ぷかぷか日記

タカサキ日記

  • 『ろはろぼっとのロ』打ち合わせに行きました。
      オペラ『ロはロボットのロ』の公演の打ち合わせに、こんにゃく座の歌役者さんといっしょにみどりアートパークまで行ってきました。  舞台の大きさ、天井の装置など、確認していました。  仕込みは当日の朝9時に来て4時間かけてやるそうで、てっきり仕込み部隊が来るのかと思っていましたが、歌役者さんがみんな自分たちでするそうで、大変な仕事だと思いました。仕込みが終わってから声出し、リハーサルをするそうで、身体の切り替えが大変です。  「洗濯機ありますか?」と聞くので、何をするのかと思ったら、公演が終わったらすぐに衣装を洗濯して、その日の夜のうちに次の公演場所(豊橋)まで移動するそうです。洗濯した衣装はワゴン車の中につるして乾かします。みどりアートパークには洗濯機がないので、こんにゃく座の方で持ってくることになりました。旅公演の間は洗濯機を車に積んで持ち歩いているそうで、すばらしいオペラの公演の裏で、洗濯機を持ち歩くという話がなんかすごくいいなと思いました。生活感が出てるというか…、洗濯しいしいオペラをやってる話に、またこんにゃく座が好きになってしまいました。公演の当日、何か差し入れでもしようかな。    打ち合わせにいっしょに行ったこんにゃく座の相原さんとはもう20年以上のおつきあい。ぷかぷか4周年の時は『オペラフィガロの結婚』の中で歌われた『マルチェリーナのタンゴ』を歌いに来てくれました。今回の『ロはロボットのロ』では魔女と、テトのお母さんママモンローの役をやります。魔女の役はものすごくエネルギーを使うので、身体の切り替えが大変だといってました。私はラストシーンでゆったりと歌われる  ♪ 年月は イーストランドの川に浮かんだ 舟のように     イーストランドの丘の上に吹く風のように      ゆっくりと流れていった      テトはまだ眠りについている      深い眠りについている の歌が好きなのですが、魔女の役をやったすぐあとに歌う歌なので、すごい大変なんだといってました。私はただ、いい歌だなぁ、とうっとりしながら聞いていたのですが、その裏で役者さんは大変な苦労をしているんですね。  恐ろしい顔をした魔女が衣装を変え、窓からニコッと別人の顔を出して歌います。楽しみしていてください。     公演は7月19日(日)午後2時開演。みどりアートパークホール  歌のワークショップ 6月13日(土)、7月4日(土) 午後1時〜3時 みどりアートパークリハーサル室   チケットはぷかぷかのパン屋、みどりアートパークで扱っています。  問い合わせは045−453−8511 ぷかぷか事務所高崎    
  • 30年前に書いたものですが…
     先日の映画『ぷかぷか』の上映会で、昔書いた『街角のパフォーマンス』を販売したのですが、少し売れ残りましたので、パン屋、カフェで販売しています。       30年ほど前に書いた本ですが、全然古くないどころか、時代を先取りしていた感じすらする本です。  本は障がいのある人たちといっしょにワークショップをやったところから書き始めています。ワークショップで見つけたことを新鮮な目で書いています。ワークショップの場では障がいのある人たちに向かって「あなたにいて欲しい」「あなたが必要!」と言える関係が自然にできる、と書いているのですが、当時、そのことに注目する人はほとんどいませんでした。ワークショップは9年続けましたが、誰にも注目されないまま、寂しく幕を閉じました。  最近になってこのワークショップが注目されはじめたのは、あの頃提案したことに時代がようやく追いついた、ということでしょうか。    学校で「芝居小屋」をやったことも、今の学校の雰囲気からすれば、よくやった、という感じです。「自由」という意味では、学校は時代に逆行している気がします。学校は、でも、その気になればまだまだいくらでもいろんなことができます。私は定年退職するまで、自由きわまりない芝居作りをやっていました。「芝居小屋」はですから、その気になれば学校でこんなこともできる、という元気な見本です。昔、こんなことができた、ではなく、今だからこそ、これをやって欲しいと思います。自由な空間を学校の中に創り出して欲しいと思うのです。子どもたちのためはもちろん、大人たちのためにも。    惚れた子どもたちを連れて街に飛び出していった話がありますが、何もない原っぱで、お互い素手でつきあった気がしています。見て見て、この子たちステキだよ、って、つきあった方が絶対いいよ、っていいまくっていた感じです。  最近様々なイベントで障がいのある人たちとふれあう機会を作っていますが、何か演出されたふれあい、という感じで、違和感を覚えます。主催者が彼らのことをどう思っているのか見えない、というか、下手すると、イベントが終わればもう知らんぷり、みたいな、そんな感じすらします。  ふだんの日々の中で、普通のおつきあいをどうやって広げていくのか、そのことこそ大事なんじゃないか、ということを、新聞の投書事件を受けて30年前に書いています。      「障がいのある子どもを一人で電車に乗せないで」という新聞投書に対し、当事者でもある養護学校は全く動きませんでした。私は学校の中で孤立無援でした。そんな中で地域の仲間、お母さんたちと話し合い、それをまとめた意見表明は、今、私たちが共有していい内容だと思います。言い換えれば、30年前の意見表明が、そのまま通用するというのは、時代はほとんど前へ進んでいない、ということです。寂しい話です。    「あおぞら市」で養護学校の生徒・子どもたちといっしょにうどん屋を出した時の話は、彼らがいることで「あおぞら市」は、みんながホッとできる場になっている、ということを書いています。今の「ぷかぷか三軒長屋」の持つ雰囲気を、30年前に書いているというわけです。    どれもこれも30年前、たった一人で起こした小さな試みでした。その一つ一つが全く色あせてないくらい、時代は遅々として進んでいないんだなぁ、とあらためて思いました。      
  • 歌でしか表現できない世界
      7月19日(日)のオペラ「ロはロボットのロ」の公演の前に、出演する歌役者さんを呼んで、いっしょに楽しく歌を歌う「歌のワークショップ」をやります。オペラの歌役者といっしょに歌を歌うなんて機会は滅多にありません。  6月13日(土)、7月4日(土)、午後の1時〜3時、みどりアートパーク地下1階リハーサルルームです。    こんにゃく座のオペラは西洋のオペラとは全く違って、日本語の歌がしっかり届いてくるオペラです。歌でないと表現できない世界をしっかり届けてくれます。  私は昔「オペラシアターこんにゃく座」の『セロ弾きのゴーシュ』を見て、こんなにおもしろい世界があったのかと、以来、もう30年近くこんにゃく座の歌芝居の「追っかけ」をやっています。歌でしか伝えられない世界、歌だからこそ伝えられる世界があることを、このとき知った気がします。  学校でも『セロ弾きのゴーシュ』を何度か舞台でやりました。何度かやっていくうちに、ここで歌を入れると、芝居の世界がグ〜ンとひろがる、芝居がグ〜ンとおもしろくなる、といったことがだんだんわかってきました。  たまたま同じ学年に作曲ができる教員がいた時は、一つの芝居の中で五つも六つもオリジナルな歌を依頼しました。「ここは元気な感じ」とか「ここは暗い感じ」とかで依頼します。  宮澤賢治の『注文の多い料理店』をやった時は、怪しい世界に入るぞ、というメッセージとして、物語のはじまりの部分に原文を取り入れ、それをちょっと不気味な雰囲気で歌ってみようと思いました。言葉でくどくど説明するのではなく、一つの歌でいきなり怪しい世界に引きずり込むのです。  「風がどうと吹ふいてきて、草はざわざわ、木の葉はかさかさ、木はごとんごとんと鳴りました。」  これを短調で、声が裏返るような雰囲気で歌って見ようと思ったのです。ところが同僚が作曲した曲は何度聞いてもイメージに合いません。困ったな、と思っている時、たまたまそばで歌った女の子の歌が、妙に調子が外れていて、その外れ具合がなんとも言えず怪しい雰囲気で、これで行こう!と決めたのでした。この怪しい雰囲気こそ、歌でしか表現できない世界でした。    「ロはロボットのロ」は歌で表現する世界の豊かさを存分に伝えてくれます。たくさんの子どもたちにこの豊かさに是非ふれて欲しいと思っています。  歌のワークショップには二人の歌役者がやってきます。井村タカオさんと飯野薫さんです。  井村さんはもう20年以上こんにゃく座で活躍されていて、とにかく歌がうまいです。芝居もうまいです。ひょうひょうとして、とぼけた味が魅力です。昔子どもを連れて見に行った「ロはロボットのロ」では、主役テトをやっていました。これを見てからうちの娘は井村さんのファンになりました。今回の「ロはロボットのロ」では、ココのお父さん、ドリトル博士をやります。  飯野さんは昨年「銀のロバ」でデビューした歌役者さんです。とにかく元気のいい役者さんです。「ロはロボットのロ」では元気なココ役をやります。先日あった東京公演では、全力投球の演技に、ちょっとほろっとしました。   井村タカオ Imura Takao  1991年入座 千葉県出身 10月8日生 〈主な出演作品・役名〉オペラ「ロはロボットのロ」エド役ほかオペラ「まげもん-MAGAIMON」茂平役オペラ「銀のロバ」シェパード・チューイ役オペラ「森は生きている」2月の精+カラス役オペラ「金色夜叉」荒尾譲介役オペラ「ねこのくにのおきゃくさま」旅人・あに役オペラ「ネズミの涙」ニッケル役オペラ「ピノッキオ」ピノッキオ役あちゃらかオペラ「夏の夜の夢~嗚呼!大正浪漫編」ガタロ役オペラ「セロ弾きのゴーシュ」ゴーシュ役 〈私の好きな音〉子供の頃は雪を踏むとギュギュと音がして、楽しく、好きだったなぁ。大人になってからは、小川のせせらぎかな。癒されます。辛いことも全部流してもらって…   飯野薫 Ino Kaoru 2012年入座 東京都西東京市出身 11月13日生 〈主な出演作品・役名〉オペラ「ロはロボットのロ」ココ役ほかオペラ「銀のロバ」ココ役オペラ「森は生きている」7月の精+むすめ役、8月の精+オオカミ+リス役 〈私の好きな音〉歯磨きをする音をきくのががすきです。人によって強い音だったり弱い音だったり、歯ブラシの柔らかさによっても違ったりします。わたしのおすすめは電話越しに聴く歯磨きの音。あれはたのしいです。はじめて電話越しの歯磨きの音を聴いた時はびっくりしたけど、とてもおもしろくて笑ってしまいました。それからはもうやみつきで、夜に誰かに電話する度に、歯磨きした?とか聞いては不振がられていました。  
  • こんな大きな字で書く人は絶対に死なないよ
     まーさん、久しぶりに「死にたい病」が出ました。先週木曜日の午後、何がきっかけだったのか深刻な顔をしてやって来ました。手にした紙には 「しにたい しにたい しにたい どこにいてもたのしくない つらい 今、たすけてほしい…」 といった言葉が延々書き連ねてありました。               「どうしたの?」 と聞いても、何か辛さをぐっと我慢している感じで、そのうち涙がぽろぽろ流れてきました。全身で辛さを我慢している感じでした。 「今、たすけてほしい」 と書いてあったので、 「三宅先生(いつもかかっている心療内科の先生)に電話して相談しようか」 「はい…」 と、絞り出すような声。 すぐに電話し、事情を話すと、 「今出張中ですが、携帯の番号教えますので、すぐに電話してアドバイス聞いてください」 と、事情を知ってか、親切な対応をしてくれました。で、三宅先生に電話し、どう対応すればいいのか聞きました。  自傷行為をやっていないか、声の感じはどうか、薬を飲んだかどうか…などなど、いろいろ聞かれました。説明している間、まーさん、そばでずっと涙を流していたので、 「三宅先生と話をしてみる?」 と電話を渡しました。しゃくり上げ、うまく話ができないようでしたが、三宅先生に 「大丈夫、大丈夫、明日病院においで」 といわれ、ようやく落ち着いたようでした。  明日朝一番を予約しました。 「今の気持ちをいっぱい書きつけたこの紙、まーさんの気持ちがいちばんよく出てるし、三宅先生に見せた方がいいね」 「はい、そうします」 「そうそう、この間さぁ、まーさんがクジラにのって空を飛んだ時の写真、三宅先生にメールで送っておいたんだよ。先生は、いいね!すごいね!っていってたから、南の島の大王の絵を描いていったら、先生喜ぶと思うよ」 さっきまでの暗く引きつった顔が、少し緩んで 「はい、そうします」 といい、これでもう大丈夫かな、と思いました。    そして金曜日の朝、暗い顔ながらもちゃんとぷかぷかに来て待っていたので一安心。 「きのうたのんだ南の島の大王の絵、持ってきた?」 「はい、持ってきました」 と見せてくれました。しにたい、しにたい、と大騒ぎしながらも、こういう絵を描いてくるなら、まだ死なないなと確信しました。  病院に行き、さっそく昨日書いた紙を見せました。  三宅先生曰く 「あのね、こんな大きな字で、しにたい、しにたい、って書く人は絶対に死なないんだよ。本当に死にたい人は、もっと小さな字で書くんだよ」 (いや〜、うまいなぁ、と思いました。) まーさん、ようやく笑顔になりました。  南の島の大王の絵も見せました。             三宅先生は 「すばらしい絵だね。こんな絵を描く人は絶対に死なないよ」 といってくれ、まーさん、今回も「死にたい病」から脱出しました。          
  • 南の島の「大王」の絵、大募集!
     昨日、ついにクジラにまたがって空を飛んだまーさん、目撃者の話を総合すると、どうも南の島に向かっていったようです。  南の島といえば、やっぱり「大王」。  さて南の島の「大王」はどんな顔をしているのでしょう。  「大王」の絵を募集します。紙に描いてパン屋に持ってきてください。遠い方はスキャナーで取り込んで送ってください。  作品が集まったら、大王の絵・コンテストをやります。1等賞を取った方には、クジラ航空より、南の島行き航空券がプレゼントされます。昨日のまーさんのようにクジラにのって空を飛べます。  さあ、ふるって応募しよう!絵をメールで送る方はpukapuka@ked.biglobe.ne.jp  
  • まーさん ついに空を飛ぶ
     まーさんがついに空を飛びました。あんなに「死にたい、死にたい」といっていたまーさんが、クジラのくーちゃんにまたがって、空を飛んだのです。   さぁ、まーさんとくーちゃんはどこに向かって飛んだのでしょう。この勢いある姿から想像してください。  南の島? クジラの海? 冒険の国? 赤い色の岬? 金と銀の砂漠?   あなたの想像した行き先を教えてください。。みんなの想像が集まれば、いろんな物語が生まれます。物語は、人をわくわく、元気にします。  さぁ、まーさんとくーちゃんはどこに向かって飛んだのでしょう。  メールで、あなたの想像した行き先、教えてください。  pukapuka@ked.biglobe.ne.jp    よく晴れた日は、空を見上げてください。よ〜く目をこらして見ると、きっとどこかで飛んでいますよ。    
  • タイの人たちといっしょに料理教室
     5月23日(土)、カンチャナーさんのお友達といっしょに料理教室をやりました。7人もお友達を連れてきて、タイ語が飛び交うにぎやかな料理教室でした。    タイカレー作りのスタート   初めて出会ったにもかかわらず、親切に教えてくれました。タイの人たちのおおらかさを感じました。   カンチャナーさんは子どもにとても優しい   ぷかぷかのメンバーさんにも優しい   タイ風春雨サラダにはこんなに唐辛子が   デザートのロールケーキ作り   テラちゃんがココナッツミルク、カレーペースト、鶏肉を混ぜます。タイの人が親切に教えてくれました。   ロールケーキを作ります。   味見します。熱いよ、フーフーして。   これ辛いよ   手がいっぱい伸びて   最後にナスを入れます。   こんな感じでぐつぐつ煮込んでいきます。   具だくさんの春雨サラダを混ぜます。   こんなにたくさんの具が…   ロールケーキにトッピング   巻いていきます。   はしっこをきゅっと締めてできあがり。冷蔵庫で冷やします。   ぷかぷかのメンバーさんも挑戦   今度はキャラメルナッツポップコーン。   タイカレーとタイ風春雨サラダのできあがり   いただきます   カンチャナーさんのお友達。みんな本当にフレンドリーでおおらかで親切でした。   みんなが食べ終わる頃、カンチャナーさんはロールケーキを切っていました。   豪華なデザート    カンチャナーさんのパワーと優しさに感謝。来月初めに帰国し、パン屋の準備に取りかかるそうです。  ぷかぷかに来て研修し、メンバーさんたちの魅力にとりつかれ、タイのパン屋開業を延期して、しばらくぷかぷかで働こうと思ったほどだったそうです。  パン屋が開いたらタイまで行ってこようかと思っています。  
  • うれしい感想がいっぱい
     5月21日の映画「ぷかぷか」上映会、186名もの方が見に来てくれました。  午前の会を見た方が、そのときの気持ちを、すぐにFacebookにアップしてくれていました。 《 いま、最初の回の上映を観て来ました   胸のなかに
たくさんの感情、感動が渦巻いてコトバになりませんが   今日  あと二回上映されます   ぜひ、観てください   最後に流れた ツジさんの歌う   ヨイトマケの唄に 号泣してしまいました   この映画を作ってくれた 監督の宮沢あけみさん 素晴らしいです   ぷかぷかの皆さん、素晴らしいです   ぷかぷかをつくった高崎さん素晴らしいです  》  映画を見てすぐにこんな言葉をFacebookにアップしてくれるなんて、本当にうれしく思いました。  当日112枚ものアンケートが出されました。これだけの枚数、感想欄に記入していただいたことはすごいことだとアートパークの方がおっしゃっていました。見たあと何か書かずにはいられなかったのだろうと思います。アンケートの中から少しだけ紹介します。 ・映画はぷかぷかのパンのようにほっこりあたたかくて、胸にしみいるような作品でした。 ・とてもよかったです。出演者全員のファンになりました。まーさんがデフパペの舞台にチャレンジしたシーンはなぜだか感動して涙が出ました。 ・すばらしかったです。彼と彼女たちの魅力に引きずり込まれました。 ・そのままでいることが豊かな人生の基本ですね。自然体の彼らがとてもよかったです。 ・とても感動しました!涙が止まりませんでした。ぷかぷかのパンは大好き、大ファンです。 ・私事ですが、昨日は自殺した友人のお葬式でした。心の整理がつかないまま、今日、こちらに伺い、「生きる」ということを深く感じる時間でした。みなさんの豊かな表情は、本当に心にしみました。こちらに足を運んで本当によかったです。 ・心が温まり、元気が出ました。 ・上映が始まってから涙がしばらく止まりませんでした。愛があふれている、と思いました。宮沢さんのぷかぷかに対する愛や、高崎さんのみなさんに対する「恋」にも近いような愛情が、たくさんたくさん伝わってきて涙が出たのだと思います。 ・たっぷり3時間、感動させてもらいました。本当、この映画は世界を変えると思います。 ・みなさんのじわじわ発するパワーやオーラがすばらしいです。 ・私は障害児の親です。学校卒業後、こんなに生き生きと毎日暮らしていける場があるんだ!と映画を見て思いました。吸い込まれるように見ました。楽しい、あっという間の2時間11分でした。たくさん笑いました。 ・子連れでしたが、一度も外へ出ることもなく、楽しませていただきました。ぷかぷかの方々の可能性の大きさ、深さになんとも言えぬ感情がこみ上げてきました。毎日を楽しく大切に生きたいとあらためて思わせてくれる映画でした。 ・今まで感じたことのない感動を長時間にわたっていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。 ・本当にステキだった!自分がいつも「こうしなくちゃ」「こうあるべき」「こんなふうにできない自分」にしょんぼり、とか感じてたこと、ここのみんなは全く思ってなくて、私もみんなみたいに自由になりたいな〜、って本当にまぶしく感じました。うまれながら自分にぐるぐるからみついていたロープを少しずつほどいていきたい!!と思いました。ぷかぷかいいね!!! ・支援するのではなく、いっしょに楽しむ、好きになる、ということを心に深く刻みました。 ・なぜ彼らといる時に、ゆるっと心地よいのか、わかった気がします。 ・普通に一般の職場でこんなことをしてしまう、というのはとてもうらやましいです。 ・我が子も障がいがあります。娘も地域の中で生き生き過ごせる「ぷかぷか」のような場所が見つかるといいな…と感じました。 ・自分が住んでいる地域に、このようなことに取り組んでいる事業所があることを知り、とてもうれしく思いました。地域が、いろんなことでみんなでよくなって行くことを望んでいます。 ・いつもの姿とりりしい姿が重なってうれしく、くすぐったい気持ちでした。あんなにステキな彼らといっしょに仕事ができて幸せです。いっしょに生きていかなくっちゃ、損しちゃいます。 ・最初に本番の映像があって、そのあとワークショップの映像があって、なんかそれを見てたら、また本番の映像を頭からじっくり見たくなりました。 ・みなさんの場の空気が伝わってきて、とても楽しめました。 ・ところどころ感動して涙が出ました。個性を生かし、自由に生きているみなさまから力をもらいました。 ・感動しすぎました。同じ緑区にこんなにすばらしい方々が、そばにいてもらって本当にラッキーです。 ・何か見方が根本的に変わるような気がしました。 ・映画を拝見させていただいて、気持ちがゆったり晴れやかになりました。高崎さんが「養護学校の教師やっている頃は彼らを社会のルールにあわせて生きていくようにしなければ…ということに一生懸命だったが、今ではそのままでいいんじゃないの…と思うようになりました」という趣旨のことをおっしゃっていましたが、とても感動いたしました。今は私も就労支援B型の作業所(カフェ)に非常勤職員として勤務しておりますが、また明日から心新たにがんばろうと思いました。「支援する」という既成概念をとっぱらっていこうと思います。「ぷかぷかさん」という呼び名が広まっていったらいいと思います。宮沢あけみさん、素晴らしいドキュメンタリーをありがとうございした。 ・なんて楽しそうに笑うんだろうと何度も思いました。悪意のない人たちが悪い役を演じる難しさもよく伝わりました。ぷかぷかの輪が多くの人々、地域に広がっていくことを願っています。 ・パワーがすごかった!!元気をたくさんもらいました。「そのままでいいんだ」というメッセージをもらえて、有意義なひとときでした。今までの概念を壊してもらった感じでした。ありがとうございました。 ・ぷかぷかのみなさんの素直で、純粋な様子が、とてもうらやましいような…いいな、と感じました。 ・まーさんの姿に明日からも生きていく力をもらいました。感動しました。どの人にもまーさんのようなオリジナルで個性的なドラマがあるのだろうなと思いました。 ・人と人が機能や役割ではなく、その人すべてでつながっていることがとても感動的でした。 ・みんなの笑顔がとても素敵でした。あんな笑顔になれることがあるなんて、素敵ですね。 ・言葉にするのがもったいないくらいすばらしかった。涙が出ました。やっぱり心が洗われる!!わくわくする!! ・ぷかぷかのみなさまに感動です。ステキ!!この言葉しか見当たりません。 ・いつもFacebookページ見ています。今日は辻さんにはじめてお会いできたこと、ぷかぷかさんのみんなの姿を見ることができてうれしかったです。Facebookページの文章と写真に心を打たれています。 ・友人がぷかぷかの話をよくしてくれます。同じ団地に住んで、彼らの魅力を伝えてくれました。以前からとても大好きな存在なので、このような形で身近に暮らせる場を作ってくださったことに心から感謝いたします。ありがとうございます。 ・パワーあふれる感覚。これで明日もがんばれます。 ・重度知的障がいの7歳の子の母です。娘のことがわかった1歳半の時は、自分たちにあわせることを一生懸命やってきました。ここ数年で「ありのまま、そのままでいい」という考えになり、子育てが楽しくなりました。まさに私と同じ価値観を持つ「ぷかぷか」のことを知り、いても立ってもいられず、仕事帰りに見に来ました。私は日本中といわず、世界中の子がありのまま社会から愛され、どのような人も楽しく生きていくことを夢見ています。勇気をいただきました。 ・大人になっていく間にかたくなっていってしまう頭の中。みなさんのようにやわらかく、やさしくいたいと思いました。 ・元気をいただきました。 ・彼らのことがますます好きになりました。特にまーさんのファンになりました。映画の中でまーさんの笑顔が見られるとうれしくなりました。表現することの力、その人らしくあること、それが障がいのある人でも、健常者であっても、そのことのすばらしさを知った映画でした。 ・ちょっとできないことが多かったり、時間がかかったりするだけなのに、生きづらい世の中におかれている。私は心の底から、彼らは社会の子、社会の宝として、社会のど真ん中にいるべきだと思っています。彼らからもらえるものが本当にたくさんあるなとあらためて感じました。彼らが生きやすい世の中になれば、すべての人に幸せな世の中になるのにとつくづく思いました。ありがとうございました。彼らの美しい命に感謝! ・DVD見てましたが、上映会でみんなで見ると、一人で見た時よりも楽しかったです。 ・ずっと以前からぷかぷかさんのランチを毎月1回行くのを楽しみにしてきた私たち夫婦は、今日の映画もとても楽しみにしていました。想像以上に素晴らしくて、高崎さんのコメントがとくに心にひびきました。何から言っていいかわからないくらいすべて素晴らしくて、高崎さんのようなこんな人がこんな近くにいてくださったんだと感動しました。  こんなにうれしい感想が、こんなにもいただけるなんで思ってもみませんでした。本当にありがとうございました。
  • 映画「ぷかぷか」は未来への祈り
     《 いっそ「記録」は過去ではなく、未来に属していると考えたらどうだろう 》  《 写真家はこういって「そう考えなければ、シャッターを切る指先に、いつも希望が込められてしまうことの理由がわからなくなる」と続ける。……家庭で淡々と子どもの日常を記録する母親のふるまいにも、役所で誰のためともなくこつこつ書類をとじる人の作業にも、きっと密やかな祈りが込められている。 》    と、今朝の朝日新聞「折々のことば」にありました。    毎日毎日膨大な量のぷかぷかの写真を撮り続けています。それは「ぷかぷかの今」の記録なのですが、それは過去のものとして残しておくのではなく、そこにはやはり「未来への希望」「密やかな祈り」があります。だからあんなにもたくさん、思いを込めて撮るのです。  こんなふうに楽しく仕事をする事業所がもっともっと増えて欲しい、真剣に仕事をする彼らを見て欲しい、仕事中のこの笑顔を見て欲しい、彼らのこの絵を見て欲しい、彼らがそこにいること、そのことが社会の豊かさであることをどこかで感じて欲しい、などなど。  みんなみんな「未来への希望」であり、「密やかな祈り」といっていい思いです。記録はだから、未来へつながっているのだと思います。     映画「ぷかぷか」は昨年やったワークショップの記録です。この記録は過去のものではなく、それこそ未来への思いがいっぱい詰まっています。  彼らといっしょにやるとこんなに楽しいよ、彼らといっしょにやるとこんなにも豊かなものが生まれるよ、彼らとはいっしょに生きていった方が絶対にいい!などなど、そんな思いが映像に渦巻いています。  映画「ぷかぷか」は、ですから未来に向けたぷかぷかのメッセージであり、祈りなのです。  平成28年1月7日(木)みどりアートパークホールでアンコール上映会があります。         
  • たくさんの私と出会う
     ぷかぷかについていろいろ考えることは多いのですが、自分自身について考えることはあまりありません。66年も生きてきて、自分のことはわかっているつもりなので、そんな面倒くさいことはもういいよ、と思っていました。ところが、たまたま今受講しているネット上の学校「イシス編集学校」で「たくさんの私」に会いに行こう、というテーマで自分自身のことを考える機会がありました。今更たくさんの私でもないだろうと思っていたのですが、ところがどっこい、この「たくさんの私」に出会ってしまいました。この年で、こんなにたくさんの私に出会うとは思ってもみませんでした。いや〜、おもしろかった!のひとことです。    自分自身を編集する稽古、とありました。つまり自分を「要素」「機能」「属性」といった視点から、多様な「私」を見つけていきます。「要素」「機能」「属性」の具体的な中身は自分で決めていきます。  これで多様な「私」を見つけていく、といってもあまりにも漠然としているので、ルールがありました。   ルール1:表現形式は「私は○○である」という単文にする。一度使った表現は使えない。たとえば「私は人間である」と書くと、それ以降「人間」という表現は使えない。 ルール2:○○の前に修飾する言葉を加える。「私はおっちょこちょいな人間である」といった具合。 ルール3:回答は30個以上あげる。    え〜っ、30個以上?そんなに見つかるの?と思いました。ふだん自分についてそれほど考えたこともないので、そんなにたくさんの自分が見つけられるだろうか、と思いました。でも、イシス編集学校は3日おきくらいに新しい「お題」が送られてくるので、どうこう考える暇もなく、とにかく必死になって30個探しました。  ところが実際にやり始めると、思いのほか次々に言葉が出てきて、多様な「私」が次々に登場し、自分のことながらちょっとびっくりしました。こんな具合です。   1) 知的障がいのある人たちに惚れ込み、彼らと一緒に働くパン屋を作ってしまった変なおっちゃんである 2) そのパン屋を作るために退職金を全部使ってしまい、今とても貧乏人である。 3) 家に退職金を入れるのを全く忘れていた、救いのないボケ老人である。 4) そのために家では小さくなっている家の主である。 5) 老後はのんびり生活をする予定が、寝る間もないくらい忙しい生活になってしまった「困ったさん」である。 6) それでもほとんど後悔していない楽天家である。 7) 国産小麦、天然酵母のおいしいパンを作るパン屋の店主である。 8) 障がいのある人たちの働く福祉事業所の施設長である。 9) 「障がいのある人たちとはいっしょに生きていった方がいいよ」というメッセージを日々発信しているメッセンジャーである。 10) Facebookページで毎日記事を5,6本アップしているFacebookマニアである。 11) 毎日のようにホームページを更新している管理人である。 12) アクセス数8万人のホームページを5年かけて作った素人ホームページメーカーである。 13) ホームページに膨大な情報を詰め込んだ情報整理人である。 14) ホームページ、Facebookページに小さな物語を積み重ねている語り部である。 15) Facebookページのつながりを使って、みんなで新しい物語を作り、芝居をやっちゃおうかと密かに考えている陰謀家である。    ふだんのそのままの自分を追いかけただけですが、表現する言葉をちょっと換えるだけで、こんなにも多様な「私」がいたことに、ちょっとびっくりしました。表現する言葉を探す作業はおもしろかったですね。そうか、こうやって多様な「私」と出会うんだと思いました。    この回答に対し「師範代」と呼ばれる方からすばらしいアドバイスというのか「指南」が送られてきました。これが毎回センスがあって、それを読むだけでいろんな新しい発見があり、なんともすばらしいのです。こんな具合です。     《 驚きのストーリー仕立てとなりました♪^^   脳のなかの「意味単位のネットワーク」が無限に続いていきます。   ひとつでれば、芋づる式にどんどん次の想いが溢れ出てきますね。   うんうん。どんどん連鎖していく快感を感じます。いいですねぇ。 》      うれしくなるような「指南」です。背中をぐいぐい押してくれて、うまいなぁ、と思います。     《  おっちゃん→貧乏人→ボケ老人→家の主 …etc    属性もどんどん軽やかに変わっていきます。 》      そうか、あれは「属性」だったのか、とまた発見。ほとんど意識しなかったのですが、自分自身の表現の仕方を考えることは、「属性」を考えることでもあったんですね。無意識のうちに「属性」からたくさんの自分を探していたというか…     《 おもしろいのは、ほぼ同じような場所に「注意のカーソル」があたりながらも、多様に言い換えができていることですね。     メッセンジャー > Facebookマニア > 管理人       >ホームページメーカー > 情報整理人 > 語り部      へと変貌する姿はお見事ですね。   まさに、コップの多様性を見つけた時と同じように、ひとつの行為の中での、多様な自分の姿を見つけてくれましたね。》      ほとんど意識せず、ただ違う表現を探しただけでしたが、   《 ひとつの行為の中での、多様な自分の姿を見つけてくれましたね。》   なんていわれると、そういうことだったのか、とあらためて自分のやったことを振り返ったのでした。表現する言葉をちょっと変えるだけで、多様な自分が見つかる、という発見は、自分をとても豊かにしてくれるように思いました。     16)  やりたいことがあったらすぐに行動に移す熟慮欠落人間である。 17)  段ボールで作った大きなクジラの写真を撮りながら、これが空を飛んでいたら楽しいだろうな、と思い、そんな空飛ぶクジラを見たら、なんてつぶやきますか?とFacebookページに投稿した投稿マニアである。 18)  いつも見る前に飛んでしまう飛び男である。 19)  でも、それ故に思ったことはわりと実現してしまう本気屋である。 20)  夢は実現可能なものを追いかける実利的夢想家である。 21)  飛び男なら、クジラといっしょに空を飛んでみたいと思っている空想家である。     《 ここは形なき高崎さんの性質を捉えていると言えそう。   どの「わたし」も、いつも真剣に全力で夢を追いかける高崎さんのエネルギーを感じます。     形容の仕方を変えるだけで、ひとつのキャラクターがこんなにも枝葉を広げて表現することが可能なんですね。 》      連想ゲームのように書いただけでしたが、   《 形容の仕方を変えるだけで、ひとつのキャラクターがこんなにも枝葉を広げて表現することが可能なんですね。》   なんて書かれると、そうか、こんなことをやっていたんだと、自分のやっていたことの意味を再発見したりしました。ここがこの「イシス編集学校」の「指南」のすばらしいところだと思います。連想ゲームのように、チャッチャッとやっただけでしたが、多様な私を見つけるための大事な作業であったことに気がつきました。     22)  その一方で、パン屋、カフェ、お惣菜屋、アートショップの4店舗を経営する夢ばかり追う経営者である。 23)  三つの店舗が並んでいるので「ぷかぷか三軒長屋」と名付け、その長屋の住人である。 24)  ぷかぷか三軒長屋は、やってきた人がただ商品を買うだけでなく、ここに来るとちょっとホッとしたり、自分を取り戻したりする小さな町になっていて、そこの町長補佐である。     《 経営者や住人、町長補佐は、社会的な位置づけ(属性)ですね。今まで、自分のことを自分で見るような近い距離間で捉えていましたが、ここで、   外部の人の目(離れた視線)がはいってきました。》    視線の「距離感」の指摘はすごいなぁ、と思いました。私は適当にこういう言葉を使っただけだったのですが、そういうことだったのかとあらためて納得しました。 この「適当」という感覚も隅に置けないと「指南」を読みながら思いました。     25)  三軒長屋の町長はなんといっても障がいのある人たちで、その人たちがいるから人が集まり、私はそのことをホームページで伝える宣伝マンである。 26)  Facebookページに日々投稿する写真を撮っているカメラマンである。 27)  毎日100枚~400枚に写真を撮り、その中から投稿する写真を5,6枚選ぶために膨大な時間を費やす時間浪費家である。 28)  どこまでもいい写真にこだわるこだわりの強い人である。     《 多様な仕事の役割りをもつ高崎さん。   高崎さん自身だけではなく、高崎さんを取り巻く仕事の多様性も見えてきます。》    あれもやりたい、これもやりたい、あれもやらねば、これもやらねば、と思っているうちにこんなにもいろいろな仕事をやっていたのですが、この多様性があるから《ぷかぷか》がこんなに楽しいんだと思いました。   29)  ファインダーを通してみる障がいのある人たちの素直な顔にうっとりする幸せ人間である。 30)  今の仕事が大好きな仕事人である。     《 ここは、どちらも幸せと仕事が連動していますね。     仕事をしているから幸せな人   幸せな仕事人    属性と形容を前後入れ替えることも可能なんですね♪  新しい発見でした! 》      ここも大して考えもせず、ダ〜ッと勢いで書いたのですが、そうか、幸せと仕事が連動していたんだ、と思いました。これも考えてみれば、障がいのある人たちがそばで働いてくれているおかげ。彼らに惚れ込んで本当によかったと思います。    ひとりでやっていたら、こんなにもたくさんの新しい発見はありませんでした。「師範代」とのやりとりのおかげで、倍以上の発見があったと思います。これはネット上のワークショップですね。感謝、感謝です。          【イシス編集学校のおもしろさがだんだんわかってきました。イシス編集学校についてはこちらmailto:http://es.isis.ne.jp  まだはじめて一ヶ月ですが、こんなにおもしろい世界があったか、という思いで3日おきくらいに届く《お題》を考えています。】            
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