パンを作る楽しさ
ぷかぷかの活動をビデオで記録しているフリーのジャーナリストからインタビューの依頼があり、一人で話すよりも誰かと話をした方が話の幅が広がるのではないか、と昔からの友人を話をした。いろんな話が出たのだが、その中でうれしかった話を一つ。 先月のパン教室で友人はある社会福祉法人がやっているレストランで働いている人を連れてきたのですが、自分でこねた生地が美味しいパンに焼き上がって感動したという話をしてくれました。二人はそこですごくがんばって働いているのですが、パンを自分でこねるような仕事はやらせてもらえず、いつも洗い物や、注文品をテーブルに出したりといった仕事で、いわゆるクリエイティブな仕事をやらせてもらえないそうです。そういった中でパンを自分でこね、成形し、美味しいパンが焼き上がったという経験は、彼らにとって私たちの想像を超えるような素晴らしいものをもたらしたのではないか、というわけです。 パン屋が始まればパン生地を手でこねるといったことはありません。手でこねたのでは間に合わないくらい大量の生地が必要だからです。でもパン教室ではパンを作るって楽しいなっていう体験をして欲しいので、あえて手でこねるところからはじめているのですが、それをしっかり受け止めてくれた人がいた、ということを聞いてすごくうれしい気がしました。そして彼らが味わった楽しさを仕事の中でも持続させて欲しいなと思いました。