ぷかぷか日記

染めた布を使ってバンダナ作りました

 わんどの染め物のワークショップに参加した方が、染めた布を使ってバンダナ作りました、とお店にやってきました。

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 少し前にはスカートを作った方が来ました。

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こういったおつきあいがいいなと思うのです。福祉施設、といった匂いが全くないおつきあいです。

 ただパンやお惣菜を買いに来たお客さんよりも、もう少し先へ進んだおつきあいです。一緒に人生を楽しんでいるというか、そんなおつきあいです。

 今、ぷかぷかの本をまとめているのですが、編集者の方から、福祉事業所なら相模原事件のことは避けて通れないし、そのことについてはぜひ書いて下さいと言われました。相模原障害者殺傷事件についてはずいぶんいろんなこと書いてきたので(ブログを55本もアップしています。ホームページ左側メニュー欄の「相模原障害者殺傷事件」のタグをクリックすると出てきます)、正直ちょっと疲れたなぁ、という感じでいたのですが、今日、バンダナをつけたお客さんが来て、

「そうだ、大事なことは、こういう関係を日々作っていくことなんだよなぁ」

と思ったのです。あーだこーだの議論も大事ですが、実際にこういう関係を地域の中でこつこつ作っていくこと、それが相模原事件を超えるということなんだと思います。

 このお客さん、7月1日にパン教室やります、ってお知らせすると、

「あ、いきます、いきます」

って、すぐに紙に名前と連絡先書いていました。

 

 別の子どもを連れたお客さんは、

「子どもはぷかぷかさん達のこと、別に障がい者だなんて全然思ってないのよねぇ」

なんて話していましたが、全くそうだと思います。そしてそういう関係をぷかぷかは作ってきました。お店はもちろん、パン教室にしてもワークショップにしても、障がいのある人たちへの配慮、なんてことは今まで一度も話したことがありません。ですから子ども達はなんの意識もなく「ぷかぷかさん」達とおつきあいしています。初めて来た大人は、障がいのある人たちだから、といろいろ考えているみたいですが、それでも一緒になっていろいろやっているうちに、そんなこと全部忘れてしまうみたいです。

 ぷかぷかに来るとなんだか楽しい、って、そのことだけ考えて、おつきあいが続いています。

 

 相模原事件についてちょっとだけ書いた原稿の最後にこんなこと書きました。

 

 どこまでも「彼らと一緒に生きていくこと」、それが事件を超えることだと思っています。「支援」という上から目線の関係では、社会は変わりません。「彼らと一緒に生きていきたい」という、ただそれだけの思い、それが社会を少しずつ変えていくのだと思います。

 この本で書いたことが、事件を超える社会を作っていくために少しでも役に立てば、と思っています。

6月13日(火)「渋谷のラジオ」に生出演します。

 6月13日(火)「渋谷のラジオ」に生出演します。朝8時〜9時。コミュニティラジオですが、インターネットでも聞けるみたいなので調べてみてください。アプリをダウンロードするとスマホで聞けるみたいです。

https://itunes.apple.com/jp/app/渋谷のラジオ公式アプリ/id1093416496?mt=8

shiburadi.com

 ぷかぷかのプロモーションビデオを2年続けて作ったpvプロボノからの誘いです。出演は、pvプロボノの中島さん、いなおさん、それに私と、昨年のプロモーションビデオ見て絶対にぷかぷかで働きたいと思ったというスタッフのサエグサさん(pvプロボノから熱い誘いがありました)。

 その企画書を紹介します。

 ぷかぷかの雰囲気を映像で伝えたい、という私のリクエストをどう映像で表現するか、すごく苦労されたようです。特に2作目は、企画が走り出してから相模原障害者殺傷事件が起き、それへの映像のメッセージを作りたい、という難題をリクエストしたので、pvプロボノとしても本当に大変だったようです。

 

●1 年目の PV 制作。
 1年目は PV プロボノでは中島(Dir)、いなお(コピー)、高橋(プロジェクト担当・撮影)、 栗原(音楽)という布陣で臨みました。 映像制作の目的は、「ぷかぷか」という福祉事業所にある特有のふんわりと心地のよくな る雰囲気をどのように伝えるか。また、高崎さんがいつも言っている「一緒に生きるほうが得だよ」という障がい者と一緒に生きていく価値をどのように伝えていくかというも のでした。

 関わった PV プロボノスタッフは徐々に「ぷかぷか」のもつ独特の空気感にと りこまれていきました。その独特の、あるいは特有の空気感は、おそらく高崎さんが信じ ているもの、形式にこだわらない本質を大事にしている考え、そして、これからの社会へ の信念から生まれているのだろうと感じました。

 この映像に中でインタビューを受けた大家さんがとてもいいことを言っていました。 「障がい者は社会や地域を耕している」 これは高崎さんがよく言う言葉らしいのですが、なるほどと思いました。 このインタビューがとれたおかげで、映像の最終的なアウトプットが明確になりました。

 映像の制作段階でいなおさんにコピーを開発してもらい、最後のキャッチコピー 「いっしょにいると、心ぷかぷか」という言葉が生まれました。 栗原さんは、作られた映像にさわやかな風をおくるような音楽を作ってくれました。 出来上がった映像はイメージ的なものではありますが、「ぷかぷか」がもつ特有な空気感 は伝えられるものになったのではないかと思います。

 

 pvプロボノの人たちがぷかぷかで何を見つけたかがよくわかる映像です。

www.youtube.com

 

●2年目の映像制作
 2年目の PV プロボノは高橋(プロジェクト担当)、信田(Dir)、いなお(コピー)、中島 (アシスト)、高橋(撮影)というメンバーになりました。
 高崎さんが PV プロボノに応募されてしばらくたったころ、とても悲しい事件がおきま した。2016 年 7 月 26 日、相模原市にある知的障がい者福祉施設「津久井やまゆり園」 で利用者の 19 人が殺害され、26 人が重軽傷をおいました。加害者の言動を含め、社会 的にもとても衝撃的なことで、心を痛める方がとても多かったと思います。
 PV プロボノで制作する映像の中でも、この事件をどのように扱うべきなのかが議論さ れました。高崎さんご自信も映像にどこまで負わせるべきなのかを迷われているよう でした。

 そんなおり、高崎さんが相模原事件に関しての朝日新聞への投書が、NHK 報 道局の目にとまりました。高崎さんが取材を受ける中で、PV プロボノでの映像制作の 話題になり、われわれも取材を受けることになりました。 先日、その映像の試写が終わり、現在は最終仕上げに入っています。

 

pukapuka-pan.hatenablog.com

 

pukapuka-pan.hatenablog.com

 

 現在、色と音の最終調整に入っているようです。このプロモーションビデオは6月17日(土)の上映会でお披露目します。午後1時半からです。

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 17日以降、YouTubeにアップします。ただこれは一人で見るよりも何人かで見ていただいて、この映像をたたき台にいろいろ話しあった方がおもしろいと思います。特に相模原障害者殺傷事件について、私たちに何ができるのか、といったことを話し合ってもらえれば、すごくうれしいです。必要なら映像のDVDを持って私が出かけていってお話しします。

 相模原事件から、そろそろ1年がたとうとしています。マスコミで話題になることも少なくなり、社会の中で忘れられつつあります。国は精神障害を持つ方の措置入院の話に問題をすり替え、県はまたしても大型の施設を作ろうとしています。結局、19人ものいのちが奪われながらも、事件を引き起こした社会の病んだ部分は何も変わらなかった気がしています。 

 そんな中でのプロモーションビデオです。ぷかぷかの精一杯のメッセージです。このメッセージの意味はなんなのか。それをちょっとでも考えてもらうと、相模原障害者殺傷事件と私たちの関係が見えてきます。そしてそこから相模原障害者殺傷事件を超える社会がはじまるように思います。

「生きる」ということを深く感じる時間でした。

 6月17日(土)みどりアートパークで第一期と第三期演劇ワークショップの記録映画と、ぷかぷかのプロモーションビデオを上映します。

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 第一期みんなでワークショップの記録映画を見た人たちの感想がすごくいいので紹介します。

 

 

・映画はぷかぷかのパンのようにほっこりあたたかくて、胸にしみいるような作品でした。

・心がほっこりしました。演劇としてとか、メッセージとか関係なく、みんなといるだけで、そのままで、なんだか癒やされる感じがしました。

・とてもよかったです。出演者全員のファンになりました。まーさんがデフパペットシアターひとみの舞台にチャレンジしたシーンはなぜだか感動して涙が出ました。

・本当にステキだった!自分がいつも「こうしなくちゃ」「こうあるべき」「こんなふうにできない自分」にしょんぼり、とか感じてたこと、ここのみんなは全く思ってなくて、私もみんなみたいに自由になりたいな〜、って本当にまぶしく感じました。うまれながら自分にぐるぐるからみついていたロープを少しずつほどいていきたい!!と思いました。ぷかぷかいいね!!!

・そのままでいることが豊かな人生の基本ですね。自然体の彼らがとてもよかったです。

・心が温まり、元気が出ました。

・なぜ彼らといる時に、ゆるっと心地よいのか、わかった気がします。

・まーさんの姿に明日からも生きていく力をもらいました。感動しました。どの人にもまーさんのようなオリジナルで個性的なドラマがあるのだろうなと思いました。

・ちょっとできないことが多かったり、時間がかかったりするだけなのに、生きづらい世の中におかれている。私は心の底から、彼らは社会の子、社会の宝として、社会のど真ん中にいるべきだと思っています。彼らからもらえるものが本当にたくさんあるなとあらためて感じました。彼らが生きやすい世の中になれば、すべての人に幸せな世の中になるのにとつくづく思いました。

・私事ですが、昨日は自殺した友人のお葬式でした。心の整理がつかないまま、今日、こちらに伺い、「生きる」ということを深く感じる時間でした。みなさんの豊かな表情は、本当に心にしみました。こちらに足を運んで本当によかったです。

・一緒に生きていくことが自分を豊かにする。ジーンときました。とても素敵な時間でした。

・言葉にするのがもったいないくらいすばらしかった。涙が出ました。やっぱり心が洗われる!!わくわくする!!

・こんな風に一緒に社会で生きていけると楽しいよなー自然だよなーと改めて感じました。

 

 

 中に友人が自殺し、心の整理ができないまま映画を見て

《 「生きる」ということを深く感じる時間でした。 》

と書いた方がいました。

 そんなことまで考えたワークショップではありませんが、みんなが生き生きと生きる舞台は、生きることの意味がぐらついてしまうほどの経験した人の心にもしっかりと届くメッセージを含んでいたのだと思います。

 障がいのある人がどうとかこうとかいった議論をはるかに超えた、人が生きる上でもっと大事なものを作りだしていたのかも知れません。

 どうしてそんな舞台ができたのか、映画はしっかりと見せてくれます。

 第一期演劇ワークショップの記録映画は朝10時からです。ぜひおいで下さい。

 

 

うちの天使が

 ぷかぷかのスタッフの息子かずま君の話です。以前トイレでウンチがでたら赤飯炊きます、とお母さんが言ってた子どもです。

pukapuka-pan.hatenablog.com

 

 そのかずま君が運動会で走った話です。

 

 ●●●

うちの天使が小学校初めての運動会で走りました!

しかも真っすぐ!(そこ大事)

いや、正確には真っすぐ走ってゴールした直後に直角に右折。
オーディエンスへ向かって突進したのですが、寸でのところで捕獲しました。

その後、「ぼくはまだゴールしてないんだよ!」と言い張り、泣き続けました。
先生も私も「ちゃんとゴールできてたよ」と何度言ってもダメで、困り果てていると、先生が

「白いテープを切りたかったのかも」

なるほど、テープは1位の子が切り、ビリチョンのカズマがゴールした時は、なーんにもなかった。
自分でテープを切って、“ぼくはゴールした!”と納得したかったのかもしれません。
ゴールのテープめがけて走ってみたら、途中でテープがなくなっちゃった!
で、右折。
アニメや漫画でも、かけっこのシーンでは、主人公が爽やか~にテープを切るのが印象的。
そんな場面を思い描いていたみたいです。

「じゃあ、あとで公園でもう一回かけっこする?」

と聞くと「うん」

と落ち着きました。

お弁当の時間になり、カズマを昼食の場所まで連れて行きながら運動場を見渡すと、ちょうどさっき走った50メートルの前でした。
児童達は移動して先生方がチラホラいるだけ。
そこに特別支援級の先生がおられたので、思わず
「今からもう一回走らせてもいいですか?テープを切りたかったみたいなんです」
とお願いしたら、
「どーぞ どーぞ!!」
「テープも使って下さい。◯◯先生ー!カズマ君が走るから、そこでテープ持って!」

と快諾いただき、この写真(^^)

先生方に見守られ、気持ちよーくゴールできたのでした。

 

 

 かずま君がいたことで生まれたステキな物語です。かずま君がフツーの子だったら、多分こんなことはありません。フツーの子でなかったからこそ、その場にいた人たちが心を一つにしてテープを切るかずま君を応援し、みんなが笑顔になり、あたたかな気持ちになったのだと思います。そういう幸福なひとときをかずま君はみんなにプレゼントしてくれたのだと思います。

 映画『しがらきから吹いてくる風』に登場するおばあさんは自閉症の孫を「この子は我が家の福の神ですよ」といってました。

 胎児性水俣病患者上村智子さんのお母さんは「この子は宝子ばい」といってました。

 かずま君のお母さんは「うちの天使が」と書いています。

 

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 相模原障害者殺傷事件の容疑者は「障がい者は不幸しか生まない」といいました。ふだん障がいのある人たちとおつきあいのない人であれば、なんとなくそうかなと思ってしまいます。

 でも私たちはそうじゃないと思っています。

 だからこそ、かずま君のような話をもっともっとオープンにしたいと思うのです。かずま君が作り出す幸せな日々です。

 hanaちゃんのお母さんはhanaちゃんと暮らす日々を、ゆうたくんのお母さんはゆうたくんと暮らす日々を幸せいっぱいと発信しています。ぷかぷかも負けずに、ぷかぷかさん達と過ごす日々を、みんな幸せ!と発信したいと思っています。

 ぷかぷかはぷかぷかさんたちを支援するよりも、彼らと幸せな日々を創り出すことにエネルギーを使っています。それこそが彼らといっしょに生きる理由だからです。相模原障害者殺傷事件を超える社会は、そんな日々の積み重ねの上にあると思います。

 

Puca Pucaな時間は、やわらかな時間、自由な空気

 『PucaPucaな時間』がかなり固まってきました。そのイメージ

 

Puca Pucaな時間は

障がいのある人といっしょに生きていくことで生まれる

やわらかな時間、自由な空気

こころとからだがゆるゆるになっていく風

みんながそこいるだけ嬉しくなる陽ざし

いつまでもねころがっていたい木かげ

そんなものでできている。

だから「ぷかぷか」は、誰にとっても居心地がいい。

 

障がいのある人と、どこまでもいっしょに生きていく。

ほっと一息つくと

「あなたが必要」といえる。

「あなたにいっしょにいてほしい」といえる。

まっすぐフェアに向き合うまなざしが美しい。

 

Puca Pucaな時間は

あなたが美しいと思える時間・・・

 

 

 

 障がいのある人たちといっしょに生きることは、気がついてみれば、新しい「文化」を生み出していました。それを『PucaPucaな時間』としてたくさんの人と共有していこうと思うのです。

 あれができない、これができない、といわれ続けてきた障がいのある人たちと新しい文化を生み出します。演劇ワークショップだけでなく、日々の活動においてもそれをやっていこうというわけです。

 息苦しくて窮屈な今の社会にあっては、この『PucaPucaな時間』は、私たちにとっては救いのようなものだと思います。ホッと一息つけます。自分を取り戻すことができます。

 

 あの忌まわしい相模原障害者殺傷事件は、障がいのある人を社会から排除する文化の、いわば暴走ではなかったかと思います。だからこそ、彼らを排除しない文化を、私たちはしっかり打ちたてる必要があると思います。

 『PucaPucaな時間』は、彼らを美しいと思える時間であり、彼らを美しいと思える文化です。「彼らが必要」「彼らにいっしょにいて欲しい」と思える文化です。そういう文化こそが、相模原障害者殺傷事件を超える社会を作り出すのだと思います。

 

  『PucaPucaな時間』は小さな冊子です。これで社会が変わるわけではありません。それでも、ぷかぷかが作ってきたたくさんのファンの存在は、ぷかぷかのような軟弱な活動でも社会をほんの少し変え得るという小さな希望を示しています。『PucaPucaな時間』は、その小さな希望を更にふくらませます。

 

創刊号の表紙

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  面白いのは、後半の1ページに作品を貼り付け、さわって楽しむページにします。印刷ではなく、実物にさわるのです。さわることを通してリアルに『PucaPucaな時間』にふれるというわけです。500部くらい作る予定なので、作品も500枚必要で、かなり大変です。今日20枚ほど作りました。

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 夏頃に完成予定です。

 

 

 6月17日(土)みどりアートパークでの上映会は、「Puca Pucaな時間」が映像を通して見えます。ぜひお越し下さい。

pukapuka-pan.hatenablog.com

 

ぷかぷかだより

毎月メンバーさんにお便りを出しています。その新しい「ぷかぷかだより」ができました。A4版の紙を六つに折ってありました。

これが表紙

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その裏がこれ

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表紙をめくると

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更にめくると

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更に開くと、ようやくお便りが

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アイデアはスタッフのうおずみでした。拍手拍手!

 

そういった偏見をひっくり返してしまうくらいの幸せが

 ゆうたくんの家族がhanaちゃんちに遊びに行ったそうです。

ameblo.jp

 ゆうたくんも hanaちゃんも、いわゆる「重度障がい児」です。毎日毎日大変なことが起こります。でも大変なことを大変なことと受け止めず、「またやってくれました!」という感じで、なんだか楽しそうにFacebookに証拠写真と一緒にアップしています。

 「重度の障がい児がいて、毎日大変ね」と知らない人は思ってしまいます。「障害者といることは不幸なんじゃないか」と。でも、そういった偏見をひっくり返してしまうくらいの幸せが、Facebookやブログからはいっぱい伝わってきます。

 

 殺されてなお、名前すら言えない相模原障害者殺傷事件の犠牲者達の置かれている社会的状況は、障がいのある人たちへの、そういった偏見が生み出しています。親戚に障害者がいることがわかると商売に差し障りがある、だから名前は出さない、とまで津久井やまゆり園の保護者の方は言ってました。そんなことがまだあるのかと思いましたが、それが現実なんだろうと思います。

 今日のブログにあるような幸せな家族の写真は、そんな不幸な社会を変えていきます。ぷかぷかも、彼らといっしょに生きていく日々は幸せだよ、っていうメッセージをもっともっと発信したいと思います。

 

 

 相模原障害者殺傷事件の容疑者は

「障害者は不幸しか生まない」

 などと言ってました。

 ひょっとして容疑者が、ゆうたくんやhanaちゃんの家族に出会っていれば、多分あのような不幸な事件は起こさなかったのではないかと思います。

 ですから、ゆうたくんやhanaちゃんの家族は、この病んだ社会を救う、とても大事なメッセージを日々発信しているのだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

なぜか分からないけど一瞬でぎゅーっと心を奪われて

  気がつくのが遅かったのですが、Facebookでこんないい記事を見つけました。オペラ『ロはロボットのロ』の公演をしたときのことを、すばらしい言葉で書いてくれていた方がいたのです。

 

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ふとしたきっかけで、オペラシアターこんにゃく座「ロはロボットのロ」の公演が3月下旬にあることを知り、こどもと一緒に楽しめるオペラって? どんな感じかしらと公開されている動画を見てみたら…なぜか分からないけど一瞬でぎゅーっと心を奪われて……これはダメだ、行かねば! となり、ささっとチケットを購入。

その後ちょっと調べて知ったことだけど、この公演は「ぷかぷか」というパン屋を営む高崎さんという方が「こども達に本物のオペラをプレゼントしたい」と計画したそうです。この方の文章を読んでいると、オペラの動画を見た時と似た感覚をおぼえました。

「オペラはひとときの夢の世界です。それを子どもたちに楽しんで欲しい。それをすると何かが変わるとか、何かリターンがある,というわけではありません。ほんのひととき、夢の世界を子どもたちが楽しむ、ただそれだけです。ただそれだけのために、たくさんの大人たちが資金集めに汗を流す。そういうことがすごくいいなと思うのです」

 

ひとときの夢の世界。
子どもが大人になっていく過程や、大人になってからも、色々な現実の中に生きる時に、記憶に残るか分からないけど、そんなキラキラしたものを心の真ん中に持っていられたら。それが心の糧に知らず知らずにでもなってくれたら。そんなことを願っているのです。

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 ここにも子どものことを思う優しい大人がいました。

 子ども達にオペラをプレゼントするのは「ひとときの夢の世界」を子ども達にプレゼントしたいと思ったから。その思いをしっかり受け止めてくれていたお母さんがいたんですね。うれしかったです。熱い「思い」は、こうやっていろんな人に伝わっていくんだろうと思いました。

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 何やるにしても、思いを込めてやること。それが一番大事ですね。

 ホームページを見てくれた人が19万人を超えたのも、思いを込めて「ぷかぷか」を立ち上げ、思いを込めて「ぷかぷかさん」たちのことを書き続けてきたからだと、オペラのことを書いてくれたお母さんのFacebook見ながらあらためて思いました。

 ヨコハマアートサイトが100万円もの助成金を出してくれたのも、思いを込めて演劇ワークショップをやり続け、思いを込めて申請書を書き、その思いが審査員に届いたからだと思います。

 「思い」の一番元にあるのは、「ぷかぷかさん」たちへの「思い」です。それは「支援」とかではなく、ただただ彼らといっしょに生きていきたいという「思い」です。いっしょに生きていった方がみんなが幸せになる、社会全体が幸福になる、という「思い」です。

 そんな「思い」に共感した人たちが、わざわざ長崎から講演に呼んでくれるのだろうと思います。

 

 

 オペラ『ロはロボットのロ』は10月に学校公演をやるそうで、強く頼めば横浜に来てくれるかも知れません。どなたかまた見たい!っていう方がいらっしゃいましたら、連絡下さい。来年3月末にオペラ『よだかの星』(宮澤賢治作)をやりませんか?とオペラシアターこんにゃく座から頼まれています。これも見たい!という方、連絡下さい。

045-453-8511もしくはpukapuka@ked.biglobe.ne.jp  高崎まで

 

ホームページ、5年で19万人を超える人が見てくれました

WordPress

 WordPressの連続講座を受けることにしました。今日(26日)から3日間、毎日東京まで通います。WordPressを使って新しいホームページを作りたいからです。QHMというソフトを使った今のホームページは、なんとか思いを伝えようと必死になって作っているうちに、いつの間にか情報がてんこ盛りになっていて、初めて訪れた人にとっては、とてもわかりにくいものになっていました。それをもう少しわかりやすく、もう少しセンスあるものにしようと、昨年プロボノ活動をやっているサービスグラントの中のママボノに新しいホームページの作成を依頼しました。育休中のママたちが一生懸命作ってくれたのがこれです。女性目線のやさしい雰囲気です。まだ作成途中です。 

http://pukapuka.or.jp

 

あえてチャレンジ

 これはWordPressを使っているので、WordPressを理解していないと、ここから先が作れません。更新もできません。それで思い切って連続講座を受けることにしたのです。多くの人が途中で挫折することの多いWordPressですが、ここであきらめてしまうと先へすすめないので、あえてチャレンジします。

 今日は初日で、なんとなくWordPressの構造が見えてきた、という感じです。明日はデザインの学習で、ちょっとわくわくしています。

 

 

5年で19万人

 現在のホームページはぷかぷかがはじまって2年目に作ったのですが、魅力ある情報を発信し続けたおかげで、5年で19万人を超える人が見てくれました。福祉事業所のホームページとしては驚異的な数値だと思います。

 先日はホームページを見て、どうしても話が聞きたいと長崎県から講演依頼がありました。社団法人長崎県手をつなぐ育成会というところです。東京ー長崎間の往復の航空券を払ってでもぷかぷかの話を聞きたいという人がいることがすごくうれしかったです。新しいプロモーションビデオと第3期演劇ワークショップの記録映画を抱えていこうと思っています。(この2本は6月17日(土)の午後、みどりアートパークで上映します。)

 

 

貴重な記録

 新しいホームページが動き出しても、今のホームページは今までの貴重な記録が残っていますので、リンクを張る形でそのまま残す予定です。

 ブログはWordPressの中で書けるのですが、今の「はてなブログ」がとても使いやすいので、こことリンクを張るか、コピーを貼り付けます。「はてなブログ」は見る人が多く、ホームページよりもあとでスタートしたのにアクセス数は20万を超えます。

 

 

泥臭い、ホッとするようなホームページ

 WordPressは自由にページを作ることができるので、ママボノの人たちに作っていただいたエレガントなホームページとは別に、手描きの泥臭いホームページも作ってみようかなと思っています。

 今『pucapucaな時間』という冊子を制作中ですが、ぷかぷかの空気感が伝わるような、泥臭い、ホッとするようなホームページができれば、と思っています。

 このところやることが多すぎて、新しいホームページが完成するのはかなり先になると思います。ちょっとずつ作っていきますので、楽しみにしていて下さい。

 今日は丸一日根詰めてパソコンに向かっていたせいか、さっきから背中が痛くて辛いです。あと2日、大丈夫かなぁ、とちょっと心配です。明日も早起きなので、今日はこの辺で。

 

満額回答

 ぷかぷかのメンバーさんと地域の人たちでやっている演劇ワークショップは講師料、会場費、舞台経費など約200万円ものお金がかかります。毎年あちこち助成金の申請をして、なんとかまかなっていますが、申請が通るかどうかわからない段階で、会場を押さえ、中身の計画を立てたりするので、本当にハラハラしながらの運営です。

 

 今朝、一番期待していたヨコハマアートサイトから「助成金交付決定通知書」が来ました。満額の100万円です(必要経費の半額)。

 

 選考委員会の評価は

「実績もあり、福祉施設による地域に根ざした活動として評価します。アーティストの選定や事業の展開手法も適切であると認め、満額回答とします。」

 うれしくてもう涙が出そうでした。こつこつやってきて、やっとここまで来た!という感じです。

 

 審査のポイントは

【芸術性】芸術的要素に対象活動項目の推進を期待できるか。

【地域協働】地域との連携・協力関係、または地域への貢献が期待できるか。

【将来性】実施活動により、活動または地域において将来的な発展や成長が期待できるか。

【実現性】経験・技術・人材など、事業実現のためのリソースを有し、具体的な計画があるか。

【収支バランス】適正勝つ実現可能か収支予算か。

 

 ヨコハマアートサイトは今年で3年目。去年通ったから今年も通るわけではなく、毎年新しく申請書を書きます。アート関係の団体が申請するので、キックオフミーティングや事業報告会では、クセのあるすごい団体が集まるので、毎年、圧倒されます。そんな団体の中で勝ち抜くので、申請書書きは本当に胃の痛くなる作業です。

 でも、審査のポイントに沿ってぷかぷかがやっていることを評価し直す作業は、本当に大変な作業ですが、事業の意味をいろんな角度から問い直すことになり、結果的に事業の質を高めることになります。助成金の申請作業をすることで「鍛えられた」といっていいくらいです。

 

 第3期演劇ワークショップの記録はこちらです。これも「鍛えられた」結果です。 

http://pukapuka-pan.xsrv.jp/index.php?minnnadewa-kushoppu%20dai3kinokiroku

 

 ワークショップの映像はこちら

pukapuka-pan.hatenablog.com

 

 あと100万円、どこかから調達する必要があります。こういう事業に助成金出してくれるところがありましたら紹介して下さい。

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