「天王町サティ行くの」「天王町サティ行くの」「天王町サティ行くの」
昨夜熱が出て、念のために抗原検査をしたところなんと陽性!布団に入ってからも寒気がしてちょっと大変でしたが、今朝は平熱に戻りました。でも1週間自宅待機なので、久しぶりに散らかった机の上を整理。昔書いていた『子どもとゆく』を発見。面白い話が載っていたので紹介します。 子どもたちと宿泊学習にいった時の話です。 6月7日(木) 宿泊学習でしたが、ケイちゃんはそこで泊まることがどうにも納得できないようでした。夜のレクリエーションが終わって部屋に帰る途中から異様に興奮し始め、何やらわめきながら飛び跳ね、そばへ駆け寄ってきては「天王町サティ行くの」「天王町サティ行くの」を繰り返しています(天王町サティはケイちゃんのお気に入りのスーパー)。 部屋に入ってからも布団の上をあっちに行ったりこっちに行ったりしながら「天王町サティ行くの」「天王町サティ行くの」と汗だくになって繰り返しています。 「天王町サティに行くのは日曜日。今日はここで寝るの。ケイちゃんわかった」というとケイちゃん「今日はここで寝るの」とわかったようにいいます。「そう、今日はここで寝るの」といったとたん、またケイちゃん「天王町サティ行くの」「サティは日曜日!」「サティは日曜日」「そう、だから今日はおとなしくここで寝るの」「天王町サティ行くの」「だからサティは日曜日!」「サティは日曜日!」「わかってたら、もう黙って静かに寝てよ」「天王町サティ行くの」「ケイちゃん!」ともう泣きたくなります。 1時間くらい「天王町サティ行くの」「天王町サティ行くの」「天王町サティ行くの」ともう最後の方が涙を浮かべながら繰り返していました。ケイちゃん自身、やめたくてもやめられないようで、何だかかわいそうになりました。それでも、10時を過ぎた頃、さすがにつかれたのか、電気を消して暗くするとすっと寝入ってくれました。 6月8日(金) 朝6時きっかりに目を覚ましたケイちゃん、いきなり「天王町サティ行くの」「天王町サティ行くの」と大声で繰り返しています。「頼むからもうちょっと寝かせてよ」というと、もっとそばへ寄ってきて、「天王町サティ行くの」「天王町サティ行くの」と迫り、朝からどっと疲れました。 いや〜養護学校というのは、こういうことがいっぱいあって、ほんとうに鍛えられましたね。毎回どっと疲れながらも、彼らのこと、やっぱり好きで、彼らといっしょに生きていきたくて、ぷかぷかを始めたのでした。