ぷかぷか日記

八障連福祉フォーラム2025

先日八王子で詩のワークショップをやってきました。

                                                     

 

 

テーマは主催者提案で「楽しいこと」。それぞれ5,6行の詩を書きます。

 

 

 グループの中で発表したあと、詩を一行ずつ切り離します。切り離した言葉をシャッフルし、グループとしての詩にまとめていきます。

 詩にまとめる、といってもむつかしいので、とりあえず初めの方に来る言葉、後ろの方に来る言葉、真ん中辺に来る言葉、という風に分けていきます。

 

 

 バラバラの言葉がグループとしての詩にまとまったとき、言葉が力を持ちます。ここが言葉というものの不思議なところであり、詩のワークショップのおもしろいところです。

 言葉はまた人と人をつなげます。これもまた言葉のチカラ。

 

 そうやってまとめた詩をみんなの前で朗読します。声を出してみんなに向かって詩を読むのです。誰かに向かって声を出して朗読するとき、いつもと違う自分に気がつきます。

 誰かに自分の思いを届けます。

 

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●参加した人達の感想

・初めての体験 ドキドキした。以外とつながるものだ。本当に自分は楽しいことをしているのだろうか?

・あんなふうにして詩が出来るなんてびっくりです。

・「詩」と思うとハードル高かったけれど、「楽しいこと」を思い浮かべて書くということとなるとすらすら出てきて、また他の方の「楽しい」で混ざり合うことも楽しかったです。

・色々な方と共有すること、おしゃべりしながらまたそこで笑うこと、楽しかった。

・「楽しい」と「幸せ」「うれしい」の混同になっているかなというところ、まとまりがなくなったかなと思った。
・食べる、ねる、しゃべる(友人) どこのグループにも共通していること、人間にとって大切なことだなと再認識。

・「楽しいこと」を書いた一文を切り離してまぜてならべた時、いろんな人と人が重なったり接したりして、その「楽しいこと」の瞬間ができてることを体感できました。詩は声に出すと全く届いて打たれました。

・グループの皆さんの言葉が集まることで詩が出来るのだと感じました。
・表現することの楽しみが実感できました。

・初体験でしたが、とても楽しめました。
・一緒に参加した方々の、楽しく感じていることを知れたり、自分自身の楽しみについても久しぶりに考えて、心と言葉が一致してつながった体験となりました。

・皆で朗読した時も、自分のものではなく、仲間の書いたことを読み上げるというのも、お互いの想いを共有して認め合っているような仲のよい雰囲気となって、心地良かったです。一緒に参加したメンバーさん達も楽しかったと話されたり、施設の活動でやっても面白いと思うとの感想も出ました。

・詩が思ってたより、簡単に書けると感じました。

・あたたかい、笑い合える雰囲気で一緒のグループになった人はもちろん、会場でご一緒した人がみんなこれで友達になったような気持ちです。

 

●映画『Secret of Pukapuka』を見て

・娘が生まれた時のことを思い出しました。もう16歳。毎日「心ぷかぷか」幸せをもらっています。守らないと、彼らは社会の一員だ、というのではなく、彼らと一緒にいる事で自分たちも幸せを感じる。彼らが地域を耕すというフレーズに感動し、共感し、もっと広がっていけばいいなと思いました。娘もぷかぷかさんにお世話になりたいです!!

・すばらしい。みんな楽しそう。たのしいことは、みんなで創る。いろいろな人が集まってさらに集まって、ほんわりふくらんで行く、みんな気が楽になる。だから集まる。また。

・以前から存じ上げていて活動の方向は同じ方向でやっていけたらとの思いです。一緒に何かをすることは楽しく、彼らの作り出すものにはリスペクトすることが多いと日々感じています。

・活動についても初めて知りました。物事のとらい方も一方からでなく、決めつけでなく広く楽しみだと思いました。ありがとうございました。

・ぷかぷかさんの以前からのファンです。八王子でやってくれてうれしい!!
久しぶりにsecret of pukapukaを見て、「生きること」のシーンはまた涙がじんわりきました。皆の全部の姿が元気をくれます。一人ひとりが「〇〇さん」「〇〇くん」だからかな。

・それぞれの自由度があり、その自由さが新たな形になっていく印象を受けました。

・障害を問わず、お互いが、楽しかったり、元気を分け合って、個性を認めあえる、自由で活力のある活動をされているなと思いました。
ぷかぷかさんの活動に参加してみたい、皆さんにお会いしたい、美味しいパンを食べてみたい、と思いました。

・同じ障害者福祉に携わる者としてとても参考になりました。

 

視覚障害の方の盲導犬も参加

どうすればよかったか?

映画『どうすればよかったか?』を見てきました。統合失調症になった姉を巡る家族の物語です。

 訳のわからないことを叫んでいる姉の姿は、精神を病んだ私の娘が荒れた頃と重なり、見るのがとても辛かったです。多分監督も辛い思いをしながらカメラを向けていたのだろうと思います。

 ある日精神科を予約し、姉を待っていたのに母だけが来ます。父が受診する予定の精神科医の論文を読み、娘を見せるのを止めたといいます。ちょっと驚きましたが、そういうお父さんです。その一方で家の玄関には鍵をかけ、娘が外に出ないようにしていました。

 といって、何か解決方法があるわけではありません。「どうすればいいのか」悶々とする日々だったのではないかと思います。精神を病んだ娘と、どうやっていっしょに生きていくのか。

 ひどい状態の中で、精神科病院に3ヶ月ほど入院。よく合う薬が見つかったようで、見違えるように元気になります。カメラの前でおどけたりもしていました。その姿にちょっとホッとしたのですが、肺がんが見つかります。そして数年後、姉は亡くなります。

 お姉さん、いい人生だったのだろうか、とふと思いました。翻弄された家族たちも。みんな「どうしたらいいんだろう」って悩み続けた人生だったのではないかと思います。

 あれがもし何か解決方法が見つかってハッピーエンドになっていたら映画にはならなったのではないかと思います。「どうしたらいいんだろう」って悩み続けたこと、それが人生をある意味深みのあるものにしたのではないかと思うのです。だからある家族の物語として一本の映画になった。

 

 娘が精神を病んで荒れた頃、ほんとうに「どうしたらいいんだろう」って悩みました。でもそれがあったから、精神を病む人達の苦しみを多少とも想像できるようになりました。それまで想像もしなかった世界でした。娘のおかげです。感謝!

 

 映画『どうすればよかったのか?』、おすすめです。ぜひお近くの映画館で。

dosureba.com

こういうNPOが活動していること、とても希望が持てました。

2025年1月26日(日) 第9回表現の市場がありました。最後の表現の市場です。

ぷかぷかのメッセージ

『障がいのある人たちとはいっしょに生きていった方がいいよ』

を、目いっぱい舞台で表現しました。

 

    

 

あらじん

 

はっぱオールスターズ

 

シーホース工房

 

ぷかぷか

   

 

ヨッシーのこの作品を元にお芝居を作りました。

 

舞台監督の成沢さんが魔法をかけると、こんな素敵な舞台ができあがりました。

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こんな素敵な舞台で『ぷかぷかワンダーランド』のお芝居が始まりました。

 

天然酵母を入れ

 

粉をこねます。

 

随所で入るクラリネットの演奏がすばらしかったです。

 

 

写真を撮りまーす

 

♪ 耳を澄ませば 見えてくる〜 『あの広場の歌』

 

♪ 歌が生まれ、人は踊り出し、物語が始まる〜 『あの広場の歌』

 

●●●

 この舞台を見ると、やっぱり障がいのある人たちとはいっしょに生きていった方がいい、と素直に思えます。なんといっても彼等といると楽しいです。それに私たちにはない素敵なものをいっぱい持っています。だから彼らといっしょに生きると社会全体が豊かになります。この豊かさは私たちだけでは絶対に作れないものです。そこに彼らといっしょに生きる理由があります。

 彼等の舞台を見ていると、彼等は支援される人達ではなく、新しい社会を作っていく人達、社会を豊かにする人達なんだということが、あらためて納得できます。障がいのある人達の見方を、ある意味ひっくり返した感じがあります。そのことを福祉の関係者は謙虚に受け止めてほしいと思います。

 

 表現の市場は終わりましたが、今後はそれぞれの場で、彼等が自分を表現する機会、場を作って下さい。そういう活動は、彼等も私たちも、みんなを豊かにします。

 

 自分を表現すること、それが「生きる」ということです。それをそれぞれの場で大事にしてほしいと思います。

                                    (高崎)

 

 

●見た人の感想 

・あたたかさいっぱいの劇でした。

・今まででいちばんぷかぷからしい舞台だった。

・多様性が感じられて、とてもとてもよかった。

・三つの大きな絵が見事でした。

・心があたたまったね。

・みんな生き生きして素敵でした。

・街を耕し続けるぷかぷかさん、これからもずっとお元気で。

・各自表現できる場があり、すばらしかったです。

・あたたかさいっぱいの劇でした。

・あの広場の歌を最後に持ってくるのはセンスいいと思う。

・今まででいちばんぷかぷからしい舞台だった。

・いつまでもこの大切な活動を続けてほしい。

・ここに来るたびに、自分もぷかぷかさんに負けないくらい世の中の役に立てるようになりたいと思う。

・多様性が感じられて、とてもとてもよかったです。

・9年間、お疲れ様でした。

・三つの大きな絵が見事でした。

・今日が最後と聞いて、とても残念です。

 

 

・おまわりさんがおばけをふういんするところがかわいそうで心がいたくなった。おばけさんがにげればいいなとおもった。ぜんたいたのしかった。これからもこんなにたのしいひょうげんのいちばみたいなことをつづけてほしい。

・この表現の市場を開催することはほんとうに大変で、様々なご苦労が会ったことと思います。ありがとうございました。参加させていただき、貴重な、他では得られない体験をさせていただき、感謝しております。

・心があたたまったなぁ。独創的な世界が大好きです。元気をもらいました。今回で最後なのは淋しいけど、また、やってほしいです。

・仕事も大事、睡眠も大事、朝のまがりかども大事、印象的な言葉でした。

・その場を100%楽しんでいて、素敵な時間でした。

・高崎さんの思いをとても感じました。

・心が豊かになりました。

・9年間、お疲れ様でした。毎年このステージを楽しみにしていました。最後になるのはとても残念ですが、ぷかぷかの活躍をこれからも楽しみにしています。何かの機会にまた会えることをお待ちしています。元気をありがとうございました。

・感動!感動!感動!すばらしかったです。ありがとうございました。

・みなさんよく練習しているのが伝わります。メッセージ、伝わりました。とても楽しかったです。

・自由に自分を表現できているのがすばらしいです。

・すごく楽しめました。

・ひとりひとり個性的ですばらしかった。

・地元にこんなNPOがあるのを知らず、とても希望が持てました。

・舞台のアナウンスがかわいらしくてよいですね。

・何でもありのヨッシーの世界に溶け込む皆、自分を表現できる皆、すばらしかったです。

・とっても元気出ました。大好きです。

 

 

・一体感があり、仲間の絆を感じられました。

・最高でした!ほんとうはステージにいっしょに立てればよかったのですが、最後の広場の歌、客席からいっしょに歌えて幸せでした。長い間ありがとうございました。

・ぷかぷかさん、本当にありがとうございました。いつかまたどこかでご一緒したいと心から思いました。

・とてもすばらしい舞台でした。最後になるのは残念ですが、またどこかでお会いしましょう。

・言葉にできないくらい…。またあいたいです。

・キレキレダンス、ナイス!

・音楽、舞台美術、ストーリー、みなよかったです。楽しかったし、感動しました。音楽を今後も聴けるようにしてほしいです。

・わけがわからないところがよかった。

・共に仲間と表現すること、大事ですね。

・たくさんのメンバーが一つになって、大変なことだと思いました。とても楽しそうで、感動しました。

・作品の世界観がすごかった。歌もたくさんあり、とても楽しかった。ぷかぷかさんとの共存は、世界にも優しくなる!

・すばらしい活動で、なくなってしまうのが淋しく感じます。

・あまりにもせかせかギスギスした社会を少しでも優しい社会にしていけたら…

・たくさん練習したんだなと感心しました。

・いつものぷかぷかを思い出させる自由な感じがよかった。

・どこまでがお芝居で、アドリブなのかわからない感じが絶妙におもしろかった。背景や実物の作品も含め、すばらしい舞台でした。ずっと見られる大作ですね。

・今回が最後だなんてもったいないです!

・アナウンスの女性の声がとてもかわいらしく、ぴったりでした。

・作品はほんとうにすごいですね、ミュージカルもみんな楽しそうでよかったです。見ている息子も楽しそうで、その横顔を見て私もうれしかったです。

・表現の市場、感謝しかありません。

 

 

・街を耕し続けるぷかぷかさん、これからもずっとお元気で。

・気持ちが優しくなりました。ぽっこり、優しさの中に色々考えさせられました。

・ほっこりした気持ちになりました。

・今回で最後なのはもったいないと思いました。

・とてもあたたかい気持ちになりました。舞台美術もすばらしかったです。

・いつも直進している朝のまがりかどを曲がってみること、大切だと思います。

・感激して、涙が出そうでした。みな輝いていました。

・最後なのはもったいないけれど、仕方ないのかな。

・大切なことを教えてくれました。

・不思議でおもしろいワンダーランドに連れて行ってもらいました。楽しかった!楽器のみなさんもブラボー!

・ぷかぷかしんぶん、いつも楽しみにしています。興味深く読んでいます。

・息子(7歳)が「ぼく劇だったことを忘れてた」といってました。ほんとうのことがたくさんあった。たくさん心に届いたなと思いました。

・おいしいパンが焼けるかな?と想像するのが楽しかった。

・水族館の場面から訳がわからない?おもしろい企画でした。

・表現する場が大事ということ、よーくわかりました。

 

 

●ワークショップに参加した人の感想。

○私たち親子は3回連続で参加させていただきました。 今回も外すことなくたくさんのハプニングがあり、pukapuka演劇ワークショップに参加できてとても幸せでした。 こればっかりは、客席で見ているよりも、月に一度の練習や本番の裏導線や舞台での出来事の方が断然面白くて、尚且つ私には、学ぶことも多くありました。 いつかの演習場面で、一生懸命pukapukaさんとワークショップの課題に取り組みたいくて懸命に説明する私。でもなかなか理うまく伝えられずにいるところを、せつさんが来て私の説明を聞くとすぐにスッとpukapukaさんの横に立ち役になりきって話しかけるとみんなが私がみんなとしたかったことが既にできてました。 私は正面から自分の話だけをしてましたが、せつさんは横で一色お話の中に溶け込んでいました。 コミュニケーションの大切なところを学びました。 もう一つ印象に残った学びは、本番の裏導線で待機中の事、二見さんが喉がカラカラだけど水がないとコウさんと私に訴えてきました、私たちは母の視点で考えてしまい、なんとか手持ちの水を飲ませたいが、お母さんに怒られるからダメの一点ばり。困って近藤さんに相談しているところに高崎さんがきて事情聴取、そして「じゃあ、我慢しよう!」で即解決!笑 母たちはその解決法にびっくり、そしてわらってしまい面白かったです。 よく考えると冬だし熱中症の心配もないし、私過保護になっていたなと思いました。 ついつい二見さんを子供扱いしてしまった自分に反省しました。 とにかく、いろんなハプニングも大成功も本当に幸せを感じました。 帰り道も身体は疲れてるのに、心が満たされてエネルギーチャージされているのがわかりました。 この感覚に覚えがあるなと思ったら、愛の周波数528Hzで作曲された演奏を聴いた後の感覚に近いとわかりました。 問題と思っていたことが問題ではなかった、絶対安心の境地。 心が耕されました。 ありがとうございました。

 

○・とても感動した!面白かった~!
・すべての歌が良かった!
・表現の市場をはじめて知った。こんな素敵な劇を観る機会をありがとう

・こどもたちが、うさぎパンになって遊んだり、曲がり角を探したりしてる
・朝の曲がり角の曲が頭から離れない
・あのロビーにあったアート作品に興味津々
・こどもたちにお気に入りの役者さんができた
このような感想を、観に来てくれた友人たちからいただきました。
これを聞いて、もっともっと広めていきたい催しだったなあと、改めて感じました。
第1回から第8回まで知らなかったなんて本当に勿体なかったなあと思います。

■次男の成長
ワークショップでは、その場をいつも怖がって、行きたくないなーとばかり言っていた次男(4歳)は、練習中はほぼすべての寸劇に不参加、観ているだけでした。が、
ぷかぷかさんに折り紙を折ってもらったり、長男やもう1人のお子さんがみんなと仲良くしている姿を見たり、彼らが楽しそうに踊りながら歌を唄っている姿をみたりして、少しずつ打ち解け、本番前日のリハーサルで、やっと劇に参加してくれました。

本番ではほぼすべて役割通りに舞台に登場出来て、彼の心の変化を感じました。結局ぷかぷかさんときちんと会話はできなかったけど、ぷかぷかさんに話しかけられて、泣かなくなりました。特に、カー君に心を捕まれたようでした。カー君がリハーサルの際、次男がよく遊ぶ「じゃんけん列車(ゴーゴーゴーゴーじゃんけん列車♪という歌)」を、めちゃくちゃ響く声で歌っていて、カー君に目が釘付け。それからカー君がピストルを打つシーンでも大爆笑していました。全く知らなかった人との、共通点を見つけて興味がわいたようでした。
なんと、「次、演劇いつ行くの?」と本番が終わった翌日に聞かれました。
(また今度いつか行こうねと言いました)
ぷかぷかさんと、こどもの頃に一緒に過ごす機会って、「普通に」暮らしていたら、ほとんどないので、こういう機会、大切だなあと感じました。
余談ですが、次男はずっと舞台やコンサートは会場が暗くなるので、大の苦手で、どんな子ども向けの舞台も暗くなるなら絶対に観に行かないと言っていたのですが
舞台に出ることを経験した今、ほかの劇も観てみたい!といってくれたので、とてもうれしいです。
 

 
■長男の成長
長男はもともと緊張しないタイプでしたが、観客の前でも堂々と踊りを見せられたこで、
より、自信がついたんだと思います。
最近の会話が前よりも少しだけスムーズになったので、自信があふれているからかな?と思います。
 
■本番を終えての感想

ぷかぷかさんといると、繊細で、大雑把で、曖昧さのなかでただよう心地よさ みたいなものを感じ、幸せな気分になりました。
なので、私はこどもたちのために、と思い参加してみましたが、たぶん子どもたちよりも私にこれが必要だったんだと思います。
皆さんは私をジャッジしないし、損得など全く関係ない人間関係で、いつでも壁がない。
まさに高崎さんが劇中で言われていた、「彼らといるとホッとする」を体験し、
それがとてもここちよくていつまでも終わりたくない、そういう気分にさせられました。
 

また、劇中の空爆音と共に、「嫌だねえ自分が頭が良いと思っている人間は」という風刺がありましたが、とても共感しました。
子育てをしていると、競争スポーツや戦闘ヒーローもののアニメなどがあふれていることに嫌になるのですが、

それらは簡単に生活に入ってきて、良い悪い→勝ち負け(強い弱い)→分断、を刷り込みます。
そういう日本の世の中だから、もし世界が平和であり、戦争や差別のない世の中を望むなら、
まずは他者を受け入れ(バリアフリー)、いろいろな文化や芸術を大切にする場が、
もっともっと身近にたくさん必要なのではないかと思いました。
演劇ワークショップは大ごとなので、もう少し小さなそういう場が、もっと身近に増えるにはどうしたらいいのかなあと思うようになりました。
漠然とですが、放課後の遊び場に、ぷかぷかさんたちと遊べる場所があればいいのになあとか。
こどもたちと、これからも、朝の曲がり角やすたこら階段を歌いながら、劇の思い出をたくさん話しながら、私のできることを、模索したいなと思います。
第9回目の演劇ワークショップに参加させていただき、本当にありがとうございました。
 

 

●進行役をやった人の感想

  私は第一回の「森は生きている」から、(途中何回か不参加の時はありましたが)ほぼ毎年、始めは参加者として、途中からは進行役の一人として表現の市場に参加させていただきました。

  初めて彼らと舞台に立った時⁡、ステージに立ち⁡、照明を浴び⁡、お客様から拍手をもらう⁡というのはこんなにも人を輝かせるんだ⁡と、ステージの上で素直にキラキラ輝く彼らの姿と⁡、舞台の素晴らしさを改めて実感し、その感動が忘れられず、今日まできたと思います。
  素直にその場に存在する、というのは言葉にすると簡単なようで、とても難しいなと思います。
  朝会うと、おはよー!と笑顔で寄ってきてくれて、会えたことを素直に喜んでくれる。
  表現においても、こうしなきゃいけないという枠にとらわれない自由な発想に何度も驚かされました。
  ワークショップの様々なワークの中で、自分は今こんな表現をしたんだ!こんな表現ができるんだよ!と、本当に楽しそうに伝えてくれたり、本当に楽しそうに歌を歌ったり、本当に楽しそうに他のグループの発表を見る姿。
  周りの目を気にしてしまいがちだった私にとって、そんな彼らと接していると、いつのまにかどんどん心が解されのるのを実感しました。一日がかりののワークショップ、正直身体は疲れるけど、終わった後は心が軽くなる、まさに心が洗われるような感覚になりました。
  進行役になってからは、最初は右も左も分からず、まさに右往左往…参加者だった時の方がよっぽど気楽だったんじゃないかと何度も思いましたが笑
  ぷかぷかさんたちに支えられ、最後まで乗りきることができ、この経験は私の演劇人生においても、確実に大きな糧となりました。
  2016年には相模原で悲しい事件もあり、いわゆる障がい者といわれる方たちに対して、現代社会においてはまだまだ「できない人」「欠けている人」といったイメージや偏見があるかもしれません。
 でも、演劇ワークショップを通して彼らと接している中で、彼らの方がよっぽど自由なんじゃないかと感じる瞬間が何度もあり、ぷかぷか演劇ワークショップや表現の市場は、決してそんなことはないということが「表現」の持つ力によって、彼らの様々な面を全身で感じられる、素敵な空間だったと思います。
  言葉にするとなんだか薄っぺらく感じてしまうのがもどかしいのですが、表現の市場は、ぷかぷかさん始めとするステージで全身全霊で表現する皆さんと、演劇や表現、舞台の素晴らしさを実感する、とても幸せな時間でした。
 

 
第1回表現の市場 

www.pukapuka.or.jp

 

第2回表現の市場

www.pukapuka.or.jp

 

第3回表現の市場

www.pukapuka.or.jp

 

第4回表現の市場

www.pukapuka.or.jp

 

第5回表現の市場

www.pukapuka.or.jp

 

第6回表現の市場

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第7回表現の市場

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第8回表現の市場

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そして今回第9回表現の市場

 

 

 

もっちゃんの表現の市場

もっちゃんの表現の市場

 

最後の表現の市場

 
もっちゃん

 

明日、1月26日みどりアートパークで最後の表現の市場があります。
私たち親子3人も第3部のみんなでワークショップ「ぷかぷかワンダーランド」に出演します❤️
ぷかぷかさんのヨッシーが作った作品を元に生まれたオリジナル劇。ぷかぷかだからできたお話にクスッと笑ったり、考えさせられたりする、とっても素敵なお話です❗️

ぷかぷかの演劇ワークショップに参加するのは今回3回目です。最初に参加したのは第6期(2020年)
私の人生で舞台に立つ日が訪れるとは思ってもみませんでしたが、高崎さんからやってみるといいよと誘われ、子どもたちとなら❗️と奮起して参加しました。
参加してとっても楽しかった。参加してよかった〜。終わってしまうことが寂しかった。
ぷかぷからしい舞台がこんなふうに生まれるのか、街を耕すということはこういうことなんだと身をもって体験しました。

 息子たちには、ママに付き合ってもらいたかったという依存心😅と体験したことのないことに挑戦してもらいたかったという親心からでした。
でも重度知的障害を持つ二人がワークショップに参加したところでお話を考えたり、みんなと一緒に演じたりはできません、なんですがワークショップのカオスな空間にいることがなんだか楽しそうでした。
一度参加してみたらそらやたからが「もう行かないむというかもしれない、そうしたらやめようなんて思いながらの参加でしたが、なんと息子たちは毎回行きたがり、そして堂々と舞台に上がりました。

特にそらはワークショップ中はその気もなさそうだったのに、帰り道は「演劇ワークショップ行く」と言ったり本番では幕が上がった瞬間出番でもないのに勝手に舞台に上がったり。いつの間にか舞台に魅了されていたのでした😆この経験で初めて、彼がこんなにも表現したがっていて、表現を楽しめる人なんだということを知りました。

生きること🟰表現すること
そんなことをそらと舞台に立つことで私は知ることができたのでした。

初めての表現の市場が終わった日のそらのことを高崎さんがブログに残してくれています。そう。本当にそらは楽しんだのでした。

https://www.pukapuka.or.jp/2020/01/30/4581/?

この時、記録映画を撮っていた齋藤監督との出会いが、のちに、「そらくんとたからくん」が誕生するきっかけにもなりました✨

そして2回目の参加は、昨年の第8期。
6期に出てから冬になると「舞台に出たい」と訴えるようになったそら。いつのまにか舞台を見ること、立つことを楽しめるようになりました。そしてこうした体験がそらやたからに自信をつけ、舞台に立つことがいつのまにか普通のことになってしまいました😆
「そらくんとたからくん」の上映会などではここは自分のステージだとでもいうかのように縦横無尽に動き回ったりしています。
↓こんなことになったこともあります😅

画像
「ぼくとオトウト」の上映会で、監督と高崎さんのトークセッション中にも関わらず、まるで主役のように舞台を駆け回っていた二人😅

最後となる表現の市場。今回もやっぱりそらが一番出たいと言っていました。色々な予定と重なってしまって残念ながらワークショップには半分くらいしか参加できていませんが、配役とか関係なくそらは今回も自分を表現する気満々です✨そらの様子をみていると参加者の演技を見ながら自分の演出を考えているんじゃないかとさえ感じてしまいます🤣

普通の演劇では、神出鬼没に舞台に登場するなんてあり得ません。でもぷかぷかの舞台はそれが風景の一部のようになり本当に自然に見えるのです。
懐の深い劇と日常の境目が曖昧なそんな舞台だから、こんなにも人を惹きつけるでしょう。

ぷかぷかにしかできない舞台が、明日最後を迎えます。寂しくもありますが、でも今はその瞬間に生まれるぷかぷかならではの劇をドキドキ💕ワクワク✨な気持ちでいっぱいです。

誰も狙ってできるわけではない「存在を表現する」というそらの演技も😁ぜひ見に来てください🎵

『表現の市場』いよいよ最後です

 1月26日(日) いよいよ最後の『表現の市場』です。ぜひ見に来てください

 

 

 

 2017年、ぷかぷかさんを本気で叱ったりする近所の素敵なお母さんが「表現の市場」を見に来てくれ、すばらしい感想を寄せてくれました。直球の感想です。彼女の中にあったガチガチなものを「表現の市場」は少ーし解きほぐしたように思います。

 

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 とにかく連日体調が悪かったこともあって、「表現の市場」の観劇?に行くことは大変だった。それでも、「行きます」と約束したし、なんとなく「今回この舞台に行かないと、私は一生後悔するかもしれない」とオーバーにも思って、電動自転車をかっとばし会場に向かう。一言でいえば、私の勘は的中で、行ってよかった!と…。

 

 障がいの人たちがつくる舞台というものをこれまで観たことがなく、始まる前からなんとなくソワソワするし、居心地が悪い。どうゆう風に観るのが正解なのかが、よくわからない。他のお客さんは常連さんなのか、割りとニコニコ楽しそうに開演を待っている。舞台をもう何回か観ている私の友人たちは前方の席に陣取っていたけれど、私は体調も悪いし、なんとなく雰囲気に吞み込まれたくなくて、最後方の席に陣取る。私はたぶんちょっとひねくれているので、「この舞台が、フツーに楽しいのか、どうか」ということを感じたいと思っていた。“障がいの人たちがやっているから”素晴らしいとか、素敵だとか、感動する…というものには私はあまり魅力を感じない。良い意味でも差別することは、私はあまり好きじゃない。(これを書き出すと長くなってしまうけれど、障がいの人を必要以上に美化するような発言は、障がいの人が身近にいない人の特権のようなものだろうな…と思っているから)そんなこんなで緊張していた私をよそに、開演の時間を迎えた。

 

 高崎さんとぷかぷかさん(辻さん?)が壇上に上がる。高崎さんが相模原の事件の話をする。相模原の事件のことをぷかぷかさんたちはどのくらい知っていて、どのくらい理解しているのだろうか?と不安になる。今から、さぁ楽しい舞台を!と思っている彼らにとって、相模原のことを思い出して、パフォーマンスができなくならないだろうか?と心配する。話のあとに、ぷかぷかさんの独唱があり、演目表がめくられて第一部の和太鼓へと進む。さぁ、和太鼓が始まるぞ、という暗転の中、客席にいたぷかぷかさん(たぶん辻さん)が「表現の枠を超えた…」と叫ぶ。これは演出なのか!?と疑うほど、モノローグ的で、ちょっとカッコイイ!と思う私。和太鼓は正直「どの子に障がいがあるんだろう?」と思うほど、あっけにとられてしまった。迫力もあったし、きっと「こうしたらカッコいいんじゃない?こうした方がうまくいくんじゃない?」と色々練習で挑戦したんだろうな、と思えるパフォーマンスだった。そして何よりも、彼らは明るくて、楽しそうで、輝いていた。

 

 

 それから私はとてもとても反省する。障がいの人は、もっと寂しい感じなんじゃないか、と勝手に思い込んでいた。イメージを勝手に持っていた自分に気づいて、反省した。それでも、障がいのある人みんながこんなに楽しそうに生きているわけでもないだろうということも同時に考え、でもどうせならば、こんな風に楽しく生きた方が人生はいいんじゃないかな、と想いを馳せる。太鼓の音は心臓の鼓動のようで、まさしく〝生きる“ことがそのまま体現されていた。客席にいた小さい子(おそらく障がい児)が舞台に駆け寄って行って、今にも上がりそうな勢いだった。素直な心がそこにもあって、感情に素直なことは素敵だなと思う。その子が舞台に駆け寄って行く様を見ても、他のお客さんがそれに動じることはない。そんなお客さんも含めて、会場を温かく感じた。私の緊張も解けて和太鼓が終わった後には、隣りに座っていた息子が「もっと前でみたい!」と言い張り、前方にいる友達の席へと移動してしまった。私は体調の悪さもあったし、そのまま一人で最後方で見続ける。ほぼ最前列へ移った息子は、やっぱり私より数倍素直なんだろうなぁーと感心する。

 

 次のラップも、楽しさがビンビンに伝わる。とにかく楽しくて仕方ないし、喜ばせたい、楽しませたいというサービス精神が前面に出ている。ここでの私の反省点というか気づきは、そうか、彼らもコミュニケーションをこんなに取れるんだ!ということ。よく、障がい児を「コミュニケーションが難しい」と巷では言っているような気がして、私もそう思って疑わなかった。でも、それってそうなのかな?と考えた。そもそもコミュニケーションって、私がいてあなたがいる訳で、相手に合わせることも大事なことの一つならば、自分とちょっと違う相手だったとしても相手に合わせるよう、頑張ればいいだけじゃないのかな?と…。とにかく、舞台を観ている間、私の頭の中は考えることが次から次へ襲ってきて、本当に忙しかった!知らなかったことが山盛りで、自分の中でそれをかみ砕こうとするのだけど、舞台は舞台で面白くてつい笑ったりしていると、考えていることがどこにポーンと飛んでいく…そうゆう体験は久しぶりで本当に来て良かった。

 

 ラップ隊の一人の子が、たぶんあまりにも楽しくなって列を乱して前方へ行こうとしたら、それをバシッと止める仲間もいたりして、色んな性格があって面白いなと思った。自由にやりたい子、ちゃんとやりたい子、自分の中でひそかに満足して嬉しさがこみあげている子、振り付けに自信がなくてキョロキョロする子、色んな子の表情がそこにはあって、この子たちが同じ教室(学校?)にいた時は、どんな毎日だったのかな、と、いつか話を聞いてみたいなと思った。

 

 第二部のチェロ×太鼓。ここに“本物の”チェロが響くことに、感動する。プロの音がこの会場を包む重厚感が、そのまま、色んな人を認めようよと言っているような気がする。そしてぷかぷかさんによる太鼓が決してお飾りや情け的なものではないことも、演者二人から伝わる。何か多くを語るわけではないのに、強さを感じる演奏だった。

 

 ぷかぷかさんの真面目な姿は、決して誰かにやらされている訳ではなくて、彼の内面からにじみ出たものだと思った。神聖なと言ったら大げさかもしれないけれど、私にはそう感じた。

 

次の「蜘蛛の糸」は急に本格派だったので、この「表現の市場」は面白いなぁと思う。

なんでもアリな感じが、自由でいい!この時に、一部のラップ隊の人たちが、身を乗り出して舞台を観ていたのが印象的だった。

 

 長い休憩時間になったので、ロビーに出る。販売していたまち針が私好みだったので3セットお買い上げ。ロビーでLIVEが始まる。「あ、懐かしい!」と思ったらRCサクセションの歌だった。RCは高校時代に大好きだった。高校時代のやさぐれていた時をちょっと思い出したりしながら、今日は家に帰ったらRCを聴こう!と強く思う。(そして、この日から急にRCを聴きまくる)

 さて、いよいよ「セロ弾きのゴーシュ」が始まった。すごい人数だったけど、どの人もこの瞬間を楽しみにしていたんだろうなという〝気“が伝わる。

 

 何人かからは、「成功させたいの!」という想いも伝わる。「表現の市場」なのだから、この”伝わる“ということは重要だと思う。舞台に立っている人だけが楽しくて満足というのでは、ちょっと残念だ。表現するからには、やっぱり何か伝えるんだと思う。ワークショップの事は私には知る由もないけれど、のびのびと舞台に出ているぷかぷかさんたちから、とても自由さを感じた。ピアノの方がこれまた楽しそうに弾いていて、それに合わせて歌うぷかぷかさんたちから、人生は楽しまなくちゃね!と言われたような気がした。高崎さんが出てきた場面では、舞台の上のぷかぷかさんからも、客席にいるぷかぷかさんからも、熱いまなざしがあったように思う。みんながみんなといることが大好きで、ここに今日もみんなでいれて嬉しい!と高崎さんにメッセージを送っているようだった。

 

  舞台の最後に高崎さんが真面目に「障がい者との社会」の話をした。その時に、「あ、そうだ、今日はそうゆう舞台を観に来たんだった」と私は思い出した。観ている最中、何か特別な特異なものを観ているような感覚は全然なかった。最初のソワソワした居心地の悪い感じは、もうどこにもなかった。本当に楽しい週末を私は過ごせたし、この舞台を観に来て良かったと思う。なにより、自分自身にまだまだ素直な息子が「あー今日は楽しかった!」と言ってその日は寝た。それでも、その日の夜に思ったことは、どんな人のことも特別扱いしない社会にどうしてならないんだろうか、ということ。今日の会場は温かい空気があって、和やかで、笑顔がたくさんあって幸せに満ちていた。だけど、社会はどうだろう?ひとたび電車に乗れば、ちょっと障がいの子がいると、ジロリと怪訝に見る大人がいる。障がい児を引き連れているお母さんが暗い顔でその子の後ろに立っている。その現実と「表現の市場」の幸福感の距離がまだまだかなりあることに、悲しくなる。でも、それは社会にいる大人たちの想像力の乏しさが原因かもしれない。現に私だって、今回気づいたことや、知ったことが沢山あった。またこの「表現の市場」が開催されて、私みたいな人が、一人でも二人でも増えることを望みます。私にもまだまだ知らない彼らの魅力がたくさんあるんだと思う。相手を知りたいと思う本能に、障がいもフツーの人も関係ないんじゃないかと思う。ありがとうございました。

最後の『表現の市場』やります。

 1月26日(日) みどりアートパークのホールで最後の『表現の市場』やります。ぜひお越し下さい。

 『表現の市場』は8年間続けてきましたが、いよいよ力尽きて、今年で最後になります。なんとか若い人が引き継いでくれれば、と思っていましたが、なかなかそういう人は現れません。

 見るのは楽しいですが、あの舞台を準備することを思うと、大変さが先だって尻込みしてしまいます。よほどの思いがないと、やっぱりむつかしいのだろうと思います。

 なので『表現の市場』は、ほんとうにこれが最後です。

 障がいのある人達が思いっきり舞台で表現できる機会って、そうそうありません。

 障がいのある人達が自分を表現する場、機会があることは、社会の豊かさでもあると思います。彼等が『表現の市場』で舞台に立ち、思いっきり自分を表現するとき、それは新しい文化の創造であり、社会を豊かにすることにつながります。何よりもそういったものが積み重なって、社会は少しずつ変わっていきます。障がいのある人もない人も、お互い生きやすい社会に。

 

第9期演劇ワークショップ6回目(2025年1月18日)

2025年1月18日ぷかぷかワークショップ

 

恒例の【ネーム・ウィズ・アクション】からスタート!

 

【かばねえちゃんとうたの練習】

「テトのぱんはあ」「あさのまがりかどのうた」「魚のいない水族館」

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【衣装パレード】

それぞれの衣装を着て合わせました!

 

【頭から通してみよう!】

台本が完成!

 

頭から順番に演じてみよう!

 

お昼休憩

 

【かばねえちゃんとうたの練習】

「ねむり」「すたこら階段」「あの広場のうた」

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むかし広場に一本の柱。『ぷかぷか』はここから始まった。

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【頭から通してみよう!】

頭から順番に演じてみよう!午前の続きから最後まで。

 

 

 

来週はいよいよ本番!

「ったくしょうがねえなぁ」といいつつ寄り添ってしまう

おむすび味噌というおいしいお味噌があります。 かつては『おむすび長屋』というところで作っていました。(今は社会福祉法人になっています)

 

 

 おむすび長屋は、山間の廃屋を借りて障がいのある人たちといっしょに味噌を造りながら暮らしを立てていました。その話が昔私が養護学校の教員だった頃新聞に載り、「あ、なんだかおもしろそう」って、さっそくおむすび長屋を訪ねました。

 信州の小諸からかなり山奥に入ったところにある茅葺きの昔ながらの家で、なんだかホッとする雰囲気でした。コーイチローさんという障がいのあるおもしろいおじさんがいて、

「ボーナスでたら、スナック行って、ジュース飲むんだよ」

とうれしそうに語ってくれたことが未だに印象に残っています。ああ、こんな幸せがあるんだ、ってしみじみ思いましたね。

 おんぼろの廃屋ではありましたが、障がいのある人と一緒に暮らす見るからにあたたかな「暮らし」がそこにはありました。年に一度「ボーナス出たら、スナック行って、ジュース飲むんだよ」コーイチローさんがうきうきしながら語るような、ささやかな楽しみもありました。

 今のように福祉の制度も十分に整っていない時代でしたから、障がいのある人たちといっしょに暮らしを立てていくことは、よほどの「志」がないとできないことでした。強い「志」がないとできない事業であれば、次の若い世代に引き継げないと、その後、社会福祉法人になり、福祉事業所とグループホームになりました。

 建物は建て替えられましたが、「暮らし」のあたたかさがグループホームにはありました。そのグループホームにも「個別支援計画」なる指導体制の確立が求められ、

 《地域で働き、地域で暮らす「場」が、次第に「トレーニング施設」へと様変わりしてゆくように思われます。》

 と、「おむすび通信」におむすび長屋の主・田中さんが嘆いていました。「個別支援計画」の本質を突いています。

 《人のにおいのぷんぷんする連中に、色々面倒くさいことが起こっても、「ったくしょうがねぇなあ」といいつつ、寄り添う》田中さんたちの姿勢が好きでした。そういう姿勢だったからこそ、そこでの「暮らし」「仕事」には「あたたかさ」がありました。

 そんなところへ「個別支援計画」が入り込んだのです。事業をやっていく上で福祉サービスの報酬をもらう以上、やむを得ないこととはいえ、「個別支援計画」で描かれる彼らとの関係は、彼らに寄り添う、という人間くさい姿勢からはほど遠い関係になっています。

 彼らに寄り添いながら、丁寧に暮らしと仕事を作ってきた田中さんたちにとっては、全く理解しがたい制度だろうと思います。福祉の世界がどういう方向を向いているかがよくわかります。

 

 それでも尚、彼らとのあたたかなおつきあいこそ大事にしたいと私は思うのです。いっしょに生きていく、というのは、「ったくしょうがねぇなあ」といいつつ、今日もまた寄り添ってしまうような、そんなおつきあいであり、生き方ですから。

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