ぷかぷか日記

タカサキ日記

  • 今日は12時20分に焼き上がり
     パン教室がありました。準備が手際よくできたのと、全体の手順にみんな慣れたこともあって、12時にオーブンの焼きと肉まんの蒸し始めをスタートさせ、12時20分にはすべて焼き上がりました。ピザは11時過ぎた頃から焼き始め、16枚にピザを1時間くらいかけて焼きました。  気合いの入った「こね」です。これくらい気合いが入るとおいしいパンが自然にできます。   メンバーさんたちもがんばってこねていました。 ピザのトッピングを作ります。今日はオクラも入ったのですが、食べたときはどこにあるのかよくわかりませんでした。  ミネストローネを作りました。『おひさまの台所』の大将・イモトさんの技ありの作品で、絶品でした。    タマネギ切るときはゴーグルをつけて。このアイデアがすばらしい! ピザソースを作ります。オリーブオイルでニンニクを炒め、トマト缶を入れます。とてもシンプルなピザソースです。   肉まんの具を35グラムで分けます。料理研究家ウーエンさんの『北京の小麦粉料理』に載っていたレシピで、いつも大好評です。   あんパンに入れるあんこも手作り。これもイモトさんの技あり作品。このあんこを使ったプレミアムあんパンを『ぷかぷか』で売り出そうと密かに作戦を練っています。    生地を分割します。お姉さんが優しくリードしています。  ピザ生地をのばします。この伸ばす作業が結構むつかしい。 焼き上がったピザ。この芸術的なデザイン!   プレミアムあんパンの成形。 焼き上がったピザ、ピザ、ピザ。全部で16枚も焼きました。 今日のメニューはピザ、肉まん、あんパン、バターロール、ミネストローネスープでした。 今日は12時半に「いただきまーす」ができました。    
  • シンプルな絵に表情
    パン屋の入り口に柱に貼ってあったケンさんの絵に、今日もにんまり。 いつも同じ形なのに、シンプルな目と口にはしっかり表情があります。だからにんまりしてしまうのです。  この時期に雪だるまが登場するところがケンさんのマイペースないいところ。曇り一時雪か雨。傘の表情がなんともいえずいいです。
  • そらちゃんのおかげで
     人生に困難はつきものです。なんの困難さもない人生なんて、あり得ないし、困難さがあるから人生はおもしろいとも言えます。そして、その困難さにどう向き合うかで、人生の豊かさも変わってくるように思います。  みんなでワークショップの記録映画を撮りに来ている映像作家宮沢あけみさんの『ミラクルBaby』(彩流社刊)を読ませていただきました。  620グラムの超低出生体重児のそらちゃんと出会った宮沢さんの物語です。そらちゃんは宮沢さんが産んだ子どもですが、「出会った」としか言いようのない二人の関係が紡ぎ出す人生の豊かさがこの本にはいっぱい詰まっていました。「出会う」という新鮮な関係は、やはり宮沢さんのそらちゃんへの向き合い方だと思います。  出産した次の日、重症部屋の保育器のそらちゃんに会いに行きます。 「…口には大きな人工呼吸器の太い管が入り、それを支えるためにテープのバツがあごや頬まで伸びている。両手は点滴のため、ギブスのようなものをしてがんじがらめに包帯で巻かれ、足には普通よりは小さいサイズでも大きすぎるモニターがテープで固定されていた。」  そんなそらちゃんに 「そら、お母さん、来たよ」 と、声をかけます。そらちゃんはもぞもぞと動きました。宮沢さんは保育器の小さな窓から手を入れて、そらちゃんのぬくもりにふれます。 「そのぬくもりが語るそらのコトバを、私ははっきり感じ取った。そら、あなたは、母胎が保たないことを知って、自分から出てきてしまったんだね。おなかにいればなんの苦労もせずにできた呼吸を、こんな大げさな機械に頼って、痛い思いを全部ひっかぶって、自ら選んで生まれてきたんだね。強いね。エラいね。ゴメンね…そら。それでも、そんな思いをしてまで、お母さんのところに生まれてきてくれたんだね。ありがとう」  そらちゃんのおかげで宮沢さんは本当にすばらしいお母さんになれたんだと思いました。もちろんそれは、宮沢さんの人生の困難さへの向き合い方の結果ではあるのですが…。小さなそらちゃんが持っている大きな力を感じました。  一つだけ。「10日に一度帰ってくるか来ないかのオットが、家で一日中寝てられた日には、ブチ切れた。そらを2キログラムまで育ててくれた4ヶ月の入院は、私を母に育てたが、オットを父には育ててくれなかったようだ。」とありましたが、そのオットはでも、宮沢さんに「子どもをあやしといて」と頼まれ、「前から聞きたかったんだけれど、『あやす』ってどういうこと?」って聞いたというのですから、一生懸命で、まじめで、えらいお父さんだと思いました。なんといっても父は母ほど痛い思いをしないので、どうがんばっても、母には追いつけないのだと思います。     本の最後に「そらのおかげで、私たち家族も空を見上げて生きていける」とありましたが、心にしみることばでした。  ぜひ読んでみて下さい。   http://www.amazon.co.jp/ミラクルBaby-宮沢あけみ/dp/4779110386    
  • ぷかぷかしんぶん8月号
     ぷかぷかしんぶん8月号ができました。今月号も堂々6ページです。オリジナルな「ぷかぷかしんぶん」読みたい方はメールで連絡いただければ郵送します。 pukapuka@ked.biglobe.ne.jp  今日は暑い中、1,000部くらい集合住宅の郵便受けに入れました。暑くて暑くて、本当に参りました。あと4,000部、来週がんばって配布する予定です。    
  • 500円で似顔絵描きます
     以前福祉事業所のまつりで500円で似顔絵を描くという人がいて、500円も取るんだから、相当うまいんだろうと思って500円払って似顔絵を描いてもらったのですが、誰の似顔絵もみんな同じ顔で、 「これ、全然似てないじゃん」と文句を言うと、 「いえ、似てます」と言い張り、 結局500円返してもらえなかったのですが、その人の話をしていたら、ぷかぷかにも似顔絵を描いている人がいますよ、と見せられたのがこれ。  おひさまの台所のメンバーを描いたのですが、なんとなくその人の特徴もしっかり描き込んでいたりして、機会見つけて「500円で似顔絵描きます」という仕事をやってみようかと思いました。
  • ああ、あの人たちね
      霧ヶ丘第一小学校跡地活用についてのヒアリングに行ってきました。教室が三つくらい借りられるのであれば、カフェとアートスペースとして使いたい旨、伝えてきました。  ヒアリングの相手は緑区役所の方だったので、緑区役所での外販の話をしました。区役所での外販は、ただ単にぷかぷかがパンを販売してもうけるとか、お客さんがおいしいパンを買って満足する、ということだけではありません。パンの販売を通して、お互いが出会い、お互いが豊かになるということが大事で、そのことこそが区役所でぷかぷかがパンを販売する「意味」だと説明しました。  障害支援課の方はともかく、ほかのセクションの方は障がいのある人たちと接する機会はほとんどありません。ぷかぷかのパン販売が始まって初めて接した、という方が多かったのではないかと思います。最初はどうつきあっていいかわからず、戸惑った方もいたでしょう。でも回数を重ねるにつれて、彼らのなんともいえない楽しさもわかってきて、ぷかぷかの外販の日を楽しみにしている人も増え、売り上げがどんどん増えていきました。  ヒアリングの担当の方も、asanoさんやtujiさんがしょっちゅうパンの宣伝にいっていることもあって、彼らの名前出すだけで、「ああ、あの人たちね、毎週宣伝に来るんですよ」と顔がほころんでいました。  「ああ、あの人たちね」と顔がほころぶような関係を、彼らはパンを販売しながら区役所の中で作ってたんだなと思いました。知らない間に、そんな関係をチャチャッと作ってしまう彼らに、今更ながら頭が下がります。  関係が広がることは、世界が広がることであり、お互いが豊かになることです。区役所で外販をやって、いちばんよかったと思うのはこの部分であり、ここにこそ、区役所でパンを売る「意味」があるように思うのです。  そして第一小学校の跡地周辺にも、ぷかぷかがそこにお店を出すことで、そんな豊かさをもたらす関係が広がるといいなと思っていることをヒアリングの担当者に伝えてきました。          
  • 自家製甘夏ジャムと自家製ヨーグルト
     天草の川野さんから無農薬の甘夏を送ってきたので、それを使って家で甘夏ジャムを作りました。普通甘夏は2月の終わり頃収穫するのですが、川野さんの甘夏は木になったままなので、今の時期でも収穫できます。もうそろそろおしまいですが…  甘夏を真横に半分に切り、ジュースを絞って、皮を薄く切ります。二度ほど煮こぼしてにがみを取り、あとはきび砂糖を入れてコトコト煮るだけ。  この自家製の甘夏ジャムを自家製のヨーグルトに入れて食べるのが私は大好きです。自家製のヨーグルトは牛乳に市販のプレーンなヨーグルトを入れてほうっておくと、夏の時期なら1日でできあがります。  市販のヨーグルトは増粘材と呼ばれる糊が入っているので、食感がいやだなと思っています。自家製ヨーグルトのスタートは市販のヨーグルトを大さじいっぱいくらい使いますが、何度も引き継いでいく中で、糊を感じない、さっぱりしたヨーグルトになります。  保温器も何も使いません。瓶に入れて、室内にほうっておくだけです。夏は1日、冬でも3〜4日でさっぱりしたヨーグルトができます。この自家製ヨーグルトになれてから、市販のヨーグルトに入っている「糊」がいやだなと思うようになりました。  ほうっておくだけでできる手抜き自家製ヨーグルトと、コトコト煮るだけでできる簡単ジャムを組み合わせるだけで、毎朝幸せな時を味わうことができます。  ぜひお試し下さい。  甘夏ジャムはぷかぷかでも販売しています。
  • 今回は12時過ぎに焼き上がり
     7月19日、パン教室がありました。作ったパンはバターロール、あんパン、ピザ、肉まんです。それに夏野菜のスープを作りました。  パンを4種類を、参加者25,6名で手分けして作るのは、いつものことながら結構大変です。  テーブルが四つあるので、みんなでぐるっと輪になって順番に1,2,3,4と番号を言って四つのグループに分けるのですが、番号が覚えられない人もいて、なかなか均等にグループ分けできません。ま、そんなことは、でも、余り気にしないで進めます。  以前は粉、砂糖、塩、酵母の計量からスタートしていたのですが、その計量だけで、1時間近くかかり、そうなるとパンの焼き上がりが午後の1時を過ぎてしまい、小さな子どもたちがおなかをすかしてしまうので、計量は酵母以外はすべて前日にパンの厨房にやってもらうことにしました。酵母だけ、当日の朝、スタッフがお湯を沸かし、粉4キロ分の酵母を用意します。この準備によって9時半には作業が開始できるようになりました。      10時過ぎには各グループともこね上がり、1次発酵。この時間で具材その他の準備をします。  バターロールグループは夏野菜のスープ作り、肉まんグループは肉まんの具材、ピザグループはトッピングの野菜切り、あんパングループはあんこを作る予定でしたが、あんこは前日にお惣菜の厨房で「いとこ煮」で余ったあんこをもらったので、ピザのソースを作りました。    具材ができあがったら、量を量り、成形が手早くできるように、粉1キロでできるパンの数32個で割り、1個あたりに使う具材の量を出して分けておきます。これをやっておけば、ベンチタイムのあと、具材を包み込む作業がとても簡単になります。    肉まんの具材、あんこを32個に分けたあたりで、1次発酵終了。50グラムずつに分割。ピザのみ100グラムに分割。  10分ほどのベンチタイムのあと、あんパン、肉まんは具材を包みます。肉まんグループはその前に、肉まんの「座布団」に当たるものをオーブンシートを切って作り、せいろに並べておきます。こういう準備を空いた時間にどんどん進めます。パンが4種類あって、それぞれ準備するものが違うので、一つでも落とすと、途中で工程がストップしてしまい、全体のできあがり時間が大幅に遅れたりします。  ピザは2次発酵なしで焼きますので、分割作業に入ったらすぐにオーブン2台を230度で予熱開始。100グラムの生地を均等にのばすのはなかなかむつかしくて、今回はかなり芸術的なピザになりました。   バターロール、あんパンはオーブンで2次発酵、肉まんはせいろに並べて2次発酵。  ピザは12,3分で焼き上がるのですが、オーブンに入れるのは1枚ずつ時間がずれるので、いつも焼き上がりをチェックする必要があります。焼き上がったピザを出すためにオーブンの扉を開けると自動的にスイッチが切れてしまうので、そのたびにスタートボタンを押さなければならないのですが、トッピングにいろいろ指示を出したり、焼き上がったピザをお皿に移したり、2台のオーブンの焼き上がり状態を見たり、更にはほかのパンの発酵の状態を見たり、といったことが同時進行で重なってくると、ついつい忘れてしまいます。  そんなこんなで今回も最後までばたばた状態でしたが、それでもなんと12時過ぎにはすべてのパンが焼き上がったのでした。                
  • ぷかぷかおすすめ買い物コース
     あざみ野のスペースナナでやっている「ココロはずむアート展」に行ってきました。  小さなギャラリーに7カ所の福祉事業所から提供された作品が展示してありました。展示会の名前の通りに、ココロがはずんでくるような作品がたくさん展示してあったのですが、平日だったせいもあって、見学する人は一人もいませんでした。土日はそれなりに人はやってきたそうですが、それでもほとんどは関係者で、一般の方はほとんど来なかった、とスペースナナの代表の方はおっしゃっていました。新聞にも紹介されたそうですが、それでも関係者以外の方はほとんど来なかったようです。  なんだかもったいないですね。「ココロはずむアート展」は、街にこんなすてきな人がいるよ、っていうメッセージを作品を通して発信していると思うのですが、受け止める人がいなければ、せっかくのメッセージは宙に浮いたままです。  ぷかぷかのアートスペース「アート屋わんど」は9月くらいにオープン予定ですが、アート商品を売るというより、メッセージの発信場所としての機能を大事にしたいと思っています。すてきな絵や作品を見て、「ああ、こういう人たちとは一緒に生きていった方がいいね」って思ってもらえたらいいなと思っています。  ただ人が来ないことには話にならないので、パン屋、お惣菜屋、カフェに来るお客さんを、「アート屋わんど」まで、どう引っ張ってくるかが、勝負所になります。カフェで食事をし、パン、お惣菜を買ったついでに、ちょっとホッとするようなすてきな絵を見て帰る、というのがぷかぷかのお客さんの買い物コースとして定着すれば、「ぷかぷか三軒長屋」は、なんだかとても心豊かな三軒長屋になる気がします。    
  • まーさん マキノさんの稽古場へ
     まーさんと一緒にマキノさんの稽古場に行きました。  まーさんは4月末にあった《ぷかぷか4周年記念イベント》でパフォーマンスをやったマキノさんがかっこよかった、といい、それが縁でマキノさんが進行役の一部を引き受けているワークショップに参加しました。そのときにマキノさんの稽古場に来ていいよ、といわれ、昨日、元住吉にある稽古場に行ってきました。  このところメンタルな面で調子が悪く、ずっと「ぷかぷか」を休んでいたのですが、昨日はマキノさんの稽古場に行くために久しぶりに顔を見せてくれました。  朝、暗い顔でやってきて、 「昨日病院で気持ちが前向きになる薬をもらって飲んだんですが、全然前向きになりません」 などといってました。それでも暑い中、汗だくになって電車、バスを乗り継いで1時間くらいかけてデフパペットシアターの稽古場まで行きました。マキノさんへの気持ちがまーさんを引っ張っていったんだろうと思います。気持ちが、本人が気がつかないうちにしっかり前向きになっていた気がします。  「森と夜と世界の果てへの旅」の稽古をやっていました。すぐそばで見ると、すごい迫力で、3月に見た舞台とはまた違ったおもしろさがありました。ちょっとした動き、間合いを何度も何度もやり直し、こういう地味な積み重ねの上にあのすばらしい舞台があったんだと、あらためて思いました。まーさんも初めて見る舞台稽古の迫力にびっくりしたようでした。  真剣に見入っていたので、これはもう本番を見せるしかないと思い、一番近い公演は岐阜だと聞きましたので、  「よし、まーさん、岐阜まで追いかけていこう!」 と突然思い立って言ったのですが、まーさんは 「お金がないです」 と、またいつもの調子で消え入りそうな雰囲気。 「お金なんてなんとかなるよ。行こう!」 とか何とか言ってるうちに、長野県の飯田では8月3日(日)にワークショップをやり、8月10日(日)公演の最後のシーンに出演できる話を聞き、舞台を見るだけより、舞台に立った方が絶対におもしろいと思い、 「まーさん、飯田に行こう!」 と、大きな声で誘ったのでした。  飯田は横浜から行くにはかなり不便なところにあり、まーさんを説得するのは至難の業。でも、まーさんのこれから先の人生がかかっている気がして、なんとしてもまーさんを飯田まで連れて行こうと思っています。    1時間ほど見て、そろそろ引き上げようかなと思っていると、マキノさんがまーさんを舞台に呼び、本番で使う人形を持たせてくれました。ジュジュマンという物語の主人公の人形です。   音楽担当のやなせさんが「左手」を担当し、まーさんが「右手」をやると、とたんにジュジュマンが舞台を生き始めました。マキノさんがどうやったら人形が生きてくるのかアドバイスしていました。   マキノさんは女性の人形を持つときは歩き方も変えるんだとまーさんに教えてくれました。   恐ろしい魚の人形の持ち方も個人レッスンしてくれました。   骸骨の人形は胴体がありません。その使い方も教えてくれました。       
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