直売所、農家さん、おひさまの台所を結ぶ動画ができました。
直売所、農家さん、おひさまの台所を結ぶ動画ができました。
前回のブログで紹介したtomoさんのブログです。
《 障害を持つことで、余計なしがらみや、人からどう評価されるか…を気にすることがなくなり、素の自分になれたように思うんです。》
なんとも言えない開放感が伝わってきますね。
ぷかぷかで働いている「ぷかぷかさん」たちも「余計なしがらみ」や「人からどう評価されるか」や、みんながいつも読んでいる「空気」から、ほんとうに自由です。うらやましいくらい自由です。そんな彼らの自由さにふれ、私たちは心が癒やされ、私たち自身がほんの少し自由になれたりします。
昨年のワークショップでは「みんなの《生きる》」をテーマにしました。その中で「むっつり大王」というのが出てきました。みんなの大切な《生きる》をめちゃくちゃに壊す存在です。はじめはどこか外の世界にいるものだと思っていた「むっつり大王」が、ワークショップをやっていく中で、実は自分たちの中にいることがわかってきました。いつも感じている「いらいら」や「不満」が、「むっつり」を作り出し、その感染を人々の中に瞬く間に広げてしまいます。そして私たちの《生きる》を壊すのです。ところがその「むっつり」に感染しない人たちがいたのです。それが「ぷかぷかさん」たちでした。
ワークショップに参加された方で、いらいらした気分でどうしようもなくなったときや落ち込んだとき、ぷかぷかに行くとなぜか救われた気分になるんです、とおっしゃった方がいました。「ぷかぷかが好き!」という人がどんどん増えているのも、やはり「ぷかぷかさん」に会って、この「救われた気分になる」からだと思います。
「むっつり大王」から私たちを救ったのは「ぷかぷかさん」たちだったのです。
障がいのない人たちを障がいのある人たちが救う。なんて素敵な物語をワークショップは創り出したんだろうとあらためて思います。
tomoさんも、いろんな意味で私たちを救ってくれるような気がしています。「障がいを持つことで自由になれる」って、すごい言葉だと思います。この言葉は今ある「障がい」の概念を、ひょっとしたらひっくり返すような、そんな力を持っている気がしています。それは私たち自身もどこか自由にしてくれるように思うのです。「障がい」のある人を見る目が、多分ちがってきます。
★昨年のワークショップの記録はこちら
夏休み明けてかの17日以降、全く更新をしておりませんでした。全てワタクシ給食スタッフUの不徳のいたすところでございます。
と、いうわけで8月分一斉おまとめご紹介祭りです。
18日〜温野菜の肉味噌がけ
19日〜とり大根
23日〜ドライカレー
24日〜鶏肉のみぞれ煮
25日〜野菜と豚肉の煮込み
26日〜親子丼
31日〜焼きそば&唐揚げ
31日はお誕生日メニューでした。
夏祭りの夜店の様な8月の終わりにふさわしいメニューでした!
こんにちは。ゆっこです。
台風がたくさん来て、旅行も終わり、今朝出勤するなりメンバーさんに
「8月は今日で終わりだよ、明日から9月になるよ、早いねー」
と言われて愕然としました。
(月が変わるとタイムカードや出勤簿、献立表、予定表などが一新されるので
カレンダーに敏感なメンバーさんたちがいつも教えてくれます。)
毎日の過ぎる早さに追いつけていなくて
宿題が終わってなくて大慌ての夏休み最後の日のような気持ちですが、
8月を振り返ってみたいと思います。
この夏はもの作り体験「夏休みの自由工作お手伝いします!」を2回にわたって行いました。
メニューはこれまでやってきたもの作り体験で好評だった4つを用意しました。
①トランスパレントのオーナメント
②プラ板とUVレジンの小物
③木の皮で作るヘビの壁掛け
④マスキングテープの貼り絵
一回目の6日は酷暑だったことと宿題に慌てるには早かったようで
参加者ゼロという残念な結果に、、
お客さん来ないねーと言いながら、そこはマイペースなわんどメンバー。
ものづくりの時間をそれぞれ楽しんじゃいました。
そして第2回!
6人のこどもたちと2人の大人が参加して、にぎやかに始まりました。
一番人気はプラ板でした。
自分で好きな絵が描けるからでしょうね。
作ったもの見せてーとお願いしたらこのポーズ!
ものしり博士しょうへいによるポケモン講座も急きょ開催!
男の子たちはしょうへいを尊敬のまなざしで見つめていました。
こんな感じで8月ももの作りを楽しんだわんどでした。
そして明日からははじまる9月は、さっそく今週土曜日にアート案内人金子光史さんのワークショップを開催します。
「秋コレ!ぷかぷかファッション」まだ残席あります!
お申込みお待ちしていま~す byタカノブ
旅行の前日の夜中にアップした日記に
tomoさんからコメントが寄せられていました。
tomoさんはこんな方。
高崎さんの本日の記事、とても共感いたします。
私も障害を持つまで、あまり「想像力」を持たずに過ごしてきたように思います。でも、実際に自らが障害者という立場になってみて、気づけたことがいっぱいありました。
このあたりのことは、ゆくゆく自身のブログでも書いていこうと思っていますが、障害者になる前よりも、障害者になった今の方が、「心の不自由さが無くなった」んです。本当に。
障害のある人もない人も、ともに普通に生きていける世の中に、もっともっとなっていったらいいと思います。
ぷかぷかにはなかなか伺えないので、その代わりに、本日自宅の近くで知的障害者の方々と施設の方が、クッキーや手作り品の販売をされていたので購入してきました。
障害者の方が、一生懸命に(と言っても傍目には雑に見えますが。笑)お釣りを返してくれて商品が入ったビニール袋を渡してくれて、心がほっこりしました。
私は手が不自由でお釣りを受け取れないので、お財布を開いてそこに入れてもらうのですが、知的な障害を持つ方から、身体的な障害を持つ私に、お釣りと商品という形を変えた「優しさ」が受け渡されたような、そんな温かい気持ちになりました。
《障害者になる前よりも、障害者になった今の方が、「心の不自由さが無くなった」んです》
というところが興味深いですね。《障害》という言葉には、およそマイナスのイメージしかありません。でも、障害を持つことで「心の不自由さがなくなった」としたら、障害があることの意味が、ほんとうにひっくり返ります。それを共有できれば、優生思想からも私たちは自由になれます。これはすごいことです。
そのことの意味をブログで書かれるそうなので、すごく楽しみです。
《知的な障害を持つ方から、身体的な障害を持つ私に、お釣りと商品という形を変えた「優しさ」が受け渡されたような、そんな温かい気持ちになりました。》とありますが、温かい気持ちになれたことも、心の不自由さがなくなったせいかな、と思ったりしました。
8月27日(土)、28日(日)で奥日光にぷかぷか旅行に行ってきました。総勢48名で、大型の観光バスが満席でした。
あいにく二日とも雨で、スケジュールが大幅に変更になりましたが、それでもみなさん旅行を楽しんだようでした。
バスの中はいつものようにカラオケで盛り上がりました。
自分の歌いたい曲をリストの中から真剣に探します。
リストにない曲はYouTubeから拾ってきて歌いました。
湯西川ダムを水陸両用車で見学する予定でしたが、あいにく水不足で湖上ツアーは中止。ダムだけ見に行きました。
水陸両用車は車高が高いので、乗り込むにもタラップを使います。
窓がないので、全員カッパを着ました。ヘルメットはダム見学用です。
降りるのも大変
後ろには湖上を進むときのためのスクリューがついています。
全員の集合写真ではなく、バス2台に別れていったので、半分です。
ダムの上を歩きます。
エレベーターで下まで降り、見上げるとこの大きさ。30階建てのビルの相当する高さだそうです。
宿は「平家の庄」という隠れた人気宿。スタッフが見つけた宿です。古い大きな屋敷を宿として再生したみたいです。
ロビーもこんな感じです。
環境はすばらしいところです。すぐ裏に川が流れていました。
食事はバイキングで、なんと鮎の塩焼きが串に刺して並んでいました。今までの旅行でいちばんおいしい食事でした。
ちょっと凝った飲み屋の雰囲気。
部屋には豪華な着物が掛けてあったりしましたが、みなさんほとんど関係ない感じでしたね。気がついた人はほとんどいなかったというか…
翌朝、女将さんにお礼を言って宿を出発しました。
大笹牧場で遊ぶ予定でしたが、雨の上、霧が深くて、とても遊ぶ雰囲気ではありませんでした。お土産だけ買って、バイキングの昼食をとって、渋滞が予想されたので早めに出発しました。
雨でさんざんな旅行でしたが、それでもみなさん、すごく楽しかったようで、来年また行きたいと張り切っていました。この旅行を目標にまた1年がんばります、といってくれた方もいました。
セノーさんは一日目の夜、お母さんに
「楽しすぎます」
と電話し、すぐにお母さんからお礼の連絡がありました。
せっかくの旅行が雨で申し訳ないなぁ、と思っていただけに、この「楽しすぎます」という言葉はほんとうにうれしかったですね。
今朝8月26日の朝日新聞朝刊の「相模原事件が投げかけるもの 下」は《優生学上の見地から不良な子孫の出生を防止する》という《優生思想から私たちは自由になれたのか》を問う、とてもいい記事でした。
生まれつき骨が折れやすく、車イスを使う安積遊歩さんは《不良な子孫の出生を防止する》という条文に「この世の中は、女としても、人間としても、私に存在するな、といっている」と衝撃を受け、自殺未遂を繰り返した、といいます。
《不良な子孫の出生を防止する》という条文に「私に存在するな、といっている」と安積さんは受け止めるのですが、私たちにその想像力がないことこそが問題であるように思います。相模原障害者殺傷事件の容疑者の「障害者はいない方がいい」という言葉を、言われた側に立って受け止める想像力です。
出生前診断で陽性反応が出た母親の96%が中絶を選ぶという社会の現実も、容疑者と同じ言葉ではないにしても、障がいのある子どもを受け入れないという社会を反映したものであり、そういう意味では同じことを言っていると思います。そういう中で私たちは今何をすべきなのか、ということです。
ぷかぷかは設立以来《障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいいよ》というメッセージを日々発信し、それに共感する人、ぷかぷかが好き!という人を地域の中で増やしてきました。そういったことが、相模原障害者殺傷事件以来、「今まで以上に大切になった気がしています。
障がいがあり、女性運動もしてきた米津知子さんは「障害者は不幸で価値が低く、社会の負担とみる優生思想は根深く、みんなが吸収して育つ」といいます。
大事なことは優生思想を批判しつつ、それを超える思想を持つことだと思います。
《障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいいよ》のメッセージは優生思想をひっくり返すほどの思想のひとつではないかと思います。
今日もセノーさんと郵便局。入金作業が終わったあと、
「セノーさん、お姉さんにありがとうっていってから帰るよ」
と声をかけると、しばらくじ〜っと考えたあと、おもむろに立ち上がり
「あああああ…郵便局のお姉さんたち! ああああ…ありがとうございました!」
と大きな声で言い、郵便局のお姉さんたち四人がびっくりしたように一斉にセノーさんの方へ向き、
「ありがとうございました」
と、あいさつしたのでした。
窓口で対応してくれたお姉さんにあいさつするつもりが、セノーさんはどういうわけか「郵便局のお姉さんたち!」とみんなに呼びかけ、大きな声であいさつして帰ってきたのでした。
この一瞬のやりとりがほんとうに楽しいです。こういうことが街を耕すことなんだと思います。郵便局のお姉さんたちの心が、こうやって毎日耕され、やわらかくなってきたのだと思います。お姉さんたちのぷかぷかのメンバーさんたちに向けられるやさしい笑顔は、このやわらかく耕された心のおかげです。
入金に使った袋がパン屋でなかなか返せません。
ダイチさんと配達に行く車の中でいろいろお話ししました。
「毎日コーラ飲んでるけど、自分の小遣いで買ってるの?」
「お母さんに毎日ジュース代もらいます」
「毎日?」
「そう、毎日」
「給料もらって、自分で管理しないの?」
「全部お母さんに渡します」
「ひょっとしてお金の計算ができない?」
「できます」
「じゃあ、ダイちゃんの給料はいくらですか?」
「え〜と、え〜と…」
「じゃあ、クイズで行きます。3,000円、5,000円、1万円、どれでしょうか?」
「3,000円!」
「そんなことないですよ、もっとたくさん渡してます。給食代をひいても1万円は渡していますよ。」
「給料が入ったら何買いますか?」
「映画のDVDです」
「そのときはお母さんからいくらもらいますか?」
「1万円です」
「え〜!1万円も? 3000円の給料で買えますか?」
「買えます!大丈夫です。」
と自信を持って言ったのでした。
こういう人といっしょにいるとほんとうに幸せな気持ちになります。
ダウン症の子どもを持ったお父さんが、「ダウン症の子どもは何も知らなくなる病気だ」などとひどいことを言われ、「息子はすばらしい人生をプレゼントしてくれた。いとおしくて、抱きしめたいくらいだ、病気でも、障がいでもない」と言ってましたが、ダイちゃんといっしょにいると本当にそうだと思います。ダイちゃんといると、毎日すばらしい時間をプレゼントしてくれます。お父さんでなくても、いとおしくて、抱きしめたくなります。
「ぷかぷか♡大好き♡」という「ぷかぷかファンクラブ」FBが、ついさきほどできました。ぷかぷかのファンのひとりGohan Daisukiさんが立ち上げてくれました。
「 ぷかぷかのファン」という方は多いのですが、今まで横のつながりがありませんでした。ファン通しがつながって、お互いぷかぷかの魅力(カフェのあれがおいしかったとか、おひさまの台所のこれがおいしかったとか、パンのあそこがおいしかったとか、ツジさんのしゃべりっぷりが面白かったとか、セノーさんのサボりっぷりが横綱級だったとか、だらだらとした帰りの会の雰囲気にホッとしたとか…)を語り合えば、多分それは今までタカサキが語ってきたような魅力とはちがう、もっと素敵な魅力が出てくるような気がするのです。目の悪いタカサキが見落としている魅力が多分いっぱい出てきます。100個の目が語れば、100個の魅力が出てきます。
相模原障害者殺傷事件のあった今、ぷかぷかの魅力を街の人たちが語ることはとても大事なことだと思います。ぷかぷかの当事者の私が語る以上に、街の人が語ることが大事です。「ぷかぷかが街にあることの意味」は私が語るより、街の人自身が語る方がはるかに説得力があります。彼らの魅力にしても、街の人にとって何が魅力なのかを語る方が、社会に対してより説得力があります。街は社会そのものだからです。
ぷかぷかの魅力を語ることは、障がいのある人たちは街の中にいた方がいい、社会にいた方がいい、私たちといっしょにいた方がいい、いっしょにいて欲しい、ということです。それは、相模原障害者殺傷事件の容疑者のいう「障害者は生きていても意味がない」という言葉に対する、大きな大きな反論になります。「それはちがう」と私たちが言い続けないと、障がいのある人たちはどんどん生きづらくなってきます。彼らが生きづらくなるような社会は、私たちにとっても生きづらい社会です。
そんな今の社会状況にあって、「ぷかぷか♡大好き♡」のFBは、大きな希望になります。
ぜひぜひあなたが感じる魅力を書き込んでください。そしてどんどん拡散して下さい。
障がいがある人と一緒に暮らす社会について掘り下げて考えるためのトピックス集です。