表現の仕方をしていました。
・今までの授業で関わり仲良くなったぷかぷかさんのメンバーが出演していて芸能人を見たような感覚になり、友達と「〇〇さんいた!」と盛り上がりました。
・詩作りでは普段関わりことのないほかの組の人とひとつの詩を作り、自分だけでは考えられないような発想や思いつきが楽しかったです。
・私たち健常者は心のどこかで障がい者のことをある種の特別扱いをしてしまっている節があると思うが、私たちとなんら変わない存在であり無限の可能性を秘めた人間であるのだなと改めて感じた。
・詩のワークは、それぞれが作った特色も異なる詩を合わせて一つの詩にするというものだったが、これは人間社会と同じだなと思った。それぞれ異なる個性を持った人間同士が協力し合い、お互いの個性を尊重し合うことでより良い一つの社会が出来るのだなと思った。
・映画を観る前は障害者に対して色んな偏見を私はもっていましたが、内容が進むにつれて障がい者と関わっていく健常者との間で感動が芽生えていくのをみて障がい者に対して偏見を持たずに関わっていくことで、障がい、健常者関係なく関係性を築いていけるのだなと思った。
・映画を見た感想を班で詩にまとめたときに同じように感じた人がいて、詩でまとめることによってより一人一人の感じ方が分かり、面白かったです。また一人で考えた詩だけでなく、班の人と合わせることでまた違った感じ方になりました。
・みんなが作った詩を組み合わせると「あたたかい」「やさしい」「まっすぐ」という言葉が多かったように思います。たった数回の交流でもぷかぷかさんたちのそういう面は私たちに大きな影響を与えているのだと感じました。
・ぷかぷかのみなさんの笑顔またぷかぷかさんの周囲の人たちの笑顔がたくさん記録されていてとても素敵な映画だなと思った。
・映画をみている私も、とても心があたたかくなりました。私たちにはまだまだ出来ないことが沢山あるのだなと、ぷかぷかさんたちを見ていて、正直とても尊敬するところばかりでした。また、生きるとはなにか、真剣に向き合っているぷかぷかさんたちを見て、とても考えさせられるものばかりでした。今、生きているということが、本当に奇跡で、素晴らしいことなのだな。と、改めて考えさせられました。
・相模原の事件にむけての演奏は本当に印象的でした。わたしがたたけない楽器をたたいて、亡くなってしまった方々に本当に届いてるような素敵な演奏で、楽器は2つでしたが、ほんとにたくさんの楽器があるように聞こえました。本当に忘れては行けない事件だなと改めて感じました。
・詩のワークショップでは、みんなの文字を切り取って読んだ際に、私にはできないけど、この方はできる、みんな同じ人間で人間の中に種類などない等と本当に改めて感じることができ、私たちって本当に素敵な生き物で尊重して生きていくことが大事なんだなと思いました。この授業を通して本当に素敵なことを学べました。
・詩の発表の時間は心が暖まる時間でとてもよかった。
・ぷかぷかさんのみんなのキラキラした素敵な笑顔がたっぷり詰まった映画を見れて本当に楽しかったです。日本人の人だけではなく世界の人にぷかぷかさんのことを知ってもらえるためなのか英語の字幕があってびっくりしましたし感動しました。
・ただ感想を伝え合うだけでなく詩にしたことによって相手の感想への理解度が高まったと思います。
・同じ映画を見た感想の詩だったのに、それぞれ違う味の詩で、とても興味深かったです。また、みんなの詩を合わせることでひとりじゃ到底できない様な詩ができ、特に難しいことをした訳でもないのに綺麗なものができたので少し感動しました。
でき上がった詩をみんなで朗読する
「詩の発表の時間は心が暖まる時間でとてもよかった。」という感想が…
・一人一人が微力でもみんなで一緒にやれば少しの力で大きくて素晴らしいものができるのだと気が付きました。どんな人でもみんなでやることで、それぞれが役割を持つことでいつの間にか大きなことをできるのだと知りました。
・みんなの言葉を組み合わせて作るのがとても難しかったけれど、みんなの詩が一つになった時、心に刺さるほどの強さがあり、言葉に代わってこんなやり方もあるんだと衝撃を感じました。
・詩のワークショップに関しては、自分の作った詩を切り取ることに何故か抵抗?(ええーという気持ち)を感じたが、やってみると一つ一つの言葉が文になっていくのが面白くて笑いが溢れる瞬間になった。
・ぷかぷかさんの映画を見て、今までの講義で関わってきたぷかぷかさんと、実際働いているぷかぷかさんは本当に一緒で、素を出して大学の交流会も仕事もしているんだなと思いました。今までは、障害のある人は何も出来ないとかマイナスなイメージを持っていましたが、講義でぷかぷかさんと関わり、さらに映画を見て、障害者に対するマイナスなイメージがなくなりました。
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