障害のある子どもが生まれたとき、「おめでとう」って言える社会をどうやって作っていくのか
木村議員のインタビュー記事。 digital.asahi.com 木村さんが望むのは 《 障害のある子どもが生まれたとき、「おめでとう」と言える社会 》 だといいます。記事の最後に 《 福祉サービスは増えましたが、重度訪問介護が就労中などに公的負担の対象外だったり、移動支援が自治体により差があったり。普通学校への入学が重度障害を理由に認められない例もある。こうした課題をみんなで解決できたとき、障害のある子が生まれて「おめでとう」と言える社会になる。》 とありましたが、つい先日も、重度障害児の普通学級への入学を求めた裁判で、それを認めない判決が出たりして、 www.kanaloco.jp 「共に生きる社会かながわ憲章」を定めている神奈川県でこんな判決が出されるくらいですから、障がいのある子どもが生まれて「おめでとう」と言える社会になるには、まだまだ気の遠くなるほど遠いなと思ってしまいます。 障がいのある子どもが生まれて「おめでとう」といえる社会は、制度的な問題の解決よりも、個別の小さな幸せ感が社会に広がる方が実現性がある気がします。 障がいのある人たちと一緒にいることの幸せ感です。 ぷかぷかは設立当初から「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいいよ」と言い続け、彼らと一緒に生きていく幸せ感を周りにばらまいてきました。 その成果があってか、先日ブログでも紹介しましたが、知り合いの方が妊娠し、検診の時に、障がいのある子どもが生まれる可能性がありますが、どうしますか?と聞かれ、迷いなく生む選択をしたそうですが、その理由の一つにぷかぷかさんとの出会いがあった、といいます。ぷかぷかさんたちの豊かな暮らしぶり、楽しい毎日を見ていたから、迷いはなかった、と。 ぷかぷかに何度か遊びに来たり、自分の受け持っている大学の授業で、ぷかぷかさんとのワークショップをやったりしました。そんな経験の中で、彼らと一緒に生きる幸せ感をしっかり感じ取っていたのだと思います。 そのリアルな幸せ感が、迷いなく生む選択の後押しをしたのだと思います。ぷかぷかさんたちがいることの意味、ぷかぷかさんたちがいることで生まれるチカラを改めて思います。 彼女の周りの人たちもぷかぷかさんたちのこと、幸せに過ごしている障がいのある人たちのことを知っていれば、障がいのある子どもが生まれても、みんなで 「おめでとう!」 っていえると思います。そういった関係がもっともっと広がっていけば、社会全体が「おめでとう!」っていえるようになるのだと思います。 「障がいのある子どものいる生活もいいもんだよ」 「ドタバタだけど、すっごく楽しいよ」 「毎日が新発見!」 っていう楽しいメッセージを発信している人たちがいます。 重度障害児のhanaちゃんのファンをFacebookでたくさん作った花岡知恵さん、二人の重度障害児を「うちのぷかぷかさん」楽しそうにいい、地域でたくさんのファンを作った浅川素子さんたちです。彼女たちの試みこそが、障がいのある子どもが生まれたとき、「おめでとう!」って言える社会を作るのだと思います。 下の写真は浅川さんの子どもがまだ小さかった頃のお風呂場。ボディシャンプー1本を全部使って、こんなに楽しい泡風呂にしたそうです。親が、こういったことを子どもと一緒に楽しめるかどうかですね。私なんかは「ひゃ〜、楽しそう!」って、一緒に泡風呂に入りたいくらいでした。