「おひさまの台所」開店の日に
「おひさまの台所」開店の日に、利用者さんが詩を朗読します。 谷川俊太郎の「あさ」という詩です。 だれよりもはやく めをさますのは そら おひさまのてがふれると よるははずかしがって あかくなる ゆめのくにへ かえっていく ゆめのこどもたち みんなまっている いきをひそめて ちきゅうがまわっている ゆっくり とてもしずかに はじめての おはようのまえの かすかなものおと あんなにとおいのに こんなにちかい おひさま ひかりが そっとはいってくる ゆめでまいごになった こころのなかへ まぶしい まぶしい まぶしい きょう はじめてのきょう だれのものでもない ほうせきが いっぱい はっぱもくきも ねっこまでわらってる ひかりにくすぐられて もう とりたちはおきている ありもおきている たぶんもぐらも おわってしまうものは ひとつもない すべてがはじまり くさのかおり かぜのかおり いのちのかおり おはよううみ おはようそら おはようきょう 「おはよう きょう」って呼びかけられるような新鮮な「きょう」が毎日来るといいなと思っています。「くさのかおり、かぜのかおり、いのちのかおり」と一緒に。 この詩は「おひさまの台所」店長、あいさんが選びました。詩の朗読のあと、あいさんのあいさつもあります。