現場の人が納得し、前向きになるような障がい者雇用の理由を自分たちで探す
昨年暮れに朝日新聞で報道された記事です。 digital.asahi.com 障がい者雇用率を達成するために1019年末までに4,000人もの障がい者を雇用するそうです。 こういうのを発表する人はいいのですが、4,000人を実際に受け入れる現場の人たちは大変だろうなと思います。 障がい者雇用に関しての一番の問題はここにあると思います。障がい者雇用率達成の部分だけが押しつけられ、どうして障がい者を雇用するのか、雇用すると現場はどうなるのか、といった現場の人たちが前向きになる言葉がどこにも見当たらないのです。 朝日新聞は 「障がい者雇用への意識が低かった」 などと書いていましたが、それを書くなら、厚生労働省に障がい者を雇用する理由をきちんと書くべきではないのか、といった提案こそすべきです。実際に障がい者を受け入れることになる現場の人が納得し、前向きになるような障がい者雇用の理由です。 これを現場目線で先取りしちゃおう、というのが1月14日(月)福岡で開かれるワークショップです。 pukapuka-pan.hatenablog.com 生産性の論理を超えるような新しい価値を、障がいのある人たちと一緒に働く中にどこまで見いだせるかが、大きなポイントになると思います。 全日本印刷工業組合連合会が発行しているCSR情報誌で障がい者雇用を特集したとき、ぷかぷかしんぶんに載せた「生産性のない人が社会に必要な理由」という記事が転載されたことがあります。 pukapuka-pan.hatenablog.com この情報誌の編集をやっている社長さんが全国から10人ほど、2月19日(火)ぷかぷかに研修に来ます。 障害者 雇用はもはや福祉の文脈で語るのではなく、 企業の「戦力」として活用できるか、その人 材活用のノウハウを持つことができるかどう かという人材戦略の文脈で語るべきであろう。 「生産性」だけの議論に陥ることなく、視野を 広げ、多様な人材がそれぞれの個性を活かし て活躍できる場を創造していくことは、日本 が世界をリードする真の先進国として発展し ていくことにもつながっていくだろう。 といったことを書くようなすごい社長さんたちが集まります。すごく楽しみです。 いずれにしても、私たちの側から、障がいのある人たちと一緒に働く理由をもっともっと見つけ出していく必要を感じます。