ぷかぷか日記

舞台にじっとしてられない数名が良い意味で気になり、楽しかった

第8期演劇ワークショップの舞台を見た人、演じた人の感想の一部

 

●ぷかぷかさんの舞台、私は、舞台にじっとしてられない数名が良い意味で気になり、楽しかったな。彼らばかり見ていたくらい。舞台を自由に動き、でもいい場所を見つけて空気みたいに存在してた長身の少年たちや、舞台から勝手に降りてまた上がった少年とか。 ストーリーをゆっくり追いながら彼らをずっと見ていた。あの場をああして生きて、楽しんでる。

 

いい場所を見つけて空気みたいに存在してた長身の少年

 

舞台から勝手に降りてまた上がった少年

 

 芝居をちゃんと演じるのではなく、そこから外れてしまう人を楽しんでた、というのがいいですね。その、どうやってもはずれてしまう人たちが、この窮屈な社会で辛い思いをしている人達を救っているのだと思います。

 ぷかぷかは、そういう人たちもいっしょに舞台を作っています。

 養護学校にいる頃は、とにかく「指導」して、ちゃんと舞台に立たせることを目指すような雰囲気が圧倒的でしたが、私はそれになじめなくて、子どもたちに好きにやらせていました。台本どおりにやるよりも、台本から外れる子どもたちの方がおもしろい舞台を作っていました。外れまくって収拾がつかなくなるときもありましたが、それはそれで楽しかった気がします。

 そういうことの先にぷかぷかの舞台はあります。

 

●ぷかぷかのお芝居はフレデリックのお話に付け加えられたお話。おもしろかったです。私が何に感動したのか、多分ひとことでは書けないです。光や色を表現する方法がすばらしく、感動しました。 みんなが集まってくるところ、助け合うところ,こどもに見せられてよかったです。フレデリックを知っていたうちの子は食い入るように見ていました。 こうやって人はあたたかくなるのだな。フレデリック、ありがとう!

 

●最後、「ばらを植えよう」を歌いながら泣きそうになりました。今、私たちはばらを植えている。それが希望になるように。
歌いながら前を向く気持ちになれました!!
 
●後半はかなりストーリーがハチャメチャでしたが、演じている人達が楽しそうでよかったです。大道具も素敵で楽しい。ほんとうに人は人とともに生きていくのですね。そして光と熱が必要。
 
いっしょに芝居を作ってきた方の感想
●舞台終了後、私たちのグループを引っ張ってくれていたしおりんの話がまた泣けた。
「ぷかぷかさん、そらくんやたからくんが、疲れたー、やりたくないーって素直に言う言葉を聞いて、そりゃそうだよなぁって思えた。私たちは我慢することを覚えてきてしまったからそう簡単に言えないけど、そうした気持ちを抑え込んでいしまっているから、そうやって素直に表現してくれることにホッとできた。だから私たちは一緒にいた方がいいんだって思った。」
と。聞きながら泣いてしまった。
 
●学校に行けなくなりかけていた子どもたちが、そらやたからと出会い、そばにいるだけで元気を取り戻したという話は何度も聞いていた。大人がどんなに配慮しても通用しない子でも、そうした子たちが安心を得られるのは多分、そらやたからが躊躇わず(ためらわず)自分を表現していたからだ。
そんなことを思い出した。
「ともに育つ」ことを大人はもっと信じた方がいい。そう確信させてくれた言葉でした。
 
 
★4月29日(火)緑公会堂ホールで第8期演劇ワークショップの記録映画『そういうわけで』を上映します。ぜひお越しください。

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