今日のメニューは鮭のマリネの予定でしたが、✩鮭の塩焼き、おろしがけ。に変更になりました。他のメニューは
月曜日のメニューは
先日のパン教室でたまたま撮れた写真ですが、とても気に入っています。幸せな気持ちになります。未来に希望を感じます。ただ子どもが笑っているだけでなく、子どもが見つめている先に障がいのある人がいるからです。相手に向ける優しいまなざしがいいですね。お互いが笑顔で見つめ合える関係が、どうやってできたのかなぁと思います。
障がいのある人たちとそうでない人たちの間にある「垣根」をぷかぷかは街の中に彼らの働くお店を作ることで、少しずつ取っ払ってきました。これはでも、大人たちへの配慮です。
子どもに「垣根」はありません。多分「障がい」と言った言葉も知りません。ですから、相手が優しいお兄さんなら、ただそれだけでつきあってくれます。ダウン症のイクちゃんは子どもが大好きだそうです。優しいお兄さんなんですね。その優しい気持ちがストレートに伝わったのだと思います。
この写真を撮る前、子ども達のやりとりがいいなと思ってバチバチ撮っていました。
最初の頃は、このお兄さん、どういうお兄さんかなって感じで見つめています。
それがイクちゃんのふるまいで一気に変わってきます。
二人の関係の変化が手に取るようにわかります。その変わりようがおもしろくて、半ば感動しながらこのときなんと61枚も写真を撮っていました。
「障がい」とか「垣根」は、私たちまわりの大人が作ったものであって、そういった概念がなければ、こうやってふつうのおつきあいが、ふつうに始まるのだと、あらためて思いました。
「障がいのある人たちに配慮しましょう」などといったことは一切言わず、パンを作ることも遊ぶことも全く自由なぷかぷかパン教室だからこそできた関係ともいえます。
この子が大きくなったとき、こんなふうに笑顔で見つめ合える社会を作ってくれるんだろうなと思います。
先日のパン教室で、途中で疲れてしまった子ども達のために、ツジさんは1階の図書室まで行って「わっしょいわっしょい ぶんぶんぶん」という絵本を借りてきて、朗読してくれました。絵本の言葉を即興で歌にして歌ったり、大サービスでした。
本当にすばらしいエンターテイナーです。こんなことは、なかなかできることではありません。ツジさんが作りだしているこの豊かな時間、空間こそが、新しい社会を作っていくのだと思います。彼らが持っているすばらしい力をきちんと認め、それが社会に必要なんだとみんなで思う社会です。
6月18日(土)パン教室がありました。
今日のメニュー
パン教室54回目とあって、メンバーさんはパンをこねるのもすばらしくうまい。
はじめて来た人も、見よう見まねで覚えていきます。
ツジさんは一人で盛り上がっていました。みんなが一生懸命こねているすぐそばでこんなことができるのも、ぷかぷかパン教室ならでは。
調理もみんなで楽しみました。
ちょっとハラハラすることも
ツジさん、コンノさん、いい感じでお客さんとお話ししていました。
メロンパン成形
ピタパンに具材を詰めます。
ツジさん、ちょっと疲れた子ども達に絵本を読んであげていました。この気合いの入った姿!
すばらしくいい関係
こんな顔して笑いあえる関係にこそ未来があります。パン教室が作りだしている未来です。
できあがり!
ぷかぷかでは毎日帰りの会で「いい一日でしたか?」という質問をします。いい一日の積み重ねが、いい人生につながると思っているからです。みんながいい人生を送る、豊かな人生を送る、それこそがぷかぷかの大きな仕事だと思っています。
彼らだけでなく、彼らを取り囲むスタッフ、地域の人たちもみんなでいい人生を共有したいと思っています。演劇ワークショップは、その最たるものです。
いろんな人がいっしょに芝居作りをする楽しさを共有します。ふだんの何倍もの濃厚な時間で満たされている舞台を、いっしょに生きます。 「舞台を、いっしょに生きる」 人生の中で、本当に貴重な体験だと思います。舞台をいっしょに生きた一日は、どんないい一日になったんだろうと思います。
「障がいのある人たちといっしょに生きていった方がいいよ」というメッセージは、こんなふうに「いい一日」「いい人生」を共有しようよ、共有した方が、お互い豊かになれるよ、というメッセージです。
「共有した方が、お互い豊かになれる」ということが、ワークショップをやるととてもよくわかります。
演劇ワークショップの記録映画『ぷかぷか』の中で、参加した地域の方が「どうして彼らといっしょだとこんなに楽しいんだろうね」とつぶやくところがあります。私たちが思ってもみない言葉、発想が彼らからどんどん出てきて、本当に楽しい時間、空間ができます。
彼らとフェアに向き合い、彼らの自由な発想が、私たちの発想とフェアにぶつかり合う、そんな豊かな時間、空間を共有できるのがワークショップです。
その結果として、ワークショップは新しい豊かな文化を生み出していることが評価され、昨年「読売福祉文化賞」を受賞しました。
「障がいのある人たちといっしょに生きていった方がいいよ」というメッセージは、社会を豊かにしている、ということです。
畑に行くと、なす、ミニトマト、キュウリの葉に写真の「テントウムシダマシ」が大量に発生していました。
テントウムシダマシは、ナス科やウリ科の野菜を好み、葉だけでなく実も食べてしまう困った害虫です。羽に28個の黒い点があることから、「ニジュウヤホシテントウ」と呼ばれています。
白く縞模様になっているところが食べられてしまったところです。
農薬を使えば簡単に駆除できますが、やはり使いたくないのでどうするかというと、「見つけたら地道につぶす」という方法しかありません。
本日みんなで頑張って駆除しました。これからいたちごっこが始まりそうです。
お店にこのような模様がついたお野菜を見かけたら、虫も食べられる安全なお野菜なんだと思ってご理解いただけると幸いです。
また来週月曜日に畑に行くのが怖いような楽しみのような。。。
金曜日ですね。
昨日に引き続き、今日もメンバーさんが1品担当してくださいました。
ヨッシー画伯は午前中畑に行き、午後、『畑の物語』を書きました。
お話の展開はよくわからないところがあるのですが、土に中に青虫がいて、お腹がぺこぺこで、ぷかぷか農園のラディッシュをかじり、「これは大変だぁ〜」と叫び、そんなある日、青虫がぴょこんと出てきた、という、なんだか楽しいお話です。
このあと、30分ほどたって物語が完成し、絵も描き添えてありました。
茄子の葉っぱの上にニセテントウムシがいて、葉っぱのごちそうを食べていました。もりもり食べているので「食べ放題です」と書くあたりがなんともおかしいです。こうしてラディッシュはこんなになってしまい、と青虫に食べられたラディッシュの絵が丁寧に描いてあります。絵がすばらしくいいです。
その下にはカラフルな青虫。おいしそうにもぐもぐやっています。満足そうな顔がいいですね。平和だな、って思います。足がかわいくて、色合いがよくて、しっぽがおかしいですね。足には表情があります。
その下には食べ放題の葉っぱをもりもり食べているニセテントウムシ。背中の色がきれいです。
葉っぱに穴が開いて、ぷかぷか農園はさびしくなりました。とあります。
ぷかぷか農園はさびしくなりました。という終わり方がすばらしいと思いました。
宮澤賢治の『グスコーブドリの伝記』にこんな場面があります。
ブドリが学校へ行くようになりますと、森はひるの間たいへんさびしくなりました。
ここは森がさびしがっているのだろうと思います。ヨッシーの物語も、ぷかぷか農園がさびしく思っているのだと思います。この発想がすばらしいですね。
虹はさびしさを消すように描きこんだのかも知れません。
『グスコーブドリの伝記』は、このあとこんなふうに続きます。
そのかわりひるすぎには、ブドリはネリといっしょに、森じゅうの木の幹に、赤い粘土や消し炭で、木の名を書いてあるいたり、高く歌ったりしました。
かつて子ども達の遊びはこんなにも豊かだったんだ、と私はこの場面が大好きです。
さて、ヨッシーの描く「ぷかぷか農園」はこのあと、どんなふうになるんでしょうね。明日、ヨッシーに聞いてみます。
ヨッシーは毎日たくさんの絵を描いていますが、絵を描きながら、こんな物語が頭の中を駆けめぐっているのだと思います。
障がいがある人と一緒に暮らす社会について掘り下げて考えるためのトピックス集です。