ぷかぷか日記

障がいのある人達を理解する、ということ。

『僕とオトウト』の上映会に

「孫の小学6年と3年の子が一緒に見てもよろしいでしょうか。従兄弟に障害のあるお兄さんがいるので、理解が深まると良いと思い、誘ってみました。」

という問い合わせがありました。

 気持ちはわかりますが、人と人のおつきあいは、理解をした上でするものではありません。ただふつうにいいなと思ったらつきあうし、そうでなかったらつきあわない、ただそれだけです。

 相手が障がいのある人であっても同じです。

 養護学校の教員になった頃、障害児教育についての知識がまるでなかったので、夏休みは毎年のように研修に行かされました。横浜国大の先生の障害児教育に関する講義を聴くのです。子どもたちを理解する上で色々勉強にはなりましたが、それで子どもたちとのつきあいがうまくいったかというと、どうもそんな感じではありません。ま、理解というのはその程度のものです。気分的な安心、という程度。

 最終的には、私自身が障がいのある子ども達をどう受け止めるか、というところだと思います。色々できないことはいっぱいありましたが、それでも彼等と過ごす日々はめっちゃ楽しく、何よりも彼等のそばにいると妙に心が安らいで、私は彼らに惚れ込んでしまったのです。この人たちとずっといっしょに生きていきたいな、と思うようになりました。そんな思いがぷかぷかを作りました。

 

 理解はないよりあった方がいい。でもそれがなければ障がいのある人とおつきあいできないというものではなく、あくまでその人の感性の問題です。

 子どもに理解させよう、なんて思わず、子どもにまかす。色々戸惑ったり、困ってしまったり、けんかになったり、どうにもならなくて泣き出してしまったり、色々あると思います。それでも子どもにまかす。そういった経験が子どもを豊かにするからです。子ども自身がそこから大事なものを学ぶからです。

 

 『僕とオトウト』の監督も、オトウトの壮真くんといろんなことがあって、この映画ができあがったのだと思います。上映会に監督も来ますので、ぜひそのあたりのこと聞いてみて下さい。

 

★参加希望の方はチラシ下部にあるQRコード、もしくは下記サイトから申し込んでください。

docs.google.com

 

★上映後、監督の講演、トークセッションなどもあります。

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