明日いよいよ営業資料を使ってぷかぷかのアートを企業に売り込むプレゼンをやります。演劇ワークショップのように1+1=5になるような新しい価値が生み出せたら、と思っています。
今日川崎であったデフパペットシアターひとみの公演『河の童(かわのわっぱ)』を見に行ったのですが、その時にもらったパンフレットに振り付けをやった向雲太郎さんという方がこんなことを書いていました。
《 私たちは生まれた物心がついた頃からしつけや教育によって、だんだんと動きが制御できるようになってきます。他人に迷惑をかけないように行儀よくし、社会的な生活が送れるように、身振り手振りをコントロールできるようになります。しかしそれは言い換えると、他人の目という制約によって「自由自在な体のあり方を殺して忘れてしまうのだ」とも言えます。忘れ去られ、葬られてしまった、豊穣で怪しい身振り手振りたち。しかしもともと生まれながらに持っていた、わけのわからなさは、今も私たちの体の中にしまわれて、記憶の中に深くきざまれているのです。さあ、はるか大昔から連綿と続く、豊穣で怪しい身振り手振りを探しに、みんなで河童の世界へと旅に出ましょう。》
私たちは今、「自由自在な体のあり方を殺して忘れてしまう」だけでなく、自由自在な心のあり方も忘れてしまっている気がします。
私は彼らと出会って何がよかったかというと、“規範”に縛られない彼らのおかげで、この自由自在な心のあり方を思い出したことです。こんなことやっていいんだ、あんなこともやっていいんだ、もっと自由に生きていい、と気づかせてくれたのです。彼らのおかげでどんどん自由になって、人生の幅がグ〜ンと広がりました。何よりも人生が両手をば〜っと広げるくらい楽しくなりました。
こんな猫がいてもいい。
こんな犬がいてもいい。
こんな像がいてもいい
ぷかぷかさんのアートが企業の力で社会に広がると、みんなが自分の体の中で眠っていた自由な心とからだを思い出します。
1+1=5になるのです。