ぷかぷか日記

就労支援の事業所で働く人の感想から

 就労支援の事業所で働く人が『ぷかぷかな物語』を読んで感想をアマゾンのレビューに書いていました。

       

 

 この本はある障害者就労継続支援事業所B型のお話ですが、同じくB型で働いている私としては全く違った視点で事業展開されていることに大きく関心をもちました。

 まず感じたことは障がいをもつ人たちを支援する対象とした見方でなく、「共にはたらく・生きる」同志として地域を巻き込み(耕す)ながら一緒に活動し、そのほうが絶対楽しいということ。そして持続性があること。

 

 「多様性を認め合うインクルーシブ社会の実現を」とどこでも耳にしますが、今の社会の在り方は、教育、就労が障がいをもつ人たちとそうでない人たちとを分けた制度の上で成り立っています。 分離が進むほどその社会の規範に縛られて、障がいをもつ人たちがその多様性を認めてもらうどころか社会に合わせるために押し殺さなければならない、ますます支援、配慮の対象にされてしまう。

 ぷかぷかさんのように障がいをありのまま楽しむ方法を作り上げれば、そこに生産性も生まれ、制度も使い倒し、地域も社会も豊かにしていくことを実現していけるのだなととても参考になりました。障がいをもった人たちと関わる仕事をされている方、学校教育関係の方にもぜひ読んでいただきたい一冊です。
 何より、ぷかぷかさんたちがとても魅力的です。

 

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 《 障がいをもつ人たちを支援する対象とした見方でなく、「共にはたらく・生きる」同志として…》

 「同志」なんてことばが使ってありましたが、そんな大層な感じではなく、彼らは日々いっしょに働く楽しい「仲間」です。

 そこで生まれる楽しさをお客さんとも共有しました。結果「ぷかぷかさんが好き!」というファンができました。障がいのある人達はなんとなくいや、という人が多い社会にあって、彼らのことが好き!なんて人が現れたことは全く想定外のうれしいことでした。

 

 

《障がいをもつ人たちを支援する対象とした見方でなく、「共にはたらく・生きる」同志として地域を巻き込み(耕す)ながら一緒に活動し、そのほうが絶対楽しいということ。そして持続性があること。》

 支援をしない関係の方が、絶対楽しくて、持続性がある、という指摘はすばらしいですね。支援という関係は、どこまでも上から目線の関係で、人としてフラットにつきあうことではありません。だから楽しくないのだとい思います。

 一つ付け加えるとしたら、支援をしない関係だからこそ、今までにない新しいものが生まれます。支援という関係では、支援をする側の幅のものしか生まれません。あんなに素敵な人達がいるのにもったいないです。

 支援をしないと、彼らの持っているよさがそのまま出てきます。

 

 

   そういったものが評価され、今回横浜文化賞文化・芸術奨励賞を受賞することになりました。彼らといっしょに生きることで生まれるものを新しい文化として評価してくれたのだと思います。

 

 

 《「多様性を認め合うインクルーシブ社会の実現を」とどこでも耳にしますが、今の社会の在り方は、教育、就労が障がいをもつ人たちとそうでない人たちとを分けた制度の上で成り立っています。 分離が進むほどその社会の規範に縛られて、障がいをもつ人たちがその多様性を認めてもらうどころか社会に合わせるために押し殺さなければならない、ますます支援、配慮の対象にされてしまう。》

 鋭い指摘です。この問題をどう乗り越えていくのか。

 私は制度としてわけられた養護学校で、知的障がいの人たちと出会い、彼らに惚れ込んでしまいました。彼らとずっといっしょに生きていきたいと思い、学校を定年退職後、彼らといっしょに生きる場として「ぷかぷか」を立ち上げました。そして「ぷかぷか」は、社会にあわせなくてもいい、自分を押し殺さなくてもいい事業所になっています。

 「惚れる」というのは、かくも簡単に制度を乗り越え、問題を解消してしまうのだと思います。

 

 

《障がいをもつ人たちがその多様性を認めてもらうどころか社会に合わせるために押し殺さなければならない》

 以前、ぷかぷかさんたちを社会にあわせるようなことをやった時、社会にあわせるぷかぷかさんの姿が「気色悪い」と思い、社会にあわせるのをやめました。やっぱりそのままの彼らがいちばん魅力的なのです。

 そのことにあらためて気づき、そのままの彼らで働いてもらっています。そんな彼らの魅力に気づいた人達が「ぷかぷかさんが好き!」とファンになり、お店の売り上げを生み出しています。

 

《障がいをもつ人たちが、ますます支援、配慮の対象にされてしまう。》

 ぷかぷかは障がいを持つ人達を支援するよりも、彼らに支援されています。だって、彼らがいなければ、どこにでもある、おもしろくもなんともないただのパン屋です。彼らがいるからこそ、とんでもなくおもしろいパン屋になっています。楽しい、ちょっとホッとできるようなパン屋です。私たちだけでは、こんな楽しいパン屋はできません。彼らに支援されているパン屋なのです。

 

 

《ぷかぷかさんのように障がいをありのまま楽しむ方法を作り上げれば、そこに生産性も生まれ、制度も使い倒し、地域も社会も豊かにしていくことを実現していけるのだなととても参考になりました。》

 障がいのある人達の魅力に気づくことは、そのまま社会が豊かになることにつながります。そういったことが、日々の営みの中で実現できていることがぷかぷかのいいところだと思います。

 

 

『ぷかぷかな物語』まだお読みでない方はぷかぷかのサイトからご購入下さい。いろんな気づきのある本です。

shop.pukapuka.or.jp

「福祉」という枠の中での「ご褒美」としての表彰ではなく、「文化・芸術」として評価された

 横浜文化賞文化・芸術奨励賞を受賞することになったことについて、知り合いからこんなコメントいただきました。

 

《「福祉」という枠の中での「ご褒美」としての表彰ではなく、「文化・芸術」として評価された、というのが、何よりも素晴らしいです。》

 

 今回の受賞の本質を表現している気がします。「福祉」という業界内だけで通用する「ご褒美」ではなく、広く社会に通用する普遍的な価値として評価された、ということです。

  ぷかぷかは開設当初、「障がいのある人達が作ったものだから買ってあげる」という関係ではなく、「おいしいから買う」という関係の中でやっていこう、つまりは社会の中で通用するおいしさで勝負しようと思いました。そうしないとほんとうにおいしいものはできません。だから材料もいいものを使い、作り方にもこだわりました。結果、区役所などでの販売の際は行列ができるほどのお店になっています。

 演劇ワークショップも、「障がいのある人達がやってる舞台だから見てあげる」といった関係ではなく、「芝居の舞台としておもしろいから見る」という関係の中でやってきました。そういう本物の舞台を目指したので、お金はかかりますが、舞台監督、音響、照明などはすべてプロの方に頼んでいます。演劇ワークショップの進行役もプロの方ですが、プロに任せたから何の問題もなくスムーズに進むわけではありません。ぷかぷかさんたちを相手の進行ですから、予定どおりいくことはまれで、この予定どおりに行かないところにこそ、ぷかぷかさんと一緒にやっていくおもしろさがあります。そのおもしろさが発表会の魅力になっています。

 舞台は総合的な芸術です。演技だけでなく、背景画、小道具、大道具もすべて含んで一つの舞台を作ります。ぷかぷかさんたちのチカラをストレートに感じます。こういう舞台は私たちだけでは絶対に創り出すことができません。彼らといっしょに生きてこその舞台なのです。

 こうしてできた舞台が「文化・芸術」として評価された、ということだと思います。

 

 

www.pukapuka.or.jp

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第8期演劇ワークショップ第2回目

 

 

 ●ジェスチャー伝言ゲーム。チームに分かれてジェスチャーでお題を伝えるのですが、これがおもしろかった。たとえば《ペンギン》というお題。それぞれ自分の持ってるイメージが違うので、その表現・ジェスチャーが違います。そのジェスチャーを見ても、全く別なものをイメージする人もいます。なので、伝わるものがだんだん違ってきたりします。

《お題》 ペンギン うさぎ 花火

 花火が難しく各チーム色んな回答がでました。かーくんは他のチームのを見て正解がわかったのか途中で自らジェスチャーを変えていました。

 

●ネズミの耳としっぽ製作

カチューシャに米袋で作った耳をつけます。

 ワークショップの中では久しぶりの物作り。 場がものすごく集中しました。

 

小さい子もごちゃ混ぜで

 

すばらしい衣装を作ってもらったのに、自分で立ち上がれない。

 

テラちゃんがごろんと横になっても、誰も気にしないこの雰囲気がいい。

 

 

耳と尻尾ができたところでお披露目会。ランウェイを歩いて出てきて、決めポーズ!

そらくんのなんとも元気なお披露目に、みんな圧倒されてしまった。

 そらくん、たからくんのパワーあふれるパフォーマンスを見ると、いつも元気なぷかぷかさんたちのパフォーマンスも、なんだかしょぼい感じがしました。

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・あみちゃんとうたの練習

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休憩

 

・ふたみさんのダンス

 

・あみちゃんとうたの練習

ちょっと長い映像ですが、新しい歌が歌えるようになるまでのピアニストの安見ちゃんの引っ張り方が素晴らしくうまい。

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・ネズミになってシーン創作

■食べ物を運ぶ

■ピンチに遭遇する

■その後どうするか

をチームで考えてみよう!

 

チーム①

そうめんネズミがしっぽでのどごし最高なそうめんを干す

チーズを見つけるネズミ

チキンレッグを見つけるネズミ

パーティーをしよう!と食べ物を運んでいる途中でわしに襲われる

セレン姫がさらわれそうになり、みんな必死で守ろうとする

絶対に離さないと、お互いのしっぽに捕まってわしにつられて空に浮かぶ

地面に落ちる

チキンレッグ、チーズは食べられたがそうめんが残ったのでこれでパーティー開始!

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チーム②

カマンベールチーズを転がして運ぶ
かぼちゃ、人参を運ぶ
カマンベールチーズはチーズケーキに
かぼちゃと人参はサラダに調理
するとイノシシが食べ物を狙いにやってくる
ねずみたちはがっちりスクラムを組み、食べ物を守る
イノシシは諦め、その場を去る。

 

チーム③

お腹が空いたので、食べ物を探しに行こう!
落ちているとんがりコーンを見つけ、拾う。
お供えしてあるどんぐりを見つけ、いただく→とんがりコーンの中へ
アイスクリームやさんが来て、とんがりコーンの上にソフトクリームをまいてくれる。
大事に運んでいると、強い風がふく。
ソフトクリームが倒れそうになるので、その場で急いで食べる。
無事お家に着くと、再びアイスクリーム屋さんがやってきて、またとんがりコーンの上にソフトクリームをまいてくれる。
皆喜んで食べる。

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チーム④

畑からキャベツを運ぼうとするが、重いのではじめに少し食べて軽くする
運んでいる途中少し休憩していると、巨人がやってくる
はじめは怖がるが、どうも襲ってこないので、もしかしていい巨人なのでは?とキャベツをはこびやすいように細かくして欲しいとお願いしてみる
すると巨人がキャベツを細かくしてくれる
やっぱりいい巨人だった!喜んで巨人にお礼を言い、運びやすくなったキャベツを皆で運ぶ

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 若い進行役が頑張っている今回の演劇ワークショップ。さて『フレデリック』のお話しが、どんな形で舞台に上がるのか、楽しみにしていて下さい。

 
参加した人たちの感想
●4年前に参加した時は息子二人を連れて行くと目が離せない、一緒にいないと!…とそこに神経尖らせてドキドキハラハラでした。その頃に比べて今回は私もずいぶん力が抜けて、息子たちから離れて参加者の一人として楽しく参加できていることになんだか嬉しくなりました。(やっと親の殻を脱ぎはじめた感覚です)気づくと息子たちのことを忘れている私。言葉だけではなく体も全て使って表現する演劇の面白さ、ぷかぷかさんたちの発想の豊かさに触れて思いもしない表現が生まれる面白さを二度目の参加でより体感しています。 そして何より息子たちが楽しんでいることが見て取れました。時には勝手にトイレに抜け出したり、でもいつの間にか輪の中に入っていたり、ダイナミックな表現を披露したり、サボることも忘れてなかったり😅二人はちゃんと自分の表現を持っているんだよなぁとつくづく感じる時間でもありました。 息子たちのような障害のある人を喋れない、コミュニケーションが取れない人にしているのは、私の方がそれに気づく目を持っていないだけということに反省や自戒の気持ちがムクムクと湧いてきました。差別は自分の中にもあります。私が背負わなくちゃもその一つで、放っておいてもちゃんと誰かに助けてもらいながら参加しているのをみて、改めて私が彼ら自立の邪魔をしないように気をつけなくては!と思いました。 表現の市場で二人がどんな表現をするのか、今から楽しみです。
 
●今回の大きな取り組みとして、ねずみの耳と尻尾を作る時間がありました。
素敵な耳と尻尾ができて、お披露目会で皆さんが生き生きと発表しているのが印象的でした。
衣装の効果もあってか、その後のお芝居に一人一人が入り込めていたと思います。
これから本番まで身にまとう、愛着のある衣装になってくれたら嬉しいです。
 
食べ物を運んでいたらピンチが訪れる、というお芝居にも取り組みました。
鳥や動物や巨人など様々なねずみの敵が登場し、きっとねずみサイズだと人間の何倍ものピンチなのだろうなと想像しました。
まだアイデアはバラバラですが、見ている人も、演じる人もピンチとして共感できる展開にみんなで向かって行けたらと思います。
それと同時に、彼にしかできない働きをする、詩人フレデリックの一面も大切にしていきたいです。
 
●今日も楽しかった!一言で言えばそうなのですが、ゲームに、工作に、ネズミの耳としっぽのお披露目に、寸劇、すべてに夢中になれて、心が開放される気分。そしていつもぷかぷかさんに癒されます。 気を遣っていないようで遣っているのか、気を遣っているようでいないのか、よくわからないけれど、優しさを感じられる瞬間が必ずあって、心が暖かくなります。2回目のせいか、みんなとの距離もちょっと近くなった気がして嬉しかった。 身体的にはちょっと疲れるけれど、ぷかぷかさんたちの純な姿に、今日も癒されました。
 
●第二回目となるワークショップ。 早めに着いてしまって、2階の入り口の鍵が開いておらず、日にちを間違えてしまったのかと焦ってしまったが、9時過ぎになり、中に入れホッとするが、高崎さんが、遅れて来るので、暫く待って欲しいとの事。 腰が痛くて通院しているとの事をお聞きしていたので、今日も腰の痛みを抱えながら、指導されるのかな〜と心配になってしまったが、まあ元気そうなお顔だったので、ちょっと安心しましたが、ちょっと遅れてのワークショップがはじまりましたが、皆さんの元気さに圧倒され、最初から最後まで、何とか着いて行けてたかな?と感じた程でした。 四つの班に分かれて一つの物語を作る場面など、思いもつかない発想がポンポン飛び出して来るのには、驚きでしたし、短時間で、劇が完成して、1人1人が良い動きをして、劇が出来上がって行くのが凄いな〜と感心してしまいました。 今日も1日楽しく、実りある時間をありがとうございました。
 
●ワークショップ自体に、参加経験が少ないため、どんな風になっていくんだろう?とワクワクする気持ちで参加しています。大枠はあるにしても、皆の意見やアイディアで変わっていく楽しみもあるんだな、と感じています。元々の自分の考え方が、筋道や計画通りに進めていくタイプだったので、不安はありましたが、実際に参加してみて、この変化を感じるのも楽しみの一つなのかな、と思っています。また、あることに夢中になる時間も貴重だな、と感じました。昨日の、ねずみの耳としっぽ作りは本当に楽しかったです。このあと、どんなことが起こり、それらが積み重なっていくのか。とても楽しみです。
 
●去年に引き続き2回位目の演劇ワークショップ参加です。 去年は、初めてpukapukaさん達との濃厚な交流に、良い意味での驚きや感動をたくさんいただいました。 今回は、ワークショップに参加して、思ったことは「ああ帰ってきたな。」でした。 自分とは違う特別な人と空間を共有するというよりは、同胞と再会したという感覚でした。 運営されてる方は大変で、私は良いとこどりだとは思いますが、 とてもリラックスして楽しく過ごすことができました。 しかしこのような感覚を味わえたのも、pukapukaさんと一緒にいた方が徳!!と、発信し続け、pukapukaさん達と繋いでくれる高崎理事長や、pukapukaがあるからなのだと思いました。 4歳児と参加しているので、子供が飽きたり嫌になったりしないようにと、コントロールしながらですが、子どものフラットな視点を持つための教育にもなると思うので次回も楽しみにしております。
 
●今回はねずみのしっぽや耳を作る、制作の時間もあって楽しかったです。

一つ一つ皆さんの作品を鑑賞してみたいなと感じました。 前回ではお話してなかったぷかぷかさんとも初めて話すことができて嬉しかったです。

個性豊かな彼等からこちらも刺激を受けたりして「彼らといっしょに生きていった方がおもしろい」という

ことを最初の頃にも増して実感していっているような感じがあります。  今後も彼らといっしょにどんなことをつくっていけるのか楽しみにしています。また次回お会いできますことを楽しみにしています。

 

イラストの感想文

  

 
 
進行役をやった人の感想
昨日2回目のWSが終わりました。参加しているみなさんと一緒に、工作やシーン創作をして、本当に楽しい時間を過ごすことができました。
最後の振り返りでも話したのですが、自分ひとりで考えているだけでは思いつかないことや、まったく想像していない展開が生まれていくことが、このWSで私が一番大好きなことです。
 
昨年、参加者として、初めてぷかぷかさんとのWSに参加しました。その時には、背伸びせず、気を使いすぎず、素直な自分でいられるこの場所に大きな感動を覚えました。そんな素敵な取り組みに、今年度は参加者ではなく進行役という形で関わることができました。加えて、人生で初めて進行役という立場になりました。つまり、進行役デビューがぷかぷかでのWSになったわけです。
進行役のお話をいただいたときには、ものすごく嬉しくて、とにかく頑張ろう!!と強く思ったのを覚えています。でも、具体的な打ち合わせが進み、1回目のWSを経て、自分の未熟さや経験不足を痛感することが、すでに何度も何度もありました。それは、今の自分では当たり前のことだし、全部が全部うまくいくわけじゃないとわかっていたはずなのに、それでも落ち込んでしまう私がいました。
 
そんな感じでむかえた2回目のWS。2回目のWSでは、その日のメインとなる創作活動の一つを進行することになっていました。前日の夜からかなり不安と心配に脳みそが支配され、当日の行きの電車の中でも、何度も何度も進行内容を確認しました。会場についてからも、不安は消えず、楽しそうな様子のぷかぷかさんたちを遠目に見ながら、「頑張ってみんなと楽しい時間を作るんだ…」と、心の中で必死に自分を鼓舞して、WS開始の時間を待っていました。そしたら、おもむろにゆみっちが近づいてきて、「しおりん、疲れてるの?」と私に聞いてきました。疲れた顔をしているつもりはなかったので、すごくびっくりして、取り繕うことも忘れて「そうかもしれない」と本音をもらしてしまいました。そんな私にゆみっちは「大丈夫?大丈夫だよ。」と声をかけてくれました。その瞬間に、ものすごく安心できました。参加者の時にも感じた「この場所では、私は私のままいていいんだ」ってことをもう一度思い出した瞬間でもあったような気がします。その後も、続々とぷかぷかさんたちが話しかけてきてくれて、そんな風に過ごしているうちに、一人でいるときよりもずっと心が楽になっていたし、緊張や不安も和らいでいました。
いざ、WSがはじまって、進行役としてそこにいると、やっぱり自分の未熟さはちゃんと出てきてしまうんです。だけど、それに落ち込んでいられないくらい楽しい時間もそこに生まれていて、それは間違いなく参加してくれている人たちのおかげだなあ…と、心から思います。
 
高崎さんは「この人たち(ぷかぷかさん)と生きていくことは得だ」と、よくおっしゃっています。私も、「その通りだな」と思っていたつもりでしたが、WSを経て、より強く実感しています。
社会の中にいると、誰が決めたのかもわからない「常識」の色眼鏡をかけながら、他人を見てしまうような気がします。「常識」からはずれた行動や言動に対して、ものすごく厳しい目を向けてしまう気持ちもわからなくない、というか、私もぷかぷかさん達と出会えなかったら、自分が色眼鏡をかけていることに気が付けなかったかもしれませんし、一生掛け続けたままだったかもしれません。でも今では、その厳しい目は、彼らの自由も制限するし、同時に自分も苦しめるんだということが、ぷかぷかさんといてよくわかります。大変なことがないわけじゃないんです、だけど、私はなんとなく役割分担をしているような感覚になります。私は、ぷかぷかさんたちから元気やエネルギーや笑顔や、おもしろいアイデアとかいろんなものをもらっていて、だからぷかぷかさんの苦手な作業やうまくいかないことはお手伝いします。そんな良い循環が参加者の皆さんの間にもに発生しているんじゃないのかなと思ったりしています。その様子を見ていると、高崎さんの言う「この人たちと生きていくことは得だ」という言葉の意味を、より強く感じられるような気がします。
 
 
進行での声掛けや、進行内容の作成では、まだまだ課題が山積みの私ですが、次回以降もみんなと一緒に「私のまま」WSの場にいられたらいいなと思います

クリエイティブな活動を続けたことが横浜文化賞文化・芸術奨励賞の受賞につながった。

横浜文化賞文化・芸術奨励賞の審査にあたって横浜市が調べたぷかぷかの履歴

【主な経歴】

2009年 NPO法人「ぷかぷか」設立

2010年 就労継続支援A型事業所としてパン屋「カフェベーカリーぷかぷか」「ぷかぷかカフェ」開店

2011年 就労継続支援B型事業所に変更

2014年 お惣菜・お弁当店「おひさまの台所」開店

    第1期演劇ワークショップ『森は生きている・ぷかぷか版』

2015年 創作活動を行う工房&アートギャラリー「アート屋わんど」開店

          第2期演劇ワークショップ『みんなの生きる』

    横浜市緑区民まつりにて地産地消ブースをデザイン

2016年 第3期演劇ワークショップ『セロ弾きのゴーシュ・ぷかぷか版』

2017年 食堂「ぷかぷかさんのお昼ご飯」開店

    団体のプロモーションビデオが「世界自閉症フェスティバル」主催者の目に

    留まり、カナダのバンクーバーで開かれた「ANCA世界自閉症フェスティバル 

    に参加。『Secret of Pukapuka』『第3期演劇ワークショップの記録』を上映

    第4期演劇ワークショップ『注文の多い料理店・ぷかぷか版』

2018年 第5期演劇ワークショップ『ほら熊学校を卒業した三人・ぷかぷか版』

2019年 第6期演劇ワークショップ『どんぐりと山猫・ぷかぷか版』

2022年 第7期演劇ワークショップ『銀河鉄道の夜・ぷかぷか版』

 

 

【賞 歴】

2015年 演劇ワークショップの活動が評価され、「読売福祉文化賞」を受賞

 

【書籍など】

 高崎明著『ぷかぷかな物語』ー障がいのある人と一緒に、今日もせっせと街を耕して(現代書館、2019年刊)

 

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 履歴にある「2015年の緑区民祭りで地産地消ブースをデザイン」というのはこんな話です。

   これがその時デザインしたブース。

ブースに出すお惣菜の予算の打ち合わせで6万円の見積もりを出したのですが、区の用意した予算は10万円。

「ならばその差4万円で地産地消ブースのデザインやらせてもらえませんか?」

と思いつきでいった言葉から始まった物語がこれです。ぷかぷかさんといっしょに生きると何が生まれるかがよくわかります。

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 たかが思いつきです。でもその思いつきでこれだけの物語が生まれたのですから、思いつきも侮れないのです。思いつきではあったのですが、ぷかぷかが外の世界に対して何かやったのは初めてのことでした。この時の試みがぷかぷかを大きく成長させるきっかけだったと思います。

 決して勝算があったわけではありません。でも、トライする価値はあるし、ぷかぷかさんと一緒にやれば、絶対におもしろいことになる、という確信がありました。実際に、予想以上におもしろいことになりました。

 ブースの企画、デザイン、製作をやったことで、社会に通用する企画力、デザイン力、実行力が身についたように思います。クリエイティブな活動をする力です。

 ぷかぷかは就労支援の事業所です。就労支援の仕事をしながらも、こういったクリエイティブな活動を続けたことが、今回の横浜文化賞文化・芸術奨励賞を受賞することにつながったと思います。

 ぷかぷかさんたちと一緒に新しいものを創り出す。それが新しい文化として評価されたのだと思います。

 障がいのある人たちといっしょに生きることで生まれる文化は社会を豊かにします。彼らといっしょに生きることが社会を豊かにするって、素敵じゃないですか。全国にある福祉事業所が「支援」という上から目線の関係ではなく、「彼らといっしょに生きる」というフラットな関係を築けば、社会はもっと豊かになるように思うのです。

「そらくんとたからくん」の上映会をやりました。

 「そらくんとたからくん」の上映会をやりました。

 そらくんがバスの中で独り言を言ってる時、そばにいたおじさんに「うるせー!」「「降りろ!」と怒鳴られたことがあった、とお母さんがブログに書いていました。知らんぷりはできない事件だと思い、そのことについて考える集まりを上映会と抱き合わせでやりました。

 おじさんに怒鳴られて、いちばん辛い思いをしたお母さんの感想。

www.facebook.com

 

 怒鳴りつけたおじさんを批判するような話ではなく、やっぱりいろんな人と一緒に生きていった方がいいよね、という話し合いになったことがすごくよかったと思います。

 第9期の演劇ワークショップが始まり、そらくんたからくんも元気に、マイペースで走り回りながら参加しています。独り言も言います。でも、誰もそれに対して文句は言いません。

 

   元気いっぱいのそらくん

 

 バスの中が、もしこういう雰囲気であれば、そらくんたちが嫌な思いをすることはありませんでした。どうしてバスの中が、おじさんが思わず怒鳴ってしまうような雰囲気だったのか、それは私たちひとりひとりが考えねばならない問題だと思います。

 解決するためのヒントはぷかぷかにあります。ぷかぷかに漂う空気感こそが、このやっかいな問題を解決するヒントを与えてくれます。

 

 そらくん、ワークショップの中ではこんな素敵な顔をしています。

 

●今日はありがとうございました。 何かあればすぐに行動する高崎さんのフットワークの軽さと、すぐに駆けつけてくれる人が居る暖かさを感じました。「つらかったねーでも、1人じゃないよー」というメッセージが溢れていて素敵な時間でした。 障害のある子の親としては、平気なフリして頑張りすぎるんですけど、包み込むようないい会でした。 私が喋りすぎたことを除いては(笑)

 

●私自身幼い頃からいつも近くには彼らのような陽気な仲間が周りにいた環境だったのでそらくんとたからくんに会えた時間がとても楽しかったです。

大人になるにつれ時間に追われせわしない日々を送っている娘たち特に長女にはホッとする時間だったのではないかと思いました。
娘たちのダンス(ダウン症のダンススクール)を見ても本当に彼らは楽しく踊るんです!だから観ているこっちも楽しい幸せになるんです。
 
彼ら彼女達は周りを幸せにする特技を持った人達!
だから彼ら彼女達が一番幸福になってほしいと願うばかりです。
 

●バスの中での男性の言動は、障害のある人と日常的に付き合う機会がないことが要因でしょう。「普通」から少しでもはみ出す行為に対する社会の許容度がどんどん下がっていることもありますし、この男性もこうした「普通」についての固定観念にとらわれているのではないでしょうか。 学齢期に障害のある人と日常的に一緒に過ごす機会がないことが最大の問題です。どんな子も安心して過ごせるインクルーシブ教育の推進がやはり必要です。子どものころに分けられた環境にそれぞれが置かれている中で、大人になってから「関係をつくろう」と言われても、それはどこかぎこちないものになったり(そうならないことももちろんありますが)、関係づくりに時間がかかったりするでしょうから、やはり小さなころから、さまざまな人が周囲にいることが大事だと思います。 白岩佳子さんが高校の授業で生徒に「もっと好きなことをやろう。自分を解放しよう」といったことを伝えたように、「普通」や「標準」を子どもに押し付ける教育を変えていくことも必要だと思います。

 

●ぷかぷかの演劇ワークショップに参加して、それまで遠かったぷかぷかさんたちとの距離が少し近くなって、なんか楽しい、嬉しい、が増えたので、そらくんとたからくんのことをもっと知りたいなと思って

今日の上映会に行きました。

 映画の中のそらくんたからくんとご両親の日常は、もちろん私の日常とは違いますが、お母さんと心を通わせ、意思表示をして、コミュニケーションして、自分の意思を持ってやりたいことをやっている姿があります。人はみんな、大人も子どもも、どんな人もそれぞれ自分の考えを持って一生懸命に生きているんだなあと改めて感じ入りました。

 バスの中で起こったことについて

まずは、救いの言葉を発した青年の勇気に拍手を送りたい。周りの人はきっと「ああ、よかった。スカッとした」と思ったことでしょう。きっと誰もが、本当はこの青年のような言葉を心の中で思っていたかもしれません。また、正直「うるさいな」と思っていた人もいたかもしれないけれど、「うるさい」と言ってはいけないんだ、と考えていたでしょう。

 この頃はネット社会の弊害もあり、なんだか監視社会の様になっていて、誰もが窮屈さを感じているように見えます。空気を読めとかいう雰囲気もあります。もっとおおらかでいいのに。

 そんな背景も変えていかねばならないかも。

今の障がい者を取り巻く社会、ということを考えると、小さい頃からの集団教育にも問題があるのかも、と思います。「知らない」ことが一番の壁だと思いますが、「知らせようとしていない」様な気もします。

 今いる大人の凝り固まった頭のなかを変えるというのは相当難しいかもしれないけれど、小さい世代の、先入観がなくて頭が柔らかな頃から、いつも隣にそらくんやたからくんがいたなら、きっとごく自然に受け入れることができるのではないかと思うのです。(そんな教育環境を整えるために、国がもっとそこにお金と力をかけろと言いたいです。)

そんな環境でみんなが育ったら、きっと今回の青年のようなことばが当たり前に出てくる人が増えるのではないかと期待します。

 また、今日の皆さんの話の中でちょっと障害者差別解消法というのが出たので、その法ができたときに、違和感を感じたことを思い出しました。差別は、法を作って変えられるものではないんじゃないかと。社会を変えるのは、法の力ではなく私たち一人ひとりの意識だと思います。

理想の社会ができるのに何十年かかるかわかりませんが、一人ひとりの意識が変わってできた社会が強い社会だと思うのです。そのためには、ぷかぷかさんが今やっているような、「地域を耕す」地道な努力が必要なんだと改めて思います。ちょっとづつしかすすまないとは思いますが、諦めずに進むしかないのかなと。

 ぷかぷかさんたちに直接会えば、楽しい発見や驚きや、面白いことがたくさんあることに気づき、難しい理論をぐだぐだ聞くより、すんなり「ああ、そうか」と感じられます。私も耕されている途上にあるのだと思っています。

横浜文化賞文化・芸術奨励賞を受賞

 ぷかぷかが横浜文化賞文化・芸術奨励賞を受賞しました。

www.city.yokohama.lg.jp

www.city.yokohama.lg.jp

 

 横浜文化賞文化・芸術奨励賞の歴史30年の中で、福祉事業所が受賞したのは初めてです。

  ぷかぷかさんたちといっしょに作ってきたものが「文化」として認められた。

 これって、なんかすごいじゃん!て思ってしまうのです。障がいのある人達の置かれた社会的な状況を考えるならば『逆転満塁ホームラン』もしくは『価値の転倒』といっていいくらいの出来事だと思います。

 ぷかぷかは設立当初から「障がいのある人たちとはいっしょに生きていった方がいいよ」「その方が社会が豊かになるよ」と言い続けてきました。言い続けるだけでなく、いっしょに生きていくと何が生まれるのか、どんな豊かさが生まれるのか、ということを具体的に目に見える形で表現してきました。

 それが一番よくわかるのが演劇ワークショップです。障がいのある人たちといっしょに生きていくと何が生まれるのか、アーダコーダややこしいこと言わなくても、舞台を見ればひと目でわかります。

 

 

背景画もいっしょに生きていればこそのすばらしい作品。ここでしか生まれない文化。

 

 ぷかぷかさんたちは私たちと発想が違います。こんな絵がさらっと出てきます。

       

 こんな人たちといっしょにやっているから、とんでもなく面白いものが生まれます。演劇ワークショップは、そのことがよく見えます。そこで生まれるものは今までにない新しい文化とも言えます。それは社会を豊かにします。障がいのある人たちといっしょに生きていくことで生まれる豊かさ。ぷかぷかが生み出すものがおもしろいのは、この豊かさの故だと思います。

 

 そういったことが評価され、今回の受賞があったのだと思います。評価されたのは、演劇ワークショップだけでなく、ぷかぷかが生み出すものすべてのクオリティーの高さ、ともいわれました。

 

 横浜文化賞文化・芸術奨励賞を受賞を受賞したからって、明日から何かが変わるわけではありません。今までどおり明日も明後日もぷかぷかさんたちとお互い「いい一日だったね」って言える日々を創っていくだけです。それだけで、今までにない新しいものが生まれてきます。

 

こんな絵が生まれたり

 

こんな刺繍が生まれたり

 

こんな舞台が生まれたりします。

 

 そういったものをきちんと評価し、社会に発信していきたいと思うのです。誰にとっても居心地のいい社会を作るために。

 

 『おひさまの台所』で、この字を見て思わず買ってしまったというお客さんがいました。ぷかぷかはこうやって日々の暮らしの中で社会を少しずつ豊かにしています。

 

「にうしもの」ってなんだろう、と思いきや、煮物でした。

この字は社会をゆるっと緩めてくれます。何かと息苦しいこの社会にあって、とても大事な働きをしています。

 

 『おひさまの台所』は、単なるお惣菜屋ではなく、楽しい文化の発信基地なのだと思います。

 

★機会があればぜひタカサキの講演会を企画してみて下さい。『逆転満塁ホームラン』の打ち方、教えますよ。あちこちの福祉事業所が『逆転満塁ホームラン』を打ち始めたら、すごくおもしろいことになります。社会はきっと変わります。

やっかいなことは人生を豊かにする

 やっかいなことは人生を豊かにするんじゃないかと思います。やっかいなことが起これば、多くの人はそれを避けようとします。でも、どうしたらそのやっかいなことが解決できるんだろう、と考えるなら、それは人生を、社会をほんの少しですが豊かにします。

 何か問題が起きた時、「じゃあ、やめよう」と判断して、前に進むことをやめてしまうのか、問題を解決するにはどうしたらいいんだろう、といろいろ考え、どこまでも前に進むのか、ということです。

 バスの中で独り言を言うそらくんに「うるせー!」「おりろ!」と怒鳴りつけたおじさんは、確かにやっかいなおじさんです。でもそのやっかいなおじさんが現れたことで、今回、そのやっかいな問題をどうすればいいんだろう、と話し合う機会が作られました。

 こういった話し合いは、参加する人の人生を豊かにします。そしてまわりの社会も。

 やっかいな事をそのままに放置する社会は、またどこかでやっかいなことが起こり、多くの人が嫌な思いをすることになります。そんなのは嫌だな、と思います。

 明日9月24日(日)午前9時30分からみどりアートパークリハーサル室で、「そらくんとたからくん」の映画を上映し、そらくんに襲いかかったやっかいなことについて話し合います。ぜひお越しください。

 

「そらくんとたからくん」予告編

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 参加希望の方は高崎まで連絡ください。takasaki@pukapuka.or.jp

やっかいなことこそ、大歓迎!

 映画「そらくんとたからくん」のいいところは福祉の匂いが全くしないことです。何かやってあげる、という上から目線の関係が福祉の世界には多いのですが、そういったものが全くありません。あるのはふつうの生活の中のふつうの関係です。

 こういう生活を見ていると「ともに生きる社会」とか「共生社会」なんて言葉はいったいどこで使うんだ、と思ってしまいます。そういう言葉が不要な世界をそらくんもたからくんもお母さんも生きています。

 でも、一歩家から出てしまうと、「うるせー!」「おりろ!」と怒鳴りつけるおじさんがいたりするので、これはこれでやっかいな気もします。

 ま、しかし、やっかいなことも抱えながら生きていくのが人生。やっかいなこともあるから人生は起伏に富んで楽しい、とも言えます。

 映画見たあと、そんな話がみんなでできたらと思うのです。やっかいなことこそ、大歓迎!って生きていきたいですね。

 

 たからくんはエネルギーがはち切れそう。それでいて決めポーズもしっかりやってました。

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先日の演劇ワークショップ。二人はねずみの耳を作りました。

         

 

たからくんは身が軽いですね。

 

「そらくんとたからくん」予告編

vimeopro.com

    

 参加希望の方は高崎まで連絡ください。takasaki@pukapuka.or.jp

そらくんとたからくんのいる日々のあたたかさ、幸せ感が…

映画「そらくんとたからくん」何がきっかけで誕生したのか、そのヒミツをお母さんが語ります。

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 演劇ワークショップの会場で、大きな鏡の壁のカーテンを閉めようとする映画監督と、カーテンを開けようとするそらくんが、その果てしない繰り返しの中で、

 「なんだかおもしろそうな人」

という感じで出会い、「そらくんとたからくん」の撮影が始まったと言います。

 そらくんとたからくんの日々を淡々と撮った映画です。障がいのある人に関する何かメッセージがあるわけではありません。ただただ、そらくんとたからくんのいる日々のあたたかさ、幸せ感がじんわりと伝わってきます。

「そらくんとたからくん」予告編

vimeopro.com

 

 9月24日(日)9時半からみどりアートパークリハーサル室でこの映画を上映し、映画を手がかりに、そらくんがバスの中で「うるせー!」「おりろ!」と怒鳴られた事件を考えます。障がいのある人と一緒に生きる意味を考えます。彼らを排除しようとする社会に対してどうすればいいのか考えます。

 そらくん、たからくん、それにお母さんも参加します。

 

参加を希望される方は高崎まで連絡ください。takasaki@pukapuka.or.jp

 

   

そらくん、たからくんと友達になりたい方、ぜひ来て下さい。

9月24日(日)みどりアートパークリハーサル室で「そらくんとたからくん」上映のあと、バスの中で独り言を言っていたそらくんが「うるせー!」「おりろ!」と怒鳴りつけられた問題をテーマに、みんなで話し合う予定です。

 こんな風に怒鳴りつけなくても、「ったくうるせーなぁ」と思う人は多いと思います。そらくんの独り言を「うるさいな」と思うかどうかは、やっぱりその人が障がいのある人と普段おつきあいしたことがあるかどうかにかかっていると思います。多少ともおつきあいがあれば、それほど気にはならないのですが、全くおつきあいがなければ、やっぱり「なに、この人」と気になります。

 やはり普段の暮らしの中で、障がいのある人達とおつきあいする機会を作っていくしかないのだと思います。といっても、周りに障がいのある人達がいなければ、それもむつかしいですね。

 今度の上映会にはそらくんとたからくんも参加します。そらくんとたからくんに色々質問する時間を作ります。いっしょに楽しいゲームをする時間も作ります。そうやって、まずはそらくん、たからくんと友達になりましょう。

 そらくん、たからくんと友達になりたい方、ぜひ来て下さい。

 そらくん

たからくん

「そらくんとたからくん」予告編

vimeopro.com

 

 参加を希望される方は高崎まで連絡ください。takasaki@pukapuka.or.jp

 

   

 

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