ぷかぷか日記

はるねずみがある時風邪を引いてしまい、いつまでたっても春がやってきません。

今週から始まる演劇ワークショップはレオレオニ作『フレデリック』を使って芝居を作っていきます。

                       

  とても平和なお話しなので、この絵本だけでは芝居まで持っていくのはむつかしいかなと思っています。できればフレデリックたちが、何かピンチに追い込まれるとか、といった緊張する場面がないと芝居が立ち上がりません。

 進行サイドでまだそこまでの詰めができてないのですが、たとえばこんなことが起こったらどうなるんだろうと思います。そらには四ひきの小さな野ねずみがいて、そのねずみたちの働きで春、夏、秋、冬が来るそうです。

     

 はるねずみがある時風邪を引いてしまい、いつまでたっても春がやってきません。フレデリックたちは困ってしまいます。どうする?どうする?どうすればいい?と大騒ぎ。

 あなたならどうする?と、みんなでアイデアを出し合います。こうやって演劇ワークショップが進行していきます。

 あ、おもしろそうって思ったら、ぜひ一緒にやりましょう。参加申し込み、まだ間に合いますよ。

 

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バスの中で楽しそうに独り言いってるそらくんに「うるせー」「おりろ」と怒鳴りつけたおじさんがいた

ぷかぷかに時々遊びに来るそらくんがバスの中で怒鳴りつけられた話を先日お母さんがブログに書いていました。そらくんはバスが大好きで、乗っていると嬉しくて嬉しくてつい声が出てしまいます。そのそらくんに向かって

「うるせー」「おりろ」と怒鳴りつけたおじさんがいました。

 お母さんは「すみません」と謝って「静かにしようね」とそらに声をかけているのに「うるせーからおりろ」とさらにまくし立てられました。

 その時ヒーローが現れます。

「バスはいろんな人がいるのが当たり前で、そんなにいやなら自分がタクシーに乗ればいいんじゃないですか」

 そらくんと同じくらいの年だったというので高校生くらいでしょうか。すばらしい青年です。

 おじさんは「おお、そうか。」とそれからは黙ってくれたそうですが、ずっとお母さんをにらんでいたそうです。

 そらくんは電車やバスの中で静かにする、といったことができません。そんなそらくんといっしょに生きて行くにはどうしたらいいんだろう、という問題が私たちに問いかけられていると思います。

 そらくんの声を気にしない人もいれば、迷惑だと感じる人もいます。そらくんのような人を社会から排除すれば、社会はすっきり気持ちよくなるのかどうか、むしろ、社会が許容できる幅が狭まり、お互いが息苦しくなるのではないか、といった問題がここから見えてきます。

 

 お母さんがブログに書いています。

 あなたは知らない その言葉に私がどれほど傷ついたのかを

 あなたは知らない 「うるせー」「おりろ」という以外に解決方法はいくらでもあることを

 あなたは知らない 「降りろ」と怒鳴りつけている自分がどれほど恐ろしい顔をしているのかを

 あなたは知らない 障害を持つ人を排除すれば自分がどれほど生きづらくなるのかを

 あなたは知らない そらがあなたに気を使ってそらなりに声を抑えようと頑張っていたことを

 あなたは知らない ずっとあなたを気にかけて優しく見つめていたそらを

 あなたは知らない あなたのその言動の先に「やまゆり園の事件」があることを

 あなたは知らない そう、あなたがあの事件に加担していた一人だということを

 あなたは知らない 私も息子たちもあなたに排除されていい人間ではないということを

 あなたは知らない 優しさを知らないあなたを私はとても不憫に感じていたことを

 

 お母さんがブログで提起した問題を知らんぷりすると、また同じような問題が起き、辛い思いをする人が出てきます。社会の許容範囲が狭まり、私たち自身が生きづらくなります。なによりもこのおじさんの言動の先に『やまゆり園事件』があります。なのでみんなでこの問題について話し合う機会を作ります。話し合ったからって、すぐに解決策が見つかるわけではありません。でも、話し合うことで、少なくとも一歩前に進めます。何事もまず一歩からです。

 

 9月24日(日)9時30分から〜12時 みどりアートパークリハーサル室にて、今回の問題についてどうしたらいいんだろうってみんなで話し合います。『そらくんとたからくん』の映画を見て、お母さん、そらくん、たからくんに来てもらい、わいわい楽しく話をする予定です。お問い合わせ、参加希望者は高崎まで(takasaki@pukapuka.or.jp

 

写真はにじメディア作品「そらくんとたからくん」オンライン無料配信のページより。左がそらくん。

上映会と詩のワークショップ

  先日上白根地域ケアプラザで『Secret of Pukapuka』の上映会がありました。

 映画を見たあと「詩のワークショップ」をやりました。詩を書くことでお互いの気づきを共有し、更にグループとしての詩にまとめ、それを発表します。ただ「いい映画だったね」で終わるのではなく、そこで気づいたことを手がかりに、もう少し前に進めないかな、という思いで企画しました。

 

それぞれの気づきを短い詩にします。

 

詩ができ上がったらグループの中で発表。それぞれの気づきをグループの中で共有します。

 

詩の言葉を一行ずつ切り離し、グループの中でシャッフルし、並べ替えてグループとしての詩を作ります。

 

でき上がったグループの詩を壁に貼り、みんなで声を出して読む。誰かに向かって朗読するなんてみんな初めて。

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参加した人達の感想

●ぷかぷかさんの映画は2度目ですが、見るたびに発見がありますね。詩のワークショップも、みなさんの自由な感想が聞けて、それがひとつの形になっておもしろかったです。

●ワークショップがあると、知らない方、はじめましての方と交流ができるのがありがたいです。結論がない、それぞれが何か考えるきっかけになるイベント、素敵ですよね。

●映画の中のメンバーさんが楽しそうに働いていた。パン作り、パンの販売が楽しそう。いきいき働いている姿を見てホッとする。ボーッとしているメンバーさんも、それはそれでホッとする。評価とか、地位とか関心のないことがホッとする。

●皆で自由に作った詩が、まとまったものになるとは意外だった。

●詩を作る作業が楽しかったです。

●障がいという言葉がない世界がいつか生まれますように。

●頑張らないで、楽しみたいと思います。

●映像を見て、それぞれ感じたことを言葉にしてつなげた詩から大きな力をもらうことができたと思います。自然で飾らない、ありのままの生き方を私も自分の気持ちに正直に生きていきたいと思いました。

●言葉の力のすごさを感じました。言葉にできない子どもたちに接していますが、、その子たちの心の声を言葉にしていきたいと感じました。

●人として出会う、という言葉、素敵でした。

●コーヒーの見ながら映画を見る…肩の力を抜いて、笑ってみられました。

●親も子どもも、ぷかぷかさんを知ることができて、とても力になっていることがたくさんあると思います。いつまでも、ありのままでいて欲しいです。

●相手のことを知らなくてよい環境下で、言葉を通じて自分をさらけ出すことができて楽しかった。

●できるできないにこだわっているのは、自分自身かも知れないと気づかされた。

●上映会だけかと思いきや、驚きの楽しい時間を過ごせました。

●ぷかぷかさんの様子を知りたいと思い、上映会に参加しましたが、みなさんとても楽しく生活していらっしゃる様子に感動し、障害のあるなしに関係なく、人としてどうしていくことが大切なのか見せていただきました。

●映像の内容などはとてもすばらしかったと思います。ワークショップの内容が苦手分野でした。

●特性を活かす(個性を殺さない)できることを増やす

 乳幼児期、学齢期の適切な支援による「可能性を広げる」メリットはあると思う。

●しょうがい者の方に対して見る目が変わりました。もっと知りたい。ぷかぷかに行ってみたくなりました。

●私自身も学習しょうがいをもっているので、昔皆についていくことが大変で、くろうしました。でも今回映画が見れて、楽しく色々と知れて、もっと色々な事を知り、ぷかぷかに行って、皆と話をしてみたい。ご飯食べたい。パンも食べたいです。少しずつしょうがい者の方を知っていきます。

 

 

こういうの、自分のところでもやってみたいと思った方、高崎まで連絡ください。takasaki@pukapuka.or.jp

「映画を見ると心ぷかぷかになる」って、こういうことなんだ。

 先日の『かぐやびより』の上映会に来てくれた高校生の方がぷかぷかの『Secret of Pukapuka』を見て感想を送ってくれました。

 

 

  映画を見ていると、自然に笑顔になっていることに気づき、「映画を見ると心ぷかぷかになる」って、こういうことなんだと思った、ととても新鮮な感想です。感想を送ってくれた方は大学に入って福祉を勉強するそうです。大学でどういう福祉を教えるのか知りませんが、一般的には障がいのある人達に何かやってあげる、という上から目線の福祉ではないかと思います。それよりも彼らとはいっしょに生きていった方がいいよ、そうすればみんな心ぷかぷかになって、社会全体が豊かになるよ、と『ぷかぷかな物語』を読んでもらい、『Secret of Pukapuka』を見てもらいました。で、早速感想が届いたというわけです。

 「一緒にいると心ぷかぷか」という福祉がもっともっと広がると、世の中、ゆるっとゆるんで、誰にとってももっと居心地のいいものになるのではないかと思います。

 一緒にいても心ぷかぷかにならないような福祉が、あの忌まわしいやまゆり園事件を生んだのではないかと思っています。事件後も続いた施設における虐待事件も同じです。そういうことに福祉の関係者には気がついて欲しいのですが、彼らといっしょにいて心ぷかぷかになるような経験をしたことがないのか、そういう思いがなかなか届かないようです。あんなに素敵な人達がすぐそばにいるのに、なんとももったいない話です。 

 

一緒にいると心ぷかぷか

 

『かぐやびより』上映会、あたたかい気持ちになれました。

『かぐやびより』の上映会をやりました。

 いちばんよかったことは映画に登場する大王さんが参加してくれてダイオウダンスを踊ってくれたことです。

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 さんわーくかぐやの前理事長藤田慶子さん、大王さんをゲストにお迎えし、いろんな話をしました。藤田さん、津村監督からは映像に出ていない話とかも聞けて、とても有意義な話ができたかと思います。ダイオウダンスの歌は「ここは寝るところじゃない」と自分に言い聞かせてるのですね。こんな風に思いを表現するところが大王さんのすごいところだなと思いました。

 

参加した方の感想

●生きること、暮らすことについて色々考えさせられました。

●人がその人として生きていくこと、それぞれいろんなことを抱えながらも自分のまわりの人と関わり合いながら生きていくことの大切さを感じました。

●これだけ素晴らしい場であっても、様々な事情で来れなくなってしまう人もいる、と聞き、そういうことも踏まえながらの運営、すばらしいと思いました。

●支援する、される、というよりは、様々な立場の人たちがお互いに支え合って生きていける場があることが大事だと思いました。

●先日、かぐやに伺ったので、あーあそこだー、あー前田さんだー、あの階段、急なんだよなー等、点と点が線になった気がしました。「一人の人としての暮らし」がそこにあり、でも、それを継続することには並々ならぬ想いと努力があるのだと思います。藤沢市民として感謝すると共に、私も微力ながらお力添えができたらとあらためて思いました。「人が人として当たり前に幸せに生きるとは」これからも考えて、行動していきたいです。

●大王さんが本名だということを知れたのが嬉しかったです!!ダンスも!

●参加されたみなさんの感想にも共感しました。高崎さんのお話もうなずくばかりでした。クレームの話、続けることで見てくれる人は見てくれる、と励まされました。(ぷかぷかを始めた当初、声がうるさいだの、目障りだのとクレームがたくさん来ました。それでもこの人たちといっしょに生きていくことが大事、彼らは社会を豊かにしてくれる、とずっと言い続けました。結果、ぷかぷかしんぶんを配布中団地の中で迷子になった人がいた時も、「私が見ててあげるから迎えに来て下さい」と電話をくれた人がいました。)

●かぐやのみなさんの日常が自然に映し出されていて、あたたかい気持ちになりました。どんな生き方をしても、人は人として生きていく。そして生がある限り続く。様々な体験をして人は寛容になり、成長していく。利用者さんの言葉もじーんと心に響く純粋な言葉でした。ユーモアあり、ぷっと笑ったりで、楽しく考える映画でした。

●いろいろな生き方があるなぁ、と感じました。自分も、もうすこしゆるく生きた方が、関わる人も幸せにできるのかなと考えながら見ました。

●あったかい気持ちになれました。映画に登場する人達と、今まで出会った人達が重なって、初めて見る人達には思えませんでした。特にドラマもないのですが、心が奮えるよい映画でした。

●大王さん、当事者さんたちのダンス、よかったです。楽しかったぁー。交流があってよかったです。

●ひとりひとりをそのまま受け入れているかぐやの空間のあたたかさ、ほっと感が映像を通して伝わってきました。

●みんなでいい一日を作っていこう、という高崎さんの言葉、一人ではなくて、みんなで、という空間。今の社会で必要だなと感じました。

●親御さんが疲弊されているという話、一人の親として想像以上の大変さが伝わりました。

●かぐやは素敵な場所で、行ってみたくなりました。本当の家族だと思いました。

●ひとりひとりが一生懸命生きているのが伝わりました。

●ひとりひとりの方と向き合って、居場所を大切にされている様子に心をうたれました。それぞれが持っている「魅力」が引き出されていて、よかったです。

●あまり知らない世界でしたが、映画を通して知ることができてよかった。

●かぐやの場や人の温度感まで伝わってくる映画でした。かぐやに行ってみたくなったし、大学に行ってコミュニティについて学びたいと思っていた気持ちがより強まりました。

●お金のことを考えなくてよければ、いろんな人が集まり、仕事をして、食べて、歌って、踊って、幸せな暮らしに見えました。

●映像を操作しないで、素材だけ提供して、見る人に考えてもらう、という監督の制作意図がいいと思いました。

●みなが尊重される、こうしたゆるやかな場がもっとあるといいと思います。大王さんにお会いできて嬉しかったです。

●かぐやのみなさんのありのままの様子を拝見できて、とても感動しました。ぜひ今度はお伺いしたい、何かボランティアとしてお手伝いできたらと思いました。

●とても素敵は映画イベントに参加させていただき、感謝感激です。

 

いい映画見ました、で終わるのではなく、今日の気づきをぜひそれぞれの暮らしの場で生かして欲しいと思います。色々大変なことはあります。でも大変なことは、あなたを磨きます。ぜひトライして下さい。

「今日はいいかぐやびよりでしたね」そんな会話が交わされるような社会にしていきたいですね。

 

 

彼らと人として出会う人権研修会

 人権研修会、というと、人権に関するさしておもしろくもない話を聞かされ、それを元にグループで話し合ったり、というのが一般的です。

 同じやるならもっと楽しくて、新しい気づきがあって、何よりも彼らと人として出会えるような人権研修をやりたいと考えたのがぷかぷかさんとのワークショップによる人権研修会。

すごろくワークショップによる人権研修会

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その時の映像

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演劇ワークショップによる人権研修会

www.pukapuka.or.jp

その時の映像

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ぷかぷかさんたちと一緒に笑ったり、手をつないだり、一緒にポーズをとったり、ということが大事。

彼らと人として出会うこと、それが人権研修会だと思います。

 

あ、おもしろい、うちでもやってみようかなと思われたら高崎まで連絡ください。

    takasaki@pukapuka.or.jp

ダイオウさんの奥深い言葉

 さんわーくかぐやに遊びに行った時、お土産にもらった買い物袋にダイオウさんのメッセージが入っていました。

 

 A mountain hut is not a place to sleep.

 「やまごやはねるところじゃない」

 う〜ん、と考え込んでしまうような言葉。ダイオウさんて、こういう言葉をさらっと書く人なんだと思いました。 なかなか奥深い方です。12日の上映会に来る予定です。

 

うまくすればダンス踊ってくれます。

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まだ席はありますので、どうぞお越し下さい。

参加希望の方は高崎までメール下さい。

takasaki@pukapuka.or.jp

みんなでダイオウダンス踊るかも。

 映画『かぐやびより』の中でダンスを踊っていたダイオウさんが、ひょっとしたら12日の上映会に来てくれるかも知れません。この映像は先日、かぐやに遊びに行った時に、ごはんを食べている私の前で踊ってくれた時のものです。

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 ダイオウさんがきてくれたら、映画を見たあと、みんなでこのダイオウダンスを踊りましょう。

 今、あちこちで『かぐやびより』の上映会が行われていますが、映画を見たあとみんなでダイオウダンスを踊る、なんてのは多分初めてです。ダンスを踊って、ちょっと体が温まって、そんな中で映画の話ができたらと思います。

 体がちょっと緩んだところで話をするのがいい映画です。私は今回でこの映画を見るのは4回目。いつも冒頭から体がゆるっとゆるんで、心地いいです。これはなんなんでしょうね。やはりこれはかぐやの人達がそこにいることで生まれるエネルギーなんだと思います。人を心地よくするようなエネルギー。

 

 ダイオウダンス、楽しみにしてきて下さい。

  来られる方は高崎までメール下さい。takasaki@pukapuka.or.jp

 

その人らしさを大切にすること

  昨日上白根地域ケアプラザで『Secret of Pukapuka』の上映会をやったのですが、その時、障がいのある子どもを抱えたお母さんが

「できないことをできるようにする、という考え方がまん延していますが、私はどうもすっきりしません。どう考えたらいいでしょうか」

という話が出ました。

 ぷかぷかを始めた時、接客について講師を呼んで研修会をやったことがありました。その時ぷかぷかさんに接客マニュアルどおりやってもらったら、接客がうまくできるどころか、その姿がなんとも気色悪かったのです。ああ、これはイカンと、接客マニュアルはやめることにしました。毎日気色悪い思いをしたくなかったからです。

 で、どうしたかというと、

「そのままのあなたでいいよ」

ということにしました。接客マニュアルをやめた結果、お客さんが激減したかというと、全くその逆で、「ぷかぷかさんが好き!」というファンが現れ、そのファンの人達にぷかぷかは支えられている、という話をしました。

 そのままのあなたがいちばん魅力的、ということです。できないことをできるようにするのではなく、できないままでいいじゃん!というわけです。

 

 かぐやびよりの舞台「さんわーくかぐや」もそんな雰囲気です。その人がその人らしくいられることを大事にしています。

 働いている人もいれば、寝ている人もいます。

 

 どこまでもその人らしさを大切にしています。

 ところが福祉事業所によくある「支援」という関係は、到達目標があり、それに向けて「支援」することになります。上映会で意見のでた

「できないことをできるようにする」

ことを大事にしているのだと思います。あの忌まわしい事件を起こした津久井やまゆり園が、その人らしさを大切にするようなところであれば、あのような事件は決して起こらなかっただろうと思います。

 『かぐやびより』を見ながら、そんなこともちょっと考えていただければ、と思います。

 「お、それなら行ってみようかな」と思った方はメール下さい。

    takasaki@pukapuka.or.jp

 

ウエムラさんの話

 2年ほど前、北海道大学大学院のウエムラさんがひょっこりやってきて、1週間ほど実習しました。その時の体験はウエムラ日記に書いています。

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 そのウエムラさん、今北海道中頓別で福祉の仕事をしながら毎週日曜日、地元の黄金湯という銭湯の番台に座っています。

この黄金湯は2年ほど前に一度潰れたのですが、銭湯の常連さんと一緒にボランティアで復活させたそうです。(この黄金湯の話はウエムラさんが大学院で書いたレポートにまとめていて、読ませてもらいました。黄金湯のおもしろさが生き生きと語られていました。銭湯という場を見直しましたね。)

 常連さんたちとのおつきあいの中で、いろんな話を聞き、それを本にまとめたりもしています。地域の生きた歴史です。

 そういった活動がNHKで紹介されました。映像の中に、ウエムラさんが真っ黒になって薪をくべているシーンがチラッとあって、おもわず

「おお!」

とうなってしまいました。銭湯を復活させるって、こういうことなんですね。

 地域の中心に銭湯があります。そこは地域の人達の交流の場であり、何よりもみんなを元気にします。機会があれば銭湯に入りに行こうかなと思っています。

 

 NHKの番組はこちら

www3.nhk.or.jp

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