ぷかぷか日記

タカサキ日記

  • 悩むおじさん
     近所のおじさんことオーヤさんから第2回ワークショップの感想が届きました。普通のおじさんは体を動かすことなんてふだんやらないので、なかなか大変だったようですが、少しずつからだが動き始めたようでした。 ●●  先回、ミラーゲームで体を自由に動かすことに、はずかしさや抵抗がありましたが、今回は先回より自由に動かすことができて楽しかったです。 動くことができたのは、みなさんが自由に動かしているところを見て、こんな動きでもいいのかと思い、もう少し思いのままに動いていいのかと思えたからです。皆さんに感謝です。 ●●  こんな感じで体が動くようになったのです。こんなふうに体が動くことで、オーヤさんは、自分の体について、日々思っていることについて、人生について、新鮮ないろんな発見があったようです。  たまたま2月の発表会の直前が仕事でどうしても来られないといいだし、どうしようか悩んでいるようでしたので、悩むくらいなら仕事休んできた方がいい、とはっきり言いました。仕事仕事で、自分の人生なんかどこかへ置き忘れているような会社生活を送ってこられたのだろうと思います。今回ワークショップに参加することで、思いがけず自分の人生について振り返る機会にもなり、ワークショップがだんだん楽しくなってきました。発表会の舞台に立つこともとても楽しみにしているのですが、直前のワークショップに仕事で参加できないかも、と悩んでいます。  多分今までだと、考えるまでもなく仕事仕事でやってきたのだろうと思います。でも今回ワークショップに参加して、そのあたりが少し揺らいだ、というか、自分の人生こそが大事、みたいなことが少し見えてきたようで、だからこそ仕事をどうするか、すごく悩んでいるようでした。  人間は悩むことで成長します。オーヤさん、大いに悩んで下さい。きっと新しい人生が開けますよ。  
  • これこそがhanaちゃんの言葉じゃないかって
     みんなでワークショップ第二期では、みんなに詩を書いてもらい、それを合わせて「みんなの生きる」という物語を起こそうと思っています。前回、hanaちゃんの思いも入れたいと思い、お母さんにお願いしました。できあがった詩がこれ。「まだ眠いのに無理矢理起こされて学校へ行かされること」「どうせわからないと思われて話しかけてくれないこと」 な〜るほど、なんて思っていたのですが、 これはお母さんの思いに過ぎなくて、hanaちゃん自身は別になんとも思ってないんじゃないかってお母さんがブログに書いています。  すごくおもしろくて、深〜い考察です。 ameblo.jp  hanaちゃんといっしょに生きてると、人生についての思いがこうやって深くなるんだなぁって思いました。hanaちゃんてなんにも言わないんだけど、周りの人たちに深い言葉をいっぱい語らせるんですね。これこそがhanaちゃんの言葉じゃないかって思いました。
  • 葉っぱの物語−2
     年取ったせいか、葉っぱの写真を撮ってると、その葉っぱの人生のようなものが見えて、いとおしくなってしまいます。  地面の上に落ちた葉っぱは土に帰りますが、舗装された道路に落ちた葉っぱはゴミ扱いされ、燃やされてしまいます。なんだか悲しいですね。
  • 講演会を頼まれました−1
     瀬谷養護学校のPTAから講演を頼まれました。何をどんな切り口で話そうか、今思案中です。 通り一遍の事業所の説明をしてもつまらないし、やっぱり話を聞いて新しい発見があったり、元気が出たり、希望が持てたりした方がいいと思うのです。そのためにはどんな話がいいのかを考えているのですが、最近見学に来られた方で一番多い反応は、「こんな明るいところがあったんですね」とか「気持ちが楽になりました」と笑顔になられることです。何かから解放されたような笑顔がいつも印象に残ります。  笑顔を作り出すのは,やはり「ぷかぷか」の「空気感」ではないかと思います。「みんな明るい」「楽しそうに働いている」「ホッとする雰囲気」「癒やされる」といった言葉で表現されるものが合わさってできる「ぷかぷか」の「空気感」。これが見学に来た方を笑顔にするのだろうと思います。  では、この「空気感」はどこから生まれるのでしょう。それはいろんな要素が組み合わさっていると思いますが、「彼らがありのままの自分でいられること」つまり「管理しないこと」、「仕事が本物であること」などがあげられると思います。  具体的にはこんなことがありました。    カフェを始めるとき、接客の仕方がわからないので、講師を招いて接客の講習会をやりました。2時間くらいの講習でしたが、確かにいわれたとおりにやれば、それなりに上手な接客ができます。  「いらっしゃいませ」「お待たせいたしました」「かしこまりました」「少々お待ちください」「申し訳ございません」「恐れ入ります」「ありがとうございます」「失礼します」という接客用語を、手を前にそろえ、繰り返し、繰り返し練習しました。すごく上手な接客ができるような気がしたのですが、実際にぷかぷかのメンバーさんが一人ひとり口にすると、なんか変というか、ちょっとちがうよな、という気がしました。  上手な接客なのに、この違和感は何なんだろうと思いました。けんちゃんが手を前にそろえ、「お待たせしました」「かしこまりました」っていうと、立派な社会人らしく聞こえました。でも、何度もよ〜く聞いてみると、すごく無理してるというか、背伸びしすぎて、けんちゃんのいいところが全く感じられない気がしました。けんちゃんじゃないみたい、というか、要するに、決まり文句を言わされてるだけで、けんちゃんというかけがえのない存在はどこかへ行ってしまっているのです。けんちゃんという存在よりも、決まり文句の方が大事であり、それが正しい接客だというのです。  いくら正しい接客でも、これはもうやめようと思いました。私は彼らに惚れ込み、彼らといっしょに生きていこうと「ぷかぷか」をはじめたのですが、彼らのいいところや個性が出せないのであれば、彼らといっしょにぷかぷかをやる意味がなくなるからです。  それで講習会は一回でやめました。このときの「なんか変」と思った直感が、今の「ぷかぷか」の「空気感」を形作っていく出発点だったように思います。そしてこの「空気感」こそが、ぷかぷかにしかない大きなかけがえのない「価値」だと今思っています。  彼らのいいところをそのまま生かす、持ち味を生かす、ということは、こちらがとやかく言わずに、彼らに任す、ということです。言い換えれば「彼らがありのままの自分でいられる」環境を作り出すということでした。彼らを社会に合わせることを良しとし、そのことの努力を半ば強いられる世の中にあって、画期的な試みであったとも言えます。(このことについてはまた稿をあらためて書きたいと思います)  接客の話を続けます。   「お客さんに不愉快な思いをさせない」というルールだけ守ってもらって、あとはそれぞれのやり方でやってもらうことにしました。一般的な接客のイメージからすれば、お世辞にも上手とは言えない接客です。管理しないので、普通に考えればあり得ないような接客もあります。でもそれ故に強烈な出会いをした方がいました。    ウィルスに感染したと表現するお客さんの話です。    子供2人を連れてカフェでランチを食べていました。お客さんは私の家族と他にもう一組だったかと思います。 お天気も良く明るくゆったりとした空気の中で 「おいしいねー」 「もう1回チョコパンとチーズのパンおかわりしたい」 などと子供と話をしていました。  そしたら厨房の小窓のカーテンが急にシャッ!と開き、ニコニコ笑顔にマスクの方が 「おいしいかい!?」 と聞いてきました。  一瞬何が起こったのかわかりませんでしたが、とっさに 「美味しいです!」 と負けじと大きな声で答えました。  その方は、そうだろうと言わんばかりにニコニコのまま 「フフ〜ン」 と笑い、カーテンを閉めました。   多分10秒程のできごとでしたが、この思ってもみない楽しいやりとりで、また食べに来ようと思いました。  ぷかぷかウィルスに感染したのは、多分この時だと思います。    これがきっかけでその方はぷかぷかパン教室に来るようになり、いろいろお話をし、今はスタッフのひとりとして毎日彼らと一緒に楽しく働いています。  「ウィルス」という言い方がいいですね。そうとしかいいようのないものが「ぷかぷか」にはあるのだと思います。  「ぷかぷかのファンです」とおっしゃるお客さんが最近増えていますが、こういう方も多分ウィルスに感染したのではないかと思います。    にしても、「おいしいかい!?」のひとことで、お客さんの心をわしづかみにしてしまうなんて、ほかの誰にもできないすばらしい接客だと思いました。   「おいしいかい!?」      「おいしいかい!?」なんて言う言葉も、管理していない環境だからこそ、ぽろっと出てきたのだと思います。普通はお客さんに向かってこんな言葉は使いません。  でも、そのとき、厨房にいたマツイさんはお客さんがあんまりおいしそうに食べてるので、なんだかうれしくなって、ついカーテンをシャッとあけ、ニカーッと笑いながら 「おいしいかい!?」 なんて言ったんだろうと思います。聞いたお客さんも、 「え?!」 とか思いながらも、マツイさんの投げかけた言葉の、なんとも言えないおかしさ、あたたかさに、クスッとしながら、負けずに大きな声で 「おいしいです!」 って、応えたんだろうと思います。マツイさんは、そうだろうといわんばかりに 「フフ〜ン」 と笑い、カーテンを閉めたようです。  その余韻の中で、お客さんは 「また来よう」 って思ったというのですから、おもしろいですね。この一瞬のやりとりで、ぷかぷかのウィルスに感染してしまったとお客さんは言ってました。    こういう思ってもみない、全く想定外の、楽しい、あたたかな出会いは、管理された空間からは絶対に生まれません。  もちろんこの一瞬のやりとりがいつもうまくいくとは限りません。事実カフェのお客さんで利用者さんの言葉に不愉快な思いをしてクレームをつけた方もいます(「よく食べますねぇ」と正直に感想を言っただけなのですが、お客さんにとっては気に触る言葉だったようです)。でも、だからやはり管理が必要だ、というのではなく、そういったリスクを抱え込みながらも,なお、彼らの持ち味を生かすお店、彼らの持ち味にふれ、お客さんの心がキュ〜ンとあたたまるようなお店にしたいと思うのです。      カフェのお客さんで「彼らの接客にふれると心が癒やされます」とおっしゃる方が最近えているのですが、私にとっては思いもよらない評価の言葉でした。彼らの個性をそのまま出した、それほどうまくもない接客がお客さんの心を癒やしている、ということ。これは彼らの立ち居振る舞いがそのままお客さんの心を癒やしている、ということになります。  それはどうしてなんだろう、ということを私たちはきちんと考えておく必要があると思います。障がいのある人たちは「なんとなくいやだ」「怖い」「何をするかわからない」といった形で、社会から締め出されていることが多いなかで、どうしてぷかぷかだと心を癒やしてくれる存在になるのか、ということです。そのことをきちんと考えていくことは、お互いがもっと生きやすい地域社会がどうやったら実現できるかにつながっていくと思います。    カフェだけでなく、パン屋、外販、お惣菜屋、すべて接客は利用者さんにお任せしています。マニュアルがないので、みんな自由にのびのびと接客をしています。その雰囲気がお客さんの心を癒やしているようです。  区役所の外販でぷかぷかが一番お客さんを集めているのも、みんな楽しそうに仕事やっているからだと思います、と区役所の方がおっしゃっていました。楽しく仕事をする、ということが仕事をする側にとってはもちろん、お客さんにとっても、とても大事なことがよくわかります。    きちんとマニュアルに沿って正しい接客をさせている(しっかり管理している)福祉事業所のパン屋、カフェに行ったお客さんが  「ぷかぷかに来るとなんだかホッとするわ」 とおっしゃったことがありましたが、管理されたお店は、お客さんにとっても息苦しいのだと思います。 「なんだかホッとする」 という言葉こそ大事にしたいと思うのです。そういう空間を彼らは自然に作り出してくれます。そのことをどこまで信頼し抜くか、だと思います。  そして、この「なんだかホッとする」という感覚こそが、ぷかぷかが地域の人たちにとって大切な場になっている理由だと思います。裏返せば、「ホッとする」ような場所が地域社会になくなっているのだろうと思います。異質なものを排除したり、管理することばかりが優先する社会にあって、みんな息苦しさを感じているのだと思います。そんなことを考えると、社会には何が大切かを、さりげなく「ぷかぷか」は提案しているのではないかと思います。    いずれにしても「ぷかぷか」の「空気感」がどこから生まれているのかを少し感じ取っていただけたのではないかと思います。      
  • 葉っぱの物語
     葉っぱの物語。  葉っぱを一枚一枚撮っていると、葉っぱの一枚一枚の小さな物語が見えるようでした。        
  • 四角くまとめないところがいい
     帰りの会を四角くまとめないところがいいですね、とおっしゃった方がいました。うまいこという人だなぁ、と感心しました。  帰りの会は一日のまとめであり、最後くらいはきちんと締めるのかと思ったら、全然そうじゃなかったので、安心しました、ともおっしゃっていました。    別の方が、気持ちが落ち込んでいるときに来ました。なんとなく帰りの会に参加。夜、メールが来ました。 「話をする人がいて、聞く人がいて、聞かない人がいても、それもそういう空間でいいなー、と。 疲れたら家で休む。ではなく、ぷかぷかに行く。これが私の特効薬です!!」    たかが「帰りの会」。話をする人がいて、聞く人がいて、聞かない人もいて、そういう締まりのないざわざわした集まりに、それでもそこで心癒やされ、元気になる人がいる不思議さ。  なんなんでしょうね、これは。 「空気感がちがう」とおっしゃった方もいました。ホッとするようなあたたかな空気感。  その居心地の良さに、帰りの会の途中、つい居眠りしてしまい、 「次、連絡、何かありますか?」 と、司会に起こされたこともあります。私は施設長なんかではなく、ただの連絡をいう係なのです。      
  • 2015年緑区民まつり地産地消ブース
     緑区民まつりがありました。地産地消のブースのデザイン、絵地図の製作をやり、今日はそのお披露目。  カボチャはテントのてっぺんにあげる途中、一度ひっくり返ってしまったのですが、それでも3人がかりでなんとかあげました。その後はヒモでずりずり稜線上を移動させ、無事真ん中あたりに収まりました。     カボチャをあげたあと、いよいよ顔のパーツをテントの支柱にくくりつけます。   両目がつくと、俄然この入り口が生きてきます。   絵地図も貼りましたが、場所があんまりよくないですね。それでもたくさんの人が見てくれました。何よりの収穫は、担当の方が,すばらしいできばえなので、区役所のロビーに飾る方向で検討しましょう、といってくれたことです。痛まないようにパネルにしてから飾るそうですが、この大きさのパネルになると、かなりお金がかかりそうで、そこがクリアーできれば、新しい区役所のきれいなロビーに,この楽しい絵地図が貼り出されます。区役所に行くとこの絵地図が目に飛び込んできて、みんな心がほんわかあたたかくなります。   タイトルが入りました。   なぜかイルカが…   地産地消アンケートに答えていただいた方には、おひさまの台所で作ったおから煮をプレゼントしました。   メンバーさんとじゃんけんして、勝ったら地場野菜がもらえるゲームをやりました。    地産地消のキャンペーンでおからを売るだけの話が、ブース,チラシのデザイン、更には大きな絵地図の製作をすることにまで広がり、更にその絵地図をお披露目した今日、あまりにすばらしいので区役所のロビーに飾られる話になって、この思ってもみない展開がほんとうにおもしろいですね。  
  • 人と人が知り合ったり、分かり合ったりするのは 言葉や時間じゃないんだなぁ
     10月17日(土)第2期第2回ワークショップ。前半、「ヤドカリ」というゲームで盛り上がったあと、体で何かを表現することをやりました。石になったり、楽器になったり、恐竜になったり。恐竜が一頭だと何も起こらないけれど、そこへもう一頭登場すると、そこに物語が生まれることを体感したりしました。  「つまさききらきら」と「岩手軽便鉄道の一月」を歌いました。二曲ともとても気持ちのいい、元気の出る歌です。安見ちゃんのピアノで歌うと本当に気持ちよく歌えます。(いつか機会見つけて安見ちゃんの宮澤賢治作品朗読コンサートをやりたいななんて考えています。) A.A.ミルン 詩/小田島雄志&若子 訳 作曲 林 光 www.youtube.com  二人ペアで一人が人間、もう一人が鏡になる「ミラーゲーム」をやりました。相手の動きの通りに動いているうちに、お互いの気持ちが通じてきます。  そのミラーゲームでぷかぷかのメンバーさんと出会った方が感想を寄せてくれました。 ●●●  今日のワークショップも楽しかったです。 やはり、小山さんとペアでやったミラーリング(でしたか?)が忘れられません。 たまたまお隣にいらいしたので、じゃあよろしく!という感じで勝手に ペアにしてしまいましたが、説明を聞いている段階では、私が小山さんの正面に まわりこんでも自然に違う方を向いてしまい、「あら~私とやりたくなかったかな、、」 と少しショックを受けていました(笑) はじまってからは、私が人間の時は上手にミラー役をやってくれていましたが、小山さんが人間の時は、はじめはあまり動きがなく、表情も少し困った感じでした。 途中で役を入れ替わっていいという段階になったら、だんだん波長があってきて、最後の方は同時に全く同じように腕をあげた瞬間があって、すごく嬉しかった。 そしてみんなの前での発表。 最後の順になっちゃったから、大丈夫かな~と内心思っていたのですが、スタートしたら小山さんの動きが凄くバリエーションに富んでいたので、やっている私が一番びっくり するやら嬉しいやら。指を立てたり、表情を変えたり、やってて楽しいし、小山さんって すごく穏やかで優しいんだろうなーって感じたり。 最後の最後は音楽に合わせて、手のひらを合わせて降ろして終了。 心がとっても満たされた感じでした。 ほぼ会話をしていないのに、そして初対面に近いのに、2人で濃密な時間を過ごしたような、そんな不思議な感覚でもありました。 今、気になるのは、で、小山さんはどう感じたのかなーーー?ってことです。 これって恋に近い?! (余談ですが、これって婚活とかでやったら面白いかもしれませんね) これから目で追ってしまいそうです。 人と人が知り合ったり、分かり合ったりするのは 言葉や時間じゃないんだなぁということに、改めて気づいた時間でした。 そして、音楽の力ってスゴイ!!!ということ。 あみちゃんのピアノがなかったら、きっとこうはなっていない。 ミラーリングをやっている人たち、あみちゃんのピアノ、あの場にいたみんな。 いろんなことが全部つながっているんだな。そうすると凄いチカラが生まれるんだな。  そういったことを表現することが演劇なのかな、となんとなく思った1日でした。 ヤドカリも恐竜も歌も詩も全部楽しかったです。  (ノリピー) 小山さんとノリピー 遅れて参加したサクラちゃんは、さっそくテラちゃんのところへ行き、くつろいでいました。 今日はマツイさんとも気があったようでした。  第1回目では「生きる」を感じる「楽しいこと」「うれしいこと」などの詩を書きましたが、今日は「腹の立ったこと」「悲しかったこと」などの詩を書きました。  前回の詩を整理しながら今回の詩を加え、発表。 サクラちゃんはお母さんといっしょに詩の発表を聞いていました。 「どうせわからないと思われて、話しかけてくれないこと」はサクラちゃんのお母さんの言葉。「こう見えてね、ほんとうは全部わかってるんだよこの人は」と思って話しかけると、サクラちゃんとの距離がグンと縮まって、すごくかわいくなります。これ、実感です。 「今、生きているということ」をそのまま表現している子どもたち。 「楽しいこと」「うれしいこと」に対して「腹が立つこと」「悲しいこと」など、対立するものを持ってくると、二頭の恐竜が登場したときのように、何か物語が生まれます。  各グループに、対立する部分を軸に何をいちばん伝えたいか、といったテーマで発表してもらったのですが、腹の立つ度合いが小さいのか、物語が生まれるまでには至らない感じでした。  くっきりと表現できるような、ほんとうに怒っていること、ほんとうに悲しいことをみんなで捜そう、といった提案もしたのですが、こういう話になるとぷかぷかのメンバーさんはついて来れません。  養護学校の教員をやっていた最後の年の芝居は、今回のワークショップと同じ「みんなの生きる」というタイトル。それぞれの「生きる」を二〜三行で書いてもらい、「みんなの生きる」という長い長い詩を書きました。生徒だけで対立する物語を創ることはむつかしかったので、私の方で「恋愛を禁止する」という勝手きわまる王様を登場させ(みんなの書いた詩には恋愛へのあこがれが多かった)、「さあ、どうする?」というところから物語を創っていきました。  たまたまこの4月、ぷかぷか5周年で作った段ボール製の大きな「空飛ぶクジラ」がアート屋わんどを飛び回っているので、あれを「みんなの楽しい思い出をみんな食ってしまうクジラ」とかいう設定で登場させれば、ぷかぷかのメンバーさんも加わって物語を作れるかな、なんて考えています。   こんな感じで怪しい空飛ぶクジラを登場させよう、というわけです。さぁ、どうなりますか、なんだか楽しくなりそうですね。
  • 固くなった脳みそをぐりぐりマッサージしてもらった感じ
     昨年生活クラブが母体になっている「生き活き市民基金」より演劇ワークショップに対して助成金をいただいたのが縁で、旭区の生活クラブのグループでお話しする機会がありました。そのときの話を聞いた方々が、昨日10名ほど見学に来られ、その感想が送られてきました。とてもいい感じでぷかぷかのことを受け止めてもらえたようです。   訪問の感想  ・お店の雰囲気が和やかで店内の手作りの飾りがとてもなごんで活気も感じられ、また来たくなるようなお店でした。 ・とても素敵な雰囲気の空間で近所にも同じような場所があったらいいなあ~と思いました。  メンバーの方が楽しそうに働いていて良いと思いました。 ・とても楽しみにしていました。高崎さんのお話はとても暖かくてほっとします。〝一緒に生きていった方がいいよ~〞と思いながら、すぐに決めつけてしまって、私は違うとどこかで思っている私。ルール、マニュアル…人をしばるとその人らしさが消え、しんとしてしまうのだと前にも伺っていたのに忘れていました。父母や娘、孫、自分も自由に、心を自由に固くなった脳みそをグリグリマッサージしてもらった感じです。ありがとうございました♡ ・昨年、演劇をやっているお話を聴きました。現場に来られて幸せです。広い空間の中で活動されていることがわかりました。 ・来て本当に良かったです。働いている方の空気感やカワイイお店、独特の美的センスのあるアート作品。本当に癒されました。近所にほしいですね! ・HPやFBを見て楽しみにしていたものの、あいにくの雨で子どもを連れて少し、気が重く…でも、ひと目お店を見てパン屋さんのいい匂い、来させていただけただけで本当に良かったと思いました。小さな丸い窓から焼きたてのパンを眺める息子。森の中のパン屋さんに来たみたいで、アートのお部屋でもガラスにお絵かきをしたり、大きなくじらが空を泳いでいたり、大人の私もワクワクしました。子どもを見ていたら、高崎さんのお話をほとんど聞くことができず、せっかく代表できたのに申し訳ありません。残念です。ただ、空気感は実際に来て感じることができてこんなにおいしいランチ(息子は少食なのにパンを離さずパクパク食べていました!うれしい‼)をいただいて本当に幸せな時間でした。 ・就労支援(?)の作業所を見学したのは初めてなので、他と比べたわけではないけれど、とっても明るい空間に驚きました。そこには幸せな空気が漂っていてちっともハンディキャップを辛く思っていないのを感じました。それがそれぞれのお店の魅力となり訪れる人を優しい気持ちにしてくれる魔法の場所ですね。 ・流れる空気感を大事にしているとの高崎さんのお話しの通り、穏やかで暖かくホッとさせてくれる空間でした。働いているメンバーの方々も自然体で生き生きとしていると感じました。メンバーの得意とすることや楽しく出来ることが仕事となるように考え工夫している。共に働いてきて感じる高崎さんの言葉、彼らに支えられている。 事業としての資金面は厳しいとのこと。でも姿勢は変わらない、挑戦と彼らの持つ力を活かす発想力が素晴らしいと思います。しなやかで柔軟そして前向きで元気でした。 ・お話をほとんどきけませんでした。自分らしく、彼ららしくお仕事をしていることがファンを生み、よいループができるというお話はきけました。健常?の方でもこんな素敵な職場で働けることはあまりないと思います。でも、この空間を作り出しているのは、間違いなくみなさん。そして、スタッフの方々あって私たちはとても心地よい時やインスピレーションをいただけたのだと思います。 〝ゆっくり〞〝個性〞とかそんな言葉では言い表されませんが、彼らと接して、彼らの作り出すものに触れて感じることを社会がもっと大切にしていければ、今の世の中にある閉塞感のような息苦しさや闇の部分に何かあたたかい、光のような開ける感覚が戻るのではないかなあと抽象的なことばかりしか書けませんが、思いました。 ・何より高崎さんが楽しんで利用者のメンバーに魅力を感じていることに感動しました。一般の受け取り方とすべてが逆の発想で、それが新鮮でした。でも、高崎さんの考え方をしていくことが普通の世の中になったら、みんな心豊かに暮らしていけると思います。 ・彼らが自由に自分らしく生きている、働いていることがメッセージとなっている。 ・福祉たすけあい基金が本当に生かされていると思いました。運営的にはぎりぎりとおしゃられていたので、何とかバックアップしたいと思いました。知的障害者の方を支援していて、実は自分が支援されているという言葉が印象的です。実際訪問するとその意味がよくわかりました。こちらが元気にさせられますね。 ・楽しく働くことができる環境が素晴らしい! ・個人的には自由の意味の重さに気づく機会となりました。言葉ではうまく表せないのですが、自由に考えること、動けることの尊さ、自由の持つ力づよさ、自由は無限の可能性を秘めていることなどです。 「仕事は利用者さんの人生を支えている」という高崎さんのお言葉も、胸に強く残りました。  ぷかぷかの皆さんとお会いしてあたたかな空気に包まれ、これからふと迷ったり、癒されたくなった時に行きたい場所になりました。  ランチやパンやお惣菜もととてもおいしかったです。また、伺います。      
  • 地産地消サポート店マップ完成!
     巨大なカボチャが完成し、 「やったー!」 って喜んだものの、なんと出入り口の幅がカボチャより小さくて、カボチャが外に運び出せないことがわかりました。 「う〜困ったな」 と思いましたが、ここででうろたえていては先へ進めないので、横にして少しつぶしながら強行突破することになりました。カボチャがちょっとかわいそうでしたが、少しずつ段ボールを変形させながらずりずりと出しました。  四季の森公園まで運ぶワゴン車にはすんなり入りました。   地産地消サポート店マップがついに完成。   壁につるしてみたらすごい迫力でした。横3.6m,縦2mの大作です。18日の区民まつりでは地産地消ブースの横の壁につるします。ぜひ見に来てください。 これは区民まつりの時だけで終わるのはもったいないくらいの作品なので、短い期間でもいいので区役所のロビーあたりに飾って欲しいと思いました。すごい楽しい気分になります。区役所に来てみたら、大きな地図が貼ってあって、なんだか楽しくなるなんて、すごくいいなと思うのです。   ブースの支柱にくくりつける顔のパーツをちょっと並べてみたら、これもなかなかの迫力。これは横5.4mあるので、地図よりも更に大きくなります。
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