ぷかぷか日記

タカサキ日記

  • でっかい絵本
     お昼過ぎに「わんど」に行くと,でっかい絵本ができあがっていました。ちょうど発表会をやっていたのですが、一枚一枚の絵がとてもいいです。ぷかぷかさんと地域の子ども大人達で描きました。      
  • 一緒に生きてもらう社会
     先日長野県から見学に来た方のFacebookに素敵な言葉がありました。 ●●●突然の訪問者の私たちを、まっすぐ見つめて、全身で受け入れてくれる。そこはたのしくて、元気に満ちあふれた空間でした。 毎日の中でいつの間にか忘れてしまっていた大切なこと。社会になんとか合わせようとそれだけに捕らわれて、窮屈にねじ曲げて無理していた自分自身に気づかせてくれました。心をニュートラルにして、深呼吸することの大切さと気持ちよさをぷかぷかさん達は教えてくれました。 ぷかぷかさんたちと一緒にいると、片ひじをはる事もなく、ありのままで暮らす気持ちよさ。そんな風に生きられる事が何より大切で、自然なんだと感じることができます。また ぷかぷかさんに来る日まで、書いてもらった似顔絵と写真を見ながら、あの心地いい時間を忘れずにいたいな。そんな風に思いました。  ●●●  人が生きる上で、とても大事なことに気づかれたようです。その大事なことをぷかぷかさん達が教えてくれた、というところが面白いですね。私たちには絶対できないことを、ぷかぷかさん達は、さしてがんばるわけでもなく,ふつうに振る舞う中でやってしまうところがすごいなと思います。  感想に「あの心地いい時間を忘れずにいたいな」とありましたが、その「心地いい時間」の作り方を,機会があればぷかぷかさんに教わりたいと思いました。いや、でも、これは教わってできるものではないですね,多分。これは彼らにしかできないものです。だからもう、彼らには一緒に生きてもらうしかないのだと思います。  頭を下げて、「すみません、私たちと一緒に生きてください」とお願いするしかありません。「ともに生きる社会」とか「共生社会」とかではなく、「一緒に生きてもらう社会」です。  この違い、すごく大事な気がします。  私たちに必要なのは、彼らに向かうときの、この謙虚さではないかと思います。そういうものがあって、「心地いい時間」が生まれるのだと思います。           
  • 大人達は、子ども達の笑顔のためにこそ、汗をかくべき
     先日川崎であった地域の小学校へ通学したいと希望する障がいのある子どもに対して、特別支援学校へ行くように指導する川崎市教委と県教委の判断を神奈川県は「妥当」と判断した、と裁判を伝える報道にありました。  相模原障害者殺傷事件を受けて、「ともに生きる社会かながわ憲章」まで定めた神奈川県が,社会参加したいという障がいのある子どもの希望を市教委、県教委と一緒になって踏みにじるのはおかしいのではないか、と神奈川県のホームページ「私の提案」に書き込みました。  その返事が来ました。   ●●●  日ごろ、神奈川県の教育行政に御理解と御協力をいただき、厚くお礼申し上げます。  神奈川県教育委員会教育局支援部特別支援教育課から、お問い合わせいただきました件についてご回答いたします。 就学先の決定については、お子さんの障がいの状態、教育上必要な支援の内容等について、本人・保護者の意見を可能な限り尊重した上で、医師等専門家の意見も踏まえて、総合的に各市町村の教育委員会が就学先を判断する仕組みとなっております。  平成24年7月の中央教育審議会初等中等教育分科会報告「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進」では、インクルーシブ教育システムにおいては、特別支援学校も「多様な学びの場」の一つとされており、個別の教育的ニーズのある幼児児童生徒に対して、自立と社会参加を見据えて、その時点での教育的ニーズに最も的確に応える指導を提供することが重要とされています。  今回、川崎市及び神奈川県の就学判断に対してご意見をいただきましたが、以上の点から、特別支援学校への就学は、インクルーシブ教育システムの理念や「ともに生きる社会かながわ憲章」に反するものではないと考えておりますが、現在係争中の案件のため、その是非について裁判所の判断を仰いでいるところです。県としての主張は裁判の中で行ってまいりますが、今回のご指摘は共生社会の実現に向けての貴重なご意見として承らせていただきます。  県といたしましては、各市町村教育委員会と連携した適正な就学相談・指導に引き続き取り組んでまいりますので、今後とも、ご理解、ご協力よろしくお願いいたします。 今回、回答いたしました事柄につきまして、事業調整グループ藤田(電話045-210-8288(直通))が担当しておりますことを申し添えます。    平成30年11月6日  高崎 明 様   神奈川県教育委員会教育局 支援部特別支援教育課長 柏木 雅彦 ●●●   予想された回答とは言え、本気でともに生きる社会を考えているのかと思いました。   以前知り合いの編集者が障がいのある人たちの置かれている状況をわかりやすく説明してくれました。      資料を送ってくれた編集者の方は  添付の図は、インテグレーションとインクル―ジョンの違いを説明をするのによく使う図ですが、同じ社会には統合されているけれど、社会という水槽に金魚すくいですくわれたビニールに入った金魚がそのまま入っているような状態で、社会全体を自由に泳ぎ回っているインクルーシブな状態ではない、という図です。   このビニールの袋が、就労継続支援とか放課後デイとかグループホーム、特例子会社などの障害に特化した福祉制度、あるいは意識のバリアだと思います。 ●●●  インクルーシブという言葉の解釈がかなりずれている気がしますが、そんなところでアーダコーダいうよりも、普通の学校でみんなと一緒に勉強がしたい、という和希君の希望をどうやったら実現できるかをみんなで考えた方が、より建設的です。もちろんクリアーしなければならない問題はたくさんあります。それを一つ一つつぶしていくことで、社会は豊かになっていきます。    和希君を無理矢理特別支援学校へ入れることで、誰が喜ぶのでしょう。市教委とか県教委の人たちは笑顔になるのでしょうか?  和希君が普通の学校へ入ることができれば、和希君をはじめ、まわりの子ども達のたくさんの笑顔が生まれます。子ども達の笑顔からは希望が生まれます。  大人達は、子ども達の笑顔のためにこそ、汗をかくべきです。    和希君はたったひとりで「ともに生きる社会」を作ろうとがんばっています。まわりの子ども達もそれに共感しています。神奈川県は理念を掲げるだけでなく、まさにこの機会に「ともに生きる社会」に向けて、和希君と行動を共にすべきです。        
  • ぷかぷかさんとお会いして、私も耕されるのがすごく楽しみになった。
     ぷかぷかの近くにある創英大学でSecret of Pukapukaの映画と、お話をしてきました。ほとんどの学生さんは障がいのある人たちとおつきあいした経験 のない人たちでしたが、映画と私の話をとてもいい感じで受け止めてくれたようでした。学生さん達は近々ぷかぷかで三日ほど実習をするのですが、その実習をとても楽しみにしてる、と書いてくれました。ぷかぷかに来て自分も耕されるのがすごく楽しみ、とまで書いてくれた人もいました。  来週は「すごろくワークショップ」、再来週は簡単な「演劇ワークショップ」を行います。それと実習をあわせると、学生さん達がどんな風に変わっていくのか、すごく楽しみです。映画と私の話だけで、これだけの発見があったので、直接ぷかぷかさんとおつきあいすれば、どんな発見をするのだろうと、今からわくわくしています。  学生さん、すごく純粋ですね。感想を読んで、しみじみそう思いました。この純粋な学生さんがぷかぷかさんと出会うと、どんな反応があるのだろう、と思います。多分新しい言葉、文化が生まれるかも、と思っています。  障がいのある人たちとおつきあいするのは初めてという人が多いので、実習では多分戸惑ったり、どうしていいかわからなくておろおろしたりする人が多いのではないかと思います。思いっきり戸惑ったり、おろおろして下さい、きっとぷかぷかさんが助けてくれます、っていっときました。みんな少し安心したようでした。戸惑ったり、おろおろしたりの中にこそ、素敵な出会いがあります。   ●「毎日そばにいるだけで楽しくなる」一緒に生きたい!というところからぷかぷかの援助者に。一緒にいると楽しくなるというのは仕事も楽しくなるからとても良いなと感じました。ぷかぷかは自由で彼らも自由、空気感が分かるとのことなので行って見たいと感じました。 郵便局のお姉さんは彼のファンであって「一緒にいて楽しい!」という意見がありそこからコミュニケーションが生まれるんだということを学びました。 「どこまでも彼らと一緒に生きていく!」一緒にいることで本当に楽しいという気持ちが伝わりました。 ぷかぷかがいなかったらつまらないパン屋。いることで楽しいパン屋に!お店の雰囲気って大切だということを感じました。   ●障がいがあることで、私たちとは違うと思っていたが、同じ人間であることに変わりはないのだと感じることができた。想定外なことが多いと言っていたが、それをどうやって前向きに捉えるかが求められるのではないかと考えた。 ぷかぷかの活動を通してもっと近くで関わっていきたいと思う。   ●人は障害のある人やない人がいるけれど、その人の個性として受け入れ、接していくことが大切だと感じました。障がいのある人と聞くだけで「怖い」と感じる人が多いと思うけれど、何日も一緒に過ごすことで、その人の良い個性を見つけることができることを知りました。 障がいがあるというだけで、行動を制限せず、その人たちの個性を生かしていくために自由に関わることが良いということを知ることができました。 ぷかぷかの雰囲気は、職員ではなく、利用者がつくっていることを知り、利用者が自由にいられる居場所をつくっていることを知ることができました。様々なボランティアの中で障がいのある人と関わることもあるので、その人たちとの関わり方を少しずつ変えてみようかなと感じました。   ●ぷかぷかが何なのか今日まで知りませんでした。映像をみて駅やバス停で見かけたことのある人たちが何人かいました。 バス停などで見かけると何か大きな声でずっと話をしている人や写真を見ながら話をしている人などそんなイメージを持って見ていましたが、映像に映っている姿を見て、バス停などで見かけたことのある人たちがとても楽しそうにパンを売ったり、いろんな人たちと関わっている姿を見て、画面越しに楽しそうな雰囲気がとても伝わってきました。障害のある人を見たことはあっても関わったことがなく、どんな風にかかわっていけば良いのかは今も分からないから、自閉症の人、障害のある人というイメージだけで決めつけていたところを実習等を通じてイメージを変えることが出来たら良いなと思いました。   ●私も自分の周りに障害を持っている人がいないので、障害を持っている人に対して怖いという印象を持っていました。 しかし、その怖いという印象が障害者に対する拒絶ではないかと感じるようになりました。きっかけとしてはボランティアでうかがった障害者向けのイベントでした。初めて障害者と触れ合ってとても笑顔が多くてとてもお話してくださり、とても楽しい活動になり、障害者に対する印象が変わりました。私も良く話しかけにくい、怖いと言われることがありましたが、それがショックでした。しかしそこは障害者の方たちも同じだと感じ見方が変わりました。 今度体験する活動がとても楽しみです。   ●障がい者というひとくくりではなく、その人、個人を見ることが大切だと思いました。規範というのは何なのか・・・と思いました。それがない方がずっと幸せだと気づき、ぷかぷかのファンの気持ちがわかりました。 「人として出会う」という言葉が印象的でした。今まで自分が接してきた障がいのある友達に対して「何かしてあげなきゃ」と思ってたので、少し反省しています。一緒に成長したかったです。もっと早くぷかぷかに出会いたかったです。   ●障がいのある子どもと関わることは難しく大変で怖いなと思えてしまう。だけど実際に関わることで障がいのある人の見方が180度変わるんだと強く感じた。知識がなくても関わろうとする気持ちが大事なのだと思った。そして勉強してからいくより、何も知らない状態で行って関わることが一人一人を見ることにつながると思った。   ●映像を見て障がいでもいろんな種類があるのにしっかりみんなと協力して料理をしたり、ステージ発表をしていてすごいなと思いました。そして障がいのある子を産んでしまい、初めは家から外に出られないと言っていました。このようなことがあることで外に出て笑顔も出ていてとても楽しいと言っていた。お話を聞いていてもとても良い話でぷかぷかのこと大切さ、学び、協力、コミュニケーションが良く伝わりました。パン屋さんにも行ってみたいなと思いました。   ●今回の講演を聞いて感じたことはぷかぷかの人たちは明るいし、映像を見て思ったのは生活、仕事を楽しそうにしていて行くのが楽しみになった。自分の持っている障がいの考えを忘れて行こうと思う。   ●規範のお話はすごく私も感じる所があった。障がいのある子どもとの関わりの中で、私としては「その子のため」「常識だから」と思って何度も言うが、その子どもと私の認識の仕方、心の状態は違うので、お互いに嫌になっているだけ、でも働きかけの バリエーションがすぐに出てこないと悩んだ事が何度もある。高崎さんのお話でもちろん私たちが知っている常識は大切だが、それを子どもにやらせようとしないで、やらないといけない、できるかもしれない時は環境を変えてその様にできるといい(あまり私が固くなりすぎない)んだなと考えられた。とても良いお話を伺えて参考になりました。実習が楽しみです。   ●映像を見てまず思ったことは、ぷかぷかさんは皆いつも自由で楽しそうだなと思った。独自の世界観を持ち規範に縛られないぷかぷかさん達の周囲で生きる職員さんも自然と柔軟な考え方を持てるようになり、地域の人々も穏やかになる。霧が丘地区に通うようになって、霧が丘は障がい者の方々がすごく馴染んで生活をしていたので今日の講演を聞いて「こういう仕組みがあったのか」と納得した。ぷかぷかさんとお会いして、私も耕されるのがすごく楽しみになった。   ●障がいのある人と考えると少しマイナスなイメージを持ってしまうが、同じ人間であることに変わりはないから、障害のある人、一人ひとりに可能性を感じることが出来ました。出来ないことが多いし、やらせないと思うことがあるけど、やらせるのは本人たちには意味が無いんだなと思いました。本人たち自身がやっていることをどう向上させるか、どう共感し良い表現に感じるかが大事なんだなと思いました。障害のある人と共に成長していくことを意識してやっていこうと思いました。   ●ぷかぷかの講演や映像を見て、普通は支援しなきゃとか援助しなきゃとかしか考えられなかったけど、今回の講演を聞いてとても楽しそうだと思った。支援者が逆に助けられている場面があって私が考えた事が裏切られた気分でした。一緒に生きる事、それが大切なのかなと思いました。   ●障がいの方と数回程度しか会わないと分からないこともたくさんがあるが、会う機会が多くある事で利用者の良い所が見えてくることを感じました。 接客の指導を受けて、マニュアル通りにすることで利用者の個性が発揮できないよりも、接客の指導に縛られず利用者の個性を活かすことが大事であることを知りました。また、ぷかぷかさんがいることで楽しいパン屋になっていること、そして一人の人として関わることがが大事だと感じました。   ●障がいの人を見たことはあるが団体で何かをするというのは初めてだったので新しい発見であった。 「障がいの人は周りの人を耕す」すごく魅力的な言葉だと思った。周りを笑顔にするファンになる。不思議な力だなと思いました。
  • 障がいのある人たちの人生を見る視線がすっぽり抜け落ちている
      今朝の朝刊「ひと」の欄に、視覚障害者の化粧法を開発した人のすごくいい話が載っていました。    冒頭の「視覚障害者が、なぜ化粧をするのですか?」という問いを読んだとき、なぜか「知的障がい者は単純作業が向いている」という言葉を思い出しました。知的障がいの方をずいぶんバカにした言葉だと思います。  単純作業は同じことの繰り返しであり、そういう仕事は誰がやってもすぐにあきてしまいます。仕事の創意工夫といったことを求められることもなく、仕事のおもしろみがありません。おもしろみのない仕事を毎日続けるのは、人生の苦痛です。    ぷかぷかで働いている方が、昔ケースワーカーさんとの面談中、「最近仕事はどうですか?」と聞かれ、その方はぷかぷかに来る前は作業所で働いていたのですが、「以前は毎日うつむいて生きていましたが、今は、まっすぐ前を向いて生きています」といいました。ガ〜ン!と殴られたような気持ちでした。  仕事って、そうだったんだ、って目が覚めた思いでした。仕事って、ただ毎日こなすだけではなく、それがぷかぷかさんの人生を支えていることに、恥ずかしい話、そのとき初めて気がついたのです。  ぷかぷかは就労支援の場なので、ぷかぷかさんに仕事を提供していればいい、とただそれだけを思っていました。パンを作ったり、お弁当を作ったりの仕事です。その仕事を提供していればいい、とそこまでしか考えていなかったのです。  ところが面談したぷかぷかさんは、その先のことを言っていたのです。「今は、ますぐ前を向いて生きています」。つまり、仕事が楽しくて、楽しくて、それは自分の人生を支えてくれている、と。だから、まっすぐ前を向いて生きています。  ぷかぷかは明るいですねぇ、と見学に来た方の多くが言います。明るいのは、仕事が楽しいからです。そしてそれに支えられている人生が楽しい。だからみんな笑顔なのです。    「知的障がい者は単純作業が向いている」という言葉の一番の問題は、知的障がいの方たちの人生を見る視線がすっぽり抜け落ちていることです。だから、おもしろみのない仕事を毎日続けることの人生の苦痛が想像できないのです。そんな人生が「知的障がいの人たちには向いている」だなんて、ちょっとひどすぎます。    新聞記事の中、【介護ボランティアで出会った女性は、20代で視力を失った。カバンの中には「もしも治ったら使いたい」と昔使っていた口紅が。その口紅で化粧してあげると、別人のような笑顔になった。】その方の人生がパッと輝いたようで、なんかジ〜ンと来ました。  「視覚障害者が、なぜ化粧をするんですか」という言葉は、視覚障害のある方の人生を見落としています。「化粧で変わるのは顔じゃなくて、気持ち」      
  • ここにこそ、未来への希望があります。
    昨日、川崎の裁判を傍聴した人が県の共生推進課に行ったそうです。 ●●● 裁判の後の報告会を終えて、県庁へ。共生推進課に行きました。 この憲章には何の強制力もありません。理念の啓発を進めることが仕事です。 なんて平然と言われちゃいました。 ●●● 無責任の極みです。 相模原障害者殺傷事件を受けて「ともに生きる社会かながわ憲章」が作られたはずです。川崎の裁判は、この「ともに生きる社会」が実現できるのかどうかの大事な裁判のはずです。 www.kanaloco.jp  障がいのある子どもが地域の小学校でみんなと一緒に勉強したい、という希望を、市教委、県教委が養護学校へ行くべきだと主張し、県がその判断を妥当、としています。  「ともに生きる社会かながわ憲章」には「私たちは、障がい者の社会への参加を妨げるあらゆる壁、いかなる偏見や差別も排除します」という項目があります。障がいのある子どもが地域の小学校でみんなと一緒に勉強したい、という希望を踏みにじっている市教委、県教委は、まさにこの「障がい者の社会への参加を妨げる壁」になっています。それをあろう事か、「ともに生きる社会かながわ憲章」を定めた県が妥当だというのです。  おかしいじゃないかと、裁判を傍聴した人は県の共生社会推進課に真意を聞きに出かけたと思うのですが、「この憲章には何の強制力もありません。理念の啓発を進めることが仕事です。」なんて平然と言ったそうです。  で、市教委、県教委と一緒になって、「障がい者の社会への参加を妨げる壁」になっているのです。  ま、役人なんてこんなもん、と思いつつも、あまりの無責任さにあきれました。  相模原障害者殺傷事件で犠牲になった人たちに、どう説明するのでしょう。    その県が主催で12月8日(土)「共生社会実現フォーラム」をやるのですが、ここでやろうとしていることと、市教委、県教委と一緒になって、「障がい者の社会への参加を妨げる壁」になっていることはどう説明するのでしょう。 pukapuka-pan.hatenablog.com  私はパネラーとしてでることになっているので、本音を言うとすごいもめるだろなと思います。でも、ここをごまかすと、相模原障害者殺傷事件で犠牲になった人たちを欺くことになるので、言うべきことはどこかで言おうと思っています。    今朝、浅川素子さんがFacebookにあげていた記事は、無責任な大人達のはるか先を行く子ども達を描いていて、輝いています。 ●●● そらが小学校に入学した頃のこと。 まだまだみんなとおしゃべりなんてできないそら。(今は一方的に喋っています😁)それでもそらを見かけると 「そらくんおはよう!」😄 なんて、返事をしない子に諦めず毎日声をかけてくれる友だちが沢山できました。それだけでも嬉しいなぁと母は日々感動していたのですが そのうちに誰かに言われたのか、偶然なのか「おはよう」と一緒に手を挙げてくる子が出始め…見事なハイタッチ✋🏻✨そらくん、これは得意でした👍それを見ていた他の子たちも「おお〜😳」と歓声をあげ次から次へ「僕も」「私も」と大行列に。 「相手の目を見て挨拶しなさい。」なんて教える大人とは大違いです。そらとみんなの化学反応を目の当たりにすると私の方が感動しちゃって泣き虫母さんは涙をこらえるのに必死。 私、みんなより経験豊富な大人だけど、教えられることばかりです。 そらとたからとみんなが巻き起こす化学反応は温かな空気を生み出しています。 ●●● ここにこそ、未来への希望があります。その希望をふくらませていきたいです。
  • 「共生社会実現フォーラム」にパネラーとして出ます。
      12月8日(土)神奈川県主催の「共生社会実現フォーラム」のパネルディスカッションとパフォーマンスに出演します。パネルディスカッションには私とぷかぷかさんのヒカリさんがパネラーとして出ます。テーマは「共生社会を一言で言えば」という事前の宿題がでているので、そういうテーマで話し合うのだと思います。ヒカリさんが何を言うのかは全くわかりませんが、何を言い出すかわからないところがおもしろいと思います。神奈川県の期待を裏切るような、とんでもないことを言いだしてくれたら面白いな、と密かに期待しています。とんでもない発言と、どこまでつきあえるか、それが彼らとの共生社会です。とんでもない発言は、私たちの本気度を測ります。    そもそも「共生社会」なんてのは、まじめに話し合いをすれば実現できるものではありません。彼らと一緒に生きる関係を作り、その関係の中でいろいろなものを実際に作り出すものだと思います。  一緒にいい一日を作る。一緒にいい商品を作る、一緒に楽しいことをする。一緒に新しいアートを作る、一緒にダイナミックな芝居を作る…  ぷかぷかは日々それをやっています。ですからぷかぷかはすでに小さな「共生社会」を実現しているのです。  アーダコーダ話し合ってできたのではありません。「彼らと一緒に生きていきたい」そういう思いでいろいろやっているうちに気がつくと今のぷかぷかができていたのです。  ま、そんな話をしようかなと思っています。とにかく実際に一緒に生きる関係を作ること、その関係の中で実際に何かを作り出すこと、そのことにつきます。それを本気でやるのかどうか、だけです。  パフォーマンスは、演劇ワークショップで歌っている歌を3曲ばかり歌います。ただ歌うだけではつまらないので、何かパフォーマンスを入れます。  あ、おもしろそーって思われたら、ぜひ来て下さい。申込制みたいなので、お早めに。
  • 障害者雇用数水増し問題
     西村信子さん(奈緒ちゃんのお母さん)がNHK ETV特集で放送された「えんとこの歌」を見ての感想を書いていました。 えんとこねっと | 遠藤滋の "えんとこ" 公式ホームページ  ●●●  あらためて遠藤さんや奈緒がいて生かされる人たちがたくさんいて、そういう人たちが作る社会、それが福祉ということで、やはりお役人が先に制度や法律、教科書やマニュアルを創り上げ、福祉の社会を司るって違うよなって思わずにはいられません。  人が寄り添うところから福祉が生まれるんですね。そこは資格でもなくマニュアルでもなく規則でない、人一人ひとりの心がなくては福祉は生まれないことを「えんとこの歌」を見て、あらためて確認しました… ●●●  今話題になっている障害者雇用数水増し問題はまさに奈緒ちゃんのお母さんの言う「役人が先に制度を作った」ことに起因するように思います。以前にも書きましたが、厚生労働省のホムページには「どうして障害者を雇用するのか」という一番大切なことが一切書いてありません。その一番肝心なこと抜きに、障害者雇用率だけを押しつけています。  押しつけられた現場は雇用率のことだけを考え、肝心な障がいのある人たちのことは全く抜け落ちています。それが障害者雇用数水増し問題の本質だろうと思います。  じゃぁ、どうすればいいのか。現場の人間が実際に福祉の現場に入り、障がいのある人たちと一緒に働いてみるのです。「支援」ではなく、「一緒に働く」のです。  ぷかぷかに来てもらえば、「一緒に働く」ことを、楽しく体験できます。     
  • 福祉の仕事〜障害支援施設で働くということ
     横浜市健康福祉局障害企画課が作ったビデオ、なかなかいいです。 www.youtube.com    「自分が豊かになる」とか、「一緒に生きていく」といった視点がないのは残念ですが、それでも福祉と全く接点がなかった人にとってはいいビデオだと思います。このビデオがきっかけで福祉の世界に飛び込んできてくれる若い人が増えてくれたら、と思います。
  • 「大金持ちになる」という目標に興味を持った人はほぼゼロでした。
     10月20日(土)第五期演劇ワークショップの3回目のワークショップをやりました。  「あの広場の歌」を歌いました。   ♪ 昔 広場に一本の柱   ここに立てよう  目には見えない柱を   昔 広場に一本の柱   ここではじまったぷかぷか  いまここで  www.youtube.com  みんなが元気に歌っている姿を見ると、 【障がいのある人たちに惚れ込み、彼らと一緒に生きていこうと、8年前、一本の柱を立てた。柱のまわりに、少しずつ少しずつ人が集まり、歌が生まれ、人は踊り出し、物語がはじまった】ことを、あらためて実感するのです。  来年1月27日の発表会の舞台だけでなく、12月8日(土)の神奈川県主催の「共生社会実現フォーラム」の舞台でも歌います。  ほらクマ学校の校歌を歌いました。  歌詞に「なんでもいいからいちばんになれ」とあるので、「大金持ちになるには、どうしたらいいか」を提案しました。「大金持ちになる」というのは、すごくわかりやすいと思ったのです。  ところがその目標に興味を持った人はほぼゼロでした。もっとほかのことで一番になりたいというのです。お金こそ一番価値があり、みんな共感してくれると思っていた私の浅はかさに、初っぱなから気がついたというわけです。  生産性はお金をどれだけ生み出すか、で測られます。お金こそ一番の価値であると社会のみんなが思っているからです。でも、ぷかぷかさんはそうじゃありませんでした。世の中、もっと大事なもの、大事にすべきものがあるんじゃないか、って。「大金持ちになる」という提案を、全然興味ないよ、っていわれて、あらためてぷかぷかさん達が提案する「価値」にこそ耳を傾けようと思いました。  クモは股の間から新しい蜘蛛の巣を生み出してどんどん大きくしていきます。宮澤賢治の原作では、はじめ2銭銅貨くらいの大きさの巣から始まって、だんだん大きくなり、えさがとれすぎて、そのえさが腐敗し、自滅するお話でした。ところがぷかぷかさん達の作った蜘蛛の巣は、どんどんたくさんの人を巻き込んで、お空の雲になった、という、なんだか夢のあるお話でした。  大きいことの価値がどこかですり替わっているのだと思いました。  ナメクジグループは「カタツムリンピック」で一等になること、タヌキは腹の太鼓で一等になることを提案しました。  午後は伊藤多恵さんをお招きして、ダンスのレッスンをやりました。これがすごく面白かった。  伊藤多恵さんはこんな方です。  一般財団法人 地域創造 - 公共ホール現代ダンス活性化事業 登録アーティスト  年明けにベトナムで公演、オペラシアターこんにゃく座の新作の振り付け、とものすごく忙しい方です。  『ほらクマ学校を卒業した三人』には、目の碧い蜂が登場するところがあります。ほらクマ先生のいう、「なんでもいいからいちばんにな〜れ」という価値観とは全く関係ないところで生きている蜂たちです。 その蜂たちのダンスを作りました。  なんとなくからだをほぐす体操をやっているのかと思っていたら、みんなの体が生き生きと動き始め、気がつくと創作ダンスをやっていました。場の作り方、場の動かし方がすばらしいと思いました。 www.youtube.com www.youtube.com www.youtube.com www.youtube.com 伊藤さんの感想 小さい子どもや年季の入った大人や眠そうな人やめちゃくちゃ元気な人や後ろにいる人や前にいる人や色々なメンバーがいるのに全体の空気が柔らかく、過ごしてきた時間が豊かだったんだなあと感じました。  今までにないくらい場がはずんだので、伊藤さんにはもう一回くらい来てもらおうと思っています。  発表まであと4回。どんな風にまとまって行くのか、ハラハラしながらの進行です。 
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