ぷかぷか日記

『かぐやびより』上映会、あたたかい気持ちになれました。

『かぐやびより』の上映会をやりました。

 いちばんよかったことは映画に登場する大王さんが参加してくれてダイオウダンスを踊ってくれたことです。

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 さんわーくかぐやの前理事長藤田慶子さん、大王さんをゲストにお迎えし、いろんな話をしました。藤田さん、津村監督からは映像に出ていない話とかも聞けて、とても有意義な話ができたかと思います。ダイオウダンスの歌は「ここは寝るところじゃない」と自分に言い聞かせてるのですね。こんな風に思いを表現するところが大王さんのすごいところだなと思いました。

 

参加した方の感想

●生きること、暮らすことについて色々考えさせられました。

●人がその人として生きていくこと、それぞれいろんなことを抱えながらも自分のまわりの人と関わり合いながら生きていくことの大切さを感じました。

●これだけ素晴らしい場であっても、様々な事情で来れなくなってしまう人もいる、と聞き、そういうことも踏まえながらの運営、すばらしいと思いました。

●支援する、される、というよりは、様々な立場の人たちがお互いに支え合って生きていける場があることが大事だと思いました。

●先日、かぐやに伺ったので、あーあそこだー、あー前田さんだー、あの階段、急なんだよなー等、点と点が線になった気がしました。「一人の人としての暮らし」がそこにあり、でも、それを継続することには並々ならぬ想いと努力があるのだと思います。藤沢市民として感謝すると共に、私も微力ながらお力添えができたらとあらためて思いました。「人が人として当たり前に幸せに生きるとは」これからも考えて、行動していきたいです。

●大王さんが本名だということを知れたのが嬉しかったです!!ダンスも!

●参加されたみなさんの感想にも共感しました。高崎さんのお話もうなずくばかりでした。クレームの話、続けることで見てくれる人は見てくれる、と励まされました。(ぷかぷかを始めた当初、声がうるさいだの、目障りだのとクレームがたくさん来ました。それでもこの人たちといっしょに生きていくことが大事、彼らは社会を豊かにしてくれる、とずっと言い続けました。結果、ぷかぷかしんぶんを配布中団地の中で迷子になった人がいた時も、「私が見ててあげるから迎えに来て下さい」と電話をくれた人がいました。)

●かぐやのみなさんの日常が自然に映し出されていて、あたたかい気持ちになりました。どんな生き方をしても、人は人として生きていく。そして生がある限り続く。様々な体験をして人は寛容になり、成長していく。利用者さんの言葉もじーんと心に響く純粋な言葉でした。ユーモアあり、ぷっと笑ったりで、楽しく考える映画でした。

●いろいろな生き方があるなぁ、と感じました。自分も、もうすこしゆるく生きた方が、関わる人も幸せにできるのかなと考えながら見ました。

●あったかい気持ちになれました。映画に登場する人達と、今まで出会った人達が重なって、初めて見る人達には思えませんでした。特にドラマもないのですが、心が奮えるよい映画でした。

●大王さん、当事者さんたちのダンス、よかったです。楽しかったぁー。交流があってよかったです。

●ひとりひとりをそのまま受け入れているかぐやの空間のあたたかさ、ほっと感が映像を通して伝わってきました。

●みんなでいい一日を作っていこう、という高崎さんの言葉、一人ではなくて、みんなで、という空間。今の社会で必要だなと感じました。

●親御さんが疲弊されているという話、一人の親として想像以上の大変さが伝わりました。

●かぐやは素敵な場所で、行ってみたくなりました。本当の家族だと思いました。

●ひとりひとりが一生懸命生きているのが伝わりました。

●ひとりひとりの方と向き合って、居場所を大切にされている様子に心をうたれました。それぞれが持っている「魅力」が引き出されていて、よかったです。

●あまり知らない世界でしたが、映画を通して知ることができてよかった。

●かぐやの場や人の温度感まで伝わってくる映画でした。かぐやに行ってみたくなったし、大学に行ってコミュニティについて学びたいと思っていた気持ちがより強まりました。

●お金のことを考えなくてよければ、いろんな人が集まり、仕事をして、食べて、歌って、踊って、幸せな暮らしに見えました。

●映像を操作しないで、素材だけ提供して、見る人に考えてもらう、という監督の制作意図がいいと思いました。

●みなが尊重される、こうしたゆるやかな場がもっとあるといいと思います。大王さんにお会いできて嬉しかったです。

●かぐやのみなさんのありのままの様子を拝見できて、とても感動しました。ぜひ今度はお伺いしたい、何かボランティアとしてお手伝いできたらと思いました。

●とても素敵は映画イベントに参加させていただき、感謝感激です。

 

いい映画見ました、で終わるのではなく、今日の気づきをぜひそれぞれの暮らしの場で生かして欲しいと思います。色々大変なことはあります。でも大変なことは、あなたを磨きます。ぜひトライして下さい。

「今日はいいかぐやびよりでしたね」そんな会話が交わされるような社会にしていきたいですね。

 

 

彼らと人として出会う人権研修会

 人権研修会、というと、人権に関するさしておもしろくもない話を聞かされ、それを元にグループで話し合ったり、というのが一般的です。

 同じやるならもっと楽しくて、新しい気づきがあって、何よりも彼らと人として出会えるような人権研修をやりたいと考えたのがぷかぷかさんとのワークショップによる人権研修会。

すごろくワークショップによる人権研修会

www.pukapuka.or.jp

その時の映像

www.pukapuka.or.jp

 

演劇ワークショップによる人権研修会

www.pukapuka.or.jp

その時の映像

www.pukapuka.or.jp

 

ぷかぷかさんたちと一緒に笑ったり、手をつないだり、一緒にポーズをとったり、ということが大事。

彼らと人として出会うこと、それが人権研修会だと思います。

 

あ、おもしろい、うちでもやってみようかなと思われたら高崎まで連絡ください。

    takasaki@pukapuka.or.jp

ダイオウさんの奥深い言葉

 さんわーくかぐやに遊びに行った時、お土産にもらった買い物袋にダイオウさんのメッセージが入っていました。

 

 A mountain hut is not a place to sleep.

 「やまごやはねるところじゃない」

 う〜ん、と考え込んでしまうような言葉。ダイオウさんて、こういう言葉をさらっと書く人なんだと思いました。 なかなか奥深い方です。12日の上映会に来る予定です。

 

うまくすればダンス踊ってくれます。

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まだ席はありますので、どうぞお越し下さい。

参加希望の方は高崎までメール下さい。

takasaki@pukapuka.or.jp

みんなでダイオウダンス踊るかも。

 映画『かぐやびより』の中でダンスを踊っていたダイオウさんが、ひょっとしたら12日の上映会に来てくれるかも知れません。この映像は先日、かぐやに遊びに行った時に、ごはんを食べている私の前で踊ってくれた時のものです。

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 ダイオウさんがきてくれたら、映画を見たあと、みんなでこのダイオウダンスを踊りましょう。

 今、あちこちで『かぐやびより』の上映会が行われていますが、映画を見たあとみんなでダイオウダンスを踊る、なんてのは多分初めてです。ダンスを踊って、ちょっと体が温まって、そんな中で映画の話ができたらと思います。

 体がちょっと緩んだところで話をするのがいい映画です。私は今回でこの映画を見るのは4回目。いつも冒頭から体がゆるっとゆるんで、心地いいです。これはなんなんでしょうね。やはりこれはかぐやの人達がそこにいることで生まれるエネルギーなんだと思います。人を心地よくするようなエネルギー。

 

 ダイオウダンス、楽しみにしてきて下さい。

  来られる方は高崎までメール下さい。takasaki@pukapuka.or.jp

 

その人らしさを大切にすること

  昨日上白根地域ケアプラザで『Secret of Pukapuka』の上映会をやったのですが、その時、障がいのある子どもを抱えたお母さんが

「できないことをできるようにする、という考え方がまん延していますが、私はどうもすっきりしません。どう考えたらいいでしょうか」

という話が出ました。

 ぷかぷかを始めた時、接客について講師を呼んで研修会をやったことがありました。その時ぷかぷかさんに接客マニュアルどおりやってもらったら、接客がうまくできるどころか、その姿がなんとも気色悪かったのです。ああ、これはイカンと、接客マニュアルはやめることにしました。毎日気色悪い思いをしたくなかったからです。

 で、どうしたかというと、

「そのままのあなたでいいよ」

ということにしました。接客マニュアルをやめた結果、お客さんが激減したかというと、全くその逆で、「ぷかぷかさんが好き!」というファンが現れ、そのファンの人達にぷかぷかは支えられている、という話をしました。

 そのままのあなたがいちばん魅力的、ということです。できないことをできるようにするのではなく、できないままでいいじゃん!というわけです。

 

 かぐやびよりの舞台「さんわーくかぐや」もそんな雰囲気です。その人がその人らしくいられることを大事にしています。

 働いている人もいれば、寝ている人もいます。

 

 どこまでもその人らしさを大切にしています。

 ところが福祉事業所によくある「支援」という関係は、到達目標があり、それに向けて「支援」することになります。上映会で意見のでた

「できないことをできるようにする」

ことを大事にしているのだと思います。あの忌まわしい事件を起こした津久井やまゆり園が、その人らしさを大切にするようなところであれば、あのような事件は決して起こらなかっただろうと思います。

 『かぐやびより』を見ながら、そんなこともちょっと考えていただければ、と思います。

 「お、それなら行ってみようかな」と思った方はメール下さい。

    takasaki@pukapuka.or.jp

 

ウエムラさんの話

 2年ほど前、北海道大学大学院のウエムラさんがひょっこりやってきて、1週間ほど実習しました。その時の体験はウエムラ日記に書いています。

www.pukapuka.or.jp

 

 そのウエムラさん、今北海道中頓別で福祉の仕事をしながら毎週日曜日、地元の黄金湯という銭湯の番台に座っています。

この黄金湯は2年ほど前に一度潰れたのですが、銭湯の常連さんと一緒にボランティアで復活させたそうです。(この黄金湯の話はウエムラさんが大学院で書いたレポートにまとめていて、読ませてもらいました。黄金湯のおもしろさが生き生きと語られていました。銭湯という場を見直しましたね。)

 常連さんたちとのおつきあいの中で、いろんな話を聞き、それを本にまとめたりもしています。地域の生きた歴史です。

 そういった活動がNHKで紹介されました。映像の中に、ウエムラさんが真っ黒になって薪をくべているシーンがチラッとあって、おもわず

「おお!」

とうなってしまいました。銭湯を復活させるって、こういうことなんですね。

 地域の中心に銭湯があります。そこは地域の人達の交流の場であり、何よりもみんなを元気にします。機会があれば銭湯に入りに行こうかなと思っています。

 

 NHKの番組はこちら

www3.nhk.or.jp

〈ぷかぷかさん〉といういい方が定着した社会

 〈ぷかぷかさん〉といういい方は2015年5月に行った第1期演劇ワークショップの記録映画「ぷかぷか」の上映会で、監督の宮沢あけみさんと私の対談の中で出てきました。

「ぷかぷかで働く人達のこと、障害者というのはおかしいし、〈ぷかぷかさん〉といういい方はどうかな。」

という形で出てきたものです。その時はまさか今みたいにそのいい方が広がるとは思ってもいませんでした。

 今は当たり前のように〈ぷかぷかさん〉といういい方が定着していますが、わずか8年ほど前に、ひとつの希望として提案されたものです。こういういい方が広がるといいな、という希望です。

 〈障害者〉ではなくて〈ぷかぷかさん〉という言い方が定着している社会。これこそがぷかぷかが目指してきた社会です。

          

 添付のブログは映画『ぷかぷか』が2時間11分もあって、みんなで見るにはちょっと長すぎるので、もう少し短くできないかと、監督の宮沢あけみさんと映画の1シーンずつ見て、削れる、削れないで何時間も議論したことがあります。その時気がついたのは、宮沢さんの映画は、何をやったかを解説するものではなく、その時間をリアルに一緒に生きる映像なんだということです。だから削ってしまったのでは、その時間の共有というものができなくなってしまうのです。

 機会があればまたこの『ぷかぷか』の上映会を開きたいと思います。 

www.pukapuka.or.jp

8月12日(土) みどりアートパークリハーサル室で映画『かぐやびより』やります。

 8月12日(土)みどりアートパークリハーサル室で『かぐやびより』上映します。『かぐやびより』は「さんわーくかぐや」という福祉事業所の日々を追った映画です。なぜか心がふっと自由になるような映画で、私は3回も見てしまいました。

 

 福祉事業所などという枠を大きくはみ出し、いろんな人がいっしょに生きるには何が大切なのかが画面から伝わってきます。いや何よりもこの映画を見ると、なんだか元気が出てきます。「おーし、明日もみんなと楽しくやろう!」って気持ちになります。これはやっぱりかぐやの人達のパワーなんだと思います。

 

 映画の冒頭、いきなり鶏小屋が出てきます。鶏小屋の匂いを感じるようなこの場面が私は大好きです。もう一目惚れしてしまいましたね。    

 

 先日遊びに行った時は、朝から寝ている人がいました。こういう風景はホッとします。      

 

もちろんしっかり働いている人たちもいます。

 

 こんな風にいろんな人が、お互い無理なく自分らしくいられるところがすごくいいです。映画からはそういったことがビリビリ伝わってきます。

 

『かぐやびより』を見た方の感想。

 『かぐやびより』は全く「期待外れ」な映画であり、鑑賞要注意な作品です。  

 私は、友人の誘いで基礎知識ゼロ、期待満々で上映会に参加しました。3ヶ月前に仲間とともに障がい者支援施設を立ち上げたものの噴出する難題にかなり疲れを覚えていた。

 そんな私の期待は、映画でも観て気分転換になればいいな、饒舌なナレーション、エモーショナルなBGM、御涙頂戴的なストーリー展開にどっぷり浸かって泣いたらスッキリできるかも、成功した障がい者施設の運営のヒントでも見つかればめっけものだ、といったものでした。

 ところが、映画を見終わった私はぐうの音も出ないくらいの放心状態、まさに私の期待はことごとく裏切られたのでした。

 ナレーションもなければBGMもない、一人称視点で淡々と『さんわーくかぐや』を取り巻く自然の営みとそこに集う人々の何気ない日常が映し出され、自分もそこにいるかのような錯覚に囚われました。

 そして、障がい者支援に関わっている自分が大事だと思っていた福祉に関する知識や支援スキル、施設の運営術などよりはるかに大事なものがあることに気づかされ、私の福祉に対する考え方が根底から覆る、そんなパラダイムシフトを体験した次第です。

 私にとって『かぐやびより』は、そういう意味で「期待外れ」であり、一生忘れることのできない映画となりました。

 まだご覧でない方々、くれぐれもご注意ください。この映画は、あなたの人生を変えてしまうかもしれません。

 

 

ぜひご参加下さい。参加希望の方は

takasaki@pukapuka.or.jp

までメール下さい。

教え子が豊かに生きる未来が描けない

 昨日の東京新聞夕刊に《「共生」理想と現実 橋渡し》と題した記事があり、その中に「保護者も自分も、福祉作業所の職員も、誰もが一生懸命なのに、教え子が豊かに生きる未来が描けない」という一文がありました。

 そういう未来が描けるように教え子と一緒に日々を作っていけばいいのですが、どうもそういう発想がないようです。

 

 以前ぷかぷかさんたちを撮った『Secret of Pukapuka』を見た方はお子さんがアンジェルマン症候群で

「私がイメージしていた息子の成人後の人生は、色味がグレーでしか表現できませんでした。」

 でも、映画を見て

「こんなにも鮮やかな人生を送る可能性を秘めているのかと思った」

といいます。

 

 未来は自分たちで作っていくものです。そこを豊かに生きるかどうかは、自分たちがどのようにその未来を作っていくのか、にかかっています。

 『Secret of Pukapuka』は、たまたま今週土曜日8月5日(土)上白根地域ケアプラザで上映会があります。ぷかぷかさんがどんな人生を送っているかがよく見えます。ぜひ見に来て下さい。無料でしかもコーヒーとぷかぷかの焼き菓子が出るそうです。こりゃもう来なきゃソン!です。

上白根地域ケアプラザで「The Secret of Pukapuka』を上映

 8月5日(土)13時30分から上白根地域ケアプラザで「The Secret of Pukapuka』を上映します。

 

vimeo.com

 

カナダで開かれた世界自閉症フェスティバルで『Secret of Pukapuka』を上映した時の反応。アメリカから来た女性は障がいのある人達への概念がひっくり返った、彼らは社会を耕す、豊かにする、という捉え方がすばらしい。

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 映画を見て、ただ感想を言い合うのではなく、映画を見て、ぷかぷかのヒミツに関する気づきを更に深め、共有するために詩のワークショップをやります。気づきを詩にして、まずはそれを共有。ことばを並べ替えて、グループとしての詩に再編集。それをみんなに向かって朗読します。

 ことばがムクムクと生き始めるのを、みんなで体感します。

 ぷかぷかのヒミツを暴くおもしろい試みです。さぁ、何が飛び出すのか。めったにない体験ができます。ぜひお越しください。

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