ああ、あの人たちね
霧ヶ丘第一小学校跡地活用についてのヒアリングに行ってきました。教室が三つくらい借りられるのであれば、カフェとアートスペースとして使いたい旨、伝えてきました。 ヒアリングの相手は緑区役所の方だったので、緑区役所での外販の話をしました。区役所での外販は、ただ単にぷかぷかがパンを販売してもうけるとか、お客さんがおいしいパンを買って満足する、ということだけではありません。パンの販売を通して、お互いが出会い、お互いが豊かになるということが大事で、そのことこそが区役所でぷかぷかがパンを販売する「意味」だと説明しました。 障害支援課の方はともかく、ほかのセクションの方は障がいのある人たちと接する機会はほとんどありません。ぷかぷかのパン販売が始まって初めて接した、という方が多かったのではないかと思います。最初はどうつきあっていいかわからず、戸惑った方もいたでしょう。でも回数を重ねるにつれて、彼らのなんともいえない楽しさもわかってきて、ぷかぷかの外販の日を楽しみにしている人も増え、売り上げがどんどん増えていきました。 ヒアリングの担当の方も、asanoさんやtujiさんがしょっちゅうパンの宣伝にいっていることもあって、彼らの名前出すだけで、「ああ、あの人たちね、毎週宣伝に来るんですよ」と顔がほころんでいました。 「ああ、あの人たちね」と顔がほころぶような関係を、彼らはパンを販売しながら区役所の中で作ってたんだなと思いました。知らない間に、そんな関係をチャチャッと作ってしまう彼らに、今更ながら頭が下がります。 関係が広がることは、世界が広がることであり、お互いが豊かになることです。区役所で外販をやって、いちばんよかったと思うのはこの部分であり、ここにこそ、区役所でパンを売る「意味」があるように思うのです。 そして第一小学校の跡地周辺にも、ぷかぷかがそこにお店を出すことで、そんな豊かさをもたらす関係が広がるといいなと思っていることをヒアリングの担当者に伝えてきました。