ぷかぷか日記

タカサキ日記

  • 社会全体がもっと豊かに
     あれができない、これができない、とマイナス方向の目線で相手を見ている限り、相手との関係はどこまでもマイナス方向であり、そこからは新しいものは生まれません。  障がいのある人たちとの関係は結局のところ、そういうものではなかったかと思います。そこから新しいものなんか生まれない…と。  彼らと一緒にやる演劇ワークショップは、あれができない、これができない、ではなく、一緒にやればなにかおもしろいものが生まれるんじゃないか、というプラス方向の思いから生まれています。それは彼らと最初にどう出会ったか、ということだと思います。「あっ、おもしろい人!」と思うか、「何もできない人」と思うか、です。私はたまたま、養護学校の教員になったとき「ひゃ〜、なんておもしろい人たちなんだ」って思えるような出会いがありました。もちろんいろいろできないことはありました。でも、そのできないことを超えるおもしろいものを彼らは持っていました。そのおもしろさと出会えたこと、それがすべてのはじまりだったように思います。  こんなおもしろい人たちと芝居を作れば、今までにないおもしろいものができるんじゃないか、と思って始めたのが演劇ワークショップでした。芝居に行き着く前の、演劇ワークショップの空間そのものが、彼らと一緒にやることで、ほんとうにおもしろいものになりました。今まで体験したことのない、すばらしく豊かな空間でした。演劇ワークショップというクリエイティブな空間を彼らが支えていることは明らかでした。新しいものを一緒に創り出していく「クリエイティブな関係」は、ここから始まりました。  あれができない、これができない、といわれている人たちと新しいものを一緒に創り出す「クリエイティブな関係」ができた、というのは画期的なことだと思います。そのクリエイティブな関係の中で創り上げたのがみどりアートパークの舞台で上演した歌劇『森は生きている』です。  映画『ぷかぷか』はそれができるまでの過程を克明に追いかけたドキュメンタリーです。  あれができない、これができない、といわれている人たちと、どうやって「クリエイティブな関係」を作っていったのか、その関係の中で、どうやってあのすばらしい舞台作品を創っていったのか、そういったことが見えてくる貴重な映画です。    彼らとマイナス方向での関係しかないのは、すごくもったいないと思っています。彼らと前向きのいい関係を作れば、すばらしいものがたくさん生まれてきます。元々そういうものをたくさん持っている人たちだと思います。それをうまく引き出せば、社会全体がもっともっと豊かになります。その手がかりがこの映画にはあります。  ぜひ見てください。              
  • 即興で自分の感性と身体を使って表現をするということがとても新鮮でした
    先月のワークショップに参加した方からの感想です。初めての参加です。 ●●●  仕事柄、人前で話すことが多かったり、考えることが多かったりするので、ことばを用いるのでも頭で考えるのでもなく、即興で自分の感性と身体を使って表現をするということがとても新鮮でした。そして、たった一日だけの参加でしたが、たくさんの発見がありました。 認識や認知を基準にして生活していると、見えないものがいっぱいあるのだなと思いました。頭で考えてもなかなか腑に落ちないことが、感性や身体を使ったらいつのまにか落ちている。いつの間にか知らなかった他者とひとつになれている。とても不思議な時間でした。   今回ワークショップに参加して、初参加にもかかわらず、無理に誰かに合わせたり、無理に愛想笑いしたり、そういうことをしなくてよい空間にほっとすると同時に、とてもなつかしい気持ちになりました。 見渡してみると、みんなそれぞれ。寝転がったり、おしゃべりしたり、歌を歌ったり、昼寝したり、ぼーっとしたり。 「みんなちがって、みんないい」ってこういうことか(!)と、ひとり合点した瞬間でした。   また、初対面にもかかわらず、メンバーさんのひとりが仲良くしてくれて、彼女にぎゅっととハグされたり、顔を撫でられたり、背中をさすられたり、そういう肌と肌のふれあいをとてもあたたかく感じました。そういえば、小さいころ、よく障がいのある友だちと一緒に遊んでいたなと、昔を思い出しました。 いつからかな、わたしの生活のなかから彼らがいなくなってしまったのは(いなくさせられてしまったのは)。 これまで一生懸命にやってきたけど、わたしは何か大事なものを過去に置き忘れてきたのではないか、そんな思いに駆られました。でも、ここにいたらそれを少しずつ取り戻せそうで、また参加したいなと思うと同時に、何よりもここはわたしらしくいていいところなのかもしれないと思いました。 もともと引っ込み思案で、誰にも見つからず一人でそっと静かにいたいのに、年を重ねるにつれ人前に出ることが多くなっています。そんな自分も嫌いではないけれど、でもやはりどこかで無理をしています。なので、みなさんがそれぞれ思い思いに過ごしている姿を見て、「あー。無理しなくていいんだ。わたしのままでいいんだ。」って心の底から安心することができました。   いつの間にか彼らがいなくなった(いなくさせられた)わたしの暮らす社会では、特定の「規格」が良しとされ、みんなそれに合わせるように生きています。 同じように考えて、同じように行動することが想定されています。だから、想定外のことは歓迎されません。   今わたしが暮らすこのような社会と、ぷかぷかさんが創りだしている社会の大きな違い。 それは多様性と即興性なのではないかと思います。 多様性は、上記の通り「みんなちがって、みんないい」。 即興性は、一人ひとりが生み出す想定外と、それを周りが受け止める寛容性、そしてその場にいる者同士が一緒に新しいものを創り出す想像性と創造性で成り立っていると思います。 即興性は身体が閉じていてはだめだから、演劇ワークショップで少しずつ開いていく。 身体を開いて、心も開く。 そしてそれが一人ひとり異なる多様性につながっていく。 でも、多様性はバラバラに拡散するのではなく、みんなで一緒に生きていくことを志向する。 演劇ワークショップに参加して、そんなことを考えました。
  • 「あなたが必要」と思える関係が自然に
      1月7日(木)みどりアートパークで映画「ぷかぷか」の上映会があります。ぷかぷかのメンバーさんと地域の人たちが一緒になって芝居づくりをしたときの記録映画です。月一回集まって、6ヶ月かけて芝居を作り、できあがった芝居はみどりアートパークのホールの舞台で発表しました。映画はその6ヶ月間の記録です。  残念な話ですが、障がいのある人たちは「効率が悪い」「理解力がない」などと社会の邪魔者扱いされることが多いのが現状です。演劇ワークショップは、社会からそんなふうに邪魔者扱いされている彼らが「ほんとうは必要」と思える関係を自然に作り出します。「あなたにいて欲しい」と素直に思えるような関係が自然にできてしまうのです。意図的にそういう関係を作るのではなくて、自然にそういう関係ができるところが演劇ワークショップのすごいところだと思います。  演劇ワークショップは、障がいのある人たちに何かをやってあげる、という感覚ではなく、お互いフェアな関係でやっていきます。フェアな関係でやる中で、「あなたにいて欲しい」「あなたが必要」と思えてしまうのは、どうしてなのでしょう。   映画「ぷかぷか」を見ると、その理由がぼんやり見えてきます。  社会の邪魔者扱いされている彼らに対し「あなたが必要」「あなたにいて欲しい」と思えるような関係が自然にできてしまうって、考えてみればすごいことだと思います。「インクルージョン」とか「障害者差別解消法」なんて理屈っぽいもので無理矢理やるのではなく、ごく自然に「あなたが必要」って思えるのですから。  障がいのある人たちと一緒に生きていく手がかりが、一緒に生きていくとこんなにも豊かなものができあがるということが、この映画からは見えてきます。  見なきゃ絶対に損!ですよ。   
  • 気力、体力、集中力の年賀状ーその2
      60歳で新しい事業を立ち上げるなんて、気力、体力、集中力を考えれば、無理無理、と先輩にいわれながらも始めたぷかぷかが、もう6年も生き延びて、気力が落ちるどころか、ますます意気軒昂の昨今。予想もしなかった「ぷかぷかのファン」は増えるばかりでうれしい悲鳴。それでも寄る年波は大丈夫か、と今年も「気力、体力、集中力」を試される版画の年賀状にチャレンジ。 pukapuka-pan.hatenablog.com    エンジンのかかりは去年よりも悪かったものの、彫刻刀を手にしてからは楽しい時間になりました。約4時間で彫り上げ、まずまずのできだと思っていたのですが、刷ってみると集中力の低下を見つける羽目になり、かなりガッカリ。  なんと文字が逆さまになっていたのでした。版画は逆さまに文字を彫っていきます。薄い和紙に文字を書いて、それを裏にして版木に貼り付け、その上から彫っていけば間違えることはないのですが、なんかおもしろくない気がします。書かれた文字をなぞるだけでは、彫刻刀で彫っていく楽しさ、緊張感がなくなるからです。それでいつも鉛筆でラフな文字を版木に書き、それを見ながら彫っていくのですが、当然彫る文字と鉛筆の文字ははじめからずれていて、途中でだんだんわからなくなります。でも、このわからなくなった頃が、どんなふうに彫るかをいちばん考えなければならないときで、私はいちばん好きです。  「あ」とか「め」という字を逆さに彫るのは、すごくむつかしくて、別に用意した紙にあらためて書いたりして確かめるのですが、今年はその作業がとてもむつかしい気がしました。  画像認識の力が衰えてきたというのか、「あ」とか「め」を裏返した文字がなかなかイメージできないのです。これには困りました。ごまかしながら何とか彫りましたが、刷り上がった文字には、ごまかしがそのまま出てしまいました。  それ以上にショックだったのは、簡単な文字が逆さになっていることでした。「け」と「と」の文字です。こんな文字を間違えるなんて、これはもう集中力の衰え以外何物でもないですね。ま、それでもこの程度なら、この1年、何とかがんばれそうな気がします。  それでも彫っている時間はものすごく楽しくて、至福の4時間でした。  「け」と「と」の文字は、ま、愛嬌だと思って見てやってください。  今年は夢見る猿だけでなく、世の中をしっかり見る猿、言う猿、聞く猿になりたいと思っています。よろしくお願いいたします。                            (高崎)    
  • セノー宅配便が運んでいるもの
     ぷかぷかの映画に込める思いをまた書きます。  映画でいちばん伝えたいのは、ぷかぷかにただよう「ほっこりしたあたたかさ」です。この「ほっこりしたあたたかさ」とか「空気感」といったものは、文章ではなかなか伝わりません。やっぱりこれは映像だからこそ伝えられるものだと思います。このあたたかさはもちろんぷかぷかのメンバーさんのあたたかさ。  彼らが彼ららしく振る舞っていることで生まれるあたたかさです。  www.youtube.com www.youtube.com   なんでもない会話が、どうしてこんなに心をあたためてくれるんだろうと思います。こういう会話を交わす時間こそ大事にしたいと思うのです。   こんなふうに彼ららしく振る舞って、それでいて仕事が成り立つところがぷかぷかです。 www.youtube.com  セノーさんは養護学校にいる頃、実習にいって、仕事をしないからと一日で実習を断られたことがあります。確かにセノーさんはふつうの感覚でいう仕事はしません。それでもセノーさんと一緒にいるとすごく楽しいし、心があたたまります。なによりも今一緒にいることの幸せを感じます。  工房と事務所を結ぶ「セノー宅配便」は毎日のようにどこかでストップしています。道の途中で動かなくなったり、トイレに閉じこもったり、ロッカーで寝てしまったり、いつまでも休憩していたりで、ほとんど毎日のように捜索の電話が事務所にかかってきます。それでも上の動画のように仕事をやりながら、毎日ほっこりしたあたたかさをまわりに振りまいているのです。「セノー宅配便」が運んでいるのは荷物だけではないのです。  それこそが今の社会に必要なものじゃないかと思うのです。  こういう人はほんとうに社会の『宝』だと思います。こういう人がいるから、私たちは心が潤い、自分の中で人間を保つことができるのだと思います。心がすさむと、人間であることを忘れてしまいます。  昔、養護学校で彼らに出会ったころ、そのほっこりしたあたたかさに包まれて「人間ていいなぁ」って、しみじみ思ったことがあります。それまでふつうのサラリーマンやっていて、人としてのあたたかさにふれるような機会が全くといっていいほどありませんでした。そんな私に彼らは人のあたたかさというものを思い出させてくれたように思うのです。なんて素敵な人たちなんだ、この人たちと一緒に生きていきたい、素直にそう思いました。    映画でね、そんなことが伝えられたら、と思っているのです。    近々プロモーションビデオ制作のプロデューサーが、私の思いをくみながら映画制作の企画書を作ってくれます。世の中に通用するプロ仕様の企画書です。  企画書ができたからといって、それで映画ができるわけではありません。いちばんの問題はなんといっても制作するためのお金です。どういう作り方をするかによりますが、プロデューサーの話だと、1時間程度のドキュメンタリー映画で、1,000万円から1,500万円は考えていた方がいいだろう、ということでした。  ぷかぷかにはとてもそんなお金はないし、そんなの無理無理、っていってしまえば、この話はここでおしまいです。でも、おしまいにするには惜しい映画だと私は思っています。私の思いに共感し、映画の企画書を書きましょう、といってくれるプロデューサーも現れました。映画の夢がほんの少しですが確かな形で前に進んだように思っています。  こんな映画を作りたい、って思い続けること。その思いを発信し続けること。そうすれば、きっと誰かが受け止めてくれて、新しい何かが動き始めると思っています。そう思いながらわくわくどきどきの夢を追う新しい一年が始まります。  今月半ばにはプロモーションビデオ制作の絵コンテとドキュメンタリ−映画の企画書ができあがる予定です。楽しみにしていて下さい。                         
  • 今年もわくわくするようなことをいっぱい
      新しい年が明けましたね。平和な一年であって欲しいと思っています。 今年もまたわくわくするような楽しいことをいっぱいやりたいと思っています。明日に向けてわくわくするようなことがあること、それが一番大事です。    パン屋、お惣菜屋は1月4日(月)から営業開始ですが、メンバーさんはその日、余暇支援で江ノ島水族館に行きます。みんなものすごく楽しみにしています。  メンバーさんは1月5日から仕事です。    1月7日(木)にはみどりアートパークにて映画『ぷかぷか』のアンコール上映会があります。まだご覧になっていない方はぜひ。  pukapuka-pan.hatenablog.com   1月30日(土)には『ぷかぷか冬のマルシェ』があります。詳しくは後日。   そうそう、昨年暮れにパネルにして区役所に納めた大きな絵地図のお披露目式が年始めに緑区役所であります。区長さんが絵地図の中の似顔絵を描いたヨッシーに感謝状を贈呈するみたいです。おもしろいですね。ほんの思いつきで始まった大きな絵地図が区役所のロビーに飾られ、おまけに区長さんから感謝状がもらえるなんて。  こういう思っても見ないことがあるからぷかぷかの仕事はおもしろいです。いつも新しいこと、新しいことを目指して仕事をやっていると、こんなことがあるのです。目が離せないですよ、今年も。  ともあれ、今年もよろしくお願いいたします。  
  • 表現の市場のチラシができました。
     来年2月14日に予定されている「第2回 表現の市場」のチラシができました。(チラシの絵をクリックすると大きくなります)    「表現の市場」の元気がそのまま伝わってくるようなすばらしいチラシです。文字はオリタさん、絵はヨコヤマさん、デザインはわんどスタッフの近藤さんです。  ワークショップの進行役、舞台制作をお願いしている演劇デザインギルド代表の成沢さんがこのチラシを絶賛していました。この方は滅多にほめることがないのですが、今回はよほど気に入ったのか、珍しく褒めちぎっていました。  今回加わった「楽しい自由なえんげきチーム」は精神の人たちの演劇グループです。気分の浮き沈みが激しいので、みんなそろっての練習がすごく大変だそうです。どんな芝居を発表してくれるのか楽しみにしています。  昨年公表だった「分教室はっぱ隊」は有名になってあっちこっち引っ張りだこのようです。舞台の場数は増えても、みんなそろっての練習時間が取れないので、新しい歌の練習ができません。4月の5周年イベントに出演したときは、「表現の市場」の舞台に立ったときよりもテンションがグンと落ちていて、「謝礼を払えるレベルじゃない」とクレームをつけました。それが効いたようで、来年は新作を発表するようです。バージョンアップした「分教室はっぱ隊」を期待してください。  ダンスのSTEP IN THE LIFEの代表梅沢さんは来年1月31日の「せやまんまるフェスタ」の舞台に立つダンサーをなんと50名も募集中です。相変わらず元気ですねぇ、この人は。      昨年の表現の市場 pukapuka-pan.hatenablog.com pukapuka-pan.hatenablog.com      来年はどんな舞台になるのか、ものすごく楽しみです。      昨年の舞台の記録映画『ぷかぷか』が来年1月7日(木)みどりアートパークでアンコール上映されます。ぜひ見てください。  
  • 密やかな祈りのような映画を作りたい
     プロモーションビデオの制作をきっかけに、やはりそれなりのメッセージをきちんと伝えるぷかぷかの映画を作りたいと思い始めました。演劇ワークショップの記録映画はできましたが、ぷかぷかそのものの記録映画はまだできていません。近いうちに本をまとめようと原稿を書きつつあるところですが、やはり映像にはかなわないと、映画『ぷかぷか』を見ながらしみじみ思いました。  映画に込める思いを書きます。   記録 ●ぷかぷかの今を映像で記録しておきたいと思うのです。  《 いっそ「記録」は過去ではなく、未来に属していると考えたらどうだろう 》  《 写真家はこういって「そう考えなければ、シャッターを切る指先に、いつも希望が込められてしまうことの理由がわからなくなる」と続ける。……家庭で淡々と子どもの日常を記録する母親のふるまいにも、役所で誰のためともなくこつこつ書類をとじる人の作業にも、きっと密やかな祈りが込められている。 》  と、少し前の朝日新聞「折々のことば」にありました。  未来への希望を込めた、密やかな祈りのような映画にしたいと思うのです。     ●この記録は、障がいのある人もない人もお互い気持ちよく生きていける社会を実現するための手がかりになります。「障がいのある人たちと一緒に生きていきたい」という思いからぷかぷかはスタートしました。彼らとは一緒に生きていった方がいいよ、というメッセージを日々発信し続けました。ぷかぷかがこの5年間やってきたことは、すべて「一緒に生きていった方がいい」というタイトルの物語であり、その先には「お互い気持ちよく生きていける社会の実現」があります。それへの手がかりを探った5年であったように思うのです。  この時代の閉塞感を打ち破るのは、ぷかぷかのメンバーさん達ではないか、という気が最近しています。「ぷかぷかが好き!」という人が増えている今、やはり救われるのは私たちの方ではないかと思ったりするのです。映画はですから、私たちを救うためのものでもあるのです。     ●「この国には何でもある。ほんとうにいろいろなものがあります。だが、希望だけがない」(『希望の国のエクソダス』) 淋しいですが、実際そう思います。政治の劣化は目を覆うばかりです。「希望だけがない」。なんて淋しい言葉でしょう。なんて淋しい国にいるのでしょう。といって、絶望するわけにもいきません。私たちは日々、子どもたちと一緒に明日に向かって生きているわけですから。何よりも子どもたちの未来があります。  国に希望が持てないなら、私たちで作っていくしかありません。子どもたちが希望の抱ける社会にしたいと思うのです。(7月にオペラ『ロはロボットのロ』を子どもたちにプレゼントしました。わくわくするような時間は、明日に向かっていくルエネルギーを生みます。明日に向かう希望を生みます。)    ぷかぷかの記録映画には障がいのある人たちといっしょにどう生きていくのかということについて、未来に希望の持てる物語がいっぱい詰まっています。    瀬谷区役所の外販の時のお客さんの行列です。社会のお荷物だとか、厄介者といったマイナスイメージばかりの障がいのある人たちのお店にこんなにたくさんの人が並ぶのです。ぷかぷかのパンのおいしさと、ぷかぷかのメンバーさんの魅力が作った行列です。ここには「希望」があると思っています。    パン教室には子どもたちがたくさん参加します。何の偏見もなく、メンバーさんとおつきあいしながら楽しくパンを作ります。   ここには未来への「希望」があります。子どもたちの作る未来が楽しみです。      今までどこにもない福祉事業所  先日の緑区役所での人権研修会のアンケートを見ると、今までの概念が覆されました、という趣旨の感想がいくつかありました。私はありのままのぷかぷかを語ったのですが、それが、今までの概念を覆すほどのものだったことに、アンケートを見て気がつきました。ぷかぷかは、福祉事業所の、新しいあり方を提案しているのかも知れません。福祉事業所が地域の人たちと一緒になっておもしろいことをいっぱいやれば、地域は元気になり、今よりずっと豊かなものになります。それが利用者さんたちの人生をも豊かにします。   ●ぷかぷかは地域社会と様々なチャンネルでつながりを作り、地域社会を豊かにし、一緒に新しい文化を生み出しています。   たくさんの人たちがお店に買い物に来て、メンバーさんたちと出会い、自分の幅を広げています。人が豊かになり、地域が豊かになります。   ぷかぷかのメンバーさんと地域の人たちが一緒に創りだした新しい文化。こういう作品を舞台にあげ、たくさんの人が見ることで、地域は豊かになっていきます。  演劇ワークショップの試みは、「福祉の現場において、多様な文化の向上に尽くしている」ことが評価され、読売福祉文化賞を受賞しました。 pukapuka-pan.hatenablog.com    地域社会に文化と豊かさを。 地域の子どもや大人も一緒になって、みんなで大きなクジラの絵を描きました。  こんな大きな絵は家庭では描けません。家庭ではできないことがぷかぷかでできた、ということが大きかったと思います。ぷかぷかは今、地域の人たちにとってとても大事な場になっています。  みんなで作り上げること。みんなのエネルギーを集中させ、それを表現にまで高めること。それが文化の創造であり、地域社会を豊かにすることだと思います。        緑区民まつりでぷかぷかの手がけたブース。50張りくらいあったテントの中で唯一楽しいデザインを施したテント。こういうものが社会を楽しくします。豊かにします。   上の写真は地産地消サポート店マップ。近々区役所のロビーに飾られます。メンバーさんの描いた絵がすばらしく自由で、楽しいです。十日市場の駅の近くをサイが散歩していたり、鴨居駅の近くでイルカが泳いでいたりします。ロビーがちょっと楽しく、豊かな空間になります。       ●地域の子どもたちとメンバーさんとのおつきあいの機会をたくさん作り、未来に希望の種を蒔いています。     ● 福祉事業所の応援団ではなく、純粋に「ぷかぷかが好き!」「ぷかぷかのファン」という人たちを自然に増やしています。  このご家族はお子さんの1歳の誕生会をカフェでやりました。「料理のおいしさだけでなく、ほっこりするスタッフさんとの触れ合いも楽しみの一つです」とおっしゃっています。そして誕生会の日、「メンバーさんといっしょに写真撮らせて下さい」とおっしゃったのです。 メンバーさんの声がうるさいと苦情の電話がかかってきたり、ウロウロ同じところを行ったり来たりするメンバーさんが目障りだと面と向かっていわれたり、何度も心が折れそうになりましたが、ぷかぷかがスタートして3年目に撮れたこの写真にはほんとうに救われました。この1枚の写真を撮るためにがんばってきた感じがしました。     ●本物の仕事で勝負している福祉事業所。  ほかのパン屋に負けないパンくらいおいしいパン、ほかのカフェに負けないくらいおいしい食事と雰囲気、ほかの店に負けないくらいおいしい惣菜、弁当で勝負しています。そういう本物の仕事をしているので、メンバーさんの日々が充実し、笑顔がたくさん生まれます。本物の仕事はメンバーさんの人生をしっかり支えます。「最近仕事はどうですか?」の質問に「まっすぐ前を向いて生きています」と語ってくれたメンバーさんもいます。言葉が光っています。     ●障害のある人たちを支援する、と彼らを上から目線で見るのではなく、一緒に笑ったり、悩んだり、怒ったりしながら、この時代を一緒に生きていこうと思っています。もちろん必要なときはいろいろな手助けはします。でもそれは一緒に生きていく仲間として当然だからやるだけの話です。彼らとの関係性が「支援」とは根本的にちがいます。     ●障害のある人たちを支えるよりも、むしろ彼らに支えられている福祉事業所です。彼らがいないぷかぷかは淋しいお店です。どこにでもあるただのパン屋であり、ただのカフェであり、ただの惣菜屋になってしまいます。スタッフだけで営業した日に来たお客さんは「なんだか別のお店に来たみたい。淋しいですね」とおっしゃってました。やっぱり彼らあってのぷかぷかであり、彼らに支えられているぷかぷかなのです。     映画作りには、まだまだいろんな思いがあるのですが、疲れたので今日はここでおしまいにします。読んでいただいてありがとうございました。  
  • ぷかぷかPV制作のイメージ
     ぷかぷかのプロモーションビデオを制作するプロジェクトチームはプロの映像スキルを持った人たちが、私の映像制作の企画に賛同し、ボランティアで参加してくれています。そのプロジェクトチームのプロデューサー、カメラマン、コピーライターの方が見え、プロモーションビデオ(PV)の基本的な方向性についての説明がありました。 ●●●  「目的」  ぷかぷかPV制作の目的は  ぷかぷかのメンバーさんの魅力を映像のチカラ(なぜかここはカタカナになっていました)で描き、伝えること。  そして見た人が「彼らと一緒に生きてゆきたい」と自然に思えること。 「方法」  発想が豊か、絵が上手、心が優しい、行動がピュアなど。  多岐に亘る彼らの個性、魅力を描くには、素のままの彼らに迫るドキュメンタリーがよいと考えます。  彼らを主役にして、ありのままの彼らの魅力を描くことを一番大切にしたい。 「イメージ」  横浜の郊外にあるパン屋「ぷかぷか」。  ここには自由な人たちがいます。  レジの横でユニークな接客をするツジさん、  はにかみながら袋詰めをするカネマルさん、  お客さんを質問攻めにするコンノさん。  みんな電車やバスを乗り継ぎ、ここに毎日通っています。  やりがいを感じながら、悩みながら、傷つきながら。  障害のある人とそうでない人が、一緒に楽しく働いています。  パン屋の隣にはお総菜屋さん。  更に隣にはアートショップ。近くにはカフェもあります。  小さな子どもから学生、パパ、ママ、働き盛り、お年寄りまで、  ここに来ると元気になれる。みんな自然に笑顔になれる。  彼らと一緒に生きることは  こんなにも自分を自由にしてくれる。  「障がいを持つ人たちの独特の魅力に気づいた」  「彼らに会いたくてお店に通っている」というファンが、  この街にはどんどん増えています。    一緒に生きていった方が楽しいよ。  NPO法人ぷかぷか   ●●●  これを元に1月にはビデオ制作の「絵コンテ」を描いて持ってくるそうです。  何か意見はありませんか、と聞かれ、こんな映像を創りたいという思いにふれただけで私はうれしくて、「いや〜、すばらしいです」と正直に言ったところ、この場ではもっと文句を言って下さい、といわれてしまいました。プロジェクトチームの人たちはぷかぷかのメンバーさんとおつきあいを始めてそれほど時間がたっていないのに、ぷかぷかへの思いが、渡された文書にはあふれている気がしたので、もうこのままでいい気がしたのです。  それでも、ここで文句を言っておかないと、このまま進んでしまいますから、ちょっとでも違和感があれば言って下さい、といわれ、最後にあった「一緒に生きていった方が楽しいよ」の「楽しい」は「得」にして下さい、といいました。  彼らと一緒に生きることは、人生にとって「得」だと思っています。この「得」には、「楽しい」ということもありますが、それよりも、もっと広くて、深い意味があります。人生が豊かになるということ。それはとりもなおさず社会全体が豊かになるということです。そういうことであっても、あえて「得」と軽く語ることで、ともすれば重くなりがちな彼らとの関係を、「共に生きよう」とかではなくて、誰でも気楽にできるおつきあいにしたいと思うのです。  ただ「得」という言葉は時として誤解も招くので、ふだんは 「一緒に生きていった方が《いいよ》」という言葉にしています。  いずれにしてもそういった思いが、映像を通してなんとなく伝わればいいかなと思っています。  映像は見る人の心をほっこりあたたかくします。そのあたたかさの中で、彼らのそばにいたいな、ってちょっとでも思ってもらえれば、と思うのです。そしてこのあたたかさを感じられる社会こそが豊かなんだってことを。    来年3月末完成予定です。4月にはIMAGIKA五反田でおこなわれる映像フェスティバルで発表されます。Youtubeにもアップします。  昨年の映像フェスティバルの案内には     《私たちPVプロボノは、2013年から社会貢献活動に興味のあるプロの映像クリエイターと、社会課題を解決するために活動されている方々とをつなぎ、2年間で23本の映像制作の機会を創出してきました。今回の上映イベントでは、クリエイターがNPOなどの取り組みを知り、共感し、深く考えることで生み出された映像コンテンツをご紹介いたします。また、制作過程でのストーリーを共有し、これからの新しい映像コミュニケーションについて皆さまとともに考えていく機会を提供したいと思います。 [ 開催の目的 ] 普段では見ることのできない大スクリーンで完成作品8本を上映いたします。開催会場となるのは映画業界の聖地* イマジカ五反田本館の第1試写室 *。宮崎駿監督が引退を決意した映画の試写室として話題にもなりました。映像の上映、制作にまつわる秘話をトークセッション。ゲストクリエイターを交えて、ソーシャルにな分野へ映像の果たす役割とその可能性について考えていきます。》   とあって、なかなかおもしろそうです。詳細が決まりましたら、またお知らせします。   ワークショップの取材に来たカメラマン二人。発表会の時は、赤シャツの方が肩に取り付けている小型カメラを額につけて舞台に上がり、迫力ある舞台の映像を撮りたいとプロデューサーの中島さん(右側の人)は張り切っています。      
  • お話を聞いているだけでほっこり楽しかったです
     先日緑区役所であった人権研修会にメンバーさんを三人連れて行って、おしゃべりしていただきました。 pukapuka-pan.hatenablog.com メンバーさんがおしゃべりしたのはわずか40分くらいだったので、ちょっと物足りなかったかなという気がしていたのですが、今日アンケートが区役所から送られてきて、思いのほかみんなしっかり受け止めてくれていることがわかりました。よりよい社会に向けて、ちょっとだけ前に進んだかなという気がしました。 ●●● 12月11日(金)緑区役所人権研修会アンケート ・心が豊かになるという話に感動しました。 ・障がいの方への見方が変わりました。とても楽しく話を聞くことができました。 ・メンバーさんの個性がそれぞれで、お話を聞いているだけでほっこり楽しかったです。今度、絶対ぷかぷかのお店に行きます。 ・実体験に即した話で、新しい発見があった。 ・ぷかぷかのパンを買ってみようと思いました。 ・「一緒に苦労を抱え込むことでもっと豊かになれる」という発想は希望が持てますね。 ・ぷかぷかのメンバーさんのエピソードが楽しくて、もっと知りたくなりました。それをおもしろいといってFacebookで発信する高崎さんに魅力をすごく感じました。 ・職務上、「支援」という視点になりがちであったが、障がいのある人たちと一緒に生きた方が「得」という視点が新鮮でした。現在の就労支援や、その他障害者施設は「支援、○○をしてあげる」という視点で作られていることに気づきました。 ・今まで障害者の人権研修と聞くと難しい重たいイメージがありましたが、今回の研修がちがいました。メンバーの方とのやりとりや、こんなことがあったというお話に気持ちがほっこりしたり、自然体でいいということを学びました。お互い自然体で気持ちよく過ごせる社会になるといいなと思いました。視野が広がりました。お店にも行ってみようと思います。 ・今までの概念が覆されました。三人三様で、生き生きとしていた姿が印象的でした。社会の枠にとらわれることなく、という考え方が、ちょっと考えればわかることですが、実行に移すのはなかなかむつかしいことだと思います。役所の勤務ではないので、水曜日にパンを買いに来ることはむつかしいのですが、ショップの方へは足を運んでみようと思います。体験型になるのでしょうか?当事者のお話が聞けてとてもよかったです。 ・私は今回の研修を受ける前は正直あまり関心がありませんでしたが、今回ぷかぷかさんのお店で働いている三人の方にお会いして、とても感動いたしました。ぜひ十日市場のぷかぷかさんにパンを買いに伺いたいと思います。このような研修はもっと受けたいと思いました。 ・高崎さんの感性が障がいのある人と市民を結びつけているのだと思う。「そのままの個性を生かす」ことも文化とする考えに至るまでは苦労や苦しみがあったと思う。一般のルールになじまない人を排除する世界はある。「迷惑」のひとことでかたづけるのは簡単、これはでも「損」なことなのですね。もったいないことなのですね。カフェに伺います。 ・メンバーさんが参加してくれたことがよかったです。一日の仕事のあとで申し訳なかったと思いますが、その姿も見せてもらえて、勉強になりました。 ・ふつうに接すること、あらためて心にとどめて接していこうと思いました。 ・自然体で過ごしている大人の障害者の方を見ると、障がいの子ども時代をどう支えればよいのか、のびのびしたいがままにしていてよいものなのでしょうか? ・ぷかぷかについてパンを販売している事業所さんというイメージだけでしたが、高崎さんの熱い思いを聞いて、もっと知りたくなりました。また、障害者さんとの関わりについても考えさせられました。 ・障がいを一つの魅力としてとらえ、文化や創造したものを発信していきたい、という内容が心に残りました。小さいところから地域社会を変えていくという意味を実感できました。 ・今まで自分が思っていた就労支援施設とは違う話が聞けて興味深かった。 ・理事長、メンバーの方々の人間力に感動しました。今度お店に遊びに行かせていただきます。 ・辻さんのおかげで「ヨイトマケの唄」のイメージがわかりました。ありがとうございました。人のよいところを探すというのが、自然に見つけられるような人になれるように毎日がんばります。 ・みなさんの明るさと、自然な感じで、またパンを買いたいと思いました。今は分庁舎の販売なので残念です。また食べたくなりました。 ・辻さんの「ヨイトマケの唄」感動しました。 ・ふだん食べているぷかぷかのおいしいパンを作っている人たちの顔が見れてよかった。ますます元気な高崎さんの姿に、自然体で活動することの大切さを学びました。あらためて人権啓発といわなくてもこの研修には人間がいる。 ・研修で一番勉強になるのは本人達の話を聞くことだと思います。一人ひとりの話を聞いて、どういう人たちか知ることができてよかったです。ただ研修中のひとことひとこと、たまに自分とは違う意見もありました。それも一人ひとり考え方や感じ方が違うんだとあらためて感じることができました。 ・メンバーの方々の様々な個性を実際に感じることができてよかった。メンバーの方が独居の高齢者などへ弁当のデリバリーをし、お話をしたり歌うというのは、まさに地域の一員として不可欠な存在になるものだと思いました。 ・障がいのある子を保育園で受け入れる中で、彼らの世界観をこわさず、全体の子どもたちとの生活との接点に悩むことがよくあります。彼らをまわりに合わせるのではなくて、彼らを受け入れる生活の大切さを子どもの世界にも通じると感じました。とてもいい研修でした。 ・三人のみなさんにお会いできてうれしかったです。 ・父が退職前、某企業の特例子会社の社長をしていました。初めのうちは生き生きと取り組んでいましたが、月日がたつにつれ「やはりむつかしいな」とつぶやくことが多くなったことを思い出しながら聞いていました。企業内でぷかぷか同様生き生きと働いてもらうにはどうすればよいものか、もっとお考えを伺いたいと思いました。 ・ぷかぷかの人たちが楽しく仕事をしていて、生き生きしているのがよく伝わり、やりがいのある仕事であることがよくわかりました。これも高崎さんの人がらが伝わってできたことだと思います。ファンになりました。 ・3名の方が来て下さって、みなさん明るく楽しいお話を聞けました。ぷかぷかのパンが食べたくなりました。保育園勤務なので、買いに行けないのが残念です。職場に売りに来てくれるとうれしいなと思ったほどです。 ・障がいを持っていても、それぞれ得意分野があり、会計、販売、パン作りなど、その才能が仕事に生かされているところがすばらしい。スキャンで読み取る感じで計算ができるのは特にすごい才能だと感心してしまいました。 ・障害者としてではなく、人として障がいを持った方々と対等に接している高崎さんがとても印象的だった。障がいを持った方を社会になじませるのではなく、彼らに合わせていく、という言葉には考えさせられた。 ・障害児入所施設での勤務経験があり、就労支援施設、作業所、養護学校にも関わりが多い中、ぷかぷかさんのようなやり方で地域と接しているケースは初めて見ました。 ・実際にメンバーさんがいらして話を聞くだけではなくて、とても近い感じがしました。ノーマライゼイションといわれているが、つい個性の強さに目が向いてしまっていたけれど、得意なことを素直に誇らしく披露する姿はとてもあたたかく感じました。 ・障がいを持っている方と直接ふれあう機会はなかなかなくて、異質な目で見ていた部分もあったと思います。しかし実際に今回お話を聞いてみて、すごくおもしろい考えを持っていたり、人間性あふれており、素直なところがとても魅力でした。ぜひぷかぷかのお店に行って、直接話がしたいと思いました。 ・三名の方が来て下さって、いろいろな質問に答えて下さったり、表現して下さったりしましたが、そのやりとりには、計算も裏もなく、ほんとうに正直で純粋だなと感じました。辻さんの「ふきのとう」の朗読はなぜか涙が出てくるほど伝わってくるものがあり、最後までお聞きしたかったです。私たちは規範やマニュアルの中で生活することが当たり前で、それが生きやすいと考えていますが、実は苦しいもので、自由や幸福感も薄いのかも知れないですね。その多数の中で障がいのある方が生きるのではなく、彼らが自分らしく生きられることが差別のない社会なのだと思いました。 ・今までの障がい研修とは全くちがう形式での研修でしたが、高崎さんのおっしゃる「相手を知れば、障がいというくくりはなくなる」という言葉が実感できる研修でした。また一緒に生きていった方が得というとらえ方もとても新鮮でした。ぜひお店に行ってみたいと思える素敵な時間でした。 ・高崎理事長の熱意を感じました。メンバーさん三人の人となりが伝わり、職場の雰囲気も感じることができました。
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