希望は作ろうとしなければ生まれません
『そよ風のように街に出よう』の終刊についてのNHKの報道について丁寧に書いたサイトがありました。 jnsk-tv.hatenablog.com 希望の言葉を綴った雑誌が終刊を迎えた今、その希望は私たち自身が作っていくしかないと思います。 ぷかぷかは障がいのある人たちと一緒に働きながら、たくさんの希望を作り出していきたいと思っています。希望は作ろうとしなければ生まれません。 先日書いた日記にこんなことを書いています。 ぷかぷかのパンフレットの1ページ目にはこんな絵があります。 みんなでパンをかついでいます。この絵はアート部門のスタッフが、いわば「採用試験」の際に描いた絵ですが、私はいっぺんに気に入りました。 ぷかぷかはパン屋から始まりました。現在は様々な事業をおこなっていますが、やはり中心はパンです。パン屋から始まった事業が、ただ単にパンを作って販売することに終わらず、みんなが暮らしやすい豊かな社会を作っていくことに貢献しています。 社会の豊かさを少しずつ生み出していることを日記に書いて発信していますが、ぷかぷかは事業を展開する中で、そういったものをたくさん生み出しています。 みんなでパンをかついで、そういう社会を作っていこうよ、って言っているのです。ただ単にパンが売れればいい、っていうのではなく、ぷかぷかの活動を通して、社会を少しでもよくしていきたいと思っているのです。 石垣りんさんの詩に「空をかついで」というのがあります。私の大好きな詩です。 肩は/首の付け根から/なだらかにのびて。 肩は/地平線のように/つながって。 人はみんなで/空をかついで/きのうからきょうへと。 子どもよ/おまえのその肩に/おとなたちは/きょうからあしたを移しかえる。 この重たさを/この輝きと暗やみを/あまりにちいさいその肩に。 少しずつ/少しずつ。 相模原障害者殺傷事件が起こるような社会は病んでいます。そうではない、いろんな人が、ありのままで暮らせる豊かな社会、未来に希望の持てる社会をみんなで作り、子どもたちに引き継ぎたいと思っています。みんなでパンをかついで、それを実現しようというわけです。 ホームページで、そういった物語が伝えることができれば、と思っています。 『そよ風のように街に出よう』があちこちにばら撒いた希望の種を「ぷかぷか」はしっかり受け止め、少しずつ少しずつ膨らませていきたいと思っています。 障がいのある人たちの働くパン屋にこんなに行列ができるのです。ここには希望があります。