ぷかぷか日記

タカサキ日記

  • 区民まつりのブースのデザインが決まりました。
     10月16日(日)の緑区民まつりの地産地消ブースのデザインがだいたい決まりました。  今年は餃子を作るので、餃子のデザインにしようと思っていたのですが、地産地消のブースなので、やっぱり野菜を使ったデザインがいい、ということになりました。野菜だけだとおとなしい感じがするので、野菜を歩かせることにしました。下の絵のような感じです。(アート屋わんどの近藤が絵を描きました)  屋根の上を野菜たちが楽しそうに歩いているイメージです。屋根はぷかぷかのパン屋にある板を貼り合わせた屋根をイメージして、段ボール片を貼り合わせて作ります。その屋根の上を野菜たちが歩きます。  野菜たちも段ボールで作ります。平面なので、斜面に立たせる工夫がいります。  段ボール片を貼り合わせた屋根を、どうやってテントの屋根にのせるのか、その前にぷかぷかから会場までどうやって運ぶのか、その屋根に野菜たちをどうやってのせるのか、といった問題がいろいろあって、だからもうわくわくしてしまいます。  去年はカボチャをテントの上にのせるのに、えらい苦労をしました。 pukapuka-pan.hatenablog.com    昨年、部屋の中でカボチャを作ったところ、大きすぎて、運び出す段階でドアから出ないことがわかり、泣く泣くギュ〜ッと押しつぶす形で無理矢理ドアから出したりしました。車にもぎりぎり積み込んだという感じでした。今年はそういったドジを踏まないように、いろいろ計算しながら作業を進めていく予定ですが、ま、どうなりますか。  餃子は十日市場の海陽飯店とのコラボで、すばらしくおいしい餃子を提供する予定です。2個ずつくらい無料で配ります。これはもう絶対に来なきゃ損!です。
  • チェロのミニコンサート
     先日ワークショップでチェロを弾いてくれた江原さんがぷかぷかに来ました。江原さんは日本フィルハーモニー交響楽団のチェロ奏者です。こんなすごい人がぷかぷかのワークショップのためにわざわざチェロを弾きにきてくれたのですが、そのワークショップで「ぷかぷかさん」たちの雰囲気がえらく気に入って、今日、ぷかぷかを見に来ました。  ワークショップの時、チェロの演奏のあと、ワークショップを見学するつもりが、気がついたらグループに入って一緒にやっていました。そのグループはいかにも何もやらない感じのグループで、江原さんはちょっと困ったそうですが、ところが、即興で芝居を作るところで、アーティストの江原さんですらびっくりするほどの力を見せ、彼らを見直したと言ってました。  そんなことがあって、今日、ぷかぷかを見に来たというわけです。    ぷかぷか三軒長屋のたたずまいがなんともいえずいい、とおっしゃってました。「ぷかぷかさん」たちがいることで生まれるたたずまい。カフェの雰囲気も絶賛していました。  いろいろお話しして、似顔絵の名刺を作ることになりました。  画伯の描いてくれたチェロがいまいちで(画伯の想像で描いたもの)、今度チェロを持ってくるので、それを見ながら描いてください、といわれました。 「チェロを持ってくるのでしたら、ついでにちょっとだけ演奏してくれませんか?」 と頼むと、 「ああ、いいですよ」 と、あっさりOKの返事。で、15日(木)の15時40分くらいからアート屋わんどで2,3曲弾いてもらえることになりました。多分「ぷかぷかさん」とスタッフでいっぱいになると思うのですが、ぎゅうぎゅうでよければ、ちょっとのぞいてみてください。  これは予想外の展開だったのですが、たまたま画伯がいまいちのチェロを描いてくれたおかげです。ヨッシーに感謝!です。  江原さんはアート屋わんどの小さなステージのある雰囲気が気に入ったようで、ここでミニコンサートをやってもいいな、なんておっしゃってましたので、近々そういう企画も立てたいと思います。地域の人向けの小さなチェロコンサートです。日程など決まりましたら、またお知らせします。  下は先日のワークショップでの演奏です。 www.youtube.com
  • もう少し肩の力を抜いても良いんだよ、っと言われてる気がして…
    先日のワークショップに参加したオーヤさんの感想です。 ●●●  幼稚園の娘二人を連れてのワークショップ参加に、正直なところ当日まで不安しかありませんでした。「途中で帰りたい。言い出したらどうしよう」など頭に浮かぶのはマイナスのことばかり。いざ、ワークショップがスタート。最初は雰囲気に圧倒されたのか、声も出ない様子でしたが、後半で動物を表現するところでは、同じチームの方達に助けれられながらも私の想像をはるかに超えて、子供が笑顔で積極的に参加しているのに驚きでした。演劇ワークショップという、なかなか経験出来ないこの空間に参加させてあげたられた事がただただ嬉しかったです。2回目以降、子供の反応がどんな風に変化していくか分かりませんが、今は満足感でいっぱいです。私自身はといえば、ひと前で話す事、表現する事の恥ずかしさ、上手にやらなければいけないと思う勝手なプレッシャーに押しつぶされそうでした。両隣にいる子供の存在がこの日ほど心強く感じた事はありません。「表現することの自由、楽しさ」みたいなものを感じる余裕はありませんでしたが、今回ワークショップで「こうでなければいけない」といった決まりが全くなく、他の参加者をみていて、もう少し肩の力を抜いても良いんだよ。っと言われてる気がして、楽になりました。そして、次回以降が少し楽しみになってきました。すごい変化です! ●●●  素直な感想がすばらしいですね。こういう人の心を少しずつ開いていくのがぷかぷかのワークショップです。普通の人たちだけのワークショップでも、人はだんだん自由になっていくのですが、そこに「ぷかぷかさん」が加わると、もっと自由になれます。それは彼ら自身が自由だからです。ぷかぷかはお店はもちろん、ワークショップも彼らに支えられているのです。  昨年はお父さんが一人で参加、今年はお母さんが子ども二人連れて参加。1月の発表会が楽しみです。
  • 「障害者はいた方がいい」という映像をつくります。
     pvプロボノの方たちと、プロモーションビデオ第2弾の打ち合わせをしました。  pvプロボノのホームページには 《 PVプロボノには、CM、テレビ番組、映画などの制作現場で活躍するプロの映像クリエイターが集まっています。ドキュメンタリー映像からエモーショナルな動画まで、クオリティの高いプロモーションビデオの企画・制作を通じて、NPOやNGO、自治体など、社会をよりよくしていくためのまざまな社会貢献活動をサポートしています。  本気の人のために、本気で映像をつくります! 》  「本気の人のために、本気で映像をつくります!」というのがいいなぁ、と思いました。  映像ディレクター、プロデューサー、事務局の方が見え、2本目の映像製作の目的は何か、ぷかぷかとして、そこに何を求めているのか、ということを聞かれました。    7月に相模原障害者殺傷事件が起こりました。「障害者はいない方がいい」「障害者は生きていても意味がない」などという理由でたくさんの障害者が殺された悲惨な事件です。これは容疑者個人の特異性から生まれたものではなく、やはり社会全体がまだまだ障がいのある人たちを受け入れていない、ということが事件の背景にはあると思います。  障害者施設を作ろうとすると地域で反対運動が起こったり、出生前診断で陽性が出た人の90%を超える人が生まないことを選択する事実などを考えると、悲しいことですが、社会全体がまだまだ障がいのある人たちを受け入れていないのだろうと思います。  先日も紹介した「私たちは優生思想から自由になれたのか」を問う朝日新聞の記事は秀逸でした。ぜひ読んでみて下さい。 digital.asahi.com    「障害者はいない方がいい」「障害者は生きていても意味がない」「障害者は不幸で価値が低い」「障害者は社会の負担」といった考えに対しては、言葉による批判だけでなく、そうではないという事実をこつこつ作っていくしかないと思います。  「障害者はいた方がいい」という事実、「障害者は生きている意味がある」という事実、「障害者は不幸ではない」という事実、「障害者は価値がある」という事実、「障害者は社会の負担ではない」という事実を作っていく、ということです。そしてそれに共感する人を少しずつ増やしていく、ということです。社会はそうやって少しずつ変わっていくのだと思います。  ぷかぷかは「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいいよ」というメッセージを日々発信し続けています。そしてメッセージ通りの事実を作ってきました。  ぷかぷかのお店は障がいのある人たちと街の人たちの出会いの場として位置づけ、彼らとのいい出会いの中で「ぷかぷかが好き!」とか「ぷかぷかのファン」という人たちを街の中で増やしてきました。  彼らと一緒にパン作りをするぷかぷかパン教室は、地域の参加希望者が多すぎて困るほどになっています。彼らと一緒にパン作りをすることが楽しいのです。  運動会も参加希望者が多く、食事を取るスペースの確保に頭を悩ませています。彼らと一緒にやる運動会が、なんだか底抜けに楽しいのです。  区役所でのパン販売のお店に行列ができるのは、パンのおいしさに加え、やはりパンを販売する彼らの魅力故だと思います。彼らの働く姿や、ひとことふたこと交わす会話に心癒やされるのだと思います。  演劇ワークショップでは彼らと一緒だからこそ創り出せる芝居を半年かけて創り、舞台で上演してきました。これはもう彼らがいないと創り出せない新しい文化といっていいと思います。あの舞台を前に、「障害者はいない方がいい」「障害者は生きていても意味がない」「障害者は不幸で価値が低い」「障害者は社会の負担」などといった言葉はほとんど意味を持たなくなります。  「障害者は社会の負担」どころか、ぷかぷかは地域に豊かさをもたらす活動をおこなっています。上に述べたさまざまな活動を始め、ぷかぷか秋のマルシェにおける「秋コレ、ぷかぷかファッションショー」の提案は地域社会をすばらしく楽しくし、豊かにします。 pukapuka-pan.hatenablog.com    プロモーションビデオ第2弾には、今、ここで書いたことを映像で伝える作品に仕上がることを期待しています。5分程度の映像で伝えるわけですから、ほんとうに至難の業だと思います。  でも「本気の人のために、本気で映像をつくります!」とあるので、プロの本気を楽しみにしています。  相模原障害者殺傷事件に対して、通り一遍のメッセージで終わらせるのではなく、「それは間違っている」ということを何度も何度も言い続け、「障害者はいた方がいい」という事実を作り続ける必要があると思っています。そのために映像のチカラをぜひ借りたいと思うのです。あなたには生きている価値がないなどといわれ、無残に殺されていった人たちの無念を本気で晴らしたいのです。  障がいのある人もない人も、お互いが気持ちよく暮らせる社会を築くために…    
  • 秋コレ ぷかぷかファッションショー
      金子さんのワークショップ「秋コレ ぷかぷかファッションショー」をやりました。  段ボールの型紙に広告の写真や模様を切り貼りしてファッションショーのモデルを作っていくのですが、この型紙のデザインがすばらしかったですね。 いきなり個性ある表情が… モデルと同じ格好をします。 みんなで思い思いに切り貼りをしていきます。 完成したモデルを壁に飾ります。壁に飾ったとたん、モデルが生き始めます。まるで命を吹き込まれたよう。型紙のデザインの力とそれに命を吹き込んだみんなの力です。 四人そろうとほんとうにすばらしいファンションモデルたち モデルの名前とプロフィールを書いてもらいました。 お疲れ様でした。  近々カフェの壁に飾ります。  あまりにもすばらしいモデルができたので、10月22日(土)のぷかぷか秋のマルシェで、ぷかぷか三軒長屋の前に赤い絨毯を敷き、「秋コレ、ぷかぷかファッションショー」をやろうと思っています。このモデルたちが先頭に歩き、そのあとをぷかぷかのメンバーさんたち、スタッフたち、地域の子ども達、大人たちが続きます。モデルになって歩きたい人大募集!です。モデルたちと歩きたい!って思う人、連絡下さい。男性モデルも募集です。  申込、問合せはpukapuka@ked.biglobe.ne.jp  モデル審査係高崎まで(格調高いぷかぷかですからきびしい審査があるんですよ、はい。審査基準は素敵な笑顔で周りの人たちを10人元気にできるかどうかです。当日はですから審査に通った格調高いモデルたちが歩きます。これはもう絶対に見なきゃ損!です。)
  • 障害を持つことで、素の自分になれたように思うんです。
     前回のブログで紹介したtomoさんのブログです。 tomoecru.hatenablog.com   《 難病を発病し、後遺症で障害者になって、 身体は不自由になりました。でも、驚くくらいに、心は自由になったんです。 》   《 障害を持つことで、余計なしがらみや、人からどう評価されるか…を気にすることがなくなり、素の自分になれたように思うんです。》      なんとも言えない開放感が伝わってきますね。  ぷかぷかで働いている「ぷかぷかさん」たちも「余計なしがらみ」や「人からどう評価されるか」や、みんながいつも読んでいる「空気」から、ほんとうに自由です。うらやましいくらい自由です。そんな彼らの自由さにふれ、私たちは心が癒やされ、私たち自身がほんの少し自由になれたりします。    昨年のワークショップでは「みんなの《生きる》」をテーマにしました。その中で「むっつり大王」というのが出てきました。みんなの大切な《生きる》をめちゃくちゃに壊す存在です。はじめはどこか外の世界にいるものだと思っていた「むっつり大王」が、ワークショップをやっていく中で、実は自分たちの中にいることがわかってきました。いつも感じている「いらいら」や「不満」が、「むっつり」を作り出し、その感染を人々の中に瞬く間に広げてしまいます。そして私たちの《生きる》を壊すのです。ところがその「むっつり」に感染しない人たちがいたのです。それが「ぷかぷかさん」たちでした。  ワークショップに参加された方で、いらいらした気分でどうしようもなくなったときや落ち込んだとき、ぷかぷかに行くとなぜか救われた気分になるんです、とおっしゃった方がいました。「ぷかぷかが好き!」という人がどんどん増えているのも、やはり「ぷかぷかさん」に会って、この「救われた気分になる」からだと思います。  「むっつり大王」から私たちを救ったのは「ぷかぷかさん」たちだったのです。  障がいのない人たちを障がいのある人たちが救う。なんて素敵な物語をワークショップは創り出したんだろうとあらためて思います。     tomoさんも、いろんな意味で私たちを救ってくれるような気がしています。「障がいを持つことで自由になれる」って、すごい言葉だと思います。この言葉は今ある「障がい」の概念を、ひょっとしたらひっくり返すような、そんな力を持っている気がしています。それは私たち自身もどこか自由にしてくれるように思うのです。「障がい」のある人を見る目が、多分ちがってきます。     ★昨年のワークショップの記録はこちら pukapuka-pan.xsrv.jp        
  • 障害者になる前よりも、障害者になった今の方が、「心の不自由さが無くなった」
      旅行の前日の夜中にアップした日記に pukapuka-pan.hatenablog.com   tomoさんからコメントが寄せられていました。  tomoさんはこんな方。 tomoecru.hatenablog.com   高崎さんの本日の記事、とても共感いたします。私も障害を持つまで、あまり「想像力」を持たずに過ごしてきたように思います。でも、実際に自らが障害者という立場になってみて、気づけたことがいっぱいありました。このあたりのことは、ゆくゆく自身のブログでも書いていこうと思っていますが、障害者になる前よりも、障害者になった今の方が、「心の不自由さが無くなった」んです。本当に。障害のある人もない人も、ともに普通に生きていける世の中に、もっともっとなっていったらいいと思います。ぷかぷかにはなかなか伺えないので、その代わりに、本日自宅の近くで知的障害者の方々と施設の方が、クッキーや手作り品の販売をされていたので購入してきました。障害者の方が、一生懸命に(と言っても傍目には雑に見えますが。笑)お釣りを返してくれて商品が入ったビニール袋を渡してくれて、心がほっこりしました。私は手が不自由でお釣りを受け取れないので、お財布を開いてそこに入れてもらうのですが、知的な障害を持つ方から、身体的な障害を持つ私に、お釣りと商品という形を変えた「優しさ」が受け渡されたような、そんな温かい気持ちになりました。      《障害者になる前よりも、障害者になった今の方が、「心の不自由さが無くなった」んです》 というところが興味深いですね。《障害》という言葉には、およそマイナスのイメージしかありません。でも、障害を持つことで「心の不自由さがなくなった」としたら、障害があることの意味が、ほんとうにひっくり返ります。それを共有できれば、優生思想からも私たちは自由になれます。これはすごいことです。  そのことの意味をブログで書かれるそうなので、すごく楽しみです。  《知的な障害を持つ方から、身体的な障害を持つ私に、お釣りと商品という形を変えた「優しさ」が受け渡されたような、そんな温かい気持ちになりました。》とありますが、温かい気持ちになれたことも、心の不自由さがなくなったせいかな、と思ったりしました。              
  • ぷかぷか旅行2016
     8月27日(土)、28日(日)で奥日光にぷかぷか旅行に行ってきました。総勢48名で、大型の観光バスが満席でした。  あいにく二日とも雨で、スケジュールが大幅に変更になりましたが、それでもみなさん旅行を楽しんだようでした。   バスの中はいつものようにカラオケで盛り上がりました。 自分の歌いたい曲をリストの中から真剣に探します。 リストにない曲はYouTubeから拾ってきて歌いました。  湯西川ダムを水陸両用車で見学する予定でしたが、あいにく水不足で湖上ツアーは中止。ダムだけ見に行きました。  水陸両用車は車高が高いので、乗り込むにもタラップを使います。 窓がないので、全員カッパを着ました。ヘルメットはダム見学用です。 降りるのも大変 後ろには湖上を進むときのためのスクリューがついています。 全員の集合写真ではなく、バス2台に別れていったので、半分です。 ダムの上を歩きます。 エレベーターで下まで降り、見上げるとこの大きさ。30階建てのビルの相当する高さだそうです。  宿は「平家の庄」という隠れた人気宿。スタッフが見つけた宿です。古い大きな屋敷を宿として再生したみたいです。 ロビーもこんな感じです。 環境はすばらしいところです。すぐ裏に川が流れていました。 食事はバイキングで、なんと鮎の塩焼きが串に刺して並んでいました。今までの旅行でいちばんおいしい食事でした。 ちょっと凝った飲み屋の雰囲気。 部屋には豪華な着物が掛けてあったりしましたが、みなさんほとんど関係ない感じでしたね。気がついた人はほとんどいなかったというか… 翌朝、女将さんにお礼を言って宿を出発しました。 大笹牧場で遊ぶ予定でしたが、雨の上、霧が深くて、とても遊ぶ雰囲気ではありませんでした。お土産だけ買って、バイキングの昼食をとって、渋滞が予想されたので早めに出発しました。  雨でさんざんな旅行でしたが、それでもみなさん、すごく楽しかったようで、来年また行きたいと張り切っていました。この旅行を目標にまた1年がんばります、といってくれた方もいました。  セノーさんは一日目の夜、お母さんに 「楽しすぎます」 と電話し、すぐにお母さんからお礼の連絡がありました。  せっかくの旅行が雨で申し訳ないなぁ、と思っていただけに、この「楽しすぎます」という言葉はほんとうにうれしかったですね。
  • 今まで以上に大切になった気がして
    今朝8月26日の朝日新聞朝刊の「相模原事件が投げかけるもの 下」は《優生学上の見地から不良な子孫の出生を防止する》という《優生思想から私たちは自由になれたのか》を問う、とてもいい記事でした。 digital.asahi.com  生まれつき骨が折れやすく、車イスを使う安積遊歩さんは《不良な子孫の出生を防止する》という条文に「この世の中は、女としても、人間としても、私に存在するな、といっている」と衝撃を受け、自殺未遂を繰り返した、といいます。  《不良な子孫の出生を防止する》という条文に「私に存在するな、といっている」と安積さんは受け止めるのですが、私たちにその想像力がないことこそが問題であるように思います。相模原障害者殺傷事件の容疑者の「障害者はいない方がいい」という言葉を、言われた側に立って受け止める想像力です。  出生前診断で陽性反応が出た母親の96%が中絶を選ぶという社会の現実も、容疑者と同じ言葉ではないにしても、障がいのある子どもを受け入れないという社会を反映したものであり、そういう意味では同じことを言っていると思います。そういう中で私たちは今何をすべきなのか、ということです。    ぷかぷかは設立以来《障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいいよ》というメッセージを日々発信し、それに共感する人、ぷかぷかが好き!という人を地域の中で増やしてきました。そういったことが、相模原障害者殺傷事件以来、「今まで以上に大切になった気がしています。      障がいがあり、女性運動もしてきた米津知子さんは「障害者は不幸で価値が低く、社会の負担とみる優生思想は根深く、みんなが吸収して育つ」といいます。  大事なことは優生思想を批判しつつ、それを超える思想を持つことだと思います。  《障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいいよ》のメッセージは優生思想をひっくり返すほどの思想のひとつではないかと思います。       
  • 郵便局のお姉さんたち!
     今日もセノーさんと郵便局。入金作業が終わったあと、 「セノーさん、お姉さんにありがとうっていってから帰るよ」 と声をかけると、しばらくじ〜っと考えたあと、おもむろに立ち上がり 「あああああ…郵便局のお姉さんたち! ああああ…ありがとうございました!」 と大きな声で言い、郵便局のお姉さんたち四人がびっくりしたように一斉にセノーさんの方へ向き、 「ありがとうございました」 と、あいさつしたのでした。  窓口で対応してくれたお姉さんにあいさつするつもりが、セノーさんはどういうわけか「郵便局のお姉さんたち!」とみんなに呼びかけ、大きな声であいさつして帰ってきたのでした。  この一瞬のやりとりがほんとうに楽しいです。こういうことが街を耕すことなんだと思います。郵便局のお姉さんたちの心が、こうやって毎日耕され、やわらかくなってきたのだと思います。お姉さんたちのぷかぷかのメンバーさんたちに向けられるやさしい笑顔は、このやわらかく耕された心のおかげです。     入金に使った袋がパン屋でなかなか返せません。
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