ぷかぷか日記

タカサキ日記

  • あらためて障がいの人たちが街の中のお店で働くことの意味を思いました。
      マクドナルドで32年も働いたダウン症の女性が退職するとき、100人を超える人がお店にやってきた、という感動的なニュースが流れてきました。 irorio.jp  お店で働いていた同僚は「彼女の笑顔や熱意、そしてハグがこの店を単なるレストラン以上の存在にしてくれた」とコメントしたそうですが、「単なるレストラン以上の存在にしてくれた」という言葉がいいですね。その言葉こそが彼女が退職する日に100人以上の人が集まったことの意味だろうと思います。  このお店がぷかぷかのように福祉事業所ではなく、一般企業であることが、何よりもすばらしいと思います。その気になれば、福祉事業所だってやりきれていないことが一般企業でやれるということです。  一般企業であれば、多分ぷかぷかのように障がいのある人たちが街の中のお店で働くことの意味を発信したりはしません。ただただ彼女が毎日黙々と働いただけだと思います。彼女がお店で働くこと、そのことだけがこれだけの広がりを作り、単なるレストラン以上の存在にしたのだろうと思います。  あらためて障がいの人たちが街の中のお店で働くことの意味を思いました。    ぷかぷかも「ぷかぷかさん」たちがいなかったら、ただのパン屋であり、ただのカフェであり、ただのお惣菜屋です。なんだかつまらないですね。やっぱり彼らがいるからこそ、ただのパン屋以上の存在になっているのであり、今までにない新しい価値を生み出し、地域を豊かにする、魅力あるお店になっているのだと思います。
  • オーブンの前に座り込む子どももいて
    9月10日(土)、パン教室がありました。メニューは4種類のパンとスープ、具材などで、今回も盛りだくさん。これだけのメニューを9時半にスタートし、12時半には焼き上げました。 生地のこね始めは手にべちゃべちゃくっついて、とてもやりにくいです。でも、ここでめげずにこね続けることが大事です。 はじめて参加した方も、ちょっと慣れると、いい手つきになっています。 パン教室の入り−ダー永瀬さんは元ABCクッキングスクールの講師をやっていた人で、パンをこねる手の動きが実に速く、カメラで追いかけられないほどでした。 みんながこねている途中でツジさんが歌い始めました。これがぷかぷかのパン教室です。 www.youtube.com 生地がこね終わると調理に取りかかります。 成形をします。 カイセイ君はオーブンの前に座り込んでパンが焼き上がるのを待っていました。 そのカイセイ君がかわいくてかわいくてユースケさんはおんぶして歩き回っていました。 自分の子どもを抱き上げるお父さんのようです。 さぁ、焼き上がりました。これに全粒粉パンが加わります。 スープを盛り付けます。この真剣な目つき いただきまーす
  • ステキなわけありモデルさん
    先日のワークショップをやった金子さんが「くすくすミュージアム」というサイトにワークショップの報告を載せていました。 2016/09/09 Vol.369 「ステキなわけありモデルさん」 9月の最初の土曜日、久しぶりにぷかぷかベーカリーの「アート屋わんど」でワークショップをやった。作ったのは「2016ぷかぷか秋コレファッションショー」(10月22日開催予定)にでるモデルさんたちとその衣装。このワークショップ、いろんなところに呼ばれてやっているので、ご存知の方もいるかもしれない。でも、モデルさんたちはご当地ならではの衣装やポーズで登場するので毎回新鮮な気持ちになる。今回のモデルさんたちはキッチュでエッジが効いている。横浜郊外の団地の中にあるぷかぷか村をモデルウオーキングするには十分につきぬけている。ちなみにキッチュというのは、ドイツ語のkitsh(いいかげんなもの、まがいもの)というところからきている言葉で、伝統的な美意識の持ち主には目にもしたくないものらしいけれど、逆にボクなんかは「安っぽくて、けばけばしくて、いんちきくさい?」・・・ああ、それで上等と思ってしまうのだ。身の回りにあるものを、手当たり次第につなぎあわせて衣装にする。プチプチシートやエナメルカラーのリボンをフリルにして、頭にはサイズの合わないケバい帽子、化粧だって三つ目のモデルさんもいれば、顔の四倍もある大きなアフロヘアーのお姉さんもいる。ああ、生きてるんだなあ。自然体で「わたしはこれで生きてます!」って肩ひじ張らず歩いてる。もったいぶった権威をふりまくスーパーモデルなんか、薄っぺらに見えてしまう。「エッジが効いている」という言葉は、よく言えば「先鋭的、いい切れ味、ふっ切れてる」という意味だけれど、高慢ちきなやつが使えば、「ダサいお前らなんかとつきあってられっか」っていうイヤなやつ感満載の言葉にもなる。ぷかぷか村の仲間たちはのんびり、ゆったり、他者にも自分にも優しい世界を生きてる人たちなので、エッジ感覚とは対極の住人かと思いきや、こんなにも切れ味のいいモデルさんを生み出してしまうのだから面白い。あるがままに表現をぶつけ合うアートワークショップは、やっぱりすごい。最後にみんなでモデルさんの名前や経歴を考えた。これも、面白かった。例えば、鳴門橋りえという名のモデルさん。35才、子どもは11才を頭に4人。現在、かずやくんという彼氏と熱愛中なんだって。あとで命名者に、「4人の子どもはかずやくんの子どもなの?」って聞いたら、「うーん、それは内緒」。名前を五つも持つモデルさんも登場。青森出身のホネホネ美人だけれど本当は72才という噂や「ボーダーのベべ」と名のる20代のフランス娘という噂もあるらしい。他にも、アケミという名前で夜は赤羽のスナックで働いているモデルさんや男女不詳のゲイだという噂もあるモデルさんもいたり・・・・仲間たちの想像力は限りなく拡がっていく。モデルさんたちもがんばってるんだ。人間ってあたたかい。
  • そういった言葉が、今、とても大事
    今朝アップした《障害があっても、なくても、「人」は「人」》 というタイトルのブログにこんなコメントが寄せられました。 ●●● そう・・「障がい者は居た方が良い」って言う言い方?にも何かうっすら違和感と言うか、ちょっと違うな感があったと言うか、、障害のあるなしって言うか・・ぷかぷかメンバーさんに出会い感じたのは「こんな人はいた方が良い」って気持ち。 こんな人イイな、あんな事してる、そういうこと言う、そんな絵を描く、こんないい加減な事してる(笑)あんな所でハナほじってる!!・・人が人に、良いな、キュートだな、素敵だとウキウキする事に障害のある、ない、の看板要ります?看板ありきで好きになります?障害があろうとなかろうと、魅かれる人には魅かれるもんです。 ●●●  全くおっしゃるとおりです。障がいの看板なんか、ほんとうはいりません。ただ「ぷかぷか」は「障がいのある人たちの社会的生きにくさを少しでもなくしたい」と思って立ち上げたので、そこを明確にするために「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいいよ」というメッセージを発信し続けています。  こんな話があります。 《米IT大手が、インターネット上で人と会話しながら発達する人工知能の実験を中止したというニュースがあった。「ヒトラーは間違っていない」などと発言するようになったためだという。私は相模原の事件の容疑者が「ヒトラーの思想が降りてきた」と話したという報道を見て、差別的な言葉を浴びるうちに「学習」した人工知能と同じことが、人間でも起きたのではないかと感じた。》浦河べてるの家・理事 向谷地生良 http://mainichi.jp/articles/20160823/ddm/012/040/056000c  「障がいのある人はなんとなくいやだ」とか「障がいのある人はなんとなく怖い」とか「障がいのある人は効率が悪い」とか、障がいのある人のマイナス評価の言葉が蔓延する社会に今、私たちは生きています。そして、そういう「文化」が社会の中で形作られています。効率、生産性が最優先で求められる社会にあっては、「障がいのある人たちはいない方がいい、その方が効率が上がり、生産性が上がる」という彼らに対するマイナス評価の文化しか生まれません。(相模原障害者殺傷事件の容疑者と同じ発想です)  そんな中で、「いや、それはちがう」、「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいい」という言葉をぷかぷかは発信してきました。効率、生産性を良しとする「文化」に対する、もうひとつの「文化」の提案といっていいと思います。彼らと一緒に生きていった方が、効率、生産性を超える豊かさを私たちは得ることができる、というメッセージです。そういった言葉が、今、とても大事な気がします。  相模原障害者殺傷事件以降、そういった言葉が今まで以上に大事になった気がしています。  ですからコメントを寄せてくださった方も、「ぷかぷかさん」たちに出会って生まれた言葉を社会の中にどんどん広げて欲しいと思っています。
  • 障害があっても、なくても、「人」は「人」
     相模原障害者殺傷事件についていろいろ書いたメッセージをtomoさんはしっかりと受け止めてくれていました。うれしいですね、こんな人がいると。 tomoecru.hatenablog.com  ところどころ赤字で整理してあって、とてもわかりやすくなっていました。自分の意見を客観的にみることができた気がしています。人の目で整理されることはとてもいいことですね。    tomoさんは、一番最初に書いたブログでこんなことを書いています。 ●●● なんかもう、「障害者」を取り分けて、切り出して、 区別するのは、やめませんか?   障害者は「自分たちとは違うから」不要だという人。 障害者は「特別な存在だから」必要だという人。 そのどちらも、tomoには同じに聞こえる。   目が悪いから、メガネをかける。 足が悪いから、車イスに乗る。 背が低いから、人に頼んで棚の上のものを取ってもらう。 手が不自由だから、人に頼んで瓶の蓋を開けてもらう。 体が病気になったから、病院で診てもらって薬をもらって飲む。 心が病気になったから、病院で診てもらって薬をもらって飲む。   障害があっても、なくても、「人」は「人」。  ●●● 最後の一行、すばらしくいい言葉ですね。 ぷかぷかは「人」としての彼らに惚れ込んだところからスタートしました。 「人」としての彼らに惚れ込んでいるから、毎日Facebookページに書くことがあるのです。ただただ、いいなぁ、いいなぁ、と思って書いています。  朝一番、 「これ見てください」 とやってきたダイちゃん、こんな人とは一緒に生きていった方がやっぱり「得!」です。      今日、ある報道機関の方からこんなメールが来ました。  《 高崎さんが書かれた声欄の記事は、非常に心に残り、  私たちが部内でどういう報道をすべきかと議論する中でも、 共有させていただき、参考にさせていただきました。 時間はかかっても19人の人生が伝わるような報道を目指したいと思っています。》    最後の行には、こういう人たちがいたんだ、となんだか感動してしまいました。  ちょっと救われた気分です。    ★投書についてはこちら pukapuka-pan.hatenablog.com                  
  • 似顔絵名刺
     先日ぷかぷかに取材に来られた毎日新聞論説委員花谷さんの似顔絵名刺ができました。  似顔絵はヨッシー、文字はリエさんです。あたたかい、楽しい名刺になりました。      取材先の方も、こんな名刺を渡されたら、ふっと気持ちがあたたかくなって、きっといいお話ができるのではないかと思います。硬い気分だと、硬い話しか出てきません。  似顔絵名刺は、相手との関係をあたたかいものにします。このあたたかさは名刺の絵を描き、文字を書いた「ぷかぷかさん」たちのあたたかさです。こんなふうにして彼らは私たちの社会をやわらかく耕してくれます。ですから「ぷかぷかさん」たちとは、一緒に生きていった方が「得!」だと思うのです。
  • 区民まつりのブースのデザインが決まりました。
     10月16日(日)の緑区民まつりの地産地消ブースのデザインがだいたい決まりました。  今年は餃子を作るので、餃子のデザインにしようと思っていたのですが、地産地消のブースなので、やっぱり野菜を使ったデザインがいい、ということになりました。野菜だけだとおとなしい感じがするので、野菜を歩かせることにしました。下の絵のような感じです。(アート屋わんどの近藤が絵を描きました)  屋根の上を野菜たちが楽しそうに歩いているイメージです。屋根はぷかぷかのパン屋にある板を貼り合わせた屋根をイメージして、段ボール片を貼り合わせて作ります。その屋根の上を野菜たちが歩きます。  野菜たちも段ボールで作ります。平面なので、斜面に立たせる工夫がいります。  段ボール片を貼り合わせた屋根を、どうやってテントの屋根にのせるのか、その前にぷかぷかから会場までどうやって運ぶのか、その屋根に野菜たちをどうやってのせるのか、といった問題がいろいろあって、だからもうわくわくしてしまいます。  去年はカボチャをテントの上にのせるのに、えらい苦労をしました。 pukapuka-pan.hatenablog.com    昨年、部屋の中でカボチャを作ったところ、大きすぎて、運び出す段階でドアから出ないことがわかり、泣く泣くギュ〜ッと押しつぶす形で無理矢理ドアから出したりしました。車にもぎりぎり積み込んだという感じでした。今年はそういったドジを踏まないように、いろいろ計算しながら作業を進めていく予定ですが、ま、どうなりますか。  餃子は十日市場の海陽飯店とのコラボで、すばらしくおいしい餃子を提供する予定です。2個ずつくらい無料で配ります。これはもう絶対に来なきゃ損!です。
  • チェロのミニコンサート
     先日ワークショップでチェロを弾いてくれた江原さんがぷかぷかに来ました。江原さんは日本フィルハーモニー交響楽団のチェロ奏者です。こんなすごい人がぷかぷかのワークショップのためにわざわざチェロを弾きにきてくれたのですが、そのワークショップで「ぷかぷかさん」たちの雰囲気がえらく気に入って、今日、ぷかぷかを見に来ました。  ワークショップの時、チェロの演奏のあと、ワークショップを見学するつもりが、気がついたらグループに入って一緒にやっていました。そのグループはいかにも何もやらない感じのグループで、江原さんはちょっと困ったそうですが、ところが、即興で芝居を作るところで、アーティストの江原さんですらびっくりするほどの力を見せ、彼らを見直したと言ってました。  そんなことがあって、今日、ぷかぷかを見に来たというわけです。    ぷかぷか三軒長屋のたたずまいがなんともいえずいい、とおっしゃってました。「ぷかぷかさん」たちがいることで生まれるたたずまい。カフェの雰囲気も絶賛していました。  いろいろお話しして、似顔絵の名刺を作ることになりました。  画伯の描いてくれたチェロがいまいちで(画伯の想像で描いたもの)、今度チェロを持ってくるので、それを見ながら描いてください、といわれました。 「チェロを持ってくるのでしたら、ついでにちょっとだけ演奏してくれませんか?」 と頼むと、 「ああ、いいですよ」 と、あっさりOKの返事。で、15日(木)の15時40分くらいからアート屋わんどで2,3曲弾いてもらえることになりました。多分「ぷかぷかさん」とスタッフでいっぱいになると思うのですが、ぎゅうぎゅうでよければ、ちょっとのぞいてみてください。  これは予想外の展開だったのですが、たまたま画伯がいまいちのチェロを描いてくれたおかげです。ヨッシーに感謝!です。  江原さんはアート屋わんどの小さなステージのある雰囲気が気に入ったようで、ここでミニコンサートをやってもいいな、なんておっしゃってましたので、近々そういう企画も立てたいと思います。地域の人向けの小さなチェロコンサートです。日程など決まりましたら、またお知らせします。  下は先日のワークショップでの演奏です。 www.youtube.com
  • もう少し肩の力を抜いても良いんだよ、っと言われてる気がして…
    先日のワークショップに参加したオーヤさんの感想です。 ●●●  幼稚園の娘二人を連れてのワークショップ参加に、正直なところ当日まで不安しかありませんでした。「途中で帰りたい。言い出したらどうしよう」など頭に浮かぶのはマイナスのことばかり。いざ、ワークショップがスタート。最初は雰囲気に圧倒されたのか、声も出ない様子でしたが、後半で動物を表現するところでは、同じチームの方達に助けれられながらも私の想像をはるかに超えて、子供が笑顔で積極的に参加しているのに驚きでした。演劇ワークショップという、なかなか経験出来ないこの空間に参加させてあげたられた事がただただ嬉しかったです。2回目以降、子供の反応がどんな風に変化していくか分かりませんが、今は満足感でいっぱいです。私自身はといえば、ひと前で話す事、表現する事の恥ずかしさ、上手にやらなければいけないと思う勝手なプレッシャーに押しつぶされそうでした。両隣にいる子供の存在がこの日ほど心強く感じた事はありません。「表現することの自由、楽しさ」みたいなものを感じる余裕はありませんでしたが、今回ワークショップで「こうでなければいけない」といった決まりが全くなく、他の参加者をみていて、もう少し肩の力を抜いても良いんだよ。っと言われてる気がして、楽になりました。そして、次回以降が少し楽しみになってきました。すごい変化です! ●●●  素直な感想がすばらしいですね。こういう人の心を少しずつ開いていくのがぷかぷかのワークショップです。普通の人たちだけのワークショップでも、人はだんだん自由になっていくのですが、そこに「ぷかぷかさん」が加わると、もっと自由になれます。それは彼ら自身が自由だからです。ぷかぷかはお店はもちろん、ワークショップも彼らに支えられているのです。  昨年はお父さんが一人で参加、今年はお母さんが子ども二人連れて参加。1月の発表会が楽しみです。
  • 「障害者はいた方がいい」という映像をつくります。
     pvプロボノの方たちと、プロモーションビデオ第2弾の打ち合わせをしました。  pvプロボノのホームページには 《 PVプロボノには、CM、テレビ番組、映画などの制作現場で活躍するプロの映像クリエイターが集まっています。ドキュメンタリー映像からエモーショナルな動画まで、クオリティの高いプロモーションビデオの企画・制作を通じて、NPOやNGO、自治体など、社会をよりよくしていくためのまざまな社会貢献活動をサポートしています。  本気の人のために、本気で映像をつくります! 》  「本気の人のために、本気で映像をつくります!」というのがいいなぁ、と思いました。  映像ディレクター、プロデューサー、事務局の方が見え、2本目の映像製作の目的は何か、ぷかぷかとして、そこに何を求めているのか、ということを聞かれました。    7月に相模原障害者殺傷事件が起こりました。「障害者はいない方がいい」「障害者は生きていても意味がない」などという理由でたくさんの障害者が殺された悲惨な事件です。これは容疑者個人の特異性から生まれたものではなく、やはり社会全体がまだまだ障がいのある人たちを受け入れていない、ということが事件の背景にはあると思います。  障害者施設を作ろうとすると地域で反対運動が起こったり、出生前診断で陽性が出た人の90%を超える人が生まないことを選択する事実などを考えると、悲しいことですが、社会全体がまだまだ障がいのある人たちを受け入れていないのだろうと思います。  先日も紹介した「私たちは優生思想から自由になれたのか」を問う朝日新聞の記事は秀逸でした。ぜひ読んでみて下さい。 digital.asahi.com    「障害者はいない方がいい」「障害者は生きていても意味がない」「障害者は不幸で価値が低い」「障害者は社会の負担」といった考えに対しては、言葉による批判だけでなく、そうではないという事実をこつこつ作っていくしかないと思います。  「障害者はいた方がいい」という事実、「障害者は生きている意味がある」という事実、「障害者は不幸ではない」という事実、「障害者は価値がある」という事実、「障害者は社会の負担ではない」という事実を作っていく、ということです。そしてそれに共感する人を少しずつ増やしていく、ということです。社会はそうやって少しずつ変わっていくのだと思います。  ぷかぷかは「障がいのある人たちとは一緒に生きていった方がいいよ」というメッセージを日々発信し続けています。そしてメッセージ通りの事実を作ってきました。  ぷかぷかのお店は障がいのある人たちと街の人たちの出会いの場として位置づけ、彼らとのいい出会いの中で「ぷかぷかが好き!」とか「ぷかぷかのファン」という人たちを街の中で増やしてきました。  彼らと一緒にパン作りをするぷかぷかパン教室は、地域の参加希望者が多すぎて困るほどになっています。彼らと一緒にパン作りをすることが楽しいのです。  運動会も参加希望者が多く、食事を取るスペースの確保に頭を悩ませています。彼らと一緒にやる運動会が、なんだか底抜けに楽しいのです。  区役所でのパン販売のお店に行列ができるのは、パンのおいしさに加え、やはりパンを販売する彼らの魅力故だと思います。彼らの働く姿や、ひとことふたこと交わす会話に心癒やされるのだと思います。  演劇ワークショップでは彼らと一緒だからこそ創り出せる芝居を半年かけて創り、舞台で上演してきました。これはもう彼らがいないと創り出せない新しい文化といっていいと思います。あの舞台を前に、「障害者はいない方がいい」「障害者は生きていても意味がない」「障害者は不幸で価値が低い」「障害者は社会の負担」などといった言葉はほとんど意味を持たなくなります。  「障害者は社会の負担」どころか、ぷかぷかは地域に豊かさをもたらす活動をおこなっています。上に述べたさまざまな活動を始め、ぷかぷか秋のマルシェにおける「秋コレ、ぷかぷかファッションショー」の提案は地域社会をすばらしく楽しくし、豊かにします。 pukapuka-pan.hatenablog.com    プロモーションビデオ第2弾には、今、ここで書いたことを映像で伝える作品に仕上がることを期待しています。5分程度の映像で伝えるわけですから、ほんとうに至難の業だと思います。  でも「本気の人のために、本気で映像をつくります!」とあるので、プロの本気を楽しみにしています。  相模原障害者殺傷事件に対して、通り一遍のメッセージで終わらせるのではなく、「それは間違っている」ということを何度も何度も言い続け、「障害者はいた方がいい」という事実を作り続ける必要があると思っています。そのために映像のチカラをぜひ借りたいと思うのです。あなたには生きている価値がないなどといわれ、無残に殺されていった人たちの無念を本気で晴らしたいのです。  障がいのある人もない人も、お互いが気持ちよく暮らせる社会を築くために…    
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