ぷかぷか日記

みんなで失敗しながら見つけたいですね

メールで送られてきた上映会の感想二つ

午後のトークセッションで舞台に上がられた朝日新聞の記者の方の感想です。

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 映画やぷかぷかさんのダンス、楽しかったです。

 

  ダメでもいい、なにが起こるかわからない、が認めてもらえる世界は、いま私が取材しているフィールド(役所だとか、政治の世界だとか)ではなかなか出会えません。

 こういうことをすると、こうなる。だからやる。と、そこまでセットでないと進まない話ばかりみたいです。

 

 取材においても、ここを取材すると、こんな記事を書くためのこんな話が聞ける。だから取材する。が多いです。

 1年目のころは、どんな話が聞けるかわからないんだけど、おもしろそうだから行ってみる。が多かったです。

 おもしろそう、からいろんな世界を覗くことが出来ました。だからあんなに楽しかったのかなぁと、ふりかえって思います。

 ぷかぷかへの取材は、久しぶりの「おもしろそうだから行ってみる」取材でした。

 

 演劇もそうでしたが、セリフがなかなか出てこなかったり、動きがぎこちなかったり、大丈夫かな~とどきどきしながらもニヤニヤしてしまう、そういう感覚(つまりドライブ感ですね)を、ぷかぷかに触れると思い出させてもらえますね。

 たぶんパンを買いに来ているファンの方たちも、それを知らず知らずに求めているんじゃないかなと思います。

 

 いまは、イノベーションの時代だそうなので、ぷかぷか的想定外は歓迎されるはず・・・と個人的には思ってます。

(ベンチャーでやっている会社は大好きそうだなーと。失敗を許容する文化なので)

 

ぷかぷかの思想が広がるきっかけを、みんなで失敗しながら見つけたいですね。

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何かあったら大変、と小さく縮こまって生きるより、何かあった方が面白い、ってわくわくしながら生きていった方が楽しい気がします。ぷかぷかが毎日帰りの会で聞いている「いい一日でしたか?」は、「今日もわくわくしましたか?」という質問でもあるのです。みんなでわくわくするような一日を作っていきたいと思っています。いろんな失敗しながら…

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ぷかぷかのファンで去年ワークショップに参加した方の感想

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 メンバーさんのページを読んで以前から気になっていた、まーさんのお話を映像で拝見し、飯田まで行くまでの事が詳しく知れて、その行動力に驚かされました。

初めて「パンの紹介」と「日々の思い」を読んだ時は、まーさんの優しさがすごく伝わってくる、文章の丁寧な書き方や、その時のご自分の気持ちを率直に書かれていて、何故か涙が止まりませんでした。

pukapuka-pan.xsrv.jp

 昨日の映像で、まーさんが舞台前に、全然セリフを覚えられない、と仰っていたのを知り、自分も全く同じだったので、すごく気持ちが分かり、勝手に親近感が湧いてしまっています。

 

 映像を見ているうちに、普段生産性を求められる窮屈な社会に流されっぱなしの自分を引き戻してもらいました。

ぷかぷかの世界観にどっぷり浸かりながら見させて頂きました。

 

 午前中の終わりに、監督の斉藤さんが仰った様に、ぷかぷかを離れた普段の生活で出来る事をしていかないと、と改めて思いました。

 

 それから、セノーさんがエビカニクスを踊っているのを見て、あんなに踊っているセノーさんを見たのは初めてで、そんな姿を見れて嬉しかったです。

 

 本番の映像を初めて見て、自分の映像はお恥ずかしい限りでしたが、客席からはこう見えていたんだ、と知れたのと、ワークショップで作り上げてきた事も同時に色々蘇ってきて、改めて、すごい事に参加させて頂いていたんだな、と思いました。

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 当日のアンケート集計中です。

 アンケートに書かなかった方、アンケートに書ききれなかった方、メールで感想送ってください。 pukapuka@ked.biglobe.ne.jp

コンビニを耕す

 午後のトークセッションで会場からおもしろい話が出てきました。

 グループホームの利用者さんが近くのコンビニを耕している、というのです。スタッフが知らないうちに、利用者さんが近くのコンビニに買い物に行き、何度も行っているうちにとてもいい関係ができたというのです。この

 「スタッフが知らないうちに」

というのがミソです。

 スタッフがついていないので、すんなり買い物はできなかったのではないかと思います。でも、すんなり買い物ができなかったからこそ、店員さんといい関係ができたのだと思います。

 セノーさんが郵便局のお姉さんたちといい関係を作ったときと同じだと思いました。セノーさんの時は私がそばについていましたが、全く口出しせず、セノーさんに任せました。郵便局のお姉さん達は

「この人、何しに来たんだろう」

という顔でセノーさんを見ていました。そばにいた私も何も言わないので、多少の不安はあったと思います。不安のボルテージがぐんぐん上がって、本当に困り切ったあたりで、セノーさんがようやく

 「あ〜、スタンプ台、貸して下さい」

といったので、ホッとしながら、

「この人、なんだかおもしろい!」

って、思ったと思います。

 みんな、だんだん笑顔で迎えてくれるようになりました。

 グループホームの利用者さんがコンビニに行ったときも多分同じようなことが起こったのではないかと思います。

 スタッフがついていけば、何の問題もなく買い物ができたと思います。でも、そこの店員さんとは何の関係もできずに終わってしまいます。

 利用者さん一人で行けば、多分スムーズに買い物はできません。このスムーズにできないところで、思ってもみない関係が生じます。何度も通っているうちに、コンビニを耕すような関係です。

 「うまくいかないことが次の面白いをつくっていくドライブ感」

について昨日日記を書きましたが、コンビニでも、

 「うまくいかなかったから、次の面白いができた」

のではないかと思います。

「コンビニを耕す」

という面白い、です。

 彼らを管理しないと、おもしろいことがたくさん生まれます。それを考えると、私たちが一番つまらないのかも。

 

  だから、私にまかせなさいよ

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ぷかぷかができること

8月4日、暑い暑い一日でした。

ぷかぷか上映会も多くの皆様に足を運んでいただき、熱い熱い一日を終える事が出来ました、本当にありがとうございました。

今回は残念ながら参加出来なかったけれど、なんだかぷかぷかって気になる・・・と思われている方、ぜひお店に遊びにお出で下さいね。

上映会で見られたそのままの、ありのままのぷかぷかがそこにはあります。

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さて、上映会へお越しいただいた皆さん、ぷかぷかの秘密は何か見つかったでしょうか?

ぷかぷかさんたちと触れ合って、笑って、握手して、何かを感じていただけたでしょうか?

なんだか心地よくて、なんだかワクワクして、なんだか素直になれる・・・

そんな一日を過ごされたのではないでしょうか?

 

午後のトークセッションの中で、ぷかぷかさんの保護者の方の言葉が心に残りました。

 

「障がいのある人にもない人にも、暗いところもあり、嫌な所もあり、ダメなところがあります。

みんな同じです。

社会がそれに共感できるかどうかだと思うのです。

ぷかぷかには、そのことを発信していってもらいたいです。」

 

ぷかぷかさんは、霧が丘の街を耕してきました。

最初から受け入れられたわけではありませんでしたが、ちょっとずつ種をまき

ぷかぷかさんの真の姿に共感してもらうことで、ぷかぷかのファンが出来るほどになりました。

 

ぷかぷかができること

ぷかぷかがやろうとしていること

それは

多くのぷかぷかファンを作ること。

そして、「みんな、同じ」を社会に発信し続けていくこと。

 

ぷかぷかさんと過ごすと楽しいのです。

毎日、いろいろな事が起きます、まさに想定外!

この楽しさをワクワク感を共有できる「ぷかぷか」に

どうぞ皆さん、遊びに来てください。

言葉や映像だけでは伝えきれない「ぷかぷかさんの楽しさ、魅力」を感じてください。

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お待ちしております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

100人100様 みんなそれぞれ感じて・・・・

8月4日

ぷかぷか上映会無事終了致しました。

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ご来場くださいました皆さま。本当にありがとうございました。

遠くから県をいくつも超えて来てくださった方、ありがとうございました。

仕事が忙しいところ、合間をぬって来てくださった方、ありがとうございました。

ずっと前から「必ず行くから!」と言って予定を空けておいてくださった方、本当にありがとうございました。

来られるかどうかわからず、当日来てくださった方、ありがとうございました。

ぷかぷかを初めて知り、初めて来てくださった方、ありがとうございました。

ひとりひとりの皆さまの顔を見ながら「ありがとうございました。」と本当は言いたいです。

なぜならば来てくださることから1歩が始まるから。

その時、その場で同じ空気感を味わいながら、ぷかぷかさんたちと時を共にして感じてもらう・・・何を感じたかは来てくださった方、お一人お一人違って良いと思っています。

けれども等しく感じとる事もあったのではないでしょうか。

それは 『人と人』が出会い 『違う境遇』や 『違う特性』を持っていたとしても

共に過ごし、相手を尊重し、敬い、語り、歌えばそこにはそれまで無かった

ものが生まれてくる事を。

彼が歌うと手を叩きたくなる。

彼女が話すと笑顔になってしまう。

『生きる』事に何が必要か心で感じる。

私たちぷかぷかが昨日皆様に感じて欲しかったもの。

あたたかな心。

隣に居る人のありがたみ。

 

私は時々ビートルズの曲を聴きます。

特に  Let it be   〜 レット イット ビー 〜 は大好きです。

以前 「ぷかぷかさんのおひるごはん」の壁のチョークボードにもLet it beの

歌詞を書きました。 ありのままの自分でいいんだよ・・・と。

それを見たメンバーさんが 「ありのままの自分でいいのか。。ホッとした」

と言いました。いつも笑顔のメンバーさんも悩む事もあります。

そんな時には私たちが側にいてあげたい、と思います。

普段はその何倍もメンバーさんから力をもらっているから。

どちらから見ても かけがえのない そこが大事。

 

ぷかぷかに また来てください。

なんども来てください。

お持ちしております。

 

by uozumi

 

 

 

 

 

 

最初に決めたようにうまくいかないことが次の面白いをつくっていくドライブ感

 昨日ぷかぷか上映会をやりました。

 第四期演劇ワークショップの記録を撮るために録音のセッティングをして下さったpvプロボノの藤木さん(作曲家・音楽プロデューサー・テクニカルエンジニア)がすばらしいコメントを書かれていました。

 

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最初に決めたようにうまくいかないことが次の面白いをつくっていくドライブ感みたいなのは家庭や仕事でよくあるし音楽やアートでは必須なことですが、最近世の中ではそういうのはあまりない事になってる気がします。ぷかぷかさんの舞台ではそれがビンビン生で伝わり実に面白い、というか爽快です、Rock’n Roll!

 

忘れちゃいけない大切なことだらけ。

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「最初に決めたようにうまくいかないことが次の面白いをつくっていくドライブ感」

という表現がすばらしいですね。これは舞台に限ったことではなく、ぷかぷかの日常そのものが、このドライブ感満載です。

 午後のトークセッションで、ぷかぷかのこの雰囲気が、どうしてほかの福祉事業所に広がっていかないのか、といったことが話題になりましたが、

 「この先どうなるかわからないけど、でも、なんだかおもしろいことが始まりそう」

っていう、ドライブ感を楽しむ感覚がほかのところではないのではないかと思います。

 ぷかぷかさんといっしょに仕事をやっていると、日々想定外のことが起こります。それをあたふたしながら、

「ま、いいか」

という感じで楽しめるかどうか、だと思います。

 もちろんお客さん相手の仕事なので、リスクもあります。昔カフェをやっていた頃、女性のお客さんに正直に「よく食べますねぇ」なんて正直にいい、クレームが来たことがあります。クレームまでは行かなくても、同じようにちょっと不愉快な思いをしたお客さんもいると思います。そこは一つ一つ謝るしかありません。

 今は、お客さんもおおむね笑って楽しめるような関係になっています。そういうお店だということがお客さんにもわかってきたというか、むしろそれを楽しみにしてくるお客さんが増えているようです。

 ぷかぷかさん達がやってくれる想定外の中にこそ、今の社会が忘れてしまった大切なことがあるような気がします。藤木さんの言う

「忘れちゃいけない大切なことだらけ」

というのはそういうことではないかと思います。

 

  トークセッションの時、会場から障がいのある人が働くお店で、一緒にレジの仕事をやろうとしたら、何かあったら困る、と注意された話も出てきました。

 「何かあったら困る」

という感覚。どこの事業所でも、みんな思っていることだと思います。

 「何かあったら困る」ということでやっていたら、確かに安全です。でも、安全なかわり、おもしろいこと、新しいことは何も起こりません。

 それでは人生、なんか淋しい気がします。

 

 昔、養護学校の教員になった頃、重い障がいのある子ども達と毎日おつきあいすることになりました。初めての経験で、毎日がとんでもなく想定外でした。「何かあったら困る」どころか、私たちが考える何か、つまりは思考の範囲、をはるかに超えることが次々に起こりました。

 想定外のことを次々にやらかす子ども達にどうつきあっていいかわからず、本当におろおろする毎日でした。でも、おろおろしながら、なんかすごく楽しくて、それまでふつうの会社勤めをやっていた私にとっては、こんな楽しい毎日があるなんて思ってもみませんでした。しかもその楽しい毎日を重い障がいを持った子ども達が作り出していること。なんかね、目のくらむようなこれは発見でした。

 彼らのこと、いっぺんに好きになりましたね。彼らとは一緒に生きていった方が絶対トク!と、そのとき思いました。それがすべての始まりでした。

 

 その延長に、今のぷかぷかがあります。彼らとおつきあいすることの楽しさをたくさんの人たちと共有したくて、街の中に彼らの働くお店を開きました。

 彼らの楽しさ、魅力は、彼らが自由であるときに発揮できます。私たちが管理してしまうと、楽しさも魅力も感じなくなります。

 障がいがあることは決して「マイナス」の価値ではなく、むしろ「プラス」の価値である、といったことも、彼らが自由に働くことから見えてきたことです。想定外のことが起こる日々から生まれてきた、新しい価値観だと思います。

 

「最初に決めたようにうまくいかないことが次の面白いをつくっていくドライブ感」

をぷかぷかは大事にしたいと思っています。

 

 突然始まったエビカニクスの舞台。こういう想定外のことこそが、人生を楽しくするのだと思います。

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ぷかぷか上映会

明日、8月4日(土)はぷかぷか上映会です。

当日ふらっとお立ち寄りになっても大丈夫です。

こんな4本の映像を上映します。

 

第一部

「第一期演劇ワークショップ記録映画」

芝居作りを通して人と人との新しい関係を築いていくワークショップです。ぷかぷかでは四期に渡って行なってきましたが、これはその第一回目です。オペラシアターこんにゃく座のオペラ「森は生きている」をオマージュし、ぷかぷか風にお芝居を作り上げました。こんにゃく座の素朴で美しい歌と物語と、ぷかぷかさんたちの愉快な表現が合わさってできた「森は生きている〜ぷかぷか版〜」の記録です。

 

第二部

「第四期演劇ワークショップ記録映画」

最新の演劇ワークショップの記録です。四期目に挑戦したのは宮沢賢治の「注文の多い料理店」。シンプルな構成のお話ですが、実際に演劇の形にしてみると小道具がたくさん必要で、場面の切り替えも多く、一筋縄にはいかない作品でした。本番の舞台裏でドタバタしながらなんとかつなぎとめた演劇。初公開の記録映像です。

 

「プロモーションビデオカナダ版」

ぷかぷかを紹介、宣伝するために作っていただいた映像です。文字だけで語るよりも立体的にぷかぷかの良さが伝わってきます。「カナダ版」というのは、カナダのイベントで上映する機会があったため、もともと日本語だった映像に英語の字幕をつけたものです。日本で上映するには日本語でも十分ですが、英訳するにあたってぷかぷかを語る言葉の一つ一つがより磨かれ、国境を越えて伝わるのはどんな感じかな?とわくわくするような映像です。

 

「ぷかぷかさんのいる町」

新聞記事でぷかぷかを知った大学生の石井さんが作ってくださった映像です。相模原障害者殺傷事件を受け、事件への思いを形にしようとぷかぷかを撮影してくださいました。大学生の目に、ぷかぷかがどのように映ったのでしょう。

 

 

映像をもとに、相模原障害者殺傷事件を超えるにはどうしていけばよいのかを考えるのが今回の上映会の大きなテーマです。事件の原因は、被告の特異性、施設の環境、社会の優生思想など様々な意見を耳にしますが、福祉の仕事に携わってまだ数年の私にはそのどれもが模範解答に聞こえ、自論を展開するに至れずにいます。ただ一つ言えるのは、障がいのある人もない人も同じ人間であること。

私が初めて障がいのある人と本格的に関わったのは4年前の第一回の演劇ワークショップでした。

一見不可解に思えた言動も、耳を澄ますと案外おもしろいことをしゃべっているなぁということが分かりました。

うまくお話しができるか不安でしたが、向こうからいろいろ話しかけてきてくれました。

恥ずかしがらずにのびのび演技する人、素晴らしい才能だなと思いました。

少し恥ずかしいけど頑張っている人、私と一緒かなと思いました。

どんな人なのかが分かればいつの間にか打ち解けている。私と一緒でした。

 

映画を見ると、障がいのある人たちがどんな日常を送っているのかが分かります。

この上映会は、ぷかぷかを大切にしてくださっている方々はもちろん、ぷかぷかを知らなくても福祉に興味のある人、事件を受けて一歩踏み出したい人、そんな方々の背中を押す機会になるのではと思います。

 

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明日ツジさんが歌うかも

 

 明日の上映会ではツジさんが何曲か歌うそうで、張り切っています。その中でひょっとしたら、今期の演劇ワークショップで歌う「ほらクマ学校の校歌」を歌うかも知れません。

 CDを聞いただけなので、まだ音程が不安定ですが、一生懸命歌っています。

 お客さんがいても平気で歌い、お客さんも平気で買い物をしています。この関係がいいなと思います。

 

♪ カメはのろまに 歩いて見せた ウサギだまされ昼寝した 

 早いはえらい 大きいはえらい 勝てばそれまで だまされたが悪い

 なんでもいいから 一番にな〜れ なんでもいいから 一番になれ 

 なんでもいいから 一番にな〜れ なんでもいいから 一番になれ

 

www.youtube.com

 

歌は午前中に歌います。聞きたい方は午前中に。

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時間を共有することで、ワークショップという場にぷかぷかさんがいることの豊かさが、リアルにわかる

 8月4日(土)ぷかぷか上映会で、午前中に上映する第一期演劇ワークショップの記録映画を作った宮沢あけみさんからメッセージが届きました。

 演劇ワークショップは月一回ぷかぷかさんと地域の人たちが集まって、6ヶ月かけて芝居を作ります。最後にできあがった芝居を舞台で発表するのですが、その全部をカメラを片手に記録。膨大な時間の記録を2時間11分にまとめてくれました。みんなで見るにはちょっと長いので、少し短くしてくれるようにお願いし、宮沢さんと二人で削れるところはないか、映像を全部チェックしました。

 結果的に削れるところはなかったのですが、全部見終わって思ったのは、宮沢さんの映画は、何をやったかを解説するものではなく、その時間をリアルに一緒に生きる映像なんだということです。だから削ってしまったのでは、その時間の共有というものができなくなってしまうのです。

 時間を共有することで、ワークショップという場にぷかぷかさんがいることの豊かさが、リアルにわかるのです。そういうことの大切さを宮沢さんの映像から教えてもらいました。

 

 

 

 

あ! トモ子ちゃんだ!

宮沢あけみ

 

 映画『ぷかぷか~第1期みんなでワークショップ』を作ってから、もう3年がたつ。

 2015年5月、みどりアートパークで最初の上映会をした後、横浜市内や出身の信州キャラバン(長野・松本・佐久)を経て、今回が10回目の上映会。記念すべき上映会に所用で参加できず、すみません!

 

 「映画監督になる!」と上京したのは20年以上前。現場に入ってカチンコを叩き、シナリオコンクールでは最終に残るも一等はとれず、撮ったドキュメンタリーは放送に至らず、出版してもイマイチ売れず……。

 そんな中、高崎さんと出会った。「何をやっている人?」と聞かれ、「映像」と答えると、ワークショップやるけれど、撮らない?と誘われた。即答でOKした。なぜなら…その直前、ある障がいのある子の通うフリースクールに2年ボランティアで足を運び、ドキュメンタリーを撮らせてもらうことを、学校側に承諾してもらい、カメラテストも行なった。けれども、保護者の猛反対であえなくボツになったばかりだった。

 その前にも、原作の主人公を障がいのある男の子に書き換えたシナリオは、出版社の意向でボツになった。

 障がいがある人が映像に出てくれる、ということは、それだけで貴重なのだと身に染みていた。高崎さんは、ワークショップメンバーの募集に、「映像を撮ります」とあらかじめ書いてくれて、これで、直前になってボツという心配もなくなった。

 撮影は、私ひとり。カメラに高性能のマイクをつけて撮る。普通なら、撮影、ディレクター、音声…何人かがゾロリといるところを、なるべくフレームものぞかず、相手にカメラを意識させないようにして撮る。だからこそ撮れるものがある、と信じていた。けれども、突発的な彼らの行動に、カメラ一台ではついていけず、ずっとしゃべり続けるお馴染みのメンバーもいるし、聞き取れないほど小さな声のメンバーもいて、音声はほとんど録れていないのではないかと思った。

 編集もパソコンでひとりでこなした。膨大な素材を見ているうちに、彼らの突発的な行動の中に、思わぬものが入っていることに気づいた。最初は全く気づかなかったのだが、舞台に堂々と台本を持ってきていたり…なんと言っているのかわからない独り言を何度も聞いているうちに「ここはチーム」をいうことばを発見したり…でも音声ははっきりとは録れていないので、格調高いドキュメンタリーでは絶対にしない吹き出しを入れてみたり…

 上映会の企画、チラシ作成、当日の作戦…上映中にパソコンの電源が落ちてしまったトラブルなど…思い返せば、よくやったよなぁ…と自分でも思う。

 

 なぜ、こんなにもできたのか?

改めて考えてみる…私は、なぜ、こんなにも障がいのある人が気になるのか?どうして、これほどまでに、撮りたい、書きたいと思うのか…

娘が620gで生まれ、療育センターに通っていた時間があったから、とそれまでは思っていたが、もっと前から、ずっと興味があった。いや、そんな言い方ではない。魅力にとりつかれていた、という方が正しい。

 私が書くシナリオには、多くの障がいのある子、グレーゾーンの子が何人も登場していた。どうしても書きたいと思っていた。

 そして、気づいた。「あ、トモ子ちゃんだ!」

 私が幼稚園から小学1年のとき、一緒に通園通学をしたトモ子ちゃんを、あるとき、突然思い出した。小学校1年で私が引っ越してしまい、今は音信不通なので、すっかり忘れてしまっていたが…トモ子ちゃんは、片目が白かった。走るのも遅かったと思う。けれども、私にとっては、一緒に通う友達で、「障がい児」では決してなかった。彼女が障がい児だと気づいたのは、彼女のことを40年ぶりに思い出した時だけだ。

 彼女が私と一緒にフツーに過ごしてくれたことで、多分、私は、「障がい者は垣根の向こうにいる」という感覚を持たずにいられて、そういう感覚がたまらなくイヤで、彼らの魅力をできるだけそばで見守りたい、伝えたい、という気持ちが湧いているのだと思う。

トモ子ちゃんに、心から感謝!

 

 そして、私は、『ぷかぷか』で映画監督になったあと、音楽療法士になった。ぷかぷかでも音楽療法実習をさせてもらい、彼らと過ごす時間は、温かくて、楽しみだった。楽器の即興演奏で、フツーなら、誰かの真似をして音を出すのだが、彼らは、堂々と自分の音を最初から出した。人まねなど、誰もしようとしなかった。そして、音を出すまでに時間がかかる人がいると、じっと待ってあげることもできた。互いに認め合っている関係があるからこそできることだ。集団としての力がどれほどあるのか、手に取るようにわかった。彼らこそ、自由だった。

 ぷかぷか以外での実習先では、自分では手足しか動かせない女の子…太鼓を渡すと力が入ってしまってうまく打てない子が、ある日、偶然、肱が当たって音が出た。もしやと思って、肱の下に太鼓を置いて、そっと私が歌を歌うと、ちゃんと歌に合わせて太鼓を正確に打ったのだ。その時、初めてわかった。彼女は、それまで表現できないだけで、音楽をちゃんとわかっていたのだ。こちらの工夫次第で、彼女はしっかり音楽をできるのだと。

 障がいのある人は、「できない」と誰が決めつけるのだろう…そうではなく、彼らを見るこちらの目が試されているのだ。

私は、力をつけたいと思った。彼らの内的な力を十分に感じようとすれば、たくさんのことを教えてくれて、彼らと「音楽の場」が自然とできていった。

私にとっては、音楽も映像も同じことで、彼らと一緒に過ごす時間が豊かなものになるのなら、どんな方法でもこれからも厭わずやっていこうと思っている。

 

 

高崎さん、私を映画監督にさせてくれて、ありがとうございます。

映画『ぷかぷか』が、大ヒットして、「障がい」ということばに取って代わるような世の中になればいい…。

そう思って、タイトルを高崎さんと考えあぐねて、結局、『ぷかぷか』にしたのでした。

★ダイジェスト版(21分)

   https://www.youtube.com/watch?v=xYB810A84eQ

   聴覚障害者用テロップ入り

   https://www.youtube.com/watch?v=Cd_bbs8OaX0

 

高崎さんに何度も、「上映には長い!」と言われましたが、全く短くするつもりもありませんでした。だって!それが、彼らの時間なのです。ただ早い、効率、そういうことだけを追いかけている日常からそっと途中下車して、少しだけゆったりとした時間の流れの中に身をおいてもらえなければ、彼らのほんとうの姿は見えてこない…。上映のために短くして、彼らがじっと考え込んでしまう姿をカットしたら、全く面白くなくなってしまう…と、私は譲ろうとしませんでした。

もしかすると、そのために、大ヒットからはほど遠かったのかもしれません。いつも強情ですみませんでした。

 

最初の頃、上映会に手話をつけようと試みました。手話通訳から、「ぷかぷか」の手話はどうやって?という質問が出て、初めて、手話にもいろいろなやり方があることを知りました。デフパペにお願いして、手話で「ぷかぷか」を作ってもらいました。YouTubeも作って、たくさんの方に手話でぷかぷか、をやってもらいましたが、これも大ヒットには至りませんでした。けれども、今は亡きマッキーの映像を残せたことは、私にとってはとても意味の大きなことでした。

 

★手話でぷかぷか(11分)

   https://www.youtube.com/watch?v=OL-_tMcdZxY

   聴覚障害者用テロップ入り

   https://www.youtube.com/watch?v=hCy9d8r_iDA&feature=youtu.be

 

 

それでも、私は、ぷかぷかがもっと大きく広がって、街になったらいい…と心底、本気で思っています。

学校や幼稚園、病院、美容室、食べ物や、さまざまなお店…そこに、フツーにぷかぷかさんがいる。

それだけで、私は、安心です。

私にとっての「トモ子ちゃん」が、今の私の根っこを作ってくれたように、彼らが、みんなを幸せにしてくれると、確信しているからです。

 

上映会…これからも続きますように。

彼らの魅力が、どこまでも伝わっていきますように。

 

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ぷかぷかさんの風に吹かれていると、性懲りも無く むくむくと制作者としてのプライドに火がついてしまった。

第四期演劇ワークショップの記録映画をまとめたpvプロボノの信田さんからメッセージが届きました。明日の午後2時から上映します。

 

 

 

ぷかぷかをめぐる映像は今までも何度も作られていて、

我々のチームだけも今回の「表現の市場」が3作品目、

さらに4作品目のカナダの映画も制作中だ。

 

同じ被写体で何度も作品を作ることは、

新鮮な発見がしにくくなるのに伴い、段々とハードルが上がり、

制作者としては引き出しの多さを試されることになる。

 

1作品目はぷぷかぷかさん自身を、

2作品目はぷかぷかに関わる方々を描いた。

今回の映像は本番の直前に「記録」として依頼されたものなので

特にテーマはなくても良いか、と思っていたが

ぷかぷかさんの風に吹かれていると、性懲りも無く

むくむくと制作者としてのプライドに火がついてしまった。

 

まず音。

ぷかぷかさんの舞台は毎回、音楽や効果音がすばらしい。

今までなかなか音までは手が回らないできたが

今回は音がきちんと伝わるように収録したかった。

 

そして表情。

一般の人には障がい者の方々の表情から

感情を読み取りにくいのが距離感を生んでいる気がしている。

ちょっとしたコツをつかめはその壁は超えられるが

なかなかそういう機会はない。

今回の舞台ではカメラを6台使って

ぷかぷかさんの表情や感情を描くことを試みた。

映像をご覧になった方々が、ぷかぷかさんを身近に感じて

障がい者の方々と付き合うコツのようなものが伝われば

嬉しいと思っている。

 

しかし、ここまでやってしまうと

次のカナダの作品では何を描けばよいのでろうか。

悩ましい。

 

映像ディレクター 信田眞宏

 

 

★第四期演劇ワークショップの記録映画は最終的に53分になりました。

 

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ツカサくんがいることで、彼のまわりの社会が少しずつ変わってきています

 親子で明日の上映会に来たいという方からメッセージをいただきました。

 息子さんのツカサくんは、ふつうの人よりもやや遅れがあるのですが、そのことでいわゆる「障害者」として分けられてしまうことに、とても疑問を感じています。

 学校の文化祭の発表で「支援級」としてステージに上がるように先生に言われたそうですが「僕は出たくありません」ときっぱりと断ったそうです。そこはすごいなと思いました。

 そうやって「障害者」という枠組みに入れ、人を分けてしまうことへの明確な抗議。教師はどんな風に受け止めたのでしょうね。

 部活についても最初は「個別級の生徒が体育会系の部活動に参加するのは前例がない」と信じ難い対応をしたようですが、お母さんとツカサくんの粘り強い交渉で部活に参加できたそうです。

 ツカサくんがいることで、彼のまわりの社会が少しずつ変わってきています。そんな話も上映会のトークセッションで聞けたら、と思っています。

 

 

【ツカサくんのメッセージ】

 

「ぷかぷかの上映会に行きたい!」と、すぐ返事をした僕。今、高校1年生。

詳しいことが聞きたくて、ぷかぷかで働くお母さんと夜遅くまで話をしました。

僕はこれまで「障害」について考えてきました。考え始めたのは中学3年生の時で、「自分が通っている特別支援学級ってなんだろう?」…そんな気持ちになった時からです。

これまで、文化祭の時に自分の意志で「特別支援学級」の発表に出なかったり、障害のある人を支援するあるテレビ番組を不信に思ったりするようになりました。

でも、障害のある人の事を少しでも勉強になったら良いと思ったので、上映会に参加したいと思います。

 

                                  

 

【お母さんのメッセージ】

私はぷかぷかでスタッフとして働いています。

そして、中学1年生と高校1年生の息子達の母です。

今回、高1の長男と、ぷかぷか上映会に行きます。

私と長男の思いなどをお伝えしたいと思いますので、つたない文で読みにくい点もあろうかと思いますが、少しでも思いが伝われば嬉しく思います。

 

ある日、長男が「ぷかぷかの上映会に行きたい」と私に言ってきました。

つい先日、予定していた家族旅行にも「行かない!」と言いだし、結局、長男と私は家に残り、次男とお父さんだけ行ってもらうようなことがあったばかりでした。

しかし長男は、上映会には行きたいと言うのです。

長男は、

「障害のある人のことを詳しく勉強したいと思った。」

「世の中には、いろいろな人がいるんだなぁ。」

「いろんな障害のある人はどういう支援を求めているのかなぁ。」

…などと最初は言っていました。

 

そこからもっと深く話を聞いていくと、

「ぷかぷかに最初に行った時に、納得の行かないことがあった。なんだこの人⁉…という人もいる。その人の思っていることが知りたい。」

とのことです。

その出来事は、ぷかぷかカフェ(現在は「ぷかぷかさんのおひるごはん」に変わりました)に親子で行った時のことですが、当時は私はスタッフではなくお客さんでした。

そこへ、ぷかぷかで働く障害のある男性が、私たち親子に声を掛けて来ました。

そして長男に唐突に

「ねぇ、障害ある?」

と言ってきました。長男は「なんでそんな事を言うのかな?」と思ったそうです。

 

長男は、保育園から中学校まで、「一般の子と違う」ということで分けられてきました。

中学校では部活動にもすんなり入部させてもらえませんでした。ある先生から、「個別級の生徒が体育会系の部活動に参加するのは前例がない」と言われ、「部活動に入るよりも、特別支援高等学校や分教室に入学するための訓練をすることの方が効率がいい」とも言われました。それでも学校に思いを伝え続け、3年生の最後まで部活を続けることが出来ました。

部活動でがんばっている長男の姿は、次第に先生方の考え方を変え、ようやく応援してもらえるようになりました。

 

中3の文化祭の発表では、全校生徒の前に「支援級」としてステージに上がることを先生から聞かされましたが、長男は「僕は出たくありません。」とステージには上がりませんでした。障害という言葉に、長男はとても敏感で、「人を分ける言葉に感じる」と言っています。

 

ぷかぷかでの最初の出来事を長男は「正直、嫌だった」と言ってましたが、

「でも、なかには優しい人もたくさんいて、僕のことを心配してくれた人がいる」

「以前、“なんだこの人は⁉”と思った人が、笑顔で挨拶をしてくれた」

「最初に言われたことだけで、その人の事を決めてしまうのはどうかと思う」

という意見を持ったようです。

 

「障害という言葉や、障害のある人のことを少しでも分かりたいと思った。」…だから僕は映画を見たい…

そんな思いを持ちながら、ぷかぷか上映会に親子で行きます。

                             (アヤコ)

 

 

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