ぷかぷか日記

運動会、メンバーさんのあふれるようなパワーを感じました。

 運動会、今年は去年以上にメンバーさんたちは本当に元気でした。随所に彼らのあふれるようなパワーを感じました。仕事の場面ではなかなか見えないパワーです。

 「アブラハムには七人の子」を歌いながら、曲が止まったときに玉入れをする競技は、かなり疲れる競技でしたが、みんながんばっていましたね。

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美人画製作コンテストは司会をやっていたため、写真がほとんど撮れなかったのですが、予想以上のできでしたね。やっぱりこうやって「どうなっちゃうかわからない」というドキドキ感のある絵というのは文句なしにおもしろいと思いました。

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なんともいえない楽しい絵ができあがりました。

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 美人画のモデルは、いつも子どもと一緒にクリームパンを買いに来ているオーヤさん、着物姿が渋いアラキさん(この人、男ですが、「女もすなるモデルといふものを、男もしてみむとて、するなり」と土佐日記風に考え、たわけでもなく、ま、勢いでやっていただきました)、ぷかぷか美人スタッフのシモムー、ぷかぷか美人メンバーのリエさんでした。

 みなさん、ほとんどモデルを見ないで描いていましたが、モデルあっての美人画コンテスト。来年はぜひしっかり見て描いてください。そうすればもっとすばらしい美人画が描けると思います。

 今回とても面白かったので、来年は更に工夫を凝らしてバージョンアップした美人画製作コンテストをやりたいと思っています。

 

マツケンサンバ踊りながらの仮装パレード。ファッションモデルのお姉さんたちもがんばっていました。

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パン食い競争はいつもエキサイトしますね。

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そして最後のエビカニクス体操。イクミさんのエキサイトぶりがすばらしかったですね。

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パンをかついで

 昨日、ママボノのキックオフミーティングが日本財団でありました。ママボノについては先日ママたち6人が全員赤ちゃん連れてぷかぷかにやってきた話を書きました。

pukapuka-pan.hatenablog.com

 

 昨日はプロジェクトチームが六つ集まり、みんな赤ちゃん抱えてきているので、大変な賑わいでした。赤ちゃんの泣き声聞きながらの打ち合わせは、話が何度も中断したりしましたが、心がなごむいい雰囲気でした。

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 ぷかぷかチーム、昨日はWEBサイトの改善提案の確認をしました。

 ホームページを見る人が何をどういう順番で見ていくのか、ホームページを見るターゲットはどこにあるのか、から始まって、改善項目「カテゴリの整理」「トップページのデザイン」「更新ソフト」「ドメインの変更」「キャッチコピーなどの言葉の表現」「外部サイトの活用」、サイトの大分類などを確認しました。

 打ち合わせの2時間があっという間に過ぎるくらい、密度の濃い話し合いができました。ママボノの人たちの熱意をすごく感じた2時間でした。12月7日に成果発表です。

 ぷかぷかもこの機会に事業の見直し(特にパン部門)をやっていきたいと思っています。ミッションであげている

「健康な命を未来に引き継ぐ」

という言葉を具現化していこうというわけです。そのためにはどうしたらいいのか、大きな試練だと思っています。

 

 

 ぷかぷかのパンフレットの1ページ目にはこんな絵があります。

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 みんなでパンをかついでいます。この絵はアート部門のスタッフが、いわば「採用試験」の際に描いた絵ですが、私はいっぺんに気に入りました。

 ぷかぷかはパン屋から始まりました。現在は様々な事業をおこなっていますが、やはり中心はパンです。パン屋から始まった事業が、ただ単にパンを作って販売することに終わらず、みんなが暮らしやすい豊かな社会を作っていくことに貢献しています。

 社会の豊かさを少しずつ生み出していることを日記に書いて発信していますが、ぷかぷかは事業を展開する中で、そういったものをたくさん生み出しています。

 みんなでパンをかついで、そういう社会を作っていこうよ、って言っているのです。ただ単にパンが売れればいい、っていうのではなく、ぷかぷかの活動を通して、社会を少しでもよくしていきたいと思っているのです。

 

 石垣りんさんの詩に「空をかついで」というのがあります。私の大好きな詩です。

 

  肩は/首の付け根から/なだらかにのびて。
  肩は/地平線のように/つながって。
  人はみんなで/空をかついで/きのうからきょうへと。
  子どもよ/おまえのその肩に/おとなたちは/きょうからあしたを移しかえる。
  この重たさを/この輝きと暗やみを/あまりにちいさいその肩に。
  少しずつ/少しずつ。

 

 相模原障害者殺傷事件が起こるような社会は病んでいます。そうではない、いろんな人が、ありのままで暮らせる豊かな社会、未来に希望の持てる社会をみんなで作り、子どもたちに引き継ぎたいと思っています。みんなでパンをかついで、それを実現しようというわけです。

 ホームページで、そういった物語が伝えることができれば、と思っています。

 

音楽療法を体験しました♪

今日から宮沢あけみさんの音楽療法の時間が始まりました♪

 

ぷかぷかのCMを作ってくださった映像作家の宮沢さんは

ライアー奏者でもある多才な方で、音楽療法士を目指しているそうです。

ラッキーなことに現場実習をぷかぷかのみんなとわんどでやりたい!

と声をかけていただきました。

 

輪になって座り、楽器に触れることから始まりました。

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初めて触れる楽器にドキドキしながら手を伸ばすみっちゃん

アルペジオで流れるように鳴らすノボ

一弦ずつ弾いてメロディのように演奏しちゃうShohei

一つの楽器でも一人一人そのままを表すような音が出てきました。

 

リズミカルに手拍子や足ふみを隣の人へつなげていくプログラムでは

左右逆になることはあっても、途切れることなく続けられました。

これには内心びっくり!

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木や石、レインスティック、鈴などの楽器を持って、宮沢さんの指揮で演奏したり

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布の上で鈴を転がして、落とさないように鳴らしていくプログラムも。

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誰が楽器を持っているでしょうか?のクイズでは、ハヤチャンやヒカリは一発正解!

眼を閉じると、どこで鈴の音が止んだかはっきり分かったんだそうです。すごい!

 

あっという間の40分。

最後はライアーの癒しの音色を聴きながら「もみじ」を歌いました。

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ライアーは「千と千尋の神隠し」の『いつも何度でも』の楽器です。

あの心地よいやさしい音色、想像してみてください♪

 

宮沢さんからは「初めてでこんなにすんなりと進んでいくなんて

なかなかないんですよ。さすがぷかぷかさん!」

と太鼓判をいただきました。

演劇ワークショップで慣れているからでしょうか(^^♪

マルシェや運動会などイベントの度にダンスしたり歌ったり、朗読したりして

表現することを楽しんでいるからなのかも。

今も日曜日の運動会に向けて「アキレスケンタウルス体操」と「エビカニクス体操」を特訓中です(^_-)-☆

 

今後月に2回、音楽と体を使ったコミュニケーションで

リラックス&リフレッシュの時間楽しんでいきます♪

 

ここまで読んでくださりありがとうございました。

(ゆっこ)

仮面ライダーあらじん

お昼休み中、工房内で今週日曜に行われるぷかぷか運動会の「パレード」に向けて、「仮面ライダー」の衣装合わせをしてみました。大好きな仮面ライダーの姿になりかなりご満悦(*´∇`*)のあらじんさん。

ほんの少しの時間が経ち、あたりを見回すと、あれっ?  あらじんさんがいませんでした。

仮面ライダーの姿のまま、上履きのまま、外に出て行っちゃったよ」と、ももちゃんが教えてくれたので外に出てみると‥

いました!みんながサッカーしているのをそばで見学しているようです(^。^)

 

運動会、楽しみです!

 

しばらくこのお気に入りの衣装のままでいたかったようなので、午後からの瀬谷区役所の人権研修会にこの姿で出席されたようです(^。^)

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そのままがいちばん魅力的なんだよ

 9日(水)(あっ、もう今日ですね。今午前1時半ですから)、瀬谷区役所の人権研修会でぷかぷかのことをお話しします。昨年の緑区役所と同じように、まず人権問題の当事者でもある「ぷかぷかさん」三人にいろいろお話を伺い、そのあと私が話をします。

 昨年はこの「ぷかぷかさん」たちの話が大好評でした。

pukapuka-pan.hatenablog.com

 

 「ぷかぷか」は養護学校の教員をやっているとき、障がいのある人たちの魅力に惚れ込み、彼らとずっと一緒に生きていきたいと思って始めたお店です。6年たった今、彼らの魅力が、大きなチカラを持つことに気がつきました。

 ビジネスに勝つチカラと社会を変えるチカラです。

 ぷかぷかのファンが増えたのは、彼らの魅力のおかげです。おいしいパンと一緒に、心あたたまるお土産がもらえる。そのことがぷかぷかのお客さんを増やしました。彼らの魅力はビジネスに勝つチカラなのです。

 ぷかぷかのファンになるのは彼らの魅力に出会った人たちです。そういう人たちが増えることは、地域社会を豊かにすることにつながります。彼らの魅力は社会を変えるチカラがあるのです。

 彼らの魅力は、彼らがそのままの彼らでいられる環境で、はじめて発揮できます。

 ぷかぷかを始めた当初、「接客」の仕方がわからないので、講師を呼んで接客の講習会をやりました。講師のいうとおり、つまりは「接客マニュアル」通りやれば、なんとなく接客をやっているような雰囲気にはなります。でも、私は気色悪さを感じました。接客マニュアル通りにやる、ということは、自分を出さない、自分を殺すということです。自分を殺し、無理してそこに立つ彼らの姿は、痛々しく、気色悪かったのです。接客マニュアルに従わせると、彼らの魅力はしぼんでしまいます。

 講習会は一日でやめました。このときの、気色悪い、という直観的な判断が、ぷかぷかの進む道を決めたと思っています。接客マニュアルで勝負するのではなく、彼らの魅力をそのまま出して勝負する、ということです。

 ぷかぷかは彼らがありのままでいることの魅力でビジネスをやってきました。無理に社会に合わせることをしなくても、仕事が成り立つのです。そうであれば、障がいのある人たちが求められている社会に合わせるための努力はなんだったのか、ということになります。ぷかぷかで働いているツジさんのお母さんは「見当違いの努力」をしてきました、とおっしゃってました。

 そのままがいちばん魅力的なんだよ、ということです。

 その視線は、障がいのある人はもちろん、私たちも救います。彼らを見る目が変わることですから。

 

 

やさしい気持ちにホロリ…

店頭の惣菜王子のオリタくん。

いつもニコニコしていて

なんにでも一生懸命に取り組んでくれて

歌が上手で

そして何よりも、心のやさしい、やさしいメンバーさん。

お店には、そんなオリタ君に会うために来店してくださる方もいらっしゃるくらい。

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今日はそんなオリタ君のやさしい姿をまたひとつ見つけました…

 

店頭では、お品物を「ありがとうカード」と一緒にお渡しすることがひとつの

お仕事です。

いつもならお品をお渡しし、名刺を渡すかのように「ありがとうカード」を

手渡ししているオリタ君。(その時のオリタスイルが大人気!)

 

今日は、杖をついたお客様がお出でになりました。

ゆっくり、ゆっくりスロープを降りて来られるお客様を笑顔でじっと待つオリタ君。

そのお客様にお品物をお渡しする際、はっと何かに気づいたように、手に持っていたカードをそっと袋に入れてお渡ししたのです。

そして大きな素敵なオリタスマイルで「ありがとうございました」と…

「お客様の片手がふさがっていたから、カードを手渡しすると危ないかもしれない」と

思ったとのこと。

いつも相手のことを思い、やさしい言葉かけの出来るオリタ君だからこそ出来る

気遣いだったのだと思います。

 

相手を思いやるオリタ君のようなメンバーさんに支えられてのぷかぷかだなぁ~

と改めて思い、そしてホロリ…とした私でした。

 

 

 

 

 

 

精神的に要介護

 セノーさんと腕を組んで、下の写真のような感じで歩いていると

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「これって、セノーさんがタカサキを介助してるんじゃないの」

「タカサキは精神的に要介護じゃないの」

という声がしきりで、全くその通りです。

 毎日セノーさんにこうやって介護される日々こそ、幸せいっぱいの気持ちになれます。

 先日階段で転んだとき、真っ先に

「タカサキさん、大丈夫?」

と声をかけてくれたのはセノーさんでした。ですから、セノーさんは、ああ見えて、結構私のこと心配してくれてるのです。

 毎日腕をセノーさんが巻き付けてくるのも、なんだかんだとどうでもいいことをいいながら、タカサキのことを密かに心配しているのかも知れません。

 毎日の目の検査も、セノーさんが養護学校高等部2年の時からやっているので、もう9年にもなります。あの頃もすごく太っていて、ある日隣り合わせで給食食べながらふと思い立って目をのぞき込み「セノーさん、目が赤いよ、これ糖尿病だよ、マックに行き過ぎだよ。もう末期的症状だから、体のあちこちが腐って、そのうち朝、おしっこしたはずみに大事なところがぼろっと落ちるんだよ」といったのが始まりで、あれから9年。いまだに毎日「あ、目、白いよ、どうしてですか?」「マック行ってないからですよ。え?セノーさんは今日も目が赤いけど、マック行ってるの?」「いってますよ、昨日はテキサスバーガーでした」「え〜!この赤さは、もう、末期的症状だよ、ヤバいよ、朝、ぼろっと落ちなかった」「今日は落ちませんでした」「明日あたりヤバいかも」という会話が盛り上がります。糖尿病の「末期的症状」が9年も続いていることになります。最近はセノーさんの方から「朝、ぼろっと落ちるとスカートはいて東洋英和ですね」なんてうれしそうにいったりするので、年季が入っているというか、この道の達人の域です。

 こんなに楽しい朝のひとときを過ごすことができるのもセノーさんのおかげです。これがないと一日が始まらないくらいです。ほんとうに精神的に要介護なのです。

 「障がい者と共に生きよう」なんて生っちょろい世界を、すでに突き抜けている感じです。

Arts&Crafts Garden in 都筑民家園

11月最初の土日はぽかぽか陽気でしたね。

ぷかぷかのみんなはみなとみらいの原鉄道博物館へ行ってきました。

みなさんはどこかへお出かけしましたか?

 

わたしは柿生のVege&Fork Marketへ出かけて

ゆる~りオーガニックな雰囲気に包まれた公園でピクニックを楽しんできました。

ブログをご覧の方でお出かけした方もいるかもしれませんね。

 

秋は毎週のようにあちらこちらでイベントが開催されていますが

わんども10月に素敵な古民家の手しごと市に出店してきました。

毎年体育の日の恒例になっている『Arts&Crafts Garden in 都筑民家園』です。

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春の『Arts&Crafts Garden in アーツ千代田』はもの作りに携わる福祉施設が集まるマーケットですが、こちらは福祉の枠のないマーケットです。

手しごとの温かみのある商品をつくる作家さんや職人さんたちが出店しました。

 

 

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アートグッズパン屋の天然酵母のルバンと焼き菓子おひさまの台所のお漬物

机いっぱいに並べました。

お店番はヒカリハヤチャンテラチャンです。

イベント外販用のルバンはハーフサイズなので、少量ずつ試してみたい方はチャンスです!

(店頭でもハーフサイズのカットいたしますので、お気軽に言ってくださいね)

お漬物も好評で、お昼で食べた後お土産用にまた買いに来てくださった方もいました。

 

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折り鶴のイヤリングの色を時間をかけて選んでいた女の子。

さっそく耳につけて見せに来てくださいました。

藍染に桃色と白も入った色合いがかわいさと大人っぽさがあってとっても美人さんな女の子にお似合いでした♡

 

 

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大好きな常連さん&会場でナンパしたカプカプのスタッフさんに囲まれてしあわせいっぱいのテラチャン♡

 

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なかよしのこっちゃんにも会えて大興奮!むぎゅっと抱きあう二人♡

 

おかげさまで売れゆきも上々。

お客様や隣のブースの自然派ワインのスタッフさんやカプカプさんともお話ができて外販に慣れていない3人でしたが、充実した楽しい一日を過ごせたようです(*^_^*)

その証拠に、帰り支度を始めたとたん「来年も行きたいです!!」と猛烈アピールを繰り出す3人なのでした。

 

次回のブログはマルシェのことをお話しようかな。

今日も読んでくださりありがとうございました♪

(ゆっこ)

しんごっちのメッセージ

 原鉄道博物館に行った際、電車が大好きだったしんごっちのことを思い出し、そのことを日記に書いたら、お母さんが読んでくれていて、こんなコメントが寄せられました。

 

「今日行くでしょ?」と40度の腫瘍熱で意識が朦朧とする中、原鉄道博物館へ行く約束を忘れずにいた あの日を思い出しながらブログを読ませていただきました。
余命一週間…奇跡の復活。
寄り添ってくださった皆様の想いが届きました♡
忘れずにいてくださること、とても嬉しいです。

 

 40度も熱があって、意識ももうろうとする中で原鉄道博物館に行ったんですね。あらためてしんごっちの前向きに生きるエネルギーを思いました。

 ぷかぷかでは毎日帰りの会で

「今日は、いい一日でしたか?」

という質問をします。いい一日を過ごすこと、いい一日を創り出すことが、いい人生の出発点だと考えるからです。

  しんごっちはその「いい一日を過ごすこと」と「いい一日を創り出すこと」の名人でした。

 給料が出たら、横浜ー川崎間の一区間だけのグリーン車の切符を買って、8分間の豪華な旅をするなんて、そういうことを思いつくこと自体が、本当にすばらしいと思います。まさに「いい一日を創り出すこと」の名人だったのです。

pukapuka-pan.hatenablog.com

   街の模型を思いをこめて作り、更にそれを思いをこめて写真に撮っていました。しんごっちのわくわくしている様子が手に取るようにわかる写真です。「いい一日、いい瞬間を創り出すこと」の名人だったのです。

pukapuka-pan.hatenablog.com

  入院中、自分のベッドで動画も撮っていました。どんなときでも前向きの気持ちで生きたしんごっちの生きる姿勢が鮮明に見える出来事でした。

pukapuka-pan.hatenablog.com 

  しんごっちは、いつも前向きの人生を生きていました。銀河鉄道の絵は遙か遠くを見据えて生きようとする思いがあふれていたように思います。しんごっちの人生の壮大さ、スケールの大きさを思います。

 下から見上げた銀河鉄道の絵を描いた時のしんごっちは、なんかもう私たちの手の届かないところにいたように思います。あの銀河鉄道ははどこへ向かっていたのでしょう。

pukapuka-pan.hatenablog.com

  しんごっちは日々楽しいことを見つけていたので、子どもたちにもその楽しさをプレゼントしたかったようです。

pukapuka-pan.hatenablog.com

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  ぷかぷかはしんごっちをしっかり支えていました。

pukapuka-pan.hatenablog.com

 しんごっち展をやりました。

pukapuka-pan.hatenablog.com

 

 相模原障害者殺傷事件の容疑者は「障害者は不幸しか生まない」といっていました。かつてのナチスはそのために何万人という障がいのある人たちを殺してしまいました。その優生思想から私たちはまだまだ抜け出せていません。

 今の社会でも「障がいのある人たちは不幸だ」と多くの人たちが思っています。「障がいのある人たちはかわいそうな人たちだ」と。そんな社会の中で、しんごっちはすばらしく豊かな人生を築きあげ、その中を生ききったように思うのです。

 そんな彼の生き様から私たちは何を学ぶのか、ということです。しんごっちが残したものを、今こそ私たちは掘り起こさなければ、また第二、第三の相模原障害者殺傷事件が起こるような気がしてならないのです。

 原鉄道博物館でしんごっちのことをふと思い出させてくれ、それにお母さんがコメントを寄せ、あらためてしんごっちのことをいろいろ思い出したのも、今の時代の中でくれたしんごっちのメッセ−ジなのかも知れないな、と思うのです。

 

原鉄道博物館に行きました。

 ぷかぷかの余暇支援で「原鉄道博物館」に行きました。といってもすんなり行けたわけではなく、セノーさんが駅のトイレにこもってしまい、やっと出てきたかと思ったら

「カバンがない〜!」

と大騒ぎ。トイレになかったので電車に忘れたんじゃないかと駅員に聞き、折り返して戻ってきた電車の中を駅員とセノーさんと私で探しましたが見つかりません。またしても

「かばんがない〜!」

と大騒ぎ。駅員はあちこち連絡取って探してくれましたが、なかなか見つかりません。

今度は

「あ、き、は、ば、ら!」

とか言い出したので、あわててお母さんに電話。「あ、き、は、ば、ら!」といいだしたときは調子が悪くなった証拠なのです。お母さんと直接話をして、セノーさんをなだめてもらいました。少し落ち着いたので、とりあえずカバンの捜索は駅の人に任せて出発。その間、ざっと30分。みんな(23人)辛抱強く待っててくれましたね。

www.hara-mrm.com

 鉄道ファンにはたまらないところです。なんといっても街の模型のなかを走り回る電車は見ているだけでわくわくします。 

 照明がゆっくり変わり、ちょうど夜。

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今回の企画は鉄道マニアのコンノさんのしつこいリクエストで決まりました。コンノさんはしゃがみ込んで動きません。

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www.youtube.com

 

 動く電車を水平の角度から見るのが好きです。水平に見ると、こんなに迫力。もううっとりしてしまって、なかなか動けません。本物の電車よりも、もっと胸がときめく気がします。なんなんでしょうね、これは。

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 一昨年亡くなったしんごっちは大の鉄道ファンで、給料をもらうと横浜ー川崎間の一駅だけのグリーン車の切符を買い、8分間の豪華な旅をしていました。その旅をするために一ヶ月働いていました。

 亡くなる一週間ほど前、付き添いの人といっしょにこの鉄道博物館に来ました。どんな思いで見てたのかなぁ、と、今日電車見ながら思いました。いつもひたすら楽しいことを追いかけていたしんごっちなので、もうこれが最後の見納め、なんて感じではなく、ただただ、

「わ〜、かっこいい!」

「すごいよ、これ」

って、わくわくしていたんじゃないかと思います。

www.youtube.com

 

精密な模型がずらり。

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蒸気機関車もすごい迫力。

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夜の街並みがきれい

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www.youtube.com

 

電車の運転席のシュミレーション。モニター画面を見ながら運転します。

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 今回は鉄道マニアしか来ないのではないかと思っていたのですが、メンバーさんの半分来たので、ちょっとホッとしました。みんな動き回る電車に目が釘付けでしたね。

 本当にすばらしい模型博物館でした。またみんなの世界が少し広がった気がします。

 

 帰りがけ、駅に寄ったらカバンが見つかり、お母さんに取りに行ってもらいました。

 みんなはみなとみらい駅そばのフードコートで食事。

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いい一日でしたね。お疲れ様でした。

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