ぷかぷか日記

タカサキ日記

  • 新しい文化をカッコよく
     冊子『PucaPucaな時間』の表紙ができました。これを半分に折ったものが表紙になります。タイトルが表表紙に「Pucapu」と裏表紙に「caな時間」と別れています。はじめに「Pucapu」が目に飛び込んできて、「え?何、これ」と思って、その続きを見るように裏表紙を見ると「caな時間」とあって、やっと納得、というわけです。    今まで「障がいのある人たちとは、いっしょに生きていった方がいいよ 」と言い続けて来たのですが、ただそこで終わってしまうともったいないほどのものを「ぷかぷか」は作ってきたような気がしています。  ひとことでいうと「新しい文化」です。障がいのある人たちといっしょに生きていくことで生まれた「新しい文化」です。それをカッコよく発信しよう、というわけです。この「カッコよく」がポイントです。    「新しい文化」は障がいのある人を排除しない文化です。どこまでもいっしょがいい、という文化です。いっしょの方が社会は豊かになる、という文化です。  いっしょに生きていくことで生まれる心安らぐ文化です。心あたたまる文化です。ホッと一息つけるような文化です。居心地のいい文化です。心の底からゆるっとできる文化です。私を取り戻す文化です。  障がいのある人に対し「あなたが必要」と言える文化です。「あなたにいっしょにいて欲しい」と言える文化です。人に対してやさしい気持ちになれる文化です。  障がいのある人たちとフェアに向き合う文化です。彼らに何かやってあげるとか、支援するとか、そういう上から目線でなく、どこまでもフェアに向き合う文化です。  障がいのある人たちだけで生み出すものではなく、もちろん私たちだけで生み出すものでもなく、「彼らと私たちのフェアな関係性」の中で生まれる文化です。  何かにつけ私たちを縛っている様々な「規範」から自由になれる文化です。そのお手本は障がいのある人たちです。彼らをお手本にする文化です。謙虚に彼らに向き合う文化です。  社会に合わせることを求めない文化です。人はみんなその人自身の姿が一番いい、という文化です。  効率を追わない文化です。人よりもたくさんできることがいい、なんてことは思わない文化です。効率の悪さを、ゆったりと楽しめる文化です。  何かができる、できないで、人を評価しない文化です。その人の存在そのものに価値がある、とする文化です。  相模原障害者殺傷事件を生み出すような病んだ社会から私たちを救う文化です。 
  • 第3期演劇ワークショップのプロモーションビデオ
    第3期演劇ワークショップのプロモーションビデオができました。 www.youtube.com   ●鮮明なチラシは下記をクリックして下さい。サイトの中にあるダウンロードボタンをクリックすると鮮明な大きなチラシが出てきます。 6月17日上映会 - 「カフェベーカリーぷかぷか」「ぷかぷかカフェ」「おひさまの台所」「アート屋わんど」      
  • みんなに伝えたい理由
     花岡さんが「障がい児との日常を公開する理由」を三回に分けて書いていました。  一回目は「あー、なんだか花岡さんち大変そう うちはまだいい方なのかなー。 頑張ろうかなぁー。  って勇気や安心感を持ってもらえたら、、、と思っているから」  二回目は「ありのままに生きるhanaの素晴らしさ、この存在をみんなに伝えたい」 hana基準を伝えたいというわけです。それは多分みんなを幸福にします。   三回目は「楽しいから」      hanaの可愛いところ、思わずクスッと笑ってしまうところ       書くのがとにかく楽しいからです。    三回目は私がぷかぷかさん達のことを書く理由とおんなじだと思いました。 みんなかわいいし、思わずクスッと笑ってしまうところはいっぱいあるし、毎日がほんとうに楽しいからです。書くのも楽しいからです。  だからいっしょに生きていった方がトクなのです。  最近はもう少し考えが深くなったのか、この「ぷかぷかな時間」「ぷかぷかな空間」が私たちにとってすごく大事な気がしています。心安らぐ時間であり、自由になれる時間、自分を取り戻す時間です。居心地のいい空間であり、心が優しくなれる空間であり、人がいとおしくなる空間です。  「ぷかぷかな時間」「ぷかぷかな空間」は「ぷかぷかさんと私たちの関係」(この「関係」が大事!)が作り出した、心の底からゆるっとできる世界なのです。だからみんなに伝えたいのです。ameblo.jp
  • 未来に向けて小さな希望が持てるような明るい話し合いができたら
     6月17日(土)みどりアートパークで演劇ワークショップの記録映画と新しいプロモーションビデオの上映会をやります。 ●鮮明なチラシは下記をクリックして下さい。サイトの中にあるダウンロードボタンをクリックすると鮮明な大きなチラシが出てきます。 6月17日上映会 - 「カフェベーカリーぷかぷか」「ぷかぷかカフェ」「おひさまの台所」「アート屋わんど」      午前中は第一期演劇ワークショップ(2015年6月〜11月)の記録映画『ぷかぷか』、午後は新しいプロモーションビデオ『いっしょにいると心ぷかぷかⅡ』と第三期演劇ワークショップ(2016年8月〜2017年1月)の記録映画『ぷかぷかⅡ』を上映します。  映画『ぷかぷか』はぷかぷかで働く障がいのある人たちと地域の人たちが月一回集まって6ヶ月かけて芝居作りをしたときの記録映画です。作った芝居はみどりアートパークのホールの舞台で発表しました。  第一期の演劇ワークショップに参加した地域の人の感想にこんな言葉がありました。    「あんなにも心の底から楽しい〜って思えたのは久しぶりです。」    「心の底から楽しい〜」って思えることなんて、なかなかないことです。演劇ワークショップは、障がいのある人たちと、そんなふうに思える関係を、一緒に芝居を作っていく中で作り出しました。「なんとなくいや」とか「こわい」とか社会から排除されがちな障がいのある人たちと「心の底から楽しい〜」って思える関係を作ったことは、ワークショップの大きな成果といっていいと思います。これは障がいのある人たちの置かれている社会的状況に希望をもたらします。彼らだけでなく、時代の閉塞感の中で息苦しい思いをしている私たち自身をも救ってくれる気がしています。  どうしてそんな関係ができたのか、映画はそれを淡々と伝えてくれます。  演劇ワークショップというのは、みんなでお芝居を作っていく作業のことです。演出家が決めたとおりにやる芝居ではなく、みんなで「あーだ」「こーだ」といいながら作っていく芝居です。その「みんな」の中に、障がいのある人たちもいます。そして「みんな」はどこまでも「フェアな関係」です。  「フェアな関係」になると何が見えるのか。そして何ができるのか。   社会の中では、あれができない、これができない、と蔑まれている彼らが、一緒にワークショップをやってみると羨ましいほどの自由さと、とんでもない表現力を持っていることに気づきます。「フェアな関係」だからこそ、気づくのです。そうやって彼らとあらためて出会うのです。  そんな風に出会った彼らは、もう何かをやってあげるとか、支援するような対象ではありません。一緒に新しいものを創り出す、クリエイティブな仲間なのです。「フェアな関係」だからこそ、そういう新しいものを一緒に創り出す仲間になることができます。  そうしてみんなでみどりアートパークホールの舞台に立ちます。   これが演劇ワークショップが創り出した新しい「文化」です。障がいのある人たちを排除する「文化」に対する、新しい「文化」です。社会を豊かにする「文化」です。それを映画はきっちりと見せてくれます。      午後は新しいプロモーションビデオを上映します。ビデオを制作した信田さんの思いです。 pukapuka-pan.hatenablog.com    上映会のあと、相模原障害者殺傷事件のことを話題にしたいとは思いますが、優生思想云々とかいった大きな話ではなく、私たちに実際にできる小さな話をしたいと思っています。日々の暮らしの中でできることです。  ぷかぷかに子どもと一緒にいつもクリームパンを買いに来ていたオーヤさんは、バスや電車の中で知ってるぷかぷかさん達に会ったら、「おはよう、元気?」って声をかけるのだそうです。そうすることで、「バスや電車の中の雰囲気が変わるでしょ」って言います。  そういう小さなことを日々積み重ねていくことで、社会は少しずつ、お互いが気持ちよく生きていける社会に変わっていくのだと思うのです。  ですから上映会のあとは、相模原障害者殺傷事件に関する重い話をするのではなく、私たち一人ひとりができる小さなアイデアを出し合うような、未来に向けて小さな希望が持てるような明るい話し合いができたら、と思っています。ぜひお越し下さい。            
  • 幸せをいっぱい生きた人の顔を見た気がしました
    先ほど紹介した表参道の「ダウン症の子と母の写真展」は文字によるメッセージが一切なかった、と思っていたのですが、映像クリエイターの信田さんから、小さくメッセージが書いてあった、とメールがありました。   《 思い描いていた幸せとは違っても、違う幸せがきっとある 》   というメッセージで、信田さんは、涙が出た、とメールに書いていました。   《 違う幸せがきっとある 》 写真達は私たちの方をきっちりと見て、そう言い切っているように思いました。    私は養護学校で勤務する前、採用試験の面接で、養護学校へ行く気があるかどうか質問を受けました。私は小学校に行くつもりで試験を受けたのです。三つの選択肢がありました。①養護学校がいい ②養護学校でもいい ③養護学校はいや  の三つです。私は養護学校に行きたかったわけではなく、かといって、どうしてもいや、というわけでもなく、ま、養護学校でもいいか、と②を選択しました。  養護学校に行く人がいなかったのか、すぐに養護学校の校長から電話が入り、養護学校へ行くことになりました。なんの期待もしていませんでした。  ところがそこで障がいのある子ども達に出会ってしまったのです。  私が勤務した養護学校は知的障がいの子ども達の学校でした。おしゃべりができない、字が読めない、着替えができない、うんこの後始末ができない…と、できないことだらけの子ども達でした。でも、そんな子ども達と日々格闘(本当に私にとっては「格闘」でした)する中で、なんと彼らと出会ってしまったのです。  すごい大変な子ども達で、毎日毎日想定外のことをやってくれる彼らを相手にどうしていいかわからず、「ひゃ〜、どうしよう、どうしよう」とおろおろしていました。でも、よ〜くつきあってみると、とにかくすっごく楽しくて、そばにいるだけで心がなごみ、あたたかな気持ちになれるのです。え? 何? この気持ち? と思いながらも、どんどん彼らのこと好きになってしまったのです。  そんなふうにして障がいのある人たちと出会い、以来人生が大きく変わりました。  あれからもう38年、今、彼らのそばにいて、毎日がすごく楽しくて、とても幸せを感じています。障がいのある人たちに、幸せにしてもらったのです。    ダウン症の子のお母さんたちの存在感ある写真達。苦労しながらも、子どもと出会い、幸せをいっぱい生きた人の顔を見た気がしました。   ★写真展は明日までです。地下鉄表参道の地下通路です。
  • 人の生きている重み、生きてきた重みが…
     渋谷のサービスグラントに行く用があって、表参道の駅の通路で催されているダウン症の子と母の写真展を見てきました。    モノクロの、すばらしい写真展でした。言葉は一切ありません。  人の生きている重み、生きてきた重みがストレートに伝わってきます。ダウン症の理解とか、そんなレベルではない、人が生きていること重みそのものが、きっちりとこちらを向いた顔から伝わってくるのです。  相模原障害者殺傷事件が起き、私はそのことについていろいろ言葉で語ってきました。そういうメッセージをはるかに超えるものを、この写真達は語っているように思いました。  この写真達を前に、たとえば「障害者はいない方がいい」などと語れるのかどうかです。それくらい揺らぎのない、人の存在する意味をそのまま差し出している気がしました。  あーだこーだ言わず、写真達の前に黙って立つ、そんなことぐらいしかできない気がしました。    写真達を見ながら信田さんのメッセージを思い出しました。   プロモーションビデオ第2弾を作っている信田さんは6月17日(土)みどりアートパークでの上映会に向けてこんなメッセージを寄せてくれました。 ●● 今回の映像の打ち合わせが始まったのは2016年秋、当初高崎さんは7月に相模原でおきた障がい者殺傷事件に強い憤りを感じていて、事件に対する具体的なメッセージとしての映像を望んでいた。しかし具体的なメッセージを描こうとすればするほど、僕は意見の異なる人たちと同じ土俵に上がることへの違和感を感じるようになっていた。同じ土俵に上がることは同じモノサシで意見を述べることであり、「いなくなればいい」とか「いた方がいい」という直線的な論議では、ぷかぷかが生み出している豊かな空気感(仮にぷかぷか現象と呼ぶこととする)を伝えきれないと思ったのだ。もっと立体的な座標軸の中でぷかぷか現象を捉え映像にすることで、結果としてメッセージになるようにしたいと思った。 ●●  どうも私たちはこの直線的な議論にはまってしまいがちです。  表参道の写真達は、そんな議論を超えたところで、まっすぐにメッセージを伝えているように思いました。      表参道の写真展は14日の母の日までです。ぜひお出かけ下さい。黙って写真の前に立ってみて下さい。写真達の語りかけてくるメッセージに耳を澄ませて下さい。  h-navi.jp
  • 雑誌『そよ風のように街に出よう』が残したもの
    『そよ風に街に出よう』という雑誌の編集をやっている小林さんが取材に来ました。週刊号にぷかぷかの話を載せるそうです。 『そよ風のように街に出よう』最新号 『そよ風に街に出よう』は37年前、障がいのある人たちに「そよ風のように街に出よう」と呼びかけて、スタートしました。当時、障がいのある人はほとんど街に出ることなく、家に閉じこもっていました。閉じ込められていた人もたくさんいました。そういった社会的状況に中で「そよ風のように街に出よう」という呼びかけは大きな反響を呼んだようでした。  街に出た障がいのある人たちの話をふつうの人たちに届けたりもしました。障がいのある人たちを取り巻く社会的状況を、そうやって少しずつ変えてきました。  書きようによってはすごく重くなる記事をさらっと軽く書いて、それでいてしっかり中身が伝わってきて、そのセンスがすばらしいと思っていました。それでも時代の波から取り残されるように部数がどんどん減って、ついにこの夏、終刊号を迎えます。  関西テレビが「そよ風」が37年かけてやってきたことを相模原障害者殺傷事件に関連づけて1時間の番組にまとめていましたが、とてもいい番組でした。障がいのある人たちが街に出て、どんな風に世界が広がっていったのかを丁寧に追いかけていました。  梅谷庄司さんは奈良の山奥で暮らしています。その山奥まで小林さんを始め、いろいろな方が庄司さんの生活を支えにやってきます。小林さんは月2回、2時間半もかけて庄司さんのところへ出かけていきます。そんなおつきあいを40年も続けてきたそうです。庄司さんは部屋にあるエアコンとかテレビなどすべてぶっ壊し、自分の着ている服も破り捨ててしまいます。とにかく大変な方です。それでも小林さんは、庄司さんのところへ出かけると、なんかホッとするものがあるといいます。だから40年も続けてこれた、と。  関西テレビは小林さんと一緒に庄司さんを訪ねます。服を破り捨てて裸で座り込んでいる庄司さんは、なんとも言えず人間味があって、会いに行きたいと思うくらいの人でした。小林さんが40年も通い続けてきた理由がわかる気がしました。  番組を見て「どうしてあんなに大変な人を施設に入れないんだ」という人もいたそうです。私はなぜかにんまり笑って「ああ、会いに行きたい」と思いました。この受け止め方の落差は目がくらむほどに大きいですね。  『そよ風のように街に出よう』は、この落差を埋めようと37年もがんばってきたのだと思います。雑誌はこの夏で終わりますが、小林さんはまだまだ庄司さんのところへ通い続けます。  そういう関係を日本のあちこちに作ったこと。それが『そよ風』の功績だろうと思います。関西テレビはそのいくつかを番組で紹介していました。  「かなこさん」という重度の障がいを持った女性を紹介していました。日常のすべてに介護が必要な方で、「チームかなこ」という若い女性チームがそれを担っています。かなこさんと一緒に街に出かけ、喫茶店に入り、わいわい言いながら注文をします。もちろんかなこさんはおしゃべりしないのですが、それでもチームかなこの人たちと何を注文するかでわいわい楽しそうにやっているのです。大学のゼミで、かなこさんと一緒に、かなこさんとのおつきあいの中で見つけたことを学生達の前で発表します。チームかなこの一人が結婚したときは、かなこさんもきれいにお化粧してもらい、ステキなドレスを着せてもらって結婚式に出席します。結婚式のあと、新郎新婦、チームかなこの人たちに囲まれて楽しそうに話をしているシーンは、ちょっと涙が出ましたね。  「そよ風のように街に出よう」って言う呼びかけは、あちこちでこういうおつきあいを生んだのだろうと思います。雑誌は終わっても、あちこちの関係はこれからも続きます。その関係が社会を少しずつ、お互いが生きやすい社会に変えていきます。  ★関西テレビの番組、録画したDVDがあります。見たい方はぷかぷかまで連絡下さい。pukapuka@ked.biglobe.ne.jp 高崎
  • ツジさんのイタリア報告
    ツジさんは連休にイタリアまで行ったそうです。その報告です。私なんかは絶対に覚えられないようなカタカナの地名が機関銃のように次から次に出てきて、記憶力のよさにあらためでびっくりでした。 www.youtube.com
  • 湘南ヴィヴィットアート展へぜひお出かけください。
    湘南ヴィヴィットアート展に行ってきました。   昭和4年に建てられた蔵をそのまま使った、とてもあたたかな会場でした。 これが入り口   入り口を入ったところ。右上に神棚があるあたりがここのおもしろいところ。   所狭しと作品が並んでいます。   ぷかぷかの三人の画伯に似顔絵を描いてもらいました。   のぼさんの絵はおとなしすぎるので、あとで色をつけてもらって、こんな感じにしてもらおうと思っています。似顔絵名刺にこんな絵が載ってたら、もう相手がのけぞってしまって、すごくおもしろいんじゃないかと思うのです。   同じ会場で似顔絵を描いていたとしきさんにも描いてもらいました。    としきさんはものすごく絵のうまい方ですが、絵と全く関係ない作業所で働いているので、作品はほとんど埋もれたままになっているようでした。なんかすごくもったいない気がして、ぷかぷかに来ませんか、と誘いました。ぷかぷかはメンバーさんの絵を社会に出していこうといろんな試みをしています。彼らの絵が社会に出て行くことで、社会が豊かになっていくと考えるからです。お母さんは時々Instagramでアップしてるそうですが、ぷかぷかはもっとダイナミックな形で社会に出して行こうとしています。   プロボノ活動をやっているサービスグラントにはアートを企業に売り込む営業資料を作ってもらう予定です。 pukapuka-pan.hatenablog.com  先日のプレゼンテーションでは詳しい説明を聞きたいと15人ものプロボノワーカーが集まったそうで、もうすぐプロジェクトチームがスタートします。     湘南ヴィヴィットアート展は8日(月)までです。ぜひお出かけください。     pukapuka-pan.hatenablog.com  
  • あなたとの人生、なかなか悪くないよ
     今朝の朝日新聞生活欄の「患者を生きる」ー医療的ケア児④ は子どもに寄り添うお母さんの言葉が光っていました。 digital.asahi.com  重度の脳性麻痺で寝たきりの子ども(6才)の介護を家で続けています。たんの吸引などの医療的ケアが必要なので、本当に大変です。今年の4月、特別支援学校の1年生になりました。入学式は通院以外の初めての外出だったそうです。子どもたちの声が響く学校。帰りたくないと、聞いたこともない低い声で「う〜」と訴えてきたそうです。授業は週一回、先生が自宅を訪問して行われます。  一日の介護がすべて終わると、もうくたくたです。子どものベッドの隣に折りたたみ式のベッドを置いてお母さんは寝ます。子どもの小さな手を握り、肌のぬくもりを感じながら語りかけます。 「あなたとの人生、なかなか悪くないよ」    この言葉が出てくるまでにどれほどの苦労があったのかと想像します。出産直後の大混乱、低酸素性虚血性脳症で自発呼吸はほとんどなし、「脳の機能は戻らないと思います」と医者から残酷な告知、自宅介護中、目が細菌に感染して角膜がとけてしまい、眼球の摘出手術、夫とも離婚、毎日毎日待ったなしの介護生活。そんな想像を絶する苦労をしながら尚も 「あなたとの人生、なかなか悪くないよ」 と語るお母さん。子どもといっしょに本当にいい人生を送っているんだろうなと思いました。  たとえ相手が重度の脳性麻痺で寝たきりの子どもであっても、そういう人生が創り出せるということ。人生の深さと希望を感じます。    障がいのある人たちとおつきあいしている私たちこそ、相手の前で語りたいですね。 「あなたとの人生、なかなか悪くないよ」 って。障がいのある人たちとの人生が豊かなものになる気がします。        
  • 最近の日記
    カテゴリ
    タグ
    月別アーカイブ