ぷかぷかが好き!
今年4月に美大を卒業した方をスタッフとして迎えました。それを聞いたある福祉事業所の所長が 「すごいですね。今どこの事業所でも、求人を出してもまず人は来ません。そんな中で、大学の新卒の方が来てくれるなんて、すごいです」 給料は安いのですが、それを超える魅力をどこかで感じてくれたのだろうと思います。時々ホームページを見て、働きたいという方から連絡をいただきます。 働きたいではなく、ただただ 「ぷかぷかが好き!」 という方も最近増えています。 最初の所長の話ですが、求人を出しても人が来ないのは、やはり魅力ある情報を発信していないのだと思います。ぷかぷかは特にそれを意識しているわけではないのですが、元々私が障がいのある人たちに惚れ込んだところから出発しているので、どうやってもそういう切り口でぷかぷかを語ることになります。 たとえば今日のFacebookページ。カメラを持って事務所からパン屋へ向かっている途中、信号のところで、弁当を運んでいるダイちゃんを見かけました。その姿が単純に 「ああ、いい、いい!」 と思い、シャッターを切りました。その写真がこれです。 この写真の説明は 「ダイちゃんが雨の中、お弁当を運んでいました。一日に何度もこの道を往復します。往復するたびに街は少しずつ耕されていきます。」 ダイちゃんの歩く姿に、うっとりし、こんなことを書いたのですが、日々アップする記事はすべてこういう視点で情景を切り取っているので、自然に私が感じた彼らの魅力を語ることになり、それがぷかぷかの魅力として読む人に伝わって、 「ぷかぷかが好き!」 という人まで現れたのではないかと、勝手に分析しています。 もちろん一番の魅力は彼ら自身です。彼らがこうやって街を歩くこと、毎日笑顔で働くこと、にぎやかで、楽しい雰囲気のお店を作っていること、ステキな絵を描くこと、すばらしい芝居を演ずること、などが積み重なって 「ぷかぷかが好き!」 となるのだと思います。